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奥田英朗
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ヘンテコな精神科医伊良部の第二弾。人間不信なサーカス団員(空中ブランコ)、尖端恐怖症のヤクザなど相も変わらずちょっと変わった患者をもっと変な精神科医の伊良部が結果的治療し、救っていく。本の表紙が似ているから同じ感じかと思っていたけど、伊良部一郎シリーズだったとは・・・w絶対に伊良部とは友達にはなれないけど、あそこまで厚顔で無神経な医師とか本当にいたら面白い! >> 続きを読む
2020/05/10 by ヒデト
西加奈子
幸せ溢れる夫婦と3兄弟の長谷川家と飼い犬さくらの家族小説。家族の全てを変えてしまった“長男の事件”を語るがための長いプロローグを兄弟の真ん中で一番個性のない次男“薫”の視点で思い出口調で語られていく。様々な事件が起きているというのに全編通してのどかな雰囲気のまま読み終えた。薫の淡々とした語り口調のせいもあるが、愛らしいさくらの存在が大きいかもしれない。個人的には母親の初の性教育での台詞が好きだった。すごくクサい台詞だけど、幼い子供達に向けて純粋な気持ちを理解させる説得力があった。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
貴志祐介
貴志祐介の本格SF長篇小説「新世界より」(上・下巻)を読了。この著者初の本格SF長篇小説「新世界より」は、破壊のかぎりを尽くした暗黒時代を経た千年後の日本は、科学技術に代わり呪力が支配する徹底した管理社会という設定で、舞台は遠未来の利根川下流に位置する閉ざされた町、神栖66町。またしても「都市と星」オマージュかと思いつつ読み始めると、少女の視点から呪術学校の日常を描く冒頭は、ハリポタ、または「わたしを離さないで」風の展開になってくる。フウセンイヌ、バケネズミ、トラバサミなど奇妙な生物が跋扈するところは、椎名誠の「アド・バード」を思わせる。だが、ミノシロモドキの登場前後から様相が一変してくる。世界の秘密の一端が明かされることで、SF的に俄然、盛り上がり、ページを繰る手が止まらない。上巻後半の手に汗握る冒険小説パートが下巻の伏線となり、まさに驚天動地、阿鼻叫喚の第五部に突入する。いやまさかこんな話になろうとは、思ってもみませんでしたね-------。悪鬼・業魔をめぐる謎と世界の秘密の解明が、プロットの展開と一体になり、現在のSF小説黄金時代のSFの味わいを堪能させてくれる。ただ、最後の方に出てくる秘密兵器の扱いとか、いくつか疑問もあるが、それもご愛敬ですね。この作品は、私のようなSFマニアにも、そうでない人にもお薦めしたい、"センス・オブ・ワンダー"あふれる傑作だと思いますね。 >> 続きを読む
2018/07/18 by dreamer
宮部みゆき
杉村三郎シリーズ第1弾。まだ探偵になる前であり、今多コンツェルン広報室に勤めていた時代。会長のお抱え運転手が事故で死んだ後、娘たちが事件の犯人を見つけるため、自伝を書く手伝いを三郎がすることに。後を予感させる三郎の幸せな夫婦生活。そして会長の婿に迎え入れてもらったやり方を自覚しながらも、それを探索に使うしたたかさ。そして経過の中で明かされる真実に加えて、ラストで分かる意外な事実。ある意味イヤミスではあるが、この苦い後味は特別な余韻。悪気はないのに三郎が揶揄される始末なのも後の姿を示唆している。2作目も楽しみだ。 >> 続きを読む
2020/10/13 by オーウェン
上橋菜穂子
精霊の守人シリーズ 第3作です。 今回の中心人物はタンダのお師匠さんのトロガイ。 彼女の若かったころのエピソードが語られるなんて ちょっとビックリ(笑) しっかり構築された世界観は相変わらず流石です。 そして、そこで展開される物語も中々に説得力があります。 しかしタンダとバルサはこんなに想いあっているのに なんでくっつかないんですかねぇ・・・。 まぁそうなったら物語が終わってしまうのでしょうが (^_^;) 文句なく面白くはあるのですが、 連続して読みすぎたのか少し食傷気味になってきたので 第4作を読むのはちょっと間を取ってからにしようと思います。 >> 続きを読む
2018/04/22 by kengo
沼田まほかる
登場人物全員がどうかしてるんだけど、越智先生が生徒に向かって吐いた暴言が一番やばくてウケる。お母さんもな、不倫感出てるけど不倫じゃなくて、誰に対して後ろめたいのよという。いい母親、いい女を演じたいならその男はないだろうと。この作者の怖いところは人間の弱さを書かせると切れ味がすごいというところ。どいつもこいつももろくて自分勝手で人を傷つけて。けどみんなそういう弱さで勝手に傷つき合ってるのかもね。 >> 続きを読む
2021/02/02 by aki
上巻のラストである人物との別れから、その時の記憶を無くした早季と覚の二人の旅路のその後。胡散くさいと思っていたスクィーラがそのまんま敵となる展開。そして悪鬼共々滅亡させるため、遂には古代の核兵器にまで手を出そうとする。未来の話なのに現代と同じ解釈に至る戦争までの経緯。恋愛模様を含めた青春像。SFなのに実はやってることは現代と変わりがないという感覚を受ける。上下巻千ページを超えるボリュームだったが、この世界観に没入していたので特に気にはならない長さだった。もし出来るなら、さらに未来を描く続編とかも読みたいかな。 >> 続きを読む
2018/03/13 by オーウェン
北方謙三
●1回目 2007.9.16宣賛の奇計。宋軍の攻撃終息。扈三娘の結婚話(笑)この作者はいつのまにか、笑わせたり和ませたりすることも上手になっているな。そういう息抜きがないと、こんなに長い話は読者の方がもたないだろうな。●2回目 2015.1.17流花寨、二竜山、双頭山に拠る梁山泊軍3万と、官軍20万の総力戦。じわじわと押される梁山泊軍の起死回生はなるか。前回読んだのは2007年9月だから、7年半前のこと。これから先のストーリーは、結末以外、まったく覚えていない。きれいさっぱり忘れている。ということは、ほかの本についても同じなんだろうな。これまでずいぶん本を読んできたつもりだが、これを、どう考えればいいのだろう。同じ本で二度楽しめるといって喜べばいいのか、費やした膨大な時間は無駄だったと惜しめばいいのか。なんともいえない感じ。 >> 続きを読む
2017/10/09 by Raven
真保裕一
面白かった。面白かったけど、私は女だから雪山に挑戦する男の気持ちがわからんっ!!(笑)分からないんだけど、雪山に魅入られた男の気持ちは分かるかも。命かけてるし、いいな。カッコイイ。 >> 続きを読む
2013/03/27 by igaiga
山崎マキコ
姐さんの不器用すぎる恋愛模様を、この人…ありえない…と思いつつもなんとなく心情を理解できなくもない自分。身なりを整えたら実はかわいたっかっていう今どきの少女漫画によくある展開でちょっとテンション下がったけど、全体的にスピード感があって「何やってんだよ」とスッコミを入れつつすぐ読みほしてしまいました。恋愛経験がないからこそ、自分がその人を同情を込めた愛なのか、本当の愛なのかが分からないまま行動しているように感じた。あれだけギンポ君を頼っているにもかかわらず、あの人とはいい友達なんてよく言えたもんだ!(笑)どこまでも振り払うことのできないプライドを持っている姐さんに振り回されてる周囲の人が不憫になりつつ、でも姐さんを憎めず、読み終えた後は、嵐が去った後のような気分になりました。とりあえず、青ちゃんみたいな友人が私も欲しいなと強く感じた今日この頃。 >> 続きを読む
2017/02/08 by おかりん
田中芳樹
大きな戦いの後、平和になるかという6巻。同盟を下し銀河の覇者となったラインハルト。退役しフレデリカと暮らし始めたヤン。共に夢を叶えたはずなのにどこか対照的な二人。ラインハルトは自分の命がかかっている時でさえキルヒアイスの写真を頑なに手放さなかったり、完璧に見える覇者であってもどこか歪であると思う。さらにユリアンが地球に向かい地球教の本拠地へ。今までに無い小規模で閉ざされた戦いで教信者に対する不気味さが今まで以上にこみ上げてくる。個人的にヤンにはゆっくりしてもらいたいがそうもいかない。はめられた罠から生き延びるため同盟軍残党へ行かざるを得なくなる。各地に広がる陰謀と戦いの火種。平和はまだ先のようだ。 >> 続きを読む
2015/04/27 by 冷しカレー
池井戸潤
銀行内にはびこる悪に立ち向かう物語。ストーリーとしては半沢直樹シリーズと似ているがあの作品ほどの爽快感もなく銀行内の暗く、汚い、内部事情ばかりに辟易としてしまった。銀行には本当にこんな世界が存在しているのか、と思うと幻滅する。現役銀行員が読んだら、どんな感想なのか聞いてみたい。 >> 続きを読む
2015/12/01 by アスラン
拓未司
タイトルの意味はそういうことかと思ったが、どうにも歯切れが悪い作品。このミス大賞作品だが、巻末の選評で触れていることそのまま。料理場面の描写の見事さと対照的に、とってつけたかのようなミステリものが急に割り込んでくる印象を受ける。刑事のキャラも何故か突飛になっており、料理部分との落差がかなり大きい。一応事件の動機や犯人の目的が料理に関係しているのだが、シェフの幸太が関わるのが無理くりすぎる。いくら新人とはいえ、ここの関係をしっかり描いてないから別物の話が展開しているよう。料理のみのドラマに徹した方が絶対に面白かったと断言できる。 >> 続きを読む
2019/04/09 by オーウェン
成毛真
嬉しくなる本・・・既に、私が実践している読書法。この「超並列」読書術とは、速読術であると同時に多読術であり、「速く・深く・多く」読めるという一石三鳥の読書術だと・・・。極意は「合間読み」と「ながら読み」、まさに5分でも時間があれば、本を広げる、通勤の活き返りで気軽さが違うので、いつもリュックに最低二冊は入れて、持ち歩いて私、重いので、バカではなかろうかと思っていたところ、心強い後押し。でもこの「超並列」読書術をはじめるのに気をつけたいのは、いきなり背伸びして難解な本ばかり読まないこと。まずは、三谷幸喜や米原万里のエッセイあたりからはじめればと。まさに好きな著者で、意を強くしたのと、まあ普段から難しい本は避けている私目でございますが・・・・。「本は捨てない、借りない、貸さない」読んできた本は、自分がそれまでに歩んできた人生そのものだから。この頃、図書館で借りてどうしても置いておきたい本は、買ってしまいますな。でも、溜まる一方で、嫁さんはあまり良い顔はしてませんが。二階のサブリビングに、単行本400冊並ぶ低めの本棚を買おうと思っていますが。嫁さんにあちらこちらに、本が溢れてと怒られそうでおますが・・・いかにじょうずに・・・納得いただくか、交渉あるのみ。 >> 続きを読む
2018/11/20 by ごまめ
星新一 , 新井素子
一生分の、星新一さんを読んだような気がします。自分が選んだものだと、自分が好きそうな話が入ったものを選びがちですが。第三者が集めたものだと、「あ、こんなのもあるんだね!」と気付く事が出来ました。また、あとがきを書かない星新一さんが自分の事を書いたエッセイ、「星くずのかご」も収録されていて、新しい星新一さんを知る事が出来ました。 >> 続きを読む
2017/05/19 by ゆずの
石田衣良
学校を舞台にした小説は割とよく読む。その理由が最近わかった。自分の子ども時代は、表向きは大人しく従順だが内面が屈折していて、全然子どもらしくなかった。当然楽しい思い出もそんなにない。先生は扱うのに大変だったろうと今になって思う。さすがに、あの頃に戻りたいとは思わないけど、本を読むことで学校や学生の雰囲気を味わいたいのかな~。ん~我ながらちょっとウザイ(W)。さて、前置きが長くなったけど、この作品。現代の学校が抱える問題や先生という仕事の厳しさがこれでもかと押し寄せる。重いテーマでありながら読後感が爽やかなのは、主人公や子どもたちの明るさがあるから。どんな時代でも子どもたちは未来への希望であるし、それを明るい方へ導く教師という仕事はやっぱり素敵だよ! >> 続きを読む
2017/09/15 by かんぞ~
奈須きのこ
何でしょう、なんとなーく、この中巻に苦手意識のある私(笑)魔術師「荒耶宗蓮」の存在自体もそうですが。彼が目指す理想が、私には理解出来ないもので。再読であるのですが、やはり何度読んでも、私には分からない。それだけ荒耶宗蓮という人は、考え方も行き方も、全てが別次元の人なんだと、改めて思い知りました。でも、良いんです。私が憧れる女性、橙子さんが活躍していたので(笑) >> 続きを読む
2018/04/08 by ゆずの
椰月美智子
小学6年生の鈴木さえは普通の女の子。友達と遊んだり、ポートボールを一生懸命に練習したり、先生に恋したり。ある日突然自分が自分じゃないような気がした。名前も家も親も全部覚えているんだけれど、何故か自分が自分じゃないみたい。みんな何かを持っているのに、自分はこの先「何か」になる事が出来るのだろうか。そんな時さえは北方謙三に出会った。すみません出会いません。さえちゃんは友達にも恵まれて毎日楽しい。ポートボールの代表選手にも選ばれて頑張っている。絵が綺麗に書ける友達に憧れたり。好きな先生が担任では無くなって悲しかったり。脚を怪我したり。色々な事が有るけれど私は元気です。本当に何という事の無い日常で、さえちゃんは勉強もそこそこ、運動も得意、ピアノもそこそこ弾ける。総合すると結構ハイスペックな小学生。それで悩まれても暗黒の少年時代を通過したarinko少年の心には響きませんでした。「しずかな日々」があまりにも素晴らしかったのでとても期待してしまいました。もしかしたら女性の方が分かるのだろうか? >> 続きを読む
2015/05/07 by ありんこ
三田紀房
電車の広告などでもよく見かける、転職すれば全てが一新されるようなイメージや、「好きなことを仕事にしよう!」的な思わず惑わされそうになるコピー。なんとなく抱いてしまう「転職」という言葉の持つ、甘い印象。「転職をする」という事実だけで階段をのぼったような・・・。私のまわりでも転職する人をみて、根拠もなくなんとなく「いいなぁ」という人が多くいるように感じます。でもこの漫画を読むと、そんな甘くないよなぁとヒシヒシ感じます。。現実を見るのはけっこう怖い気もしますが、まずは自分の市場価値を知ることが大切なんだろうなぁ。「人生にリセットなんてないさ」・・・深いセリフです・・・ >> 続きを読む
2014/04/03 by ただひこ
嶽本野ばら
当時、この作家さんは名前を聞いたことはあったが初読み。ファッション好きなひとなのだな。ちょっとミーハーな感じはする。ソレもまたそういうジャンルとして楽しめた。 >> 続きを読む
2018/08/05 by motti
出版年月 - 2007年12月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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