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2007年3月発行の書籍

人気の作品

      イニシエーション・ラブ

      乾くるみ

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! yana nasubivi ooitee akino

      • 乾くるみの「イニシエーション・ラブ」は、合コンで知り合った若い男女の恋愛模様を描いた作品。

        レコードになぞらえた二部構成となっおり、side-A面には甘いラブソング、side-B面には別れを予感させる歌詞の曲名が、各章のタイトルに用いられている。

        1980年代の後半を舞台として、ぎこちないながらも堅実に愛を育んでいく二人の姿に、青春時代の自分の姿と照らし合わせて懐かしく思う人も少なくないだろう。

        本物のレコードならB面から聴いても差し支えないが、この作品を読む際は要注意だ。
        なぜなら、この作品はただの恋愛小説ではないからだ。

        「ぜひ、2度読まれることをお勧めします」と帯で謳われているように、綿密な計算の上に構築されている。

        乾くるみファンなら、タロットカードの6番「恋人」のカードが、さりげなく描かれていることから、この作品は「何か」が仕組まれているタロットシリーズだと勘づくだろう。

        しかし、たとえ途中で謎が解けたとしても、ミステリとしての面白みは損なわれないはずだ。

        浮かび上がる構図が持つ邪悪さは、読み手の心中を突き刺す衝撃を持っているからだ。

        >> 続きを読む

        2019/08/28 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他45人がレビュー登録、 174人が本棚登録しています
      伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!

      池上彰

      PHP研究所
      カテゴリー:経営管理
      3.8
      いいね!
      • 物事を分かりやすく伝えることができるか?

        言わずと知れた池上彰さんのノウハウがぎっしり詰まった本。
        「伝える」という事を中心に、コミュニケーションや、自己研鑽のことなど大変勉強になる内容です。

        再読ではあったけど改めて読むとしっかり続けられていた事、新たにできそうな事があり、また時間が経ったあとに読み返したいと思った。

        読み終わった後のあとがきの内容。
        しっかり笑わせてもらった後に、やはりこの人は只者ではないと思わされた。

        いつも思った通りに何も考えず本のレビューを書いているけど、伝えるって難しい…と、遠い目になりました。
        >> 続きを読む

        2018/10/18 by 豚の確認

    • 他6人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      Q&A
      Q&A

      恩田陸

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • こういう話が自分は好きなんだなと思った。
        この作品は想像の余地が多く残されていて、非常に面白かった。

        ”何が起こったのか”原因追及する質問者と事件の関係者の答えで進んでいく前半と、事件にかかわる人周辺での問答で、事件をどう捉えるかを描く後半。心理描写などはなく、すべて会話形式。会話の端々から想像することしかできないのに、その情景は鮮明に浮かんでくる。

        徐々に立場が明らかになっていく回答者と質問者。断片的には明らかになるけれど最後まで分からない事件の原因。同じ事件の被害者でも、事件をどう捉えるかはその人の背景に依存する。何が引っ掛かりを生むか?それはその人にしかわからないし、言葉にするのはとても困難だ。人間みんな違っていて、他人のことなんか理解できないという事実をわからせてくれる。

        個人的には原因がわからないことよりも、最初の方に質問していた人たちが怖かった。なぜ調査するのか明らかにしないのに、目撃証言があっただけの人の調査までするという熱意はどこから来ていたのか?終盤の運転手は元調査員で、彼が語るようにただの実験が想定を超えて起きてしまっただけなのだろうか。

        読了後、この作品が2000年代初頭(2004)に出ていることに驚いた。
        もっと最近の話かと思った。
        >> 続きを読む

        2018/12/21 by tnp

    • 他5人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      悪人

      吉田修一

      朝日新聞出版
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! masa920
      • 読んだら売ってしまおうと思っていたけど、ずっと手元に置いておこうと思った本です。裁判員制度が始まった頃に読んだので色々考えさせられました。 >> 続きを読む

        2015/07/08 by marsa

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      水滸伝 - 六 風塵の章

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • ●1回目 2007.9.1

        原作の水滸伝は、いろんな登場人物のエピソードが集まって、物語がゆっくり進んでいくというものだった。
        いってみれば説話集的。

        この水滸伝はもっと構造的、重層的だ。

        敵役の青蓮寺は強敵だが、さらに強力な秘密兵器、聞煥章が加わる。


        ●2回目 2014.12.23

        聞煥章登場。

        それにしても、青蓮寺の情報収集能力は、あまりにも凄すぎないだろうか。

        いくら政府の諜報機関といえ、いまから1000年前の中国で、あそこまで迅速正確に情報を集められるとは、とても思えない。

        舞台となったのは北宋末期、日本でいえば、まだ平安時代である。
        日本のような狭い国でも、京都を離れたら、あとは田舎と思われていた時代。

        広大な中国で、いくら人手をかけようと、個人の動静をそんなに簡単につかめるはずがない。

        宋江が梁山泊の首魁の一人と突き止めるのが、あまりに早すぎるような気がする。

        霹靂火泰明将軍が梁山泊に参加。
        >> 続きを読む

        2017/10/08 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      バッテリー

      あさのあつこ

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 長~い作品が終わりました。
        野球競技メインの話ではなくそこに携わる少年の話。
        天才であるけれど人間的にはかなり危うい主人公だと思いました。
        はっきりって苦手です。
        最終編までもそうおもってたけど、大人目線だと少年の一途な感情が理解できないのかとも思ったけど、読み終えてみて正直な感想は主人公が苦手です。でも作品は好きです。
        >> 続きを読む

        2019/03/15 by ryoji

    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      蝉時雨のやむ頃

      吉田秋生

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.2
      いいね!
      • 友人から借用、映画を先に観た。
        映画は作品の最初の一部を切り取ったもので
        四姉妹の出逢いが中心になっているが
        原作ではタイトル通り四姉妹の日々が綴られている。

        サブタイトルがとても素敵。
        >> 続きを読む

        2020/01/13 by ちっちゅう

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      そのときは彼によろしく

      市川拓司

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 読む前、このタイトルは、主人公が女に伝える言葉となのだろうな、と想像していた。どこででるのか気になりながら読み進め、終り頃、意外な人物から意外な状況で出た言葉だったのには少々驚いた。

        タイトルからして、すかした人がたくさんでてくるスマートな恋愛小説だろうと予測していたが、子ども時代からの友情、初恋、犬との絆、親子の関係性など深みがあり楽しめる作品だった。

        後半お父さんの存在感が大きい。最終的にみんな戻ってこれてよかった。悲しい終り方もあるかと途中頭をよぎったが、やはりハッピーで終わってすっきり。
        >> 続きを読む

        2019/06/29 by Sprinter

    • 他2人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      憑神

      浅田次郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 歴史小説でありながらユーモア小説でもある。
        軽いストーリーかと思いきや、
        胸が熱くなるような名台詞がいくつもあった。

        幕末の江戸に住む御徒士である彦四郎。
        申し分のない人柄・侍としての気構え・情熱を持ち、
        文武に秀でていたにもかかわらず出世に失敗した。
        ある夜、憑神(貧乏神・疫病神・死神)に取り憑かれ
        彼の情けない日常が大きく変わる。

        いわゆるラストサムライの彦四郎が、
        侍魂を忘れた侍達に一喝入れる度に
        憑いてるモノが落ちたかのように胸がスッとした。

        実直すぎる分、不器用な立ち回りをしてしまうのだが、
        古き良き日本人特有の“謙虚さ”や“忠義心”を持つ彼に
        エールを送らずにはいれなかった。

        最後に彦四郎が息子に送った
        「限りある命が虚しいのではない、
         限りある命ゆえに輝かしいのだ。
         武士道はそれに尽きる。生きよ」という言葉を
        現代に生きる私達も忘れたくないと思う。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他1人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      輪違屋糸里

      浅田次郎

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!

      • 私の大好きな作家・浅田次郎の「輪違屋糸里」(上・下巻)を読了しました。

        近藤勇一派に粛清された典型的な悪役だった、芹沢鴨。
        この作品は、新選組の転換点になった芹沢鴨の暗殺を、新たな解釈でとらえ、新選組の"闇"の部分に迫った、著者の「壬生義士伝」に続く異色作だ。

        新選組の実像に迫った子母澤寛の古典的な名作「新選組始末記」には、タイトルにある輪違屋の芸妓・糸里が、芹沢鴨暗殺の日、芹沢の重臣・平間重助と一夜を共にしたと記されている。

        芹沢は京の商家・菱屋の女房のお梅と一緒のところを襲われ、二人とも斬殺されるが、同じ屋敷にいた平間と糸里は無事だった。
        この不可解な暗殺劇は、なぜ起こったのか?-------。

        この事件の顛末を、従来の時代小説では脇役にすぎなかった糸里やお梅、さらに新選組に屋敷を提供した前川家のお勝や八木家のおまさといった女性たちが語ることで、お馴染みのエピソードの裏側が次々と明らかになっていくので、良質のミステリを読むような興奮を覚えてしまう。

        女性が語る新選組物語は、決して珍しいものではないと思う。
        ただ今までの作品が、女性を時代の犠牲者としてきたのに対し、この作品の女性は、男の仕打ちや社会の理不尽を乗り越え、自らの人生を主体的に切り開いていく強さとプライドを持っていると思うんですね。

        京と江戸、革命と伝統、そして「百姓」出身の近藤勇らと、生まれながらの「武士」芹沢一派の対立など、当初から多くの矛盾を抱えていた新選組だが、この作品では、一枚岩になるための通過儀礼として芹沢鴨暗殺を断行した事実と、一切の弁明をしないまま、時代の悪役として死んでいった芹沢鴨の真実の姿が、女性たちを通して浮かび上がってくるんですね。

        前作「壬生義士伝」を男の物語だとするならば、この「輪違屋糸里」は、女の物語だと言えると思う。
        それだけに、暗殺でしかアイデンティティを保てない新選組と、命を産み育てる女性を対比させることで、生命とは何かを問うテーマも、より深く追求されていたと思う。

        人間の命が軽くなりつつある現代だからこそ、著者の思いが結実したラストは、深い感動を呼ぶのだ。

        >> 続きを読む

        2018/09/10 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      シェイクスピアのソネット

      ウィリアム・シェイクスピア , 小田島雄志 , 山本容子

      文藝春秋
      カテゴリー:
      4.0
      いいね! momomeiai
      •  シェイクスピアの十四行詩154篇。

         初シェイクスピア体験でした。わーい。

         シェイクスピアの作品、もちろん有名な作品のあらすじくらいは知っています。「リア王」……確かリア王が娘を追放したり追放されたり、激怒したり泣き叫んだり。「ハムレット」……叔父への復讐に悩んで「to
        be or not to be」というやつ? 「ロミジュリ」……あなたはどうしてロミオなの!?

         しかし、実際読んだことはありませんでした。全てが有名作なので「とりあえずこれ読んどけ」がないですし、どれから読んでいいのかもわかりません。そんなとき、どうも詩集があるらしいと知りました。しかも、シェイクスピア的には悲劇シリーズよりこちらに尽力したとのこと。さらに、最も美しく愛を解いた詩集だとのこと。これだ、とりあえずこれだ、ということで読みました。

         やはり詩ですから、わかったようなわからないような、フワフワした感覚はありました。ですが、そこは考えるな、感じろ! という具合に割り切って、感性に引っかかった番号を控えておくと良いかもしれません。私は見返しの部分に大きめの付箋を貼って、そこにメモしていきました。

         後から見返すと、はぁーこれに何かしら感じるところがねぇー、と中々恥ずかしい。しかし、そこは自分の感性。大切に出来たらなと思います。

         私には全くと言っていいほど予備知識はありませんでしたので、「わたし」であるシェイクスピア、美少年、「黒い」らしい女性、ライバルの詩人という登場人物だけ抑えた状態でした。まずは感性で、その後解説などを読んで感心、気に入った所の原文を見て感心。まあまあ嗜めたのでは? と思います。

         シェイクスピア入門の「とりあえず」には、とても良いです。


         追記
         そろそろレヴューも100冊目だし、それにふさわしい本を読んで……とか思っていたら、いつのまにか通過していました……。いやいや、本に優劣はない! いつも大切な1冊なのさ、と言い訳して乗り切ります……はぁ。
         今後ともよろしくお願いします。
        >> 続きを読む

        2015/06/02 by あさ・くら

      • コメント 11件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      日々是作文

      山本文緒

      文藝春秋
      5.0
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        私は人の心の動きを愛している。
        愛しているということは、
        憎んでもいるということだ。
        >> 続きを読む

        2013/10/03 by 本の名言

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      食い逃げされてもバイトは雇うな

      山田真哉

      光文社
      カテゴリー:経営管理
      4.0
      いいね!
      • 当時は面白かったですよ。記憶の片隅に何点か残ってます。
        最近名前聞かなくなりましたね。
        山田さんのすべての本に言えますが、損得やべき論の考え方を見直すきっかけになる話ばかりです。読みやすいのもいいですね。

        当時は良かったですが、今時に当てはめるとサービス面と言う点で危険が出る気がします。
        >> 続きを読む

        2015/03/23 by Logikoma41

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      水上のパッサカリア

      海野 碧

      3.5
      いいね! Tukiwami
      • 恋人の奈津を亡くしたことで喪失感に苛まれる勉。

        全6章仕立てだが、最初はラブストーリーのような構成。
        その割に奈津との思い出話ばかりで、勉の方の過去は一切語られない。

        そしてこの過去が後半の主軸となる。

        思い切った方向転換を見せるのだが、期待のわりに盛り上がりが薄い印象。
        特に決着のつけ方がほとんど運というか、都合がいいというか。

        愛犬のケイトを絡めるとこは上手いんだけれどもね。
        >> 続きを読む

        2019/04/02 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      「新釈」走れメロス 他四篇

      森見登美彦

      祥伝社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 森見登美彦の京都の舞台に古典の名作を投影させている。それぞれ話は独立しているが、登場人物はラップしており、ある意味1つの物語としても読めるかな?走れメロスの話から考えると、他の作品も色々面白おかしく改変されているのだろう。
        これをきっかけに原作も読むことになるかもしれない。
        >> 続きを読む

        2017/04/22 by Jinjinmin

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ハスラー (扶桑社ミステリー)

      ウォルター テヴィス

      3.5
      いいね!

      • ウォルター・テヴィスの「ハスラー」は、1961年にポール・ニューマン主演、ジャッキー・グリースン、ジョージ・C・スコット共演で映画化された作品の原作。

        ビリヤードで金を稼ぐ、プロの"ハスラー"の世界を描いている。

        街から街へ流れ歩く若きハスラーが、帝王と呼ばれる男に闘いを挑み、あと一歩のところで敗北を喫してしまう。

        負けた者には何も残らない。
        その鉄則どおりに、若者はすべてを失い、深い絶望と孤独の日々を送ることになる。

        だが、そこで彼は、同じような痛みを持つ女性と出会うのだった-----。

        人生の復活と再生を賭けた若者の闘いと、寄る辺なき男女が、束の間の愛を確かめ合う姿を、真摯に描いたこの本は、人生と真正面から向き合おうとする人間にとっては、貴重な一冊となることだろう。

        >> 続きを読む

        2019/12/12 by dreamer

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      ジェネラル・ルージュの凱旋

      海堂尊

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 鮮やかな血飛沫にぶったぎる言の葉
        ナイチンゲールが歌声の近くにいるが将軍のいる潜水艦には届いておらず
        地球に多様で美しい動植物がいるように
        病院には魑魅魍魎、様々な人間がいる
        田口先生から2つの世界を繋げてみたかったが
        彼の言動からは感じられなかった
        まるで違う人物で少し残念、それよりも白鳥のほうが両者はたまた次を見ているように見受け
        こちらはさすがとしか言えない
        >> 続きを読む

        2017/12/04 by kotori

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      プログラムはなぜ動くのか 知っておきたいプログラミングの基礎知識

      矢沢久雄 , 日経BP

      日経BP
      カテゴリー:情報科学
      4.5
      いいね!
      • 今更ながら(こっそり)読んでみました。

        本当にちゃんと理解しようと思うとけっこう難しい。

        だけど、suppaimanさんもレビューされていますが、プログラミングを始めたばかりの人には特にオススメの本だと思う。多分、新社会人で開発を始めたばかりの人は明日から使える知識みたいなものを勉強したくなるのではないかと思うが、こういう知識はこれからの土台となるはず。

        で、これを読んで思ったことは基本情報処理試験はやっぱりよく考えられているんだなぁということ。勉強していた時はこんなの覚えて何になるんだー!と言いたくなる時もあったけど、よくよく考えるとこの本に出ているようなことを基本情報処理試験の時に勉強していて、それが今私の土台になっている。

        資格「だけ」では意味ないと今でも思うけど、でも資格の勉強も意味あります、絶対。

        そんなわけで本題から話が逸れましたが、良書です。
        >> 続きを読む

        2013/10/16 by gavin

      • コメント 7件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      カジノ資本主義

      StrangeSusan , 小林襄治

      岩波書店
      カテゴリー:金融、銀行、信託
      3.0
      いいね!
      • 久しぶりに近代政治経済史を流して読んだ気がする。大まかな流れは分かってたけど、細かい所が詳細で楽しめた。続きも楽しめそうだ。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

    • 2人が本棚登録しています
      自由訳老子

      新井満 , 老子

      朝日新聞出版
      カテゴリー:先秦思想、諸子百家
      1.0
      いいね!
      • 新井満(あらい・まん)さんといえば、大ヒットした「千の風になって」の原詩であるメアリー・フライの歌詞の的確な訳をし、その上、曲も付けたというマルチ人間で、芥川賞受賞作家でもあり、写真家、環境映像プロデューサー、長野冬季オリンピック開・閉会式イメージ監督など、多彩な活動をしています。

         
         彼は幼少より虚弱体質であり、読書として、「論語」(孔子の言行録)や「老子」になじんできましたが、歳をとるに連れ、「老子」のほうがしっくりくるようになったそうです。そこで執筆したのがこの本「自由訳 老子」(2007年 朝日新聞社)です。


         この本の中で、新井さんは「老子」の無駄な部分を端折り、全81章(9*9)を18章(2*9)に再構成したとしていて、元々のテキストが短いのに輪をかけて短くまとめていて、一冊30分もあれば読み終わってしまいます。まあ、それだけ無駄な(!!)部分を削れば、そのような分量になるのですが。


         一読、「きれいごと過ぎるな」と思いました。老子の言葉をそのまま日本語に訳す場合にはそれは正確な訳ですが、「はしょってしまう」ことで、「老子」の持つ「多様性」がなりを潜め、新井さんが「こうあって欲しい」という老子像が増幅されるのです。


         特に例を挙げれば「老子36章」。この章は新井訳では完全にオミットされています。


        「(あるものを)収縮させようと思えば、まず張りつめておかなければならない。弱めようと思えば、まず強めておかなければならない。衰えさせようと思えば、まず勢いよくさせておかなければならない。奪いとろうと思えば、まず与えておかなければならない。これが「明を微かにすること」とよばれる。こうして柔らかなものが剛いものに、弱いものが強いものに勝つのだ。「魚は深い水の底から離れぬがよい。国家の最も鋭い武器は、何人にも見せぬがよい。」」(小川環樹訳注:中公文庫)


         この章は、戦争に決して負けない心得を書いたものであり、陰謀の書(周書)から「老子」本文に紛れ込んだという説があります。でも、古来「老子」の一部とされてきた章ですから、この章をオミットしてしまうのもどうか、と思います。そして、新井さんは老子のいう「不争の徳」の話は取り上げますが、36章のような「戦い方の奥義」を書いた章は「不要」とばかりオミットしちゃうんですね。


         元祖中国では、兵家の孫子と並び、戦争の際知っておくべき教養が老子だったという具合で、両者を合わせて祭る廟もあるくらいです。老子は「きれいごと」では片付かないのです。


         また、老子の文章を貫いて何回も出てくる「樸(ぼく:あらき)」という表現が一度表われたきり、しかも重要ではない扱いであったのが気になりました。


         それから、新井訳のなかに、はっきり誤りというべき記述を見つけました。それは28Pの「水は方円の器に従う」という表現ですが、これはいかにもありそうだとは言え、「老子」には出てこない表現で、これは儒家が主に由来の表現であり、日本ではながらく修身の教科書として用いられた「実語経」に収められたものです。この言葉は、「悪い者を友人にすると、本人も悪くなる」といった意味の言葉です。出所がまったく違い、意味も正反対です。「老子」本文にないことをあたかも彼が言ったように書くのは不勉強であり、また老子を冒涜することになるでしょう。


         さて、新井さんは、道家独特の概念「道」を「Dao」と呼び、彼独自の解釈をしています。「風のように自由で、水のようにおおらかで」とか「銀河系宇宙」とかいう言葉で「Dao」を語っていますが、私は老子について、そのようなのんびりした境地に果たして彼がいたのか、懐疑的なのです。私は、「老子」の中にこの種の感想を感じさせる表現は読み取ってこなかったのです。これって、「老子」によって触発された、新井さんのみの境地を書き述べたようにも思えます。



        最後に:総じて、偏った内容の本であり、特に読む必要のない本だと思いますが、それでも、「誰かを深く愛せば、力が生まれる」などと言う、老子が言うはずもない言葉を連ねたアンソロジーよりは、まだしもましかも知れないと考えます。


        この本、底本は「王注老子道徳経」、参考図書「中国古典選10 老子」(上・下)朝日文庫です。王とは王弼(おうひつ)のことかと思います。
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        2012/08/14 by iirei

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