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2005年6月発行の書籍

人気の作品

      モモ

      ミヒャエル・エンデ , 大島かおり

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko Moffy
      •  星8つぐらいつけたい!素晴らしい一冊!
         現代の私たちにも当てはまることがたくさんたくさん書かれてあって、風刺表現に「うっ」と心刺されたところがいくつもありました。

         スピーディーに生活できるようになって、私たちは自分が時間を節約して気持ちになり、得したと思っている。けど、生活として、命を感じた生き方は既に失われ、節約と思っていた生き方は実は一番時間を無駄にした生き方となっている。しかも、多くの人は多分まだそれに気が付いていない。
         もちろん夢を叶えるため、目標達成の為には時間の節約が必要だ。けど、何事を行うのも機械的ではなく、心を込めたものでなければならない。
         本書に時間は心で感じるものだと書いてあった。
         心を失われた人には、時を感じることもない、時を失う、ということだろう。
         それは本当に生きているとはいいがたい。
        >> 続きを読む

        2018/03/09 by deco

    • 他9人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      死神の精度

      伊坂幸太郎

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • CDショップに入り浸り、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない…そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。
        一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
        クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

        昨年十年ぶりに書き下ろされた本作の続編『死神の浮力』が手に入ったので、復習の意味で再読しました。
        以前に本作を読んだのは平成十九年の六月のこと。
        実に五年半ぶりに再読しましたが、古めかしさは微塵も感じられず、さすが伊坂さん、シュールな文体、連作短編集ならでは構成の妙は、非凡な才能を感じずにはいられない、素晴らしい作品集です。

        短編六本。
        どれも“死神・千葉”が主人公。
        千葉に出会ったからには、早晩死ぬ運命にある人間たちなのですが、残り僅かな何日間かの時間を追った、ヒューマンストーリーです。

        死神・千葉の特徴は、
        ① 彼ら死神は音楽を相当愛している。人間が、音楽よりもお金や自分自身の方が好きというのがまったくわからない。
        ② 彼ら死神が素手で人間に触ると、触れられた人間は瞬時に気絶し、寿命が一年縮まるという。
        ③ 彼ら死神は人間の比喩に習熟していない。たとえば「俺を甘く見るなよ」と言われると、「お前は甘いのか」と、ちんぷんかんぷんな答えをするときがある。
        ④ 彼ら死神は人生というものに対し一貫してクールである。人間が生きている時間はあくまで時間であって、人生などというものではないと思っている。
        ⑤ 彼ら死神が現れたら、一週間の調査期間があり、対象となった人間が死ぬことについて「可」か「不可」を報告することになる。ほぼ「可」なのだが。
        ⑥ 千葉が仕事をするとき、必ずといっていいほど雨が降っている。

        そんなシニカルな死神・千葉が出会う孤独な若者、恋する青年、寂しい年寄り、侠気あふれる極道者。
        様々な境遇の彼らの死に向かう人生の最後の数日間を、千葉は少し俯瞰したように見つめます。
        そして時に彼らの力になります。
        彼らの人間的な行動に心を動かされることは無いはずなのですが、千葉は割といい確率で人生に前向きな人々との出会いがあり、終盤では少なからず心境の変化がもたらされます。

        伊坂幸太郎さんといえば、出世作『アヒルと鴨のコインロッカー』が有名ですね。
        あの作品は東京創元社から出版されていたと記憶しているので、ミステリ色が強いものだったと思います。
        本作はミステリとも、もしかしたらエンタメともくくれないかもしれません。
        解説でロシア文学者の沼野充義さんが、
        「このようにエンターテインメントと純文学の境界を超えて伸びやかに才能を発揮する若手作家たちが最近台頭してきていて、」
        と書かれているように、僕もどちらかというとライトな純文学という印象を持ちました。
        しかし、そのあとに続く
        「巷では彼らのことを「春樹チルドレン」と呼ばれることがある。確かに村上春樹が切り拓いた小説世界は、従来のジャンルを超え、卓抜な比喩を駆使したしなやかな文体によって、その後の世代に大きな影響を与えた」
        というのは疑問符でしたけれど。
        「春樹チルドレン」なる呼び名を、少なくとも僕は聞いたことが無いし、伊坂さんが村上春樹の影響を受けているかと聞かれれば、文体やシュールな世界観は似ているかもしれませんが、伊坂作品は伊坂作品として立派に独立して立っています。
        伊坂さんを春樹チルドレンとくくってしまうのには、強い抵抗を覚えました。

        収録短編は『オール読物』誌に二〇〇三年十二月号から、二〇〇五年四月号にかけてとびとびに連載されていたものですが、前作に登場した人物がその後の作品の主要登場人物だったり、一作目から六作目の間に実は何十年という時間が経過していたりと、実に巧みな構成で読み手を驚かせます。
        久しぶりに伊坂作品を手にとりましたが、作品が与える新鮮な印象は時間を経ても色あせず、独特の伊坂さんの小説世界は間違いなくエンタメ小説界の一時代を築いたものであったと、改めて痛感した次第です。
        >> 続きを読む

        2014/11/29 by 課長代理

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      魍魎の匣

      京極夏彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 2015/2/10 再読了。
        京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
        感想は下巻に
        上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。
        >> 続きを読む

        2015/02/11 by げっち

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー

      高野和明

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  子供の頃から悪だった八神は、白血病の患者に骨髄を提供するために入院する予定だった。人のためになることをしたかったのである。しかし、男の変死体を発見するところから、警察、謎の男たち、グレイグディッガーに追われることになる。まるでミッション:インポッシブルのように並みのピンチを切り抜けながら、入院する予定の病院を目指す八神であった。最初は、緩慢な展開だが、徐々に謎がほぐれ始めると、読者は疑問を解消したいという欲求にブレーキをかけられなくなる。ジェノサイドよりも、スケールは小さいが、人物描写が克明で楽しめる。

         八神は、結論づけた。自分が助けようとしているのは、無力な子供ではないのか。本人には責任のない不幸に翻弄され、痛めつけられ、膝をかかえて泣くことしかできない憐れな幼子。それは、自分自身の姿だった。八神は悟った。賭けるのは、持っていることも忘れていた自分自身のプライドだった。お前には何の価値もないと言われ続けてきた自分が、自尊心を取り戻すためのたった一つの道。

         人は、自分以外の誰かのために役立てるということでしか、自尊心を取り戻すことはできないのだろうか?だとしたら、誰もが「この人のために何か役に立つことをしてあげたい」と思うような人になれば良いわけだ。
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        2014/09/23 by カカポ

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      本当はちがうんだ日記

      穂村弘

      集英社
      4.0
      いいね!
      • 初穂村体験。
        この人結婚しているの?していないの?

        「2005年2月11日、山の上ホテルで結婚式を挙げる。」
        wikiに載ってた。
        丁度その辺りに書いた文章だったみたい。
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        2016/02/10 by W_W

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      海馬 脳は疲れない

      池谷裕二 , 糸井重里

      新潮社
      カテゴリー:基礎医学
      3.5
      いいね!
      • ずいぶん前に出版された対談集だが、「海馬」というミステリアスなな部位の役割と人の記憶に興味を覚えて読んでみた。

        最近AIの進歩に感心することが増えたが、人の脳のメカニズムのすごさがとても分かりやすく、おもしろく言語化されていて、万能に捉えがちなAIよりも、人ってよくできているんだな、とうなずくことばかり。

        特におもしろかったのは、暗記メモリーと体験メモリーの話。海馬は入力された情報を常に取捨選択し、必要な記憶残すためにフル稼働している。

        記憶は感情とのつながりも密で、体験記憶は人のスキル、才能に何乗にも作用するようにできているそう。天才棋士の藤井聡太さんの知能も体験メモリーに関係しているのかも?なんて想像を広げながら、楽しく読めた。

        脳科学者とクリエイターという異ジャンルの二人が交互に交わす言葉で互いを刺激しあい、関連性をつなげていく対談そのものが、ミクロな神経細胞の働きにも思える一冊だった。



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        2019/03/10 by まきたろう

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      5年目の魔女

      乃南アサ

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 女特有の粘っこい関係から離れられないOL2人の話。

        誰でも身近に起こりうる問題なだけに、
        ちょっとの恐怖にも心底震撼させられた。

        主人公の主観で話を進めて行くのだが、
        第3者目線で冷静に考えると主人公にも非がたくさんある。
        主人公の景子は、元親友のライバル貴世美を
        魔女と呼んでいるが、景子自身にも魔女が宿っていた。
        誰を信じていいか分からない…というより、
        誰を信じたいのか分からなかったのだと思う。

        クライマックスを迎えてからラストに至るまでの
        展開が読めてしまったのが少し悔しい。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      はい、泳げません

      高橋秀実

      新潮社
      カテゴリー:水上競技
      4.0
      いいね!
      • 案外、スイミングのhow to本でもあった

        2016/08/30 by aurora

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      孤宿の人

      宮部みゆき

      新人物往来社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 個人的には宮部みゆきの作品の中ではNo.1です。
        あらすじは下記でバカボンさんが詳しく説明して下さっているので割愛しますが、様々な理不尽、それぞれの立場での腹黒い思惑などにキーッとなりながらも、最後の最後で、鬼と呼ばれた加賀様が、自分の使命を覚悟しながらも、ほうの命を慈しんで、新たな名前を授けてくれた事に号泣。人の優しさに胸が熱くなりました。何があっても絶対に手放さない本です。 >> 続きを読む

        2017/01/11 by チルカル

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール

      浜口直太

      明日香出版社
      カテゴリー:経営管理
      2.0
      いいね!
      • 101個のルールが書かれている。
        新入社員〜中堅若手社員向けのTipsかな。

        私が感銘を受けたルール
        ・お金で溺れる人はお金に泣く。報酬を追うな。
        ・好きな本を読みまくろう。読まれる文章になっているから、表現力も身に付く。
        ・会議は上司より先に行って待とう。
        >> 続きを読む

        2019/06/23 by ratsamee

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      荒川アンダーザブリッジ

      中村光

      スクウェア・エニックス
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.5
      いいね!
      • 荒川アンダーザブリッジ 第1/全15巻

        「借りを作らない」という家訓を持つエリート一家に育った主人公。

        橋から転落したところを、金星人を名乗る謎の美少女ニノに救われると言う、借りを作る。

        彼女は橋の下で暮らしているのだが、そこには一般社会とは全く異なるコミュニティが形成されている。

        コミュニティの住人より、「リクルート」と言うニックネームを付けられた彼は、ニノに借りを返すために橋の下での生活を始める。

        カッパや星!の着ぐるみが登場するなど、基本はギャグマンガなのだが、一流企業の跡取りとして両親にさえ借りをつくることを禁じられるような人間関係の中で育ってきた彼が、立場や持っているものとは無関係に、人と人との触れ合いを学んでいく過程には一種の感動が有る。
        >> 続きを読む

        2015/10/29 by ice

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      病気にならない生き方 ミラクル・エンザイムが寿命を決める

      新谷弘実

      サンマーク出版
      3.5
      いいね!
      • エンザイムの話などは一般的では無いような気もしますが、食事の大切さなど言われていることは、他の健康法と同じところもあるし、納得出来ると思います。
        ここまではっきり、牛乳などを真向否定すると業界なんかからクレームが出るのもわかる~それで生活している人もいるし・・・難しいところですね
        >> 続きを読む

        2015/07/09 by kazenooto

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    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

      アストリッド・リンドグレーン

      4.0
      いいね! Moffy
      •  幼い子供たちは、生活に対し「逃れ」や「隠れ」の姿勢は全くありません。
         楽しいことにも、怖いことにも、悲しいことにも全身全霊を注ぎます。

         そして、それぞれの成長過程で味わうべき辛さを体験することで、より健全な大人になるのではないでしょうか。
         友達との喧嘩を通して、社会においての人間関係スキルを学び;
         学校での宿題・試験を通して、将来仕事においての責任感を培う。

         苦しみも、楽しみも、どちらも大切にするべきものですね:)。
         それこそ、等身大で人生を「享受」することかもしれません。
        >> 続きを読む

        2018/07/21 by deco

    • 4人が本棚登録しています
      ヒルベルという子がいた

      HärtlingPeter , 上田真而子

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ヒルベル。
        実際にいた子のようでもあるが、実は、いろいろなことの象徴ではないだろうか。
        人は、いろいろな障害、あるいは、違う点を持っている。
        しかし、それをどうとらえるかで、大きく生き方が違ってくるのだと思う。
        もちろん、そんな簡単なことではない。
        数年前からの、自分自身の経験も、色濃く反映しているので、いっそう、そんな思いが強くなる。
        お互いを思う、ちょっと冷静な眼でみると、距離感を適度に保るということかもしれない。
        そこを間違うと、全然違う結果にもなる。
        >> 続きを読む

        2015/03/18 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      夏のこどもたち

      川島誠

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 内容紹介-------------------------------------------------
        朽木元。中学三年生。五教科オール10で音楽と美術も9か10のちょっとした優等生。だけど、ぼくには左目がない―。世の中を冷めた目で見る少年が、突然、学校一の問題児と一緒に校則委員になるように、担任教師から指名されて...。クールで強烈な青春を描いた日本版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』ともいうべき表題作に、単行本未収録短編「インステップ」ほか2本を収録。多くの少年たちに衝撃を与えた傑作が待望の文庫化。
        --------------------------------------------------------

        「笑われたい」
        「インステップ」
        「バトン・パス」
        「夏の子どもたち」
        が収録された短編集。

        「笑われたい」は昔どこかで読んだことがある気がする。
        教材か試験問題か、そんなところだと思う。
        ただ、覚えていたからといって、面白い作品だったというわけではない。

        「インステップ」以外の作品の主人公はなんだか冷めていて、子供らしくないため、いまいち物語に入っていけない。
        リアルな子供の姿を描けていると評価している人もいるようだが、私が小・中学生だったときはこんなに冷めてはいなかった。

        そして、どの作品もストーリーはあってないようなものだ。
        正直、おもしろくはない。

        さらに、素敵な文章や表現があるわけでもない。
        「夏のこどもたち」なんかは箇条書きみたいで情緒がない。

        読んだあとに何かが残るわけでもない。
        こうしてレビューを書こうと思っても、どんな話だったかよく思い出せないほどだ。

        本棚には同著者の『もういちど走り出そう』があるが、しばらくは読まないと思う。
        >> 続きを読む

        2015/07/01 by ともひろ

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      アジアンタムブルー

      大崎善生

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ice sayaka
      • 愛する人との間に残された残りわずかな時間の過ごし方。

        映画との相乗効果で胸を突かれ、通勤電車で涙を流してしまった。

        阿部寛と松下奈緒による映画を観た後に原作を読んでいる形。

        松下奈緒は、顔のパーツパーツが大きく、ややもすると下品になりそうなものなのだが、見事なバランスで配置されているのか、どこから見ても美しい。

        また、ピアノというイメージアップの才能も持っている上、なんと言っても立ち振る舞いや表情、話し方。全てに気品が漂っており、もはやトップクラスのお気に入り女優で有る。

        そんな彼女が起用されている時点で、映画版を気に入るのは当たり前なのかもしれないが、原作となる本作品においても、彼女の印象が強く残っていたことで、感情移入が深まったのは確実。

        小説が原作で映画化される作品は数多く有るが、行間は映像化できないため、そのほとんどが原作本を読んだ後、映画版を観るパターンがお勧めと考えている。

        ただし本作品については、清楚で可愛いヒロインを松下奈緒をイメージしながら読めたことを幸福に感じている。

        愛する女性との間に残された時間が、後わずかで有ると知らされた場合、子供や家族が他にいなければ、生きていることに意味を見出すのは確かに厳しいと思う。

        とくに、ここまで素敵な女性だと、それを超える出会いが無いことを悲観して、心中するという選択肢も有り得ると思った。

        見るだけで良いので生きている間に松下奈緒クラスの美人に出会いたいもので有る。
        >> 続きを読む

        2012/07/09 by ice

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      NHKにようこそ!

      滝本竜彦

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • アニメ版の「お前、負けて帰るわけじゃないだろ!!」のセリフとシーンに痺れ、直後の挿入歌『陽炎列車』でさらに痺れ、勢いで原作を購入。読むのが楽しみ。
        でも、ドラッグはダメ、ゼッタイ。

        >> 続きを読む

        2015/01/03 by hkr0827

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      オラ!メヒコ (角川文庫)

      田口 ランディAKIRA

      3.0
      いいね!
      • 田口ランディの不思議体験なお話、旅行エッセイとしては面白かったが、不思議体験はチョット?(個人的感想) >> 続きを読む

        2015/09/18 by kazenooto

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      めいさくのたからばこ たいせつにしたい12のにんぎょうげき

      かろく工房 , 古藤ゆず

      学研マーケティング
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 名作を1冊にまとめた作品で「これはお得だ!」と購入。

        イラストではなく愛くるしい人形、風景、小物でもの凄く良くできています。かわいらしすぎる・・(さすが学研、制作費がかかってますw)。

        読み聞かせにぴったりで、子供は毎晩好きな話を何度もねだってきます。

        ただ、大人視点で読むとストーリーがどうしても納得がいかないので☆-2

        時代なのかもしれないが、復讐が省かれた結末になっている。
        「あかずきん」では赤ずきんちゃん、おばあちゃんの救出後オオカミが森に逃げ込むという結末に変わっている。
        (石をお腹に積めて湖でおぼれるというくだりが・・・)

        また「さるとかに」ではカニのお母さんを殺された子供達がうす・栗・蜂の協力で反撃するものの、猿の「ごめんなさーい」で終わってしまっている。ゴメンですんだら警察はいらんのじゃ!

        今では自分が子供の頃に読んだ物語だって原典に比べれば、だいぶデフォルメされている事を判っているが、それでも最近の風潮は度を超えてないか?と感じる。(原典ではあかずきんはオオカミに食べられて死んでしまう。今日知られているお話はグリム童話版)

        特にこのように複数の話をまとめた書籍は「どれだけ作品を詰められるか」がセールス的に重要になるのでストーリーの改編・省略の仕方が甚だしい。
        ※かぐやひめ(竹取物語)を5ページでは意味不明すぎる。

        この本には入っていないが「アリとキリギリス」で、キリギリスがアリに養われる結末を初めて読んだ時は「イヤイヤイヤイヤ!!違う、違う」とツッコミを入れたほど。しかし驚いた事に人に聞いたところ結構な割合でキリギリスはアリの家に入れられていると認識している。特に最近はキリギリスが餓死する結末は減っているようだ。

        残酷な表現は避けるのは判らなくもないが、童話には悪いことをしては懲らしめられるという警鐘の意味もあったのに・・・と考えさせられた秋の夜長。
        >> 続きを読む

        2012/11/19 by ybook

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      アースダイバー

      中沢新一

      講談社
      カテゴリー:関東地方
      5.0
      いいね!
      •  プロローグとエピローグにある、筆者中沢新一の「啓示」の話が好きです。ある日シェーンベルクの『モーゼとアロン』を聞きながら神田川沿いに散歩をしていると、縄文時代の思考が東京の都市に生々しく生きているのではないかと気づいたという話です。筆者はすぐに家に帰って縄文海進期と呼ばれる時期に海が深く現在の地表となっているところまで入りこんでいた頃の地図と現代の地図を重ね合わせてみます。筆者がこれまで雰囲気が周りと違うと感じていた場所が、ことごとく沖積地の名残の湿地帯であったこと、また縄文時代から古墳時代にかけて埋葬地や聖地であったところに、その後の江戸や東京の重要施設が作られていたことが発見されます。
         この語りから筆者の発見の興奮がじんじんと伝わってきます。テクストを読み込んで、そこに何かしらの意味を発見したり、構造が見えてきたりするとき、私は同じような興奮、喜びを感じるからです。筆者は都市という何重にも歴史を重ねたテクスト(織物)を読み解いています。しかも縄文時代という5000年も前から編まれてきたテクストを。これが興奮せずにいられるわけがありません。
         この本を紹介するには、たぶん筆者が本書に掲載しているお手製の地図を一枚見せた方が早いと思います。洪積層という堅い台地と沖積層という後に地面となった湿地帯が複雑に入り組んだ地形をしている東京は、現在アップダウンの激しい坂の街となっています。坂を下った底の部分はかつては海だったわけです。この洪積層が海だった時、細くなった台地の先は太平洋に向かって着き出した岬でした。筆者は言います。「今日の東京のランドマークの多くは、古代に『サッ』と呼ばれた場所につくられている。『サッ』ということばは、生きているものたちの世界が死の世界に触れる、境界の場所である。」「ミサキ」「サカ」などという言葉はすべてそれを指しているといいます。たしかに『記紀』神話に出てくるイザナギ・イザナミの話でも、「ヨモツヒラサカ」というあの世の境界線が出てくるし、ウミサチ・ヤマサチの話では、ヤマサチ(火遠理命)の妻となった豊玉毘売命が海に帰ってしまう場面で「海坂」(ウナサカ)という言葉が出てきます。これは海神の国とこの世との境です。こうした「サッ」と呼ばれた場所にたとえば、東京タワーが立っていたりします。
         古代有数のミサキであった場所に東京タワーは立っています。かつては豪族が大きな古墳を競って作った台地であり、今でも眼下には多数の墓地がある死の香りに包まれた土地です。筆者は東京タワーが朝鮮戦争で廃棄処分された鉄材で作られていること、タワーの中に蝋人形の館があることなど、偶然とは思えない死と生の狭間つながりに慄然とします。東京タワーはこの世とあの世をつなぐ橋なのです。そしてその思考は東京タワー以前は、富士山にあったと筆者は指摘しています。富士山をお参りしてその洞穴に入り出てくるという死と再生の儀式が江戸時代にはさかんに行われたそうです。東京のどこからでも見える富士山は日本最高の霊峰として東京の精神的な中心でだったのです。
         本書には面白い話がいくつも出てくるが切りがないので、筆者がかなり力を入れて書いている金魚の話を紹介したいと思います。崖というものは死の香りの立ちこめる場所です。古代崖には横穴が掘られて墓場が作られ、海が引いて湿地となった谷にも墓場が作られたりしています。そういう崖下には地下水の湧きだした池がいくつもあり、金魚が好んで飼育されていました。江戸時代に貧乏旗本が金魚の養殖を行っていたのです。その金魚は出目金や頂天眼、水泡眼、花房、丹頂など突然変異で生まれた奇形を定着させた不思議な姿が好まれたそうです。筆者はそれを「美しい怪物」と呼び、地下世界の力が露出する崖下で飼育されているのでは偶然ではないといいます。地上世界の原理は同じものが同じものを生んでいく反復の原理で成り立っているが、地下世界の原理はぶよぶよとして形も定まらず、同じものを生み出さない力に充ち満ちているというのです。崖はそういう地下世界が地上に露出してしまった、危険であやしい場所であると。筆者はそれを中国の纏足や盆栽(中国が発祥という)と同じ、自然には生まれ得ない反自然の存在といいます。金魚も中国でフナを改良して作られたそうです。
         江戸時代の現実世界は同じことのくり返しでできていました。身分も固定されていたため反復される社会として感じられていました。そこで金魚のような非反復の存在が流行したのだと筆者はいいます。当時の浮世絵には金魚の飼育とセックスは同じような扱いをされて描かれているそうです。同じ行為を繰り返しているようで、毎回違う体験が与えられるという点ではよく似ているからだとか。なるほど。筆者は明治の世になって、世の中が変化にさらされてめまぐるしく変わっていく社会の到来と共にそうした反復を拒絶する文化は廃れてしまったと指摘しています。しかし現代においても崖下を探すことで本物の怪物に出会えるはずだと主張しています。本書ではくり返し、現代の行き詰まった世の中に新しいエネルギーを供給する源泉として、地下世界の力を見直すことを勧めています。
         大学とファッションと墓地が深い関係にあるという論考もなかなか読み応えがあります。慶応の三田、早稲田、青山はことごとく古代の墓場です。青山に至っては霊園が広がり現在でも墓場です。「社会の制度や権力の横暴から自由でいることのできる空間」それを「アジール」(聖域・逃げ込み地)というそうです。そういう場所に死や死霊の場が作られてきました。その地に大学ができています。大学とは本来、先人(死者だ!)の得た知識を伝達する場所であり、時の権力や現世とは無縁の存在でした。そこに自由はあったのです。さらにそうした何者にも縛られない自由は、ファッションを生み出す力を持っていたと筆者は指摘します。常識から外れた思考をする人々でなければ新しいものは生み出せない。青山の辺りにファッション関係者が住み着いているのには深い理由があるのです。
         この後、銀座と新橋についてファッションと性風俗の話、高級な銀座と庶民派の新橋との地政学的な論考が続き、後半は浅草、上野、秋葉原とかつては海に没していた地域の話が続きます。上野はもちろん台地だった上野公園の辺りはミサキの話が出てきます。火事の多かった江戸の火除け地として広々とした空き地だった秋葉原には明治の初期に秋葉権現(三尺坊)という火を自在に扱う精霊が祀られているそうです。火は現実世界の壁という壁を取り払うような働きをします。筆者は江戸の人たちは火事に単なる悲惨だけを見たのではなく、再生の希望をも見ていたと指摘しています。停滞した世の中を再び活性化する力として。そうした火の現実世界に風穴を開けて自由な空気を送り込む力は、現在の電脳都市秋葉原につながっているといいます。うーむと思わず唸ってしまう説得力です。
         続いて下町のお話。東京の下町、両国や亀有などすべてかつては海の底です。この辺りはもともとしっかりした台地に立っているわけではないので、人生は不確実、我々はいつどうなるとも知れない存在という感覚が育っていたといいます。身分や財産など守るべきものもあまりもたない貧しい庶民が住んでいた下町、そこに両国国技館があるのは必然だと筆者はいいます。
         力士は自然の怪力が無秩序にあふれ出てこないようにその怪力で四股を踏みます。相撲は神事として行われ、そこでぶつかり合う怪力に人々は美しさを感じます。「海」や「山」といった自然の名をつけた自然の力そのものである力士同士の力の発散に賞賛を送るのです。そこでは自然の怪力は外の世界から来襲する暴力ではなく、惨劇でもないと筆者は指摘します。都市生活者はそれらを「外」のものとして自分たちを科学と技術によって内側に守ろうとしすぎて、自然から遠く離れてしまいましたが、下町にはそうした守る思想がないのです。
         下町は心の自然である無意識の通路であるというのが筆者の結論です。理性は都市のもの、強固な台地の上に作られた思想です。しかし何事も理性だけでは割り切れない。世の中が危険な方向に向かいそうな時、その緊張をほぐそうとするような無意識の働きが下町からやってくる、そうした通路が開かれているのが健全な社会であるといいます。
         最終章の天皇がなぜ森の中に住んでいるのかの論考も興味深いですが、もう書きすぎたので、興味のある人はお読み下さい(笑)。
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        2013/05/04 by nekotaka

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出版年月 - 2005年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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