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米澤穂信
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期待した程でなかった。まあサクッと軽く読むのには良いか。
2020/05/16 by hiro2
横山秀夫
横山さんお得意の警察もの短編集4作。「陰の季節」人事課に勤務する二渡は査定をする中で、OBの尾坂部が任期を過ぎても辞めないという情報を知る。後が閊えているだけに、何とかその理由を知ろうとする。「地の声」監察課の新堂は、生活科の曾根が女性との密会をしているとのタレコミを知る。周辺を視察するがその理由がわからない。「黒い線」警務課の府警七尾は、同僚の瑞穂が急な欠勤に違和感を覚える。その後捜索するも足取りをつかめず。瑞穂の失踪の理由とは。「鞄」警務部秘書課の柘植は議会対策のため各課の課長に質問を伺っていると、鵜飼から爆弾質問が出ると知る。過去のいざこざから何を言うのか問い詰めるが、当日までは話さないと頑なに固辞する。4話ともしっかりとした理由付けがあるから納得できるし、その類いかと驚く転換もありで4話とも面白い。 >> 続きを読む
2018/09/17 by オーウェン
川上弘美
現実と非現実が絶妙に混ぜ合わさっていて、そこに違和感を全く感じない不思議な絵本のような小説。1話が短いので乗車時間があまりない時の電車の中で読みたいなと思わせる。よい本に巡りあった。 >> 続きを読む
2015/12/12 by Seiko
中島らも
上方落語界の大御所、笑満亭橋鶴の臨終から始まり、 一番弟子の橋次、橋鶴の嫁の志津子…と3人のお通夜を 3部作で構成している。 とにかく、下ネタで始まって下ネタでシメル(笑) 空気が重いはずのお通夜だと言うのに、 弟子達が語る、それぞれの珍伝説がユニークで温かい。 さすが、大阪生まれの中島らも、 大阪の下町情緒が良く表されていて、 自分の住んでる大阪下町が誇らしく思えた。 私が一番気に入ってるのは、 橋鶴が志津子にした落語家ならではのプロポーズ。 三味線の音楽に合わせて歌う。 『♪おれの心は トタンの屋根よ かわらないのを 見てほしい♪』 橋鶴のモデルとなった笑福亭松鶴の落語を聞きたくなって、 CDを買いたくなった本だった。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
荻原浩
過疎化が激しく、日本最後の秘境『牛穴村』。 村の青年会が集めたなけなしの資金で、 倒産寸前のユニバーサル広告社に村おこしを依頼するのだが、 思いもよらない展開に…。 ハートフルであったかい、ユーモア小説。 私も同じ広告業界の人間なので、もう一つ楽しさが倍増した。 さすが、作者が現役コピーライターだけあって、 当て馬プレゼンの滑稽な様子や、 いくつも思い浮かぶ言い訳のようなコンセプトなどがリアル! 風刺のようで、笑わずにいれなかった。 また、村人達の豊かな個性も楽しめる要素だ。 純粋で一生懸命。胸を打たれるモノがある。 清々しい気分を味わいたい時には是非読んでほしい。 >> 続きを読む
山崎豊子
一巻と二巻の境目がちょっと曖昧。転職した関係でまったく色の違う組合を2つ見てきた。1つ目は完全なる御用組合で、なくなっても何の支障もないだろうと思われた組合。2つ目は市民権を得られず少数で奮闘を続ける組合。正直なところ、組合の存在意義は感じられずに会社員人生を送ってきた。主人公のように真に会社やその先を見据えられる人物がいなくては会社という巨大な機構とは立ち向かえないんだろうと思う。その代償が流刑というのもまた大企業ならではの陰湿さがあって見てて苦しいが。 >> 続きを読む
2019/12/31 by aki
森博嗣
S&Mシリーズ、最終巻です。最後を飾るのに相応しい長編でした。そのページ数、860ページ!!こうして、この長編を読み終わる事が出来ました。1巻に登場した、真賀田四季博士が再び、犀川先生&萌絵ちゃんの前に姿を現します。博士は本当にミステリアスな人で、敵なのか味方なのか分からない感じでした。それでも、そんな博士は、私のお気に入りです。 >> 続きを読む
2015/04/20 by ゆずの
綿矢りさ
こんなこと言ったらファンの方にお叱りを受けそうですが…恐れずに言うなら、私でも書けそうな話でした。終始中二病的な雰囲気です。 >> 続きを読む
2012/12/04 by macoemon
向山淳子
読みたかった小説が翻訳されておらず、それでも読みたくて実際に読んではみたものの、さっぱり読み方が分からなくて困っていた時に本書の紹介を見て購入。英語の勉強ではなく洋書を読むコツが書かれているため、洋書を読みたいけどどうしていいか分からない人に向いていると思う。また、学校で習う文法をなんとなくでも知っておかないと読み辛いのではないかと思う。 私はとりあえず物語の大まかな内容や状況をつかめればいいので、本書の内容が役に立ちそうだと思いました。いつか、目標の洋書を読めればいいなあ。 >> 続きを読む
2017/11/14 by shion
乙一
マサオも羽田先生もそこまでとはいかなくてもそういう心理になる人はいるだろうなって思います。映画もみました。 >> 続きを読む
2014/01/16 by Rie
久美沙織
私が手に取った祥伝社文庫の第7刷では裏表紙にあらすじは記載されておらず、小中千博の夏休みの絵日記が書かれているばかりだ。どんな内容なのかジャンルすらも全くわからないまま読み進めたが、それが良かったかもしれない。物語自体はそこそこ楽しめた。調査・取材がよくなされているようで、起こりうる一つの可能性としての怖さがあった。最近アスペルギルスの名前も聞くし。この名前をご存じない方で、本書を読むつもりの方は調べないでおくことを勧める。しかし、著者がこの物語で伝えたかったことは何だろうか?「温暖化ダメ、絶対。」か?主張が強すぎるのは問題だが、メッセージ性が何もないと、著者が昨日見た夢の話を聞かされているような気分になる。表紙帯にあるような「涙する」ということもありえない。感動する類のものではない。恐ろしすぎて涙を流すということも……恐らくない。群像劇で描かれているため、感情移入しづらいのだ。加えて序盤はとても読みにくい。私が苦手な形式というのが大きいかもしれないが、登場人物も場面もどんどん入れ替わっていって、追いつかない。複数の視点から見ることで徐々に明らかになっていく面白さはあるかもしれないが、研究員の一人称視点の方がわかりやすくまとまるのではないだろうか?物語の主軸とは違うベクトルの暗さを持つ真紀子のエピソードなどは必要ない。文章はときどき変だ。接続詞とか、文と文のつながりがわかりづらい。 >> 続きを読む
2017/04/29 by しでのん
石井桃子 , マーク・トウェイン
トム・ソーヤ。その名前をきいただけでワクワクするのは、私だけではないでしょう。トムは、家出はするは、殺人現場に居合わせるは、鍾乳洞に、ガールフレンドと迷い込み、命からがら脱出するは。決して良い子ではありませんが、自分で考え、悩んだりしながらも、夢と理想に向かって行動し、生きている気がします。トムとハックルベリー・フィンは、殺人現場に居合わせて、犯人を見てしまいます。しばらくたって、犯人が捕まりますが、その人は、無実の人でした。真犯人を証言すれば、その真犯人に殺されてしまうかもしれません。悩みながらも、「良心の呵責に耐え切れず」裁判の場で証言にたちます。震えながらも、真実を語るトムトムの、弱さを持った、「勇気」。これには、こどもだけでなく、大人の私も憧れます。トムの勇気と行動力。いつも夢と理想を追い求めている。大人の私も、ごちゃごちゃ考えずに、夢と理想を追いかけたい。それから、訳者である石井桃子さんのあとがきに、「じつは、私が『トム・ソーヤの冒険』を、自分の勉強のために長いことかかって訳したのは、第二次世界大戦中から戦後にかけてでした。」とありました。「自分の勉強のために訳した物語」なんて素晴らしいのだろうと思いました。そこには、ただ、この物語に憧れて、この物語に触れたいという石井桃子さんの思いが伝わってきました。結果としては、そののち、「岩波少年文庫」から出版され、私も含め、多くの人たちに読まれるようになりますが、もともとは、石井さんの、真摯な思いによって訳された物語なんだと感じ、ただ、ありがたい気持ちになったのでした。 >> 続きを読む
2014/02/06 by ヒカル
サマセット・モーム , 行方昭夫
あっという間に上中下巻を読破。ちょっとだけトルストイっぽい雰囲気があった。
2016/06/02 by one
伊佐千尋
NHKのドラマを見た友人が面白かったと言うので原作を探して読みました。方言を標準語に直訳した事で起こる誤解。陪審制ゆえに起こせる「逆転」という奇跡。米軍に配慮した理不尽な判決。地元という事もあって興味深い作品でした。 >> 続きを読む
2017/11/09 by たたみ
銀色 夏生
銀色夏生の写真詩集。写真のモデルが吉高由里子だそう。肝心の詩は、あまり好みのものはなかった。直接的な表現が多いというか。表現しすぎない美が好きだ。何かを思い出してか映画か本か街角か夢でみたことだったか覚えてないけどなつかしい人に出会ったという喜びの残像が今も 胸の奥でゆれている >> 続きを読む
2015/10/10 by しでのん
灰谷健次郎
【読了日不明】小学五年生になった倫太郎。 学級担任のヤマゴリラと衝突することはあるものの、おおらかで魅力的な仲間たちに囲まれて、へこたれずに前へ進み続けている。 そんなある日、事件が起こった。リエが学校に来なくなったのだ。 リエの登校拒否の原因は何なのか、自分に何ができるのか。 悩み抜いた倫太郎がとった行動とは…。 様々な人たちとの出会いを真摯に見つめながら成長する倫太郎。 灰谷健次郎が登校拒否の問題を世に問う、待望のシリーズ第三巻。 >> 続きを読む
2013/12/17 by books
保阪 正康
副題である「さまざまなる戦後」が単行本の時のタイトルだった。 これは文庫発行時に変えない方がよかったのではなかな。 有名な熊沢天皇をはじめとした、自称天皇を扱った章はわずかに 30ページほどでしかないのだから。 副題が示すように、人間宣言後の初の行幸となった昭和天皇の 神奈川県行幸の2日間、戦争責任を一身に押し付けられた東条 英機、沖縄戦の「白い旗の少女」などを通して戦後の昭和を 描いている。 本書は再読なのだが、改めて読み返してみると天皇制を残そう としたGHQが、自称天皇たちに興味を示し、あわよくば利用 しようとしていたことが分かる。 これは昭和天皇の神奈川県行幸に対して、GHQの一部が日本国民 は昭和天皇に石を投げるだろうと期待し、冷笑的に行幸を見ていた 様子に重なる。 自称天皇たちはみなが南朝の末裔であることを拠り所にし、彼らの 言い分に根拠を与えた人物に取材出来ているのは注目だ。 東条英機の章では「東条日記」が貴重だし、東条の孫だと言うだけで 理不尽な扱いを受けた話は心が痛んだ。現代でいうところの、犯罪者 の進塁縁者へのバッシングだろう。これは日本の伝統なのか? 私は常々、重大事が起きても日本のお役所では誰も責任を負わない システムが確立されていると感じている。真珠湾攻撃の際にアメリカ への通告が遅れたことの原因究明が何故、うやむやにされたのかを 追った「外務省の癒されぬ五十年前の過失」を読むと、責任の押し 付け合いや責任転嫁は連綿と続いていることが理解出来る。 他にも特攻隊員に自分を重ねることで生きた俳優・鶴田浩二、銀幕 スターでありながらどこか哀しみを抱えたような市川雷蔵、自分が 「白い旗の少女」であると本人が名乗りを挙げるまで写真が独り歩き をしてしまった話など、再読に耐える内容だ。 平成も間もなく終わり、令和の時代がやって来る。それでも、昭和史 に対する興味は尽きない。 >> 続きを読む
2019/04/16 by sasha
大塚英志
面白かった。オタクなら読んでみるといいと思う。1980年代当時のやおい作家はわからないけど、今の腐女子や女オタクは「このCPが好き!」「このキャラのこういうところが見たい!描きたい!」って思うから同人誌を描くんじゃないかなぁ。今と違うところもあるけど、今でも通じるところの方が多い本だった。 >> 続きを読む
2018/11/16 by Judith
芥川龍之介
芥川龍之介のジャーナリスト芥川としての中国リポート「上海游記・江南游記」を久しぶりに本棚から取り出し、じっくりと再読。芥川龍之介の上海派遣は1921年。大阪毎日新聞の海外視察員としての特派だ。時に芥川29歳。すでに小説家としては押しも押されもせぬ地位にあった。この人気作家に建国10年の中華民国を見聞させ、そのリポートを新聞に書かせようというのが、大阪毎日新聞の立てた企画だ。そして、それが実現し、芥川はおよそ4か月にわたって上海、南京、洛陽、天津などを旅して回ることになった。この本の表題の「上海游記」「江南游記」は、その旅の産物だ。今、あらためて読み返してみて、さすがと言うべきで、実に精彩に富んだ見事な紀行文だと思う。この上海派遣の前年、中国へ行かぬうちに書いた小説「南京の基督」を読んだ、芥川と同じ夏目漱石門下の久米正雄が、その南京の街や娼家のヴィヴィッドな描写について「芥川は支那へ行かないでも、こんなに情景を髣髴させるのだから、支那へ行って帰って来たら、果してどんなになるだろう」と感嘆したと言われています。それが本当に支那の街へ行き、つぶさに景色と風俗と人間を見て来て、紀行文を書いたわけです。芥川の目に映った当時の中国の荒廃ぶり、それでも中国に寄せる屈折した情愛。それをよく表しているのは、例えば上海の名所をめぐりながら、湖心亭という有名な茶館で出くわした光景だ。「まっ蒼な水どろ」で濁り切った池に向かって、一人の支那人が悠々と小便をしている。男の顔や態度には、革命が起ころうが戦争が起ころうが、何の問題にもならない"のどかさ"があるのだった。「曇天にそば立った支那風の亭と、病的な緑色を拡げた池と、その池へ斜めに注がれた、隆々たる一条の小便」-----この景色の実にあっけらかんとした風情、しかし同時にまた何とも言えぬ重苦しさ。それを中国の社会状況と重ねてみせる「上海游記」の芥川の鮮やかな筆づかいには、むしろ彼のジャーナリストとしての優れた才能の迸りを読み取ることができると思う。 >> 続きを読む
2018/03/14 by dreamer
玉置悟 , ForwardSusan.
毒になる親は肉体的虐待をする親だけでなく、精神的苦痛を強いる親、それは過干渉であったり他人と比べたりする等の親も含まれる。このような事実と真摯に向き合い、解決することは自身の人生を生きる上で大切である。といった内容です。 これを読んでいて苦痛に感じる方は多いと思います。著者の方は精神科医でもあるので抵抗を示す方も多いでしょう。 あくまで大事なのはそれほど親の存在は大きく、家庭で培われた経験はその後の人生に大きな影響を与える点です。それをどのように判断するかは読者次第だと思います。 私は思い当たることが多かったので、この本を肯定的に受け止めていますが、否定的な方がいてもそれはそれでいいと思います。 >> 続きを読む
2014/08/21 by foolman
出版年月 - 2001年10月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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