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2005年4月発行の書籍

人気の作品

      もやしもん

      石川雅之

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.3
      いいね!
      • 2014年に読んだ本整理中

        2014/12/31 by ブービン

    • 他4人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      マレー鉄道の謎

      有栖川有栖

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 臨床犯罪学者の火村英生と作家の有栖川有栖が、マレー半島を訪れる国名シリーズの第6作目の作品で、第56回日本推理作家協会賞受賞作の「マレー鉄道の謎」を読了。

        高原リゾート地キャメロン・ハイランドで、大学時代の旧友と再会し、観光を楽しむはずだった二人は、キャビネットに押し込められた刺殺死体を発見する。

        現場のトレーラーハウスは、内側から粘着テープで封じられた目張り密室だった-------。

        著者の有栖川有栖はあとがきで、オールド本格が好きでミステリを書き始めたが今では「新本格=オールドファッションの本格に飽き足らない作者と読者のための本格」と解される場面もあることを踏まえ、この作品を「ただの本格ミステリ」と断言する。

        ストーリーは初めのうちは、スローテンポだ。火村と有栖川は螢を見物し、鉄道の旅を楽しむ。
        そして、事件が始まると現地の警察に協力し、いつもの軽妙な会話を交わしつつ調査を進める。

        だが密室の謎は手強く、徐々にタイムリミットサスペンスの様相を呈し始める。
        かつて現地人に混じって、ムエタイを観戦した若き日のように、火村はエキサイトし、神から悪を裁く権利を奪還しようとするがごとく犯人と衝突する。

        著者が断言した「ただの本格ミステリ」は、こんなにも面白いのだ。

        >> 続きを読む

        2019/11/15 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      顔

      横山秀夫

      徳間書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! starryeyed
      • 横山さんの作品にしては珍しい女性が主役。

        広報部官の平野瑞穂は目撃証言によって似顔絵を描くのが特技。
        しかし過去の行いによって休職から復職した身。
        そんな彼女の成長を描く連作短編集。

        女性ならではの視点から、事件の概要を解いていく。
        広報から電話相談に回され、銃所持の状態にまで回っていく。

        単純に事件を描かず、その裏側の真相の意外さは横山さんらしい。

        冒頭の瑞穂の広報での新聞記者とのやり取りは、後の「64(ロクヨン)」にも通じるものだろう。
        >> 続きを読む

        2018/12/08 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      [ノスリ]の巣

      逢坂剛

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! rock-man
      • 百舌シリーズ第5弾。他の人のレビューを読むと評価が低かったので、期待しないで読んだら凄く面白かったです。内容はネタバレしない程度に、警察とヤクザが裏で繋がっていて、拳銃や麻薬を密かに取引して、その大元が美人刑事で男の刑事を手玉にとっています。情けないことに男刑事が色気にやられて言いなりです。いつもの大杉や美希が活躍します。今までのシリーズで一番面白かったです。状況が見える様でした。最後に女は怖いとおもいました。 >> 続きを読む

        2016/06/30 by rock-man

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      箱男

      安部公房

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Shizu Tukiwami
      • 大まかに言うと腰ぐらいまでのダンボール箱をかぶり、覗き穴を開ければ、箱男の完成である。

        箱男と浮浪者は似ているが、浮浪者は箱男と違い市民に属している。箱男はその存在すら市民から忘れられる。
        だから箱男は人を覗くことはあっても、覗かれることはない。
        だって箱男は皆の意識には存在しないものだから。

        そして箱男になれば、自分が何者かさえ分からなくなる。ただの箱男になる。
        箱男を空気銃で打った人は、その後箱男になった。箱男という存在を意識したらすでに、その人は箱男に捉えられているのである。

        普段の何気ない日常に、箱男という異物を投入してみるといくつかの疑問が沸き上がってくる。
        「覗く」とはどういうことだろう。「覗かれる」こととどう違うんだろう。同じことではないのか?
        「存在する」とはどういうことだろう。人は箱をかぶることで他人の認識外のものとなる。
        箱をかぶれば自分でなくなり、人でなくなりただの箱(箱男)となる。じゃあ存在って何?

        考えれば考えるほど、分からなくなっていくから、もう箱をかぶって箱男になるしかないか・・・。
        >> 続きを読む

        2017/09/29 by Reo-1971

    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      百番目の男

      三角和代 , KerleyJack.

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【シリーズ物を読む順番】
         主人公カーソン・ライダーはモビール市警に新設されたPSIT(精神病理・社会病理捜査班)に所属する刑事。
         相棒は、好漢ハリー・ノーチラス。
         ある時、モビール市で、首無しの男性死体が発見されます。
         しかも死体の下腹部には細かい紫色のインクで書き込まれた意味不明の言葉が残されています。
         これはPSITの出番だ!ということで捜査に乗り出す2人なのですが、PSITを煙たく思っている一派も警察内部にはいて、捜査妨害的な目に遭ったりもします。

         PSITが設置されたのは、以前、カーソンが極めて異常な連続焼殺事件を見事に解決したといういきさつがあってのことなんですが、警察内部の人事も絡んで、そういう「英雄」を妬む一派がいるのですね(だからPISITを「おしっこ」:「ピス・イット」と揶揄するんです……訳文では「piss it」で「くだらない」と訳されています)。

         一方、この死体の検視(日本で言う意味の検視とは違いますね。むしろ司法解剖です。)を担当したのは女性新米「検死」官のアヴァ(訳文では「検死」とされていますのでそう書きます)。
         腕は良さそうなのですが、何故かつんけんしていて、カーソンがとりつく島もありません。

         彼女の上司である検死局長は、この世界の第一人者と言われている厳格なクレア女史。
         クレアは、内心アヴァを高く評価しているのですがそれをおくびにも出さず、非常に厳しくアヴァに接します。
         まぁ、アヴァも病欠が多いという問題を抱えているのですが。
         それは何故かと言うと……おっと、これ以上書くとネタバレになるのでこの位で。
         
         そうこうしている内に、第二の首無し殺人事件が発生!
         やはり、死体の下腹部には意味不明のメッセージが。
         しかも、前述のいきさつから、PSITの行動はますます制限されてしまいます。

         本書の解説などでは、「驚愕のラスト」とか「意外な犯人」などとあおり立てていますが、それは違うと思います。
         本書の魅力は、犯人当てにはありません。
         大体、「ノックスの十戒」を持ち出すまでもなく、本書はフェアな犯人当てができる作品では決して無いんです。
         犯人当てをするのではなく、カーソンらと共に、時に悔しがり、時に憤りながら犯人にたどりつく過程をはらはらしながら共有するところに魅力があると思うんですね(その過程の「空気感」のような物が、私には合いました)。

         さて、この辺で、キャッチ・コピーに書いた意味を。
         実は、このカーソン・ライダーを主人公とする作品はシリーズ物なのでした。
         私は、不覚にも最初に現在邦訳されている最新刊(ブラッド・ブラザー)から読み始めてしまったのですね。

         これがとても面白かったので、同じ著者の作品を探していて、「これはシリーズ物なのだ」と気がつき、その第一作である本書を読んでみたという次第。
         あぁ……。

         実は、カーソン・ライダーには拘禁施設に収容されている兄がいるのです。
         この兄は、実の父を殺害し、その後も女性を何人も殺害した精神異常者ということで施設に厳重に拘禁されているのですが、PSIT設立のきっかけになった連続焼殺事件の解決のヒントを与えたのもこの兄なのです。
         そして、本作でもこの兄が関わってくるのです。

         兄は、精神異常者とされていますが、頭脳明晰であり、異常心理にはシンクロするのですかね、極めて適切な判断ができるんですよ。
         で、その設定が「爆発」するのが「ブラッド・ブラザー」だったんですね。

         私は、いわばクライマックスから読み始めてしまったようで、極めて残念!
         ちゃんと順を追って読んでいけば、登場人物に対する思い入れも高まったところでクライマックスに突入できたであろうにと後悔しきりです。

         というわけで、未だカーソン・ライダーのシリーズを読んでいない方は、是非、本書、「百番目の男」から読み始めることをオススメします。
         「百番目の男」を読了され、気に入って頂けたなら、その次は、「デス・コレクターズ」、「毒蛇の園」と経て、「ブラッド・ブラザー」をお読み下さい。作者もこの順番で読んでもらいたいのだと思いますので。
         
         最後になりますが、この作品のタイトル(原題直訳です)だけはいただけないなぁと思いました。
         これは、作中に一度だけ出てくるジョークにまつわる言葉から取られているのですが、そのジョークは本作とは何も関係しないし(と、私には読めました)、それがカーソンを指しているのだとは思うけれど、あんまりぱっとしないように思うんですね。
         ブックカバーのデザインも、これはこれで良いのですけれど、カーソンを主人公とするシリーズにしてはあんまりそぐわない感じがするのです(毒蛇の園からは変わっています)。

         確かに、最新作「ブラッド・ブラザー」を読む前から、このタイトル、この表紙絵は見ていたのですが、食指が動かず、「ブラッド・ブラザー」から手をつけてしまったという痛恨の一事!

         シリーズ物の読む順番って、あると思うなぁ(実は、同じ事を別のシリーズでも今やらかし中なんですけどね。
         はい。修復を図りつつあります)。
        >> 続きを読む

        2020/03/09 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      壁を破る言葉

      岡本敏子 , 岡本太郎

      イースト・プレス
      カテゴリー:人生訓、教訓
      5.0
      いいね! tadahiko
      • 今、猛烈に壁を破りたいので再読。

        岡本太郎さんって変わった人…くらいのイメージしかなかったけど、このシリーズを知ってから、とっても興味が湧いた。(それでいくつか作品を見てみたんだけど、正直すごさはわからなかったけども…)

        どの言葉もほんといい。
        名言集とか好きで色々読んでいるけど、これは特にいい。

        それっぽいけどどこか表面的な名言も世の中にはいっぱいあるけど、岡本太郎さんの言葉はどれもずしっと重みある。

        はーーーーー頑張ろう!!!!!
        壁、破るべし!!!!!
        >> 続きを読む

        2013/10/16 by sunflower

      • コメント 11件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      スヌーピーこんな生き方探してみよう

      SchulzCharles M , 谷川俊太郎 , 星野裕子

      朝日新聞出版
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.3
      いいね! Moffy
      • ちょっと内容浅かったかな、という感じ。
        そもそも重いもの期待する類の本ではないけれど。
        気楽に読んでふと気付いたり笑えたりできたのは良かった。
        >> 続きを読む

        2020/03/23 by キトー戦士

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      桃

      姫野カオルコ

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 偶然、借りてきた2冊の本。前回読んだ”ツ、イ、ラ、ク”とこの”桃”という本。続編ではないと姫野さんは、あとがきに書いていますが、時間や背景がリンクしている所があり、続けて読んだので背景がより深く流れ込んできた感じでした。生徒と先生の秘めた恋愛を取り巻く同級生たちの今とその当時の心境。羨望や妬み、教師の同僚たちの憶測・・。みんなそれぞれに悩み苦しみ生きていたんだと思います。偶然でしたが、2冊続けて読めて良かったと思います。
        でも、道を踏み外しては、いけないとやはり思いました。
        >> 続きを読む

        2014/10/11 by ゆうゆう

      • コメント 1件
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      みるみる身につく!イメージ英語革命

      ポール・クリス・マクベイ , 大西泰斗

      講談社
      カテゴリー:英語
      4.0
      いいね!
      • 言語は左脳、芸術は右脳と言われているが、普段使ってる日本語は、大体のイメージ、雰囲気、感覚で(右脳を使って)言葉を選んでいるような気がする。

        英語を話す人も、辞書に載っている例えば12この意味を暗記してそのうちどれが当てはまるか、なんてやってるわけじゃない。
        ことばのもつイメージを理解していれば、自然と色々な意味になってくる。

        run これは「走る」イメージ。そこから色んな物が「動く」「動かす」「変化する」イメージに広がってくる。このイメージをつかめば
        runの対象がパソコンや会社や会議、川の流れや鼻水・・・になっても大丈夫。
        というようなことで、基本のイメージ→イメージの拡張
        で、動詞、前置詞、文法、冠詞・・・すべていけますよ、とイメージを紹介解説してくれています。

        大西さんの本の好きなところは、文章が読みやすいというか、親しみやすいというか、ときどき笑えます。イメージをイラストにしてますが、笑えます(ミョーです)。例文もたまに笑えます。(「笑う英会話」にも載ってたりする)

        テレビの英語学習番組で講師をされてましたが、むちゃ明るくて、やたら指パッチンをしてて笑えました。

        でも、内容は「目から鱗」、なるほどって、とても分かりやすくてよかったです。学校の文法の授業はこれでやってほしい。

        大西さんの本はいっぱい読みましたが、ただ、イメージを自分の中に定着させるほど英語に触れることができていないので、私の英語力はちっとも上がっておりません。(やっぱり言葉は使わなければ上達しませんね)
        >> 続きを読む

        2013/01/29 by バカボン

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      姑獲鳥の夏

      京極夏彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 2020年35冊目。初読みの作家の方。著作を見るたびに本のぶ厚さに圧倒され今まで手を付けなかった作家の方。今回初めて手を付けて見たが、文章の言い回しが難しく読むのに難儀した。話の筋としては、密室で失踪した旧制高校の先輩を探すということだと思うが、前半部分の京極堂さんの薀蓄が自分にとっては難しく感じ、何だか狐につままれたような感じで終わりまで来てしまった。ともかく事件はどうなるのだろうか興味はあるので、下巻もなんとか読み進めていきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2020/02/10 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      姑獲鳥の夏

      京極夏彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2020年49冊目。自分は文章からあれこれ物事を想像するのがあまり得意ではないので、その辺で読むのに苦労した。すべての物事を理解したとは言い難い。(推理小説を読むときは大体そうなのですけど)ただ、事件の解決編であり、真相がだんだんと京極堂さんの手で暴かれていく様は、中々読み応えがあった。さながらテレビの探偵ミステリー(横溝正史さん辺り)を見ている雰囲気。評判のいい作品だなと思う。何度も書くようだが、自分の文章からイメージする力が不足しているのが悔やまれる。機会を見つけて再読したい。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2020/03/09 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      スローグッドバイ

      石田衣良

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! momomeiai
      • 全体を通して読むのは2回目。(こちらに登録する前に1回読了)。どういうわけか何回も読みたくなる不思議な魅力のある短編集。古本屋で何度も思いだしたように立ち読みをしている。(Hな表現があるからという理由ではありませんが。)特に「真珠のコップ」「フリフリ」は、お気に入り。これから恋が始まる話、恋に発展する話は形はどうあれ読んでいてほのぼのとしてくる。そういう点がお気に入りなのかなと思う。感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2017/02/13 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      家、家にあらず

      松井 今朝子

      4.0
      いいね!
      • 松井今朝子の「家、家にあらず」は、愛憎と陰謀がどろどろと渦巻く、時代ミステリの傑作だ。

        この小説の舞台は、大名家の奥御殿、男子禁制の女の園だ。
        定廻り同心の娘・瑞江は、砥部和泉守へ女中奉公に上がるが、御年寄・浦尾の縁者というだけで、朋輩からネチネチと陰湿な苛めを受ける。

        頼みの浦尾は、瑞江を冷たく無視、肉親の情など欠片もない。
        やがて、御殿女中の心中、老女中の縊死、藩主の乳母の殺害と、血生臭い事件が起こる。
        瑞江は、浦尾の行動に不審を抱き、密かに事件を探索する。

        十七歳の瑞江にとって、結婚も子を産むことも自然の理だった。
        しかし、奥御殿の女たちの生き方を目の当たりにし、女としての人生を見つめ直す。

        大名家では後継ぎがいなければ、お家が断絶する。奥御殿の女は、家の存続のために存在している。
        「子を産むことだけが女の幸せなのか?」。それは時代を超え、女性が一度は直面する問題だろう。

        少子化問題が騒がれ、子を産むことを奨励する風潮に疑問を持った著者・松井今朝子が、「家」とそれを継ぐものを真正面に据えてストレートに問いかける。

        「子供って、大人の社会を存続するために産むものなの?」と瑞江は思う。
        子供を己の幸せの道具にしてはならない。
        瑞江は、浦尾の冷たい仕打ちを恨みながらも、その厳しくも潔い生き方に共鳴してゆく。

        すべてを賭して主家を守る、それこそが浦尾の人生だった。
        浦尾は、我欲にまみれた女たちに、きっぱりと言い切る。
        「天涯孤独の身なればこそ、無益な欲心にかられて、非を理に曲げるようなことは断じてござりませぬ」と。

        浦尾の矜持を受け取り、瑞江は己の生きるべき道を見い出すのだ。
        >> 続きを読む

        2020/01/07 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      信仰が人を殺すとき

      佐宗鈴夫 , KrakauerJon

      河出書房新社
      カテゴリー:各教派、教会史
      3.0
      いいね!
      • モルモン教と聞いて日本で知られているのは、英会話教室だろうか。
        この本をモルモン教を知らないでいきなり読みだすと怖いイメージになってしまうかもしれないが、この作品で書かれるのは主にモルモン教原理主義者の兄弟が、末弟の妻と娘を殺害するに至った背景や、一夫多妻制度についてがメインである。(著書によれば一夫多妻はモルモン原理主義のみ擁護していて本来のモルモン教では今は廃れているらしい)

        9.11以降、宗教が人に及ぼす影響について著作物は未曽有に増えていると感じる。
        日本にはあまり縁の薄い話であるが、だからなおのこと気になった。それほど人の人生を変える力のあるものって、何なのかと。

        少し中間長い部分があり、内容も濃かったので評価は下がるが。
        最後の、宗教を捨て無神論者になった人の言葉がいい。

        何かを強く信じられる心は、ある意味羨ましい。
        個人的には、自分で自由にものを考えられる今がいいと思った。
        >> 続きを読む

        2014/06/22 by 鳩サブレ

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      ハッピーバースデー

      吉富多美 , 青木和雄

      金の星社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! yoshi_kei
      •  1997年刊行の児童書「ハッピーバースデー―命かがやく瞬間」に
        大幅 加筆・修正したものだそうです。

         もとが児童向けだからか、展開がはやくスラスラ読めます。
        それでいて取り扱っているテーマは不登校、
        親子・兄弟間の愛情・信頼関係、いじめ、障害児との交流、本当の幸せとは?
        などなど多岐にわたっています。
        考えさせられる内容がたくさんあり、思わず涙してしまうエピソードもあります。

         あまりにも都合よく進行してしまうストーリーや文章の軽さ、
        盛り込み過ぎ感をも与えるテーマの多さに、
        物足りなさや反発を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

         しかし、私はこの本が発するメッセージを素直に受け取るならば、
        非常に素晴らしい一冊だといえると思います。
        特に、様々なテーマに対して子供と一緒に真摯に考えようとするときは、
        貴重な題材とすることができるでしょう。
        少なくとも本書の内容で多少なりとも心が震えるような、
        そんな人間性は大事にしたいと思います。
        >> 続きを読む

        2015/02/01 by kengo

    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      三島由紀夫が死んだ日 あの日、何が終り何が始まったのか

      中条省平

      実業之日本社
      カテゴリー:日本文学
      3.0
      いいね!
      • 編・監修を務めた中条省平の前書き、それに続く「三島由紀夫の死は当時どう評論されたか」だけでも、読む価値のあるものでした。
        武田泰淳が三島に向けた言葉には、いつも胸が詰まる。引用します。

        「息つくひまなき刻苦勉励の一生が、ここに完結しました。
        疾走する長距離ランナーの孤独な肉体と精神が蹴たてていた土埃、その息づかいが、私たちの頭上に舞い上がり、そして舞い降りています。
        あなたの忍耐と、あなたの決断。あなたの憎悪と、あなたの愛情が。そしてあなたの哄笑と、あなたの沈黙が、私たちのあいだにただよい、私たちをおさえつけています。
        それは美的というよりは、何かしら道徳的なものです。あなたが『不道徳教育講座』を発表したとき私は『こんな生真じめな努力家が、不道徳になぞなれるわけがないではないか』と直感したものですが、あなたには生まれながらにして、道徳ぬきにして生きていく生は、生ではないと信ずる素質がそなわっていたのではないでしょうか。」

        三島の死後すぐ、‘自分自身’の立場やら‘自分自身’の事件への理解の仕方を、政治家やら作家たちが語ったのに対して
        武田泰淳の言う「あなた」は、心から三島に向かって放たれていると思う。
        とはいえ、‘自分自身’がこの出来事をどう受け止めるかを、多くの人が考えずにはいられなかったところに、いわゆる三島事件の本質があることも、間違いないだろう。

        私はどう考えるのか…と、また自問することにします。


        一番おもしろかったのは猪熊直樹の文で、直接三島に関わる部分ではないのだけれど、かの有名な「もはや戦後ではない」の昭和31年度経済白書の引用。
        「もはや戦後ではない」は、この文脈で書かれたフレーズだったのか…と、目から鱗がボロっと落ちました。勝手に思ってた意味とは違った!
        ここだけでも、読んで楽しめます。(因みにP174-175)

        猪熊直樹の『ペルソナ』は、学生時代に絶対読んでいるはずなのに、ちゃんとした記憶が無いなぁ。
        もう一度、読んでみよう。
        最近、既読未読問わず読みたい本が増え続けてるのが嬉しいような、困るような。
        >> 続きを読む

        2012/05/05 by oka-azu

      • コメント 2件
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      チョコレート工場の秘密

      BlakeQuentin , 柳瀬尚紀 , ロアルド・ダール

      評論社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 映画にもなっているので読み始めました!
        チャーリーの心やさしい場面や家族愛などがありほっこりする作品です!
        また工場長がチャーリー以外の子供たちにいたずらする場面も面白いです。
        映画を先に見ても面白いのでぜひ読んでみてください!
        >> 続きを読む

        2015/04/30 by omu

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      優しい音楽

      瀬尾まいこ

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      4.8
      いいね!
      • 瀬尾まいこ作品の中で一番みごとにすっきりと纏まってるのが表題作だと思う。

        やっぱ一ひねりあると読後感が違う。
        だいぶ前に読んだけどずっと印象に残ってる。
        >> 続きを読む

        2015/09/03 by W_W

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      スペードの女王

      PushkinAleksandr Sergeevich , 神西清

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 本当面白かった。
        ひさびさに手に汗握る小説を読んだ気がする。


        この主人公のゲルマンもまた、オネーギンと同じぐらい愚かだなぁと思う。
        リザヴェータに真心を尽くしてれば、愛をこそ大事にしていれば、幸せになれたはずなのに。


        とはいえ、破滅もひっくるめて、手に汗握らせるこの面白さは、めったにないすぐれた短編と思う。


        また、この岩波文庫には、「ベールキン物語」も収録されていて、とても面白かった。
        「ベールキン物語」は短編が五つ収録されているもので、特に「吹雪」と「百姓令嬢」は、なんだかとてもいいなぁと思わされる作品だった。


        プーシキンの描く人々は、その愚かさや滑稽さもひっくるめて、なんときらきらと輝いていることだろう。
        >> 続きを読む

        2012/12/21 by atsushi

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