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2005年6月発行の書籍

人気の作品

      モモ

      ミヒャエル・エンデ , 大島かおり

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko Moffy
      •  星8つぐらいつけたい!素晴らしい一冊!
         現代の私たちにも当てはまることがたくさんたくさん書かれてあって、風刺表現に「うっ」と心刺されたところがいくつもありました。

         スピーディーに生活できるようになって、私たちは自分が時間を節約して気持ちになり、得したと思っている。けど、生活として、命を感じた生き方は既に失われ、節約と思っていた生き方は実は一番時間を無駄にした生き方となっている。しかも、多くの人は多分まだそれに気が付いていない。
         もちろん夢を叶えるため、目標達成の為には時間の節約が必要だ。けど、何事を行うのも機械的ではなく、心を込めたものでなければならない。
         本書に時間は心で感じるものだと書いてあった。
         心を失われた人には、時を感じることもない、時を失う、ということだろう。
         それは本当に生きているとはいいがたい。
        >> 続きを読む

        2018/03/09 by Moffy

    • 他9人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      死神の精度

      伊坂幸太郎

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • CDショップに入り浸り、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない…そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。
        一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
        クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

        昨年十年ぶりに書き下ろされた本作の続編『死神の浮力』が手に入ったので、復習の意味で再読しました。
        以前に本作を読んだのは平成十九年の六月のこと。
        実に五年半ぶりに再読しましたが、古めかしさは微塵も感じられず、さすが伊坂さん、シュールな文体、連作短編集ならでは構成の妙は、非凡な才能を感じずにはいられない、素晴らしい作品集です。

        短編六本。
        どれも“死神・千葉”が主人公。
        千葉に出会ったからには、早晩死ぬ運命にある人間たちなのですが、残り僅かな何日間かの時間を追った、ヒューマンストーリーです。

        死神・千葉の特徴は、
        ① 彼ら死神は音楽を相当愛している。人間が、音楽よりもお金や自分自身の方が好きというのがまったくわからない。
        ② 彼ら死神が素手で人間に触ると、触れられた人間は瞬時に気絶し、寿命が一年縮まるという。
        ③ 彼ら死神は人間の比喩に習熟していない。たとえば「俺を甘く見るなよ」と言われると、「お前は甘いのか」と、ちんぷんかんぷんな答えをするときがある。
        ④ 彼ら死神は人生というものに対し一貫してクールである。人間が生きている時間はあくまで時間であって、人生などというものではないと思っている。
        ⑤ 彼ら死神が現れたら、一週間の調査期間があり、対象となった人間が死ぬことについて「可」か「不可」を報告することになる。ほぼ「可」なのだが。
        ⑥ 千葉が仕事をするとき、必ずといっていいほど雨が降っている。

        そんなシニカルな死神・千葉が出会う孤独な若者、恋する青年、寂しい年寄り、侠気あふれる極道者。
        様々な境遇の彼らの死に向かう人生の最後の数日間を、千葉は少し俯瞰したように見つめます。
        そして時に彼らの力になります。
        彼らの人間的な行動に心を動かされることは無いはずなのですが、千葉は割といい確率で人生に前向きな人々との出会いがあり、終盤では少なからず心境の変化がもたらされます。

        伊坂幸太郎さんといえば、出世作『アヒルと鴨のコインロッカー』が有名ですね。
        あの作品は東京創元社から出版されていたと記憶しているので、ミステリ色が強いものだったと思います。
        本作はミステリとも、もしかしたらエンタメともくくれないかもしれません。
        解説でロシア文学者の沼野充義さんが、
        「このようにエンターテインメントと純文学の境界を超えて伸びやかに才能を発揮する若手作家たちが最近台頭してきていて、」
        と書かれているように、僕もどちらかというとライトな純文学という印象を持ちました。
        しかし、そのあとに続く
        「巷では彼らのことを「春樹チルドレン」と呼ばれることがある。確かに村上春樹が切り拓いた小説世界は、従来のジャンルを超え、卓抜な比喩を駆使したしなやかな文体によって、その後の世代に大きな影響を与えた」
        というのは疑問符でしたけれど。
        「春樹チルドレン」なる呼び名を、少なくとも僕は聞いたことが無いし、伊坂さんが村上春樹の影響を受けているかと聞かれれば、文体やシュールな世界観は似ているかもしれませんが、伊坂作品は伊坂作品として立派に独立して立っています。
        伊坂さんを春樹チルドレンとくくってしまうのには、強い抵抗を覚えました。

        収録短編は『オール読物』誌に二〇〇三年十二月号から、二〇〇五年四月号にかけてとびとびに連載されていたものですが、前作に登場した人物がその後の作品の主要登場人物だったり、一作目から六作目の間に実は何十年という時間が経過していたりと、実に巧みな構成で読み手を驚かせます。
        久しぶりに伊坂作品を手にとりましたが、作品が与える新鮮な印象は時間を経ても色あせず、独特の伊坂さんの小説世界は間違いなくエンタメ小説界の一時代を築いたものであったと、改めて痛感した次第です。
        >> 続きを読む

        2014/11/29 by 課長代理

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      魍魎の匣

      京極夏彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 2015/2/10 再読了。
        京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
        感想は下巻に
        上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。
        >> 続きを読む

        2015/02/11 by げっち

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー

      高野和明

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  子供の頃から悪だった八神は、白血病の患者に骨髄を提供するために入院する予定だった。人のためになることをしたかったのである。しかし、男の変死体を発見するところから、警察、謎の男たち、グレイグディッガーに追われることになる。まるでミッション:インポッシブルのように並みのピンチを切り抜けながら、入院する予定の病院を目指す八神であった。最初は、緩慢な展開だが、徐々に謎がほぐれ始めると、読者は疑問を解消したいという欲求にブレーキをかけられなくなる。ジェノサイドよりも、スケールは小さいが、人物描写が克明で楽しめる。

         八神は、結論づけた。自分が助けようとしているのは、無力な子供ではないのか。本人には責任のない不幸に翻弄され、痛めつけられ、膝をかかえて泣くことしかできない憐れな幼子。それは、自分自身の姿だった。八神は悟った。賭けるのは、持っていることも忘れていた自分自身のプライドだった。お前には何の価値もないと言われ続けてきた自分が、自尊心を取り戻すためのたった一つの道。

         人は、自分以外の誰かのために役立てるということでしか、自尊心を取り戻すことはできないのだろうか?だとしたら、誰もが「この人のために何か役に立つことをしてあげたい」と思うような人になれば良いわけだ。
        >> 続きを読む

        2014/09/23 by カカポ

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      本当はちがうんだ日記

      穂村弘

      集英社
      4.0
      いいね!
      • 初穂村体験。
        この人結婚しているの?していないの?

        「2005年2月11日、山の上ホテルで結婚式を挙げる。」
        wikiに載ってた。
        丁度その辺りに書いた文章だったみたい。
        >> 続きを読む

        2016/02/10 by W_W

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      海馬 脳は疲れない

      池谷裕二 , 糸井重里

      新潮社
      カテゴリー:基礎医学
      3.5
      いいね!
      • ずいぶん前に出版された対談集だが、「海馬」というミステリアスなな部位の役割と人の記憶に興味を覚えて読んでみた。

        最近AIの進歩に感心することが増えたが、人の脳のメカニズムのすごさがとても分かりやすく、おもしろく言語化されていて、万能に捉えがちなAIよりも、人ってよくできているんだな、とうなずくことばかり。

        特におもしろかったのは、暗記メモリーと体験メモリーの話。海馬は入力された情報を常に取捨選択し、必要な記憶残すためにフル稼働している。

        記憶は感情とのつながりも密で、体験記憶は人のスキル、才能に何乗にも作用するようにできているそう。天才棋士の藤井聡太さんの知能も体験メモリーに関係しているのかも?なんて想像を広げながら、楽しく読めた。

        脳科学者とクリエイターという異ジャンルの二人が交互に交わす言葉で互いを刺激しあい、関連性をつなげていく対談そのものが、ミクロな神経細胞の働きにも思える一冊だった。



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        2019/03/10 by まきたろう

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      5年目の魔女

      乃南アサ

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 女特有の粘っこい関係から離れられないOL2人の話。

        誰でも身近に起こりうる問題なだけに、
        ちょっとの恐怖にも心底震撼させられた。

        主人公の主観で話を進めて行くのだが、
        第3者目線で冷静に考えると主人公にも非がたくさんある。
        主人公の景子は、元親友のライバル貴世美を
        魔女と呼んでいるが、景子自身にも魔女が宿っていた。
        誰を信じていいか分からない…というより、
        誰を信じたいのか分からなかったのだと思う。

        クライマックスを迎えてからラストに至るまでの
        展開が読めてしまったのが少し悔しい。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      はい、泳げません

      高橋秀実

      新潮社
      カテゴリー:水上競技
      4.0
      いいね!
      • 案外、スイミングのhow to本でもあった

        2016/08/30 by aurora

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      孤宿の人

      宮部みゆき

      新人物往来社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 個人的には宮部みゆきの作品の中ではNo.1です。
        あらすじは下記でバカボンさんが詳しく説明して下さっているので割愛しますが、様々な理不尽、それぞれの立場での腹黒い思惑などにキーッとなりながらも、最後の最後で、鬼と呼ばれた加賀様が、自分の使命を覚悟しながらも、ほうの命を慈しんで、新たな名前を授けてくれた事に号泣。人の優しさに胸が熱くなりました。何があっても絶対に手放さない本です。 >> 続きを読む

        2017/01/11 by チルカル

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      グールド魚類画帖

      リチャード・フラナガン

      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 【常識的、合理的な展開は期待できないすこぶる奇妙なモデル小説】
         本作品の主人公であり、語り手でもあるウィリアム・ビューロー・グールドは実在の人物であり、彼が描いた魚類の静物画は美術館に展示されているそうです。
         彼に関する記録はあまり残されておらず、数少ない記録によれば、1827年、衣服を盗んだ罪により、ファン・ディーメンズ・ランド(現在のタスマニア)に7年間の流刑になっていたのだとか。

         本作は、そんなグールドをモデルにした、彼の一代記なのですが、その内容は残されている記録とはかなり食い違うというか、全く異なったものになっています。
         作中のグールドは偽造犯であり、やはりファン・ディーメンズ・ランドのサラ島という重罪犯が送られる流刑植民地に送られたとされています。

         時代が時代ということもあり、流刑植民地での刑罰は非常に残酷なものです。
         また、黒人の人身売買も行われていたということで、その描写もひどいです。
         作中のグールドは、多少なりとも絵が描けたことから、流刑植民地の外科医の目に留まり、外科医が興味を持っていた魚類研究のために、魚の静物画を描くことを命ぜられます。
         そのために、他の囚人よりは多少はましな待遇を得られたようです。

         当初、グールドは、魚の絵を描くことが嫌で仕方がありませんでした。
         また、それほど上手に描ける自信も無かったことから、描いた絵が外科医に認められなかったらまた過酷な囚人の待遇に引き戻されてしまうと恐れてもいたのですが、幸い外科医のお眼鏡にかなったようで、引き続き魚類の絵を描くように命ぜられます。

         しかし、この流刑植民地を支配していた司令官というのがとんでもない人間で(そもそも正規の軍人などではないのに、海難事故を良いことに正規の軍人になりすましているとも……)、ほとんど偏執狂です。
         司令官は、この流刑植民地を一つの国家に仕立て上げることを思いつき、中央には完全に嘘の報告を上げつつ、島に立ち寄る貿易商から巨額の借金をし、必要もない蒸気鉄道を敷設し、広い道路を造り、大麻雀館なる巨大建造物を建設します。
         蒸気機関車なんて、毎夜司令官を乗せてただぐるぐる回っているだけなんです。
         もう狂気の沙汰です。

         グールドは、こんな司令官の思いつきで、鉄道線路の脇に風光明媚なパノラマ画を描くことを命ぜられ、その仕事を始めるのですが、今度は魚の絵を描きたくてたまらなくなります。
         何とかもう一度魚の絵を描けないものだろうか?
         そもそも、外科医が魚の研究をしていたのは、ランプリエールという学者の依頼に応じての事でしたので、グールドは何とかランプリエールを焚きつけて再び魚の絵を描くように命ぜさせようとします。

         ところが、このランプリエールも学界で認められたいがために魚の研究を続けていたものの、一向に評価されず、それよりは骨相学的な研究をしてはどうかと持ちかけられたため、今や魚はそっちのけで、黒人の切断された頭部を集め始めている始末です。

         この様に何とも異様な展開を見せるストーリーなのですが、この後、物語はさらにとんでもない流れになっていき、非常識極まる荒唐無稽なお話になっていきます。
         ですから、非常につかみにくい話でもあり、難解と言えば難解な作品です。
         何でそうなるのか?ということは、もうあまり考えない方がよろしいでしょう。
         グールドが描いた魚のように、流れに身を任せてしまうしかないようにも思えます。

         そして、最後の1ページにさらにとんでもないことが書かれており、「ということは、これまでの話は一体何だったんだ?」と足下から崩壊していくような気持ちにさせられます。
         というわけで、非常に評価が難しい作品であり、再読した方が良いかなぁという気持ちにさせられてしまいました。

         なお、本作の各章には魚類の名前がつけられており、表紙絵も含めて、各章の冒頭には実在のグールドが描いた魚類の静物画が添付されています。
         その絵はなかなかに魅力的なものでもありました。


        読了時間メーター
        □□□□    むむっ(数日必要、概ね3~4日位)
        >> 続きを読む

        2020/01/14 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール

      浜口直太

      明日香出版社
      カテゴリー:経営管理
      2.0
      いいね!
      • 101個のルールが書かれている。
        新入社員〜中堅若手社員向けのTipsかな。

        私が感銘を受けたルール
        ・お金で溺れる人はお金に泣く。報酬を追うな。
        ・好きな本を読みまくろう。読まれる文章になっているから、表現力も身に付く。
        ・会議は上司より先に行って待とう。
        >> 続きを読む

        2019/06/23 by ratsamee

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      荒川アンダーザブリッジ

      中村光

      スクウェア・エニックス
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.5
      いいね!
      • 荒川アンダーザブリッジ 第1/全15巻

        「借りを作らない」という家訓を持つエリート一家に育った主人公。

        橋から転落したところを、金星人を名乗る謎の美少女ニノに救われると言う、借りを作る。

        彼女は橋の下で暮らしているのだが、そこには一般社会とは全く異なるコミュニティが形成されている。

        コミュニティの住人より、「リクルート」と言うニックネームを付けられた彼は、ニノに借りを返すために橋の下での生活を始める。

        カッパや星!の着ぐるみが登場するなど、基本はギャグマンガなのだが、一流企業の跡取りとして両親にさえ借りをつくることを禁じられるような人間関係の中で育ってきた彼が、立場や持っているものとは無関係に、人と人との触れ合いを学んでいく過程には一種の感動が有る。
        >> 続きを読む

        2015/10/29 by ice

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      病気にならない生き方 ミラクル・エンザイムが寿命を決める

      新谷弘実

      サンマーク出版
      3.5
      いいね!
      • エンザイムの話などは一般的では無いような気もしますが、食事の大切さなど言われていることは、他の健康法と同じところもあるし、納得出来ると思います。
        ここまではっきり、牛乳などを真向否定すると業界なんかからクレームが出るのもわかる~それで生活している人もいるし・・・難しいところですね
        >> 続きを読む

        2015/07/09 by kazenooto

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

      アストリッド・リンドグレーン

      4.0
      いいね! Moffy
      •  幼い子供たちは、生活に対し「逃れ」や「隠れ」の姿勢は全くありません。
         楽しいことにも、怖いことにも、悲しいことにも全身全霊を注ぎます。

         そして、それぞれの成長過程で味わうべき辛さを体験することで、より健全な大人になるのではないでしょうか。
         友達との喧嘩を通して、社会においての人間関係スキルを学び;
         学校での宿題・試験を通して、将来仕事においての責任感を培う。

         苦しみも、楽しみも、どちらも大切にするべきものですね:)。
         それこそ、等身大で人生を「享受」することかもしれません。
        >> 続きを読む

        2018/07/21 by Moffy

    • 4人が本棚登録しています
      ヒルベルという子がいた

      HärtlingPeter , 上田真而子

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ヒルベル。
        実際にいた子のようでもあるが、実は、いろいろなことの象徴ではないだろうか。
        人は、いろいろな障害、あるいは、違う点を持っている。
        しかし、それをどうとらえるかで、大きく生き方が違ってくるのだと思う。
        もちろん、そんな簡単なことではない。
        数年前からの、自分自身の経験も、色濃く反映しているので、いっそう、そんな思いが強くなる。
        お互いを思う、ちょっと冷静な眼でみると、距離感を適度に保るということかもしれない。
        そこを間違うと、全然違う結果にもなる。
        >> 続きを読む

        2015/03/18 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      夏のこどもたち

      川島誠

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 内容紹介-------------------------------------------------
        朽木元。中学三年生。五教科オール10で音楽と美術も9か10のちょっとした優等生。だけど、ぼくには左目がない―。世の中を冷めた目で見る少年が、突然、学校一の問題児と一緒に校則委員になるように、担任教師から指名されて...。クールで強烈な青春を描いた日本版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』ともいうべき表題作に、単行本未収録短編「インステップ」ほか2本を収録。多くの少年たちに衝撃を与えた傑作が待望の文庫化。
        --------------------------------------------------------

        「笑われたい」
        「インステップ」
        「バトン・パス」
        「夏の子どもたち」
        が収録された短編集。

        「笑われたい」は昔どこかで読んだことがある気がする。
        教材か試験問題か、そんなところだと思う。
        ただ、覚えていたからといって、面白い作品だったというわけではない。

        「インステップ」以外の作品の主人公はなんだか冷めていて、子供らしくないため、いまいち物語に入っていけない。
        リアルな子供の姿を描けていると評価している人もいるようだが、私が小・中学生だったときはこんなに冷めてはいなかった。

        そして、どの作品もストーリーはあってないようなものだ。
        正直、おもしろくはない。

        さらに、素敵な文章や表現があるわけでもない。
        「夏のこどもたち」なんかは箇条書きみたいで情緒がない。

        読んだあとに何かが残るわけでもない。
        こうしてレビューを書こうと思っても、どんな話だったかよく思い出せないほどだ。

        本棚には同著者の『もういちど走り出そう』があるが、しばらくは読まないと思う。
        >> 続きを読む

        2015/07/01 by しでのん

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      アジアンタムブルー

      大崎善生

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ice sayaka
      • 愛する人との間に残された残りわずかな時間の過ごし方。

        映画との相乗効果で胸を突かれ、通勤電車で涙を流してしまった。

        阿部寛と松下奈緒による映画を観た後に原作を読んでいる形。

        松下奈緒は、顔のパーツパーツが大きく、ややもすると下品になりそうなものなのだが、見事なバランスで配置されているのか、どこから見ても美しい。

        また、ピアノというイメージアップの才能も持っている上、なんと言っても立ち振る舞いや表情、話し方。全てに気品が漂っており、もはやトップクラスのお気に入り女優で有る。

        そんな彼女が起用されている時点で、映画版を気に入るのは当たり前なのかもしれないが、原作となる本作品においても、彼女の印象が強く残っていたことで、感情移入が深まったのは確実。

        小説が原作で映画化される作品は数多く有るが、行間は映像化できないため、そのほとんどが原作本を読んだ後、映画版を観るパターンがお勧めと考えている。

        ただし本作品については、清楚で可愛いヒロインを松下奈緒をイメージしながら読めたことを幸福に感じている。

        愛する女性との間に残された時間が、後わずかで有ると知らされた場合、子供や家族が他にいなければ、生きていることに意味を見出すのは確かに厳しいと思う。

        とくに、ここまで素敵な女性だと、それを超える出会いが無いことを悲観して、心中するという選択肢も有り得ると思った。

        見るだけで良いので生きている間に松下奈緒クラスの美人に出会いたいもので有る。
        >> 続きを読む

        2012/07/09 by ice

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      NHKにようこそ!

      滝本竜彦

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • アニメ版の「お前、負けて帰るわけじゃないだろ!!」のセリフとシーンに痺れ、直後の挿入歌『陽炎列車』でさらに痺れ、勢いで原作を購入。読むのが楽しみ。
        でも、ドラッグはダメ、ゼッタイ。

        >> 続きを読む

        2015/01/03 by hkr0827

      • コメント 3件
    • 4人が本棚登録しています
      オラ!メヒコ (角川文庫)

      田口 ランディAKIRA

      3.0
      いいね!
      • 田口ランディの不思議体験なお話、旅行エッセイとしては面白かったが、不思議体験はチョット?(個人的感想) >> 続きを読む

        2015/09/18 by kazenooto

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      アーモンド入りチョコレートのワルツ

      森絵都

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 【始まり、そして終わっていく】
         音楽にちなんだ3編の短編が収められています。
         どの作品もやさしくて、そして何かが終わっていく物語です。

        ○ 子供は眠る
         シューマンの「子供の情景」がテーマです。
         毎年、夏になると別荘に集まってくる5人のいとこ達。
         別荘の持ち主の子供で、一番年長の章は、何でも自分一人で決めてしまい、他のいとこ達をそれに従わせます。
         それまでは年長の章が決めることは当然だと思い、何の不満も抱いていなかったいとこ達なのですが、今年はそんないつもの章の態度が不快に思えてきたのでした。
         章は、何でも自分が一番じゃないと気が済まないため、いとこ達は、本当は自分の方が優れている事柄でもわざと章を立てて華を持たせてやっていたのです。
         以前、別荘に招かれていたいとこ達のうち、2人がもう招かれなくなっていました。
         一人は章の言うことをきかない子供、もう一人は何でもよくできる子供でした。
         いとこ達は、夏の2週間、一緒に遊べるのをとても楽しみにしていたので、章の機嫌を損ねて別荘に招かれなくなることを恐れていました。
         ずっと我慢してきたのですが、ある出来事をきっかけにいとこ達のそのような不満が表に現れることになってしまいました。
         彼らの夏は終わってしまうのでしょうか?

        ○ 彼女のアリア
         バッハのゴルドベルグ変奏曲がテーマです。
         この曲、不眠症になやむ伯爵のために作曲されたんですってね。
         主人公の「ぼく」も不眠症に悩む中学生でした。
         ある時、もう使われなくなった古い校舎で、「ぼく」はゴルドベルグ変奏曲をピアノで弾いている藤谷という女子生徒と知り合います。
        藤谷も不眠症だと言うのです。
         何だか同じ境遇で苦しんでいることが嬉しく思われ、以来、毎週藤谷と会い話をすることが楽しくなりました。
         藤谷の話というのがまたとんでもない話なのです。
         藤谷の両親はそれぞれ不倫をしているとか、祖父が死んで相続争いが勃発しているとか、それはもう修羅場のような話なのです。
         そんな話に引き込まれていく「ぼく」だったのですが、ある時、クラスメイトから藤谷はとんでもない嘘つき、虚言症だと聞かされます。
         じゃあ、藤谷も不眠症だというのも嘘だったのか?
         裏切られたような気持ちになり、藤谷に激怒してしまう「ぼく」でした。
         藤谷との時間も終わっていくのでしょうか?

        ○ アーモンド入りチョコレートのワルツ
         サティの「童話音楽の献立表」がテーマ。
         子供の頃から通っている一風変わったピアノ教室。
         ある時、突然、サティそっくりのフランス人男性が現れます。
         ピアノの先生の絹子先生とどういう関係なのかよく分からないのですが、居候しているようです。
         このサティおじさん、一風変わっていて、主人公の奈緒も、親友の君絵も大好きになります。
         君絵なんて、サティおじさんと駆け落ちしたいとまで言い出す始末。
         そして、毎週木曜日、レッスンが終わった後は、サティおじさんが弾くワルツに合わせてみんなで踊るのが恒例になっていきました。
         でも、サティおじさんの突飛な振る舞いは、他の生徒の親には不評らしく、生徒がどんどん辞めていくようになりました。
         ところで、君絵も相当変わった女の子で、ピアノ教室だと言うのにピアノはあまり好きじゃなくて歌の方が好きだという理由で歌を歌ってばかりいます。
         でも、ある時、ピアノを弾く気分だと言い出し、君絵がピアノを弾き始めました。
         でも、普段はひかないから下手くそなんですね。
         絹子先生は、仕方なくメトロノームを持ち出してきて、このリズムに合わせて弾いてみようと言います。
         そうしたところ、突然サティおじさんが怒り出し、絹子先生と険悪な言い合いになってしまいました。
         以後、サティおじさんはピアノ教室に姿を見せなくなってしまったのです。
         サティおじさんとの楽しかった時間も終わってしまうのでしょうか?

         森絵都さんの作品を読んだのは初めてだったのですが、胸がきゅっとなるような、とてもやさしい作品ですね。
         これは良いかもしれません。
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        2019/10/11 by ef177

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出版年月 - 2005年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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