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2009年2月発行の書籍

人気の作品

      町長選挙

      奥田英朗

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 伊良部先生シリーズの3作目だ。
        相変わらずのノリに思わずニヤリとしてしまう。ふざけているのか真面目なのか。けれども、結局は無事に治してしまっているから可笑しい。オムニバス形式の話だが、3作目の町長選挙がいい。最後のシーンに思わず力が入る。気楽に読めて面白い。 >> 続きを読む

        2019/04/27 by KameiKoji

    • 他14人がレビュー登録、 50人が本棚登録しています
      タイタンの妖女

      浅倉久志 , カート・ヴォネガット

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Tukiwami
      • 「作者さんの実体験からくる、無慈悲とシニカル感覚、それに慈愛。」

        それを

        「宇宙空間にある時間等曲率漏斗に突っ込んだ結果、歪んだらせんの内部で波動的存在になった。」

        という表現で抽象(観念思考)と具象(現実感覚)のすり合わせと融合を上手く宇宙の観方(みかた)として、現実と観念をこすり合わせるというよりは、ふわふわ漂う、地球での重力の感覚を起点に観念の宇宙遊泳を愉しむ感覚で表現しているという感じでしょうか?

        「殺してしまった事も、死ぬときにはトラルファマドール星人のサロのかけた後催眠幻覚の力などで、登場人物たちはそれぞれに自分達の生きる場所を見つけ、人生を思い残すことなく全うしていく」様で、人の業や観念の上手な扱い方も感じられそうです。

        また、「読書の本質についても正しい認識の持ち主である太田光さんの愛のある書評」も楽しみです。

        私は、

        「私はなんのために生きているのだろうか?」

        という観念の道草をたま~にひとりですることはありますが、生きる動機が「死にたくないから」という弱~いものですし、「その答えは示さないまでも、答えの存在を感じさせてくれる」という「分けわからん、でも感じ取れそう」な感覚を感じて「人生の一冊になりうる本だと思」われた様に、その「答えが実際に感じられる感覚」が私には宝物になりそうで、

        この『タイタンの妖女』に乗り込んだほうが宇宙遊泳を愉しめそうです。

        読後、「淋しかったり悲しかったり」はしそうですが虚しくはならなそうで、『タイタンの妖女』独特の美しさを自分に滲ませてみたいです。


        以上、皆さんのレビューやコメントを読んでの気持ちをしたためてみました。
        >> 続きを読む

        2019/01/10 by 月岩水

      • コメント 1件
    • 他6人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A lollypop or a bullet

      桜庭一樹

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! karamomo loon

      • 今回読了した桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」は、日本ミステリ独特のまなざしを突き詰め、罪深さを描いた野心的な作品だ。

        田舎町に住む十三歳の少女なぎさと、転校生の海野藻屑の物語。
        自分は「人魚」だと自己紹介し、イタい言動を繰り返す藻屑。

        だが、彼女の足には無惨な殴打の痕が無数にあった。
        虐待されているのか? なぎさは藻屑と親交を深めつつ、真相に迫っていく-------。

        とにかく、不穏な予感に満ちた物語だ。しかもそれは、藻屑の足の傷が発見されるずっと以前からすでにたちこめている。
        物語の開幕直前におかれた新聞記事。そこには、藻屑がバラバラ死体で発見されたと報じられているのだ。

        このように、結末は最初からわかっているのだ。
        だから、時おり訪れる青春小説らしい燦然と希望に満ちた瞬間も、かりそめのものにすぎないと読む者は知っている。
        希望など先にはないと知っている。そして、すべては陰惨な人体破壊へのカウントダウンでしかなくなることを-------。

        そんな痛ましい青春小説として見事な仕上がりを見せるこの小説だが、実はこの小説は、ある有名な本格ミステリへのオマージュになっているんですね。

        作中で二度、不可解な人間消失が起き、そのうちの一つが、その作品の名トリックと同じなのだ。
        だが、最後にそのトリックが明かされた瞬間に読む者に訪れるのは、原典たる名作が我々ミステリ好きに与えた「知的衝撃」ではない。

        深い痛みと悲しみなのだ。起きている現象は同一なのに、なぜ、かくも印象が異なるのか?

        著者の桜庭一樹が、原典たる名作が巧みに隠蔽したトリックの陰惨さに注目しているからだろう。
        謎解きのピースに還元されていた被害者の痛みと苦しみと、トリックのパーツとして搾取されていた人体の血や匂いが、この小説の中で描かれているのだ。

        本格ミステリに潜んでいる陰惨さが、痛烈に剔抉されている。
        誰かをだますために人間をモノのように扱うことの罪深さと、ミステリというものの罪深さを描く、この本は野心的な作品なのだ。

        >> 続きを読む

        2019/05/04 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      秋期限定栗きんとん事件

      米澤穂信

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 2018/3 14冊目(通算45冊目)。互恵関係を解消した小鳩君と小佐内さん。それぞれに付き合う相手ができ、幸せな高校生活を送っていると思いきや。小佐内さんは付き合う相手が変わっても行動は謎のままだし、小鳩君の推理壁も治る気配がなく「小市民」には程遠い感じ。それに加えて、放火事件に小佐内さんが関係していると疑いだした小鳩君。調査している瓜生君、小鳩君の相手の仲丸さんも絡んできて真相はどうなるのか?。その辺が気になるので下巻も引き続き読んでいきたい。

        >> 続きを読む

        2018/03/23 by おにけん

    • 他5人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      不毛地帯

      山崎 豊子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! fireman
      • 第二次世界大戦を満州で終えた旧日本陸軍参謀壱岐正は、未曽有の戦禍に一般市民を巻き込んだ責任を感じ、自決を思い立つが、上司である谷川大佐に強く止められる。
        “生きて歴史の証人となれ、それが残ったものの責任である”
         11年間、“不毛地帯”シベリアで戦犯として抑留、強制労働を課せられ、幾多の拷問にも己の信念を通して耐え抜き、帰国した。そこに、総合商社近畿商事からスカウト。
        “商社も戦争も同じ、稼ぐことで国益たる”という社長の信念で入社した。業務を国益と信じ、商社業務に邁進したが、そこは強烈な商社マン、政治家、官僚の意地、嫉妬が渦巻く伏魔殿のような組織であった。敵対する東京商事の鮫島常務の妨害になやまされながら、F-Xの壮絶な獲得競争で勝利したも、かつての戦友の自殺という結末、自動車企業の国際合併事業では副社長の嫉妬からの横やりで失敗、第二次世界大戦の開戦を決意させた石油利権を国益と信じ、ついに不正資金からの贈賄にまで手を染める。最後は自分をスカウトした社長の嫉妬から首をきられようとする。。。上司であった谷川元大佐、かつての恩人の息子で出家した秋津清輝らとの対話で揺り動かされるが、まさに精神的な不毛地帯に、底なし沼のように引き込まれていく。泥にまみれた自分も自覚し、最後は社長とともに、近畿商事を去り、谷川大佐の後を継ぎ、シベリア抑留者の同門会の会長を手弁当で引き受ける。第二次世界大戦後、長い不毛地帯からようやく脱した・・・
         シベリア抑留、F-Xの獲得競争、千代田自動車―フォーク自動車合弁事業、石油掘削権獲得と石油が出るまでの描写は、著者の丹念な取材でダイナミックな描写がなされる。そして、闇の深いビジネスの世界で泥をかぶりながら生きる、つまりはシベリアという、“不毛地帯”から、ビジネスという“精神的な不毛地帯”で生きる壱岐と、シベリアという“不毛地帯“から脱し、自らの世界を生きる谷川元大佐、フィリピン戦でたくさんの戦死者を出し、終戦に至ったというこれまた”精神的な不毛地帯“から脱し、出家という道を選んだ秋津清輝の生きざまの違い。
        “岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる”という歌に込められた思い、それが人間らしくいきる、ということなのだろう。
        ただ、同じビジネスの世界に飛び込みつつも、“水の流れる間々に生きている”(と思われる)インドネシアの華僑や、他の商社の石油マンたちとの対比がなされれば、より商社の世界の闇の深さが見えたであろう。
        >> 続きを読む

        2018/03/04 by DDMM11

    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      ないもの、あります

      クラフトエヴィング商會

      筑摩書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 実際ないのだけれど、ものの名前が付いた日本語って色々ある。
        鬼に金棒、とか、左うちわ、舌鼓、とか、堪忍袋の緒とか。
        「ないもの、あります」は、空想的商品カタログっていうか。
        ひとつひとつの商品に付いたイラストを見るのもまた楽しい。

        こんなところに目を付けるとは、クラフト・エヴィング商會らしいな。
        クラフト・エヴィング商會の世界観が好きな人には楽しめる。
        電車での移動中など、ちょっと読むのにちょうどいい。
        >> 続きを読む

        2017/07/21 by achiko

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      リーダーになる人に知っておいてほしいこと

      松下政経塾 , 松下幸之助

      PHP研究所
      カテゴリー:経営管理
      4.0
      いいね!
      • 近所に松下政経塾があるのですが、
        広大な敷地の奥にある塔しか見えません。

        ここは一体なんなんだ!と思っていたのですが、
        この本を読んでいるうちに、あの屋敷の中でどんな事が行われているのか少しのぞけたような気がして、楽しかったです。

        内容としては、松下政経塾の初代塾長である松下幸之助氏が
        塾生に向かって話している講和の内容。

        経験に基づく格言ばかりで、
        リーダーのみならず、人としての基本を教えてくれます。

        ====================================================

        「何事も基本となるのは、熱意である」

        基本は熱意や。単なる知識や小手先で考えたらいかん。

        ====================================================

        まわりにはわりとクールな若手が多いのですが、
        やっぱりここは大切ななんだ!
        と勇気を与えてもらいました。
        >> 続きを読む

        2017/01/20 by アスラン

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      何もかも憂鬱な夜に

      中村文則

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!

      • 私の大好きな作家のうちのひとり、中村文則の「何もかも憂鬱な夜に」を読み終えました

        主人公の「僕」は、施設で育った過去を持つ刑務官だ。
        十八歳で、なかば衝動的に何の関係もない夫婦を刺殺し、世論の激しい指弾にあった未決死刑囚の山井を担当している。

        一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井は頑として控訴しようとはしないのだった。

        なぜなのか? 「僕」はいらいらした気分を抑えきれない。
        彼は何かを隠している。

        刑務官と死刑囚との関係を主軸に描かれたこの作品は、当然のことながら「命」の意味を考え、それを人為的に失わせる死刑制度への疑問とともに展開していく。

        といって著者は、命を尊いものだとか美しいものだとか、ありきたりの概念で一元的に捉えようとはしていない。

        「僕」は、控訴しろと強く山井に言う。
        「事実を言ってから、死刑になれ。---殺したお前に全部責任はあるけど、そのお前の命には、責任はないと思ってるから。お前の命というのは、本当は、お前とは別のものだから」

        ここだけを読むと、単なる理屈としか映らないかもしれない。
        だが、「僕」がこう思うようになった経緯には、説得力がある。

        冒頭に出てくる、飼っていた赤い鳥が蛇に飲まれて死んだ話。
        幼少時にどことも知れぬ海岸で、死んだ大人の女を膝で支えていたというあり得ない記憶。
        それらが主調低音のように、最後まで私を捉えて離さない筆力は見事だ。

        しかも、この作品が胸に迫るのは、それが殺人であれ自殺であれ、その他の日常的なことであれ、人間を何らかの行為に駆り立てる衝動は、自分でも説明できないほどの"大きな闇"に包まれているという点だ。

        主人公が言うように、アメーバの時代から連綿として続いてきた命の存在は確かだとしても、その命を任された者の意識は、死刑制度と同じくらいに曖昧なものだ。

        ならば、どんな根拠で人が人を裁いたり、死刑にしたりできるのか。
        読みながら、途中から私は、サルトルやカミュの古くて新しい問題提起を思い出していた。

        >> 続きを読む

        2019/01/30 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      川は静かに流れ

      東野さやか , HartJohn.

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • ジョン・ハートの「川は静かに流れ」は、著者の「キングの死」に続く、2作目の作品で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作だ。

        「キングの死」は、家族小説として読ませたが、第2作の「川は静かに流れ」もまた家族小説で、家族の問題を真正面から扱った力作で、読み始めるとやめられない。

        物語は、かつて殺人の濡れ衣を着せられた主人公のアダム・チェイスが、五年ぶりに故郷へと、帰ってきたところから始まる。

        五年前に故郷を離れたのは、殺人事件の容疑者として逮捕されたからで、結局は無罪放免されるものの、居づらくなって、彼は町をあとにする。

        裁判で無実を勝ち取った彼ではあったが、法廷では、継母が彼を犯人だと主張し、父親もその証言を信じて、彼を勘当したという経緯があったのだ。

        そういう因縁のある土地に帰ってきた途端に、事態は動き出す。
        それまで止まっていた時間を、一挙に取り戻すべく、彼の周囲で次々と暴行事件や殺人事件が、起こり始めたのだ。

        とにかく、小説のコクにあふれていて、人物の造形が優れているので、何気ない風景までもが、きらきら光っているのが、とても良いんですね。

        富裕な一族をめぐる、家庭内の物語という、ミステリの伝統的なテーマをあえて選んだ著者の姿勢に拍手を贈りたいと思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/05/27 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      三匹のおっさん

      有川浩

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 昔、三匹の悪ガキと言われた60を超えたおっさんが今度は様々な困りごとを解決していく話。軽妙なストーリー展開、面白さに加えて気分爽快にさせてくれる。やはり有川浩はいい! >> 続きを読む

        2017/04/25 by konil

    • 他2人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      うつくしい人

      西加奈子

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 主人公の百合は、32歳。
        実家が裕福で、いまだ親のクレジットカードを使って買い物をし、月12万の家賃を親に払ってもらっている、いい歳してちょっと甘ちゃん。
        その百合が、職場で些細なことでたしなめられたことで、泣き崩れ、その場から動けなくなる。
        ただの世間知らずのわがままな行動だけではなく、百合の心は、壊れかけていたのだ。
        彼女はいつも「自分自身」というものを持てなかった。
        彼女はいつも「誰かから見た私」を意識して、自分の感情が持てなかった。。
        心は壊れかけているけれど、このままではダメだ。と、最後の力を振り絞って、豪勢な4泊5日の旅に出る。もちろん、親の金を使ってだが…

        そのホテルで知り合ったバーテンダーと、旅行客マティアスとの交流がきっかけで、彼女は徐々に、今まで押さえつけ、誤魔化し、随分と意地悪してきた自分の心に、耳を傾けるようになる。
        旅の行きと帰りでは、同じ景色でも、見え方も感じ方も違ったはず。
        ラストは主人公と一緒になって、清々しい気分になれた。
        >> 続きを読む

        2016/01/25 by shizuka8

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

      角田光代

      角川グループパブリッシング
      4.5
      いいね!
      • エッセイだが、面白かった。原田宗典の女性版といった所か。(原田さんの作品のファンで、違うわ!という人がいたらごめんなさい)。でも、しょうもない事を、よくもここまで膨らませて話を面白くできるものだ。庶民的というか、赤裸々というか、ちょっと人には隠しておきたいハズカシ~って事も面白おかしく書いてあり、夜中に大爆笑。 >> 続きを読む

        2017/05/02 by チルカル

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      ポトスライムの舟

      津村記久子

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • どんな状況にある人物であっても、それが文章化されることでその人の生活や人生は、間違いなく価値のあるものに思えてくるなぁと感じられるお話で、私も、地味であっても良いじゃない、の元気をもらえました。生活しているだけで物語として成立する、それはナガセの心の中のつぶやきから感じるものでもあったし、文章のさらっと静かで楽観も悲観もしていない雰囲気から感じられるものでもありました。良かったです。
        >> 続きを読む

        2014/12/29 by yuko1510

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      スコットランドヤード・ゲーム

      野島伸司

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 友達にプレゼントされた。
        テンポの良い作品。
        映画っぽいかんじ。
        最後にほろり。
        かんぺい。。。
        >> 続きを読む

        2017/06/17 by keisan

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      しあわせのねだん

      角田光代

      新潮社
      4.0
      いいね!
      • 使ったお金がその人の一部を作るっていうのに、確かにと納得してしまいました!

        角田さんのエッセイ、ほんとーにおもしろいですね!!!なんか読んでると安心してしまう。
        角田さんの性格、考え方とかが好きだからこんなにハマってしまうのかも!
        >> 続きを読む

        2017/06/07 by asa_chann

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      生きてるだけで、愛。

      本谷有希子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • 自我の暴走、破壊、奇行の抑制が効かないメンヘラ主人公女子と3年も同棲している草食系男子との感情の交わらなさがおもしろかった。

        何者とも100%理解しあい、繋がれない不安定な時代。ツンデレ、ヤンデレなど愛情の多様性の中、また一つ新種の恋愛を見せつけられたような生命力みなぎる物語。ちょっぴり演劇的な登場人物たちも本作の魅力に感じた。

        同時収録作『あの明け方の』のプチ家出リセット感も、なかなか心地よい掌編だ。
        >> 続きを読む

        2016/05/08 by まきたろう

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      黒猫 ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

      巽孝之 , エドガー・アラン・ポー

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chao
      • 学生の時ゴシックとはなんぞや? と思い教授に話をしたところ、これを読みなさいと言われた本です。

        ゴシックについては建築とファッションのイメージが強かったのですが、小説として言語化(?)すると地下と言うか、湿り気と真っ暗というわけではない暗さというか、そういった印象を受けました。
        >> 続きを読む

        2015/02/15 by シシギリ

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      沖で待つ

      絲山秋子

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! KEMURINO Mango
      • なんて、カッコいいタイトルなんだろう。装丁も超Cool またひとつ読み逃していた刺激的な本と出会えてラッキー!

        総合職とがジェンダーとか行政用語にふりまわされながら奮闘している女性たちの熱量が男より男前。

        組織に蔓延する不倫やセクハラ、パワハラの男社会構図すら、凌駕してしまうサバサバした女子力の進化。

        色恋なしで男と女が認めあい、渡り合える新たな社会図に拍手! 自身も死ぬ前にハードディスクをどう処分しようか?マジ考えた。他2収録作もスカッと痛快!パンクな読後感!
        >> 続きを読む

        2018/03/18 by まきたろう

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      読まない力

      養老孟司

      PHP研究所
      4.0
      いいね!
      • 養老先生の本を読んでいると、あの声が聴こえてきそうだ。
        確かに、自分の頭でもう一歩考えることの意義の大きいことは納得するし、それが難しいこともそうだと思う。
        また、そういう人たちが減少しているだろうことも。
        さて、ここで気づきがあったわかだから、あと、どうするかは自分次第(^^)
        >> 続きを読む

        2015/06/11 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

      喜多川泰

      (株)ディスカヴァー・トゥエンティワン
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • この本は友人から薦められて読みました。父親が上京する息子に宛てた一冊の本には、祐介という青年が上京してからの人生が語られています。最初は順調に進んでいるようにみえた人生が、物語が終盤に近づくにつれて、理想とは程遠いものになっていきました。

        その物語が終わったあとに父親がなぜこのような結末になったかを常識の5つの殻を破りながら、説明します。

        その中で私が1番印象に残っているのは、財産の投資についてです。投資とは、今ある財産を今は使えないものに変えて、将来大きくなるのを待つと、いうことを知り。
        財産=時間という、考えがあることを知りました。

        私は今、大学生でアルバイトをしていますが、その財産=時間をアルバイトで、すぐお金に換えてしまうのか、それともその時間を良書を読むことによって、将来の夢を叶える大きな糧とするかを考えた時に、そのどちらか選択する時に後者を選びたいです。

        『貴重な財産である「時間」を投資すれば、それこそ大きなものとなって返ってくる』この言葉を胸に日々の読書に精進していきたいと考えます。
        >> 続きを読む

        2017/03/02 by atsu

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています

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