読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
辻村深月
1クリック登録
辻村氏の作品でお勧めとされていたので読んでみた。面白かった。他のも読んでみようと思った。物語は前半比較的ゆっくり、後半次々と大きな出来事が起こり、謎解き、伏線回収しながら終末へと進んでいく。予想通りなこともあったり、驚きの展開もあったりと、かなりドキドキしたし、なるほどそうだったのかと安堵したりしながら一気に読み終えた。それから、この話のメイン部分と思われる、あの人はどう現れ、途中どう振舞っていたのか気になり、思い出しながら、確認しながら結局二度読みした。登場人物が感じる閉塞感のようなものを表すのがこのタイトルなのかなと感じたが、それに準じて暗めで、悲しい要素が多いストーリー。でも不幸だった主人公の女の子が独り立ちをして、やはり不幸な境遇にいた男の子も成長して、最後になんだか楽しそうにやり取りしている姿が救われた。ドラえもんとその作者の藤子・F・不二雄氏がかなり濃く絡んでいるので、馴染みの薄い人はあまり面白くなく感じるかもと思ったりした。私は子供の頃、ドラえもんを読んだり、観たり触れる機会が多かったのでかなり楽しめたけど。 >> 続きを読む
2020/01/03 by Sprinter
角田光代
本に関する短編集。読後は爽やかな気持ちになりました。
2020/02/08 by mirio3
森下典子
予め謝罪しておきますが、この本の感想は言葉ではとてつもなく薄っぺらくなり、とても表現できるものではないので、少しでも気になる方は読んで体験して下さい。お茶というのは本当に奥が深い。お茶というものは、五感全てで今を感じて生きることに繋がっていく。まるで自分というものを昇華させていくようなものなのだと思う。読んでいて、そのように感じました。お茶に興味が湧いたけど、こんな田舎では近くに習うところがなさそうでした…。そもそも、おっさんが門を叩いてよいものなのか…。…まずはお茶屋でお茶を飲みに行くところから始めます(笑) >> 続きを読む
2020/06/11 by 豚の確認
池井戸潤
元同僚の本友からのおススメで読みました。最近の池井戸作品はサクセスストーリーが多く、もともとは金融ミステリー作家だったんだと思い出しました。舞台は東京第一銀行長原支店に勤める人達の話である前半、パワハラなど痛い話が続きます、それぞれの人達の人間模様が事件に繋がっていきます。池井戸作品ハズレなしと言ったところですしょうか! >> 続きを読む
2019/07/26 by わくさん
香月日輪
2018/3 16冊目(通算47冊目)。アニメ化された作品であり、どのような物語なのか気になったのが動機。幽霊アパートに住み、騒動に巻き込まれる話を想像していたが、割と真面目な雰囲気で話が進むので驚いた。とは言っても、読んでいて同意できるようなことが多かった。人と人とがコミュニケーションをとることが大切なのだと主人公の夕士は妖怪アパートに住むことで気が付くが、まさにその通りだと思う。ともかくラストでまた妖怪アパートに住むことになった夕士。どんな出来事が待っているのだろう。引き続き読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む
2018/03/24 by おにけん
米澤穂信
満願と同様、薄ら恐ろしい話も巧い。個人的好みは身内に不幸がありまして、山荘秘聞。
2020/02/24 by hiro2
七河迦南
児童養護施設の七海学園教師の春菜は学園に伝わる七つの不思議に出くわしていく。日常の謎を1章ごとに完結させていく連作集。問題が提示されその中に伏線があり、最後は海王さんの力を借りて結論を出していく。そのミステリは性別だったり誤認だったりといった割とオーソドックスなもの。しかし最後の7章でこれまでをひっくり返す推論を出してくる。別に驚くほどではないが、すべてはこの最後のためという展開。この構成は確かに新人らしからぬ見せ所だが、続編もあるらしく見てみたい。 >> 続きを読む
2019/05/28 by オーウェン
奥田英朗
1964年の東京オリンピック開幕までの約40日間。爆破テロを狙った男と、警察の息詰まる攻防が描かれるドラマ。なによりもテロリストになる行く末が他の作品とは大きく異なるのが特徴。普通は危険な思想や、何かしらの恨みが転換してとなるのだろうが、この島崎国男という男は成り行きによってテロリストになっていく。一応ヒロポンという麻薬が大きく関わっているが、それも決定打ではない。オリンピックが開かれることによって流れてくる外国文化が、信念を形作っていく。当時の風俗や文化。また刑事たちの対立や、開会式に向けてのクライマックスの作戦。結構な分量だが、読み応えはしっかりとある。 >> 続きを読む
2019/09/18 by オーウェン
本多孝好
一年後に自殺するために生きる。その心情がよく表現されている。3つの自殺に懐疑心を抱き真相を探る記者。その真相は最後の最後で読者をあっと思わせるうまい作りとなっています。ただハラハラもドキドキもしない、淡々としすぎているのが個人的にふまんだけど読後感に救われる。 >> 続きを読む
2015/11/30 by がーでぶー
ShimoffMarci , 茂木健一郎
人生をもっと幸せに生きるための考え方がかかれているように感じました。自分は人と比べたら楽観的で、あまり辛い思いをせずに生きていますが、そうなるための考え方や方法など、自分が実践してきたことと重なる点がいくつもありました。この本にかかれたことを一つや二つやってみるだけでも、人生幸せに、そして辛い思いをする機会を減らせると思います。『幸せを感じることが少ないなぁ』と思う人に是非読んでみて欲しい一冊です。 >> 続きを読む
2015/09/08 by kzkzk
初野晴
ちょっと気になっていたシリーズを読み始め〜。この学校はアホの子ばっかりね!(穂村さんはどうか思うか知らないけど褒め言葉ですw)日常の謎系にちょっとシリアスなのもありなかなか。ハルタだけでなく草壁先生がいるっていうのがアクセントね。物語冒頭の穂村さんの自己紹介が好きw >> 続きを読む
2016/01/10 by 降りる人
池田真紀子 , DeaverJeffery
【推理小説とMagic】 おなじみリンカーン・ライム・シリーズです。今回のライムの敵は、何とマジシャン。操るのはイリュージョンだけじゃなく、スライハンドマジックやいわゆるメンタリストが使うような心理トリック、変装その他もろもろのマジシャンのトリックです。 最初の殺人事件では、密室殺人?と思わせるようなトリックを使ったりします。 もとより、推理小説とMagicって親和性高いですよね。どちらも不思議な現象を読者や観客に見せつつ、その裏でしっかりタネを仕込んである。用語にしても、ミス・ディレクションやレッド・ヘリングなどの誤導に関する言葉とか、共通に使ったりしますものね(ちなみに、レッド。へリングとは薫製ニシンのこと。猟犬のトレーニングで、わざと匂いの強い薫製ニシンを地面に引きずって誤った臭いをつけて惑わされないようにすることが起こりで、転じてその様な誤った手がかりを見せてひっかけるという意味です)。 適役にマジシャンをもってくるとは、さすがにジェフリー・ディーヴアは目の付けどころがシャープです。 上巻ではライムもかなり苦戦しつつも、マジシャンの女性の助力も得て犯人に肉薄します。 ところが! ここが今までのシリーズに無かったところなのですが、犯人は完全に追い詰められ、手錠、足かせまでかけられる状態になっているにもかかわらず、忽然として姿を消してしまうのです。 アメリア・サックスですら、目の前から逃げられてしまいます。 今までのシリーズは、犯人を追い詰めはするものの、ご対面となるのは最後の最後なのですが、本作では追い詰めても易々と逃げられてしまうことの繰り返し。 う~ん、これは強敵だ! 犯人は相当に追い詰められているにもかかわらず、次の殺人(マジック・ショーに見立てた殺人を繰り返します)を諦めようとはしません。 果たしてライムはこんなやっかいな犯人を仕留めることができるのか? 下巻を読了したらまたレビューしますね。 >> 続きを読む
2020/01/16 by ef177
亀山郁夫 , フョードル・ドストエフスキー
本書は1865年夏、当時のロシアの首都サンクトペテルブルグが舞台となっています。農奴解放前夜1850年代末~60年代半ばにかけて首都ペテルブルグの犯罪率は高まり、一大犯罪都市のごとき観を呈していたらしい。巻末ではモデルとなった事件がいくつか紹介されています。主人公・ラスコーリニコフが罪を犯し、その後の精神状態が詳細に描かれています。熱に浮かされ、鬱屈とした日々。貧困にも関わらず、お金を大切にしないところも異常をきたしているからでしょうか。そして犯罪者心理としては、殺害現場に戻ってしまうのですね。彼の罪が表沙汰になってしまうと、母とこれから結婚する妹はどうなってしまうんだとハラハラしながら読んでいました。いまいち殺人の動機がよくわからず、ラスコーリニコフに感情移入することができません。『ひとつの命とひきかえに、何千もの命を救える』と作品紹介に書かれていますが、本当にこのような目的があっての殺人だったのか。それともただの妄想なのか。「白痴」とは違い、ドストエフスキーの思想が多く入り込んでいないので、ストーリーを追えばいい分読みやすく感じました。ラスコーリニコフが最終的にどのような選択をするのかが楽しみです。私は罪の意識に苛まれ、自首すると思っています。もちろんそれだけでは終わらないのでしょうけど。 >> 続きを読む
2017/09/20 by あすか
楡周平
父の転勤に伴い渡米し、フィラデルフィアのミリタリースクールで聡明な頭脳と強靱な肉体を造り上げた朝倉恭介。その彼を悲劇が見舞う。航空機事故で両親が他界したのだ。さらに正当防衛で暴漢二人を殺害。以来、恭介は、全身全霊を賭して「悪」の世界で生きていくことを決意する。彼が創出したのは、コンピューター・ネットワークを駆使したコカイン密輸の完璧なシステムだった。楡周平さんのデビュー作です。巻末をみると、どうやら本作の主人公・朝倉恭介を主人公もしくは関わらせた作品6作がシリーズとしてあるということです。最後までお付き合いできるかわかりませんが、次作の『猛禽の宴』は読もうと思いました。2005年に宝島社さんから文庫化されたものを、2008年に角川書店が再度、文庫化したものです。ですから、単行本として出版されたのは2005年より1年以上以前のことだろうと推察されます。ハードボイルドの主人公としての条件をすべて兼ね備えている朝倉恭介、兼ね備え過ぎていて気味が悪いほど。資質は超級、教育は熱心な両親からたたき込まれ、敢えて青春時代を厳しい環境におかれた青年です。アメリカのエリート大在学中に両親を飛行機事故で亡くし、その後はひたすら自分を鍛え上げ、文武両道、まさしく人間凶器と化した恭介には正義にゆくか、ひたすら悪の道をゆくか、大きく二つの選択肢を選ぶことができました。そして選び取った選択肢、それは安定とは程遠い、生きているという実感を得られるアウトローの途でした。大学在学中に得たコネクションを活かし、東京への薬物の密輸ルートを開拓、自らオペレーションを始める恭介。いちどの密輸で得られる巨額の利益。しかし恭介の興味は利益にはなく、ただひたすら、その利益を生むシステムの構築と運用にありました。ファミリーの信頼を勝ち取り、徐々に組織内での地位も上がってゆく恭介でしたが、慢心ならぬ細心すぎた故に、思わぬ落とし穴にはまりこむのでした。これ以上ないと言っていいほど、「悪」のエリートとしての条件を兼ね備えた朝倉恭介。こんな奴はいない、ここまでの英才教育を受け、結果を残している者ならば少なくとも悪の道には走らない、悪事を働くにしても陽の当たる道の途上であくまで合法的に行う…という感想はあまりにも現実過ぎていて面白味がありません。こんなにも優れた人材が、刹那的な、悪の道に走ることを描くからこそのフィクション、エンタテインメントです。知性溢れた頭脳が創り上げたコカインの密輸方法は大胆不敵、かつ巧妙です。薬物についてや、密輸について、たいへん勉強になりました。日本とアメリカで成長期を過ごした恭介が、日本社会を客観視して、それに全く染まらないというのも興味深かったです。日本とアメリカ、どちらかを選ぶとき、きっとどちらをも経験した者ならアメリカを選ぶのでしょう。東京が薬物に汚染されても、中国系か台湾系かわかりませんが、大陸マフィアがのしてきても関係ないのでしょう。愛国心というものをもった日本人が存在するのか。本作はそんな問いをも投げかけているような気がします。 >> 続きを読む
2015/03/19 by 課長代理
海堂尊
「死者の言葉に耳を傾けないと、医療は傲慢になる」幼馴染である新聞記者・別宮葉子から碧翠院桜宮病院で連続する不審死の正体を暴くためスパイとして潜入捜査を依頼された東城大学医学部生の天馬大吉のお話桜宮の最先端治療を結集した東城大学医学部付属病院とその下請けとも言うべき終末期医療と死亡時医学検索を受け持つ碧翠院桜宮病院この病院間で起きる桜宮医療界の光と影この作品は田口・白鳥シリーズ(バチスタシリーズ)と対を成す物語で、以後、最終巻の『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』で重要なエピソードとして用いられる物語である田口・白鳥シリーズと比べてみてもミステリー色が強い方かな事件の真実に繋がる伏線が随所に隠されていたりして過去の事故と事件・・・・・これはビックリ!!ロジカル・モンスターこと、厚生労働省医政中立第三者機関医療事故調査委員会設置推進準備室室長・白鳥圭輔と碧翠院桜宮病院の医院長・桜宮巖雄の対決これも見もの!!ただ・・・・終末期医療の問題点を定義しながらそれ自体をミステリーとして仕上げた・・・・ちょっとお話にのめり込めなかったかなー・・・・・「本当に、詰めが甘いんだから」・・・・・そして、物語は、『ケルベロスの肖像』へ続く・・・・・・http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-265.html >> 続きを読む
2013/04/14 by momokeita
飴村行
驚異の人物設定と異形の怪物達が、愛憎交え奇妙な物語を織りなす、粘膜シリーズの第1作である。全作と比較すると、飴村の雰囲気を味わうに丁度いい話ではあるが、どこか予定調和気味でスッキリしなかったので評価は低めになる。興味がある方は『粘膜蜥蜴と『粘膜兄弟』をオススメします。どちらも長編ではありますが、それに見合った夢中になる他にはない魅力を秘めた、作品です。 >> 続きを読む
2020/03/24 by IQ33人
曽根 圭介
装丁だけでもホラー作品と分かりそうだが、ホラーというよりはブラックな後味を残す3つの作品群という感じ。「熱帯夜」借金を抱える夫婦の元へ借金取りが脅迫をかける。そこにたまたまいた僕。夫が実家に金の工面を求めるため向かい、妻と僕と借金取りが残る。車パートと家のパート交互に描いていき、実はこうでしたと明かす構成。ほぼ全員にブラックな結末が待っているというのは笑える。表題作は高齢化社会に厳しい是非を問いかける中身。召集されるだとかヤバ目の内容で進んでいき、実は繋がりがあったということ。1作目はそんなに感じなかったけど、こういう作風だと他作品も見たくなる。 >> 続きを読む
2019/06/27 by オーウェン
家出友達いじめ児童会長大人っぽい影響力のある子供最初のお話で二人とも男の子だと思っていた。名前や、性格、志の高さ、家出をする勇気などできっとこの子は男の子だろうと思いながら話を進めていました。雰囲気や、イメージで捉えてしまうことが多いのではっとさせられました。 >> 続きを読む
2015/12/04 by -water-
北山猛邦
物々しい機械が、錆びつくまま放置された雪の孤島。世界の終末を思わせるモノクロームの光景。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」とルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」をかけあわせるがごとく、鏡の世界で不可思議な犯罪が粛々と進行する。第24回メフィスト賞を受賞したデビュー作『「クロック城」殺人事件』に始まる"城シリーズ"の3作目の作品だが、作品としては独立している。かつて朝鮮戦争の補給基地だったと噂される孤島、江利カ島。誰もその正体を知らないアイテム「アリス・ミラー」を入手せんと集められた探偵たちはしかし、連続殺人の生贄となっていく。鏡の上に置かれた死体は、硫酸で顔を焼かれ、合わせ鏡の部屋で、アリスは鏡の中に消える。各章の扉には、チェス盤が描かれ、白の駒が物語の進行にあわせて、ひとつずつ屠られていく。徹底して冷たく無機質でありながら、だからこそ、むしろ人間という存在の悲痛さが浮き彫りになる。ハウダニットに瞠目し、ホワイダニットに唖然とし、最後にフーダニットが解き明かされる時、読み手である我々は、鏡の向こう側を覗きこむことになるのだ。 >> 続きを読む
2020/04/03 by dreamer
真梨幸子
セックス依存症の主婦と彼女が原因で巻き起こる一連の怪死に関するミステリー。この文章は誰の視点なのかというのがわからず、途中で違和感が生じて何度か読み返し、わかりたいと思うくらい面白かった。どこがフィクションでどこが実在するものなのかわからず、途中恐怖を感じる部分が多かった。推理パートが短く感じたが、余韻が残るというか、これはこれで本全体の雰囲気にもあっていると思ったのでありだと思う。小さなすれ違いが重なることで取り返しがつかなくなる感じが非常によかった。読み終わってもう一度読み直したいと思ったが、愉快な(明るい)話ではないのでとりあえずほかの作品を読みます。 >> 続きを読む
2018/10/01 by tnp
出版年月 - 2008年10月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本