こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


2009年6月発行の書籍

人気の作品

      永遠の0(ゼロ)

      百田尚樹

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! chao tomato tadahiko kuuta makoto yam megu kaoru fireman emi kawahara sunflower ENRIKE ryoji taiaka45
      • 特攻は自爆テロと同じか

        史実をバックグラウンドにフィクション部分で感動をさせようとしてるのはわかってましたが...。
        戦時中に数々の特攻にかかわった人の証言の形をかりてうまく語られているけど多少わかりづらいところはナナメ読み(^ ^;)
        しかし最後の方のフィクション部分でのオチや、敵から見た目をプロローグとエピローグではさんでいるところなんか完成度高し。

        (amazon解説)
        「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
        >> 続きを読む

        2018/08/10 by motti

    • 他63人がレビュー登録、 288人が本棚登録しています
      植物図鑑

      有川浩

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! rinel
      • これで読了4回目となる、植物図鑑。

        小説だから書ける、さやかとイツキの出会い。

        「現実にこんな事、ないよねー」なんて突っ込みたくなるけれど。
        でも面白いんです。

        二人の日常が本当にあったかくて、穏やかで。
        でも悲しい事もやってきて、そこは読んでいる私でも辛かったです。

        何回読んでも、二人に魅了されてしまうのが、この本です。
        >> 続きを読む

        2018/10/19 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他16人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      星守る犬

      村上たかし

      双葉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.7
      いいね!
      • 私は愛情深くないのね。まずは自分なの。
        だからまっすぐ慕ってくる“犬”が苦手なの。
        散歩を怠けても、ゴハンを忘れた時も、屋上に出して一晩、忘れていた時も、なんで尻尾を振るの?

        「星守る…」のお父さんはイイ人だと思う。
        作者が後書きに書いているように「こんな最後」を迎えるような人ではないと思う。今の“あたりまえの生活”が危うい社会保障の上にある事を描いている。
        それでもハッピーをあのままじゃ、可哀想じゃあないか。
        ハッピーの健気さが切なかった。
        同時にこの本が嫌いになった。

        マンガの整理をしていて「星守る…」が出てきた。
        読み返してみた。
        ハッピーは可哀想じゃなかった。
        ハタからどう見えてもハッピーはお父さんに会えて幸せだった。
        何が幸せなんてハッピー自身でしかわからないのだから。
        あの時に感じた、この本に感じた“嫌い”はウチの飼い犬に対する私の後ろめたさだった。

        ネェ、なんで尻尾を振るの?
        >> 続きを読む

        2017/10/04 by たたみ

    • 他5人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      きつねのはなし

      森見登美彦

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! kinopun

      • 森見登美彦の文才は凄いと思う。

        第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した「太陽の塔」の主観と客観のズレがもたらす笑いや、韜晦と諧謔に満ちた個性的な語り口には、森見登美彦という異能の作家に魅了されたものでした。

        そのモリミーの京都という舞台は同じでも、短篇集「きつねのはなし」は、そのデビュー作の「太陽の塔」とはまるで異なるスタイルをとって書かれているんですね。

        古道具屋・芳蓮堂でバイトを始めた「私」が、店のお得意様である薄気味悪い五十代の男・天城さんから奇妙な交換を持ちかけられ、異様な体験をすることになる表題作の「きつねのはなし」。

        シルクロードを旅したこともある経験豊富で博識な先輩に憧れる「私」が、ふとした小さな綻びから、先輩の本当の姿を知ることになる顛末を描いた「果実の中の龍」。

        京の町に現われた通り魔の正体を暴こうとする剣道の道場の少年少女の活躍を描く「魔」。

        祖父が亡くなった通夜の晩に、古い屋敷で怪現象が起こり、やがて一族の不思議な来歴が語られる「水神」。

        四篇の怪異譚が収められたこの短篇集に、「太陽の塔」でのあの韜晦癖のあるモリミーは見当たりません。

        いつも薄暗闇の中におり、夜も行燈しか灯さない、表題作に登場する天城さんではないけれど、陰影礼讃的なしっとりとひそやかな声で語られるこの怪談集は、作家・森見登美彦の資質の奥深さを物語っていると思う。
        古都の日常の裂け目から、ぬるっと現われてくる、あやかしの者どもの気配を伝えて、実に素晴らしい。

        うつし世に生きる私たちと、しかし、そうしたあやかし者どもにどんな違いがあるのか、とでも言いたいかのように淡々と綴られる物語が絶品だ。
        そして、今、此処にある世界の輪郭をゆらりとさせる語り口も、実に見事だ。

        とりわけ素晴らしいのが、表題作の「きつねのはなし」。

        古道具屋の若き女主人・ナツメさんときつねの面の因縁。
        その面をあるものとの交換で、天城さんに渡した「私」が得ることになる恐ろしい因縁。
        ナツメさんは何を天城さんに差し出し、何を交換で得たのかという謎。

        すべてを薄暗闇の中で、ぼんやりと明かしていくという語りのテクニックが、心憎いばかりに決まっている傑作だと思う。

        >> 続きを読む

        2019/01/03 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      それでも、日本人は「戦争」を選んだ

      加藤陽子

      朝日出版社
      カテゴリー:日本史
      4.6
      いいね!
      • 東大文学部で近現代史を教えている著者が、栄光学園の歴史研究部メンバーに行った集中講義を元に書いた本です。日清戦争から太平洋戦争までの4つの戦争について問いと答えという形で説明されているので、ハイレベルな内容ながらもとっつきやすいです。

        戦争は何のために遂行されるのか。これにルソーが、相手国の憲法を変えるためと答えているのが面白かったです。たとえば第二次世界大戦後には日本の憲法がアメリカに書き換えられて、国家主権者が天皇から国民になりました。世界大戦を知らないルソーの提示した原理が現代で通用するとは、目から鱗です。

        また「歴史は科学か?」という問いも出てきます。歴史は科学のように普遍的でないから違うという意見がまず出そうです。これに歴史家のE.H.カーは「科学だ」と答えて、歴史家は特殊から普遍を見るのだと反駁します。たとえばリチャード三世が王位継承のライバルを謀殺したのは事実か考えるとき、歴史家はそのような行為が当時一般的だったかを考えるそうです。王位を得ても謀殺によって正当性がゆらぐのであれば一般的でなかったはずで、それなら事実ではないとする考え方は確かに筋が通っています。
        またE.H.カーは、人々が歴史的な選択をするとき、過去の似た経験を集めて判断材料にしていると指摘します。だからこそ歴史を学ぶときには幅広い視野で、立体的に物事をとらえることが大切なのだなと実感しました。

        本書は特定の考え方への偏りや押し付けがなく、いろんな角度の史料から戦争について考察している良書だと思います。たとえば満州への武力行使を正当だと答えた東大生が88%いた事実を知れば、満州事変を「陸軍の暴走」で終わらせてしまうのは危険だなと見方が変わります。
        加藤先生の講義を通して歴史の見方や考え方について学ぶところが大きく、また再読したいと思える一冊でした。
        >> 続きを読む

        2017/11/03 by カレル橋

    • 他4人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      一瞬の風になれ

      佐藤多佳子

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 兄がサッカーをやるために生まれてきたような存在でずっと兄を目指してサッカーをやってきた新二。でも高校進学のとき諦めて兄と違う道を目指す。幼馴染の連も天才的なスプリンターで新二は新たな目標を掲げて陸上にのめり込む。才能に溢れた人がそばにいるだけで自信喪失してしまうことってあるよね。見えないプレッシャーを払って目の前のことに頑張ってる新二が爽やか。生徒の気持ちを第一に考える三輪先生はいい教師だ。 >> 続きを読む

        2018/05/15 by miko

    • 他3人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

      香山リカ

      幻冬舎
      カテゴリー:人生訓、教訓
      2.5
      いいね!
      • こういう啓発系のものは期待しないで読むのが吉。「勝間和代を目指さない」ってのに藁 >> 続きを読む

        2018/07/11 by motti

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      温室デイズ

      瀬尾まいこ

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 内容紹介------------------------------------------------
        みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが...。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。
        --------------------------------------------------------

        いじめという難しいテーマを扱った小説ではあるが、瀬尾さん自身が教師を務めていたからか、丁寧に書かれている。
        本人でもよくわからない、思春期独特の自我あるいは人間関係についての描写は、優れた観察眼があってこそのものだと思う。
        いじめられる友達を見ることの辛さとか、みじめさを知られたくなくて助けを求められないとか、子どもをカテゴライズすることへの反発とか。

        作品の中では「学びの部屋(フリースクールの名前)はぬるま湯だ」というような踏み込んだ表現も出て来る。
        しかし、これはフリースクール生を批判するようなものではない。
        そこには子供を鼓舞するような思いがあるのではないかと思う。
        今は学校から遠ざかっても、いずれは社会に出なければならないのだから、どこかで立ち向かわなければならない。

        物語を通してわかるのは、子供は良くも悪くも染まりやすいということだ。
        以前読んだジェームズ・クラベルの『23分間の奇跡』のように、子どもは大人や周囲の環境から大きな影響を受ける。
        いや、大人も同じかもしれない。
        そのような中でも自分を持って戦い続けた人たちの行動が、周囲をほんの少しでも変えていく。

        立ち向かうのが難しい時は、「何もかも捨てて、的を絞るんだ」。
        一方で、すべてから遠ざかることはしないということも重要なのだと思う。

        良い小説ではあったが、エンターテインメント性には欠けるか。
        思春期の頃の経験で感想が大きく変わる小説だと思う。
        >> 続きを読む

        2015/03/30 by ともひろ

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      邪魅の雫

      京極夏彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 京極堂長篇シリーズの現時点での最新作。
        本作ではとにかく大鷹というキャラクタの出来栄えが出色、同シリーズ随一の変人キャラであり、この人物の行動だけで充分笑いが取れている。
        毒殺物なので殺人に至るまでの難易度が低く、事件は混迷の一途を辿る。
        作中、評論に関する見解が述べられており興味深かった。
        物語の構造としては「絡新婦の理」と対をなしている(僕は絡新婦が京極の最高傑作と認識している)。
        この作品以降12年以上経過しているにもかかわらず、同シリーズの長篇は発表されておらず、質の高い本格ミステリの長篇を書き続けることがいかに難しいかを示している。
        >> 続きを読む

        2019/01/26 by tygkun

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      一瞬の風になれ

      佐藤多佳子

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 1部よりのめり込んだ。最後で涙腺がゆるむ。まるで新二と一緒に。ヒーローのお兄さんと天才プリンターの蓮は映画では誰に演じて欲しいかな。可愛い谷口さんは誰にする?。想像力をかきたてられながら3部にいく。 >> 続きを読む

        2018/05/15 by miko

    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      一瞬の風になれ

      佐藤多佳子

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 面白かった。一緒に熱くなって一緒にドキドキして一緒に涙した。駆け引きしないでまっすぐ努力するって気持ちいい。親友とライバルっていうのもお互い切磋琢磨して伸びていくのも理想的だ。これはたぶん映画やドラマ化されただろうけどきっと面白いに違いない。 >> 続きを読む

        2018/05/15 by miko

    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      終の住処

      磯崎憲一郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      2.3
      いいね!

      • 磯崎憲一郎の第141回芥川賞受賞作の「終の住処」を読み終えました。

        「翌朝、妻は彼と口を利かなかった」というくだりの後に、「次に妻が彼と話したのは、それから十一年後だった」という1行がすらりと出てくる。

        1日や2日ではない。なんと11年間も口を利かなかったのだ。
        この本の魅力を一言で言うならば、このような事態がちっとも異常ではないことを、著者とともに共有できる点だろう。
        なまなかな筆力では、この説得力は出せるものではないと思う。

        主人公は、製薬会社勤務のサラリーマンで、30歳を過ぎてから結婚し、一児をもうけ、小さな土地を買って家も建てた。
        この小説は、今時、どこにでもいるようなサラリーマンの20年間に及ぶ人間の「心の生活」を描いた作品だ。

        そして、この20年間には、事件らしい事件も起きない。何人かの女と浮気もするけれど、何の騒動も持ち上がらない。
        ただただ、はた目には至極平凡な生活が続いていくばかりなのだ。

        しかし、どんなに平凡な生活を営もうとも、人間にはそれぞれの「心の生活」があるものなのだ。
        そして、これが実にやっかいなのだ。

        ほとんど外部には露出しないが、そこには狂気もあれば幻想もある。
        たまさか主人公が遭遇する具体的で奇妙な現象がその一端だ。

        だが、そのことにこだわりながらも、一方では忘れてしまいたいという彼の内面の在り様が、時間の経過と絡み合う時に、この小説のドラマが浮き上がってくる。

        だから、このドラマは読む者にひどい衝撃を与える種類のものではない。
        主人公の受動的な性格も関連はしているが、さざ波のようにように寄せては返す小さなドラマは、読み進むうちにボディー・ブローのように効いてくる。

        そして、この効果は、最終ページの平凡なようであって、そうではない具体的な現実像として実を結ぶのだ。

        >> 続きを読む

        2018/10/21 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ミーナの行進

      小川洋子

      中央公論新社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! hinataboko

      • 今回読了したのは、小川洋子の谷崎潤一郎賞受賞作の「ミーナ」の行進。

        この小説は、古き良き時代の少女小説の伝統に忠実な、あり得ないほどの心に残るファンタジーで、そういうものとしてはよく出来た小説だと思いますが、正直、少し長すぎるかなという印象を持ちましたね。

        言ってみれば、完全に児童文学ファンタジーで、作者の小川洋子は、文章がこなれていて、構成の仕方やエピソードの入れ方も実に巧い人だから、それでなんとなく読まされてしまうんですね。

        山陽新幹線の開通、川端康成の自殺、ミュンヘンオリンピック、アラブ・ゲリラの過激派による、オリンピック選手村のイスラエル宿舎立て籠もり事件といった世相を織り込みながら、しかし、読み心地は、まるでお伽噺のような家族小説。

        時折、暗い影がささないわけではないのですが、この小説の全体を覆っているのは、確かな幸福感なんですね。

        しかし、小川洋子の小説の最大の美点のひとつである"昏い予感"や、"きれいな悪意"がまるで存在しないんですね。
        そこが、少し不満が残るところで、その悪意も何もない、どこにも引っ掛からないという点が、この小説の弱点のような気がするんですね。

        そして、細部の設定が物語に奉仕するために、不自然さをまとっている点も気になるところですが、「博士の愛した数式」で小川洋子の小説と出会った人には、ぴったりの作品かも知れませんね。

        >> 続きを読む

        2018/07/07 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      モノレールねこ

      加納朋子

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 久しぶりに、素敵な本と出会った。

        2017/03/07 by ふみえ

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      船に乗れ!

      藤谷 治

      ジャイブ
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 前作の話とは違い前作が演奏と恋愛の話であるならば、今作は恋愛と主人公の心の葛藤のような話でした。

        前作は演奏のシーンの迫力に圧倒され、今作は主人公のリアルすぎる心の変化に魅せられた!
        私が今まで読んできていた少年誌のような話の展開ではなく主人公をとことん追い込むような話が今作では続き、この先どうなるとかとページをめくる手が止まりませんでした。(少年誌を非難してるわけではないです笑)
        次作でどのような展開になるのか想像がつきません!
        早速次作購入だ!!

        >> 続きを読む

        2016/01/26 by iatt

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

      イタロ・カルヴィーノ

      3.7
      いいね! Moffy
      •  ユーモアで風刺感満々のお話。

         工業化社会に生きている人々は、こうしてみるとまるで機械になったようだ。
         感性が薄く薄く削られ、活気がなく、茫然となっている。けどやはり生身の人間なので、時折自然に戻りたいと、本来の感覚を取り戻そうとはしている。
         でも、そういった「異質者」はたちまち現状の規律を壊してしまう。せっかく本能に従って行動しても、何か逃げられない「網」にがんじがらめされてどうしようもない。
         そして、またいつもの生活に戻る......
        >> 続きを読む

        2018/02/27 by deco

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん

      入間人間

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • みーまーシリーズ終了
        続きを欲す

        2014/02/16 by TDPN

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      リンカーン弁護士

      古沢嘉通 , ConnellyMichael

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!

      • 司法制度における問題点のさまざまを浮き上がらせ、活発な議論を呼び起こしている我が国の裁判員制度だが、リーガル・フィクションのジャンルでも、問題作が続々と出版されていますね。

        映画化もされたマイクル・コナリーの「リンカーン弁護士」(上・下巻)もその中の作品ですが、主人公はお馴染みのハリー・ボッシュに替わって、刑事弁護士のミッキー・ハラーが活躍する新シリーズ。

        タイトルのリーカーンというのは、主人公の名前ではなく、事件を求めてロサンジェルスとその近郊の下級裁判所を駆け巡る、彼の足、乗用車のリンカーンから取られているんですね。

        この高級車にこだわり、しかも運転手付きで乗り回す主人公だが、決して裕福ではなく、離婚による娘の養育費やローンの支払いで汲々とした生活を送っている。

        そんな彼に、久々に舞い込んできた旨い話は、暴行事件で逮捕された裕福な不動産業者の弁護の仕事だった。

        「無実の人間ほど恐ろしい依頼人はない」という冒頭のエピグラフの意味するところが、作中でも何度か反芻され、正義の在り方や弁護士の良心という非常に重いテーマを我々読者に強く印象付けてくれる。

        しかし、事件の様相が刻々と変わっていく小気味いい幕開きから、殺人事件で物語が加速し、中盤の堂々たる法廷場面へとなだれ込んでいくという展開は、軽快かつサスペンスフルだ。

        そして、ストーリーと並行して、自身の内面描写や友人との関係を通して、主人公の人間性を浮き彫りにしていくあたりの巧さも、さすがマイクル・コナリーならではのものがありますね。


        >> 続きを読む

        2019/01/02 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      世界文学は面白い。 文芸漫談で地球一周

      奥泉光 , いとうせいこう

      集英社
      カテゴリー:文学史、文学思想史
      4.0
      いいね!
      • 日本の中にいてばかりいてはつまらない。読書で世界へと旅立とう。
        海外文学を身近にすべく「文学漫談」を繰り広げる奥泉光&いとうせいこう。
        対談本ですが、お膳立てされた対談を文字起こししたのではなくて、お客の目の前で舞台に立ってライブ形式で掛け合い漫才のごとく展開される文学談義をまとめたものだったのですね。
        これはその第2弾でありました。(こんな事実全然知らなかった)

        最初「面白おかしく読み解く」ってとっても危険、と思っていました。
        部分をデフォルメしてコミカルに強調したり、わざとヘンな角度から眺めてみたりして笑いをとるつもりじゃないでしょうね~と。
        すみません。杞憂でした。
        さすが、人前でしゃべる決意があるだけのことはある。
        「小説を面白く読むにはていねいに読まなければならない」とおっしゃるように、きちんと読み込んできていて、共感できる部分もとても多くて勉強になります。

        これはパッケージツアー。ガイドの案内に従ってまだ観ぬ世界を発見する旅。
        読んでいない人には面白さのエッセンスを伝え、いつかはあなたも「一人旅」に出てもらいたい。
        (つまり原本を読むこと)
        再訪(既読)の方にも、一読では見逃していた細部や秘められた背景を新発見してほしい。
        そんな二人の思いに納得です。

        読書案内の書なので未読の方でも楽しめるでしょう。
        しかし中には先に原作を読んでいないと作品のすごさがわかりにくい小説もあると思われます。

        「異邦人」「予告された殺人の記録」「愛人」など。
        論理的分析、作家の手法の検証などについて語られ、客観性があり、話している意味はわかるのですが、
        実際の感覚や手触りという最も文学な部分が未読の方には伝わらないのではないかと感じました。
        また、斬新な着眼点、分析の意外性に驚くためには、
        自分がまず印象や考えを持っていないと、どこも「意外」ではなくなってしまうものです。
        もし驚きたかったら、先に原作を読んだ方がいいのではないかと私は思いました。
        ここに取り上げれれている小説は、いずれも読む価値のある名作ばかりなんですから。

        ところで、二人の掛け合いは漫才そのものです。
        なかなか奥泉さんの自分ネタ。面白いです!
        本の話と離れていても充分楽しいです。
        作家の人柄や日常の姿も察することができ、親近感も湧きました。
        でも肝心の「小説の笑いどころ」の方は爆笑というタイプの笑いではありません。
        お二人はイロニー(アイロニー)と、盛んに言っていますが、このイロニーの掘り起しが楽しいんです。
        親切にも小説に対するツッコミどころを教えてくれるという感じ。
        小説がボケ役なので、読みながら自分でツッコミ入れてみろと。そういうことですね。
        おかげで無意識に本に合いの手を入れる癖がつきそうです(^^ゞ

        既読の方も、この本を読んで面白いと思ったら再読しましょう。
        名作文学は何度も読まないといけないんです。
        特に短篇は簡単に読んでしまって面白さ素通りしている危険性が高いです。
        そして文学はあらすじ要約に価値はなし。
        奥泉氏も「本筋だけに意味があるわけではない」というのが小説的な精神だとおっしゃってました。
        それを教えてくれる価値ある漫談。いいですね。これ。

        【内容】 コンセプトは「翻訳小説の名作を薄い文庫で読む!」
        ①カフカ『変身』 既読 レビュー済
          カフカって語りたくなる作家ですよね。特に「変身」はなんでも語れそうです。
          こんなに短いのに、クローズアップすると面白くなるポイントがありすぎるほどある作品。
          全編キーワードみたいな濃厚な小説ですね。

        ②ゴーゴリ『外套・鼻』 多分未読(話は知っているし部分は読んでいる)
          ゴーゴリーってアバンギャルドだったのかもしれません。
          ゴーゴリ=古典だと思わずに読んでみようかなと思いました。

        ③カミュ『異邦人』 既読 レビュー済
          これは好きすぎて読み込んでいるので、目からウロコの新説と思える指摘はなかったです。
          そうなのよね。とうなずきっぱなしな感じ。

        ④ポー『モルグ街の殺人事件』 既読 レビュー済
          いきなりネタバレですか!だからミステリーは未読でレビューを読んじゃだめなんだってば(^^;)
          ホームズもそうだけど、創世記のミステリーはほとんどバカミスに近いものが多いんですよ。
          でも、トリックのおバカさを補って余りある異様な雰囲気や恐怖感、想像力を刺激するストーリー展開など、現代小説には持ちえない効果があるんですよね。

        ⑤ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』 既読 レビュー済
          短篇の傑作といえば、この小説を取り上げない訳に行かないでしょう。
          作家の目線が入ると過去の記憶も一層鮮やかによみがえってくる気がしました。
          ああ。再読できちゃった気分♪
          あらすじを読んだのでは決してこうは行きません!

        ⑥夏目漱石『坊っちゃん』 既読 レビュー済
          奥泉さんといえば漱石なんでしょう。なぜかこれだけ日本の旅(松山&東京)。
          力の入り方が異様です(^^)
          坊ちゃんは童貞!と断言しています。そうかもね。
          ディープでディテールまで追求した斬新な解釈。これには負けました。

        ⑦デュラス『愛人』  未読
          これは完全に知らない状態でした。デュラスが女性だってことも知らなかったです。
          小説技法の話題にはやはり未読だとついていけない部分があります。
          アナコンダに登場願って笑えるという感じでした。

        ⑧ドストエフスキー『地下室の手記』 既読 レビュー済
          話は覚えていますが、こんなに面白かったかなあ?
          確かにとってもヘンな主人公で、「白痴」の前哨となった小説かもしれないと思いました。
          ドストエフスキーって意外に重厚・緻密じゃないんじゃないかという私の印象が
          結構筆が早かったとか天才的という言葉で裏付けられたようで嬉しかったりして。

        ⑨魯迅『阿Q正伝』  これも部分のみ既読 
          吉本新喜劇のギャグなのか?そんな目線もありなのか?
          阿Qってこんなにろくでもない人間だったっけ?
          この作品が名作っていうのが全く分からなかった私だったのですが、
          確かに、こう追及されると、とても不思議な小説に見えてきました。
          ホントはとってもアイロニカルな社会風刺小説だというのが正しいと思いますけれど。
          そう読まなくても面白さを「発掘」できるのか。ここまでくると、感心するしかないです。

        奥泉光×いとうせいこう の文学漫談ライブは今も下北沢で続いているのでした。
        <次回公演>
        2015年8月20日(木)
        ゲーテ 『若きウェルテルの悩み』

        次回のライブに行ってみようかな♪と強く思っているところです。
        どなたかご一緒します?
        >> 続きを読む

        2015/05/28 by 月うさぎ

      • コメント 18件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ヒルクライマー

      高千穂遥

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 単純で凄く読みやすい。自転車好きじゃなくても楽しめる。漫画みたいな小説です

        2011/06/09 by higamasa

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています

出版年月 - 2009年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本