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2007年10月発行の書籍

人気の作品

      ゴールデンスランバー

      伊坂幸太郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! fmg0202

      • 伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読み終えました。

        この小説は、キャラクタライゼーション、プロット、会話、読後感、テンポ、すべて申し分なしの大満足の作品で、伊坂幸太郎の最高傑作だと思いますね。

        物語の舞台は、首相公選制が存在する現実とは異なる、日本の仙台。
        絶大な人気を誇る宮城出身の首相が、凱旋パレードのさなか暗殺されてしまいます。

        ちょうどその頃、青柳雅春は大学時代の友人・森田森吾に何年ぶりかで呼び出され、驚愕の忠告を受けるのです。
        「おまえ、オズワルドにされるぞ」と-------。

        オズワルドとは言うまでもなく、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件の容疑者として捕まり、殺された人物だ。

        森田の予言通り、首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳の逃亡を描いて、これはスリリングかつハートウォーミングな筆致が見事な、キャラクタライゼーションよし、伏線を活かしたプロットよし、笑いと涙を誘う会話よし、読後感よし、読み出したらやめられないテンポよしの作品だと思う。

        巨大な陰謀に巻き込まれ、徒手空拳で仙台市内を逃げまくる青柳が、幾度となく口ずさむのが、この本のタイトルにもなっているビートルズの曲なんですね。

        八つのタイトルをメドレーに仕上げたアルバム「ABBEY ROAD」B面の六曲目。
        青柳は、離れ離れになったメンバーの心をひとつにしようと曲をつないでいるポールの姿を想像するんですね。

        「故郷へ続く道を思い出しながら」昔に戻ろうよと、メドレー曲に願いを託すポールの孤独な姿を想うんですね。

        そして、そんな青柳や、彼の無実を信じて陰になり日向になり、助けになろうと尽力する、かつての友人たちにとっての「故郷」とは、「ゴールデンスランバー(最高のまどろみの刻)」とは、大学時代なんですね。

        この、いい意味で感情的で感傷的な伏線が、作品全体に命を吹き込み、これを書き割りめいたお話ではなく、登場人物が、まるで友人のように思える生きた物語にしているのだと思う。

        私は、それがこの小説最大の魅力だと思っています。

        >> 続きを読む

        2018/09/24 by dreamer

    • 他6人がレビュー登録、 40人が本棚登録しています
      私の男

      桜庭一樹

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 桜庭 一樹さんの代名詞になる作品なのでしょうか。
        イヤ~な内容をサラッと書く方ですね。この御人は。
        どこからともなく漂う"哀しみ"があって、コレも仕方なかろう..とか思ってしまうのだ。
        時系列がだんだん遡っていくので、ついまた最後に最初の章を読みたくなって読んでしまいました。

        (Amazon)
        第138回(平成19年度下半期) 直木賞受賞

        お父さんからは夜の匂いがした。
        狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。
        >> 続きを読む

        2019/01/16 by motti

    • 他6人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      チーム・バチスタの栄光

      海堂尊

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 匿名

        いくつもの伏線。不可解な事柄。心理戦だからこそ医療に詳しくなくとも面白く読めた。

        2018/04/17 by 匿名

    • 他6人がレビュー登録、 35人が本棚登録しています
      チーム・バチスタの栄光

      海堂尊

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 匿名

        まさかの犯人。また伏線も明らかになる。田口が心療内科医という設定だからこそ医療者の心情がフォーカスされ、より読みやすくなっている。 >> 続きを読む

        2018/04/17 by 匿名

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      藁の楯

      木内一裕

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! ryoji
      • 「藁の楯」猟奇連続殺人鬼は命を懸けて守る価値があるのか?!映画原作。

        レビューの続きはこちらへ↓

        http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-11-24
        >> 続きを読む

        2015/12/24 by youmisa

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      硝子のハンマー

      貴志祐介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! Tukiwami
      • 密室ミステリの大傑作。
        もはや新しいトリックはないと思われていた密室物の新機軸。
        半は普通にストーリーが進むが後半は倒叙物になり、物語が有機的に結合する。
        トリックなどの説明が詳細で、相当な取材・下調べをしたものと推察される。
        >> 続きを読む

        2019/01/04 by tygkun

      • コメント 3件
    • 他3人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      水滸伝 - 十三 白虎の章

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • ●1回目 2007.9.16

        双頭山攻防戦、勃発。
        美髯公(!)朱仝の活躍。


        ●2回目 2015.1.11

        壮絶な双頭山攻防戦。
        席次第12位美髯公朱仝の活躍

        同じく第62位毛頭星孔明の決死隊の活躍。
        >> 続きを読む

        2017/10/09 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      螢

      麻耶雄嵩

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 麻耶の作品はいつもエッジが効いているが、その中でも極北に近いもの。
        この作品のメイントリックは悪魔的で、前例がないとかそういうレベルではない。
        真相は結構複雑で、作品の解説みたいなホームページを見てやっと全貌を理解。
        断言してもいいが、麻耶こそが現代本格ミステリ界の頂点に位置している。
        >> 続きを読む

        2018/12/31 by tygkun

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      銀河英雄伝説 - 5 風雲篇

      田中芳樹

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 「常勝」と「不敗」が再び激突する5巻。
        ついにこの時が来たか。と思ってしまう戦いが始まる。
        ただ、ヤンはさらに厳しい立場となりヤンの負けは同盟の終わりと言ってもよい。
        帝国は優秀な部下と大量の兵力、隙のない作戦で攻めてくる。
        ヤンは作戦を立てるという面ではほぼ一人で戦っていたが、帝国ではラインハルトの他にオーベルシュタインやヒルダなどの部下がいるという点も含めて、やはりヤンとラインハルトは対照的な存在なのだと思った。
        決戦の後、ラインハルトは宇宙をヤンは退役し穏便な生活を手に入れるが、果たしてこのままフェザーンが黙っているのだろうか。
        今後は大胆な戦闘より策略、陰謀がメインになっていくのかと期待してしまう。
        >> 続きを読む

        2015/04/24 by 冷しカレー

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      文章のみがき方

      辰濃和男

      岩波書店
      カテゴリー:文章、文体、作文
      5.0
      いいね!
      • 文章を書くことがあまり得意ではないので、図書館で見つけたときは思わず手に取ってしまいました。

        どのような表現を心掛けるか、文章を書くことだけではなく感性を磨くことも大切である、、といったことを様々な作家等の言葉を交えつつわかりやすく説明してありました。
        とても読みやすく、為になる本であると思います。

        この本を読んで、文章を書いて人に見ていただく機会を少しでも増やそう、と思ったこともこのサイトに登録した理由の一つであったりします。
        >> 続きを読む

        2016/10/21 by yadon

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      引き寄せの法則

      石井裕之 , LosierMichael J.

      講談社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.0
      いいね!
      • 私を変えてくれた本。これを読んでリストアップするとポジティブでしかない自分になれる!引き寄せ関連の本は沢山あるけど、これはわかりやすくて書き方も偉そうじゃないから好き(笑) >> 続きを読む

        2015/03/03 by miku

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      暗黒館の殺人

      綾辻行人

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 綾辻行人さんの、館シリーズで、過去最大の長編小説が、この暗黒館です。
        その原稿用紙、なんと2600枚!
        執筆年数、8年!

        そんな長編が、文庫4冊になりました。
        しかも、どれもなかなかの分厚さ。

        それでも、読み応え抜群の面白い小説です。

        九州の山奥に建つ、「暗黒館」
        その名の通り、外壁も内装も、全て真っ黒。

        そんな奇妙な館を訪れた青年「中也」は、この館で毎年行われるある<宴>に特別参加する事に。

        しかし、その<宴>は楽しいものではなく、奇妙で、不気味なものだった。

        暗黒館は、まだまだ始まったばかりです。
        このままあと、3冊も読破したいです。
        >> 続きを読む

        2017/12/10 by ゆずの

    • 他1人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      暗黒館の殺人

      綾辻行人

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • まだまだ続く、暗黒館!

        奇妙な<ダリアの宴>に参加した、青年「中也」
        その翌日、彼を待ち受けていたのは、館内で起こる殺人事件だった。

        使用人と、浦登家の一人が、何者かに首を絞められて、殺されていた。

        また、中也は18年前の同じ<ダリアの日>に起きた、事件の内容を知る。
        初代当主が何者かに撲殺され、その犯人と思われる人物は、自殺を図っている。
        しかも、その事件には、<人間消失>事件まで起こっているという。
        それを目撃したのは、当時の記憶が全くない、玄児だった。

        まだまだ、浦登家の謎は、深まるばかりです。
        あと2冊、頑張って読みます!!
        >> 続きを読む

        2017/12/22 by ゆずの

    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      φは壊れたね

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 途中までは、面白くてドキドキしながら読みましたが最後の詰めが良くない。タイトルのφの謎が解かれていない。モヤモヤが残って気持ち悪い。次に期待しても良いのかな? >> 続きを読む

        2017/10/03 by rock-man

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      いま、会いにゆきます

      市川拓司

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 久しぶりの恋愛小説。

        はっきり言って感動します。

        静かで優しくて温かな家族。
        映画では泣けませんでしたが、本ではよく泣きました。


        雨の降る季節にまた読んでみようと思います。
        >> 続きを読む

        2013/12/04 by ゆきんこ

      • コメント 8件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      暗礁

      黒川博行

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 今回読了した黒川博行の「暗礁」(上・下巻)は、建設コンサルタントの二宮とイケイケ暴力団員の桑原の「疫病神コンビ」が活躍する、「疫病神」「国境」に続くシリーズ3作目のハードボイルド小説です。

        相変わらず達者な関西弁のしゃべくりに引きこまれるが、もちろんこの小説の真髄はこれのみではありません。

        運送会社から奈良県警交通部に流れている、莫大な賄賂をかすめ取ろうと桑原が計画を立てる。

        二宮は、運送会社を調べ始めるが、何者かに暴行を受けてしまう。

        企業と県警の癒着は、暴力団の利権も絡む大掛かりなものだった。

        政財界に関する作者の黒川博行の正しい歴史認識によって構築された、隙のないヤクザ・ストーリーは重厚であり、崇高でさえあると思う。

        >> 続きを読む

        2018/05/29 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      クオ・ワディス〈上〉 (ワイド版岩波文庫)

      シェンキェーヴィチ

      5.0
      いいね!
      • 上中下三巻を読み終わって、本当に面白かった。

        なかなかこれほど面白い文学作品はないと思う。

        手に汗握るハラハラドキドキ感と、深い感動の両方がある、珍しい作品と思う。

        古代ローマのネロの暴政とキリスト教の台頭を背景に、本当に複雑な要素を一本の大河のようにまとめてある。

        パウロが、キロンに言う、キリストの愛は海のように深いので、どれだけ石を投げてもその海にはなんということもなく包まれていく、キリストの愛は空のように広いので、私もあなたのすべてのものが包まれている、という意味の話は、深く心に残った。

        ネロの馬鹿殿ぶりの壮絶さも、そしてキリスト教徒たちの殉教も、どちらもただただあらためて驚かされるばかりだったが、かつて本当にこのような時代もあったのだろう。

        そして、そんな闇のような時代にも、確実に、思いもよらないような仕方で、光が広がっていったのだろう。

        人生の間に一度は読んでおいた方が良い小説と思う。
        >> 続きを読む

        2014/06/20 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      クオ・ワディス〈中〉 (ワイド版岩波文庫)

      シェンキェーヴィチ

      5.0
      いいね!
      • 上巻もとても面白かったけれど、中巻も面白かった。

        本当、世の中にはこんなにすごい作品もあるんだなぁと、久しぶりに感嘆し感動しながら読んだ。

        ウィニキウスが、リギアとの出会いによって、少しずつ成長して変化していくところもとても興味深かった。

        そして、ペテロやパウロの、「ただ一つの魂のためにも世界の果てまで旅する覚悟」に、深く感動させられる。

        ただ、個人的には、上巻でもそうだったのだけれど、中巻でも、ペトロニウスにもとても共感や興味を感じる。
        ある意味、この感覚は非常によくわかる気がする。

        これから下巻も楽しみである。
        >> 続きを読む

        2014/06/14 by atsushi

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      親鸞をよむ

      山折哲雄

      岩波書店
      カテゴリー:各宗
      4.0
      いいね!
      • 本書は著者山折哲雄が断っているとおり、親鸞や親鸞の思想についての概説書ではありません。身体で親鸞を「よむ」ことを目指して親鸞の足跡をたどりながら、親鸞の思想を探っていきます。

         古人の思想について学ぼうとするとき、どうしても書物に書かれた情報だけを見がちであると思います。もちろん書かれた情報は最もその人の思想が表れていることは間違いないのでしょうけれど、交通機関も発達していない時代に長大な距離を歩いたその道のりや、山を登り、海を渡るそうした身体の動きは結構大切なのではないかと改めて思います。筆跡に残された筆遣いの力強さ、像に残された表情など、言語化されていない情報を私たちは書物の情報に比べて軽視してきたと思います。日常の私たちのコミュニケーションはその多くを非言語コミュニケーションに負っていることはよく知られていることです。そうであれば、古人の思想を探るにしてもこうした肉体的なアプローチはあっていいのではないかと思うのです。

         弟子から見た親鸞、カミ概念を親鸞はどう扱ったか、親鸞の妻とされる恵信は親鸞をどう見ていたか、筆者はこれまでの親鸞像とは違う親鸞の息づかいや肉体を何とか描き出そうと努めています。
        >> 続きを読む

        2013/07/30 by nekotaka

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      相棒 警視庁ふたりだけの特命係

      輿水泰弘 , 碇卯人

      朝日新聞出版
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 警視庁特命係。人材の墓場と呼ばれる窓際部署に配属された亀山薫は、上司で変わり者の杉下右京と様々な事件を解決していくが――。

        最近新作映画で話題のテレビドラマ「相棒」のノベライズです。
        現在の形に落ち着く前のプレシーズン2時間ドラマ3本分が描かれています。

        あまり深く掘り下げられていないので、ライトノベルっぽいというかさらりと読めました。
        何度も再放送を見ていたこともあり、内容はほぼ把握してましたし。

        個人的に『神々の巣窟』のちょっと生意気な女の子の「死んでたの」がカットされていたのが残念でした(笑)

        【http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/267/】
        に感想をアップしています(2010年12月のものです)
        >> 続きを読む

        2014/04/28 by hrg_knm

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています

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