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2008年1月発行の書籍

人気の作品

      死神の精度

      伊坂幸太郎

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 気軽に読めるエンタメ小説としておススメの一冊。
        『死神の精度』なんていうお堅めのタイトルでハードな内容を想像してしまうが、どっこい、読後感はちょっとホンワカとする短編6作品。
        大泣きするほどの感動があるわけではないけれど、ユーモアあり、爽快感あり、ファンタジーあり…と、ぐっとくる人生観が垣間見れるセリフやシーンが適度にちりばめられているところが善き。
        各短編のなかにこの作家らしさが詰まっているので、<伊坂幸太郎はじめてさん>にもおススメできる一冊になっている。

        ===データベース===
        1、CDショップに入りびたり、 2、苗字が町や市の名前であり、 3、受け答えが微妙にずれていて、 4、素手で他人に触ろうとしない。
        ――そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。
        1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。 日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作ほか、「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「恋路を死神」「死神対老女」を収録。

        ==========
        どの短編も読みどころがあるが、やはり最後に「なるほど、そうきたか」と声をあげてしまった最終話「死神対老女」は、描かれている死生観といい、うならされた。

        またクローズドサークル、本格もの設定になっている「吹雪に死神」も、最後のトリックに妙に納得。そうか、これは死神だからこそのトリックなんだ。
        いや~、私には思いつかなかったし、私だってそういう行動をとってしまうよな~、とこんなに短いストーリーできれいに回収されているのに脱帽。
        途中アガサクリスティー作品の蘊蓄にちらりと触れてくれているのが、ミステリ好きにはにやりとする場面でしょうか。

        そんななか、もっとも熱く読んだのが任侠ものの「死神と藤田」。
        <弱きを助け、強きをくじく>を地で行くストーリーに、をを~っ!となった。
        話はここで終わっているけれど、この後の場面を想像するとまちがいなく胸温だ。
        全部を書ききらず、そういう想像の余地を残してくれているところが、またよい。


        本書の魅力、つまりは伊坂幸太郎という作家の魅力になるんだろうけれど、人間と死神の微妙なズレからくるセリフや考え方、行動がおもしろみを生み出している。
        たとえば死神は「雨男」だ。自分でもうんざりするくらいの「雨男」で、”仕事”をするときにはつねに天気は雨。
        そんな死神が「雪男」という言葉を耳にした。すると、死神の反応は「”雪男”も”雨男”みたいなものか」という。雪男が仕事をするときにはつねに天気は雪、そんなふうに考えるのだ。
        死神といえど全知全能ではない設定にしているので、人間の常識的なことがことごとく通じない。そこにちんぷんかんぷんのズレたやり取りがあって、それが素直に面白いとおもえるし、ときになにやら”真理”をついているようで含蓄がある。考えさせられる。
        だって、レストランで牛のステーキをうまそうにほおばる人間に死神が放った一言は、「死んだ牛はうまいか」なんだから。おい! たしかに”死んだ牛”だけどな。

        非日常的な視点からモノを見ることで、ふつうのことを見慣れない奇妙なものにしてしまう手法を「異化」効果というそうだ。
        本書のあとがきで解説してくれている。

        全知全能でない設定の死神だからこそ人間がやることなすことにいちいち不思議がり、その微妙なズレがおかしいし”真理”を生み出すことに成功している。

        そういえば知念実希人の『優しい死神の飼い方』のレオもそういうタイプだった。
        ものすごく上から目線なのに、人間からするとどこかすっとぼけていて、その差が絶妙に愛らしかったんだなあ。

        閑話休題。
        P78で死神はこんなことをいう。
        「人間は不思議なことに、金に執着する。音楽のほうがよほど貴重であるにもかかわらず、金のためであれば、たいがいのことはやってのける」。

        金や欲や出世などにまみれて生きざるを得ない現世だけれど、こういうものから少しだけでも解放されたら、もっと自由に楽に生きられるんだろうな。

        こういう発想がふだんの日常にちょっとでも取り入れられたらなあ~。

        と思ったら、最近読んだ伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』の「ぼくはそうは思わない!」という一言に思い至った。

        <伊坂ワールド>ちょっとずつ制覇していきますか。



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        2021/06/28 by まみー

    • 他22人がレビュー登録、 152人が本棚登録しています
      阪急電車

      有川浩

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 関西在住にはお馴染みの阪神電鉄。
        関西に住んでた時に何度か宝塚駅は使っていたので、駅の風景など懐かしいと感じる描写が。

        基本的にオムニバスの連作集なので、同じ人物が複数話に乗って登場する。
        特に印象的なのが同じ会社で働く同僚に寝取られた女性。
        その恨みとばかりに結婚式に呼べという約束を果たしてお返しをする。

        ウェディングドレスのような服のまんま電車に乗るという構図が妙におかしく、優しく助言をする祖母と孫のやり取りも微笑ましい。

        実際に沿線に乗った人ならより頷ける中身だと思う。
        >> 続きを読む

        2020/12/03 by オーウェン

    • 他7人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      3月のライオン

      羽海野チカ

      白泉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.7
      いいね! kgr
      • 人間ドラマとして秀逸。
        そして将棋が分からない自分が読んでも面白いのが凄い。
        主人公だけでなく、登場人物皆を応援したくなる! >> 続きを読む

        2019/01/17 by ちさと

    • 他6人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      聖・おにいさん

      中村光

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.8
      いいね!
      • 2014年読んだ本

        2014/12/31 by ブービン

    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      隠蔽捜査

      今野敏

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 今野敏の"隠蔽捜査シリーズ"は、キャリアでありながら、現場の第一線に立ち、正論を正論として通し切る、竜崎伸也という男を主人公とする長編の警察小説。

        この主人公が、単なるキャリアというだけではなく、警察官としての原理原則に従い、一切の忖度なく判断するという、非常に珍しく、そこがまた非常に興味深い作品になっていると思う。

        清濁併せ飲む大人の対応を良しとしないで、その正論が通らないキャリアの世界を渡っていくのだから、とにかく凄い。

        かなりできる人だと思わせる設定が面白く、主人公は、その性格のまま、周囲を巻き込んで事件を解決していくのです。
        その変な性格の主人公が、何故か魅力的な人間に見えてきて、早く次を読みたいという気持ちになります。

        それは主人公が堅物ではあっても、人としての正道を貫いているからなのでしょう。
        どこか人情小説の心の交流にも似た情感を漂わせるこの作品は、シリーズ化されているので、続けて2作目以降も読んでいきたいと思っています。

        警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている竜崎伸也。
        彼はキャリアであり、当然のごとくキャリア目線で物事を考えながらも、真剣に警察組織のあり方というものも考えており、周囲からは変人扱いされている。

        ある時、銃を凶器とした連続殺人事件が起き、竜崎はその対策に追われることになる。
        しかし、その事件の真相が垣間見えた時、それは警察組織を揺るがすものであったことがわかり、上層部は隠蔽工作を図ろうとする。

        その時、竜崎は家庭でもある事件を抱えていた。
        竜崎は、警察という組織や犯罪というものを真正面から捉え、或る行動に打って出ることに-----。

        今野敏が、近年、警察小説の旗手と目されるようになったのは、この作品が、第27回吉川英治文学新人賞を受賞したことが大きいと思われる。

        現場対キャリアという構図は、よくあるパターンだが、この作品は、一線を画している。
        主要な登場人物は、熾烈な出世競争を勝ち抜いたキャリアばかり。

        ここで描かれるのは現場って何? という世界。
        キャリアの、キャリアによる、キャリアのための警察小説なのだ。

        警察庁長官官房の総務課長である竜崎伸也は、序盤から「東大以外は大学ではない」と言ってのける。
        有名私大に合格した息子に入学を許さず、浪人をさせる。
        ここまで読者に喧嘩を売る主人公はなかなかいない。

        一方、自分の仕事は、国家を守るために身を捧げることだと信じて疑わず、エリート集団の中でも変人扱いされている。

        竜崎という男の辞書に、「融通を利かせる」という言葉はない。
        この作品は、簡単に言ってしまえば、竜崎が筋を通す話だ。

        警察官僚の世界に限らず、筋を通せば何かと角が立つ。
        組織に生きる者なら、誰にでも経験があるだろう。
        だからこそ、あくまで正論を押し通し、一歩も引かない竜崎が、我々読者の中で、徐々に魅力的な主人公に変わっていくのだ。

        警察官僚になるために生まれたような竜崎とて、人間であるから迷わないわけではない。
        竜崎は二つの事件の幕引きを迫られるが、一つは警察機構を揺るがす問題であり、もう一つは家族の問題なのだ。

        だが、最後には筋を通した。
        結果的に警察機構を救った英雄になった竜崎だが、おそらく彼自身は、当然のことをしたまでだとしか考えていない。

        竜崎の警察庁の同期であり、唯一の私大卒である伊丹との関係も読みどころだ。
        小学校時代に伊丹に虐められたことを、竜崎は鮮明に覚えている。

        警視庁刑事部長として、より現場に近い(竜崎よりはだが)立場にいる伊丹に対し、優越感と劣等感の間で揺れる竜崎。
        容易に気を許せないキャリアの世界にあって、やっぱりこの二人は、いいコンビだ。

        何だか最後はきれいにまとまりすぎな気もするが、読後感は実に爽快だ。
        これほど濃密でありながら、長すぎない点も素晴らしい。
        こんな男が一人はいてもいいかなと思わせてくれる作品だ。

        >> 続きを読む

        2021/06/18 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      食堂かたつむり

      小川糸

      ポプラ社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 生きる事は、命をいただくこと。
        恋人も家財道具一式も全て失ったりんごに残されたのは、おばあちゃんから受け継いだ、大切な大切な、ぬか床。
        それを抱えて、一度捨てた故郷へ帰る。そこで待っていたのは、熊さんとおかんと、ブタのエルメス。
        りんごが開くかたつむり食堂に訪れた人達は、皆奇跡がおこる。幸せな訪れがある。でもそれは、奇跡でも何でもない。
        大切な、大切な命を、丁寧に料理し、隅々まで残さずいただく。
        それだけで十分幸せなこと。それが、生きるということ。
        死とは何なのか。野菜を、果物を、魚を、肉を、エルメスを。
        命をいただき、自分の血と肉にする。大切な人は死んでもなお、自分の中に生きる。とても素直に、そう信じれる。
        料理をする時の気持ちは、料理に現れる。確か、『つるかめ助産院』にもあった言葉。
        料理を捨ててはいけない。命を捨ててはいけない。
        日々の暮らしを、食べるものを、側にいる人を。
        もう一度、深く愛でたくなるあたたかい物語。
        >> 続きを読む

        2014/09/12 by ayu

      • コメント 3件
    • 他5人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      ふしぎな図書館

      村上春樹 , 佐々木マキ

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • ふしぎな図書館。村上春樹先生と佐々木マキ先生の著書。日本が誇る天才作家の村上春樹先生の世界観が楽しめる良書。村上春樹先生の世界観は大人にも子供にも魅力的で楽しいものだと思います。 >> 続きを読む

        2018/10/06 by 香菜子

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      水滸伝 - 十六 馳驟の章

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • ●1回目 2007.9.16

        王英の恐ろしい経験(笑)
        顧大嫂と孫二娘。危機を察知して難を逃れる李俊。かわいそうな阮小七と李立。

        浪子燕青vs洪青。

        あっというまに残り3巻になってしまった。
        大事に読まなくては。


        ●2回目 2015.1.17

        大戦の合間の小休止。
        その間に進む裏側での熾烈な闘い。
        浪子燕青の活躍が目覚ましい。
        >> 続きを読む

        2017/10/09 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      かたみ歌

      朱川湊人

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 【何とも不思議な商店街】
         昭和40年代半ばのレトロなアーケード商店街を舞台にした連作短編です。
         この商店街の名前は「アカシア商店街」。
         時代設定自体が昭和ですが、さらに輪をかけて、この「アカシア商店街」がレトロなのです。
         商店街にあるレコード店では、このアーケードのテーマソングなのでしょうか、繰り返し、繰り返し「アカシアの雨がやむとき」を流しています。
         この短編集の特色の一つに、当時の歌謡曲が頻繁に出てくるという点があります。
         タイガース、布施明、皆川おさむ、あのねのね……

         この商店街には色々な店があります。
         狂言回しになるのは「幸子書房」という名前の古本屋さん。
         一見恐そうな初老の男性が一人で経営しているのですが、各話をリードし、最終話ではこのご主人自身の秘密が明らかになります。
         その他にもサワやさんという「酒屋」さん、「かすみ草」というスナック、「流星堂」というレコード店(これは連作の中で代替わりします……ええ、この連作、後半になると時代が大きく過ぎ去った後の話になっていくのですね)。

         そうそう、それから商店街近くにある「覚智寺」というお寺のことを書かなければ。
         このお寺は小さくてぱっとしないのですが、何でも室町時代から続く歴史があるそうで、しかも、この世とあの世を結ぶ場所になっているというのです。
         寺の境内にある石灯籠を覗くと、亡くなった方の顔が見えることがある……という噂もまことしやかに囁かれています。

         そして、全ての短編を通じたテーマとなっているのが「死」ということ。
         様々な死と、それにまつわる「幽霊」(?)が描かれます。

        非常に切々とした、じんわりくる作品になっています。
         著者の作品は初読でしたが、大変良い味わいを持っていらっしゃると感じました。
        >> 続きを読む

        2019/07/14 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      この世界の片隅に

      こうの史代

      双葉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.6
      いいね!
      • 映画を観て原作も読みたくなった。
        映画のノベライズ版も読みましたが、やはり原作ありき!

        そして、原作からのファンの方はどう思ってるのかは知らないけれど、僕の印象としてはですが、アニメ映画化は ほぼ完璧な出来だったんですね~

        すばらしい漫画ですコレ!
        >> 続きを読む

        2018/07/12 by motti

    • 他3人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      しゃぼん玉

      乃南アサ

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • なんかすごくいい話で終わってよかったと思う。この本を手にしたのは自分の住んでる町に近く、私も椎葉村に行ったこともあり、面白そうだったからだ。だから、民放が2局しかないのも、高校がないのも不思議に思わなかった。内容も素晴らしい。自暴自棄に陥っていた少年が宮崎の山奥で、老人と生活するうちに次第に自分の人生を振り返り改心していくとう話だが、主人公の「翔人」の心理描写をうまく描いてある。最後には私もちょっとホロッとしてしまいました。やっぱり、人間って素晴らしいなあと思わせる小説です。 >> 続きを読む

        2016/06/25 by sumi

    • 他2人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      ふしぎなでまえ

      加岳井広

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • 保育園から借りてきた本です。
        「だるまさんがころんだ」の加岳井広さんの絵本です。

        ものぐさ者のなジャガイモのじゃがさんと、サツマイモのさつまさん。
        お腹がすいたので出前を頼みます。
        すると、空のお皿がやってきた。
        「ごちそうしてくださるようでー!」

        正直、個人的には全体的に可も不可もなくなんてことない絵本なんですが(この絵本を好きな方いたらごめんなさい。。)「じゃがさん」という響きや、最後のオチに娘、ギャハハと大爆笑!

        加岳井広さん、子供の心を掴むのが上手ですね。
        >> 続きを読む

        2019/08/07 by chao-mum

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      タカイ×タカイ

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 読み直しXシリーズの3巻目です。
        たしか前に読んだのは10年くらい前で、犯人のことを全然覚えていなかったので、たぶん当時の私はそこに主眼をおいていなかったのでしょう。
        それよりも真鍋君が小川令子に喫茶店で奢る奢らないの話をしたところをとてもよく覚えていて、そこを読んだときに再読だったということを強く意識しました。読み返すと、どこを覚えているかどうかで自分の興味がどこにあったのかわかって面白いですね。

        Gシリーズ読了後に読み返しているので、時系列が近くていろいろ考えてしまいます。人間関係もほかのシリーズを読んでいるといろいろつながって面白い。一種のファンサービスだと思う。椙田さんがお忍びで会っていたのは、彼女だろうし。
        Xシリーズでは小川玲子の過去がポイントになりそうですね。シリーズとしては途中までしか読んでいないので、今後明かされるところが気になります。元上司が亡くなった理由が真賀田四季がらみのような気がしてならない。
        >> 続きを読む

        2017/01/21 by ワルツ

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      とある飛空士への追憶

      犬村小六

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • (登録前に読んだ本)

        電子書籍にて再読。(2回目)。2013年8月頃。

        3回目の読了。2017.6.30
        再読3~4回目。この本を読む前に、少年少女のボーイミーツガール小説を読んでさわやかな気分になったので、所有している小説の中からこれまでで一番同じような気分になりたいなと思い読んだのが動機。今回読んで気が付いたが、空戦の部分も非常に詳しく書かれていて、想像力があまり乏しい自分が読んでも、緊迫感が伝わってくる文章だった。やっぱり何度読んでもいいのは、ファナへのお別れのはなむけとして、戦闘機を自在に操るうえ、〇〇を巻くシーン。映像も見たくなったので近いうちに借りに行こうかと思う。感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2016/09/27 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      虫眼とアニ眼

      宮崎駿 , 養老孟司

      新潮社
      カテゴリー:映画
      3.8
      いいね!
      • 同年代のこのお二方の対談集、実に興味深く読めました。
        共通しているのは現代の世の中や子育て環境への憂慮。何かが違う、何かが変だ、と感じる感性が失われつつあることへの警鐘。
        しかしけして深刻ではなく、むしろ淡々と飄々と語られている。

        読めば、感じるものの多い本だと思いました。

        それぞれによる後書きがなんとも良いです。
        >> 続きを読む

        2015/06/24 by nekoya

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      そうか、もう君はいないのか

      城山三郎

      新潮社
      5.0
      いいね!
      • ほんとうに羨ましいくらい素敵なご夫婦、素敵な家族でした。無理だけどこんなにお互いを思いあっている夫婦は幸せだろうなと、それを見守る子供たちも幸せだったろうなと。この先1人を覚悟して、片思いを諦めている最中の私には少し辛く、しかしそんなもの吹き飛ばすくらいどうしようもなく暖かい気持ちになりました。出会いのお話が好きです。 >> 続きを読む

        2018/07/27 by kaoru-yuzu

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      「痴呆老人」は何を見ているか

      大井玄

      新潮社
      カテゴリー:内科学
      4.5
      いいね!
      • 老人性痴呆は「病気」ではない。老いの表現である。

        「痴呆老人」というと、何か暗い、難しい話と思われるかもしれませんが、
        そんなことはありません。
        専門的な知見を臨床実例を交え、優しい語り口で楽しい読み物にして、
        読者に新しい視点を与えてくれる素晴らしい本です。

        認知症の老人に接する人はもちろん、介護の可能性がある人だけでなく、
        健康な人、若い人、全ての人に読むことを勧めたい1冊です。

        まず第一に、人は誰しも老いることは避けられない。
        先々生きていくつもりなら、明日は我が身です。
        老いは自分の問題として、人間の問題として見つめてみるべき生物の理だからです。
        そして、「われわれは皆、程度の異なる「痴呆」」でもあるからです。

        大井氏の論考は終末医療にとどまらず、
        「私」とは何かという深いテーマに対し、
        心理学・仏教哲学までひき、さらに日米の文化論にまで広がっています。

        本の最期は
        「地球という完全な閉鎖系世界」での「生存戦略と倫理意識を見直すべき」
        という大きな重要な提言で結ばれています。

        薄いながら非常に豊富な内容を含む面白い著作ですので、
        タイトルにこだわることなく手に取ってみて欲しいと思います。


        恐ろしい人格破壊として知られる問題行動は、環境次第で解消可能。

        誕生~成長~老い~死 という循環は宇宙のサイクルと等しく
        老いてなお終末の時まで健康に生きることは可能である。
        末期がん患者が「健康」に社会とつながって生きることが可能であるのと同じように。


        プエブロインディアンの老人の言葉が紹介されています。

        『今日は死ぬのにもってこいの日だ。
        生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
        すべての声が、わたしの中で合唱している。
        すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
        あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
        今日は死ぬのにもってこいの日だ。』 P.187


        誰でも死ぬのです。
        死は、特別なことではなく、普通のことです。
        それを、どのように受け入れられるかが、
        最後まで幸せに生きられるかどうかのカギだと思います。

        そんな心の準備を与えてくれる著書なのです。
        平凡な私は、即学びを実践できませんので、
        こういう提言を繰り返し読む必要がありそうです。


        第一章 わたしと認知症
        第二章 「痴呆」と文化差
        第三章 コミュニケーションという方法論
        第四章 環境と認識をめぐって
        第五章 「私」とは何か
        第六章 「私」の人格
        第七章 現代の社会と生存戦略
        最終章 日本人の「私」
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        2012/12/31 by 月うさぎ

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      世界史

      佐々木昭夫 , McNeillWilliam Hardy , 増田義郎

      中央公論新社
      カテゴリー:世界史、文化史
      4.0
      いいね! 1212ryoko
      • 世界史を学ぼう!ということで入門書で詳しく質の高くて評判なこの本を読んでみた。
        が世界史初心者だからというのもあるのか、本書の構造をわかっていないまま読んだら読みづらく感じた。それに1500年以前の大昔の時代を扱っているから、現代より遠く、想像がつかないこともあった。

        とにかく、この時代は文明の始まり。農業に始まり戦争に続く戦争。
        古代ギリシャの最盛期は技術等は現代に及ばないものの、その知的・精神的活動の活発さは現代よりも優るだろうな、と思った。

        取り扱っている時代は王や宗教が大きく国や文化を動かしていると見受けられた。王や宗教のもとに人々がいるって感じ?

        一通り読んだが、一回読んだだけではあまりに複雑で広範で到底覚えきれない。こういう本は何度も読み返す必要があると思った。
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        2015/03/02 by Nanna

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      「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い

      山田真哉

      光文社
      カテゴリー:経営管理
      4.0
      いいね!
      • 当時は面白かったですよ。
        最近名前聞かなくなりましたね。
        山田さんのすべての本に言えますが、損得やべき論の考え方を見直すきっかけになる話ばかりです。読みやすいのもいいですね。

        この作品だけ、どんな話だったか思い出せません。一気に読み過ぎたからかも。
        >> 続きを読む

        2015/03/23 by Logikoma41

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      「伝説」になった女たち

      山崎洋子

      光文社
      カテゴリー:伝記
      3.0
      いいね!
      • 基本的に読書は楽しいと思っているので普段の点数は甘目だが、実は☆5に関しては激辛でわずか1.2%の狭き門になっている。
        (2014年2月15日現在。本棚登録数2,647件中☆5:33件)

        そんな中で「三階の魔女」という作品で☆5に設定した山崎洋子氏。
        彼女の著作に関しては全て読もう!と思っているくらい思い入れが有る。

        そこで今回手に取ったのがこの作品。
        ジャンルはミステリではなく人物伝。面白い作品では有ったのだが、自分が彼女に求めているのはミステリなんだと言うことが良くわかった。

        マリリン・モンロー、ココ・シャネル、与謝野晶子、マリア・カラス、グレース・ケリー、イメルダ・マルコス、マタ・ハリ...
        総勢20人もの、タイトルに恥じない錚々たる女性たちの強さそして弱さが女性ならではの目線で描かれている。

        放射的に読書をしたいと思っているので、こういう様々な方を取り上げた人物伝と言うのは、次に読みたいと思う本を増やしてくれる点にも価値を感じる。

        ◆三階の魔女 - 山崎洋子(☆5作品)
        http://www.dokusho-log.com/b/4061854682/
        >> 続きを読む

        2014/02/15 by ice

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出版年月 - 2008年1月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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