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2010年2月発行の書籍

人気の作品

      進撃の巨人 - 1

      諫山創

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.2
      いいね!
      • アニメは見てませんが原作コミックスを一気に読みました。
        なるほど~、問答無用な設定にぐいぐい引き込まれます。

        そしてこれは自分の殻を破って進み出ようじゃないか!というメッセージを込めているのがわかりやすい!
        だからこの漫画の読者が熱くなれるんですね。

        ビジュアルのネタ的にもおもしろすぎるしね、巨人て(;´Д`)

        (amazon解説)
        巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
        超大型巨人と鎧の巨人の正体が発覚。エレンとユミルは、彼らに連れ去られてしまう。二人を奪還すべく調査兵団が動き始めるが、エレンとユミルの間に亀裂が走り……!! かつて苦楽を共にした104期の仲間達が、敵味方にわかれて戦うことに!
        >> 続きを読む

        2018/08/23 by motti

    • 他8人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      オー!ファーザー A family

      伊坂幸太郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • さすが伊坂さん、一気に読めます。
        親父が四人だから4倍面倒でわずらわしいけれど、その分生きる力も4倍もらっているのかもしれない。そう思うと主人公のゆきおがすごくうらやましいし、たくましいと思う。現実には親父が四人は無理だけど、自分の親父と残り三人の親父「のような一目おける存在」を見つけたいと思った。 >> 続きを読む

        2016/02/13 by takasen

    • 他7人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      ソロモンの犬

      道尾秀介

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! ooitee
      • 雨のため偶然集まったカフェで、秋内は大学の同級生3人と出会う。
        そして殺人者は誰なのかを尋ねる。

        まともな進み方と思ったら、当然道尾さんはそんな普通の作品を作ったりはしない。
        実は冒頭から伏線が仕込まれており、事件の経過から秋内が周りの人間に聞き込みを始めていく。

        密かな恋心だったり、その裏だったり、揺れる社会人になる前の最後の自由なひと時も描かれる青春もの。

        かなり嫌悪されるキャラも出てくるが、そのフォローも最後にはなされる。

        人は恋をする相手だと半音高くなるとか、ホントなのかね間宮先生(笑)
        >> 続きを読む

        2018/05/12 by オーウェン

    • 他5人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      くじけないで

      柴田トヨ

      飛鳥新社
      カテゴリー:詩歌
      3.8
      いいね!
      • 同郷なので特別なおもいがあります。
        登場する地名にも馴染みがありました。
        人生の深みを感じました >> 続きを読む

        2018/07/22 by motti

    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      エデン

      近藤史恵

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 前作より面白さ増し増し、もう少しボリュームを欲しがるのは贅沢か。シリーズ2作目にして最高峰のレースが舞台とは思わなかった。アシストに徹するチカには感心、そこまでの献身さは逆に歯痒くも感じますが良い方向へ進んで良かった。続編にも期待したい。 >> 続きを読む

        2019/04/03 by hiro2

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      銀漢の賦

      葉室麟

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! kumpe Tukiwami
      • 心に染入る良い物語だった。
        藤沢周平原作の時代劇映画をを見ている様な清々しさを感じた。
        (藤沢周平さんの時代小説を読んでいないもので・・・)
        三人の男たちの友情にまつわる物語。
        名家老と呼ばれるまでの地位に上り詰めた小弥太こと松浦将監。
        郡方の日下部源五、そして数十年前に処刑された農民の十蔵。
        50才を過ぎ人生の終盤に差し掛かった彼らが、藩内で密かに進行している大きな事件に命を懸けて立ち向かう。
        人物の描写が秀逸で登場人物たちのそれぞれぞれ想いが切ないくらいに伝わってくる。
        幼少時代から語られるエピソードは詩情豊かで、人間というものの根本のところは幼少期に体験したことにより形作られると感じさせる。
        ただ美しいだけでなく、時代小説と呼ばれるにふさわしく手に汗握る激しいチャンバラのシーンもある。
        葉室さんは藤沢周平の正統な後継者と呼べるだろう。
        >> 続きを読む

        2017/12/27 by くにやん

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      論語と算盤 現代語訳

      渋沢栄一 , 守屋淳

      筑摩書房
      カテゴリー:企業、経営
      3.5
      いいね!
      • いつかは読みたいと思っていた本だ。実業に関する渋沢氏の志の高さがヒシヒシと伝わってくる。自分自身に照らしてみると恥ずかしく思うことばかりであらためて修行し直そうと思った次第。氏が若者のことを憂いている件は明治時代だが、現代も変わらないなと思うと時代はそう変わらないのかもしれない。一読をおすすめする。 >> 続きを読む

        2018/05/26 by KameiKoji

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      叫びと祈り

      梓崎優

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!

      • 梓崎優のデビュー作「叫びと祈り」は、雑誌記者の斉木が、世界の各国で遭遇した奇怪な事件の数々を描いた連作短篇集。

        塩を求めて旅するキャラバンに同行していた斉木。
        無事、塩を手に入れた一行だが、帰路でキャラバンの長が不慮の死を遂げてしまった。

        そして、その死がきっかけとなり、ひとり、またひとりと殺されていく。

        見渡す限り一面の砂漠の中での連続殺人に何の意味があるのか?
        その連続殺人の真相を鮮やかに描き、謎解きを物語として昇華させた「砂漠を走る船の道」が、この短篇集の中で最も面白い。

        この本には、この「砂漠を走る船の道」以外にも、ミステリとしての瑞々しい感性を感じさせる数々の作品が収められていて、興趣が尽きない。

        「白い巨人」の推理合戦の妙と微笑ましい結末、「凍れるルーシー」の合理精神と幻想的な終幕、「叫び」での異文化から導かれた終末的世界観の論理。

        短篇ごとに語りや雰囲気を変え、二度三度と我々読者を翻弄する、その構成力は、新人離れしていて驚嘆に値すると思う。

        そして、昇華された物語たちをひとつに繋ぐ「祈り」は、ミステリとしての物語が持つ豊饒さをあらためて読者に問うているのだと思う。

        個性的な世界観と巧妙なトリックが見事に融合していて、それまで目を覆っていたものが、ラストで消え去り、鮮やかな景色が広がる精緻な謎解きミステリ短篇集だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/09/10 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      シャーロック・ホームズの冒険

      石田文子 , アーサー・コナン・ドイル

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • まずこの表紙がカッコイイ。短篇集なので非常に読みやすい。ホームズの洞察力、観察力には凄いの一言です。昔の話しなので馬車が毎回出て来ますがこれが良い味を出して現代には無いので戸惑いますが、面白い。相棒のワトスンとの駆け引きも魅力の一つです。「平凡な事件の方が実は奥が深い」。この言葉が胸に響く。 >> 続きを読む

        2017/12/10 by rock-man

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      サクラダリセット2  WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

      河野 裕

      3.5
      いいね!
      • アニメをとうとう3周しています。というか、まだ2周目が終わっていないのに、また最初から観たくて2周目のラスト2話を置き去りに3周目に突入しました…つか、どんだけ好きなんだよ(笑)

        という事で、アニメにどハマりして原作にも多分にもれず手を出して2巻読了しました。

        内容は。まあ、アニメ3周もしているので、台詞の一つ一つ…とまではいかずとも大体知ってます。だから「あぁ、次はこうなってこのキャラがこの台詞を吐いて…」みたいな。だから、本来の知らない物語を知るという小説を読む上で最も重要視している要素をまるっと無視した読書になりました。まあ、これはこれで面白いんだなとわかったので良かったかなとも思います。

        ただ、次巻を読むのが正直たるいと言いますか。次巻は主人公のケイとヒロインの春埼ともう一人のヒロイン相馬菫の過去の物語で丸々一冊費やしていまして。正直アニメで観ていて退屈な話なんですよね。ぶっちゃけ3巻読まなくても内容、それこそ知っているので飛ばしても良いのですが、そこはちゃんとナンバリング通りに読まなくてはという変な使命感に駆られて結局3巻を読む未来が視えます(笑)(未来視能力を持つキャラが出て来る作品だけに笑)

        そんな、3巻を無事読み終えれば4巻にはこの作品で一番好きなキャラクターの野乃尾盛夏が中心の短編が読めるのです!なので、頑張ってたるい(と思われる)3巻を読んで、愛すべき野乃尾盛夏に会いに行きたいと思います!
        (なんか、こういう風に文章として書くと気持ち悪さが倍増しますね笑)

        さーて、2巻も無事に読み終えたので、またアニメで観てキュン死にして感動して物語の世界に耽溺しちゃいますかー!笑
        >> 続きを読む

        2017/10/17 by 澄美空

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      怪盗レッド

      秋木真 , しゅー

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 最初の方は嫌がっていたけど、意外といいコンビだった。
        アスカが、カッコイイ!!!

        2017/05/02 by Na-chan

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      探偵・花咲太郎は覆さない

      入間人間

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • トラブルメーカーのトウキを愛する事で、望まないのに厄介な事件に巻き込まれる探偵、花咲とユーモラスな殺し屋、木曽川が出逢う事で、謎が相乗的に複雑怪奇さを醸し出す物語。
        実際に関われば、まず面倒だろうと予測される人物でも、避けて通れないなら、いっその事仲間にしてしまう発想の柔軟さは、凝り固まった頭をじんわりと揉みほぐすような快感を与えてくれる。
        奇矯な登場人物が軒を連ねる中、異彩を放つ職業を持つ者との邂逅によって、人生の受難さに磨きをかける花咲。
        相容れない考え方によって導き出される解答は予想を遥か斜めに突っ切るのだ。
        >> 続きを読む

        2018/10/03 by ebishi

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      真昼なのに昏い部屋

      江國香織

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね!
      • 日本に住むアメリカ人大学講師と人妻との恋愛小説。性的描写がない(出ても性交という言葉まで)のでほとんど純愛と言っていいほどのものだった。 >> 続きを読む

        2017/04/29 by konil

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      桐島、部活やめるってよ

      朝井リョウ

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 最近では有名になった「スクールカースト」というものを軸に5人の主人公による群像劇。直接かかわることの少ない階層が違う生徒間においても、桐嶋という生徒が部活をやめることによって生活に少しの変化が起こる。

        私がこの小説を読んで強く思った事柄は2つ。

        1つ目は女生徒の心理風景描写に力入れてんなあと思った。
        こんなに恋する女子高生の視点はキラキラしてるものなのか?
        そんなことはないだろう。とにかく作者が頑張ったのはわかる。すごい努力を感じる。

        2つ目は結末が恣意的すぎやしないか、ということ。
        終わりは普段騒いで楽しそうにしているリア充でも「本当にやりたいこと」がない人間は頭が悪く空っぽに見えるが、イケてない奴でも「本当にやりたいこと」をやっている人間は輝いて見える。ということをリア充側の人間に考えさせるというものだ。

        作者は王道を突っ切った。
        私のようなひねくれ者は「リア充側の人間のほうが本当にやりたいことをやってたりするじゃねーか」とか
        「今を楽しんでる人間はそんなことごちゃごちゃ考えないだろう」
        「考えたとしても、その本当にやりたいことをやっている対象はクラスのイケてない人間ではなく、身近な先輩に見出すだろう」
        とか考えてしまうが、全体的な統一感を持って作品作りをしたのだろう。読者にストレスを与えないようになっている。


        学生時代を細かく描写するのは表現の仕方によって不快なものになりうるが、現実にある事実を提示した上で爽やかにまとめ上げられた物語。


        >> 続きを読む

        2016/05/27 by ryochan333

    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      光媒の花

      道尾秀介

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ―――道尾秀介は、ミステリーという土壌に咲いた大輪の花である。巧みな仕掛けに驚愕の結末、文章だって美しい。2年という歳月をかけて紡ぎ出された短編集「光媒の花」(集英社)を手に取れば、気づくだろう。その地に安住せず、より広い場所へと歩みを進める作家の姿に――

        「光媒の花」は6章に別れ、今まで感じていた作品とは傾向が違う、淡い哀しみの色彩を帯びた短編集になっている。それぞれは微妙につながっている。

        静かな文芸作品のような香りのする文章で期待を裏切ってくれた。
        彼の本領はここにもあると思った。
        もっと読んでみよう。
        短編は読みやすく、早く終わってしまったがこれから長編にとても期待できる。
        >> 続きを読む

        2015/06/27 by 空耳よ

      • コメント 8件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ちょんまげぷりん

      荒木源

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 木島安兵衛は巨大な石造りの城の前で立ち尽くす「ここは一体・・・」

        遊佐ひろこは息子友也と2人で暮らすシングルマザー。
        会社帰りに2人は、30階建てのマンションの前で和装の男が腰に刀を二本差しし、茫然と立ち尽くしているのを見た。
        たまたま通りすがった彼らは、ひょんな切欠で男を家に招き入れる事になった。
        彼の名は「木島安兵衛」職業武士。
        彼の言葉を鵜呑みにするのであれば180年前の江戸は麻布から現代にタイムスリップしたらしい。
        地面に水鏡のような物体が出現し、覗き込んだら吸い込まれ、気が付いたら現代に居たらしい。
        哀れに思ったひろこは彼をこの家に置く事に決めた。
        しかし江戸に帰る為に方々を歩き回るが成果は何もない。ただ置いてもらうだけでは心苦しいと家事を勉強しだすが、
        みるみる間にパーフェクト主夫に成長し、仕事に追われる毎日であったひろこにも心の余裕が生まれる。
        寂しさの裏返しから我儘になっていた息子の友也も、時に厳しく、しかし一本筋の通った安兵衛の優しさで見違えるようにいい子に成長した。

        さて、彼の主夫業の中で特筆すべきは、スイーツ作りでまさにプロ顔負けの腕前。
        図らずも出場した大会で注目を集め、パティシエとして大変な成功を収める。
        しかしひろこと友也は寂しかった。もう彼は私たちだけのものでは無い。
        彼の空けた穴はあまりにも大きかったのだ・・・。




        ありんこは当日疲れていて、難しい本を読みたくなかったのです。
        黄色い表紙い漫画のようなイラスト。
        へんなタイトル。ああ、なんか軽そうで疲れない気がする。
        そんな思いから手に取りました。
        普段だったら手に取らないであろうこの作品、とてもとても楽しめました。
        タイムスリップ物で特に新奇な事は無かったのですが、
        安兵衛の真っ直ぐで率直な物言いが、現代人の常識に真っ向から切り込んで、
        それを皆が道理として納得してしまう辺りがとても気持ちが良かったです。
        友也との親子のような心の交流と、ひろこの心にひたひたと満ちる潮のような温かい感情も読んでいてとても良かった。
        文学的な重みとは無縁の作品ですが、僕はとても好きです。

        ちなみに表紙はイケメンですが、作品中では河原の石に目鼻を付けたような顔で、
        身長は155cm程度です。でも心がイケメンなんだなあ。うんうん。

        2も有るので連続で読む予定です
        >> 続きを読む

        2015/06/18 by ありんこ

      • コメント 20件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      人間の建設

      小林秀雄 , 岡潔

      新潮社
      カテゴリー:数学
      4.0
      いいね!
      •  きちんと反省できる人間はつよい。しかし、これがなかなか難しい。人間が生きていく上で、もっとも心が乱れるのは、おそらく「恋」やら「愛」のことで間違いないが、二番手は「自分の過ちに気づく」ときではあるまいか? もちろん、反省した振りをするのは簡単で、手を頭においてニヤニヤしておけばよい。それで済ませて構わない場面もあるけれど、そういう場合は心が乱れないので除外する。
         ここで問題にしたいのは、手遅れかもしれないケースである。この表現が厳しいのであれば、もう背負ってしまった、又は、すでに建設されてしまった。人間はあらゆる経験を背負っていく生き物であり、一度背負った経験をホイそれとは降ろせない。が、諦めるにはまだ早くて、幸か不幸か人間という建築物は、ガウディのサグラダ・ファミリアのように長いあいだ建設されつづけるからである。
         この『人間の建設』は、そういう長い目で人間の諸事を見つめるため、小林秀雄と岡潔が忌憚なく討論してみた一冊。小林と岡は、それぞれの斯界の権威にとどまらず、方々の分野に影響を与えた学者であり、惑星から惑星へのキャッチボールのような言葉の受け渡しをする。両者とも敬意をもって意見を交わすうち、つい熱くなって自らの考えを押し通すかと思えば、相手の主張をうまく持論に取り入れ、互いの考え方を進めたり収束させたりする。とても憎い呼吸で、まるで辣腕弁護士と名検事の応酬を眺めるよう。
         しかし、いつまでも傍観者ではいけない。自省とは、このようなやり取りを自分の心のなかで行うことなのだ。だから容易にいかないのは当たり前で、そう易々と私たちは反省をしない。自分は悪くないと思うし、自分以外のありとあらゆる場所に落ち度がないかを血眼になって探す。かくいう私もそうだ。だが、会社の社長か政治家でもないかぎり、落ち度の在り処は問題ではない。もし、広い宇宙のなかで、私たちの改善できる余地があるとしたら、それは他ならぬ自分自身なのだから。

        (すごい偉そうで上から目線のレヴューになっちゃった (∀`*ゞ)テヘッ この本を読むと、こんな説教じみたことを考えてしまうので、星4つにしときやした)
        >> 続きを読む

        2015/04/18 by 素頓狂

      • コメント 9件
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      Born to run走るために生まれた ウルトラランナーvs人類最強の"走る民族"

      近藤隆文 , McDougallChristopher.

      NHK出版
      カテゴリー:陸上競技
      4.0
      いいね!
      •  面白かったです。
        書かれていることは「走るって本当はどういうことか」。
        本書を読めば、
        ジョギングやマラソンをやっている方もそうでない方も、
        無性に走ってみたくなるのではないでしょうか。
         
         科学者達のコメントや体験談、
        伝説の走る民族タラウマラ族と
        世界有数のトレイル選手達によるウルトラレースなど
        読みどころ満載で最後まで非常に興味深く読みました。
         
         本書のもう1つの魅力は、
        登場人物たちが実在の人物で実名が明かされているため
        ネットでいろいろな追加情報を自分で入手できる点といえます。
        英語が読めるともっと面白いんだろうな~。
         
         ん~、それにしても
        なんだか自分も自作サンダルで走ってみたくなりました!
        この気持ちの高鳴りはきっとやってしまいますね。
        ネットで調べたらすでにやってしまった方も
        けっこういらっしゃるようです。スゴイ!
        北海道はまだ真冬ですが、
        雪解けがいつにも増して待ち遠しいです。
        >> 続きを読む

        2015/02/03 by kengo

      • コメント 1件
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      ラギッド・ガール 廃園の天使 2

      飛浩隆

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 【稠密な世界が描き出される】
         『廃園の天使』シリーズの第2巻です。
         第1巻の『グラン・ヴァカンス』はお読み頂けましたでしょうか?(読んで絶対に損はありませんので読んでみて下さい!)
         『グラン・ヴァカンス』では、仮想空間にあるリゾート地、『数値海岸』の一つ、『夏の区界』がランゴーニというAIの猛烈な攻撃を受け、それを防御しようとする『夏の区界』の住人AIとの12時間にわたる熾烈な戦いが描かれました。

         まずは、『グラン・ヴァカンス』をお読み頂きたいのですが、読んで頂くと……
        「そもそもこの『数値海岸』というのはどういう仕組みになっているんだろう?」
        「誰がどうやって作ったのだろう?」
        「ゲストを迎えるリゾートとして作られたというのに、『大途絶』により誰もゲストが訪れなくなったというけれど、それは何故?」
         「ゲストが誰も訪れなくなった仮想空間ならばとっくに放棄されていてしかるべきなのに、何故未だに維持パワーがシャットダウンされないのだろう?」
         「そもそも、『夏の区界』を攻撃したランゴーニって誰?」
        などなどの多くの疑問が残ったと思います。
         本書は、それらの疑問や謎を解き明かす中編集になっているのです。

        ○ 夏の硝視体
         『硝視体』というのは、『大途絶』後に、『夏の区界』に現れた不思議な力を持つ石のようなものです。
         それは、個々に違う能力を秘めており、本来区界内で生活しているAIは、区界自体に干渉することはできないのですが、それを可能にする能力を秘めています。
         『夏の区界』のAI達の中には、この『硝視体』の力を駆使できる技を持った者が現れるようになりました。
         17歳の少女、ジュリーもその一人。
         本作では、ジュリーがその能力を発揮するようになったいきさつと、ジュリーと『永遠の約束』をすることになったジョゼとのことが描かれます。

        ○ ラギッド・ガール
         そもそも、『数値海岸』というリゾートが誰によってどのようにして作られたのかが明かされる一作。
         もう、すっごいんですよ、その発想が。
         確かに、言いたいことは分からなくはない。
         なるほど、と、思ってしまった一作。
         『数値海岸』が生まれるに当たり大きな役割を果たした阿形渓(アガタ・ケイ)という『とても醜い』女性が登場します。

        ○ クローゼット
         『大途絶』が起こった後の、人間界(実存する我々の世界)を描いた一作。
         そう、『数値海岸』は、我々人間が、仮装のリゾートとして作り上げたわけです。
         それが『大途絶』によって休止されてしまうのですが(だから、『数値海岸』側からすると、誰もゲストが訪れなくなったのですね)、その後の私たち人間はどうなっていったのかというお話。

        ○ 魔述師
         『数値海岸』側の区界の一つである『ズムーナカ』と、人間界の両方から交互に語られる物語。
         『数値海岸』には数多くの区界が設定されており、基本的にはそれぞれの区界は独立しています。
         ですが、区界間を往還できる存在がありました。
         それが『鯨』です。
         ですが、『鯨』を維持するためにはもの凄い演算資源を必要とします。
         『鯨』を保有できる区界は、それだけで一つのステータスなんですね。
         ですが、そんな『鯨』を製造したり、保守管理するためにはさらに莫大な演算資源が必要であり、そんな資源を有している区界は、『ズムーナカ』ただ一つだけでした。
         ここでは、『鯨』を保守管理しているAI達と、それを見学に来ている少年ゲスト達が描かれます。
         他方の人間界の方では、何故『大途絶』が起きたのか、その根本が語られます。
         『数値海岸』に住むAI達が虐げられているとして、その解放を叫ぶ女性。
         AIの人権って何だ?
         気が遠くなるような話だ~。

        ○ 蜘蛛(ちちゆう)の王
         『グラン・ヴァカンス』で『夏の区界』を攻撃したランゴーニの正体が明かされる一編。
         ランゴーニも一つの区界に住む一人のAIだったのです。
         その区界とは、『汎用樹』と呼ばれる大木が世界中をくまなく覆っているような、樹木の世界でした。
         しかし、その区界も『非の鳥』の攻撃を受け、また、変容されたAI(それは子供を孕むのです!)により荒廃の危機に瀕していたのです。

         本作により、第一作では明かされなかった数多くの秘密や謎が明らかになります。
         しかし! まだ謎は残されています。
         飛さん、この後も書いてくれるのでしょうか?(いや、既に書いているのか?)
         私が探した限りでは、まとまった形として刊行されている飛さんの著作は、『象られた力』と、この『廃園の天使』シリーズの2冊だけのようです(あまりにもすごかったので、全て購入ボタンを押してしまいましたよ)。
         どうか、是非、さらに書き続けていただきたいものです。
         飛さんが描き出す、圧倒的イメージと目眩がするような稠密な世界をさらに堪能したいと心から願いますし、『廃園の天使』シリーズもまだまだ書かなければならないことがあるはずです。
         お願いします!
        >> 続きを読む

        2019/05/23 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      岸辺の旅

      湯本香樹実

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 湯本香樹実の「岸辺の旅」は、死者と生者の「対話」を描いて、微光の射す静かな小説です。

        1組の夫婦がここにいる。妻は小説の語り手、瑞希。
        夫のほうは優介といい、失踪してから3年になるらしい。
        そして、この小説は、その彼が家に戻ってくるところから始まる。

        まず書き出しの1、2ページが実に見事だ。
        何一つ書いてはいないのに、二人の間に、なにやら乗り越えられない温度差があることを、さりげなく私に感じさせる。

        違和感を持ちながら読み進めていくと、「俺の体は、とうに海の底で蟹に喰われてしまったんだよ」という優介の告白につきあたる。

        二人はやがて、優介が死んだ地点まで、時を遡る旅に出る。
        途中、さまざまな生者や死者が立ち現われ、彼らを助けたり、助けられたりしながら、そのやりとりの中で、夫婦の過去も明かされていく。

        名前の通り、優しい草食系かと思われていた優介が、生前、歯科医として、随分もてて、数人の恋人がいたなどということもわかってくるが、そこに生々しさのようなものはない。
        ここではすでに許されているか、諦めたものとして、描かれている。

        読んでいる私のなかにも、死者の眼差しが流れ込んでくるせいで、生前だったら、追求したいようなことも、違う次元に運ばれていく。

        とにかく、不思議な小説だ。最初から最後まで、文章の底に、ひと筋の水が流れている。
        それは、ここに集う死者と生者の「対話」が作り出す流れかもしれない。

        読みながら私は、自分の心の深い部分が潤い、豊かに膨らんでいくような思いにとらわれていました。
        物言わぬ死者との交感を通して、生きる痛みが、いたわられているように感じたのだ。

        瑞希の死んだ父は言う。「死者は断絶している、生者が断絶しているように。死者は繋がっている、生者と。生者が死者と繋がっているように」

        胸を突かれる言葉だ。あの世に行けば、死んだ人に会えるだなんて、それは甘いお伽噺だ。
        この小説はもっと孤独。しかし、終わりまで読めば、その孤独を抱き、しなやかに生き直す瑞希の姿に出会えるだろう。

        >> 続きを読む

        2019/03/25 by dreamer

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出版年月 - 2010年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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