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2006年4月発行の書籍

人気の作品

      雪国

      川端康成

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! Tukiwami
      • 数十年ぶりに読み返してみた。「いま長いトンネル抜けたよ。まっ白です。早く駒ちゃんに会いたいな」。もしスマホがある時代だったら、島村と駒子はLINEでやりとりをしていたかもしれない、なんて思いながら読んだ。

        東京在住、妻子ある金持ちおっさん(島村)が、北国で出会った若い芸者(駒子)が暮らす村を年一ペースで訪れ、逢瀬を繰り返す。

        ストーリーだけ追うと、若い娘とおっさんの切なく淡い不倫劇だが、情景や心象を映し出すおっさんの視点が高感度カメラでとらえた映像のように素晴らしく、雪の音まで聞こえてきそうな文章が映画以上に幻影的で叙情に満ちた映像美。

        この年齢になって読んだからか、全編に「縮まらない距離感」の美意識を感じた。男と女の距離感、都会と地方の距離感も今とまったく異なる時代。

        恋も旅も時間の流れが遅かったからこそ、雪国につながるトンネルはとても長く、その先にある風土、文化、歴史、愛人までも豊かな旅情を帯びる異文化世界としておっさんの目鮮明に写ったのではないだろうか。

        もしおっさんがスマホをいじりながら新幹線に乗って、駒子のもとへ通っていたなら、葉子の存在や鏡台に映り込むぼた雪など雪国の美しい移ろいにもにも気づかなかったかもしれないし、不朽の名作は生まれなかったかもしれない。

        本を閉じたあともクライマックスシーンの天の川の残像が不思議な余韻を残す。

        人と街の距離感が縮まったはずなのに、見えなくなってしまった日本の美質を映し出す鏡の残像のように美しい小説。

        流石、ワールドワイド文豪だぜ!
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        2019/01/19 by まきたろう

      • コメント 3件
    • 他11人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      太陽の塔

      森見登美彦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! shoko44n

      • 「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ」などと大それたことを言い放つ、この森見登美彦の「太陽の塔」の語り手は、京都大学を休学中の五回生。

        本当はモテたくて仕方ないくせに、まるでモテないのだから、端からすれば随分みじめな学生生活を送っているように見受けられる。
        ところが、彼は自分がモテないのは世間の方が間違っていると主張して譲らない。

        例えば「水尾さん」との一件。理屈ばかりこね回しているうえに、むさ苦しい、つまり、今時の基準では女性から鼻もひっかけてもらえないタイプの「私」にだって、実は彼女がいた時期があったのだ。

        それが水尾さん。だが、ほんの数か月で玉砕。にもかかわらず「なぜ私のような人間を拒否したのか」解せない「私」は、その後も「水尾さん研究」と称して観察を続けているのだ。

        これをストーカーと呼ばずに何と称せばいいのだろう。ところが「私」は堂々と胸を張るのだ。

        彼女は「私の人生の中で固有の地位を占めた一つの謎と言うことができた。その謎に興味を持つことは、知的人間として当然である。したがって、この研究は昨今よく話題になる「ストーカー犯罪」とは根本的に異なるものであったということに、あらかじめ読者の注意を喚起しておきたい」と。

        第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、この作品における文章は、このように常に主観と客観という二重構造を持っている。
        そして、そのズレが笑いをもたらすのだ。
        反復や誇張、間といった技巧が駆使されたこの小説は、上等なコミック・ノベルとして、非常によく出来た作品だと思いますね。

        恐ろしく緻密な頭脳の持ち主ながら、デートで観覧車に乗り込もうとした際、一緒に乗ろうとした彼女を「これは俺のゴンドラ」と押し返しフラれた経験を持つ男・飾磨、鋼鉄のような髭を生やした超弩級のオタク・高藪、世間に対し容赦ない怨念をじくじくと培養している法界悋気の権化・井戸。

        この三人に「私」を加えた、自称「四天王」が暇にあかして交わす崇高なまでにバカバカしい会話や、「男汁溢れる」妄想、彼らがクリスマスイヴに決行する壮大なまでに下らない計画は、腹筋がブチ切れそうになるほどの笑いをもたらしてくれる。

        そうした、あれこれに爆笑しつつ、しかし、このコメディーの裏に恥ずかしそうに身を隠したロマンティシズムを見つけることになるという仕掛けなんですね。

        それは、岡本太郎が大阪万博の際に製作した太陽の塔と水尾さんをめぐるエピソード。
        「私」は、「つねに異様で、つねに恐ろしく、つねに偉大で、つねに何かがおかしい」、それゆえに自分を畏怖させる世界で、最も愛する場所へと、交際中の水尾さんを誘うのだ。
        それが、実は太陽の塔なのだ。すると、その日から、水尾さんは「私」を上回るほどの情熱を、太陽の塔に傾け始める。

        すぐにフラれてはしまったけれど、でも「私」は少なくとも太陽の塔を彼女の心の奥深くに棲みつかせることは出来たのだ。
        だから、万博公園に連れていってくれる叡山電車を見かけるたび、その中に水尾さんの幻影を見ないではいられない「私」は-------。

        クリスマスイヴに四天王が起こした大騒動の後、「私」は色々なことを思い出す。
        最後の最後でようやく明かされる、おちゃらけてばかりの「私」のセンチメンタリズム。

        その切なさ、爽やかさは、読み終わった後、笑いを押しのけて強い印象として、いつまでも心に残るんですね。
        そう、これはれっきとした"恋愛小説"なんだと思う。

        韜晦と諧謔に満ちた、巧緻な語り口の著者・森見登美彦の、地の純情がはっきり見える、そのファンタスティックな世界観もまた、この作品の優れた美点だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/11/15 by dreamer

    • 他10人がレビュー登録、 54人が本棚登録しています
      鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

      野口嘉則

      総合法令出版
      カテゴリー:人生訓、教訓
      3.7
      いいね!
      •  人生において何か非常に困った問題を抱えている方には
        その解決の一助になるかもしれない本です。
         
         他人の考え方や行動を変えることはできません。
        自分に変えることができるのは自分の考え方や行動だけです。
         
         「だからなんだ」「そんなの分かっている」
        とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、
        本書が端的に教えてくれることは
        現実に起こっていることはすべて自分の言動の結果である
        ということです。
         
         ですから「非常に困っている問題」もおおもとを正すと、
        自分ではまったく関係がないと考えていた
        なにかと深くつながっていることが往々にしてあるのです。
          
         本書は特に、何かとても許せないことやものがある方、
        誰かに対して根強い怒りをもっている方にオススメな本です。
        思いあたる方は是非 読んでみてください。
        宗教色はありませんので、その手の本が嫌いな方でも大丈夫です。 
        >> 続きを読む

        2017/10/29 by kengo

    • 他6人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      夏期限定トロピカルパフェ事件

      米澤穂信

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 1回目の感想。2017.11.22
        小鳩君と小佐内さんが2年生になった夏休み、小佐内さんから住んでいる市内にあるスイーツのお店の制覇を夏休みにやろうと持ち掛けられる。しかし、ある事件をきっかけにして、その行動が小佐内さんがある目的を達成するために仕組まれたことが明らかになる。単なるキャッキャウフフ的な一夏の2人の高校生による健全な交際話を想像していたので、この構成には読んでいて「参った」としか言いようが無い。互恵関係を解消した二人の今後はどうなるのか?。「秋季限定~」も手元にあるのですぐにではないが今後読んでいきたいと思う。

        2回目の感想。2018.3.22
        2018/3 13冊目(通算44冊目)再読2回目。「秋限定~」を読むための話のおさらい目的。夏休み中に近所にあるスイーツを食べる目的の裏の意味が小佐内さんらしいと言えばらしいかと思う。結局どんな関わりがあるのかは明らかにされなかったが、「小佐内さん、怖い。」と思った。互恵関係を解消した二人はどうなるのか。「秋季限定~」を読みたいと思う。

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        2017/11/22 by おにけん

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      ブレイブ・ストーリー

      宮部みゆき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! masa920 niwashi
      • アニメ未視聴。前々から気にはなっていた作品。実際読んでみたが、宮部さんらしいといえばらしい作品。(本題に入るまでの導入部分の描写にも文章を割いて記述している点で)ただ、今回の作品ではこれは必要なのかなと読んでいて疑問を感じた。冒険をする動機が離婚した両親を元に戻すという理由でも、そこまでに至る過程の描写は果たして必要なのかなと読んでいて思った。冒険に入ってからは、ファンタジーらしくなってきたなと思う。一応「ファンタジー」小説なので、これからのワタルがどうなるか読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/12/07 by おにけん

    • 他4人がレビュー登録、 44人が本棚登録しています
      Zoo
      Zoo

      乙一

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • この赤の中には残酷さもある、グロさもある、弱さもある。けれど人のやさしさと、どうしようもない残酷な赤の中でも希望を諦めない人のたしかな強さも詰まった、そんな赤。

        ひっさびさにおもうところあってSOふぁーが読みたくなり、ついに買いました。初めて読んだ時は中学生で、なんとなく血生臭かったという印象があったためあまり読み返していませんでした。なのでクリスマスイブに読むものとしてはどうなんだ(苦笑)とは思いましたが、結果は前述のとおり、読んでよかった。読みたかったSofarは、両親の喧嘩から出た嘘によって少年は母のいない世界の父と生きる僕、と父のいない世界に生きる僕に分離してしまう。最終的にどちらかを選ぶことによって彼は相手が見えなくなってしまう。そんな話。個人的な事情で、仲良かった人と疎遠になり、このままお互い会わなかったらそのうちすれ違っても気づかない、お互いがほんとに見えない存在になるのかなと思った時にこの話を思い出して手に取りました。読んでよかったです。二つの世界を繋ぎ留めたかった。少年のやさしさに触れます。初見と印象が異なりすごく感動したのはSEVENSROOM、初見は怖かったのですが、今回は怖さよりどんな残酷な世界でも希望をすてない強さとやさしさの話に感じました。それは私の大好きなカザリとヨーコとも通じるもの。最後まで何かを信じること、誰かを想う事、そしてどうしようもない現実にどんな手を使ってでも歯向かって生き延びて幸せを探す事、どちらもそんなことを感じます。表題作のOO は人の弱さを正面から描いた話なんだと感じました。時が経つと受ける印象が変わります。最後に陽だまりの詩。よかったなー。つらいけど、少し未来のSF 世界の優しく悲しい終わりの話。人とは心とはなんだろう、と誰かにそばにいてほしいという根本的な思いについて改めて考えます。少し悲しいクリスマスイブに思いがけずそっと寄り添ってくれた作品でした。
        >> 続きを読む

        2018/12/31 by kaoru-yuzu

    • 他4人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      キャッチャー・イン・ザ・ライ

      村上春樹 , J・D・サリンジャー

      白水社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 有名な本書をはじめて読む。
        タイトルはよく聞いて知っていたが、どういう物語なのかは全く知らなかった。
        読み終わって感じたことだが、もしわたしがどういう物語なのかと訊かれても答えに困るかもしれない。物語らしいものは特にないようにも感じたので。

        学校を退学になった主人公の少年が、学生生活や友人、妹のことなどを語る物語。

        内容を纏めてみると、こんなにも短くなってしまった。

        文章は読みやすく、大人になる手前の背伸びしたがる傲慢な少年の様子が上手く描かれていて面白い。
        少女の気持ちを描いた代表作品が「悲しみよこんにちは」だとしたら、少年の気持ちを描いた代表作品はこの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」かもしれない。

        もう少しこういう気持ちが実感として感じられる年齢のときに読んで、自分がどう感じたか知りたい気持ちがする。残念ながら、十代のわたしは海外作品を敬遠しがちで読まなかったので、若いわたしがどう感じたかはわからないままだけれど。
        若いわたしは多分、受け入れられないんじゃないだろうか。
        こういう、自分を棚に上げて他者に対して批判的な物言いをしたがるひとを嫌いそうだ。それでいて今のわたしは結構ひとを批判したりする。この矛盾。

        十分年を取ったわたしには、主人公がかわいらしく思える。
        どうして少年の頃はこんなにも背伸びをし、自分を大きく見せ、周りの人間がくだらなく見えるのだろう。自分がいかに特別であって、それに気付けない人々こそが愚かなのだとを見下す。
        自分が特別だと思う根拠など何もないのに。

        若いっていい。

        本書は確か、ジョン・レノンを殺害した犯人の愛読書だったと思う。
        それがあって、何か変わった思想を植え付けるようなものなのかとも思ったけれど、そういうことではないようだ。結局、本の好みとその人物の行為は単純に結びつくものではないのかもしれない。

        今回は村上春樹さんの翻訳で読んでみたが、他の翻訳でも読んでみたいと思う。読み直すとまた感じるものもあるようにも感じる。
        若いひとなら主人公に共感し、若かったひとなら懐かしく読めるであろう一冊。
        >> 続きを読む

        2016/04/23 by jhm

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      ブレイブ・ストーリー

      宮部みゆき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! niwashi
      • 2018/1 14冊目(通算14冊目)。冒険の旅の完結編。ワタルの願い事は「やっぱりね」という感じ。これだけ仲間ができて、自分の個人的な理由を押し通すことはできないなと考えていたからそれは予想通りの結果で良かったと思う。中・下巻が冒険ものとしてぐいぐい読ませる文章だったのでやっぱり上巻の第一部の現実パートは必要なのかなと思ったり。この作者の方の作品は「ソロモンの偽証」といい、本題に入る前の前フリが長いような気がします。それも良さと言えばそれまでですけど。機会があればアニメ版も鑑賞したいと思います。

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        2018/01/24 by おにけん

    • 他3人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      月の扉 長編推理小説

      石持浅海

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね! Tukiwami
      • 那覇空港で起きたハイジャック。
        それは離陸する前であり、3人のハイジャック犯の要求は師匠の釈放。
        だが機内のトイレで死体が発見される。

        座間味くんシリーズの第1弾。
        当初関係のなかった単なる乗客のはずだったが、いつの間にか事件を解決する探偵のような役割に。

        機内の事件なので当然犯人も機内にいる。
        そこでどのようなトリックを施したのかが頭を使わせる。
        犯人に関しては関係者が少ないせいか予測はすぐにつく。

        ただしハイジャック犯たちの目的には急に現実離れした印象しか感じないけど。
        >> 続きを読む

        2019/01/13 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      陽気なギャングの日常と襲撃 長編サスペンス

      伊坂幸太郎

      祥伝社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 再読。前半は4人それぞれの短編。リンクするのが醍醐味でもあるけど、なんて狭い世の中だと思わなくもない。今回は久遠の活躍がよかった。成瀬はできすぎ。 >> 続きを読む

        2016/10/30 by tomolib

    • 他3人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      影との戦い

      Le GuinUrsula K , 清水真砂子

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 荒涼感がたまらない。
        師匠の野山を探索する日々とか。
        海をづっと進むのに酔いそうになるけど。。 >> 続きを読む

        2017/03/16 by Matching

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ブレイブ・ストーリー

      宮部みゆき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! niwashi
      • 2018/1 2冊目(通算2冊目)。現実世界から幻界へと話の舞台は移り、いよいよ冒険譚らしくなってきた中巻。ワタルが酷い目に遭ったり、宝玉を見つけるために活躍したりと話はまるでRPGをプレイしているかのよう。ゲームが好きな人は面白いかも。幻界はファンタジーな世界観ながらどこか現実的な思想を元に舞台が作られているような感じがする。ワタル自身の希望を叶えるために幻界の人々を犠牲にしなければいけない展開に最後はどうなるんだろうとハラハラしながら読んでいる。下巻も読んでいきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/01/05 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 35人が本棚登録しています
      Dive!!

      森絵都

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 少年たちの飛び込みに対する思いや葛藤が爽快に書かれていて、読むのが楽しかった。

        んでいて私も少年時代に戻りたくなってしまった。 >> 続きを読む

        2016/02/11 by kanetaku

    • 他1人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      Zoo
      Zoo

      乙一

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 乙一さんの作品の中では珍しく、少し笑えるような作品が収録されていました。

        得に面白かった話は飛行機の話で、電車の中でニヤニヤしながら読んでいました。
        登場人物が魅力的で私はセールスマンが好きです笑
        ハッピーエンドというわけでもありませんが乙一さんの話では珍しく心が落ち着く(この表現であっているのかはわかりませんが)ような話でした

        クローゼットの話も展開が面白く、伏線も回収されていて良かったです。
        >> 続きを読む

        2015/08/18 by iatt

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      ソラニン

      浅野いにお

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • いい漫画でした。絵で言葉で表されるユーモアに「ふふっ」と笑ったり、種田さんのお父さんの芽衣子さんを想う、やさしさに涙したり。。みんな、しあわせになぁれ。今回はレンタルで借りたけれど、買おうかな。って思っています。 >> 続きを読む

        2017/04/28 by pippi

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ルームメイト

      今邑彩

      中央公論新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 息子と本屋に行ったら、ちょっと財布を出しているすきに、本作品をがじがじかぶりついていました…-.-;
        そんな経緯で購入した本作。
        事前情報0の状態で読みましたが、面白かったです!

        わかり易い展開と軽快なテンポにぐいぐい引き込まれて
        一気に読み終えました。

        私は気負わず読めたのでとても面白かったですが、
        ミステリとしては薄味かも。
        人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
        が、私はまんまと引っ掛かりました。笑
        自分の推理が間違っていると気がついた時のドキドキ感ったら!
        今思えばわかりやすくキーワードが散らばっていたのになぁ。。

        モノローグ4に関しては、前置きの段階で想像をふくらましてしまったせいか、それほどの衝撃はありませんでした。


        読み終えた今、タイトルと表紙が意味深いです。
        >> 続きを読む

        2014/01/16 by ∵どた∵

      • コメント 5件
    • 他1人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      わたしを離さないで

      土屋政雄 , カズオ・イシグロ

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 2018/02/27読了

        ノーベル文学賞を受賞する前にドラマ版を観た。
        わりと好きなドラマだったから、読みながら思い出しつつ、
        共に映像が浮かんできた。
        その後、映画版も観た。

        どれも、ちょっとづつ描き方が違っていたが、
        原作の雰囲気は壊していなかったように思う。


        倫理とか、そういう観点からいえば有り得ない話だと思うけれど、
        登場人物が、その運命に抗わずに受け入れていく、その強さが切なくて。
        良い作品だと思う。





        >> 続きを読む

        2018/02/27 by ゆ♪うこ

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      無痛

      久坂部 羊

      3.5
      いいね!
      • 久坂部羊さん作品を連続して読んでます。どれも濃くてボリュームありますが、それを読ませる上手さがあります。

        本作品の焦点の一つは刑法第39条。心神喪失者の行為は罰しない。何となくしか知らなかったこの法律。関わる人にとっては最大の防御となったり、壁となったり、悪用の対象となったりする法律。久坂部さんならではの少しエグいくらいの描写でこの法にまつわる問題が浮き彫りにされています。

        また、久坂部さんの作品で共通して主張されているのは、医師、医療は万能ではないということ。お医者さんに縋る患者の心をリアルに表現してます。なんというか、身につまされる思いになることもしばしばです。

        面白かったのですが、軸になっている殺人事件に関する展開が今ひとつピンとこない感がありました。真相が解明されても納得しきれない、というか。その点だけ少し残念です。
        >> 続きを読む

        2015/04/18 by pechaca

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      秀吉の枷

      加藤広

      日本経済新聞出版社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 信長の棺に続く三部作の第二作。
        極めて面白かった。
        定説にここまで挑戦してくれる作品もなかなかないだろう。躍動感あり、説得力あり、是非とも司馬史観並に発展してほしいものだ。

        確かに問われてみると不思議な事実は多い。

        なぜ桶狭間で奇襲が成功したのか。そもそもなぜ今川義元は京都への道程から少しそれる桶狭間に寄ったのか。
        光秀が本能寺の前日に俳句の会で詠んだ句に謀反が仄めかされていたというが緻密な光秀がそんなことをするはずがあるか。
        疑り深い信長が一向衆の浪人うずめく京都で手薄な防備で構えてたなんて本当か。
        秀吉の中国大返しは毛利に本能寺をだんまりにしたから可能だったというが本当にそんな時の運だったのか。

        などなど。
        取分け興味深かったのは桶狭間と本能寺。いずれも、今川と信長の慢心を理由に挙げがちだが、両者とも極めて近かったとはいえ全国制覇は未完の途上。両者とも疑り深い人物として語られることを考えると慢心説は怪しい。
        むしろ、彼ら自身が周りや相手を欺いた、との確信があったからこそ、人からさらに欺かれるなどと想定できず奇襲を食ってしまったのではないか、とする著者の説明は極めて人間的で合理的。
        著者の説が「事実」かどうかは置いておいて、奇跡や偶然といったベールで包んだ定説にはない合理性は非常に気持ちの良い納得感を読み手に与えてくれる。
        次作の明知左馬介の恋も楽しみ。


        読みながら感じたことは、信長の殺戮は気違いに近い。宗教分離の第一人者などと良く語られることもあるが、冷静に考えて、一万人単位で殺戮する人間は人格的に崩壊している。
        虐殺だけで5万人近く、戦争での死者数も含めると恐らく10万人近く殺している。
        信長の後の秀吉がスピーディに全国をまとめたこともあるが、恐らくは秀吉がまとめられなくとも、比較的平和裏に全国統一はできたのではなかろうか。恐らく全国の武将が、信長の治世を繰り返してはいけないと感じたのではないかと思う。

        よく光秀はその後のプランも無く中途半端に謀反したから三日天下に終わった、と言われるが、恐らく光秀が謀反しなくてもすぐに誰かが謀反しただろう。晩年の信長は多くから裏切られたことから分かるように、信長の人間的逸脱は部下含め多くの武将から生理的な拒絶を受けていたはずだ。
        (ちなみに著者の作品では秀吉が信長を殺めたという説をとる)


        特に光秀は、当初出世頭が後年は秀吉に追い抜かれ、信長からは散々に苛められ、しかも本能寺に踵を返す出陣は、ライバル秀吉の中国制覇を信長が眺めに行くその露払い的なものである。
        自尊心ははち切れんばかりのところに、最早悪魔としか言えない信長を撃ち殺すことは正義を標榜できる(崇拝する天皇からの指令書もあったとのこと)。
        自分が光秀でも踵を返したのではないだろうかと感じる。

        ちなみにこれは信長の棺の中で詳しいが、光秀は決して世でイメージされているように、突如思い立ったように本能寺に踵を返しているわけではない。
        相当綿密な謀反を計画しており、当日の行動も極めて意図的な道程を通っていると。

        そういわれると確かに、秀才と言われた光秀が直感で動くわけないし、天才と言われた信長が、「あの光秀が謀反したなら逃げ道はないだろう」とあっさり諦めている(山岡荘八作)わけないよなあ。世界地図も知らずに地球が球体であるべきと予想した超天才である、近臣の謀反など想定の想定内だったはずで、むしろ謀反と聞いてほくそ笑んだのではなかろうか。

        いやしかし面白かった。
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        2017/08/18 by フッフール

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      図解 メイド (F-Files)

      池上 良太

      4.5
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      • メイドについての考察本 
        英国本家のメイドについての解説本なのであるがメイドについてと言うよりも全盛期ブリテンの歴史本ととらえたほうがより楽しめる。
        メイドの変化から読み解く歴史で時代背景などがよくわかっていると歴史にでてこない住人の生活が見えてくる。
        大英帝国が好きな人にはよい本
        >> 続きを読む

        2017/04/18 by さったん

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