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2003年12月発行の書籍

人気の作品

      解夏

      さだまさし

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! tanreinama
      • さだまさしさんは読者の心を揺さぶるのが上手い。
        淡々と表現されているのに涙腺のスイッチが押されてしまう。
        歌や音楽を聴いてて心が動かされるように。

        いちばん好きだったのは解夏。失明する恐怖におびえる隆之。そこにたどり着いたとき痛みも無くなる。覚悟を決めて支えてくれる陽子が健気で頼もしい。サクラサクも良かった。
        登場する子供も魅力的だったが亡くなったり呆けたりする義父や父親がさらに魅力的に描かれてた。

        いままで読んださださんの作品では一押しかな。


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        2019/06/11 by miko

    • 他14人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理

      ListerTimothy R. , トム・デマルコ , 伊豆原弓

      日経BP
      カテゴリー:情報科学
      2.8
      いいね!
      • リスク管理の重要さと方法を示した本です。
        リスクと聞くと、消極的なイメージでしたが、リスク管理せずにリスクをとらないということは、新しい分野へのチャレンジがなく、成長機会がなくなるということで、リスクを管理しそれに備えることが、個人としても組織としても成長に必要であるという考えは、確かにそうだと感じ、また新鮮でした。
        私は、「やればできる」の精神論は好きではないので、リスク管理が必要ということは納得です。
        しかし、リスクの対応案が出てこないものや、リスク対策自体に調査も含めコストがかかりすぎる問題(そして調査した結果、リスク対策として正しくないかもしれないリスクがある)、そして誰も思いつけなかったリスク(問題として顕在化してはじめて分かるもの)はどうしても出てきてしまいます。
        リスク管理をすれば、こういったものを減らす効果はあると思いますので、管理をするべきかとは思います。それだけでプロジェクトが成功するものではないな、とも思いました。
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        2016/02/20 by mattya

    • 他6人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      李陵

      中島敦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 初めて読んだ、宿題が済んだ気がする。「山月記」は亡くなった年に書かれて「文学界」に掲載され「名人伝」は「文庫」に掲載。「李陵」「弟子」は遺稿としてそれぞれ「文学界」「中央公論」に掲載された。
        中島敦は昭和17年、33歳で死去。
        解説では、生涯に20編足らず、内2編が中篇で後は短編小説、中に未完のものがある。




        数こそ少ないが、珠玉のように光輝を放っていて永遠に忘れられぬ作家に列するとすれば、作品の芸術性は高く、古典の域に達しているといえよう。しかも、その代表作「弟子」や「李陵」を含めて、死の年に発表された大部分の作品について、みずからその成価を確かめる余裕を持つことが出来ずに終わった(解説より)


        「山月記」
        李徴は博学英才だったが、協調性がなく自信家で勤めをすぐにやめてしまって、詩作にふけっていた。一度は行き詰って詩作を諦めて職についたが、その時になっては、見下していた人たちの下で働くことになってしまった。自尊心が許さず、出張途中で発狂して行方不明になった。
        たった一人の友達が山でトラになった李徴に出会う。彼は本性もほとんど虎になっていたが、姿を隠して友人とは話した。そして。
        一途に求めて得られず悲惨な結末を迎えた男。

        「名人伝」
        邯鄲に紀昌という男がいた。弓の名人になろうと師匠を探して弟子入りした、言われるとおり厳しい修業を経て奥義を授けられた。100本の矢を射たが、一矢に次の矢が刺さり、順番に刺さっていってやがて一直線に続いていた。また妻といさかいをし、眼を狙って射たが、マツゲ三本を射切ってそれに妻は気がつかなかった。さらに極めるに山の老師についた。帰ってきたときはすっかり面代わりをして呆けたように見えた。みんなはこれは本当の名人だといい様々な噂が飛んだ。

        「弟子」
        孔子の弟子、子路の話。
        孔子の噂を聞いて冷やかしにふざけた格好できた子路が、話を聞いて弟子になった。彼は難しい理屈はわからないが、純朴で心から師を敬愛し、片時もはなれず付き従った。孔子も顔回と子路を特別可愛がった。孔子は頭を低くして仕官することはできなかったが、時々招かれて、職句の館に逗留することがあった。
        時は国が乱れ、争いが耐えなかった。次第に孔子の名が挙がってきたが、時には陥穽に落ちることもあった。だが子路だけは常の師を信じ、悪口を聞きつけると暴力で鎮めることがあった。孔子に諭され年を経て彼も一国を治める役目についた。孔子が訪ねてみると、子路は人に慕われ田畑は青々と茂り村は豊かだった。
        孔子は言った「善い哉、由や、恭敬にして信なり」また進んでいった「善い哉、由や、忠信にして寛なり」子路の屋敷に入り「善い哉、由や、明察にして断なり」と。
        子路(由)に会う前に孔子はその政を知った。
        一時孔子のいる魯の国に戻っていたとき、政変が起きた。子路は禄を与えて貰った魯の現衛候を擁護し叫んだ。

        「李陵」
        漢の武帝の時、李陵は兵を率いて、匈奴をうつために出兵した。匈奴までは遠く、季節は冬だった。
        幸先良い勝ち戦が続いたが、ついに5千の兵は400足らずになって辺塞にたどり着いた。敗戦の報を知らせに走った使者は自害しなければならなかった。武帝は李陵が捕らえられたと知って激怒した。すでに臣下は誰も李陵を援護しなかった。
        ただ一人司馬遷だけが異を唱えた。彼は李家の家族より先に刑罰が決まった。宮刑であった。
        彼は男をなくした。長い療養生活の末家に帰った。魂が抜けたように暮らしたが、やがてするべきことに思い当たった。そして「史記」の編纂を続けた。稿を起こして14年、腐刑の禍から8年、一通り出来上がり、また数年後史記110巻ができ、列伝第70太史公自序の最後の筆をおいた。
        李陵は北方で蘇武と出会っていた。蘇武は匈奴に馴染まず独り山暮らしをしていた。 李陵は次第に北の国に馴染んでいたが、蘇武とは時々あって話をしていた。武帝が崩じて、蘇武は漢に帰った。
        その後の李陵の記録はない。


        短編が4つ、強く感銘を受けた。
        芥川のような厭世的な暗さはないが、運命の暗さが底にある。作者の心が中国の古典を踏まえた形で、物語になっていた。
        迫力があり、純な心があり、一途に進んでいこうとする主人公の気概に、中島敦の孤独感や不安がにじんでいるのは、死を見ながら生きていたことの証のようであった。
        漢学者の一族に生まれたためか、なれない漢字や語句が多かったが、別についている注解に照らして読みながら、少し知識も増えた気がする。
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        2015/07/10 by 空耳よ

      • コメント 6件
    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      蛇にピアス

      金原ひとみ

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • ルイは男に見せられた「スプリットタン」に興味を持つ。それは蛇のように二つに割れている舌のことだ。ピアスや刺青ばかりの蛇舌男・アマに連れられ、ルイはスプリットタンへの一歩である舌ピアスを入れたのだった。それから、店の店長であるこれまた刺青だらけのシバを交えた性愛的、狂愛的なストーリーであった、、と私は思う。

        スプリットタン、ピアス、刺青、性愛、アルコール、暴力等々 個人的に馴染みのない世界で生じるストーリーで、非常に表現が痛々しく、生々しい。にもかかわらず、ページをめくる手が拒むことなく読み進めることが出来ました。

        吉高由里子主演で映画化は知っていて、ページ数も手軽と思い手に取りました。
        第130回芥川龍之介賞をとっている作品ということで、リアルな描写で描かれるパンクな世界や衝撃的なストーリーがウケたのかなぁ…と思います。

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        2018/10/26 by みほさん

    • 他2人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      家守綺譚

      梨木香歩

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Moffy
      • 機嫌が荒れたりする時にめくると、不思議と心が落ち着く:)。
        この本は「読む」よりも、「眺める」方が向いているかもしれない。

        あやかしをこんなに日常的に描くとは……:D

        この作品で好きな言葉:
        「私は与えられる理想より、刻苦して自力で掴む理想を求めているのだ。こういう生活は……私の精神を養わない。」
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        2017/12/29 by deco

    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      邂逅の森

      熊谷達也

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 物語の世界観に引き込まれるように読み終えました。 秀作だったと思います。

        2015/07/13 by 甘口カレー

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      深紅

      野沢尚

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 第22回吉川英治文学新人賞受賞

        江戸川乱歩賞の「破線のマリス」は面白かった。その後も評判のいい本があったので買ってきて積んでいたが、この「深紅」がミステリを語る中で何度も目に入ったので読んでみた。衝撃的な出だしからすっかり夢中になって時間を忘れて最後まで読んでしまった。
        目次は第一章から第五章まである。

        まず第一章
        事件が起きたとき修学旅行で信州の高原にいた小学校六年生の秋葉奏子(かなこ)の話。
        旧友たちとふざけながら寝る用意をしていた時、緊張した気配で担任が部屋に入ってきて、すぐ自宅に帰れと言った。よくない予感がしたが、付き添われて高速道路を使って帰ってきた。行き先が監察医務院だと言う。不安は的中して、霊安室で両親と二人の弟に対面した。頭があるところがへこみ白布の上からでもいびつな形をしていた。家族思いで仕事も順調に成長し、新しい家も買った優しい父。ハミングしながら台所で働いていた母、可愛い年子の弟たち。呆然としている間に父方の叔母がきて、滞りなく葬儀が終わった。一人生き残った奏子に事件の話はひた隠しにされたが、テレビや週刊誌で自然に目に入ってきた。頭を金槌で殴られて倒れていった両親、可愛い幼い弟たち、床に広がった深紅、どんなに痛く苦しかっただろう。世間は一家に同情して、生き残った奏子に優しかった。事件現場で茫然自失の様子で座り込んでいた犯人はその場で逮捕された。人でなしの犯人は死刑にしろ。という。

        第二章
        犯人都築則夫の上申書が一回目の公判前に裁判長に提出された。

        秋葉則夫は家庭が崩壊した農家の生まれで、高校卒業後教材会社に就職、関東以北の土地を営業で回っていた。知り合った学校職員の千代子と結婚し娘・未歩が生まれた。その頃は営業一課の係長になっていた、幸せだった。
        その頃、秋葉由紀彦と知り合った。由紀彦の会社から機器を仕入れ、自社製品とセットにして売った。その利益の1%を秋葉の会社の口座に振り込んでいた。秋葉は取引先の要人という立場をとり目上の付き合いだった。
        秋葉の実家は開業医だったが、能力がなくその劣等感をバネにしてきたが、成功して独立するのでよろしくといった。もちろん否といえる立場ではなかった。
        その頃体が弱かった妻が死んで保険金が入った。8千万という金は今まで家を買い未歩の学資にと切り詰めてきた夫婦の気持ちが無念さだった。
        世話になった秋葉は葬式の時にそっと涙をためて妻を見送ってくれた。それにほだされて、秋葉の父が予備校を開設するという、その資金の保証人を引き受けた。秋葉と連帯保証人ということだったが蓋を開けるとあ秋葉の名前が無く、全て自分の借金になっていた。取立て屋が来る頃は一千万円が二千五百万に膨れ上がっていた。それを貯金から返済した。秋葉はのらりくらりと言葉を濁し、ついに詐欺だったことがわかったのだが、秋葉の会社に依存して業績を伸ばした手前、会社の命運もかかっていた。バックマージンを2%に上げて分割で返していくと秋葉は言った。謹厳実直な性格はそれを許すことが出来ず、犯行に及んでしまった。夫婦を殺したことは覚えているが子供のことはショック状態で何も覚えていないと言う。心神耗弱か喪失常態か、裁判は子供殺しの点で紛糾した。上申書が公表されると、世間の風向きが変わってきた、だが一審の判決は死刑だった。
        都築は控訴した。死刑は覚悟している罪は認めて償うといっていたが。


        第三章から最終章まで
        怒涛のようなショッキングな進行で読み進んだ後、ここからは8年後。奏子も未歩も二十歳を前にしている。
        奏子が太めにした雑誌にッルポが乗っていた、以前取材に来た貴社の名前入りの記事だった。犯人の娘のその後が書いていった。
        奏子は同じ年に生まれたその娘に合いたいと思う。立場は違っても辛い生き方は牡マジだろう、しかし自分は未歩の父のために取り返しの出来ない人生を歩む破目になっている。何とか未歩に合った自分の立場を知らせたい、娘に対して出来るなら復讐をしたい。

        記者から無理に聞きだした未歩のアルバイト先に訪ねていき名前を隠して近づいていく。


        あとがきは、吉川英治賞の選考委員の高橋克彦書いている。二章までの怒涛の展開、緊張感、重いテーマに絡ませる子供たちの立場、犯人の立場。稀に見る凄惨な現場を作り出した男。それを群を抜く作品として自信を持って認めた。奇跡的傑作だとある、亡き野沢さんへのオマージュの言葉と読めた。


        読んでいてぞっとするほどの恐ろしい感じがある心理的に視覚的に。残された子供たち、世間の感心の深さ、マスコミの執拗さなど息が抜けない。
        都築の控訴の根拠が読者に迷路を歩ませる。

        三章から子供たちの話に移ると、日常生活の描写が幾分ゆるく感じられる。一、二章の流れで、読者の意識下に残虐なシーンが残っていてこそ、奏子に感情移入が出来るが、立場を変えると未歩の過去も悲惨である。
        どう生きて来たか、これからどう生きるか、二人が生身でぶつかったとき、話の幕が閉じる。



        44歳で亡くなった野沢さんは、多方面で心に残る作品を残している、創作でありながら孤独で悲しいこんなミステリはまだ読み足り無い。
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        2015/06/18 by 空耳よ

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    • 他1人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      播磨灘物語

      司馬遼太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 匿名

        一巻は如水が信長に拝謁をしに行く場面の前まで。
        文化と政治の中心だった京都への憧れが強く感じられる。
        如水はキリスト教の教えを請いたり、足利将軍の問題にも首をつっこんだりと新しいものへの好奇心が強く、それが如水を大きく成長させたのだと感じた。
        >> 続きを読む

        2014/07/16 by 匿名

      • コメント 1件
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      播磨灘物語

      司馬遼太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 来年の大河の主人公ということで、予習も兼ねて黒田官兵衛について書かれたものをほんの数冊読んでみたのですが、「播磨灘物語」は面白かった。
        官兵衛が産まれる前から死ぬまでが書かれていて、時代背景とか人間関係とかも随所に盛り込まれているので、解りやすかったというのがあるからかも。
        しかしながら、関西から中国にかけての地理がなんとなくしかアタマに入っていないので、姫路や明石と言われても位置やそれぞれの距離間が判らず、戦場の布陣とかが書かれていても、上滑りの状態に…。地図を見ながら読んでたら、もっと臨場感があったやも。(^_^;)

        黒田官兵衛は、私は今回の大河のことで初めて聞いたような人物。息子の長政のほうが、名前を聞くことが多いような。
        それなりに有名な方みたいだけど、それほど表立って活躍した人というわけでもないので、有名な史実を、官兵衛と共に後ろから横から斜めから見ている感じがして、そういうイミでも面白いのかもしれません。

        …で、何冊か読んだけど、官兵衛が有岡城に幽閉されている頃から助け出された後のあたりの、心身共にぼろぼろになりつつも、それでも生きていく…みたいなところが、どの本でも一番萌えた…っていうのは、ちょっと歪んでるかしら。(;´∀`)
        >> 続きを読む

        2013/10/31 by koh

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      死刑執行人サンソン 国王ルイ十六世の首を刎ねた男

      安達正勝

      集英社
      カテゴリー:フランス
      4.7
      いいね!
      • ちょっと前に読んだ死刑や拷問の本で興味を持った人。死刑制度の廃止を望む死刑執行人の人生。敬愛する国王を処刑したことで歴史に名を残した男。一気に読み切った。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      太陽の塔

      森見登美彦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • モリミーのデビュー作品。
        デビュー当時からアホ満載だったようです(笑)
        言い回しがとてもモリミー独特でユニーク。
        本の内容はただなんてことのない四畳半に住む大学生の話。
        こんな愛すべきアホ作品で
        「ええじゃないか」騒動が時を超えて復活してました(笑)
        >> 続きを読む

        2013/03/14 by igaiga

      • コメント 6件
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      ハッピーバースデー 命かがやく瞬間

      青木和雄 , 加藤美紀

      金の星社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 人生で一番泣いて、”よくやった!!”とすっきりできる本です。

        小学生で出会って、本がボロボロになるまで読み返しました。虐待などのテーマを読むと心苦しくなり、あまり手に取らなかったのですがこの作品だけは読んでよかったと思えます。

        あすかの強くなっていく心はもちろん、虐待に走ってしまった母親の心情の変化とそれに向き合う努力、最後に見せる兄の優しさは読んでいるこちらまで元気になれます。

        この本は本当に心打たれます。虐待が減りますようにと願うばかりです。
        >> 続きを読む

        2015/04/27 by r-nn

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      凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

      佐藤昌弘

      日本実業出版社
      カテゴリー:商業経営、商店
      3.5
      いいね!
      • 普段営業代行の仕事をしていて、できる営業マンとのギャップを知りたいと思い、タイトルにひかれて読みました。
        優秀な営業は話が上手いと思われがちですが、本書は営業のベースである「顧客が何を求めているか」聞くことに焦点をあてています。
        求めているものといっても、それが顕在的なものではなく、顧客自身も気づいていないニーズをいかに引き出すかが重要だと感じました。

        具体的なトーク例など実践的な内容で書かれており、すぐに実践したくなる一冊です。
        案件が増えて見込み客が増えると仕事が楽しいだろうなと思います。
        結果を出して営業の仕事を楽しむことができるよう、今後の商談の場で実践します。
        >> 続きを読む

        2019/04/29 by 吉竹下真弘

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      絵描きの植田さん

      いしいしんじ , 植田真

      ポプラ社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! junyo Tukiwami
      • しろく、おだやかで、ひろびろとした雪の高原を舞台にすばらしい絵の世界が拡がるんです、クライマックスで突如として。(ねたばれ?)

        聴力をなくした絵描きの植田さんが引っ越した田舎のひとびととふれあいながら絵を描く毎日のようすが淡淡とつづられていく。ある日、おなじように耳の不自由な少女と出会って、スケッチブックを介しての無音のおしゃべりがはじまる。
        少女はいう。
        「うえださんの絵には、ひとがひとりもでてこないのね」

        冬げしきはかわらない。しろい世界。
        と思っていたら、冬山で絵を描く植田さんを悲劇が襲う。物語はめまぐるしく動き出す。植田さんは、……少女は……。

        肝心の植田さんの実際の絵は、ほんとすばらしい。本のサイズから大きく大きくはみだして拡がっていく感じ。でも、その絵に遭遇するまでにも、文章の合間、あいまの空白のページに絵を感じるんです。

        さわやかな絵を感じさせてくれる本です。


        >> 続きを読む

        2015/11/04 by junyo

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      四日間の奇蹟

      浅倉卓弥

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! masa920 fireman
      • ミステリーとしてのタネが某小説と同じなのが残念と後書きにあるが、この小説の魅力の中心はそこじゃないと思う。
        自分としてはあまり気にならない。というかその某小説を自分は読んでいないし、読んでいても問題無い。
        とにかく主人公の心の変遷の鮮やかさが凄い。
        >> 続きを読む

        2015/09/24 by W_W

    • 他1人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      Gosick

      桜庭一樹

      富士見書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ひっさびさの再読。やっぱりゴシック最高。一作目は特に好きです。これをきっかけに西洋近代史にはまったなって思う。ゴッシックのすごくポップな学園物の中にどうしても目をそらしてはいけないほうな世界にははこびる歴史の闇の部分を二人が切り抜けて切り裂いていく姿がすがすがしかった。本当に好き。 >> 続きを読む

        2018/03/26 by kaoru-yuzu

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      偶然の祝福

      小川洋子

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 以前は、女性作家と日記、手記などは読まなかった。読書は空いた時間に、それも出来るだけ現実から遠いものを選んでいた。海外の小説が多いのも当時の気持ちや環境から距離があったからかもしれない。
        時間に少し余裕が出来てベストセラーなども読むようになり、時間があまって来ると、本来の好奇心からかさまざまなジャンルのものを読み、手に取ったことがなかった女性作家のものが心に響くことに気がついた。

        小川さんは長い間記憶の中で「博士の愛した数式」を書いた人だった。それがほかの作品も読んでみたい、と読んだ途端好きな作家に入ってしまった。
        どの作品も独特の味があって、ちょっと変わっている。

        余りたくさん読んでいないので、この作品に限って思うことは、たとえでも身近な描写でも大胆で奇妙な現実の雰囲気が纏わりついている。
        なにかが消え、なきかがあらわれる。消滅していく流れがあり、そこには深い悲しみが沈んでいる。そして再生は全く違った形でありながら、稀にその悲しみを埋めるような現象が起きたりする。
        別れていくことが当然の人の営みのように、消えて行く。奇妙な現象が手を繋いで輪を作り、その中に作者の現実や、生身の姿を髣髴とさせる、低いベース音のように、そんな姿が奥底に流れ続けているような、短編集だった。


        「失踪者たちの王国」
        これは何かで読んだことがあった。それ以後ニュースや、ドキュメンタリー番組は気になってよく観ていた。年間8万人前後の失踪者(または行方不明者)がいると言う。私の身近なところでも昨年一人が、家を出たまま行方が知れない。事業に失敗していなくなったのだがその後見つかったという話を聞かない。
        ミステリなども家出の後行方が知れないという書き出しや、事件の始まりになっているものも多い。
        ここでは、知っている人がふっといなくなったという。帰って来ない友達の叔父さん、歯医者さんに行って入れ歯を置いたままいなくなったおじいさん、先生の婚約者は「ちょっと行ってくるよ」と言ったままいなくなった。
        叔母さんは一人になっても働かないで、家財を売って暮らしているようだったが、嘔吐袋を集めていた。そして何も言わず綺麗に失踪した。

        失踪した人は、垢を落として生まれ変わったように楽になるのだろうか、反対に現実の重みが降りかかってくるのだろうか。
        一度踏み込んでみたい気もするが、こちら側にいるとあちらは陰の中にいるようで薄ら寒い。

        不思議にも彼らは私を慰めてくれる。王国ははるか遠いはずなのに、彼らは洞穴に舞い降りてきて、いつまでも辛抱強く、そばに寄り添ってくれる。その吐息を私は頬のあたりに感じることができる



        「盗作」
        聞いた話を書いて賞を貰った。将来を嘱望された水泳選手が片腕が上がったまま動かなくなってしまったという。その後病棟の談話室に英語版の「BACKSTROKE」と書いてある古い本を見た。

        背泳ぎの選手だった弟が、左腕から徐々に死に近づいていく話だった。私が書いたのと、彼女が語ったのと同じ話がそこにあった



        「キリコさんの失敗」
        なくしたものを見つける名人のキリコさんの話。リコーダーをなくしたら木で作ったのを持ってきてくれた。海外旅行の土産の万年筆で毎日いろいろなことを書いた。インクがなくなってうろたえているとキリコさんが町の文房具屋さんで補充のインクを買ってきてくれた。
        ある日キリコさんの自転車にパンが置かれていた。毎日それを分けて食べていたが、パン職人が自殺した。そこにキリコさん宛ての手紙があったという。キリコさんはすっかり元気をなくしてしまった。
        無くした万年筆は、むいた栗の皮に紛れて捨てられ焼却炉で溶けた。
        キリコさんは、骨董の壷を頼まれて渡しに行って人違いをした。サインをしているのを見るとなくなった万年筆と同じものだった。買い取ると言うとキリコさんの手に乗せてくれた。だがその万年筆を持っていた買い主は偽者だった。
        キリコさんはパン屋さんのことや、だまされて盗られた骨董品が気にかかったのか去っていった。



        「エーデルワイズ」
        私の本のファンで、衣服にポケットを作り体中に本を入れて歩いている男に出会った。手紙をもらったが、本の一部を寄せ集めた意味不明の奇妙な文章がぎっしり詰まっていた。男は私の困惑にも構わず「エーデルワイズ」の歌を歌ってくれた。付きまとわれていたが、雨の日に転んで本を全部だめにした。そしていなくなった。



        「涙腺水晶結石症」
        飼い犬が病気になったので、医者に見せようと雨の中を歩いていた。
        車で通りかかった男が犬と一緒に乗せてくれたが、獣医だといった。
        犬を見て涙腺水晶結石症だと言ってまぶたをしぼって石を取り出してくれた。

        「さあ・・・・・」
        よく見えるように彼は掌を私に近づけた。それは白く半透明な結晶だた。ちいさな金平糖状の粒がいくつもくっつき合って、一つの精密な形を成していた



        「時計工場」
        旅行記の取材で行った島で、籠に一杯の果物を背負った老人に合う。首に黄色い蝶のあざがあった。ホテルの図書室で識者の男に出会う。彼の首にも黄色い蝶のあざがあった。
        小説を書くという苦しみが象徴的に語られている。



        「蘇生」
        息子の睾丸がはれていた。そこには水の入った袋があるという。
        手術のために入院したが、同室になったおばあさんは、「アナスタシア」という名前だといって、家系や歴史や親族についてとうとうと語る。どう見ても彼女は日本人だった。周りにはAの文字を飾った刺繍が溢れていた。退院のとき刺繍糸のセットをあげるととても喜んで写真を撮ってくれた。切り取った袋は貰って帰った。
        今度は私の背中に腫れ物が出来た。水が溜まっていると言う。簡単に袋を取って手術が終わった。その袋も貰って帰った。
        ある朝突然言葉が出なくなった。言語療法士にも見てもらったがよくならない。
        原稿用紙の前に座ると、言葉の壁が見えた。積みあがっているのは私が書いた言葉のようだ。
        言語療法室に行ったらアナスタシがいた、喋り続けるので、言葉の繭にくるまれているように見えた。「アナスタシア」は「蘇生」と言う意味だという。
        干からびた二つの袋を飲み込んだ「蘇生よ、蘇ること」アナスタシアの言葉が聞こえてきた。
        「アポロ」と呼んだら犬の耳がぴくっと動いて言葉が戻ってきた。



        なにかもの悲しい、人の営みとささやかな願いと、不思議な出来事が溶けあった作品。やはり好きだなぁと思う。
        >> 続きを読む

        2014/10/02 by 空耳よ

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      TRICK Troisi`eme partie

      蒔田 光治林 誠人

      3.0
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      • 2003年、木曜ドラマとして放送されていたドラマのノベライズです。
        5話収録されているのですが、中でも5話目が面白かったです。

        霊能力で呪い殺す事が出来るという「長谷千賀子」に会いに、「山田奈緒子」と「上田次郎」は向かいます。
        しかし彼女はインチキで、彼女は「霊能力を与えてくれた人物がいる」と言います。
        それは奈緒子の母親「里見」の生まれ故郷の<黒門島>の人々でした。
        彼らは奈緒子を連れ去り、奈緒子の中にある霊能力を目覚めさせようとします。

        本当に山田奈緒子は霊能力者なのでしょうか!?
        そして奈緒子と上田に、新たな進展が!?
        >> 続きを読む

        2014/11/10 by ゆずの

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      3びきのくま ロシア民話より

      スドウピウ , 古藤ゆず

      学研マーケティング
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 有名な3びきのくまのお話をスドウピウさんの
        ほのぼのとしたあったかいイラストで楽しめます[*Ü*]

        パパ、ママ、子グマちゃんとテンポよく
        繰り返されていくリズムが楽しい絵本です。

        洗い立てのパリっとしたシーツのベッドに、ぽかぽかな
        ママのかぼちゃスープ!
        くまさんのオウチがとっても魅力的です♡
        >> 続きを読む

        2013/10/25 by 山本あや

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      時間砲計画 (講談社青い鳥文庫)

      豊田 有恒的場 健

      5.0
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      •  SFジュブナイルの王道・お手本ともいうべき名作ですね。
         本作品もそうですが、私が子どもの頃、過去や未来にタイムスリップしたり、異次元に紛れ込んで冒険した後帰って来る
        ……といった設定の読み物やマンガがよくあったものです。
         最近の子ども向け読み物やマンガにもそんな設定のがあるのでしょうか。
         
         作者の豊田有恒さんは虫プロでアニメ脚本を描いていたというだけあって、ストーリーは活気があってアニメ的であるし、何よりキャラ立ちがすごい。
         主人公の味方の冒険家や学者、わがままな金持ちや裏切り者といった悪役、他の人々を助けるために自分を犠牲にする人々……。
         本作品に登場した魅力あるキャラ達は、いつまでも生き生きと記憶の中で生き続けていくでしょう。
         そして本作品は、高度成長期に描かれたジュブナイルSFの古典的名作ではないでしょうか。
         そのためか、本作品はその後も角川文庫や講談社青い鳥文庫に再録されています。
         今後も読み継がれていってほしい名作だと思います。
           http://sfclub.sakura.ne.jp/sf07.htm
           http://sfkid.seesaa.net/article/428422917.html
        >> 続きを読む

        2015/10/25 by 荒馬紹介

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出版年月 - 2003年12月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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