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2003年12月発行の書籍

人気の作品

      解夏

      さだまさし

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! tanreinama
      • さだまさしさんは読者の心を揺さぶるのが上手い。
        淡々と表現されているのに涙腺のスイッチが押されてしまう。
        歌や音楽を聴いてて心が動かされるように。

        いちばん好きだったのは解夏。失明する恐怖におびえる隆之。そこにたどり着いたとき痛みも無くなる。覚悟を決めて支えてくれる陽子が健気で頼もしい。サクラサクも良かった。
        登場する子供も魅力的だったが亡くなったり呆けたりする義父や父親がさらに魅力的に描かれてた。

        いままで読んださださんの作品では一押しかな。


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        2019/06/11 by miko

    • 他14人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理

      ListerTimothy R. , トム・デマルコ , 伊豆原弓

      日経BP
      カテゴリー:情報科学
      2.8
      いいね!
      • リスク管理の重要さと方法を示した本です。
        リスクと聞くと、消極的なイメージでしたが、リスク管理せずにリスクをとらないということは、新しい分野へのチャレンジがなく、成長機会がなくなるということで、リスクを管理しそれに備えることが、個人としても組織としても成長に必要であるという考えは、確かにそうだと感じ、また新鮮でした。
        私は、「やればできる」の精神論は好きではないので、リスク管理が必要ということは納得です。
        しかし、リスクの対応案が出てこないものや、リスク対策自体に調査も含めコストがかかりすぎる問題(そして調査した結果、リスク対策として正しくないかもしれないリスクがある)、そして誰も思いつけなかったリスク(問題として顕在化してはじめて分かるもの)はどうしても出てきてしまいます。
        リスク管理をすれば、こういったものを減らす効果はあると思いますので、管理をするべきかとは思います。それだけでプロジェクトが成功するものではないな、とも思いました。
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        2016/02/20 by mattya

    • 他6人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      李陵

      中島敦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 初めて読んだ、宿題が済んだ気がする。「山月記」は亡くなった年に書かれて「文学界」に掲載され「名人伝」は「文庫」に掲載。「李陵」「弟子」は遺稿としてそれぞれ「文学界」「中央公論」に掲載された。
        中島敦は昭和17年、33歳で死去。
        解説では、生涯に20編足らず、内2編が中篇で後は短編小説、中に未完のものがある。




        数こそ少ないが、珠玉のように光輝を放っていて永遠に忘れられぬ作家に列するとすれば、作品の芸術性は高く、古典の域に達しているといえよう。しかも、その代表作「弟子」や「李陵」を含めて、死の年に発表された大部分の作品について、みずからその成価を確かめる余裕を持つことが出来ずに終わった(解説より)


        「山月記」
        李徴は博学英才だったが、協調性がなく自信家で勤めをすぐにやめてしまって、詩作にふけっていた。一度は行き詰って詩作を諦めて職についたが、その時になっては、見下していた人たちの下で働くことになってしまった。自尊心が許さず、出張途中で発狂して行方不明になった。
        たった一人の友達が山でトラになった李徴に出会う。彼は本性もほとんど虎になっていたが、姿を隠して友人とは話した。そして。
        一途に求めて得られず悲惨な結末を迎えた男。

        「名人伝」
        邯鄲に紀昌という男がいた。弓の名人になろうと師匠を探して弟子入りした、言われるとおり厳しい修業を経て奥義を授けられた。100本の矢を射たが、一矢に次の矢が刺さり、順番に刺さっていってやがて一直線に続いていた。また妻といさかいをし、眼を狙って射たが、マツゲ三本を射切ってそれに妻は気がつかなかった。さらに極めるに山の老師についた。帰ってきたときはすっかり面代わりをして呆けたように見えた。みんなはこれは本当の名人だといい様々な噂が飛んだ。

        「弟子」
        孔子の弟子、子路の話。
        孔子の噂を聞いて冷やかしにふざけた格好できた子路が、話を聞いて弟子になった。彼は難しい理屈はわからないが、純朴で心から師を敬愛し、片時もはなれず付き従った。孔子も顔回と子路を特別可愛がった。孔子は頭を低くして仕官することはできなかったが、時々招かれて、職句の館に逗留することがあった。
        時は国が乱れ、争いが耐えなかった。次第に孔子の名が挙がってきたが、時には陥穽に落ちることもあった。だが子路だけは常の師を信じ、悪口を聞きつけると暴力で鎮めることがあった。孔子に諭され年を経て彼も一国を治める役目についた。孔子が訪ねてみると、子路は人に慕われ田畑は青々と茂り村は豊かだった。
        孔子は言った「善い哉、由や、恭敬にして信なり」また進んでいった「善い哉、由や、忠信にして寛なり」子路の屋敷に入り「善い哉、由や、明察にして断なり」と。
        子路(由)に会う前に孔子はその政を知った。
        一時孔子のいる魯の国に戻っていたとき、政変が起きた。子路は禄を与えて貰った魯の現衛候を擁護し叫んだ。

        「李陵」
        漢の武帝の時、李陵は兵を率いて、匈奴をうつために出兵した。匈奴までは遠く、季節は冬だった。
        幸先良い勝ち戦が続いたが、ついに5千の兵は400足らずになって辺塞にたどり着いた。敗戦の報を知らせに走った使者は自害しなければならなかった。武帝は李陵が捕らえられたと知って激怒した。すでに臣下は誰も李陵を援護しなかった。
        ただ一人司馬遷だけが異を唱えた。彼は李家の家族より先に刑罰が決まった。宮刑であった。
        彼は男をなくした。長い療養生活の末家に帰った。魂が抜けたように暮らしたが、やがてするべきことに思い当たった。そして「史記」の編纂を続けた。稿を起こして14年、腐刑の禍から8年、一通り出来上がり、また数年後史記110巻ができ、列伝第70太史公自序の最後の筆をおいた。
        李陵は北方で蘇武と出会っていた。蘇武は匈奴に馴染まず独り山暮らしをしていた。 李陵は次第に北の国に馴染んでいたが、蘇武とは時々あって話をしていた。武帝が崩じて、蘇武は漢に帰った。
        その後の李陵の記録はない。


        短編が4つ、強く感銘を受けた。
        芥川のような厭世的な暗さはないが、運命の暗さが底にある。作者の心が中国の古典を踏まえた形で、物語になっていた。
        迫力があり、純な心があり、一途に進んでいこうとする主人公の気概に、中島敦の孤独感や不安がにじんでいるのは、死を見ながら生きていたことの証のようであった。
        漢学者の一族に生まれたためか、なれない漢字や語句が多かったが、別についている注解に照らして読みながら、少し知識も増えた気がする。
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        2015/07/10 by 空耳よ

      • コメント 6件
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      家守綺譚

      梨木香歩

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Moffy

      • 梨木香歩の「家守綺譚」は、気軽に読み始めて、思わず座り直して読んだ一冊です。

        エブリデイ・マジック型の掌編連作ユーモア・ファンタジーですが、小説全体を包み込む雰囲気が、実に素晴らしい。

        舞台は、明治時代の京都。山裾の疎水べりで、吉田山も近いというから、恐らく、山科あたりか。

        主人公の"私"は、たぶん京都帝国大学文学部英文科卒の、駆け出し文士。
        学生時代に亡くなった親友の実家から、空き家になる古い一軒家の家守を頼まれ、渡りに船と越して来たところから、この物語が始まります。

        新居は縁側、電灯付きの二階家で、和風の庭には、棕櫚、金木犀、山茶花、槇、楠などが、でたらめに生い茂っていて、床の間には、葦に白鷺を描いた掛け軸。

        ある雨の夜、その掛け軸から、死んだ旧友の高堂が、ボートに乗ってやってくる。
        なんの用かと思えば、庭のサルスベリが、お前に懸想しているぞとの忠告。

        「木に惚れられたのは初めてだ」と答えると、「木には、は余計だろう。惚れられたのは初めてだ、だけで十分だろう」とからかわれる。

        この逸話から、幕を開けた小説は、いずれも植物の名を冠した掌編二十八編が連なる形で、四季の移り変わりを描いていく。

        飼い犬のゴローは、鷺と河童の喧嘩を仲裁し、白木蓮はタツノオトシゴを孕み、狸は和尚に化け、小鬼はふきのとうの採集にやってくるが、隣のおかみさんは、少しも動じず、毎日、ふかし芋や天ぷらのお裾分けを持ってくる-------。

        とにかく、ゆったりとした時間の流れに、心地よく浸れる秀作だ。

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        2019/06/16 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      蛇にピアス

      金原ひとみ

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • ルイは男に見せられた「スプリットタン」に興味を持つ。それは蛇のように二つに割れている舌のことだ。ピアスや刺青ばかりの蛇舌男・アマに連れられ、ルイはスプリットタンへの一歩である舌ピアスを入れたのだった。それから、店の店長であるこれまた刺青だらけのシバを交えた性愛的、狂愛的なストーリーであった、、と私は思う。

        スプリットタン、ピアス、刺青、性愛、アルコール、暴力等々 個人的に馴染みのない世界で生じるストーリーで、非常に表現が痛々しく、生々しい。にもかかわらず、ページをめくる手が拒むことなく読み進めることが出来ました。

        吉高由里子主演で映画化は知っていて、ページ数も手軽と思い手に取りました。
        第130回芥川龍之介賞をとっている作品ということで、リアルな描写で描かれるパンクな世界や衝撃的なストーリーがウケたのかなぁ…と思います。

        >> 続きを読む

        2018/10/26 by みほさん

    • 他2人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      邂逅の森

      熊谷達也

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 物語の世界観に引き込まれるように読み終えました。 秀作だったと思います。

        2015/07/13 by 甘口カレー

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      偶然の祝福

      小川洋子

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【私小説、なのだろうか?】
         小川洋子さんの短編集です。
         いずれも静かな雰囲気をたたえ、少しだけ恐い作品になっています。
         それぞれの物語は独立したお話で、相互に関係したりはしていないのですが、これらの作品の中に共通して登場してくる事柄があります。

         アポロという名前の飼い犬、まだ小さな子供を育てている『私』、亡くなってしまった弟と、「私はあなたの弟です」と主張する偽の弟。
         あるいは別の女性の弟なのだけれど、水泳が得意だったのにある日突然左手が下がらなくなってしまった弟。

         小川さんのプロフィールを調べてみたことはないのですが、これらの何度も繰り返し出てくる事柄が、実際に小川さん自身に関係することなのか、それとも、事実ということではなく、小川さんの心象風景のようなものなのか……。

         収録作品のいくつかをご紹介です。

        ○ 失踪者達の王国
         主人公の女性は、どういうわけか身近に失踪してしまう人がよくいるというのです。
         それは、友達の女の子の伯父さんだったり、中学校の保健の先生の恋人だったり、自分の伯母さんだったり。
         それら失踪者達は、きっと失踪者の王国にいるんだ。

        ○ 盗作
         作家が主人公。
         初めて本に載った自分の作品が盗作だと知ってしまったというお話。
         盗作というか、ある女性の話を聞き、それを小説に仕立てたのですけれど。
         でも、その後、誰の本か分からないけれど、病院に置かれていた外国の本を何気なく見てみたら、それはあの女性から聞いた話だったと分かってしまったのです。

        ○ キリコさんの失敗
         私が幼い頃、家に何人かいた家政婦さんの一人がキリコさん。
         彼女は妙に肉感的なところがある女性で、無くなった物を探し出してくるのが得意でした。
         そんなキリコさんが、家政婦をやめるきっかけになったある失敗とは?

        ○ エーデルワイス
         主人公は女性作家です。
         ある時、自分が書いた本を公園で読んでいる男性を見かけ、つい声をかけてしまいました。
         その男性は、主人公の本の大ファンだと言い、沢山のポケットを縫いつけた服を着ていて、主人公が書いた全ての本をそれらのポケットに入れて持ち歩いていたのです。
         主人公は、自分の身分を明かしたりしなかったのですが、その男性は間違いなく「あなたの本のファンなんです」と言うではないですか。
         何故、私のことが分かったの?
         そして、また、その男性は、「私はあなたの弟なんです」とも言います。
         でも、主人公の弟はとっくの昔に亡くなっているというのに。

         いずれの作品も、どこか少しひずんでいるかのようで、それは少し恐い感覚だったり、おかしな感覚だったりします。
         そういう奇妙な気持ちにさせられる作品でした。
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        2019/10/03 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      深紅

      野沢尚

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 第22回吉川英治文学新人賞受賞

        江戸川乱歩賞の「破線のマリス」は面白かった。その後も評判のいい本があったので買ってきて積んでいたが、この「深紅」がミステリを語る中で何度も目に入ったので読んでみた。衝撃的な出だしからすっかり夢中になって時間を忘れて最後まで読んでしまった。
        目次は第一章から第五章まである。

        まず第一章
        事件が起きたとき修学旅行で信州の高原にいた小学校六年生の秋葉奏子(かなこ)の話。
        旧友たちとふざけながら寝る用意をしていた時、緊張した気配で担任が部屋に入ってきて、すぐ自宅に帰れと言った。よくない予感がしたが、付き添われて高速道路を使って帰ってきた。行き先が監察医務院だと言う。不安は的中して、霊安室で両親と二人の弟に対面した。頭があるところがへこみ白布の上からでもいびつな形をしていた。家族思いで仕事も順調に成長し、新しい家も買った優しい父。ハミングしながら台所で働いていた母、可愛い年子の弟たち。呆然としている間に父方の叔母がきて、滞りなく葬儀が終わった。一人生き残った奏子に事件の話はひた隠しにされたが、テレビや週刊誌で自然に目に入ってきた。頭を金槌で殴られて倒れていった両親、可愛い幼い弟たち、床に広がった深紅、どんなに痛く苦しかっただろう。世間は一家に同情して、生き残った奏子に優しかった。事件現場で茫然自失の様子で座り込んでいた犯人はその場で逮捕された。人でなしの犯人は死刑にしろ。という。

        第二章
        犯人都築則夫の上申書が一回目の公判前に裁判長に提出された。

        秋葉則夫は家庭が崩壊した農家の生まれで、高校卒業後教材会社に就職、関東以北の土地を営業で回っていた。知り合った学校職員の千代子と結婚し娘・未歩が生まれた。その頃は営業一課の係長になっていた、幸せだった。
        その頃、秋葉由紀彦と知り合った。由紀彦の会社から機器を仕入れ、自社製品とセットにして売った。その利益の1%を秋葉の会社の口座に振り込んでいた。秋葉は取引先の要人という立場をとり目上の付き合いだった。
        秋葉の実家は開業医だったが、能力がなくその劣等感をバネにしてきたが、成功して独立するのでよろしくといった。もちろん否といえる立場ではなかった。
        その頃体が弱かった妻が死んで保険金が入った。8千万という金は今まで家を買い未歩の学資にと切り詰めてきた夫婦の気持ちが無念さだった。
        世話になった秋葉は葬式の時にそっと涙をためて妻を見送ってくれた。それにほだされて、秋葉の父が予備校を開設するという、その資金の保証人を引き受けた。秋葉と連帯保証人ということだったが蓋を開けるとあ秋葉の名前が無く、全て自分の借金になっていた。取立て屋が来る頃は一千万円が二千五百万に膨れ上がっていた。それを貯金から返済した。秋葉はのらりくらりと言葉を濁し、ついに詐欺だったことがわかったのだが、秋葉の会社に依存して業績を伸ばした手前、会社の命運もかかっていた。バックマージンを2%に上げて分割で返していくと秋葉は言った。謹厳実直な性格はそれを許すことが出来ず、犯行に及んでしまった。夫婦を殺したことは覚えているが子供のことはショック状態で何も覚えていないと言う。心神耗弱か喪失常態か、裁判は子供殺しの点で紛糾した。上申書が公表されると、世間の風向きが変わってきた、だが一審の判決は死刑だった。
        都築は控訴した。死刑は覚悟している罪は認めて償うといっていたが。


        第三章から最終章まで
        怒涛のようなショッキングな進行で読み進んだ後、ここからは8年後。奏子も未歩も二十歳を前にしている。
        奏子が太めにした雑誌にッルポが乗っていた、以前取材に来た貴社の名前入りの記事だった。犯人の娘のその後が書いていった。
        奏子は同じ年に生まれたその娘に合いたいと思う。立場は違っても辛い生き方は牡マジだろう、しかし自分は未歩の父のために取り返しの出来ない人生を歩む破目になっている。何とか未歩に合った自分の立場を知らせたい、娘に対して出来るなら復讐をしたい。

        記者から無理に聞きだした未歩のアルバイト先に訪ねていき名前を隠して近づいていく。


        あとがきは、吉川英治賞の選考委員の高橋克彦書いている。二章までの怒涛の展開、緊張感、重いテーマに絡ませる子供たちの立場、犯人の立場。稀に見る凄惨な現場を作り出した男。それを群を抜く作品として自信を持って認めた。奇跡的傑作だとある、亡き野沢さんへのオマージュの言葉と読めた。


        読んでいてぞっとするほどの恐ろしい感じがある心理的に視覚的に。残された子供たち、世間の感心の深さ、マスコミの執拗さなど息が抜けない。
        都築の控訴の根拠が読者に迷路を歩ませる。

        三章から子供たちの話に移ると、日常生活の描写が幾分ゆるく感じられる。一、二章の流れで、読者の意識下に残虐なシーンが残っていてこそ、奏子に感情移入が出来るが、立場を変えると未歩の過去も悲惨である。
        どう生きて来たか、これからどう生きるか、二人が生身でぶつかったとき、話の幕が閉じる。



        44歳で亡くなった野沢さんは、多方面で心に残る作品を残している、創作でありながら孤独で悲しいこんなミステリはまだ読み足り無い。
        >> 続きを読む

        2015/06/18 by 空耳よ

      • コメント 8件
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      播磨灘物語

      司馬遼太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 匿名

        一巻は如水が信長に拝謁をしに行く場面の前まで。
        文化と政治の中心だった京都への憧れが強く感じられる。
        如水はキリスト教の教えを請いたり、足利将軍の問題にも首をつっこんだりと新しいものへの好奇心が強く、それが如水を大きく成長させたのだと感じた。
        >> 続きを読む

        2014/07/16 by 匿名

      • コメント 1件
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      播磨灘物語

      司馬遼太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 来年の大河の主人公ということで、予習も兼ねて黒田官兵衛について書かれたものをほんの数冊読んでみたのですが、「播磨灘物語」は面白かった。
        官兵衛が産まれる前から死ぬまでが書かれていて、時代背景とか人間関係とかも随所に盛り込まれているので、解りやすかったというのがあるからかも。
        しかしながら、関西から中国にかけての地理がなんとなくしかアタマに入っていないので、姫路や明石と言われても位置やそれぞれの距離間が判らず、戦場の布陣とかが書かれていても、上滑りの状態に…。地図を見ながら読んでたら、もっと臨場感があったやも。(^_^;)

        黒田官兵衛は、私は今回の大河のことで初めて聞いたような人物。息子の長政のほうが、名前を聞くことが多いような。
        それなりに有名な方みたいだけど、それほど表立って活躍した人というわけでもないので、有名な史実を、官兵衛と共に後ろから横から斜めから見ている感じがして、そういうイミでも面白いのかもしれません。

        …で、何冊か読んだけど、官兵衛が有岡城に幽閉されている頃から助け出された後のあたりの、心身共にぼろぼろになりつつも、それでも生きていく…みたいなところが、どの本でも一番萌えた…っていうのは、ちょっと歪んでるかしら。(;´∀`)
        >> 続きを読む

        2013/10/31 by koh

      • コメント 6件
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      死刑執行人サンソン 国王ルイ十六世の首を刎ねた男

      安達正勝

      集英社
      カテゴリー:フランス
      4.8
      いいね!
      • ちょっと前に読んだ死刑や拷問の本で興味を持った人。死刑制度の廃止を望む死刑執行人の人生。敬愛する国王を処刑したことで歴史に名を残した男。一気に読み切った。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      太陽の塔

      森見登美彦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • モリミーのデビュー作品。
        デビュー当時からアホ満載だったようです(笑)
        言い回しがとてもモリミー独特でユニーク。
        本の内容はただなんてことのない四畳半に住む大学生の話。
        こんな愛すべきアホ作品で
        「ええじゃないか」騒動が時を超えて復活してました(笑)
        >> 続きを読む

        2013/03/14 by igaiga

      • コメント 6件
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      よろずや平四郎活人剣

      藤沢周平

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 実家を出て裏店暮らしを始めた剣客の神名平四郎が、もめごとの仲裁を商売にする話のあれこれをおさめた連作短編集。上巻は十二話所収。

        平四郎は旗本の息子でありながら妾腹のため実家で冷遇されていたが、友人がもちかけた道場開設の話に乗って家を飛び出る。しかし、その友人に資金を持ち逃げされ、長屋に住みついて「よろずもめごと仲裁」というあまり金になりそうにない商売を始める。兄が持ち込んだ監視の役目を自分の仕事の合間にしながら、金はないが気楽な裏店暮らしの日々を過ごす。

        この作品は軽妙洒脱という言葉がぴったりの読みやすいもので、十二話のいずれも大いに楽しめた。蘭学者に対する弾圧の後日談として、あの「妖怪」鳥居耀蔵の名が出てくるのも面白かった。下巻も十二話で、引き続き楽しめそう。


        >> 続きを読む

        2020/04/09 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      よろずや平四郎活人剣

      藤沢周平

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 下巻。十二話所収。

        「よろずもめごと仲裁」という変わった商売を始めた神名平四郎だが、口コミで少しずつ客が来るようになる。鳥居耀蔵を探索する目付の兄にたびたび呼び出されて、その護衛をつとめることもある。姿を消した元許嫁の早苗との再会に胸を騒がせながらも、平四郎は道場開設に向けて準備を進める。

        市井ものと武家ものがうまく合わさった二十四話の時代背景は、老中水野忠邦の改革が経済や文化を締めつけている頃で、平四郎は改革の影響をまのあたりにする。
        失脚した水野を見に見物人が走って行くラストシーンが印象に残った。

        >> 続きを読む

        2020/04/17 by Kira

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      ハッピーバースデー 命かがやく瞬間

      青木和雄 , 加藤美紀

      金の星社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 人生で一番泣いて、”よくやった!!”とすっきりできる本です。

        小学生で出会って、本がボロボロになるまで読み返しました。虐待などのテーマを読むと心苦しくなり、あまり手に取らなかったのですがこの作品だけは読んでよかったと思えます。

        あすかの強くなっていく心はもちろん、虐待に走ってしまった母親の心情の変化とそれに向き合う努力、最後に見せる兄の優しさは読んでいるこちらまで元気になれます。

        この本は本当に心打たれます。虐待が減りますようにと願うばかりです。
        >> 続きを読む

        2015/04/27 by r-nn

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      ピーターの法則 創造的無能のすすめ

      渡辺伸也 , HullRaymond , PeterLaurence J

      ダイヤモンド社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.0
      いいね!
      • なるほどね。そう指摘されればそうだ。
        周囲は無能な人間だらけ。そして、自分もその宿命からは逃れられない。
        いつまでも成長したいという人間の気持ちとは別に、求められた能力が伸ばせないという限界もあるのかも。
        「能あるタカは爪を隠す」という古語を思い出したが見当違いか。
        自分が無能であると認めるのはつらいことだ。
        しかし、誰も避けて通れないとなると心構えも違ってくるな。
        今の自分の環境を改めて考えてみるよいチャンスをもらった。
        >> 続きを読む

        2019/12/26 by KameiKoji

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

      佐藤昌弘

      日本実業出版社
      カテゴリー:商業経営、商店
      3.5
      いいね!
      • 普段営業代行の仕事をしていて、できる営業マンとのギャップを知りたいと思い、タイトルにひかれて読みました。
        優秀な営業は話が上手いと思われがちですが、本書は営業のベースである「顧客が何を求めているか」聞くことに焦点をあてています。
        求めているものといっても、それが顕在的なものではなく、顧客自身も気づいていないニーズをいかに引き出すかが重要だと感じました。

        具体的なトーク例など実践的な内容で書かれており、すぐに実践したくなる一冊です。
        案件が増えて見込み客が増えると仕事が楽しいだろうなと思います。
        結果を出して営業の仕事を楽しむことができるよう、今後の商談の場で実践します。
        >> 続きを読む

        2019/04/29 by 吉竹下真弘

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      絵描きの植田さん

      いしいしんじ , 植田真

      ポプラ社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! junyo Tukiwami
      • しろく、おだやかで、ひろびろとした雪の高原を舞台にすばらしい絵の世界が拡がるんです、クライマックスで突如として。(ねたばれ?)

        聴力をなくした絵描きの植田さんが引っ越した田舎のひとびととふれあいながら絵を描く毎日のようすが淡淡とつづられていく。ある日、おなじように耳の不自由な少女と出会って、スケッチブックを介しての無音のおしゃべりがはじまる。
        少女はいう。
        「うえださんの絵には、ひとがひとりもでてこないのね」

        冬げしきはかわらない。しろい世界。
        と思っていたら、冬山で絵を描く植田さんを悲劇が襲う。物語はめまぐるしく動き出す。植田さんは、……少女は……。

        肝心の植田さんの実際の絵は、ほんとすばらしい。本のサイズから大きく大きくはみだして拡がっていく感じ。でも、その絵に遭遇するまでにも、文章の合間、あいまの空白のページに絵を感じるんです。

        さわやかな絵を感じさせてくれる本です。


        >> 続きを読む

        2015/11/04 by junyo

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      四日間の奇蹟

      浅倉卓弥

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! masa920 fireman
      • ミステリーとしてのタネが某小説と同じなのが残念と後書きにあるが、この小説の魅力の中心はそこじゃないと思う。
        自分としてはあまり気にならない。というかその某小説を自分は読んでいないし、読んでいても問題無い。
        とにかく主人公の心の変遷の鮮やかさが凄い。
        >> 続きを読む

        2015/09/24 by W_W

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      Gosick

      桜庭一樹

      富士見書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ひっさびさの再読。やっぱりゴシック最高。一作目は特に好きです。これをきっかけに西洋近代史にはまったなって思う。ゴッシックのすごくポップな学園物の中にどうしても目をそらしてはいけないほうな世界にははこびる歴史の闇の部分を二人が切り抜けて切り裂いていく姿がすがすがしかった。本当に好き。 >> 続きを読む

        2018/03/26 by kaoru-yuzu

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています

出版年月 - 2003年12月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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