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2010年12月発行の書籍

人気の作品

      八日目の蝉

      角田光代

      中央公論新社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 角田光代さんの作品を読むのはこれが3冊目となる。
        心の揺らめき、歪み、そんなちょっとした何気ない、自分には気にも止めないような心の微動。風景の騒めきを角田さんは丁寧に紡ぎ出す。
        誘拐犯として罪を背負いながら薫を愛し、逃げて逃げて、1分でも長く薫と共に過ごしたいという希和子の母性。
        人は幸せを追い求める命だと言うことを希和子の母性から滲み出て感じる。
        人それぞれが求める幸せのカタチ。
        登場人物それぞれの幸せを求めるカタチが歪な形を帯びて絡み合う。
        身勝手だったり欺瞞に満ちていたり。
        なのにそれぞれが加害者で被害者であるのがこの小説の面白いところだ。
        時に傷つけ傷つけられ、儚い幸せの瞬間瞬間に悲哀の念を感じる。
        綴られる風景と時間。登場人物の心の反芻。衝動に人間の血液の様な温かみを感じる。
        >> 続きを読む

        2020/01/06 by masahiro

    • 他14人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      さよならドビュッシー

      中山七里

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • このミス大賞作品にはあまりいいイメージがないが、音楽と掛け合わせたクラシックミステリは悪くない。

        ピアニストの16歳遥は自宅の火事で、叔父と従姉妹を失い自身も瀕死の重傷を負う。
        皮膚の移植手術によって元の顔を取り戻すが、ピアニストとしては再起が難しい状態に。
        そんなとき同じピアニストの岬洋介が教えをすることに。

        コンサート優勝を目指すスポコンものと、なぜか命を狙われる遥の周りに起きるミステリを描いていく。

        伏線めいたものもあるし、真相がそれほどややこしいものでもない。
        でもこのシンプルさはきれいに物語がまとまっているし、タイトルに掛けて前向きに終われるのは意外だった。
        >> 続きを読む

        2019/09/04 by オーウェン

      • コメント 2件
    • 他13人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      新世界より

      貴志祐介

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! kumpe
      • とても良かった。 私は、とある長い作品のせいで、1巻以上の作品を読むのが無理だったのだが、その頃から約2年が経ったので、勇気を振り絞って読んでみた。 読み始めたら、倦怠感などが全く無く、むしろ、読むのは遅い方なのに、なんと、2週間もかからずに読み終わってしまった。 この本は僕に長編を読ませる勇気をくれた、とてもありがたい本です。 この先の読書の幅が大きく広がりました。 >> 続きを読む

        2018/01/31 by hiyoko5130

    • 他7人がレビュー登録、 52人が本棚登録しています
      ハーモニー

      伊藤計劃

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! gens
      • 伊藤計劃さんの小説はワクワクしながら読めます。この本もまさにワクワクしてドキドキしてあっという間に読み終わってしまう本でした。

        かなり前に『虐殺機関』を読んだことがあります。細かなストーリーは忘れてしまいましたが、その本も読んでるうちにのめり込んでしまう話でした。この本も同様のドキドキが味わえます。

        特に中盤のあのシーンは本当に最高でした。それが何かを言ってしまうのがもったいないと思うほど好きなシーンです。
        >> 続きを読む

        2020/01/02 by esa

    • 他7人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      窓の魚(さかな)

      西加奈子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • けだるいようでいて、
        時おり喧騒が入り混じる西加奈子の作風に
        少しミステリー要素が加わった短編小説。
         
        温泉旅行に出かけた2組の恋人たちには
        互いの見た目では分からない心の闇がある。
         
        それぞれの人間と接するたびに意識してしまう
        自分の持っていない何か。自分の欲している何か。
         
        翌朝発見された女性の死体。
        最後まで真相は解けないままだけど、
        その謎こそが4人に答えをもたらせた。
         
        起承転結でいうところの
        “転”が始まった瞬間に小説は幕を閉じる。
         
        妙な後味が残るけど、結末は知らない方が
        この物語の奥行きを作っている気がする。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他6人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      ダイイング・アイ

      東野圭吾

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! mizukiyuno
      • 冒頭の事故描写から始まり、バーテンダーの慎介は何者かに殴打されて気絶する。
        そして目覚めた慎介は事故の加害者であったのだが、その時の記憶がすっぽり抜けており、自身で無くした記憶を探し求める。

        結末としてはそれほど捻ったものではないが、タイトルである目。
        これに踊らされていく男たちがある種の見もの。

        出てくる人間誰もが裏の顔を持っており、慎介も例外ではない。
        そこを東野さんはホラーのように構成して見せてくるから、一気にスラスラ読めた。

        ラストのひんやりする余韻もなかなか。
        >> 続きを読む

        2019/05/07 by オーウェン

      • コメント 3件
    • 他6人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      シアター!

      有川浩

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • うーん!
        読んで面白かった反面、
        手をつけてしまったことを少し後悔している。

        というのも、まだ完結していなかったからだ。
        しかも、すごく良いところで!!

        ラストどうなるのかなぁ?
        有川さんも決めかねているのだろうか?

        あとがきでも書いてましたが、
        司が動いてくれない。読めない行動。

        読んでいても思いましたが、本当に読めない。
        じーっと見守っていると、あれ今度はこっち?!みたいな、
        これ本当にうまく収まるのかなぁと読みながらハラハラしてました。

        司が動かなくなった分、他のキャラが色々問題起こして
        (そもそも司なら問題起こすようなことしないか…)
        ある意味劇団存続の危機?!って感じになってましたが、
        そこはうまいこと持っていってましたね。

        3巻は長いこと待たされてるみたいで、本当に出るの?!
        って意見もありましたが、早く出て欲しいですねー!

        ところどころ思わずくすっと笑ってしまう場面も多くて
        読んでるのが家で良かった!(笑)

        もう一つのシアター!
        脚本集も何やら面白そうなので、見てみようと思います(^^*
        >> 続きを読む

        2016/10/25 by starryeyed

      • コメント 3件
    • 他4人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      遮光

      中村文則

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 中村文則作品の2作目、とにかく暗い。主人公の気持ちは分かる人には分かるし、わからない人には異常な人物と思われるため、見る人を選ぶ作品である。
        しかし、もしも自分が主人公と同じ状況になったとしたらと考えて読むと、共感してしまうところもあるのではと考えてしまう作品である。
        まだ読み終えていないが、どのような結末が待っているかが楽しみです。
        >> 続きを読む

        2018/02/21 by GLAY

    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      やめないよ

      三浦知良

      新潮社
      カテゴリー:球技
      4.2
      いいね!
      • とにかく辞めないで欲しいなと。年々カッコいいと思うようになってくる。ヨミウリの時なんて大っ嫌いだったのに。一番最近生で観たのはもう6年も前、今年は観に行きたいねぇ。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

    • 他3人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      花のズボラ飯

      水沢悦子

      秋田書店
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.8
      いいね! tadahiko
      • 友人より借用。

        これは良さそう、というレシピもあるにはあるが
        基本的にこんな汚部屋の人が作るメニューとなるとさすがに引く。

        普段がんばってて、よし、今日はちょっと手抜きしたけど
        こんなにおいしいご飯!っていう設定だったらもっと前のめりに読んだかも。

        美味しい時の主人公の表現にエロが入るけど
        連載紙を読んでる層に受けるのか疑問。
        >> 続きを読む

        2019/10/17 by ちっちゅう

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      あの頃の誰か

      東野圭吾

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      2.9
      いいね!
      • 東野さん曰く、訳あり物件の寄せ集めという短編集。
        納得していない作品だったり、立ち消えになって宙ぶらりん状態の作品集。

        時代は感じるが「シャレードがいっぱい」はそれなりに楽しめるし、「レイコと玲子」や「名探偵退場」のラストも悪くない。

        「秘密」の原型も見れるし、「二十年目の約束」のヒューマンな後味も中々。

        個人的に気に入っているのは「再生魔術の女」。
        タイトルと構成で若干ネタバレ気味だが、養子を受け取った夫と、病院の看護婦が話す会話。
        ホラーとして普通に楽しめる話だと思う。
        >> 続きを読む

        2020/01/13 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      世界のポスト

      SchmidBernhard M

      PIE BOOKS
      カテゴリー:写真集
      3.8
      いいね! sunflower kumahachi alley_cat
      • ポスト自体もそうなのだが、ポストのある風景に、それぞれの国の風土や文化・歴史を感じることができる。
        そこに住む人の顔が見えるようだ。
        >> 続きを読む

        2015/06/24 by けんとまん

      • コメント 3件
    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      夜が運ばれてくるまでに A Book in A Bed

      時雨沢恵一 , 黒星紅白

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね! kaina mizukiyuno
      • 『キノの旅』で知られる時雨沢恵一さんの掌編。
        『キノの旅』の扉ページにある詩のような作品が25ある。
        寓話的絵本という感じ。
        黒星紅白さんの絵が好きな人にも画集としておすすめ。

        「それがどこにあるか」と「てきとみかた」がよかった。

        シリーズで何作かあるようなので、他の作品も読んでみようと思う。
        >> 続きを読む

        2015/05/24 by しでのん

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      日蝕

      平野啓一郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      •  一言でまとめると「気味悪かった」。
         惹かれるように読んだが、どうコメントしたら良いか……難しい。


        『日蝕』
         狂った人々による狂った物語。

         誰一人正常な感覚を持った人は無く、自称「指導者」とする人間も数名出てくるが、これも全員愚か可笑しい。

         魔女だのなんだのと騒いでいた彼らが実際に求めていたのがかの「アンドロギュノス」であったのではないか。
         善人のように見立てているが、結局は一人残らず「アンドロギュノス」のように生きていたのではないか。
         自分の罪を見ているようで恥ずかしかったから、憤慨しただけなのでは。

         「魔女」を処刑したところで、彼らが悟ることはない。
         日蝕を通し、自分達の心の薄汚さを見せられても、だ。

         多分、これからも彼らは新しい「アンドロギュノス」を生み続けるだろう。


        『一月物語』
         人が壊れているかどうかを見分ける簡単な方法が一つある。

         それはーー
        どうしても自分を一番悩ますものに無性に近づきたくなること、だ。

         哀れな男は、山に迷い込んだ日から既に神経衰弱に呑み込まれるしかない運命だったのだ。
         蛇によって、心の最後の理性がボロボロに噛み砕かれてしまったからだ。
        >> 続きを読む

        2020/08/02 by Moffy

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      美女と竹林

      森見登美彦

      光文社
      3.7
      いいね!
      • 先週、森見登美彦のトークショーが家から徒歩5分の上賀茂神社であったので、サインをしてもらいたくて買った。

        無事サインをしてもらった。

        森見登美彦の作品は四畳半神話体系しかまだ読んだことがないが、とても面白かったのでイメージは良かった。

        この「美女と竹林」も面白かった。
        笑える部分もところどころあった。

        小説風のエッセイだが、知らず知らずのうちに竹に対する知識も増える。

        森見登美彦は京大農学部出身で、大学院では竹に関して研究もしていたそうで、普段学ぶ機会のない竹のことも詳しく知れて良かった。

        私が購入したのは京都限定カバーの文庫で、デザインがとても素敵だった。
        >> 続きを読む

        2015/11/17 by snoopo

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      完全なる首長竜の日

      乾緑郎

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 映画の方を見たけどほとんど何も思い出せない。
        それぐらい薄い印象しかないが、サクサク進む割にこちらの方も印象が薄い。

        漫画家の淳美は数年間意識不明に陥っていた弟の浩市と対話をするため、開発されたSCインターフェースを使用することに。
        いわゆる夢や幻想の類いを描くある種のSFドラマ。

        ただ予想がつくラストよりも、淳美の漫画描写の方がリアルでそっちの方がもっと見たいと思った。
        >> 続きを読む

        2019/08/13 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      もしもし、運命の人ですか。

      穂村弘

      メディアファクトリー
      4.2
      いいね!
      • 穂村さんの恋愛に関する考察を読んでいると、自分はなんにも考えずに恋愛してきたんじゃないかと思えるほど、考察が深い。
        ただ本人はそれを全く活かせていなそうなところが、また面白い。

        みんな(少なくとも男性は)ここまで色々考えながら恋愛をしているわけではない(と思いたい)。
        特に重なるエピソードがあるわけではないのだが、ついつい過去の恋愛を振り返ってしまったw
        >> 続きを読む

        2014/11/08 by freaks004

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      万能鑑定士Qの事件簿 - Ⅶ

      松岡圭祐

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 7巻では、真っ先に冒頭でビックリさせられました!
        莉子が鑑定士を辞め、出版社の秘書に転職していたのですから!!

        そして、いつもとはちょっと違う進み方でした。
        途中で莉子がステファニー出版社に入社した経緯を挟むという、振り返りがありました。
        なので、いつもとは違った、新鮮な気持ちで読む事が出来ました!
        >> 続きを読む

        2014/03/04 by ゆずの

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      ファントム・ピークス

      北林一光

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね! niwashi
      • 三毛別羆事件のwikiを読み、『羆嵐』を読み、なんかヒグマに取り憑かれてしまったところでこれを読んだ。ヒグマが人を襲う様はこの本がいちばん迫力がある。「小説」としての構成の弱さとか、伏線が伏線になってないとか、色々あるけどとりあえず「ヒグマすげえ」「安曇野の自然満喫」ってことでいいんじゃないかな、この作品は。読んで損はしないと思います。 >> 続きを読む

        2018/10/26 by 室田尚子

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      バチカン奇跡調査官

      藤木稟

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね! anko
      • 不思議な出来事や超能力者を教会で公式に奇跡ないしは聖人と認めるか否かを判断するために、現場に赴き調査する組織で働く2人の神父のミステリーもの。

        朱雀十五の事件簿シリーズ同様話そのものは種明かしは若干無理やり感があるもののそれなりに形になっているが、キャラの行動や心理が意味不明。
        平賀は礼儀正しいがどこか温かみや優しさの感じられないロボットのような男で、ロベルトはヘタレの痴漢。
        しかも少々BLの気がある作品。ナチスを持ってくるところもオタク層を意識してるような感じがする。対象年齢はおそらく朱雀十五の事件簿シリーズよりも10歳くらい年下と思われる。
        というか朱雀シリーズが終わりも見えないまま刊行が滞ってる状態なのになんで新シリーズを書くんだよ!
        >> 続きを読む

        2016/01/24 by kikima

    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています

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