読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
首藤瓜於
1クリック登録
都内で発生した連続爆破事件。刑事の茶屋が追い詰めたその爆弾魔の逮捕の際にもみ合っていた謎の男。名は鈴木一郎だが、それ以外はまるで分らない得体の知れない男。感情を持たない存在として現れる鈴木一郎。その後も精神鑑定が行われ、少しずつ過去が明らかに。爆弾魔以上に強烈な存在感を見せるのだが、鈴木一郎が行動を起こしているのではなく、周りの人間が動揺していく有様。そして後半は爆弾魔が再び鈴木一郎を襲うため、病院内がパニック状態に。デビュー作としても鈴木一郎の結末もよく出来ていると思うし、続編があるみたいなのでそちらも読みたい。 >> 続きを読む
2018/11/28 by オーウェン
横山秀夫
地方記者の悠木は山登りの最中に振り替える。それは御巣鷹山に飛行機が墜落した時に、デスクとして報道合戦に明け暮れた日々。横山さんは元々新聞記者なだけに、一面のトップをどの紙面に割くかというやり取りは迫力がある。地方紙に降ってわいた大きな事故。そのために広告を削ってまで飛行機墜落の詳細を伝えようとするが、そのために締め切り限界までネタを待つ。もはやSNSの時代なのでそこまでの速報性は存在しないが、時代は1985年。携帯もない時代で、置き電話に託す記者の執念。それを現在の山登りで生かすクライマーズ・ハイという言葉の意味。熱い男たちが堪能できる。 >> 続きを読む
2019/03/06 by オーウェン
佐藤多佳子
心が癒されました。文章がすんなり入ってきて情景が浮かんできます。文末で森絵都さんが言ってるように登場するキャラクターが個性があって魅力的。特に広一のお母さんの恋人の種田は今までの恋人と違って風采が上がらないつまらない男。でも雨の中で広一の自転車乗りを手伝うシーンは凛とした男らしさが伝わってきた。人の魅力はここぞという時に表れるものかも。大切な本になった。 >> 続きを読む
2018/05/31 by miko
石田衣良
株式相場を使って復讐を企てるという話。第1刷が2003年、そのころに読んでいれば、作中に紹介される出来事がもっと臨場感を持って感じられて、もっと楽しめたかのかなぁ、と感じました。この本を読むと、自分も市場の波が見えるようになるのではないか、という気分になります。 >> 続きを読む
2015/07/12 by Jun2
浅田次郎
以前に読み終えた本だが、たまたま目についたので、再び読了。やはりこの著者は長編の方が良いなあ。 >> 続きを読む
2016/10/08 by あっ!いち
垣根涼介
垣根涼介の「ワイルド・ソウル」は、「午前三時のルースター」でデビューした垣根涼介の3作目の作品。戦後の日本政府が、国民を南米のジャングルに棄てたという史実をもとに、実に躍動感あふれる小説に仕上がっていると思う。棄てられた者たちの復讐譚という枠組みの中で、垣根涼介ならではの軽妙さと、物語の転がし方の巧みさが、存分に発揮されていて、終盤のたたみ込み方も実に見事だ。1961年、貧しい農民だった衛藤は、妻と弟の三人でブラジルに移住することを決意する。日本政府は戦後、南米移住政策を推し進めていた。広大な農地、豊かな収穫物-----、バラ色の夢を謳った計画には、応募者が殺到した。だが衛藤の夢が潰えるのも早かった。衛藤たちが入植した、アマゾン川最奥の土地は、人の手で切り開けるものではなかったのだ。衛藤は仲間や家族を次々と失っていく。そして、ブラジル移住者が、政府の棄民政策であったことを知るのだ。入植地を離れた衛藤は、数奇な人生を送り、成功者の一人となった。そして、四十年後、衛藤は日本政府に対する復讐を計画する。同じ入植地で生を受けたケイと松尾、そして衛藤と同じくブラジルをさまよった山本の三人が来日し、恨みがつのる外務省への攻撃を実行するが-------。外務省の無策というのは、今に始まったことではなく、国内の日本人が忘れたままの歴史的事実を、作者は我々読者に突きつける。前半で描かれる、衛藤たちが経験した絶望的な日常の描写は、重苦しく辛いが、それがあるからこそ、犯罪に等しい政府の無策が、浮き彫りにされ、彼らの復讐に感情移入できるのだ。だが重苦しい雰囲気もそこ迄で、緻密で大胆な計画が実行される後半は、一転してスピーディーに物語が走り始める。また、陽気で女好きという実行犯ケイのキャラクターが、抜群に良くて、報道記者の貴子と関係して、事態をより複雑にさせるのと同時に、貴子の視点も加わり、より複眼的な視座が得られたことで、プロットに奥行きが出た点も見逃せない。とにかく、この作品は例えようもないほどの無類の面白さだ。 >> 続きを読む
2021/08/02 by dreamer
中野康司 , ジェーン・オースティン
舞台は田舎町ロングボーン。知性と才気にあふれるエリザベス・ベネットは、大地主で美男子で頭脳抜群のダーシーと知り合う。恋愛小説のおすすめとして、chaoさんからご紹介頂きました。上下巻ですが続きが気になって気になって、すぐに読み終えてしまいました。とてもおもしろかったです。本作に夢中になっていた頃、仕事もプライベートも忙しさのピークだったのですが、何とか読む時間を工面していました。chaoさんどうもありがとうございます!キャラクターが個性的。エリザベスとダーシー以外、ちょっと困った人ばかりです。父のベネット氏はことなかれ主義だし、ベネット夫人は希望的観測を、いい気になって周りにまくしたてている。姉のジェインはとても優しいのですが、世間知らずだと思いました。あとコリンズ氏。この人何なんだろう。笑コリンズ氏の何を言われてもへこたれないプロポーズと、本気で嫌がっているエリザベスの場面が最高におもしろかったです。自惚れが強すぎる・・・。-と個性豊かなキャラクターたちに圧倒され、ダーシー氏からの手紙の続きが気になって、すぐに下巻を読み始めました。ちゃんとした感想は下巻にて。 >> 続きを読む
2017/04/07 by あすか
あずまきよひこ
おもしろい!元気出る漫画です。オススメ♪
2017/03/14 by ふみえ
山藤 章二
漫画家、戯れ絵師、の山藤章二のエッセイ本。芸能、スポーツ、それももちろんタイガース、流行語に政治まで、何でもござれ。辛口ながら、愛情に満ちているので、嫌味なく聞くことができる。落語好きの山藤さん、やはり最後はオチをつけなければと、それか漫画家の性か漫画の四コマめのごとく、最後の数行で決め打ち、または言葉遊び、大好き。例えば、コラムが百回を迎えたので、「百の話」と題して、百に因んだネタを・・・。なければ自分で作る・・・って、 それが「百円ショップの銭失い」・・・・2003年初版、もうあったんですな。「百キロでも軽し」・・・・・・・体重が重くて、口が軽い首相って、誰なんでしょう。「百勝でも不満」・・・・・・・・・そう言えば最近、ナベツネ、引退しましたな。「百歳の娘は八十」・・・・・・今の高齢化社会をお見通し。まあ、ベットで寝る前に、楽しめる本でおます。 >> 続きを読む
2016/04/04 by ごまめ
白石一文
大切にされるということは、自分を大切にすること。 自分を愛さない限り、人を愛することはできない。 しかし、誰かを自分以上に愛したとき、人は初めて、本当に自分を愛することができるようになるのだ。 -----------------------------------------------------恋愛ものでは決してないのだけれど、 愛とは何か、を考えてゆく本。 最初はとても魅力的に思えた主人公・橋田。 でも次第に嫌なヤツに思え、瑠衣がかわいそうで。 最終的にはそれが彼にとっての幸せと呼べるのか? 疑問な結末だったけれど、彼なりの愛の形を見つけて 終わっていたので、よかった。 白石一文は初めて読んだ。 硬い文体に苦手意識があったけど、意外とテンポよく進めたので、 2010年 直木賞「ほかならぬ人へ」 を、読んでみたい。 >> 続きを読む
2016/03/29 by Azure
谷川流
大きな事件が起こらないけど読ませる力がある。 事象についての解釈の対立が楽しい。
2020/01/05 by Miya
重松清
悲しい話でした。
2014/01/21 by amo
村山由佳
そうなっちゃうかなーと思いつつも、かなり羨ましいです。
2011/03/29 by yasuo
笹本稜平
謀略小説の一翼を担う海洋サスペンス。太平洋の薔薇の異名を持つ貨物船パシフィック・ローズがテロリスト集団にシージャックされる。一方ロシアでは細菌兵器の行方を追っており、次第にこの二つの事件はリンクしていく。何とも臨場感ある作品だが、とにかくスケールが大きい。日本から東南アジア。そしてロシアからアメリカやトルコなどが関わっていく。いかにして乗員の反撃があるのか。また細菌がどのように絡んでくるのかの下巻へ。 >> 続きを読む
2019/01/20 by オーウェン
とても良かったです!一瞬で読み終えてしまったと錯覚するほど、夢中になっていました。エリザベスがダーシーのプロポーズを受け入れたシーンが一番好きです。高慢なダーシーと偏見の目でしか見れなかったエリザベス。ふたりが心から理解し合うことができてやっと、上巻からのもどかしさが解消されました。ダーシーさん、皆が知らないところで手をまわしすぎてて不器用な人。周りが見えすぎているからこそ、ここまで時間がかかったのかもしれません。そういう意味ではエリザベスも高慢で、ダーシーも偏った見方をしていたと思います。二人ともすごく知的な会話をしていますね。少し書き出してみますが、-あなたの非難は根拠が薄弱で、間違った前提に基づいていましたが-ぼくの態度は、どんなに非難されても仕方ないものでした。-あなたから丁重な扱いを受ける資格はないし、冷たくされて当然だと思っていましたこんな会話したことありません(^_^;)陽気で冗談好きなエリザベスが、フランクにダーシーに接している光景は微笑ましいです。これから始まる二人の結婚生活は、きっと素晴らしいものになるでしょう。本書で一番恋愛の駆け引きが必要だったのはジェインだったと思います。紆余曲折ありながらも、見事ビングリー氏をゲット。世間知らずのようで実は一番したたかだったりして。本書を置き、ふと会社での自分を振り返ってみると、高慢と偏見ばかりの時間を過ごしていることに気がつきました。それに対する知的な弁解は全くできません・・・。自らを省みる必要がありますね。とてもおもしろい本をご紹介くださったchaoさんに心から感謝♪ありがとうございました(*^▽^*) >> 続きを読む
2017/04/09 by あすか
石井千春 , HarrisRachel. , NolteDorothy
日々全てを実践するのは難しいけど、常にどこかで意識はしてないといけないな。世の中で親の影響を強く受けてる人沢山いるもんね。いい意味でも悪い意味でも。 >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
おがき ちか
抜けの感覚が素晴らしい、作中の風の通り方が気持ちい。
2014/02/03 by H_hipo
横山アキラ
Z。確かに、凄い車だと思う。
2015/07/09 by けんとまん
幾島幸子 , ライマン・フランク・ボーム
ミュージカルにもなったりと、有名なファンタジーです。しかし、私は主人公の少女「ドロシー」と、目指す「エメラルドの都」くらいしか知りませんでした。ドロシーと、かかしと、ブリキの木こりと、臆病なライオンは、一緒にオズ大王のいる、「エメラルドの都」を目指して旅をします。かかしは賢くなるための「脳みそ」を、ブリキの木こりは「心臓(ハート)」を、ライオンは「勇気」をもらうために。そして、ドロシーは家に帰るために。オズ大王の魔法使いに、お願いをしにいくのです。数々の困難な出会いますが、この物語は、作者が、「物語に楽しみだけを求め、不愉快な出来事などおきなくてもいっこうにかまわない」「ひたすら子どもたちを楽しませたいという一心で書いた」というだけあって、困難ななかでも安心して読み進んでいけます。何かが起こっても、仲間同士で助けあったり、通りかかった者が、助けてくれたり。ああ、こういうのっていいな、と素直に感じられました。それから、オズ大王の正体には、驚きでした。「これってあり!?」とつっこみたくなりましたが、くすりと笑ってしまいます。かかしの求めている「脳みそ」、ブリキの木こりの求めている「心臓(ハート)」、臆病なライオンの欲しい「勇気」これらのものって、大人だって欲しいものではないでしょうか?この本を読むと、これらの大切なものが、どこにあるのか、わかるような気がします。 >> 続きを読む
2014/02/11 by ヒカル
WittgensteinLudwig , 野矢茂樹
大きなところから細かいところへ、すぐに浅いところへ戻るものもあれば深く細かく入り込んでいくところもある、ということが章立てのように細かく振ってある番号により可視化されている。そのおかげで何を問題にしているのか、何が気に入らないのか、どこで説明に苦慮しているのかが分かる。語られている内容よりもむしろ、ウィトゲンシュタインあるいは哲学者という人たちがどのような考え方をしているのかを、つぶさに見ることができたところが面白い。 >> 続きを読む
2017/10/08 by 夏白狐舞
出版年月 - 2003年8月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本