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横山秀夫
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複数の人物からなる短編集ですが、登場人物は同じのため短編集でありながら一つのつながった展開のような感じがしました。一つ一つの完成度が高く推理要素も満載です。横山先生は警察小説を執筆する際に、どこまで突っ込んだ取材をしたらここまでの重厚な作品になるのか脱帽です。他の作品でもそうですが、これまで読んだ横山先生の作品からは男社会満載の警察が表現されていて、いつも灰色とか曇天、うす暗さを想像して読んでしまいます。 >> 続きを読む
2019/11/26 by ryoji
奥田英朗
前2作は何処かの誰かが伊良部先生と出会った話でしたが、今回はあの人・あの場所のことかな?って心当たりがあって、そこに神経症が絡んできます。これはこれで2度面白い♪ >> 続きを読む
2015/08/01 by のこ☆
姫野友美
「女性はこんなに大変なのよー。だから男性は色々我慢してね。」と延々と言っています。女性目線で書いた男性向けの本ですが、ホルモンや脳や、とにかく色々な理屈を並べて、女のワガママや情緒不安定を肯定しています。確かに「男」と「女」という別の生き物なのだからお互いに分からない事があるのは仕方ないとは思います。でもその辺をうまくコントロールして、男性に「女ってやつは」と感じさせないような行動をするのが大人のオンナなんじゃないか?と私は思います。とはいえ、コントロールしきれない時もあるから、こういう本があって、男性に知っておいてもらう必要があるのかもしれませんね。 >> 続きを読む
2012/06/04 by アスラン
いしいしんじ
「おーいジュゼッペ、トリツカレ男!」からかうような声が店に、公園に、通りじゅうにひびくんだ。「今度はなんだい、いったい何にとりつかれているんだい?」------------------何に対しても好きになったらそればかり。だから、ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。そんな彼が風船売りのペチカに恋をした。大好きな本ですが、友人に勧めるとタイトルと表紙の挿画があいまって「ホラー?」とひかれてしまいます。大人の童話、かわいらしいラブストーリーなのですが。この本の魅力はなんといっても軽妙な語り口。すいすい読めます。 >> 続きを読む
2017/01/17 by にどね
入江真佐子 , カズオ・イシグロ
ノーベル文学賞ということで読みましたが、どうもつまらない。内容が頭に入らない。私にはいまいち合わないと思った。なにが面白いのかわからない。 >> 続きを読む
2018/01/05 by rock-man
小川洋子
2人の関係に特別な事件や出来事はない。でも日々の流れの中で、淡い恋愛や、オリンピックに熱中するなどの。多感な時期が緩やかに送られていくドラマ。朋子とミーナのやり取りが微笑ましく、ミーナはほとんど家の中にしかいない。だからたまに外に出たときの解放感と、ちょっとしたことへの警戒心が強い。話の展開に応じてイラストがその都度紹介されるのだが、温かみのあるタッチがこの物語と実に呼応していて丁度いい。家族も不思議な人柄で、中でも誤植を探すというお婆ちゃんが良い感じ。 >> 続きを読む
2020/07/11 by オーウェン
鈴木主税 , Winchester, Simon, 1944-
【世界最高の英語辞典】 OEDってご存知でしょうか? 「オックスフォード英語辞典」です。 世界最大、最詳の英語辞典、印刷史上最高の出版物と言われている辞書で、現在紙ベースで流通している最新の第2版は全20巻というシロモノです。 初版が完成するまでに70年の歳月を要したという化け物の様な辞書なのですが、本書は、そのOEDが生み出されるまでの秘話を綴った作品です。 タイトルにあるように、OEDの誕生には一人の博士と一人の狂人の力が大変大きかったのですね(もちろんその他沢山の人々の協力が無ければ完成しなかったのですが)。 「何故狂人が辞書作成に貢献したのか?」って思いますよね。その辺が大変興味深いところです。 非常に面白く読ませて頂きましたが、どちらかというと本書は、その博士と狂人にウェイトを置いた書き方になっており、私が読み始める前に期待したOEDそのものに関する記述にはやや物足りなさも感じました(いえ、もちろんその編集過程などについても詳しく描かれてはいるのですが)。 人物伝的な色合いがちょっと濃かったかなと感じました。 Amazonで検索してみたところ、紙ベースのOED第2版は10万ちょっとのお値段なんですね。 そんなもの買ったところで使いこなせるわけはないし、必用もないのですが、何だか欲しくなってしまいました(実用的にはCD版がもう少しお安く出ていますし、どうやら今はネット上でも使えるようではありますが)。 かの高山宏氏は、無人島に1つの(一冊じゃないところがミソですな)本だけを持っていけるとしたら文句なしにOEDを持っていくと言っております。 実際にOEDを読み尽くした人もいるそうで、今度はその人の本を読もうかなと思っています。 >> 続きを読む
2019/01/03 by ef177
吉田三知世 , AlderKen
【さあ、長さの基準を決めようじゃないか!】 昔、昔、その昔は、長さの単位って土地によってバラバラでした。 ある土地で1m(mなんていう単位はその頃にはなかったと思いますが)の反物を買うと、別の土地ではそれは別の長さになっちゃう。 人の移動が少ない時代ならそれでもまかなえたのかもしれませんが、段々そうは行かなくなります。 大体、昔は長さの単位って人の身体を基準にしている場合が多かったようですね。 1feetだって歩幅だし、一尋だって両手を広げた幅だし。 そんなの、人によっても違うのにね。 こんなんじゃダメだ! もっとしっかりした基準を決めよう! ということで、最初に動き出したのがフランスでした。 でも、何を基準に決めたら良いのだろう? 不変なものって……。 そこで気がつきました! 地球を基準にするんだ! 北極から赤道までの距離の1000分の1が1メートル。 そうしちゃいましょう! ということで、正確な測量をすることになったのですね。 本書は、このメートル法を定めるに当たり、ドゥランブルとメシェンという二人の学者が北のダンケルクから南のバルセロナまでの距離を三角測量したという史実について書かれた本です。 でも時期が悪い!ちょうどフランス革命が勃発した時で、一般にはまだ知られていない測量機器を抱えて歩いていると怪しまれること怪しまれること。 何か変な「武器」を持って歩いている怪しい奴がいるということで、革命派に取り囲まれたりしちゃいます。 ドゥランブルは北から、メシェンは南から測量を開始するのですが、その苦難の道のりを描いた作品です。 結果、測量を成し遂げるのですが、何故かメシェンは自分の測量データを公表しようとはしません。 最終的にはそのデータはドゥランブルの手に渡り、ドゥランブルにより検証されて「メートル法の起源」という本にまとめられるのですが、その中でもメシェンの生データは封印されたままです。 それは一体何故? 1メートルという単位が決まるまでの苦闘を描いた秀作です。 ちなみに、現在は、ある時間に光が進む距離でメートルは定義されていますよ。 だって、地球だって大きさが変わるから。 >> 続きを読む
2019/05/09 by ef177
橘玲
・CAPM理論(ベータ革命)→「効率的市場仮説」を前提とした株式市場の縮小コピー=市場そのものへの投資〜インデックスファンド等 >> 続きを読む
2018/02/11 by michi2011
片桐はいり
『マトカ』とはフィンランド語で『旅』を意味するらしい。『かもめ食堂』の撮影のため、1か月半滞在したフィンランドのエッセイ。片桐はいりさんは、ミスタードーナツのCMを見た子どもだった私の目に強烈なインパクト飛び込んできて以来、その後の作品等を拝見し、自分なりの片桐はいり像が出来ていたが、子のエッセイでそのイメージそのままの印象を受けた。好奇心旺盛で、ちょっと小ワルで、想像力豊かで、感性豊かな片桐さんの様子がそのまま伝わってきて、その風貌、声を知っている私は、読んでいるとき必ず、片桐さんの声が頭の中で再生され、その時の情景が浮かんでくるのである。目の付け所が面白く、クスクス笑いながら読んでしまった。 >> 続きを読む
2018/12/17 by taiaka45
道尾秀介
ホラー作家の道尾は、滋賀県で暮らす従兄弟の結婚式に参列した帰りがけに、仏所・瑞祥房を訪れた。完成した仏を納める安置所を見学中、異様な雰囲気の千手観音像に、彼の目は奪われる。案内人の庭師が言うには、観音像は二十年前に失踪した、仏師の最後の作品らしい。その後、宿坊に泊まっていた道尾は、怪しい声や何かが動きまわる音を聞き、観音像が口を開けて笑っているのを目撃する。さらに、カメラには血を流した仏像が写っていた。いったん東京に戻った道尾は、霊現象探求所を営む、旧友の真備とともに、瑞祥房を再訪するが、新たなる事件に巻き込まれてしまう-----。道尾秀介の「骸の爪」は、デビュー作「背の眼」に続く2作目の作品で、前作同様、怪奇体験と心霊現象らしき写真が発端となる。人間の仕業とは思えないような出来事が、過去と現在の仏師失踪事件や新たな殺人事件と絡み合っていく。物理トリックを扱っているが、謎解きの鍵を握るのは、人と人の心のすれ違いだ。相手の真の姿が見えていれば防げたはずの事件を、決して皮肉るのではなく、悲劇として物語を紡いでいる。「人の心なんて、軽々しく論じることはできない」と呟く、真備の姿がとても印象深い。 >> 続きを読む
2020/04/05 by dreamer
内田和成
終身雇用の横並び評価の日本の会社では、問題解決にむけた行動のスピードやアウトプットの質が全うに評価されることは少ない。加点もないので、減点のリスクを避けるほうに舵を切り、”なにもしない”というケースが多い。仮説思考とは限られた情報をもとに先ず走りだし、軌道修正をしながら問題解決に繋げていく所作。最初の仮説の当たり外れではなく、結果が担保されていなくても先ず踏み出し、走るコースを作ることがポイント。そこには失敗もつきものであるが、”知的タフネス”をもって何度で何度でも挑戦し続けるマインドも求められる。The manager has his eye always on the bottom line, the leader has his eye on the horizon. >> 続きを読む
2017/05/19 by Jay
大久保幸夫
読んでから5年経過。異動で人事担当となった時に読んだ。基礎編なので、なるほどという点もあれば、既知の部分も結構あった。が、全体の整理にはいいと思った。 >> 続きを読む
2015/08/19 by けんとまん
石川直樹
怖くてもそれが求めていた自由であり、自由であるということは同時に怖さに身を置くことでもある。また、命の脅威を感じ感覚を研ぎ澄まされていかなければ常に危険とも隣り合わせな状況ほど、かえって命をも感じ取れる。だから旅人をやめられないんだなぁ。だから生きづらい環境に身を置きたくなるんだよなぁ。だからこそ「旅」なんだなぁ。そして「旅」と「観光」の根本的な違いもここにあるのだなぁ。命を張って向き合う勇気がなければ、人は旅立てないのだ。 >> 続きを読む
2022/01/29 by Moffy
竹宮ゆゆこ
この本の名言をご紹介します。***廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと、涙が出るんだ。 >> 続きを読む
2014/05/01 by 本の名言
山田 勇
世界森林報告。山田勇先生の著書。世界中の森林を訪ね歩き、世界の森林事情をわかりやすく解説している良書。山田勇先生の森林、森林保護、自然環境保護に対する情熱が感じられます。 >> 続きを読む
2018/07/19 by 香菜子
長谷部恭男
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」著書の加藤陽子さんが「目からうろこが落ちる」内容だと推挙していたので読んでみたところ、本当に目からうろこが落ちました。しかも面白かった。そういえば、学生時代は憲法論とか憲法の授業がとっても面白かった記憶があるな~。成績も(たぶん)よかったはず >> 続きを読む
2011/07/15 by taitoshuu
唯川恵
母親娘離婚恋年齢親娘の意識がある事故によって入れ替わり、それぞれ恋をし、自身の将来を考えるお話。意識が入れ替わる話は、今ではある話で私も何度か読んだり、ドラマで見たりしたことがある。だが、このお話は少し違う結末を迎える。意識と身体が年齢通りではないことに葛藤はあるけれど、恋をする気持ちは変わらない。 >> 続きを読む
2016/09/07 by -water-
村上春樹
このシリーズは大好きで出ると即購入。深刻なものから、どうでもいいようなものまで読者との質疑応答をまとめた本、第二段。ユーモアある回答から村上春樹がどんな人なのかがわかるような気がする。この本から村上春樹ファンになった友達も何人か知っているが、彼のファンもますますファンになるような本だと思う。村上春樹の小説も好きだけど、こういう本もかなり好き。 >> 続きを読む
2012/12/14 by mahalo
小林泰三
『脳髄工場』(小林泰三) <角川ホラー文庫> 読了です。普通の作家なら「このネタ」だけで一作品書くところを、小林泰三は一作品にいくつもいくつもネタを入れてくるところがすごいです。ただ、オチの読める作品が多かったのがちょっと残念です。あと、だんだん文章がうまくなってきてませんか?以前のトゲトゲした文体が好きだったんだけどなあ。それでもググッと引き付けられる作家です。 >> 続きを読む
2015/09/19 by IKUNO
出版年月 - 2006年3月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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