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アガサ・クリスティ , 青木久恵
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クリスティの作品群でも1,2を争う位有名な作品。もはや手垢がついているし、知られ過ぎているトリックだが、生まれた時代を考えても、やはりすごいアイデアである。島に集められた10人が1人ずつ殺されていく。クローズドサークルであり、見立て殺人の走り。なぜ集められたのかや、普通に考えれば最後に残った人物が犯人のはずだが、それを覆すエピローグの真相。しっかりと伏線も張っているし、犯人を示唆する証拠も抜かりなし。再読だけど、忘れていた細かい点も見れてやっぱり面白いという結論。 >> 続きを読む
2021/03/25 by オーウェン
池井戸潤
小さな町工場が逆境の中で勝利を掴みとっていくストーリー。何度も来るピンチの中、ハラハラしながら最後まで一気に読み終えました。主人公にすっかり感情移入してしまいました。面白いです。 >> 続きを読む
2019/02/21 by naaamo
伊坂幸太郎
基本のプロットは首相暗殺を起こしたとされて濡れ衣を着せられた男の逃亡劇である。だがその中に込められている伊坂節は見事としか言いようがない。事件が起こるまでの過程と、そこから始まる逃亡。それまでには多くの友人や家族との関係。また仕込まれている伏線の細かさ。それらを回収していく構成がまあ上手くて、青柳が英雄から堕ちていく中でも繋がりがあるし、ちょっとした会話であった連続殺人犯も意外な形で登場させるなど隙がない。ラストの落としどころも見事で、たいへんよくできました。 >> 続きを読む
2020/08/24 by オーウェン
山本兼一
1月の課題図書。天保十九年二月二十八日、秀吉の命により千利休切腹。床の間には緑釉の香合が置いてあった。利休の切腹から始まり、過去を遡る構成となっています。秀吉、細川忠興、石田三成など、利休を取り巻く人々に視点が移っていくのもおもしろい。女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ彼の過去は。忘れられない恋は利休の人生にどのような影響を与えたか、徐々に明らかになっていきます。茶道具や床飾り、お点前、作法…茶道を嗜んでいる描写が多いので、ひと味もふた味も雰囲気の違う時代小説となっています。殺伐とした闘いよりお茶を飲むシーンが多いなんて。よく知った武将たちの別の一面が見れたようです。微笑ましい。利休の侘茶は趣の深いもので、『華やかに飾り付けるのではなく、また、わざとらしい詫びや冷え枯れをもとめて、あざとく寂びさせたものでもない。桜花のあでやかさでも、冬山の寒くかじけた枯でもない。まったく別の境地だ。』と書かれていました。本当に、お茶の世界は素晴らしいと思います。私も茶道を10年ほど習っていましたが、この文章と比較すると恥ずかしいほどの初心者です。茶道の描写は日常から離れた異空間のようで、その美しさを思い出しながら楽しく読ませてもらいました。過去に遡るにつれ、利休の生涯がわかってきます。戦国時代が苦手ということもあり、苦手意識を持ちながら茶道の描写を楽しんで読んでいたのですが、ラストでひっくり返りました。若い頃の命がけの恋のエピソード、なんか思っていたのと違った…!ネタバレになるので言えませんが、解説の宮部みゆきさんと全く同じ問いかけを利休に投げたいです。 >> 続きを読む
2021/03/27 by あすか
松岡圭祐
(登録前に読んだ本)図書館で借りて読了。今回も主人公の鑑識眼で事件を解決するのが話の中心。宿敵出現? の割には最後あっさり捕まってしまう。何か主人公の万能ぶりがすごすぎて、他の人物がみんなかすんでしまうというかストーリーを盛り上げるための取り巻き見たいな感じになっている。その点が4巻以降読んでいて気になる。まあ、次の巻に期待するかな。 >> 続きを読む
2016/09/27 by おにけん
IyengarSheena. , 櫻井祐子
集団主義が重視されていた日本で育った自分には、「選択」こそ力であるというアメリカ的個人主義を子供に教えることは多分できない。でも自由に選択する権利が重要なのはよく分かるし、選択ができない子にはしたくない。色々考えさせられる。 >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
中山七里
途中で自白があったところで「前作さよならドビュッシーと似た展開だなー」と思ってあなどってたら見事にその後「えっ、あれ?そっち?」みたいになってしかも動機それ持ってくんのかーーー!みたいな?完全に翻弄されましたよーだ。そんでもってラストとタイトルで鳥肌ですよ。もーたまらん。 >> 続きを読む
2019/07/19 by W_W
福島文二郎
ディズニーのあの素晴らしいサービスがどのように生み出されているのか、この本を読むとよく分かります。その内容は、どんな組織にでも応用可能なものとなっています。そして、人を育てるための「教える側」の準備から説明されており、人材教育に関する本の入門編として読むにはオススメ出来ます。 >> 続きを読む
2015/09/01 by kzkzk
綾崎隼
引きこもりをしている妹がいて、図書館の館長に恋をした普通のOLとの話だと思っていたら、終盤に劇的な仕掛けが待っていた!。ビックリしたが、結果的にハッピーエンドで良かったと思う。あと指摘したい点はこれまでのシリーズの登場人物(一部)が脇役として登場している点。前3作を読んでからの方が話の世界観のつながりがあって楽しめると思う。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2017/01/13 by おにけん
朝井リョウ
チアリーディングって、女性がやるものだと思っていたら、この本では男性だけのチアが結成されて。でも実際でも混成チームや男性チームがあるとは!そして、チアは自分のチームだけではなく、観客も、相手チームも全員を応援する競技だったなんて。初めて知りました。自分も学生時代、学校にチームがあって、デモンストレーションでそれはそれは華やかに踊り、飛び、わぁ~♪と圧巻されたのですが、華やかな世界、技の中には、並々ならぬ努力とチームの信頼性が培われていたのです。もはや、スポーツと同類の競技です。色々と心に人に言えないような秘め事を抱えていた学生たちが、一人の呼びかけから少しずつ仲間が増え、チアを通して自分と向き合い、全くできなかった技、それどころか基礎体力もない人たちが、励まし合い鍛錬する。バラバラだった心も、一緒に苦労を共にして仲間を信じ合うようになって一つにまとまっていく。よくある団体競技のスポーツ青春もの、と一言で片づけられないような、それぞれの屈折、そしてその先にあるキラキラした世界が見えました。メンバーそれぞれがコーチに言われて、反省点、その日の自分の気持ちなどを書いてコーチに渡すのですが、最後にノートを回し読みしてみんなの気持ちを知ったとき、ホロッときてしまうことでしょう。 >> 続きを読む
2019/07/10 by taiaka45
岡田好弘 , 神谷圭介
おもしろい。展開図を見ながらやってみたりして楽しめました
2018/07/21 by motti
辻村深月
2010/10/30 発行 >> 続きを読む
2019/11/14 by ゆ♪うこ
池田真紀子 , DeaverJeffery
キャサリン・ダンスのシリーズ第2弾。十字架が置かれた、それは犯行予告を知らせるもの。その先はネットに繋がれた1つのブログが関係しており、ダンス一行は捜査を始めるが、その後も犯行は続く。刊行が2010年ということで、SNS関連よりはブログが大きなネットの力となっていたころ。そこに本名で書きこむあたりから犯人の狙いがついていく。サプライズはやはり犯人が誰かという点。二転三転は当然だが、中々意外な犯人であるし、動機もネットが中心の時代ならでは。ラストはダンスの新たな一歩を示唆して終わる。 >> 続きを読む
2020/06/08 by オーウェン
池沢夏樹 , 阿部賢一 , HrabalBohumil
ドイツ、ポーランド、オーストリア、ハンガリー、ソ連といった国によって支配され、自分たちの運命を自分たちで決められないという、日常的な不条理の中で生きることを長らく強いられてきたチェコ人。その精神を体現する作家の一人が、「わたしは英国王に給仕した」のボフミル・フラバルだと思います。物語の語り部は、十五歳で駅でソーセージを売る仕事からキャリアをスタートさせ、プラハで一番のホテルの給仕長になり、やがてはセレブ御用達のホテルのオーナーになる、とっても背が低い男ヤン・ジーチェ。小さな国の小さな給仕が百万長者になり、しかし、財産を祖国に没収され、流れ着いた村でささやかな幸せを勝ち取るまでを、奇想天外かつ滑稽なエピソードと諧謔を弄する語り口で描いた、この小説の中には、英米文学ではあまり味わえない「一寸の虫にも五分の魂」的な、少しねじれた笑いが響き渡っていると思います。裕福な人たちが訪れるホテルで、ヤンはいろんな贅沢や飽食を見聞する。なかでも、出てくる高級な料理や飲み物のことごとくを美味しそうに飲み食いしているくせに、身震いしながら嫌悪感を示し、こんなものは食べられない、飲めないと言いながら、すべてを平らげる将軍のエピソードは、実に秀逸です。金も権力も美女も手中に収めながら、それでも満足を覚えることを自分に許さないという、持たざる者にはわからない、持てる者の不幸。そんな金持ちたちを眺めながら、ヤンは思うんですね。「労働が人間を高尚にすると考えたのは、ここできれいな娘たちを膝に乗せて一晩中飲んだり食ったりしている人たちにほかならず」、薪を割っているポーターの姿を見かけると、「このポーターは世界で一番幸せな人間だという印象をかれら裕福な人たちは抱く」くせして、「けっして自分から同じ仕事をしたことなどなかった」と。かといって、ヤンは金持ちを断罪しているわけではないんですね。ヤンには、ほとんど悪意というものがないんですね。いわば、タブラ・ラサ的な白紙人間。著者のボフミル・フラバルは、そんな邪気のないキャラクターに時代の目撃者、証人としての役割を担わせることで、金や政治に翻弄される人間の"滑稽や残酷や醜悪や切実や哀切"を、善悪や好悪のフィルターを通さず、剥き身のまま描き出そうとしているのだと思います。この物語の背景にあるナチス・ドイツの問題もまた、ヤンによって愚かしさを露呈するのです。ドイツ人女性のリーザと恋に落ちたヤンが、「人類の純粋培養」を企むナチスによって検診を受け、結婚後は「愛でなく、義務と純血と名誉に満たされ」た科学的なセックスを強要されて、挙げ句、金槌で釘を打つことだけが好きな知的障碍者の息子が生まれ、リーザがユダヤ人から奪った大量の高価な切手によって、百万長者になるまでを描いた第四章「頭はもはや見つからなかった」における、剥き身のナチス思想のグロテスクさと不条理は、この作品の白眉とも言えると思います。でも、語り口は、決して重くはないんですね。この作品の全篇を通して響きわたっているのは、実は"笑い"なんですね。テイストとして似ているのは、ギュンター・グラスの「ブリキの太鼓」で、かの物語がそうであるように、奇人変人めいた人物が大勢登場し、その奇行によって我々読者を愉しませてくれるんですね。因みに「英国王に給仕した」のは、ヤンが駆け出しの頃に尊敬していた給仕長の経験で、ヤン自身のアイデンティティはエチオピア皇帝に給仕したこと。他国の貴賓に給仕した経験が、「なんでそこまで?」というほどの誇りになってしまうんですね。チェコという小国の卑屈を、自ら笑うかのようなタイトルも秀逸な、中欧文学の傑作だと思います。 >> 続きを読む
2018/12/26 by dreamer
三浦しをん
おんぼろアパート木暮荘の住人が出てくる短編集。登場人物がクロスオーバーしているのでだんだん木暮荘に愛着が湧いてくる。 死ぬ間際の友人の言葉がきっかけで猛烈にセックスをしたくなったおじいさんの話がとても面白かった。どうしたら拒絶されることなく、いたすことができるのか?その奮闘する思考があまりにも猛然としていて笑えた。 風来坊のカメラマン並木の独特の世界観も好き。覗き見される女子大生と覗き見する男の話もちょっとドキドキしながら楽しく読めた。性表現が多いけれど、気持ちの悪いエロさではないので私はOK >> 続きを読む
2018/08/12 by かなかな
羽海野チカ
零くんがひなちゃんが、運命の人になった名作
2016/12/25 by mbd
原田マハ
ファッションデザイナーに憧れ、高校生にして自分で服を作る男の子・美糸(びいと)と芽衣とクラスメイトたちのバタバタ。美糸の熱い想いが周囲を動かして、一大イベントを成功させる。 >> 続きを読む
2018/04/20 by 匿名
万城目学
鴨川ホルモーのスピンオフ。ホルモーにまつわる6篇の短編からなる一冊でした。まず全篇恋愛がらみの物語だった事が予想外でしたが、よくよく考えれば本編自体恋愛ものだったと言えなくもないか、と思い出しました。ホルモーのインパクトが余りにも強烈でしたからね…。その短編、意外な事実あり、焦れったいものあり、腹の立つもの、果ては叙述トリック的なものまであり中々に楽しませて貰いましたが、中でも「長持の恋」は余りに秀逸。発想、展開、そして本作らしい癖のあるオチも含めて本当に素晴らしかった。これだけで本書を買う価値ありかと。 >> 続きを読む
2014/05/18 by 豚山田
豊島ミホ
大学生のリアルを描いた連作短編。 それなりに楽しく、充実した毎日を過ごしていても、ふと違和感を感じたり焦燥感にかられたりすることがありませんか?「なんだかなぁ」という違和感や、「もっとこうさ! なんていうか、もっとさ……!」みたいな焦燥感です。そんな感覚をとてもリアルに描いていると思います。 そういった感覚に苛まれている間は、どうしようもなくままならない気分です。でも、それらは若いからこそ感じられる、自分の可能性への予感であることもあります。今の自分に疑問を感じたときには、一度立ち止まってみるべきかもしれません。人生を進めば進むほど、道は広くなっていきますが、岐路は少なくなっていくように思います。 「BOSS」のキャッチコピーじゃないですが、「このろくでもない、すばらしき世界」というものを非常に的確に描いている一冊です。 幅広い人にお勧めできる小説だと思いました。 現実を生きる全ての若者たちへ。 >> 続きを読む
2014/10/04 by あさ・くら
川原礫
災禍の鎧に寄生されたハルユキが七王会議で審議にかけられ、7日間の猶予が与えられた中で、かつてネガ・ネビュラスの仲間だったアーダー・メイデンを呼び戻す為に、彼女が封印されている皇居を守護する四神を踏破する物語。絶体絶命のピンチを覆すにはさらなる難攻不落に挑まなければならない。一人では何もかも諦めてしまいそうな状況でも、支えてくれる仲間達の恩赦に報いる為には不可能でさえ挑む事でしか道は残されていない。純色の七王の各々の策謀に絡まれても、かつての仲間を救う事で、己の過酷な運命を塗り替える様は力強さで滾っている。 >> 続きを読む
2018/07/31 by ebishi
出版年月 - 2010年10月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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