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東野圭吾
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未成年者の犯罪が起きた時によく言われるのが、どんな罪でも数年で刑務所から出てくること。被害者側からしたら腹立たしいことこの上ないことであり、そこの矛盾をドラマにしている物語。娘をレイプされ殺された恨みから父親が少年たちを追い詰める。この逃避行を描くのだが、追い詰めていく過程がリアルであり、刑事たちも含めて迫っていく。被害者側に肩入れする状況で迎えるラスト。ここは賛否両論するところ。あまり歓迎されないのだろうが、やはり現実とはこういうものかと納得するしかないのが切ない。 >> 続きを読む
2020/06/21 by オーウェン
岡島幸男
受託開発の基本手法とともに、顧客やメンバとの気遣いまでが載せられています。プロジェクトの円滑な進め方だけでなく、お客様との関係で始まり、組織や仲間との関係で終わる構成になっており、プロジェクトは人あってのもの、ということが伝わってきます。また、技術の観点だけでなく、お客様の立場からプロジェクトの立ち位置を眺める必要性も述べられていました。プロジェクトは目的があり、その目的達成のための技術なので、大切だとわかります。開発者視点が長かったので、どうしても、手段である技術に目が行ってしまいがちでしたが、目的を忘れないで顧客視点で考えるようにしていきたいと思わせました。アウトプットだけではなく過程の評価も重視することにより顧客満足度の向上させると述べられており、コミュニケーション、人間同士のつながりをうまく作っていくことが大切と感じました。 >> 続きを読む
2016/02/18 by mattya
辻村深月
読んで思ったのは『スロウハイツの神様』がどれだけ相手を思って行動してるのかという人が主人公だったけどこれは真逆。いくら境遇が荒んで愛情を受けないで育ったにしても復讐のために容易く人の命を奪うことをゲームにしてるのは許せない。新幹線の中で起きた残虐な事件を思い出す。あの犯人は無期懲役を下されたとき万歳をしたとか。殺し損ねた女性客を救うために命を落とした男性の家族はそれを聞いてどう思っただろう。命を生むことは簡単だけど人間らしさを育むことはものすごく大変。娘たちが優しいのは夫のお蔭だと思う。後編に。 >> 続きを読む
2020/01/21 by miko
小路幸也
2018/4 19冊目(通算70冊目)。初読みの作家の方。読友の方の感想を見て興味を持ったのが動機。4世代が同居している古本屋を舞台に、そこに住む家族がお店で起こった日常の事件を解決していくという話の流れ。昭和の時代の家族ドラマを見ているようで読んでいるとほのぼのとしてくる。我南人は自分の中では忌野清志郎さんのイメージ。勘一は小林亜星さんかなあ。ほかの人はちょっとイメージしづらい。あと、紺さんと青さんの情報収集能力も半端じゃないなあと読んでいて思う。ともあれ、6巻までは揃えているので読み進めていきたい。 >> 続きを読む
2018/04/29 by おにけん
横山秀夫
女社会のドロドロは、権力争いを伴う男社会のそれに比べたら可愛いものだと思った。組織を守るという大義で黙殺されてきた罪はどれだけあるのだろう。 >> 続きを読む
2018/04/14 by aki
西尾維新
~ミステリーの感想はどこまで書くのが許されるのか、それがわからない~5人の天才たちがカラスの濡れ羽島に招集され、そこで殺人が起こっていく。探偵役が不在の中で5人の天才のうちの1人である玖渚友と彼女の付添人かつ凡人であるいーちゃんが事件の解決に乗り出す。というサブカル要素という化学調味料をどばーっとふりかけたかのようなクローズド・サークルもののミステリー。事前に読んだ綾辻行人の殺人方程式で、よくも悪くも2時間ドラマを視聴したかのような感覚を味わった僕は喜々としてこの本を手に取った。ところが、この作品が最低最悪なものであることを300ページほど読み進めて確信することになる。まず、天才キャラの描写は作者が調べたであろう知識のひけらかしやどこぞのすごい機関に所属してるんだぞーという設定のみによってなされる。天才たちはサトラレかと思うほどに思想をそのまま垂れ流すし、探偵役は自ら謎を作り出す。キャラクターを記号化することによって、12人もの登場人物がいるにもかかわらず、5以上の数はフレア(たくさん)としか認識できない僕にそれぞれのキャラを区別させる手腕は見事だったけれど、それにしても天才たちがあまりにもアホっぽい。どこまでも作り物めいていて、背後で糸を操っているのが丸見えな人形劇を見ているかのようだった。さらに天才の占い師であるESP(テレパシー)の超能力もちで他人の心を読むことのできるの女性がいる。超能力、別にそれはいい。しかし、彼女は超能力によって私は君のことをなんでも知っている、といって主人公のことをいじめだす。確かに主人公は自意識過剰でモノローグで長々とご高説を垂れた挙句に、戯言なんだけれどとか言っちゃうイタいやつなんだけれど――でも彼は一切合切誰とも関わることを望まない傍観者なのだ。どこまでも何もしてない人畜無害な主人公に執拗なまでにつっかかる彼女には主人公同様、戸惑うばかりだった。そしてさらに主人公の情報がほとんどなく人となりがつかめなかった。のっぺらぼうなので感情移入がしにくいのだ。これらの理由で読み進めるのが苦痛だった。そして意外性に欠けるトリックで事件はあっさり幕を閉じる。事件が終わり平穏な日常を過ごす主人公の元に探偵役が遅れてやってくる。探偵はいきなり主人公に暴力を振るう。はいはいインパクトのある登場シーンで癖のあるキャラクター設定乙。白けきった気分で読み進めると、島でおこった事件の真相について探偵が語り始める。決して一文で全てがひっくり返るとか、バラバラだったピースがつながっていくとかいう感覚ではない。嘘だらけの世界がさらに嘘で塗り固められることによって真相が語られるのだ。これは僕にとって新鮮な感覚だったので心地よかった。ここまで堂々と嘘で畳み掛けられるとかえって悪い気分にならない。だから章のタイトルがまっかなおとぎばなしなんだなぁ、作者もこれがこじつけであることは自覚しているのかもしれないな。まぁこれはこれでいいのではないかとある程度満足して本を閉じた。でも、それならなぜ探偵は主人公にわざわざ会いに来て、初対面にもかかわらずボコボコに殴ったのち、事件の真相を語りはじめたのだろう?さらにこの事について考えると僕が散々挙げ連ねた不満のほとんどは作者が計算づくでやったように思えてくる。人畜無害な(少なくとも作中で問題行動を起こしていない)主人公がことごとく作中の人物から否定され、天才は愚かで、殺人事件という重大な事態が起きているのにもかかわらず、警察に通報したくないからという理由で人為的なクローズド・サークルを発生させるという作り物めいていて嘘くさい世界にしたのかがわかった気がした。案外、新本格ミステリだとかキャラクターノベルとかいうのはこの作品の一面でしかないのかもしれない。西尾維新は個性的な文体によるエンタメ乱造作家というイメージがあったのだけれど、少なくともこの作品に限っていえば若さを感じさせない高い構成力と熱い想いを感じられた。まぁ、全部言ってみただけの戯言なんだけれど――。 >> 続きを読む
2017/03/29 by けやきー
北方謙三
●1回目 2007.9.23最終巻。いやあ、こういう終わり方になるのか。これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦ったりするだろうと思わせるからだろう。だから19巻を最終ページを読んでしまっても、これでジ・エンド、ああ長い長い物語がおわってしまったんだ、思えば遙かな道のりを作者と登場人物と読者である我々は旅してきたものだという、あの大長編小説を読んだ後の感慨は出てこずに、さあ次だ次だと思ってまわりをキョロキョロしてしまう。作者も当然、書き尽くしたという感じはないはずで(たくさんの主要登場人物達がまだあの世界で作者が活躍の場を与えてくれるのを待っている)、その証拠に続編である楊令伝がはじまっている。現在2巻目が刊行中。全部で10巻はあるらしい。まあなんというか、すごい馬力だ。●2回目 2015.1.24ついに最終巻。童貫対梁山泊軍の最終決戦。そして楊令伝へ。 >> 続きを読む
2017/10/09 by Raven
小玉ユキ
この作品の影響でジャズが好きになりました!タイトルのアポロンはギリシャ神話のアポロンからきており、神話と同じで登場人物みんなが片思いをしています。少女漫画でありながら主人公は東京から長崎へ転校してきた高校生の男の子なので、少女漫画特有のきらっっきらした感じはいい意味であまり感じず男性にもお勧めしたい作品です!恋とジャズに一生懸命な高校生のお話です。 >> 続きを読む
2015/10/26 by めーこ
朱川湊人
昭和30~40年代の大阪の下町を舞台にしたファンタジー短編集。これまでに読んだことのないタイプの作品でした。どのお話も読み終わると、不思議な気持ちになったまま、少しの間、放心してしまいます。「花まんま」は、特によかったです。「トカビの夜」「送りん婆」も好きです。不思議な中に、切なかったり、少しぞくっとしたり、心が暖かくなったりする要素があり、心に深くしみじみとした気持ちが広がります。またしばらくしたら読み返したいと思いました。 >> 続きを読む
2019/07/07 by うらら
山本ケイイチ
すごい……すごいぞ! これはもう筋トレ書以上の価値がある本で、もはや人生との向き合い方そのもののアドバイス書と言っても過言ではない。「中断・再開はエネルギーの無駄づかい」「たんに流行を追いかけているだけの人が、トレーニング効果が上がらないのも、『自分自身がどうありたいか』という意識が薄いからだ」「成功する人には、もう一つ重要な共通点がある。それは、一度に多くを変えない、ということだ」「結論を急がない、保留できるということは、成功者の共通点である」…… 「へぇ~」、「ほぉ~!」と感心しながら読み、随分と悟らされた。 筋トレについても、客観的にバランス良くアドバイスが書かれているのが良い。 私も著者と同じ、「〇〇すれば〇〇なる!」といった宣伝文句や、個体特徴を完全無視したゴリ押し系助言が嫌いなので、共感できるところが多かった。 筋トレも勉強も仕事も、成功するかどうかは結局如何に正しく自分としっかり向き合えるかが一番のポイントなのだ。 >> 続きを読む
2020/12/05 by Moffy
瀬尾まいこ
内容紹介-------------------------------------------------------駅でいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。だが千波は、タケルをなかなか家族に紹介しない。その理由にタケルは深い衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱いて一歩を踏みだした―表題作「優しい音楽」。つらい現実を受けとめながらも、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が爽やかな感動を呼びおこす。優しさに満ち溢れた瀬尾ワールド全開の短編集。---------------------------------------------------------------短編集。どれも温かい物語のように仕上げているが、私にはどうも倫理的に納得いかない。以下、ややネタバレあり。「優しい音楽」☆☆☆タケルと千波の二人の時間の過ごし方はゆったりしていてうらやましい。何もアクティブに過ごすだけがデートではない、のんびりうだうだと時間を無駄に過ごすのが贅沢だったりするんだよな。食事の食べ方の違いを「愉快なこと」と受け入れられる千波は素敵だし、二人のリズムが合っていて、いいカップルだと思う。しかし謎が明らかになった後、タケルはあくまでもタケル自身として受け入れてもらえるように振舞うべきだったと思う。家族は誠の喪失を受け止めなければ前に進んでいけない。誠もその方が幸せなはずだ。そこをわざわざタケルが成り代わって穴を埋めるというのは違う気がする。結果としてタケルは誠と違うことを示すことができたが、過程に納得がいかない。「タイムラグ」☆不倫相手の娘を預かるという時点で抵抗があるが、これは瀬尾まい子も織り込み済みの反応だと思う。そのイメージを払拭するほどの温かい物語に仕上げようという魂胆であろうが、最後までそれはかなわなかった。たしかに、佐菜との時間は微笑ましいものだったが、祖父の家に行くあたりからおかしい。正体を明かさないまでも、息子の不倫相手が夫婦の結婚を認めろというのは、出しゃばりすぎだ。というか、不倫してるくせにどの口が言っているんだ。それに言いくるめられる祖父も滑稽でしかない。平太の家庭にとって、この物語はプラスだったかもしれないが、深雪はいいように使われただけだ。平太にだけ都合のいい状況をずるずると続けて、結婚も難しくなったころに捨てられて、一人で寂しく死んでいくしかない。不倫で温かい物語を作ろうなんて言うのが間違い。「がらくた効果」☆同棲している彼女がある日突然「拾ってきちゃった」なんて言ってホームレスを連れてきたら、私ならその場で別れる。「佐々木効果」がどうとかそういう話じゃない。愉快だなんて言っていられない。価値観がここまでずれていると、共同生活は無理だ。居座るホームレスも気持ち悪い。どの短編も、物語として客観的に見れば滑稽なのかもしれない。しかし、『図書館の神様』に救われた思いがしただけに、瀬尾まい子の作品は自分に重ねて読んでしまう。そうやって現実を意識して読むと、どの短編も受け入れがたい。奇抜さはいらないから、素直な温かい物語を書いてほしい。 >> 続きを読む
2017/06/14 by しでのん
谷口ジロー
主人公の五郎がひたすら飯を食うだけの漫画です。料理のうんちくが出るわけでもなく、思ったことをぽつりと言うだけ。なのに謎の面白さがあります。見事な食いっぷりと哀愁を漂わせる五郎さん、見てるだけでおなかがすいてきます。 >> 続きを読む
2015/05/19 by つむじかぜ
誰も幸せにならないことでしか解決しないこともある
2014/12/30 by book-nic
姜尚中
悩むという行為を、ネガティブにとらえず、肯定してくれる本です。夏目漱石の引用がとても多くて、ほとんど、夏目漱石の本の紹介というか、解説本に近いような気がしました。何冊か読んでいるのですが、こういう風に読み解けばいいのかと、思い当るところは多数ありました。夏目漱石の小説をこの考え方のもとに、読み返してみるのもいいかもしれません。結構、悩む性分なので、肯定していただける本は、ちょっとありがたいという気もします。 >> 続きを読む
2016/05/19 by きりちょん
田中芳樹
「常勝」と「不敗」の最後の戦いが始まる8巻。ヤンの不正規隊はまさに総力戦と言うべき凄まじい戦いを繰り広げる。ラインハルトもヤンの戦術を読み一進一退の攻防は今まで以上の激しい戦いとなり、双方の中核を担うようなキャラクターも消えてゆく。その中でも特に驚いたのはヤンの最期だった。激しい戦いの中まったく予想もしていなかった状況で亡くなってしまう。ヤンが居なくなってしまっても戦いは続く。ヤン無き不正規隊は帝国相手にどう対抗するのか。ユリアンたちの立場はますます厳しいものになっていく。同盟の魂は消えてしまうのだろうか。 >> 続きを読む
2015/04/30 by 冷しカレー
荻原浩
なるほどねえ。なんとなく題名から座敷童萌えを想像していましたが、まさにそれでした。うだつの上がらない父が東北の地方都市に転勤になりました。家族皆で引っ越す事になりましたが、父が僻地の古い一軒家にすっかり入れ込んでしまい、家族の了承もそこそこに移り住むこととなりました。お調子者で会社でもいやと言えず、家庭を犠牲にしがちの父父の身勝手に振り回されながらも、家庭を切り盛りする母内弁慶で友達との関係が上手く作れず人知れず悩む姉ぜんそくで今まで好きな事が出来なかった弟老人性うつという診断で家に籠りがちの祖母お互いの距離感が上手くつかめずにどこかバラバラな家族。新しい環境にとまどいつつも、田舎の独特リズムに併せているうちに次第に溶け込んでいく家族たち。そんな中時々家に響く「と と と と」という小さな足音。鏡にうつる小さな顔。仏壇から出てくる手。この家には何かがいる!さて、この座敷童ですがおかっぱで頭のてっぺんにはちょんちょりん結わき。色が真っ白で顔が真ん丸。大きな目を見開いて、鼻水を垂らしている。縁側でタンポポの綿毛を吹いて飛ばして、耳に種が入らないように「きゃ!」という感じで耳をふさぐ。一人ぼっちで歌らしきものを歌って口をぱくぱくしている。けん玉をやってみせると目を真ん丸にして喜ぶ。お母さんの背中にしがみつく。買い物の籠に乗って一緒に出掛ける。弟の服の裾を一生懸命つかんでついてくる。こんな座敷童がいたらかわいくて仕方が無いでしょう。はっきり言って座敷童にきゅんとする為の本であってそれ以上でもそれ以下でもないでしょう。諸々いいエピソードはありますが、繰り返し言おう。これは座敷童に萌え萌えになるための本なのであります。あー、ほっぺたぷにぷにして、一緒におにぎり食べたりもふもふしたりしたい。 >> 続きを読む
2015/05/28 by ありんこ
浅田次郎
初読みの作家の方。読んだきっかけは勤務先の大学生にこの作家の作品が良いと勧められて。霧笛荘にかつて住んでいた住人のエピソードを管理人の老婆が語っていくという話のあらすじ。3話目の任侠に成り損なった男の話と、4話目のスターになった男の話、5話目のオナベになった女性の話がそれぞれ印象に残った。ただ、反面イマイチ作品の良さが解らないまま淡々と読んでしまったのも事実。もう少し有名な作品を探して読んで良さを確認をしたいと思う。 >> 続きを読む
2016/09/06 by おにけん
法月綸太郎
法月さんのデビュー作は法月綸太郎ではなく、学生の物語であり密室の本格もの。朝一入ってきた教室のドアが開かない状態に。教師と生徒が無理やり開けるが、そこには生徒が首を吊った状態で死体に。しかも椅子や机がすべてなくなった密室の教室となっていた。非常に奇怪な状況ながら、推理マニアの工藤という学生が鮮やかに疑問を解消していく。解決編で使われる論理的という言葉が何よりもこの謎を表している。密室の謎は解かれるのだが、そのあとに続く犯人という過程での何とも言えないほろ苦さも特徴。 >> 続きを読む
2019/06/20 by オーウェン
霊長類研究センターでチンパンジーのバースディの言語取得が訓練されていた。その上達はかなりのものだが、一方実験に携わった助教授が自殺し、また助手の田中真がプロポーズした恋人も自殺のように命を落としてしまった。バースディが恋人の自殺に関係していることが分かりだして、言語を理解できることからやり取りが意味を持ち始める。特段ミステリとしてそこまで緻密ではないが、比重が置かれているのはバースディとの触れ合いの方。そのまま飼い続けるのは無理なわけで、タイトルはそこに掛けられている。ラストはちょっぴり切なくなる。 >> 続きを読む
2019/11/04 by オーウェン
今野敏
まずこの「ビート」は、ダンスミュージックのビートを指す意味の様です。主人公の樋口顕は「杉下右京」の様な天才では無く、正反対に地味な存在です。でも誰も気にしない所に目が行き、そこから事件が動く感じです。あらすじは、銀行にガサ入れが入りでも空振りにおわる。それが、銀行員と警察官が柔道の先輩後輩の関係で警察の息子も柔道家で子供の頃銀行員に教わりそこからガサ入れの情報が洩れ、そこから殺人事件が起こり・・・。文中に「汗は嘘をつかない」と出てくる所にグッと来た。これだから、読書はやめられない。 >> 続きを読む
2017/07/30 by rock-man
出版年月 - 2008年4月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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