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入間人間
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4月に「嘘」小説を多く読もう企画。 センスのいいタイトルには地雷が多い経験則から興味ありつつも今まで避けてきた入間人間作品初読了。 ライトノベルレーベルには重い環境の中語られる本格ミステリ譚。 カラー口絵から文章が載り、映画で言うカットバック的な印象も面白い。 良いミステリは何を語ってもネタバレが危険で、あまり書けない、誘拐・監禁・殺人…作品。 実写映画版もあるらしい。 検索するまで気づかなかったが、この作品もシリーズ化されているのか。 綺麗に完結している印象だったがどう続くのか、愉しみ。 >> 続きを読む
2020/04/04 by 猿山リム
金城一紀
軽い感じでよめる作品ですが、「在日」という問題定義があり深い作品です。私はこの「在日」という言葉が大嫌いです。何かが心に引っ掛かる言葉です。うまく書けませんが、いつかこの「在日」という言葉が無くなれば良いなあと思います。内容自体は、直木賞を取っているので、面白いです。 >> 続きを読む
2018/09/02 by rock-man
西加奈子
短編小説三作収録。表題作あおいはチョット足りない女性の何気ない日常と妊娠を機にエキセントリックな彼との関係や自分、そして新しい命に想い馳せる物語。誰にも感情移入できないのでただただ字面を追う。「サムのこと」ではやる気なし同盟みたいな若者たちの仲間「サム」が亡くなって通夜前後の彼らの感情を綴る。これも特に心動かされることなく読了。「空心町深夜2時」はピアノを弾く仕事をするため別れる決意をした男女の最後のデート。最後に「行かんといてくれ、て、言うてくれたらな、うちは、どこにも行けへんのに。」の読点のうち方に少しドキッとした。締めを空心町深夜2時としたのはすごくカッコいい。時々セックスの話が出てくるのだけど、それ、要るの?と思う。よくわからない。 >> 続きを読む
2019/08/29 by 兼好坊主
瀬尾まいこ
不思議な家族の関係。それぞれが自由に生きている。ただ、家族に何かあればそれぞれの方法で支え、助け合う。ちょっといびつな家族。愛すべき家族。恋人の死に直面したことで、家族がくっきりと浮かび上がる。 >> 続きを読む
2018/04/18 by 匿名
北方謙三
●1回目 2007.9.6豹子頭林冲の危機柴進救出作戦。ここで活躍する鄧飛はもっとも印象深い人物のひとりだ。●2回目 2014.12.27索超登場。豹子頭林冲の単騎突撃。ふたたび、火眼狻猊鄧飛の活躍。柴進と燕青を救出に成功するが…。楊令が子午山入り。秦明が公淑とめでたく結婚。それをめぐっての宋江と晁蓋の会話が楽しい。水滸伝全19巻。もう半分まで来てしまった。あと10巻しかないとは残念すぎる。 >> 続きを読む
2017/10/08 by Raven
小野不由美
失踪した作家の葛城を追って、夜叉島に着いた式部。当初はスムーズに探せるかと思っていたが、次第に島民は非協力となり、遂には殺人事件まで発生する。宗教観も含めて情報量が多いが、それ以上に中盤にかけて結構な数の人物名が出てくる。だからか登場人物表記が欲しくなる。犯人を解明する際の陰惨さはホラー風味も持ち合わせている。そういう条件だから、この人物しかいないという特定の仕方は国祠ならではといったところ。一方もう一つのトリックはインパクトに欠けるというか、読めるというか。モヤっとした結末は悪くないけど。 >> 続きを読む
2018/08/06 by オーウェン
捨て子だと確信するためにへその緒を見せてほしいとお願いするが、「育生は卵で産んだ」などとはぐらかす母親。捨て子疑惑は晴れることはなかった…あとがきのあさの氏が言うように、日々を一転する出来事なんて起きないのだが、緩やかにすぎる日々の中で、しっかりと読者に暖かいものを残してくれる。収録されている2作品に、複数の共通点はあるが、その中でも印象的だったのは、「母の愛」。育生の母親・君子は、言葉・体を使いストレートな愛情表現をした。へその緒なんかなくても、目に見えない証をしっかりと育生に示す。それがどんなに、子供の支えとなり、更に強い親子の愛を生み出すだろうか。また、「7’s blood」七子の母親も、ストレートな表現こそ少なかったが、子供を第一に考えた立ち居振る舞いであった。そこに例え血縁関係が無くとも、大きなバックボーンがあろうとも、相手を愛する気持ちがあれば関係ない。それを、くさいセリフ・表現を一切感じることなく、素直に読み取ることができて、とても心地が良い作品であった。 >> 続きを読む
2020/09/12 by みほさん
東野圭吾
不倫ものストーリーが「面白い」なんて馬鹿のいうことだと思っていた。ところが僕はその台詞をすぐに改めなければならなくなる。というわけで東野圭吾の「夜明けの街で」は、歌いだしが夜明けの街で~♪から始まるサザンオールスターズのかの有名な不倫ソング「LOVE AFAIR~秘密のデート~」に触発されて書き上げた作品だとか。主人公である僕があっさりと恋に落ちるシーンは、不倫経験者でなくとも、恋に落ちたことがある人ならば誰だってわかるだろう。わかるだけに、物語にすんなり入れる。不倫へ発展するまでの心理的駆け引きなど興味深く読めた。ただ、不倫はいいことばかりじゃなく悪いこともあって、その葛藤の中で主人公が苦しんでいく男性側の心理描写がメインの読物。不倫を続けるというのは、大変なのだなと思わされる。ミステリー要素はあるが、あくまで本筋は「不倫」にある。どこまでいっても「不倫」がテーマ。その分、驚くようなどんでん返しは期待できないかもしれないが、個人的には一番ゾっとさせられたのは・・・。ネタバレになるので書けませんが、番外編まで読むとゾっとしますね。世の男性たち、気をつけましょうね。でも映画版(未見ですが)のヒロインが深田恭子と知り、ああそりゃ恋に落ちますよ、と素直に思いました。いい作品でした。 >> 続きを読む
2016/08/25 by hibiki
片川優子
感動の出来るお話‼かつてパシリにされていた少年が人間関係に悩みながらほんの少し成長したりするお話。「スタバの前で転んで笑おう」最終章のタイトル、この言葉にこの物語を通じて主人公が学んだことの全てがかかれていると思う。人生は何度も失敗してその度に立ち上がり笑う事が大事だと書かれいると思う。 >> 続きを読む
2015/10/01 by future
今野敏
リオ・オリンピックなので、リオを読んでみた(笑) この本は五年前位に読んだのですが、内容は忘れてしまいました。内容は新聞配達の集金の人がお客さんの所に来たとき、同じマンションの階で殺人事件が起きて、物語が始まります。主人公の樋口はよく言えば、冷静で悪く言えば意見を言わない人で、相棒の氏家はよく言えば、裏表がない、悪く言えばしゃべりすぎの人。後半はこれが逆転します。犯人は以外な人で驚いたね。殺人現場に美人高校生が目撃され、事件に絡んできます。男は美人に弱い事が最後に分かりました。 >> 続きを読む
2016/08/07 by rock-man
青木薫 , サイモン・シン
アルゴリズムを学ぶ中、上司に勧められ読み始めた本。昔の世界の歴史的事件に遡りながら暗号作成者、暗号解読者の歴史が書かれている。スコットランド女王メアリーの処刑など暗号が暴かれるか、暴かれないかが命運を分けた出来事を取り上げており、暗号の起源や重要性を学ぶことができた。一つ気になったことは具体的な出来事を挙げて説明しているので暗号作成者と暗号解読者の関係性は何となく理解できたのだが、専門用語が多く1つ1つを理解するのが難しかった。暗号に関する知識が全くない状態で読むのはかなり苦しい内容だと思う。 >> 続きを読む
2019/05/03 by Robe
池井戸潤
池井戸さんの短編モノ。軽く読めます。けど、やっぱりお金や銀行がいくらか絡んだミステリーになってます。お金とか組織とか・・・避けて生きていきたいワタシには、ちょっとだけ遠い話。金融業、お金関係、苦手^^;次郎さんも銀行に再就職しなくても、人助けの自営探偵業がいいんじゃないの?(組織によるか・・・) >倒産してしまったが、次郎がかつて在籍した銀行は居心地が良かった。一方、業績はいいが、この銀行の居心地が果たしていいのか、それは疑問だ。ときに組織のプレッシャーが人間を変えてしまうことがあるとすれば、罪を犯した人間の弱さだけを一方的に非難するのは間違っているかも知れない。と、ミステリーの中にも人間の生き方、社会のあり方というものが見えるから、池井戸さんの作品は面白いのでしょうね。お金のことをあまり考えずに生きていけたら、いいですね~「眼」は角膜移植のミステリー、「家計簿の謎」は文学史絡みで印象に残りました。 >> 続きを読む
2015/03/01 by バカボン
岡田斗司夫
悪の組織念願の野望である世界征服。しかし、いざ自分が世界征服をしようとしたらまず何をすればいいの?正義の味方による妨害行為のリスクマネジメントは?世界征服の先輩である様々なキャラクターたちの経験をもとに世界征服への入門を分かりやすく解説してくれています。世界征服を考えているそこのあなた!まずはこの一冊を! >> 続きを読む
2015/03/05 by ぽんた
田中芳樹
双方に大きな爪痕を残した内乱後の3巻。帝国を統一したラインハルトとクーデターから同盟を救ったヤン。しかし、ラインハルトは無二の友人を亡くし、ヤンは査問会に呼び出され監禁されてしまう。そこに帝国が要塞ごとワープさせる荒業で攻めてくる。司令官不在のまま帝国に対抗できるのか。いままでヤンあっての同盟、ヤン艦隊だったがこの巻で底力を見せたと思う。さらに要塞対要塞の超火力同士の戦いは圧倒される。そして直接手を出してこないが、常に暗躍を続けるフェザーンに少し惹かれてしまった。 >> 続きを読む
2015/04/22 by 冷しカレー
深町秋生
気分が落ち込んだ日に一気読み。ドロドロのヘビーなストーリーという話をきいていたので大きな衝撃はなし。湊かなえの小説をヘビーにした感じという印象。ふたつの視点で物語を進めることもありテンポが良く、勢いだけでガンガン読み進められた。個人的には父親視点だけでも充分物語に魅力はあったと思う。重い話のようで一方テンポがいい。追い続ける娘が最後まで全く姿を現さないのも構成としてはいいと思う。残念だったのは、勢いだけで読み進めた自分のせいでもあるが父親の狂っていく、或いは狂っている様についていけなかったところ。特に後半、狂気に拍車がかかるあたりから感情移入が難しくなった。しかしそれはそれ、読み物としてはおもしろかった。物語の性質上周りにオススメしにくいのが実は一番難しいところかも。 >> 続きを読む
2016/01/06 by まるぼろ
あさのあつこ
つむぎさんのレビューで読んでみました。書き出しは、少年たちに情報を与える役の秋庭が来るところから始まる。戦地で記者として働いてきた彼は、余命一年を宣告されている。9人が焼死したアパートの跡地に立ってみようと思っていた。彼は焼死した少女を見かけたことがあった。このあたりはいつもの浅野さんの筆致ではない重い感じから始まる。細かい風景と心象描写が読ませる。こういう風に進んでいくのかと思っていると、高校生の話になると、やはり読みなれた調子に戻る。文章通り読んでいけばいいので楽なのだが、作者の「渾身の物語」と書かれているだけに、「死」をはさんだ二人の少年の物語は重かった。明帆という詩的な名前の少年と、焼死した藍子はカップルだった。しかし秀才の明帆は藍子の愛情を受け止めるには心理的に距離があり、のめりこめないところを、最後になってしまった藍子の、別れの台詞で「可哀そう」と言われてしまう。柏木楊は藍子のアパートの隣りに住んでいるので幼馴染だった。火事の時は外に出ていて一人だけが生き残る。柏木は何度も繰り返し述べてあるように、心にふわりとしみるような美しい情感のある声をしていた。親切で男気のある明帆の父は、同級生で孤児になった柏木を住まわせる。丸焼けになった火事に不審を抱いた二人は、藍子について、火事の原因について調べようとする。秋庭は、高級ホテルで見かけた少女が焼死体で見つかったという写真を見て、少年たちとは違う角度から、藍子の行動について探り始める。明帆と柏木という二人の少年は、相容れない自我を抱えながら、同じ目的で行動するが、いつもお互いの生き方を見つめ続けている。殆ど大人の人格を持ちながら、まだどこか曖昧な部分を残している少年たちが、読んでいると、共通の部分では重なって見えるが、独立した個人の部分では、違った方向を見ているような、かみ合わない会話など浅野さんはよくみて書いてある。一ヶ月後、秋庭の情報力もあり、犯人が浮かんでくる。犯人から連絡があって焼け跡で落ち合うことになる。明帆はとめる柏木を振り切って、焼け跡に走っていく。このシーンは少し不可解な感じもするが、「可哀そう」と藍子が言った意味に、時間がたってかすかに思い当たる、彼の中にも実感がある、明帆の一種の「贖罪」ではなかったかと思う。図書館の聖書の話もある。勝手な想像だが、秀才と言われるものは、自己にこだわり、他所に思いやりがない場合が多い。明帆もそういった成長過程にあったのだろう。純粋であるだけ他者を傷つけることも、高校三年生という年齢には越えていく一つの人生体験だろう。後半になって、秋庭の戦争体験の話が出てくる、人の死を身近で見たということだろう。柏木は秋庭の記事を読んでいたというが、ここにいたって、何か違和感を覚えた。若者の手前にある少年たちの心を捉えて読みやすいが後に残るものも多い、いい作品だった。評価は4.5くらいです。覚悟して楽しみに読みました。あさのさんが好きなので(^^)ご紹介ありがとうです。 >> 続きを読む
2014/10/16 by 空耳よ
森絵都
思えば本は紙を一枚めくるだけで、いろんな世界へいざなってくれる一番身近な旅だ。旅と名所を巡る観光が一緒くたに語られがちだが、ググっても、インスタ映えともほど遠い違和感やギャップ、ショックも旅の醍醐味。そんな旅の魔力を荒唐無稽、奇想天外な寓話タッチで収めた48編の空想掌編旅エピソード集。旅とは甘さも苦さも玩味できる感性をトレーニングするための人生のエッセンスじゃなかろうか。 >> 続きを読む
2017/12/12 by まきたろう
とにかく最終話が抜群に良い。鳥越ファミリーが素敵過ぎ、周りのキャラもいい感じ。
2017/10/14 by hiro2
本多孝好
この人の本は、ドキッとさせられる文章がよく出てくる。キュンではなく、心を見透かされたときのようなドキッ。そんなドキッを重ねながら一気に読了。かすみも、クールな主人公も、それぞれの迷い、昇華できない思いの中にいて、side-Bではどんな展開になっていくのか楽しみ。というか、こんなに薄い本なのに、なぜ2冊に分けたんだろう…?僕の中の亀裂が広がり、崩れて、そこから現れたものに僕は名前をつけた「愛してる」 >> 続きを読む
2017/09/20 by もんちゃん
泣かない。けど、泣きたくなった。冒頭の突然の展開にあっけにとられ、その後起きる出来事に、まさかこんなことになるとは…と夢中になり、でも何よりもやっぱり、主人公の、表には大きく出さない(出ない)けれど胸の奥にある喪失感がヒリヒリと伝わって泣きたくなった。感情とともにぐいぐい迫ってくるような文章に、とても惹き付けられた。「失ったものはやがて結晶となり、僕を形作る。」今の彼が幸せでありますように。 >> 続きを読む
出版年月 - 2007年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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