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岩崎夏海
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タイトルの通り、『マネジメント』という有名な(私はビジネス書を普段多めにレビューしている割に、ドラッカー氏と『マネジメント』のことは、この本を読んではじめて知りましたが)ビジネス書の内容を実践しながら成長していく野球部の女子マネージャーのお話を書いた1冊です。似たようなタイプでいうと「まんがでわかる」シリーズなどもありますが、こういうストーリー形式にすることで、一見ハードルの高そうな人生訓や自己啓発本に親近感を抱かせるという目的については、十分達成できているかと思います。ただ、野球の話に関しては、某掲示板サイトの実況板で、「ノーバント・ノーボール戦法なんてやるわけないだろ!」という感じのツッコミがあったらしいですが…w同じように、『マネジメント』の引用箇所とその実践についても、著者の岩崎氏の個人解釈はある程度含まれるかと思います。が、正確さはともかく、上記のようなストーリー形式の本で取っ掛かりをつかみたいのであれば、読む価値はありそうです。 >> 続きを読む
2019/12/04 by ピース
有川浩
友人にDVDと一緒にかりました。テンポ良く読みやすく、人情味あるキャラクターたちに愛着がわく。各々が複雑な思いを抱えていたり、多少「お金」関連に対し辛口な部分はありつつもほのぼのとした雰囲気。この作品のモデルとなった劇団主宰からのお言葉(「解説にかえて」)がとても好きです。 >> 続きを読む
2017/08/21 by snowball
川原礫
決死の覚悟で電子の檻から抜け出した先に最愛の想い人がいない絶望にキリトが悲嘆に暮れる中、想い人を救い出す為に、再起する物語。愛する人と添い遂げる為に絶望に抗ってきたというのに、その愛する人が自分の声が届かない距離で苦しんでいるという冷酷非情な現実は、悲しみで心が覆い尽くされるような終わりの見えない絶望でしかない。そんな絶望に全身を侵されながらも、キリトは再び言葉を交わしたい一心に燃え上がる決意で立ち向かっていく。幻想的な妖精の国は人々を魅了するが、その裏で悪意が蠢ていてそれを一刀両断する爽快感が心地よい。 >> 続きを読む
2018/07/27 by ebishi
海堂尊
ドラマから入って本作を読みました。続編となるチームバチスタほかも以前に読みました。とても読みやすい反面、山場というか盛り上がりに欠けていたという感想です。ですが、上巻が非常に薄く、ここまでの感想であって下巻まで読み終えて全体の感じ方が変わるかもしれません。下巻に期待です。 >> 続きを読む
2018/06/11 by ryoji
内田樹
一番苦手な部類の本か。ビジネスの本とか、この本の様に考えさせられるのは、あちらこちらで、躓くように読む手が止まってしまうので、いらちな私とすれば、終着駅がみえぬ各停に乗った様で、いらいらと。中身は、“日本人”とは、書かれていることは耳の痛いことばかりであるが、まさに日々仕事をしていて根底に流れる考えそのものである。「私たちは、たえず外を向いてきょろきょろして新しいものを外の世界に求めながら、そういうきょろきょろしている自分自身は一向に変わらない」(辛い、痛っ)「現実主義者は既成事実しか見ない。状況をおのれの発意によって変えることを彼らはしない。既に起きてしまって、趨勢が決したことに同意する。彼らにとっての「現実」には、「これから起きること」は含まれません。「既に起きたことだけが、現実なのです」我国の現実主義者は、過去への繋縛の中に生きている」(辛い、痛っ、一歩先へなかなか進めない)日本人同士で、あうんの呼吸で商売できた時代は良かったけれど、グローバルとか云われて、世界に向かってお商売しだすと、今迄の常識、ルールがまるっきり通用しない事にぶち当たる・・・・揉まれる内にだんだんこの日本人気質が変化を成し遂げるのか、30年、50年、100年スパンで見てみないとあきませんな。でも、大昔から外敵と交わりながら、変わらない日本人の基本的気質は普遍なのでしょうか。昭和生まれの私は気を揉みながらも、変わらぬまま死んでいくのでしょうな。 >> 続きを読む
2015/06/08 by ごまめ
浅田次郎
50代半ばの冴えない財務省官僚と自衛官の再就職先は「これぞ天下り!」という、組織だった。女性職員から、「仕事という仕事はない。定年まで、ここで昼寝や読書をして過ごせ。」といわれ、呆然とする。物は試しと本来の表向きの仕事である、時効を迎えた債務の回収に向かうと、驚くことに、お金を返す輩が出てきた。回収した額は、なんと3億以上。潮時を見極めて、日本脱出の予定が、ことはそううまく運ばない。それでも、人間らしさわ失わず、こんなことをしでかしても、健全な彼らでいてくれてよかったと思える、温かいラストでよかった。 >> 続きを読む
2015/11/15 by shizuka8
松下裕 , アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
医師でもあった著者の残した、医療や病にまつわる七つの中短編のアンソロジー。はじめの四編が短編、残り三編が表題作ふたつを含む中編作品です。気鬱な内容の物語で集成されており、読んでいて気がふさぎました。なかでも三つの中編はその傾向が強いとともに、主要人物が俗人を嫌悪する知識人であるという共通点があります。以降は作品ごとの概要や所感などです。----------『脱走者』母に連れられて外来診療の結果、ひとり病院に残ることになった幼いパーシカの一夜が描かれる。患者や看護人たちの姿が、子どもの目におどろおどろしく映る様子が伝わる。『チフス』帰郷の途の列車内で、病のために目につくもの全てを厭らしく感じるクリーモフ中尉。おばと可愛い妹の待つもとに帰宅してチフスと診断される。快癒した後のクリーモフの感情が列車内と対照的に描かれる。『アニュータ』前途有望な医学生クロチコーフと、同棲する身寄りのないアニュータとの関係性が中心となる。『敵』最愛の息子に先立たれた直後の都会医キリーロフに、妻の診察を依頼しにきた裕福な地主のアボーギン。キリーロフはアボーギンに不快感を抱きながらも往診に向かう。『黒衣の僧』コーヴリン博士は休養のため逗留していたペソーツキーの屋敷で伝説とされる黒衣の修道僧の蜃気楼を目にする。コーヴリンは屋敷の娘と結ばれるが。『六号病棟』朽ちかけた病棟に収容されるのは五人の精神病患者たち。医師ラーギンは唯一、貴族出の患者であるドミートリチとの知的な会話を楽しみ、病棟に足しげく通うようになる。病院のスタッフたちはそんなラーギンを不審な目で見る。中盤でラーギンがドミートリチに対して口にする台詞が象徴的に響く。本書で最も含蓄の深さを感じさせる作品。『退屈な話』高名な解剖学名誉教授である、老年のニコライ・ステパーヌイチは自身の寿命が近いことを予感している。厭世観に満ち満ちたニコライの、俗世への嫌悪と軽蔑の感情が延々と綴られる。妻、娘、部下、娘婿候補、学生と、近親者を含めて目につくものをことごとく疎ましく感じる彼にとって、近所に住むカーチャという若い娘との時間だけが慰めだった。 >> 続きを読む
2020/08/12 by ikawaArise
桜庭一樹
(登録前に読んだ本)図書館で借りて読了(厳密には再読)。今回はヴィクトリカの母親の故郷へ行き、母の名誉を回復するという話。どういう話の筋かを確認しながら再読した。本編3巻目までは一度読了しているので、間をおかず読み続けて思い出したいと思う。 >> 続きを読む
2016/09/27 by おにけん
入江あき
不思議な世界だなー。こういうファンタジーってあまり読んだことないから色々なものが新鮮に写った。乱は子供だけど大事にしているスニーカーを履くと大人になれる。その大人になった乱が物凄く可愛く且つ綺麗。こんな娘が突然目の前に現れたら吃驚するしうっとりもする。だって中身は子供のままで無邪気なんだもん。乱の一家は魔法使いなのかな?お兄ちゃんもお母さんも変身してたね。お母さんのあの堂に入った感じは結構好きだな。この親あってこの子ありみたいな(笑)お兄ちゃんは妹も母親も心配するけど言動はぶっきらぼうででも、優しい。良いお兄ちゃんだね。お父さんは寡黙で芯が一本通ってる無骨な感じ。でも、ちょっとお茶目で意外と心配性。大人になった乱に恋をした凰太郎も中々良い味出してるしこのふたりの関係が気になるね。いやあ、良い作品に出会えました!本当に読んでる間乱たちの世界に入り込んだ感覚になって面白かった!今回も良い読書が出来ました! >> 続きを読む
2017/03/29 by 澄美空
小出義雄
まったく知識を得ようとしていなかったマラソンについてとっつきやすい本でした。僕なんかにはピッタリの内容。小出氏の、TVなんかでみたあの呑気そうな語り口を思い浮かべて読めばホントにコーチしていただいている気分。 >> 続きを読む
2018/07/19 by motti
綾辻行人
最後のどんでん返しには、やられた~。久しぶりに犯人捜しをしながら読んだが、違う人だった。「ゆずのさん」のレビューを読まなかったらこんなに凄い本に出会わなかったので、有難うございます。感謝でいっぱいです。 「小説の、小説」の意味がわかりました。この様な内容の展開は初めて読んだ気がします。 実話と書いてありますが、これも小説の一部なのかな?読んでいてわけが解からなくなります。 あなたも必ず騙されます。大推薦です。 >> 続きを読む
2017/11/12 by rock-man
ちょうど昨日ドラマの最終回でどうしてもそちらと比べてしまいました。自分は小説のほうが好きですが、今一つのめり込むようなインパクトを感じませんでした。ただし、構成や展開は実際の医師だけあって現実感がありました。 >> 続きを読む
2018/06/26 by ryoji
三崎亜記
この三崎亜紀の「失われた町」は、小説すばる新人賞を受賞した「となり町戦争」に続く、著者の長編2作目で、オムニバス形式で綴られる本格SF大作だ。三十年ごとに、行政区画上のひとつの「町」の住民が、人智の及ばない原因で、すべて消えてしまう世界。しかし、人々はなんとかして、消滅という理不尽な運命に抗おうとしていた。大切な人を失った人、特殊な体質ゆえに、消滅を生き残った少女、消滅に対抗する国家機関「管理局」に所属する女性。これら七つのエピソードで、重層的に語られた、さまざまな人々の思いが、三十年という時間を経て、ひとつになり、プロローグへと戻っていく構成が、実に素晴らしいと思う。 >> 続きを読む
2019/06/12 by dreamer
楊 逸
芥川賞を受賞している中国人作家の新作。読みづらいんだけどソレは持ち味と解釈。韓国人ボーイフレンド(向こうはどうあれ恋人ではないらしい)とのやりとりが可笑しいw サイズLL、むらいろ、等々w >> 続きを読む
2018/07/07 by motti
井伏鱒二 , 猪熊弦一郎 , 有馬頼義 , クラフトエヴィング商會
猫か犬かと言われたら、断然猫派です。本書は、日本人11人の、猫にまつわる文章を集めたアンソロジーです。もともと1955年に出版されたものの新装版なので、書き手もそれくらいの人たちです。古いところで寺田寅彦が入っていたのがとても嬉しい。彼の文章、好きなので。ちなみに内田百閒は、いません。谷崎はいます。どれも味わい深くてよい文章でしたが、大佛次郎の『隅の隠居』と坂西志保の『猫に仕えるの記』『猫族の紳士淑女』、寺田寅彦の『猫』『子猫』が特に好きです。私はずっとマンション育ちで動物を飼った経験はないのですが、ずっと一緒に住んでいると普通にペットを擬人化してみなすようになるそうですね。わかる気はする。クラフト・エヴィング商會の装丁になった点が新装版なのですが、表紙の黒猫がまたかわいい。猫では黒猫が一番好きです。ちなみにこれ、対になっている犬版もあるので、そっちも読むつもりです。 >> 続きを読む
2016/12/25 by ワルツ
荻原浩
面白くなってからは途中で止められず最後まで読んだ。心の交流の素敵さと、闘うことの大切さを教えてもらったなぁ。(10.05.14 読了) >> 続きを読む
2015/05/14 by のこ☆
安野モヨコ
安野モヨコさんは『美人画報』を読んでいたから、エッセイが面白いのは知っていました。食べ物連載もしていたとは知らず、図書館で見つけていそいそと借りてきました。面白かった!上巻は晩夏から秋、冬から早春まで。いい区切り方で、この区切り方ですでに内容に期待が持てます。誰だったかが、作家は毎日家にいるから食べ物が非常に楽しみになるのだ、みたいなことを書いていたけれど、やはり人によるようです。しかしご飯の描写が美味しそうな本や漫画は、大抵面白い法則がある。安野モヨコはおしゃれなカフェやレストランだけではなくて、普段の食事も楽しんでいるところがとても好きです。毎回でてくるちょっとした食事のイラストが実においしそう。絵が美味しそうなのではなく(絵ももちろん上手いんですが)描いてあるものが美味しそうなんです。「菜食の人のための弁当」のメニューや「ごはんがあればこれでいい!」など。冒頭の調味料一覧が実においしそうで、私もつい野菜を買い込んでしまいました。ぜひ下巻も読まなくては。 >> 続きを読む
2017/02/17 by ワルツ
上巻が面白かったので。下巻は春から盛夏、秋から立冬です。相変わらず美味しそうだ!空豆でひとつ書いていてくれているのが嬉しかったです。空豆大好きなので。あと、挿絵が本当美味しそうで嬉しい。鎌倉のお店がちょこちょこ出てくるのも興味があります。今度鎌倉に行ったときに寄ってみよう。「エア料理」がすごく面白かった。そして「豆ご飯」のシーンチョイスがすばらしかった。美食家ではない、料理人でもない、でも美味しいものを食べるのが好き、というその愛と、文章のうまさが、たまらず、気づいたら読み終わっていました。面白かった。 >> 続きを読む
2017/03/15 by ワルツ
貫井徳郎
妻子を事故で失った雪藤。その折に出会った天美遥。彼女は触れると心が読め、雪藤の心情に共感をする。次第に雪藤はその力を広めていき、遂には遥による組織が出来上がっていく。いわゆる宗教団体の出来方が記されている。本人は否定するのだが、まるで宗教法人のような組織が出来上がっていく過程。次第に雪藤や遥の力が及ばないほど大きな組織に。魂の救済に金が入ることはどうしようもないが、理想と現実の違い。絶望的な雪藤なので、そこにミステリが仕込まれているとは予想しなかった。ラストはハッピーエンドのように見えるがそれは雪藤であって、遥は果たしてそうなのだろうか。 >> 続きを読む
2019/05/19 by オーウェン
アントニー・バークリー , 高橋泰邦
いわゆるアンチミステリの古典。この種の小説の先駆けと言われており、事前知識がなければ今見ても、その結末に驚かれるだろう。内容の面白さと、ミステリ史における重要性という二重の意味で傑作と言えよう。 特に興味深いのは、一応の主人公であるロジャー・シェリンガムが、一般的な推理小説の探偵たちと違い「間違える」という点である。この作品は当時(1920~1930)の予定調和的な推理小説群に対する皮肉として書かれたと評されることがあり、登場人物たちは良い意味で人間らしい。完璧人間は出てこないのだ。その点が、この小説を一物語として面白くしているもののように思える。 最後に余談だが「日常の謎」を題材にした米澤穂信の『氷菓』シリーズのアニメにおいて、ヒロインがアルコール入りのチョコレートを食べるシーンがあるが、そこで食べられたチョコレートの個数が7つであったのは、本作のオマージュであろう。 >> 続きを読む
2017/10/19 by shinshi
出版年月 - 2009年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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