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島本理生
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タイトルは回想形式で語ることの意味だが、冒頭でこの恋が成就してないこと。そしてどのように知り合ったのかや、なぜ別れる結末になったかが綴られていく。恋愛小説でもあり青春模様でもある。ただし教師と学生の三角関係の恋愛。ベタベタするような恋愛描写ではなく、サラッと描いているためか、すんなりと読み進められる。嫌っているのに好きだとか、断ち切るために別の恋をという場面があるが、それこそ理性を超えた行動原理というやつ。あまり共感するというまでには至らないが、多分歳を取った時に思い出として振り返ることは間違いではないのだろう。例えそれが成就しなかったとしても。 >> 続きを読む
2020/08/10 by オーウェン
太宰治
有名な表題作をはじめとする九つの短編小説で、約半数は私小説です。最も面白く読めたのは「女生徒」で、ユニークな文体で表現する少女の瑞々しい心の動きが見事でした。キリストを売ろうと独白するユダの言葉をそのまま綴るというコンセプトが目を引く「駈込み訴え」は、著者らしい内面描写が効果的に活かされていると感じます。超有名作品にも関わらず長く未読だった表題作は、序盤の不合理で身勝手なメロスの言動に首を傾げた状態のままで、物語が終了してしまいました。全般に、私小説よりは、それ以外の作品に読み応えを感じました。以下、作品ごとの概略とコメントです。----------「ダス・ゲマイネ」(41P)佐野次郎と呼ばれる大学生を中心に、東京に暮らす若者たちが芸術や恋をめぐってワチャワチャ。鼻持ちならない若い作家として太宰治も登場する。エンディングに好感。「満願」(3P)医者と懇意になった著者らしき男が、小学校教師である夫の病の相談で病院に通う女を知る。微笑ましい掌編。「富嶽百景」(29P)井伏鱒二の紹介で見合いをするために甲府を訪れた著者。当初は否定的な富士山への見方が、滞在中に変化する過程を描く。「女生徒」(55P)母と二人で暮らす女学生の一日を追った作品。一人称告白体だが、句読点とひらがなを多用して前後脈略の薄い短文を連発する独特のスタイルが魅力で、少女の瑞々しい心のうちが見事に描写されている。本書内で最良と思える。川上未映子の『乳と卵』の文体も本作由来なのだろうか。「駈込み訴え」(23P)キリストを裏切り、祭司長のもとへ売りに行った際の、イスカリオテのユダの長い独白が作品の全てとなっている。コンセプトが面白く、著者得意のドロドロ内面描写が内容にマッチしており、ユダのキリストへの深い愛憎が伝わる。「走れメロス」(19P)本書を読む動機になった作品。感動の物語を予期していたが、冒頭で完全に裏切られる。暴君とはいえ権力ある王に無計画に逆らったうえ、親友の命をあっさりと差し出して危険に晒すメロスの身勝手さに唖然とする。序盤の違和感を拭えないまま短い物語はあっという間に最後を迎え、結果オーライな大団円に歓喜する登場人物たちにも、感情移入は全くできない。現実にいれば、とても迷惑なタイプ。「東京八景」(37P)伊豆の安宿で上京以降を回想する著者。芸妓Hとの生活、嘘、借金、自殺未遂、クスリ、酒。終始湿っぽい。もっとも印象に残らない。「帰去来」(30P)著者が故郷と東京で、それぞれ世話になった恩人二人との出来事を中心に、終盤には青森への帰郷も描く。全体に呑気で、母と叔母に作家という職業を理解させられずに困り果てる著者が可笑しかった。「故郷」(22P)上記、「帰去来」の一年後の続編。母の危篤に今度は妻子を連れ、再び青森へと帰郷する。過去のしがらみから兄や親戚の目を恐れ、良家の実家で居心地悪く過ごす様子が描かれている。 >> 続きを読む
2020/10/30 by ikawaArise
イチロー
本人としては、本当に心から話した一言一言なんだなぁというのは感じられる。 でもやっぱり、本人じゃないと分からない「重み」がある。 努力というのはそれぞれで、またそれから感じるのも本当に別々で、成功した方たちというのは似たような傾向があるけど、その中に含まれる気持ちというのは絶対に同じことはないと思う。 とても素晴らしい一冊だったけど、私はその「中身」までは感じ取ることができなかった。 私には私の、他人には他人の、異なった気持ちと悟りがある。 でも移り変わらずに継続することは、きっと一緒だろう。 >> 続きを読む
2017/08/21 by Moffy
江國香織
“読者ログ”の中のレヴューに興味が湧いたので購入した本。まず、本屋では到底手にすることのない・・・・小説で、それもせつない愛を綴った本。どろどろした男女の関係、別れた旦那と男の子と一緒に三人で動物園で逢う。一見、微笑ましくみえる風景だが、心の底に流れる情念に息が詰まる思いである。10の短編集だが、愛する人と大切にする人は違うように愛さなければならない人と、大切にしなければならない人と同じではないように・・・。やはり、このての本は苦手です。“愛するのに、安全でも適切でもありません”と薄々感じていても・・・・その中に、足を浸けてしまう・・・水の心地良さと時がたてば冷えきるのもわかっていながら・・・。 >> 続きを読む
2013/07/27 by ごまめ
綾辻行人
作者の綾辻さんが、自ら言う様に。この小説は、ガチガチの推理小説でした。手かがりは全て、小説内にある。・・・なのに、私は真相に辿り着く事が出来ませんでした(笑)意外な犯人に驚き。そして、その後に待っていた、もう一つの真相に、更に驚き。この展開作りは、綾辻さんらしいなと、感心しました。 >> 続きを読む
2018/08/31 by ゆずの
佐原ミズ
ただ、ただ切ない…こんなに切なくなる話だったとは!!(ノд-。)クスン。2046年。長峰ミカコと寺尾ノボルは中学3年の同級生。一緒にコンビニ行ったり部活をしたり同じ高校に行こうね。なんて…何気ない日常をおくっていたがミカコは国連宇宙軍に選抜され宇宙に…。2人は携帯でメールのやり取りを始める。翌年、ノボルはミカコの行きたがっていた高校に入学。ミカコは火星での演習が終わり木星へ行くことに地球から離れるたびにメールが届く時間も遅くなるそして2人の間に流れる時間も変わってくるノボルが高校2年の時にミカコは冥王星へメールを待ち続けるノボルもやがてメールを待たなくなり時間が止まってるミカコと時間が進むノボルに心の距離が…ノボルは踏ん切りをつけ前に進むがそんな時、ミカコから1年をかけてメールが届くメールには素直なミカコの気持ち(想い)が、今度ミカコからメールが届くのは8年後…ノボルはメールを読んである決断をする。淡々とした展開、日常が静かに流れるなか距離が離れた分気持ちも離れてしまうがミカコはその想いだけが心の拠り所1年かかって届けた想いがノボルの諦めかけてた気持ちに懐かしい風景を思い出させる"一緒に感じていたい"今度、想いが届くのは8年7ヶ月後先が全く見えない2人時間がずれて16歳になったミカコと25歳のノボル年齢が離れても2人が想うものは……。時間や空間を隔てても変わらないモノがある。淡々とした日常がやがてただただ切ないモノに…… >> 続きを読む
2016/11/10 by あんコ
畑健二郎
親の借金を押し付けられたハヤテは、お金持ちの女の子を誘拐して借金返済しようとするが、ひょんなことからそのお嬢様に助けられて一生をかけて執事として尽くしていくことになるが――。ギャグというかコメディ?パロディ色が強いんですが、結構元ネタ知らないです(笑)改めて読んで驚いたのは、こんな初期から主人公に女装させてたことでしょうか。ひな祭り祭りのマイオニのイメージが強かったので、この頃の女装は忘れてました。ハヤテとナギの勘違いっぷりというかすれ違いっぷりがすごいんですが、この2人の距離が信頼とかならともかく、恋愛という意味では40巻近く連載してもたいして変わってないってのは逆の意味ですごいです。【http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/299/】に感想をアップしています(2011年1月のものです) >> 続きを読む
2014/05/30 by hrg_knm
荻原浩
大手広告代理店で上司を殴り、食品会社に再就職したかろうじて若者の主人公。そこでも初っ端からやらかして、首切り要因の掃きだめのような部署で何とか生きていこうとする。その仕事の部分と、主人公のプライベートの問題とが行ったり来たりする。再就職先は昭和の残りカスの様な、昔のやり方に固執する老害の役員と、無駄な会議ばかり。飛ばされた部署でもクレーム処理という心身をやられて辞職に追い込まれる者もいる。そんな中でもクセのある上司に鍛えられつつすったもんだの日々。そこそこ大手で何とか逃げ切るか、自分がやりたい事、本当に大切な物は何なのか、色々な事を考える毎日。目の前の仕事には慣れてきたが、会社の体質が変わらない。社会を変えるのは難しい。自分がどうするか、何を大切にしたいものなのか、迷って決断をするのはしんどい事だが、選択をするのは自分しかいない。自分に必要なものが何なのかわからないし、必ずしも正解ではないかもしれない。 結果どうなったかは読んだ人のお楽しみ。それを良いか悪いか、どう思うかは人それぞれだと思う。ただ、面白かった。やるべき事は山ほどあり、読書をしている場合でもない。それでも読まずにいられなかった。考え方は人それぞれで、ある人にとっては良書であり、そうでない人もいるだろう。読むタイミングもあると思うが、私にとっては先を読まずに眠れない本だった。この本を読む間にできる事がたくさんあったけど、それでも読んで良かった。 >> 続きを読む
2017/06/09 by チルカル
村上春樹 , 佐々木マキ
たぶんカンガルー日和は読んだことあるんですがその中のお話の装丁に凝ったバージョン。なんか可愛かったですよ。絵も。 >> 続きを読む
2018/07/06 by motti
笹生陽子
一学期の終業式の日、ぼくは謎の同級生、栗田に「階段落ち」の勝負で負けた。 ケガをしたうえ、夏休みのプール掃除の罰まで下された。 よりによって、あの栗田とふたりきりで…。 サイテーの夏がはじまった。 友情、家族、社会などを少年の目線で描いた、児童文学界注目の著者、珠玉のデビュー作を文庫化。 第30回日本児童文学者協会新人賞第26回児童文芸新人賞ダブル受賞作。 >> 続きを読む
2013/12/06 by books
小畑健
5巻なので基本構造は割愛。 ヨツバ編に突入したあたり。 名犯人対名探偵の構図であり、天才vs.天才。 あまり語っても野暮なので、内容については最低限に留める。 この巻だけ読んでも勿体ないしね。 幕間に挟まれる、デスノートの解説が、本編と直接か関係ない辺りまでもを語りだした。 今後、その辺りの事件が起こるのか。 起こるとは限らないが、設定はしっかり固まっていることを伝えてくれているのか。 以前の感想で疑問だった「名前」についても、戸籍準拠ではないが殺せる名前というのがあるようだ。 要はなんであれかんであれ、死神の目で読み取れる名前が書かれれば死ぬわけで、ノートは死神の目の無いモノが書くことを前提としていないという解釈になるのかな。 こういう、作中に(まだ)登場していない部分にまでしっかりとした設定がある作品は最高。 >> 続きを読む
2020/10/18 by 猿山リム
宇佐川晶子 , EddingsDavid
個人的に、これに勝るファンタジーはないと断言出来る。きらきらとした永遠の少年時代を切り取り、成長していく物語。国名などの固有名詞が特に説明されないまま進むので、最初のうちは読みにくいとは思うが、一読で終わるには勿体ない作品なので、何度も読み直していくうちに骨肉を得て馴染んでいくのを楽しむのが最良ではないかと思う。ファンタジーにおける女性に不満がある人は読むべき。厚い本ではあるが、程よいウィットが挟まれているので、文章慣れしているならさくさくと読めるのではないだろうか。(ステータスはもう読み返しすぎて不確定なので適当) >> 続きを読む
2017/06/20 by ふみや
長野まゆみ
【口に含んだら甘やかなかほり】 私は今欲しい物があります。それは鉱石標本。 ネットでちょっと探してみたのですけれど、なかなか良い感じの物が見あたりません。 木枠に入れられた鉱石標本、どこかに無いかなぁ。 私は、鉱石のことはまったく詳しくないのですが、鉱石を見ているのは好きです。 そう。 鉱石を愛する文学者は結構多くいるようです。 「鉱石派」と言ってもよいかもしれません。 アーダベルト・シュティフターの「水晶」を持ち出すまでもなく、ドイツに多く見られるようです。 もちろん、日本にも。 澁澤龍彦(むしろ、彼は「貝派」かもしれませんが)、種村季弘、あるいはもしかしたら稲垣足穂も。 はい。私も、「月派」であり、「鉱石派」にも所属しているのかもしれません。 本書も、そんな鉱石派のお一人の手になる作品とお見受けしました。 鉱石一つずつに、散文詩のような短い文章が添えられています。 次のページをめくると、そのテーマになった鉱石の写真と、その鉱石にまつわるお話が書かれています。 そのお話は、もちろん、「お話」なのです。 だって、葡萄露(紫水晶のことを、ここではそう名付けています)は水分が多い鉱石で、夜露がしたたる真夜中に味わうことができたら最高であるなんていう解説なのですから。 でも、本当にそう見えてきたりします。 鉱石って、口に含んだら甘そうに見える物も結構あると思うのですね。 こういうところは、クラフトエヴィング商會にも通じるものがあります。 でも、大丈夫。写真の裏ページには、ちゃんと本当の鉱石の名前と性質が書かれていますから。 あぁ、なんてリリカルな一冊なのでしょう。 私は、こういう本には滅法弱いのです。 >> 続きを読む
2019/03/15 by ef177
長嶋有
芥川賞受賞の表題作を含む中編二作品です。二作品でそれぞれ小学生の男女を語り手としていますが、著者の手による子どもの目から見た世界の描き方が出色です。些細な事がらを新鮮に感じたり、逆に大人の感覚なら違和感をもつような出来事も自然に受け入れてたり、読んでいるうちに、幼い頃にしか感じ得なかったみずみずしい感性が甦るようで、童心を描く巧みさに驚かされます。男性である著者ですが、『泣かない女はいない』などに著される女性の心理を描く手腕にも、特筆すべきものがあります。以下、二作品について軽く触れます。----------『サイドカーに犬』父の失業に端を発した母の家出に始まった小学四年生の薫の夏休み。ほどなく薫たちの家には、洋子という女性が現れ、父の仲間たちとともに毎日のように出入りするようになる。薫にとって忘れえないひと夏の少し風変りな日常を描く。映画化されている。『猛スピードで母は』母とふたりで暮らす小学五年生の慎。同級生に「おまえの母さんかっこいいよな」とも評される、ハードボイルドな魅力をもつ母と、どちらかといえば大人しい性格の慎との生活が描かれる。母はある日、いまは外国にいるという、ある男と結婚するつもりなのだと、慎に打ち明ける。 >> 続きを読む
2020/08/27 by ikawaArise
村上龍
北朝鮮の特殊部隊が福岡を占拠する話。話に入り込むまで時間がかかったけど下巻は一気に引き込まれた。ちゃんとエンタメ。ヘタな映画よりハラハラした。様々な立場の人物ひとりひとりのバックグラウンドが丁寧に書かれている。北朝鮮人の日本文化へのカルチャーショックがいちいち面白かった。ブーメランもっと活躍するかなと思っていたらそうでもなかった。 >> 続きを読む
2017/04/25 by W_W
横山秀夫
権力や見栄に支配されて醜い足の引っ張り合いをしてみたり、ふとしたことで人同士の絆の大切さを思い出したり。人と関わることは面倒だけれど、そこからしか生まれないあたたかさもあると思い出させてくれる。 >> 続きを読む
2018/03/31 by aki
鯨統一郎
覆面作家・鯨統一郎の衝撃のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」に続く、その姉妹篇とでも言うべき「新・世界の七不思議」を読了。米国人のハートマン教授が、新しく登場し、早乙女静香、バーテンダーの松永、そして在野の研究家にして雑誌ライターの宮田六郎が、世界の七不思議-----アトランティス大陸やピラミッド、ナスカの地上絵、モアイ像-----といった謎に挑むというものだ。七不思議とはいえ、「どうやって作ったか」は、すでに実際の研究によって、決着が着いている事柄も多く、この作品では「なぜ作ったか」が、議論の中心となっている。彼らのライバル心剥き出しの会話も楽しく、同じ設定が微妙にずれつつ繰り返される展開も、著者・鯨統一郎の連作短篇集の定番のプロットとして、安心して読むことができる。そして、興味はもちろん、七不思議への奇想天外な解答の数々(笑)。この著者独特の切り口が、この作品の最大の魅力だ。 >> 続きを読む
2019/06/26 by dreamer
LaszloTony. , 小栗左多里
語学オタクと言われるトニーさんですが、語学の学習自体を楽しむところがとても親近感!です。『僕は毎日、少なくとも一回くらいは「へぇ」って言いたい。・・・さまざまな種類のトリビアを「無駄な知識」と考える人もいるが、僕たちを「へぇ」と言わせ、刺激した以上、「無駄」という表現は合わないと思う。・・・無駄な知識があるならば、それは言葉の語源より、長時間かけて暗記した小難しい単語や文法のルールのほうだろう。・・・情報に耳を必ず向け、聞き流すものを聞き流し、「へぇ」と言いながら、残った情報から自分にとっての宝ものを見つけ出すのが、語学習得にも、充実した人生にもつながるのではないかな』 まったく同感です!!このシリーズは「ダーリンは外国人」「 同 2」と持ってますが、これは特に語学学習(英語と日本語その他)について。(どれも面白い!)「うっそー そうだったんだ~」「へ~ なるほど」という目から鱗のネタ(トリビア?)がいっぱいです。「v」の発音は唇をかまなくていい。(実際咬まない方がうまく発音できる気がする。当ててこする感じね。)母音の前の「the」は「ジ」でなくてよい。「リエゾン」は日本語だっていっぱいしてる。(そうでっしゃろ?←そうですやろ?)「卍」「淵」の書き順 (知ってた?) などなど・・・ 特に、「V」「f」(「th」もだけど)の発音は、これ知ってから一気に気が楽になった。簡単じゃん!語学学習も気楽に楽しみながらやっていきたいと思いました。(実力はいまだ・・・) >> 続きを読む
2013/02/01 by バカボン
市川拓司
家族愛を描いた物語です。陸上よりも水の中で生活する方が適していることがわかった息子の存在(特殊性)を除けば、淡々と進む、起伏の少ない物語です。それでも、海外で生活を送ることになった息子を送り出すまでの家族の様子や、再び会える日を楽しみして生活をしている登場人物達の心境には、とても心が癒されるものがあり、終わってみると良い話だったなあと思えました。 >> 続きを読む
2012/04/21 by okd
河合隼雄
大人の友情・・・なるほどと思わせるのは、さすが河合先生だ。こうやって読んでみると、いろんな視点があるものだと、再認識。果たして、今、親友という人がどれだけいるだろうか?いやまてよ、友といえる人がどれだけ?とすら思ってしまった。一方的に思うだけでは違うんだろうな。そういう意味では、相思相愛的な部分もあるのかもしれない。親友と悪友はちょっと違うしな。 >> 続きを読む
2014/06/18 by けんとまん
出版年月 - 2005年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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