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2008年3月発行の書籍

人気の作品

      四畳半神話大系

      森見登美彦

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! niwashi 2hak1
      • 2018/2 8冊目(通算26冊目)。再読2~3回目ぐらい。何回も読んでいるけれど、今回初めて話の全体像がつかめたような気がする。4編の話が全部並行しているというギミックにも初めて気が付いた。(それなら今まで何を読んでいたのだとツッコミを入れられそうですが、読んでいくうちに訳が分からなくなってしまうのです。)アニメ版もあるが、アニメは確か11の平行世界なので見ていてちょっとくどかった記憶がある。機会があればアニメも見返したい。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/02/16 by おにけん

    • 他13人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      きいろいゾウ

      西加奈子

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 今年初めて心に響いてくる小説に出会った気がした。

        相性の合う夫婦でも言えないことや怖いことがあるのね。
        でもそれが続くともっと言えなくなるしお互いの溝が深まる。

        居心地のいい場所はお互いの努力が必要なんだと思う。
        相手の存在が自分の生活の一部に自然に溶け込んでるときはいいけどそうじゃなくなったら向き合って!

        「ムコさん」は東京に行く前にちゃんと前に恋愛した人とのことを話せば良かったのに。

        色々考えることはあるけど面白かったことには変わりなし。
        >> 続きを読む

        2019/01/22 by miko

    • 他6人がレビュー登録、 40人が本棚登録しています
      黒笑小説

      東野圭吾

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 東野さん本人も公言されている通り、彼のお笑いは筒井康隆氏をリスペクトした上に成り立っています。この「黒笑小説」ではそれがさらにくっきりと。

        「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」の4篇は連作で「文壇ネタ」です。
        かしこい読者はタイトルで気づかれたらしいですが
        「もうひとつの助走」は筒井康隆の『文学賞殺人事件 大いなる助走』のパロディ作品でした。

        文体からネタから、もう筒井らしさが漂いまくり、彼の筒井愛が感じられて、笑っちゃいます。
        この4作は特に読者の評価が高いようです。

        文学賞が欲しくて仕方ないくせにそれを表面には出さない作家・寒川
        新人文学賞をビギナーズラックで受賞した自惚れ新人作家・熱海、
        売れる作品を手に入れるため暗躍する編集者たち…。
        それぞれの立場からの本音が、ブラックユーモアたっぷりに描かれます。
        そしてもちろん作家の悲鳴も聞こえてきますよ。
        日本の文化芸術事情は伝統芸能を除き、全て似たり寄ったりです。
        小説も音楽も大量生産、大量消費時代になっている訳で。
        文化の目指す方向としては、怖いし、問題だと思うのですが。

        最近筒井氏はこんな単純なお笑いを書かないので、
        東野さんにはがんばってお笑いの追及も続けて欲しいものです。
        私のようにお笑いから東野作品に入った人のためにも。
        でも売れっ子作家だし、それこそ出版社が許さないだろうな~。


        【作品紹介】
        『もうひとつの助走』
         文学賞発表当日。
         ノミネートされた作家・寒川と担当編集者たちが食堂の個室に会し受賞第一報を待ち受ける。
         口にする言葉とは裏腹の本音が炸裂。寒川は受賞できるのか。

         東野さん自身が5度もノミネートされた経験を持つ直木賞の裏舞台を表した自虐ネタですが、
         これには『文学賞殺人事件 大いなる助走』という原作があります。
         東野圭吾の敬愛する作家筒井康隆の快作(怪作?)で、
         直木賞受賞にまつわる文壇の汚い話を大暴露した小説です。
         文体からネーミングセンスから、東野さんは筒井をコピーしていますので、
         これが面白いと思った方はぜひ筒井作品を読んでみてください。

        『巨乳妄想症候群』
         イラストレーターの男は何を見ても巨乳に見えるようになってしまった。
         友人の医師タムラからは投薬と巨乳断ちの指示を受けるが、症状は改善するのだろうか。

         下品と思われるでしょうが、筒井を目指しているならこんなの当然なのです。
         オチは落語のようですね。
          
        『インポグラ』
         飲めば勃たなくなる薬ができてしまった。
         こんなの商売になるの?と思いきや、主婦たちの意外な需要を受けてヒット商品に!
         しかし、その後…。

         女性目線からすると、この経緯、結末は意外でも何でもなく…。

        『みえすぎ』
         ある朝遺伝性の特異な体質が突然現れた。
         埃は言うまでもなく、気体の粒子まで、すべての微粒子が見えるようになったのだ。
         口から漂うニンニク臭気、紅茶に溶け出すプラスチック、排気ガスにホルムアルデヒド。

         「もやしもん」状態ですが、細菌の方は大丈夫なの?

        『モテモテ・スプレー』
         もてない男にはもてない香りがあるという。
         恋愛研究所が開発したモテモテスプレーのおかげで意中の彼女にアプローチ。
         しかし、スプレーの効力は香りが持続している間だけ。

         逆転の発想ですね。「インポグラ」に共通するオチ。

        『線香花火』
         小説の新人賞をたまたま獲得したサラリーマン、熱海。
         自惚れ男の勘違いは、ついに夢と現実の区別がなくなり…。

         ひたすら痛い男です。熱海さん。

        『過去の人』…「線香花火」の続編です
         新人賞授賞式に招待され、ひとかどの作家気分で舞い上がるデビュー2年目の熱海。
         華やかなパーティーの裏で編集者の本音は…。

         某芥川賞の話を思い出しました。女は得だ。

        『シンデレラ白夜行』
         すべてはシンデレラの企み通りに推移した。
         シンデレラの本性は「白夜行」の雪菜?
            
         グリムのパロディと考えるとあまりできの良くないパロディですが
         「白夜行」って本当はお笑いなんだよと思えばいいのかも。
         事実東野さんってそういうスタンスで小説書いてるみたいなんだもの。

        『ストーカー入門』
         彼女に唐突にふられた男に、当の彼女が激怒して電話してきた。
         本気で私を愛していれば、ストーカーになるはずよ。と…。

         涙さそう光景ですねえ。マゾなんでしょうか。

        『臨界家族』
         アニメキャラクターごっこに夢中な幼児を持つ親の悲哀。
          
         「臨界」ってそういう意味…(≧▽≦)/

        『笑わない男』
         売れないお笑い芸人が身分不相応のホテルに宿泊。
         決して笑わないホテルのボーイを笑わそうと、芸人生命をかけた必死のネタ攻勢をかける。

         これはコントですね。割と毒はない、普通な感じ。

        『奇跡の一枚』
         旅行先のスナップ写真の一枚が、自分とは思えない美人に映っていた。
         一枚の写真に秘められた謎とは。

         あれ?東野さんって理系じゃなかったっけ(^m^ )

        『選考会』
         作家歴30年のベテラン作家・寒川が初めて新人文学賞の選考委員の名誉に浴すこととなった。
         文学賞受賞経験無しの作家にとって、まさに一流の証明。
         意気揚々と受賞対象作品の選考会に臨むが…。

         まさかの結末でした。お気の毒に…。寒っ…。


        解説は奥田英朗さん。
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        2015/04/01 by 月うさぎ

      • コメント 12件
    • 他4人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      狐火の家

      貴志祐介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 防犯探偵榎本のシリーズ2作目。
        長編だった1作目から中編に変わって現在も続く形に。

        「狐火の家」
        田舎の家で起きた監視状態にある家で起きる殺人。
        榎本の解き明かしがやけに早いと思ったら、その後にもう一つの真相という二段構え。

        「黒い牙」
        ある生き物にこだわる男と、それを撥ね退ける女。
        この生き物の情報量がすごく、またどちらが殺したのかという犯人当ても。

        「盤端の迷宮」
        将棋の名人が殺されたホテルの部屋の密室状態。
        そこにある盤面と、棋士の性格によって犯人当て。
        将棋に加えてチェスの歴史も絡ませての謎解きになる。

        「犬のみぞ知る」
        番外編みたいな雰囲気のユーモア多め。
        一応犯人当てもあるが、脱力系のお話。
        >> 続きを読む

        2018/05/05 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      水滸伝 - 十八 乾坤の章

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ●1回目 2007.9.23

        梁山泊軍対宋軍の総力戦。
        犠牲者が増大。

        水滸伝の宋江と、三国志の劉備は、よくわからない人物だ。
        なぜあれだけの英雄豪傑たちが、この凡庸そうに見える人物のもとに集まってくるのか。
        人間としての魅力ということになるのだろうが、その魅力をうまく描いた本に出会ったことがない。

        北方謙三は「三国志」の中で、劉備を激情家として描いて、かなり説得的な人物像を作り出すことができたが、「水滸伝」の宋江には、なんだかちょっと困っている感じ。旅に出て同志を訪ね歩いている間はよかったが、梁山泊に入って動きが少なくなり、そしてここ数巻のように全面戦争に入ってしまうと、武術家でも戦略家でもないこの人物をどう取り扱っていくのか、少々困惑気味のようでもある。

        わたしには、宋江はなんだか劉禅を連想させるのだが、そういったらいいすぎか。

        おそらく精神的な支柱としての存在は、関係のない第三者の目から見ると、そういうふうにみえるものなのかもしれない。


        ●2回目 2015.1.22

        楊令帰還。
        それにしても、作者は、いつからこの水滸伝の続編を書くことを考えていたのだろう。

        父親が倒された第5巻の段階で、ここまで構想していたのだろうか。
        まさかね。
        >> 続きを読む

        2017/10/09 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      弥勒の掌

      我孫子武丸

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! ooitee
      • 高校教師の辻は家に帰ると妻がいない。離婚間近なので妻が出ていったと思い込んでいた
        一方刑事の蛯原は妻を殺され、それがある宗教団体に結び付いていることを嗅ぎ付ける。

        両者は当然リンクしていくのだが、それを繋ぐのが弥勒様と呼ばれる救いの御手。
        完全にサスペンスと思って読んでいたので、終盤意外な事実が明かされミステリだったのかと驚く。

        よくよく考えれば我孫子さんだから、予想は出来るはずだった。
        それを感じさせないのは巧みにリードされたからに他ならない。

        ラストの後味の悪さも結構なものだが、これを無駄なページ数をかけることなく完成させる手腕も見逃せない。
        >> 続きを読む

        2018/06/14 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      人生ベストテン

      角田光代

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね!
      • おもしろかったです!
        話は短編で、あららーって感じる話だけど、みんな似たような経験を日常の中でしてるのかもしれないなーって思いました。
        人生ベストテン!スーパーハッピーなことより、こういう寂しいような、虚しいことがベストテンをしめるのかな〜なんて思ったり


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        2016/10/12 by asa_chann

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ちいさなあなたへ

      中川千尋 , Peter Reynolds , McGhee, Alison

      主婦の友社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.7
      いいね!
      • 「ちいさなあなた」が生まれて、成長していく様子にジーンとくる。

        ふんわり優しいテイストのイラストが、さらにこの絵本を素敵なものにしている。

        母から娘へのメッセージ。
        シンプルだけど感動できる。

        母はこんな風な気持ちで私を育ててくれたのかなぁと思うと、キューンとした。元々仲が良いけれど、元気なうちにもっと色々しゃべったり2人で出かけたりしようかな、と。

        女の子のお子さんがいるお母さんにも是非オススメしたい。
        >> 続きを読む

        2013/01/16 by sunflower

      • コメント 5件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ほんとうの環境問題

      養老孟司 , 池田清彦

      新潮社
      カテゴリー:公害、環境工学
      3.7
      いいね!
      • 環境問題について一言。

        「環境問題、何が真実?何が虚実?マジわからねぇぜ!! どうにかしてくれ、この野郎!!! 」

        自分の環境に対する認識が揺らぐ。
        いままで正しいと思ってやってきたことは本当に正しかったのかどうか...、と。

        環境を守るためには、何ができて、何をしなければならないのか、考えさせられる一冊でした。
        >> 続きを読む

        2017/06/22 by タバティー

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      A型自分の説明書

      JamaisJamais

      文芸社
      カテゴリー:雑著
      3.0
      いいね!
      • B型自分の説明書に引き続き読んだ。
        かみさんがA型。
        これも息子が借りてきたもの。
        感想はB型と同じ。 >> 続きを読む

        2015/06/23 by けんとまん

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      赤めだか

      立川談春

      扶桑社
      カテゴリー:大衆演芸
      4.5
      いいね!
      • プロの落語家って、普通の感覚の人ではできないのかも知れない…。とこれを読んで、そう信じ込んでしまうほど、本人も含め、登場する人たちが個性豊か過ぎ!
        立川談志は、生存していたころは、ただただ破天荒な落語家…というイメージを持っていましたが、これを読んで、私が思っていた談志の人物像が変わりました。真剣に落語のことを考えていたんですね。憎めない人柄。
        でも、ここに弟子入りした人たちは大変だったんですね。
        それにしても、面白エピソードが満載で、本当に笑いながら一気に読み進んでしまいました。
        師弟愛もすごい!半端ではない師弟愛を感じました。
        うん、面白い!落語聞いてみたくなりました!
        この本も皆さんにお勧めしたい!
        >> 続きを読む

        2016/02/09 by taiaka45

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      戸村飯店青春100連発

      瀬尾まいこ

      理論社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 瀬尾まいこの「戸村飯店青春100連発」は、直球のタイトルからして、もうすでに楽しそうだなと、読む前に思ってしまった。
        そして実際、タイトルから受けた印象どおりの、爽やかでのびのびとした青春小説だ。

        舞台は大阪の下町にある中華料理店、戸村飯店。
        ここで育った二人の兄弟は、顔も性格も似ていない。

        昔から要領がよくて女にモテる兄のヘイスケと、女にはモテないが、お調子者で店の常連さんたちに可愛がられている弟のコウスケ。

        兄は小説家を目指すといって東京に行き、店を継ぐ覚悟をなんとなく持っている弟は、残りの高校生活を満喫してやろうと意気込む。

        ポンポンと畳み掛けるように飛び交う大阪弁の会話が、とにかく気持ちいい。
        阪神と吉本新喜劇をこよなく愛する大阪のおっちゃんたちのノリが、生き生きとこちらに伝わってくる。

        同じ環境で育ったはずなのに、まったく違った人間に成長する兄弟という存在の不思議。
        血を分けた、最も身近な比較対象に対して、いら立ったり劣等感を持ったりするのは、考えてみると自然なことなのかもしれない。

        六畳の狭い和室で一緒に暮らしていたのに、ほとんど会話もなく、お互いについてもよく知らなかった兄弟が、東京と大阪でそれぞれ恋や進路に迷いながら、少しだけ大人になり、次第にその距離を縮めていく。

        ああ、そうだ、兄弟ってそういうものだよなと、読みながらふと思う。
        わずらわしくて、時には目障りで、でも結局、最後には頼ってしまったりする。
        それが兄弟という関係なのかもしれない。

        著者の小説を読んでいて、いつも感じるのは、素直に書くことの大切さだ。
        奇を衒わず、率直にありのままを誠実に書く。

        そこにあるのは、人間に対する優しさに満ちた視線で、不思議と嫌みがない。
        それは一見なんでもないことのようでいて、実はなかなか難しいことなのではないかと思う。

        はじまりの季節である春に読むのに、ぴったりな一冊であると思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/04/09 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      モロッコ水晶の謎

      有栖川有栖

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 連続ドラマで放送していた話の順に、有栖川有栖さんを読んでいます。

        今回は、第3話「助教授の身代金」が収録されている小説、「モロッコ水晶の謎」です。

        表題作となっている、この「モロッコ水晶の謎」は本格ミステリの定番でもある事件でした。
        有栖川有栖が招かれたパーティの最中、参加者の目の前で、毒殺殺人事件が起こります。

        犯人は誰なのか。
        また犯人はどうやって、その人物ただ一人だけに、毒を盛る事が出来たのか。

        ミステリ好きの読書家さんには、たまらない小説だと思います!
        >> 続きを読む

        2016/06/01 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      しろくまカフェ

      ヒガアロハ

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.7
      いいね!
      • 2014年に読んだ本整理中

        2014/12/31 by ブービン

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      あなたに不利な証拠として

      DrummondLaurie Lynn. , 駒月雅子

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • キャサリン、リズ、モナ、キャシー、サラ。
        5人の女性警官を主人公とした10篇。

        『完全』
        女性警察官が、正当防衛で男を射殺。
        20頁にも満たない話ですが、その内容はとても濃いものでした。
        「彼」は私の中に確実に存在し、断片的に記憶が蘇ってきます。

        『味、食感、視覚、音、匂い』
        死体の匂いについて描写が凄まじい。
        また、銃、装填方法による触覚が伝わってくるようでした。
        わずかな金属音で状況を判断し生死を分ける。その描写が生々しい。

        『傷痕』
        助けを求めてきた女性の胸にはナイフが突き刺さっていた。
        彼女はレイプ未遂犯の仕業だと主張するも、刑事は彼女の自作自演と断定。

        6年という年月は、主人公・キャシーの立場や結婚といった、状況までも大きく変えました。
        過去の事件のことで夫を告発する主人公の気持ちを思うと、また心が重くなります。

        『生きている死者』、その後を描いた『わたしがいた場所』
        事件に向き合っている時以上に、その後の生活で虚しさや寂しさを感じました。
        『傷痕』のキャシーと夫レイのリンクが少しあります。
        銃は女たちを悲しませます。
        そのリアルさが、痛い程伝わってきました。


        読了までに、ものすごい時間がかかりました。
        一つ一つの物語はさらっと読めるのですが、女性警官たちの悲しみが重たくのしかかるようで、続けて読むことができませんでした。
        2ヶ月はかかっていると思います。

        ラストの『わたしがいた場所』は救いのある話で、このおかげで読後感は良かったと思います。
        >> 続きを読む

        2015/12/02 by あすか

      • コメント 9件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ツバメ記念日 季節風・春

      重松清

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 重松さんの優しさがにじみ出たとてもいい作品。

        物語と一緒に自分のあの頃に戻り、懐かしさで胸がきゅんとなる。

        けなげな少女や子を亡くしたトラック運転手、臆病な青年、父や母・・・それぞれの思いに涙がこみ上げてくる。

        やさしい気持ちになれる一冊。
        >> 続きを読む

        2013/01/11 by バカボン

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      それでもわたしは、恋がしたい幸福になりたいお金も欲しい

      村上龍

      幻冬舎
      4.0
      いいね!
      • 著者の小説を読むのは、何だか覚悟がいるもので、でも何だか村上龍に対して意外にも興味を持ったもので、軽くエッセイから外堀を埋めようかと。ヌルい(本人には切実でしょうが)質問に答える形の本ですが、非常に冷静で、核心を突く著者の意見に大いにうなずけるものがありました。ちょっと脱線しますが、美輪明宏のエッセイに似た印象を受けました。ふわふわした質問に喝を入れる感じで・・。言ってる事が最もなので、時に厳しく感じますが、そりゃそうだよなと納得いくものでした。もっと核心を見よ!現実を見よ!と。
        何かをしようとする時に、例えば玉の輿が理由でもいいじゃないですか。動機が不純だろうとなかろうと、何か得るものはあるでしょう、というスタンスが説教臭くなく、読者に聞く耳を持たせるという所が、さすが作家として、言葉を伝わるように伝えるテクニックに長けた作家なんだなと感服しました。
        >> 続きを読む

        2017/06/28 by チルカル

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      からだにおいしい野菜の便利帳

      板木利隆

      高橋書店
      4.5
      いいね! caramel
      • 生きるために欠かせない野菜。
        食べるのも、野菜を育てるのも大好きです。

        この野菜事典、カラフルな野菜たちを眺めてるだけで、幸せ~な気分になります。

        こんな種類もあるのか、こんな栄養・効能があるのか、と読んで楽しいし、簡単なレシピやおいしいコツ、トピックもついてて役に立つ。
        しかも「食材としての野菜やレシピ紹介にとどまらず、沖縄野菜の食文化、精進料理、野菜の流通の秘密、輸入野菜の現状、、農薬や有機栽培についてなど、あまり知られていないところまで、余すところなく紹介」しています。

        野菜って、本当にいいですね~

        今年も野菜づくり、がんばろーっ!
        >> 続きを読む

        2013/03/13 by バカボン

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      花が咲く頃いた君と

      豊島ミホ

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 若さゆえの危うさや寂しさ。どのお話も淡々。椿のお話は自分の父親とダブって涙が。(10.05.16 読了) >> 続きを読む

        2015/05/19 by のこ☆

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      もりのおふろ

      西村敏雄

      福音館書店
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 動物たちが次々と集まって、背中を洗いっこ。
        いつのまにか動物たちがお風呂の周りをぐるっと一周しているところがかわいらしい。
        「ごしごし しゅっしゅ」の箇所を読むときに子供の背中を洗う真似をしてあげたら、喜んでいました。
        >> 続きを読む

        2016/01/04 by ゆこゆこ

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