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乾くるみ
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乾くるみの「イニシエーション・ラブ」は、合コンで知り合った若い男女の恋愛模様を描いた作品。レコードになぞらえた二部構成となっおり、side-A面には甘いラブソング、side-B面には別れを予感させる歌詞の曲名が、各章のタイトルに用いられている。1980年代の後半を舞台として、ぎこちないながらも堅実に愛を育んでいく二人の姿に、青春時代の自分の姿と照らし合わせて懐かしく思う人も少なくないだろう。本物のレコードならB面から聴いても差し支えないが、この作品を読む際は要注意だ。なぜなら、この作品はただの恋愛小説ではないからだ。「ぜひ、2度読まれることをお勧めします」と帯で謳われているように、綿密な計算の上に構築されている。乾くるみファンなら、タロットカードの6番「恋人」のカードが、さりげなく描かれていることから、この作品は「何か」が仕組まれているタロットシリーズだと勘づくだろう。しかし、たとえ途中で謎が解けたとしても、ミステリとしての面白みは損なわれないはずだ。浮かび上がる構図が持つ邪悪さは、読み手の心中を突き刺す衝撃を持っているからだ。 >> 続きを読む
2019/08/28 by dreamer
池上彰
内容を理解しているかどうか、 相手のことを思いやっているかどうか、 真心なのかどうか。 これらは不思議なことに、隠せないものなんだなぁ。 美辞麗句を並べても、話者が上の空では人の心を動かせないし、 拙い表現でも、熱い思いはしっかりと伝わる。 >> 続きを読む
2020/11/03 by Moffy
恩田陸
こういう話が自分は好きなんだなと思った。この作品は想像の余地が多く残されていて、非常に面白かった。”何が起こったのか”原因追及する質問者と事件の関係者の答えで進んでいく前半と、事件にかかわる人周辺での問答で、事件をどう捉えるかを描く後半。心理描写などはなく、すべて会話形式。会話の端々から想像することしかできないのに、その情景は鮮明に浮かんでくる。徐々に立場が明らかになっていく回答者と質問者。断片的には明らかになるけれど最後まで分からない事件の原因。同じ事件の被害者でも、事件をどう捉えるかはその人の背景に依存する。何が引っ掛かりを生むか?それはその人にしかわからないし、言葉にするのはとても困難だ。人間みんな違っていて、他人のことなんか理解できないという事実をわからせてくれる。個人的には原因がわからないことよりも、最初の方に質問していた人たちが怖かった。なぜ調査するのか明らかにしないのに、目撃証言があっただけの人の調査までするという熱意はどこから来ていたのか?終盤の運転手は元調査員で、彼が語るようにただの実験が想定を超えて起きてしまっただけなのだろうか。読了後、この作品が2000年代初頭(2004)に出ていることに驚いた。もっと最近の話かと思った。 >> 続きを読む
2018/12/21 by tnp
吉田修一
読んだら売ってしまおうと思っていたけど、ずっと手元に置いておこうと思った本です。裁判員制度が始まった頃に読んだので色々考えさせられました。 >> 続きを読む
2015/07/08 by marsa
あさのあつこ
最終試合の結果を書かずに、クライマックスでいきなり幕が降ろされたようなエンディングだった。でも十分だったのかもしれない。著者はきっと、勝ち負けより、縺れ合いながらも確実に成長をしつつけてきた少年達を書きたかったのだろう。巧は最初の頃に比べ、明らかに柔らかさが出てきた。豪は豪で、巧の冷静さを吸収したかのようにがっしり落ち着いた性格に変わっていった。近い関係だからこそ、このように互いに色を染め合えるのだろう。瑞垣のやるせない気持ちは、その後解決したのだろうか。門脇はちゃんと幼馴染の瑞垣に気持ちを伝えられたのだろうか。最後はなぜか、この横手二中ペアの行方が気になってしょうがなかった笑笑。やっぱりキャラ濃すぎwwwwwwww >> 続きを読む
2020/07/26 by Moffy
北方謙三
●1回目 2007.9.1原作の水滸伝は、いろんな登場人物のエピソードが集まって、物語がゆっくり進んでいくというものだった。いってみれば説話集的。この水滸伝はもっと構造的、重層的だ。敵役の青蓮寺は強敵だが、さらに強力な秘密兵器、聞煥章が加わる。●2回目 2014.12.23聞煥章登場。それにしても、青蓮寺の情報収集能力は、あまりにも凄すぎないだろうか。いくら政府の諜報機関といえ、いまから1000年前の中国で、あそこまで迅速正確に情報を集められるとは、とても思えない。舞台となったのは北宋末期、日本でいえば、まだ平安時代である。日本のような狭い国でも、京都を離れたら、あとは田舎と思われていた時代。広大な中国で、いくら人手をかけようと、個人の動静をそんなに簡単につかめるはずがない。宋江が梁山泊の首魁の一人と突き止めるのが、あまりに早すぎるような気がする。霹靂火泰明将軍が梁山泊に参加。 >> 続きを読む
2017/10/08 by Raven
吉田秋生
友人から借用、映画を先に観た。映画は作品の最初の一部を切り取ったもので四姉妹の出逢いが中心になっているが原作ではタイトル通り四姉妹の日々が綴られている。サブタイトルがとても素敵。 >> 続きを読む
2020/01/13 by ちっちゅう
市川拓司
読む前、このタイトルは、主人公が女に伝える言葉となのだろうな、と想像していた。どこででるのか気になりながら読み進め、終り頃、意外な人物から意外な状況で出た言葉だったのには少々驚いた。タイトルからして、すかした人がたくさんでてくるスマートな恋愛小説だろうと予測していたが、子ども時代からの友情、初恋、犬との絆、親子の関係性など深みがあり楽しめる作品だった。後半お父さんの存在感が大きい。最終的にみんな戻ってこれてよかった。悲しい終り方もあるかと途中頭をよぎったが、やはりハッピーで終わってすっきり。 >> 続きを読む
2019/06/29 by Sprinter
浅田次郎
歴史小説でありながらユーモア小説でもある。 軽いストーリーかと思いきや、 胸が熱くなるような名台詞がいくつもあった。 幕末の江戸に住む御徒士である彦四郎。 申し分のない人柄・侍としての気構え・情熱を持ち、 文武に秀でていたにもかかわらず出世に失敗した。 ある夜、憑神(貧乏神・疫病神・死神)に取り憑かれ 彼の情けない日常が大きく変わる。 いわゆるラストサムライの彦四郎が、 侍魂を忘れた侍達に一喝入れる度に 憑いてるモノが落ちたかのように胸がスッとした。 実直すぎる分、不器用な立ち回りをしてしまうのだが、 古き良き日本人特有の“謙虚さ”や“忠義心”を持つ彼に エールを送らずにはいれなかった。 最後に彦四郎が息子に送った 「限りある命が虚しいのではない、 限りある命ゆえに輝かしいのだ。 武士道はそれに尽きる。生きよ」という言葉を 現代に生きる私達も忘れたくないと思う。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
村上春樹 , CarverRaymond
【純文寄りの高品質な短編集】 高評価されている短編の多くは、あっと驚くような結末が用意されていたり、キレの良さが持ち味だったり、ユーモアやシニカルな味わいが特徴だったりしますが、レイモンド・カーヴァーの作風はそれらとは異なります。 一見すると特に捻っているようでもなく、淡々と語られて終わるという印象を受けますが、どうしてどうして。 とりあえず収録作を何作かご紹介しましょう。〇 羽根 職場の仲の良い同僚のバドから「夫婦揃って食事に来ないか」と自宅に誘われたジャック。 もちろん承知して、妻のフランを誘いますが、フランは乗り気ではない様子。 「私、バドの奥さんのこと知らないのよ」と。 「バドの奥さんのオーラだって君のことを知らないんだからお相子だよ」となだめすかします。 ジャックとフラン夫婦は子供を作らない主義なのですが、バドとオーラには子供が生まれたばかりでした。 まぁ、これもお付き合いということで出かけるジャックとフランです。 バドの家はどうにもぱっとしない地区にありました。 そして、家に着いてみると、なんと孔雀がいたのです。 「何、これ?」 家に案内され、食事が始まりますが、料理もイマイチ。 例の孔雀は、家に入れろとうるさく鳴き続けますので仕方なく家に入れるバド。 「いやあ、オーラが家に入れる癖をつけちゃって」 社交辞令もあって、赤ちゃんが見たいとフランが言ったところ、これがお世辞にも可愛いとは言い難い赤ちゃんだったのです。 唖然としてしまうジャックとフラン。 でも、バドとオーラはとても幸せそうなのです。 家に帰ったジャックとフランは、その夜、子供を作ることを決意します。 そして、二人の間には子供が生まれ……。 幸せって何だろうねというお話。〇 ささやかだけれど、役にたつこと アンは、週明けの月曜日に8歳の誕生日を迎える息子のスコッティのためにバースデイ・ケーキを注文しているところです。 「スコッティは8歳になるんです」などとパン屋の店主に話しかけながらケーキを選ぶアン。 でも、パン屋の店主はちょっと不愛想で、アンは内心「どうもこの人とは仲良くなれそうもないわ」などと思いつつ。 ところが、月曜日、スコッティは車にひき逃げされ意識不明になってしまうのです。 病院に運ばれたスコッティですが、医師は心配ない、すぐに意識は戻ると言いました。 夫のハワードも職場から病院にかけつけ、取りあえずは一安心というところでしょうか。 ハワードは一度家に戻ることにしました。 家に戻ると電話が鳴っています。 「ケーキを取りに来ていただかないと」と電話の主は言います。 アンがバースデイ・ケーキを注文していたことを聞いていなかったハワードは、息子のことで気が立っていたこともあり、こんな時に何といういたずら電話だと腹を立て、悪態をついて電話を切ってしまいます。 事情が分からないパン屋もカチンと来たことでしょう。 その後、時間が経ってもスコッティの意識は一向に戻りません。 医師も首を傾げるばかり。 ずっとつきっきりのアンも憔悴していきます。 ハワードは、「僕がそばについているから君は一度家に戻って休んできなさい」と強く勧めます。 スコッティを見捨てるようで気が咎めるアンですが、言われるままに一度家に戻ると電話が鳴っています。 アンが出てみると「あんた、スコッティのこと忘れちゃったのかい?」と言います。 ケーキを注文していたことに思い至らないアンは、事故のことを聞きつけた何者かがいたずら電話をかけて来たのだと思い激怒します。 再び病院に戻ったアンは、電話のことをハワードに話しました。 二人は卑劣ないたずら電話だと思うのです。 その後、スコッティは亡くなってしまいました。 悲しみにくれる夫妻。 二人が家に戻るとまたあの電話がかかってきました。 いい加減にしてよ! でも、その時アンは気がついたのです。 ケーキを注文していたんだって。 そりゃパン屋はスコッティが事故で亡くなったことなんて知らないでしょう。 でも、あんまりだ……。 アンは、怒りに任せてハワードにわけを話し、二人でパン屋に乗り込みました。 子供を亡くした悲しみのまま、パン屋の主人に怒りをぶつけるアン。 「本当にお気の毒です……」知らなかったとは言えとんでもないことをしてしまったと、パン屋の主人はうなだれて謝罪します。 そして、二人に焼き立てのパンを出したのです。 「食べてください。こんな時にはものを食べることです」……。 良い話だぁ~。〇 大聖堂 今日は妻の親友だと言う盲目の男性が家に遊びに来ることになっていました。 しかも、遠くから汽車に5時間も揺られて。 盲人だって? どうやって相手をすればいいんだ? 夫は内心困惑し、ムッともしていました。 そりゃ、妻の友人なんだというのは分かるけど、でも、盲人なんだぜ。 やって来た盲人は、夫が思っていたよりももたつくこともないようです。 酒を勧めると良い飲みっぷりです。 妻と盲人は楽しそうに話し続け、夫は時々相槌を打つ程度。 本当に参ったぜ、こりゃ。 健啖家なのでしょうか、食事も残さず食べてくれました。 酔いが回ってしまった妻はソファーで眠ってしまいます。 おいおい、二人だけにしないでくれよ。 テレビをつけ、見るともなしに大聖堂のドキュメンタリーを流します。 夫はぽつぽつと話しかけます。 その時、ふと思うのです。 大聖堂なんて、こいつは分かるんだろうか? そこで尋ねてみたのです。 テレビで大聖堂のことを話していますが、あなたは大聖堂がどういうものか分かるんですか?と。 分かりません。 今、テレビで説明されていたようなことは分かりました。でも、それがどういうものなのかは分からないのです。 そうだ、あなた、大聖堂がどういうものか説明してくれませんか。 えっと……たどたどしく説明を始める夫。 えーい、駄目だ。僕にもうまく説明できませんよ。 そうだ。じゃあ二人で大聖堂の絵を描いてみましょうよと盲人は言います。 絵を描くだって? 言われるままに紙とボールペンを用意して、大聖堂の絵を描き始める夫。 こうなっていて……。 目を閉じたまま描いてください。 その絵の跡を指でなぞる盲人の男。 ああ、私にもわかりますよ。 目を覚ました妻は、二人とも何やってるのよ?と尋ねます。 大聖堂を描いているのさ。 こ、これは、すごいや。 夫は、この時はじめて、盲人の男と心が通じ合ったのでした。 ご紹介の通り、奇を衒ったオチなどはありません。 純文寄りとリードに書きましたが、『寄り』ではなく、純文ですね。 ちょっとオチまで書いてしまいましたが、これらの短編は再読に十分耐えるというか、再読して味わうべき作品だと感じました。 大変質の高い短編集です。 こういうお話がお好きな方はお気に召すと思いますよ。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2021/03/03 by ef177
私の大好きな作家・浅田次郎の「輪違屋糸里」(上・下巻)を読了しました。近藤勇一派に粛清された典型的な悪役だった、芹沢鴨。この作品は、新選組の転換点になった芹沢鴨の暗殺を、新たな解釈でとらえ、新選組の"闇"の部分に迫った、著者の「壬生義士伝」に続く異色作だ。新選組の実像に迫った子母澤寛の古典的な名作「新選組始末記」には、タイトルにある輪違屋の芸妓・糸里が、芹沢鴨暗殺の日、芹沢の重臣・平間重助と一夜を共にしたと記されている。芹沢は京の商家・菱屋の女房のお梅と一緒のところを襲われ、二人とも斬殺されるが、同じ屋敷にいた平間と糸里は無事だった。この不可解な暗殺劇は、なぜ起こったのか?-------。この事件の顛末を、従来の時代小説では脇役にすぎなかった糸里やお梅、さらに新選組に屋敷を提供した前川家のお勝や八木家のおまさといった女性たちが語ることで、お馴染みのエピソードの裏側が次々と明らかになっていくので、良質のミステリを読むような興奮を覚えてしまう。女性が語る新選組物語は、決して珍しいものではないと思う。ただ今までの作品が、女性を時代の犠牲者としてきたのに対し、この作品の女性は、男の仕打ちや社会の理不尽を乗り越え、自らの人生を主体的に切り開いていく強さとプライドを持っていると思うんですね。京と江戸、革命と伝統、そして「百姓」出身の近藤勇らと、生まれながらの「武士」芹沢一派の対立など、当初から多くの矛盾を抱えていた新選組だが、この作品では、一枚岩になるための通過儀礼として芹沢鴨暗殺を断行した事実と、一切の弁明をしないまま、時代の悪役として死んでいった芹沢鴨の真実の姿が、女性たちを通して浮かび上がってくるんですね。前作「壬生義士伝」を男の物語だとするならば、この「輪違屋糸里」は、女の物語だと言えると思う。それだけに、暗殺でしかアイデンティティを保てない新選組と、命を産み育てる女性を対比させることで、生命とは何かを問うテーマも、より深く追求されていたと思う。人間の命が軽くなりつつある現代だからこそ、著者の思いが結実したラストは、深い感動を呼ぶのだ。 >> 続きを読む
2018/09/10 by dreamer
ウィリアム・シェイクスピア , 小田島雄志 , 山本容子
シェイクスピアの十四行詩154篇。 初シェイクスピア体験でした。わーい。 シェイクスピアの作品、もちろん有名な作品のあらすじくらいは知っています。「リア王」……確かリア王が娘を追放したり追放されたり、激怒したり泣き叫んだり。「ハムレット」……叔父への復讐に悩んで「to be or not to be」というやつ? 「ロミジュリ」……あなたはどうしてロミオなの!? しかし、実際読んだことはありませんでした。全てが有名作なので「とりあえずこれ読んどけ」がないですし、どれから読んでいいのかもわかりません。そんなとき、どうも詩集があるらしいと知りました。しかも、シェイクスピア的には悲劇シリーズよりこちらに尽力したとのこと。さらに、最も美しく愛を解いた詩集だとのこと。これだ、とりあえずこれだ、ということで読みました。 やはり詩ですから、わかったようなわからないような、フワフワした感覚はありました。ですが、そこは考えるな、感じろ! という具合に割り切って、感性に引っかかった番号を控えておくと良いかもしれません。私は見返しの部分に大きめの付箋を貼って、そこにメモしていきました。 後から見返すと、はぁーこれに何かしら感じるところがねぇー、と中々恥ずかしい。しかし、そこは自分の感性。大切に出来たらなと思います。 私には全くと言っていいほど予備知識はありませんでしたので、「わたし」であるシェイクスピア、美少年、「黒い」らしい女性、ライバルの詩人という登場人物だけ抑えた状態でした。まずは感性で、その後解説などを読んで感心、気に入った所の原文を見て感心。まあまあ嗜めたのでは? と思います。 シェイクスピア入門の「とりあえず」には、とても良いです。 追記 そろそろレヴューも100冊目だし、それにふさわしい本を読んで……とか思っていたら、いつのまにか通過していました……。いやいや、本に優劣はない! いつも大切な1冊なのさ、と言い訳して乗り切ります……はぁ。 今後ともよろしくお願いします。 >> 続きを読む
2015/06/02 by あさ・くら
山本文緒
この本の名言をご紹介します。***私は人の心の動きを愛している。愛しているということは、憎んでもいるということだ。 >> 続きを読む
2013/10/03 by 本の名言
山田真哉
当時は面白かったですよ。記憶の片隅に何点か残ってます。最近名前聞かなくなりましたね。山田さんのすべての本に言えますが、損得やべき論の考え方を見直すきっかけになる話ばかりです。読みやすいのもいいですね。当時は良かったですが、今時に当てはめるとサービス面と言う点で危険が出る気がします。 >> 続きを読む
2015/03/23 by Logikoma41
海野 碧
恋人の奈津を亡くしたことで喪失感に苛まれる勉。全6章仕立てだが、最初はラブストーリーのような構成。その割に奈津との思い出話ばかりで、勉の方の過去は一切語られない。そしてこの過去が後半の主軸となる。思い切った方向転換を見せるのだが、期待のわりに盛り上がりが薄い印象。特に決着のつけ方がほとんど運というか、都合がいいというか。愛犬のケイトを絡めるとこは上手いんだけれどもね。 >> 続きを読む
2019/04/02 by オーウェン
森見登美彦
森見登美彦の京都の舞台に古典の名作を投影させている。それぞれ話は独立しているが、登場人物はラップしており、ある意味1つの物語としても読めるかな?走れメロスの話から考えると、他の作品も色々面白おかしく改変されているのだろう。これをきっかけに原作も読むことになるかもしれない。 >> 続きを読む
2017/04/22 by Jinjinmin
ウォルター テヴィス
ウォルター・テヴィスの「ハスラー」は、1961年にポール・ニューマン主演、ジャッキー・グリースン、ジョージ・C・スコット共演で映画化された作品の原作。ビリヤードで金を稼ぐ、プロの"ハスラー"の世界を描いている。街から街へ流れ歩く若きハスラーが、帝王と呼ばれる男に闘いを挑み、あと一歩のところで敗北を喫してしまう。負けた者には何も残らない。その鉄則どおりに、若者はすべてを失い、深い絶望と孤独の日々を送ることになる。だが、そこで彼は、同じような痛みを持つ女性と出会うのだった-----。人生の復活と再生を賭けた若者の闘いと、寄る辺なき男女が、束の間の愛を確かめ合う姿を、真摯に描いたこの本は、人生と真正面から向き合おうとする人間にとっては、貴重な一冊となることだろう。 >> 続きを読む
2019/12/12 by dreamer
海堂尊
鮮やかな血飛沫にぶったぎる言の葉ナイチンゲールが歌声の近くにいるが将軍のいる潜水艦には届いておらず地球に多様で美しい動植物がいるように 病院には魑魅魍魎、様々な人間がいる田口先生から2つの世界を繋げてみたかったが彼の言動からは感じられなかったまるで違う人物で少し残念、それよりも白鳥のほうが両者はたまた次を見ているように見受けこちらはさすがとしか言えない >> 続きを読む
2017/12/04 by kotori
矢沢久雄 , 日経BP
今更ながら(こっそり)読んでみました。本当にちゃんと理解しようと思うとけっこう難しい。だけど、suppaimanさんもレビューされていますが、プログラミングを始めたばかりの人には特にオススメの本だと思う。多分、新社会人で開発を始めたばかりの人は明日から使える知識みたいなものを勉強したくなるのではないかと思うが、こういう知識はこれからの土台となるはず。で、これを読んで思ったことは基本情報処理試験はやっぱりよく考えられているんだなぁということ。勉強していた時はこんなの覚えて何になるんだー!と言いたくなる時もあったけど、よくよく考えるとこの本に出ているようなことを基本情報処理試験の時に勉強していて、それが今私の土台になっている。資格「だけ」では意味ないと今でも思うけど、でも資格の勉強も意味あります、絶対。そんなわけで本題から話が逸れましたが、良書です。 >> 続きを読む
2013/10/16 by gavin
StrangeSusan , 小林襄治
久しぶりに近代政治経済史を流して読んだ気がする。大まかな流れは分かってたけど、細かい所が詳細で楽しめた。続きも楽しめそうだ。 >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
出版年月 - 2007年3月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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