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2003年4月発行の書籍

人気の作品

      老人と海

      アーネスト・ヘミングウェイ , 福田恒存

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! Tsukiusagi Minnie su-kun sunflower cocodemer niwashi ryoh3
      • 自分のバカさ加減を露呈するようなものだけど、イマイチ名作たる理由が分からない。

        トーリーは、あらすじ通り。
        何も考えずに読めばすぐ読み終わって後には何も残らないだろう。

        それでも名作なのだからと深読みしてみる。

        確かにレビューなんかで言われているような事は分かるし、自分はこう思うんだけどなーなんて議論もしたくなる。

        …けど、それって本書が凄いってこと?

        世間一般的な駄作でも深く読もうと思えば色んな考えや想いというのは出てきそうな気がするけど。

        …まぁそうではないから名作なんだろうけど。
        >> 続きを読む

        2018/10/02 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他24人がレビュー登録、 87人が本棚登録しています
      金閣寺

      三島由紀夫

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chao tomato tadahiko
      • 2015年9月の課題図書。
        難しく時間がかかった。
        主人公は嫌いだが、共感できてしまう部分もあったり、量子力学的な議論かと思う部分があったりで、名作であることは拙い私にも感じられた。

        が、主人公は勃起できずに性交できないことを拗らせてるだけで、なんだかソレを金閣寺のせいのしてるようである。なんのことはない、慣れればいいだけなのに。お友達がナンパ師だから余計拗らせるんだろうか。

        金閣寺、まあまあ近いのでまた行ってみようと思う。
        >> 続きを読む

        2018/10/04 by たい♣

    • 他22人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      斜陽

      太宰治

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! KEMURINO mariak1994
      • 気になる一冊。

        図書館にて借りてみたいです。

        2016/03/15 by さおり

    • 他9人がレビュー登録、 47人が本棚登録しています
      アンネの日記

      深町真理子 , アンネ・フランク

      文藝春秋
      4.7
      いいね!
      • 「アンネの日記」はこれまでに様々な形で出版されていますが、今回はじめて「増補新訂版」を読みました。戦後にアンネの父オットーが編集した版ではカットされていた、性の話題や母親など周囲の人々への辛らつな批判などが盛り込まれています。ちなみに編集を加えていない生の日記と、将来公開することを見越してアンネ自身が日記を清書したものは「研究版」として日本でも出版されているようです。
        「増補新訂版」の登場によって、日記はナチス占領下でのユダヤ人の生活に関する貴重な資料というだけでなく、生き生きとしたひとりの少女の姿をとらえた書物としての魅力をより多く備えるようになったのではないでしょうか。

        ものを書くのには少なからず内向的なエネルギーが必要になるので、アンネは優等生で大人しめの女の子なのかなと想像していたら、常に物事の中心にいるような活発なタイプだったのが意外でした。一切の外出が許されない潜伏生活をしていたからこそ、思いがけず自分自身と向き合うことになったのかもしれません。日記は13歳の誕生日から15歳にかけて書かれています。多感な年頃なので大人に反発したり、異性を好きになったりとどんどん強い感情が押し寄せてきます。潜伏生活自体は単調で退屈なはずなのに、アンネの目を通して見ると葛藤しながら成長する様子や観察の鋭さなどに、共感したりはっとさせられたり、とにかく心が動かされました。

        生活は食べるものも寝るところもあったとはいえ、人の気配を感じさせてはならないので風邪を引いても医者を呼べず、おちおち咳やくしゃみすらできない状況でした。しかもフランク家と父の同僚ファン・ダーン家の二家族に歯科医師のデュッセルさんが加わってからは、アンネはこのお堅い性格のおじさんと同部屋で、仲間といえども色々と愚痴も言いたくなるだろうなと思いました。それでも密告されて強制収容所へ移送されてからの生活に比べると、ずっとずっと恵まれていたのだと思うといたたまれない気持ちになります。

        アンネは、ジャーナリストや作家になって周囲に大きな影響を与えるような人になりたいと夢見ていました。今こうして世界中で日記が読みつがれ、愛されつづけていることがせめてもの救いだと思います。
        >> 続きを読む

        2018/05/20 by カレル橋

    • 他4人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      強く生きる言葉

      岡本敏子 , 岡本太郎

      イースト・プレス
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.7
      いいね! sunflower tadahiko
      • 本当に強い人とはこうなんだ。

        私にはまだまだたどり着けない言葉が
        たくさん詰まっていて。
        すごくよかったです。

        改めて本を読むことで
        学べる事ってたくさんあるなと思いました。
        >> 続きを読む

        2015/07/06 by みっちゃん

      • コメント 1件
    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      13ヵ月と13週と13日と満月の夜

      ShearerAlex , 金原瑞人

      求龍堂
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 小学生か中学生の時に
        妹が小学校の図書館から借りてきて
        それを私も読ませてもらいました。
        結果、妹、私共に大ハマり。
        ハラハラドキドキ、物語の中に入り込める、おもしろい話です。
        >> 続きを読む

        2015/11/01 by azure

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      若おかみは小学生!

      令丈ヒロ子 , 亜沙美

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 主人公の小学生が、『仕事を楽しむ』、『懸命に努力する』、そんなメッセージが描かれた本です。

        映画化にもなった本で大人でも感動してしまう内容です。

        小学生の主人公が祖母の旅館で若おかみを始める話で、シリーズものです。

        この本の話はグルメ大会に出てくるのですが、主人公が懸命にチャレンジする姿、そして大人たちが一緒に頑張る姿がとてもよかったです。
        >> 続きを読む

        2019/04/11 by 竹下真弘s

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      美濃牛

      殊能将之

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 5回目くらいの再読。
        結構分厚い本なのだが、文章が上手なためスルスル読める。
        普通のミステリとしても面白いのだが、それに加え作品中に散りばめられている蘊蓄に圧倒される。
        京極堂シリーズも専門知識を披露しているが、石動シリーズの場合わかる人だけわかってくれればいいというスタンスなのが興味深い。
        殺人事件が起こったのにも関わらずのんびりと句会を催すシーンには唖然とさせられるし、コールポーターの替え歌などは99%の読者には意味不明だろう。
        殊能は駄作がないという驚異的な作家だが、残した作品は10作にも満たず、あまりにも少なすぎるという印象である。
        「ハサミ男」同様、この作品のラストもとても美しい。
        >> 続きを読む

        2019/02/18 by tygkun

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      いちごスウィーツ パティシエのとっておきレシピ55

      いがらしろみ

      祥伝社
      カテゴリー:食品、料理
      4.5
      いいね!
      • 山本あやさんのレビューで気になっていた本です。

        最近少しずつ寒さも和らいで春が近づいているのを感じ、特にお店にイチゴが並ぶようになったので、この本を買ってみました☆

        時間がかかるから、作る時は覚悟が必要なパイ生地を簡単に作れるのはとっても嬉しい!
        それだけでもこのレシピ本に出会えてよかったです☆

        季節の野菜や果物を美味しくいただくってとても幸せなこと。
        この本もしばらくは愛用することになりそうです。
        >> 続きを読む

        2014/03/15 by caramel

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      きっと飛べると信じてた

      牧野M.美枝 , MandinoOg

      ダイヤモンド社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  久しぶりに読んだオグ・マンディーノの本です。
        本作は彼の実体験を元にしたストーリーになっており、第二次世界大戦中の青年将校:ルーク・ガーディナー少尉が主人公となっています。

         読み物として単純にそこそこ面白いですが、やはりその中にマンディーノ流の人生に対するメッセージが織り込まれています。そして最後の方には、彼のほかの著作にもたびたび登場する言葉の贈り物がまとめられています。

         キリスト教をモチーフにしたものが多い彼の作品群の中にあって、本作はそこから少し外れたものになっている印象があります。マンディーノをたくさん読んでいる方には、かえって新鮮でいいかもしれません。

         本書に収められた言葉の贈り物「成功の種子」については、興味をもたれた方ご自身で触れることをオススメします。ただ、それ以外の部分で、本作の中で気に入ったフレーズを紹介してレビューの終わりにしたいと思います。

        「ルーク、一日は私たちの人生の縮図です。
         そして、好むと好まざるとにかかわらず、毎日毎日をつなげていかなくてはいけないのです。ビーズのように、一回に一つずつ。目覚めて、目の前にある炎だけが自分の対処できる炎なのです。
         夜、頭を枕につけたときに後悔がないように、その日を生きなさい。そうすればあなたは、もう一つ黄金のビーズをつなげることができます。すてきなビーズをたっぷりつなげていくと、やがて良い人生というとても貴重なネックレスを手にすることになります。ほかには方法がありません。成功と幸福への道はほかにはないのです。」
        >> 続きを読む

        2015/02/01 by kengo

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      逃亡作法 TURD ON THE RUN

      東山彰良

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 東山さんはこのミス大賞銀賞でデビュー。

        現在まで続く台湾出身という部分が物語に取り入れられ、台湾に日中韓を加えたエンタメ作品。

        キャンプと呼ばれる刑務所から脱走を試みる囚人たち。
        しかし外界にはその囚人たちに恨みを晴らそうと待ち構える者たちが。

        前半はかなり軽快だし、キャラも個性的な奴ばかり。
        ただし脱走した後はかなり破綻した感じを受ける。

        キャラにしても後の補足情報が多く、かなりこんがらがる。
        ツバメだとかカイザーだとかで通した方が統一感あって楽しめたと思う。
        >> 続きを読む

        2018/07/17 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ベロニカは死ぬことにした

      CoelhoPaulo , 江口研一

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:ポルトガル文学
      3.3
      いいね! Tukiwami
      • 精神病院に入れられたベロニカが、そこの患者(狂人)との交流を通して、生きること・死ぬことを見つめ直す。

        精神病院は、病院というよりも、シェルター・防護壁のような描かれ方をする。そこは、我々の生活する「日常」とは、異なるルールで、治療とは言いつつ、患者の過ごしやすい環境が整えられている。

        患者は、最初、治療および日常社会への復帰のために入院しているわけだが、いつしか、その防護壁に守られた生活に慣れてしまい、その中で暮らすことに慣れてしまう。病院の中で“生き生きと”生活できるものの、逆に外の世界では生きられなくなってしまうのだ。

        治療のはずが、“内と外”という観点で見たときに、不治の病を悪化させるかのような作用を生み出してしまうというパラドックス。
        ある環境への適応が、それ以外の環境への決定的な不適応を生み出してしまう。

        こういうことって、実はいろんな場面で見られるし、いろんな小説や映画で描かれてきたこと。
        世の中はこういうパラドックスにあふれているし、往々にして我々はそれに陥っていると思う。
        その壁を越えていく勇気・バイタリティをもっていたいものだ。
        >> 続きを読む

        2012/07/18 by zoomzoom

      • コメント 4件
    • 12人が本棚登録しています
      黒い童謡

      長坂秀佳

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 童謡をモチーフにしたホラー4編。

        童謡には隠された本当の意味が有るという設定による四季それぞれに対応した短編4編。

        古来よりあまり形が変わらずに口伝されてきた童謡は現代でも未だ霊力を持っている。

        ずいずいずっころばし、花いちもんめ、かごめ、通りゃんせ。
        それぞれの歌詞の由来から、秘められた怨みが現代に甦る。

        短編ということも有り、弟切草のような怖さは無い。
        >> 続きを読む

        2011/03/23 by ice

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      あやし

      宮部みゆき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 何度か読み返しているのに、今回読んで「安達家の鬼」に今までになく感じ入ってしまったのはなぜなんだろう。
        「人として生きてみて、初めて鬼が見えるようになる」という言葉が心に突き刺さっている。私の目にはどんな鬼が見えるのだろうか。恐ろしい姿ではないことを祈るばかりだ。

        >> 続きを読む

        2017/08/30 by Kira

    • 16人が本棚登録しています
      ひらがなで読むお経 (角川oneテーマ21)

      大角 修

      5.0
      いいね!
      • ためになる

        2016/02/27 by 孝志 松元

    • 2人が本棚登録しています
      管仲

      宮城谷昌光

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 無能な権力者のお陰で波瀾万丈の人生を送ることになる天才の話はいつも心を揺さぶられる。現代でも野に埋れそうな天才は居るのだろうが、政界に出てくる気配がないのが残念。特に日本と中国に。管鮑の交は素敵過ぎ。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      フレディ―うぶごえのへんじ

      友野 康治

      3.0
      いいね!
      • 絵本コーナーで、子供が自分で選び、借りました。
        しかし、これは大人向けです。ひらがなで書いていますが、内容は多いです。
        ブリーダー一家に生まれた子犬が、ペットショップに行く日までに愛情をいっぱい注いだ事を父ワンコ目線で語っています。
        「オレを親にしてくれただけで、親孝行はもう終わっているんだよ。」
        「愛情をいっぱい注いだから、次の家族も大事に出来ると確信している」
        という、今子育てをしている当方にはずきんと来る表現でした。

        そして、my子供はペットショップに行く日のページで泣いていました。
        生まれて3ヶ月でパパと離れるのが可哀想だと、なんとかしたい。と言っていました。
        >> 続きを読む

        2015/06/14 by Beausoleil

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      変な人が書いた成功法則

      斎藤一人

      講談社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      3.0
      いいね!
      • 本屋で斎藤一人さんの新刊を見たんだけど
        何冊か一人さんの本を持ってるので久々再読。其の1.

        前向きなれる本。
        宗教じゃないけど宗教っぽいかな?
        "その人なりに幸せになればいい"の言葉は
        宗教学者のひろさちやさんも同じ事を言ってる。
        やっぱそうなんだなぁ~と納得w(*゚o゚*)w

        ミカンはミカン、そのままで完璧
        勉強のできる子も出来ない子もそのままで完璧
        "人間は完璧"
        何かできない事がある人でも、何かできなくても完璧
        病気の人も、病気のままのその人で完璧

        私は私。
        あなたはあなた。
        あなたは『あなた』のままでいい。

        人間は一人ひとり、それぞれの魅力を持って生まれている
        魅力とは人を引きつける力
        魅力とは人それぞれ

        嫌なことばかりに焦点を当てていたら、
        その人生は嫌なモノになってしまう
        楽しいことに焦点を当てると
        人生が楽しくなる、心が豊かになるし
        その豊かな心で誰かを幸せにもできる
        イライラしてる人は他人にイライラしか与えない。

        人は人を変えることはできないし、
        人の波動を変えることもできない。
        自分を変えることができるのは自分。
        自分の波動を変えることができるもの自分。
        自分を幸せにできるのも自分。

        人はいろんな形で幸せになることができる

        大切なのは本人たちが幸せかどうか
        ホモはホモで幸せになればいいし
        レズはレズで幸せになればいい。
        男が女を好きになって必ず幸せになれるとは限らない。
        その場でそのまま幸せになればいい。


        波動には良い波動と悪い波動がある。

        豊かな波動は豊かな波動を共鳴し合って、
        豊かさを呼び寄せる。


        知恵は考え方から生まれる
        意地の悪い人は意地の悪い考え方だけしか出ない。

        実力のない人ほど頑固でプライドが高い。


        人間は誰しも否定的はものは好きではない。

        人間は生きてるから喜びを確かめることができる。

        *物事を否定的にとるか、肯定的にとるか、
         その辺の違いが人の人生を左右する。


        『あんな意地悪なこと言ったけど、根はいい人なのよ…』
        根がいい人からは、意地悪な言葉は出ません

        友達の旦那さんが前に同じ事言ってたの思い出して笑った!!(≧m≦)ぷっ!


        意地の悪い人からは意地の悪い言葉が
        妬んでばかりいる人の口からは妬みの言葉が、
        言葉は金太郎飴のようなもの
        肯定的な人はどこを切っても肯定的
        否定的な人はどこを切っても否定的
        一番大事な事はあなたが肯定的かということ。

        あなたが住む場所を照らすのはあなた。あなた自身。
        あなたが変えることができるのは、あなた自身


        『困ったことは起こらない』と考える。
        『困った』という波動が困ったこと。
        今あなたが乗り越えるのは今現在、あなたの目の前にある階段。
        あなたが乗り越えられる階段
        解決できる問題。


        成功は楽しむところから出発
        人を褒めて、褒めることから始める

        心が強くなる=肯定的な考え方。肯定的な言葉。

        頭にツヤのない人=天の加護がない
        顔にツヤのない人=世間の加護がない
        靴にツヤのない人=先祖の加護がない


        心の中に神様がいる

        偏見を捨てれば人はみな幸せになれる
        病気をしてる人も、病気のままで幸せになればいい
        (健康であっても世の中には不幸な人はたくさんいる)

        昔の事を引きずって、
        あーだ、こーだと言っても過ぎた時間は戻らない。
        今、悩んでるのは気持ちが疲れてるから
        時は気休めも必要。
        >> 続きを読む

        2017/08/01 by あんコ

    • 2人が本棚登録しています
      籤引き将軍足利義教

      今谷明

      講談社
      カテゴリー:日本史
      5.0
      いいね!

      • 大売出しの福引から、あみだクジ、プロ野球のドラフト制度まで、抽選・クジ引きは、いまだに我々の身近な存在であり続けている。

        クジはゲーム感覚で現代人に受け入れられており、首相や国会議員の選出ならば、クジ引きで済まそうと思う人はまずいないだろう。
        しかし、かつて日本には、クジで選ばれた最高権力者がまぎれもなく実在したのだ。

        この中世史研究の歴史学者・今谷明著の「籤引き将軍 足利義教」ではまず、室町幕府第六代の「籤引き将軍」足利義教誕生までの経緯が、臨場感あふれた筆致で詳細に描き出され、「義教選出のクジにいかさまがあった」という説が批判される。

        次いで、これ以前にも鳥羽天皇などの皇位継承に際して、卜占やクジ引きが広く用いられた事実を指摘し、国王位さえもが神意によって決定された点に、中世日本の特色がみられるとする。

        クジによる国王選出の伝統があったこと自体、非常に興味深いが、この本の真骨頂はむしろこの先にある。
        著者は、古来からの卜占の歴史や中世の神仏観、世界各地のクジ文化にまで視野を広げ、卜占の世界史の中で、なぜ日本だけに、こうした現象が起こったのかを究明しようとするのだ。

        中世の神仏観に限ってみても、「神仏に寄進した土地は取り返せない」という法理や、熱湯に手を入れ、主張の真偽を火傷で判定する、室町時代の「湯起請」など、著者の目配りは驚くほど広範囲にわたっている。

        著者はそうした中世固有の諸現象と、それとは一見、無関係にみえるクジ引きによる国王選出が、根底において密接に結びついていることを明らかにしていく。

        もっぱら政治史や国家史が取り上げてきた王位継承の問題を、その背景にある神仏観やコスモロジーと関わらせて、いわば精神史の次元で読み解こうとした、注目すべき試みであると思う。

        それにしても、神意に基づいてクジで選ばれた足利義教が、その自信を背景として神がかりの恐怖政治を行ない、やがて家臣によって暗殺されるという結末は、歴史の皮肉としか言いようがない。

        >> 続きを読む

        2018/10/06 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      彼岸島

      松本光司

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 彼岸島 第1/全33巻

        島と都会がオーバーラップしつつ展開する吸血鬼ホラー。

        表紙からして本気モードのホラー大作。映画化やゲーム化もされている作品らしく期待が高まる。

        33巻と言う大作の最初の1巻なので、まだ何とも言えないが、ホラーで直球勝負して来そうな雰囲気に期待している。

        行方不明の兄にコンプレックスを抱きつつ、都会で暮らす弟。
        経緯は不明ながら、次々と人間が送り込まれ、血祭りに上げられる島で逃亡しながら、生き永らえている兄。

        兄の消息は全く手掛かりさえなかったのだが、突然弟の元に現れたセクシーな女性から、兄の免許証が示され、詳細を知りたければ一緒に来いと誘われる。

        この女性と行動を共にする男性を怪しんだ弟の仲間達が、調べておいた彼らの部屋に潜入。
        しかし、逆に男に見つかり、その怪物的な力を目の当たりにすることになる。

        普通に考えれば、このモンスター的な男性を退治するのが唯一の正解なのだろうが、行方不明の兄貴の免許証を所持していたという点で、その手掛かりを失うのも避けたいところだろう。
        上手く、男性だけを退治し、女性を捉えて尋問の末、島の位置を聞き出すという展開に向かうのだろうか。

        マンガとは言え全33巻!しかもタイトルを変えた続編が既に9巻も出ている上に未完結って...
        もしかすると、とんでも無い作品に手を出してしまったかも知れない...
        >> 続きを読む

        2013/07/26 by ice

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