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2011年1月発行の書籍

人気の作品

      新世界より

      貴志祐介

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 悠久の時を経た未来の日本で子供達が大切な物に気付くSFディストピア。
        僕らは自分達の生活を守る為の法や規則に普段意識する事なく、漠然と従っている。
        ただ、それは誰かに決められた事だから守るのか。それとも、自分の中での正義を信じて守るのか。
        その判断基準は考えている以上に大切なのだ。この物語はそんな不完全な故に愚かにも過ちを繰り返す人間の歴史であったり、それが明確な悪であっても、自分の倫理観を無視すればどこまでも残酷になれる恐怖が伝わってくる。
        犯した過ちを戒めにしなければ、僕らは同じ轍をまた踏んでしまうだろう。

        いくら文明が発達して、生活水準が上昇し、未開の生物が急成長を遂げ、外ヅラを綺麗に着飾ろうが人の中にある根本的な弱さや醜さは、普段から強く意識して変わろうと思わなければ、停滞したまま変わらないだけ。
        心が未成熟のまま生きてしまえば、いつか判断を間違ってとんでもない過ちを犯してしまう。
        そんな薄ら寒いようだが確かな事実を、新世界から今を生きる僕達に向けて、メーセージを発しているように思えてならない。
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        2018/08/24 by ebishi

    • 他9人がレビュー登録、 71人が本棚登録しています
      武士道セブンティーン

      誉田哲也

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • ネタバレあり

        剣道少女たちの青春ストーリー第二弾。

        今回の話も最高に面白かった。
        全然前の巻に負けてないというか、むしろ面白くなっている。
        この作品は笑いと感動のバランスが本当に絶妙で、読んだ後心が清々しくなる私にとっては稀有の作品である。


        前回、剣道通じて親友(剣友?)となった香織と早苗だが、物語の最後で早苗が福岡に引っ越してしまい、二人は離れ離れになってしまう。

        香織は早苗との出会いにより、技術面でだけではなく内面的にも成長性し、後輩の育成にも心血を注ぐ東松学園の女子剣道部を牽引する存在へと変貌を遂げた。(口調はあまり変わっていないが)

        早苗は、地元の剣道強豪福岡南高校の剣道部に入部する。
        すぐに剣道部のエースの黒岩レナ(全中大会で香織を破った香織のライバルでもある)と親友になる
        しかし、新しく入部した剣道部の方針に早苗は疑問を持ち、以前のように剣道が楽しく思えなくなってしまう。
        スランプに陥った早苗を助けるのは香織であった。(前回とは逆パターン)
        香織は、彼女たちの原点である横浜市民剣道大会に早苗を誘う。

        今回の巻で特筆すべきは磯山香織の成長ぶりだろう。
        精神的にも成長した彼女の剣には迷いがなく凄まじいまでの冴えを見せる。
        実際、物語中で父親が職務執行中に重傷を負ったり、ナイフ等の武器を持ったチンピラとの真剣勝負をせねばならない状況に追い込まれたりと他の人とはレベルの違う困難な状況に追い込まれるが、彼女の成長した武士道はそういった困難に立ち向かうだけの強さを持っていた。
        磯山香織 本当に凄い女である。

        だけどやっぱり彼女は面白い。
        自分の試合を観ていた黒岩レナに向かっていきなり指をさし首を掻っ切るゼスチャーをしてみたり。
        (レナは中指を立てるゼスチャーで対抗)
        現在の状況に耐えられなくなって、東松の剣道部に戻りたいと電話してきた早苗に対して、戻ってくるなら黒岩レナの首を持って来いと言ってみたり最高に笑わせてもらった。

        あと福岡弁モードの早苗の口調も可愛らしく非常に新鮮であった。

        エンディングは、一度は東松に戻りたいと思った早苗がやはり福岡南で頑張ろうと決意し、最後に涙ながらに香織にそのことを伝えるシ―ンであったが、本当に涙なしには読めなかった。

        ホント今回も素晴らしい作品をありがとうと言いたい。


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        2018/02/10 by くにやん

    • 他8人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      シンメトリー

      誉田哲也

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 「姫川シリーズ」第三弾は、7つの事件が入った短編小説です。

        姫川玲子が、巡査刑事・巡査部長の時に遭遇した事件の話が中心です。
        どの話もサクッと読める事件ばかりで、あっという間に読み終える事が出来ました。

        サクッと読めるけれど、事件はどれも面白いものばかりでした。

        今までは犯人が誰なのかは、ラストにならないと分からなかったのですが。
        この短編小説のほとんどは、読者にも先に犯人が分かっていて、それを姫川玲子がどう追い詰めていくのかというスタイルの小説で、また新鮮な気持ちで読む事が出来ました。
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        2019/05/09 by ゆずの

    • 他8人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

      ちきりん

      イースト・プレス
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.0
      いいね!
      • 『常識』にとらわれないことの必要性を、筆者は繰り返し教えてくれているように感じます。
        世間一般の常識通りの生き方が楽な場合もあれば、常識に苦しめられることもある。
        ゆるく生きるには、一度常識というフレームから外れる必要もある、そんなことに改めて気づかせてくれる一冊です。
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        2017/06/25 by あいら

    • 他4人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      おしまいのデート

      瀬尾まいこ

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! momomeiai
      • ここにあるのは「つながり」かなと言うのが、読後感。
        どれもこれも、いい味でてるよなあ~と思うし、装丁の天丼のご飯にしみこんだつゆのような味わいだ。
        どの作品も、そのあとの話が気になるし、同じ作品でのパート2とかあっても面白いかな。
        自分自身を作品の中に入れて考えてみると、果たして、自分はどう感じどういう行動をとるだろうかと思う。
        まあ、ある程度は近い行動も取れるかなと思ったり、さすがに、ここの域には足していないなあ~と思ったり。
        しかし、装丁の天丼、いい味だ。
        息子(中3・・・今は高3になった)が見て「天丼食べたい」と言っていた。
        >> 続きを読む

        2015/02/19 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 他3人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      忍びの国

      和田竜

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! niwashi

      • 織田信長の伊賀攻めに、百地三太夫と石川五右衛門と聞けば、真っ先に、山本薩夫監督、市川雷蔵主演で映画化もされた村山知義の「忍びの者」を思い浮かべます。

        今回読了したのは、長篇時代小説のデビュー作「のぼうの城」でブレイクした和田竜の2作目の作品「忍びの国」で、当然のことながら、新しい展開に満ちている。

        一応、群像劇の体裁が取られているものの、軸となるのは伊賀の忍びの無門。
        伊賀でも一番の忍びと言われつつも、自分がさらって来た女房のお国の尻に敷かれ、金とお国のためにしか動こうとはしなかった。

        その一方で、著者の和田竜は、享楽的で欲望に忠実で、殺戮を愛し、時には土の匂いすら感じさせる忍びたちを、独特のユーモアと不気味さの中に描いていて、実に見事だ。

        さらに、味方さえも非情に利用する百地三太夫の知謀を描くことによって、織田信長の伊賀攻めを、史実の要諦を踏まえながらも、巧みに物語化することに成功していると思う。

        加えて、地侍と下人という構造に今日の格差社会を見ることも可能だし、ラストの、自らも人であることを否定していた無門の怒り、すなわち、人の痛みを理解できない者たちへの怒りは、今日の無差別殺人などにおける病巣の一つを巧みについていると言えるだろう。

        この作品は、"忍者もの"に新たなテーマを導入した力作だと思いますね。

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        2018/08/12 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      ダークゾーン

      貴志祐介

      祥伝社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!

      • 貴志祐介の「ダークゾーン」を読了。

        いわゆるデスゲーム小説だが、貴志祐介の作品だけに、読む者を引き込むサスペンスと論理性が高いレベルで融合しているのが素晴らしい。

        盤上ゲームの世界を見事に小説化していて、もの凄い力業の作品だと思う。
        駄作や失敗作なのではない。それどころか、冒頭の1行目から驚愕のラストシーンまで、一瞬たりとも停滞することなく、ひたすら前へ前へ突き進むストーリーテリングは、まさに巻を置く間もない面白さ。

        妖怪大戦争や幻魔大戦もかくやの異類異形の者たちがチームを組んで、「王将(キング)」が発する戦略・指令のもと、軍艦島さながらの廃市を舞台に、秘技と異能を尽くして果てしなき死闘を繰り広げるのだから、エンターテインメント小説として文句なしの一級品であることは間違いない。

        この作品は、異世界バトル・アクション風の外見の下に、本格将棋小説としての本性を隠し持つ作品なのだと思う。

        将棋小説というと、いわゆる棋士の生きざまを描くタイプの作品が主流だが、この作品の場合、そうした一面はあるものの、あくまで主眼とされているのは、盤上で闘わされる駒たちの視点だ。

        その意味で、この作品は、ただの将棋小説ではなく、いっそ「本格将棋ファンタジー」とでも呼ぶべき画期的な試みなのだ。

        かの「鏡の国のアリス」をはじめとして、チェスをモチーフとするファンタジー作品は、欧米に先例が認められるものの、将棋の世界をここまで本格的なファンタジーに仕立て上げた作品は、過去になかったと思う。

        とにかく、将棋愛好家にとっては必読の小説だと思いますね。

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        2018/08/09 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      僕の好きな人が、よく眠れますように

      中村航

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね! mizukiyuno
      • 内容紹介-------------------------------------------------------
        「こんなに人を好きになったのは生まれて初めて」。東京の理系大学で研究を続ける大学院生の僕の前に、運命の人が現れた。春、北海道からゲスト研究員でやって来た斉藤恵──めぐ。だが直後の懇親会で、彼女はある事情から誰ともつきあえないことを知る。やがて日夜研究を続けて一緒に過ごすうちに、僕はめぐへの思いを募らせ、遂に許されない関係に踏み出してしまった。お互いに幸福と不安を噛みしめる2人の恋の行方は?
        ---------------------------------------------------------------

        これほど会話が噛み合う相手なら、好きになるのもわかる気がする。
        でも、ちょっと甘すぎる。
        ケータイ小説というか、中学生の恋愛みたいだ。
        初めて好きになって勝手に盛り上がっているかのような。
        逆に言えば、初めての恋と同じくらいに燃え上がった恋とも言えるが……。

        物語は薄っぺらい。
        二人が出会って、めぐが既婚者だと知って苦悩するも、お互い好きだと知ってイチャイチャするだけ。
        しかもこのイチャイチャがかなりの部分を占めている。
        二人の良心はどうなっているんだ。
        言葉の選び方はおしゃれなので、詩のように読むとちょっと楽しい。

        ラストがはっきりしないのもよくない。
        不倫なのだから、駆け落ちするか、比較的正しい手続きで一緒になるのか、あきらめるのかになると思う。
        白組と紅組の勝者が分かった時点では、これはいい結末になるぞと思ったのだが、飛行場に行ってしまう。
        「新しい握手」が同意味なのかわからない。

        文章は、おしゃれを気取りすぎて冗長になるのが気になった。
        回想がなぜかカタカナになったり、主人公の心理描写がくどかったり。

        「僕の好きな人が、よく眠れますように」という言葉は、最後に持ってきたほうがよかったように思う。
        何かの決断をする前と後では、言葉の重みが違うと思う。

        >> 続きを読む

        2017/06/04 by ともひろ

    • 他2人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      夫の転がし方

      野村沙知代

      角川グループパブリッシング
      4.3
      いいね!
      • サッチーのイメージが変わりました。
        サッチーと結婚すれば良かった!!
        とまでは思わないかな^^;
        共感できる意見、自分とは違った意見もありますが、
        とにかく物事をはっきり言い切って下さるので、読んでいて爽快^^

        「成遂執念」・・・素敵な言葉をありがとう、サッチーさん♪
        >> 続きを読む

        2012/05/24 by fraiseyui

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      大局観 自分と闘って負けない心

      羽生善治

      角川グループパブリッシング
      3.3
      いいね!
      • 羽生さんの本に関しては、私は以前、『人工知能の核心』をレビューしましたが、それよりも前に書かれたこの本は未読だったもので。

        私自身が、「大局観」、言い換えれば「全体を俯瞰する力」に劣るところがあったので(これは、土木系の人間としては致命的な弱点なんですよ…)、電子版で買って読んでみました。
        最初の方を読んで考えたことは、どうしても「何でも具体化、明確化する」という方向に行きがちな仕事柄なので、長期的、あるいは広範囲の視野というのは、「漠然としているのが当たり前」という認識を持つことも必要かもしれない、ということですかね。

        また、論理と情緒、経験によって得るものと失うもの、そしてリスクをとること、色々と面白い考察があるのですが、私にとって一番印象に残るのは「毎日続けること」、および「反復練習」の大事さを述べているところですかね。
        以前、イチローの名言を取り上げた本に対しても同じ考察をしていたかと思いますが、「メリハリを付ける」ことはストレス社会の現代に必要なことでありますが、一方で「コンスタントに取り組む」ことの大切さこそもっと重視されるべきかという気がします。
        >> 続きを読む

        2017/07/19 by ピース

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      探偵・日暮旅人の失くし物

      山口幸三郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 匿名

        日暮旅人シリーズ第2弾。前回までの主人公は優しさ、寂しさが前面に出たキャラクターだったが、今回は彼の残虐さ、冷静さを持った一面を垣間見ることができた。 >> 続きを読む

        2018/04/15 by 匿名

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      新世界より

      貴志祐介

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • バケネズミの闘争に巻き込まれながらも
        バケネズミの奇狼丸を助けた事によって
        結果的に早季と覚も助けられた事になり
        残りの仲間、瞬、真理亜、守と合流でき無事町に戻る事ができた5人。

        禁忌を破ったにもかかわらずお咎めなし…

        それから2年後
        14歳になった時、瞬に異変が起こる。
        学校に来なくなった瞬を心配し
        周りの不穏な空気のなか単独で瞬を訪ねる早季
        呪力を抑えきれなくなった瞬との別れ
        しかしここでまた記憶操作
        瞬の存在は1班から消されてしまった…。

        早季は思い出せないながらも大事な事を忘れていることに気付く…
        班にいた少年Xとは誰だろう?
        疑問を感じた早季と
        なんとなく忘れてる事を思い出した班の仲間は
        真相を知ろうとするが、ここで守が家出
        心配した早季たちは守の後を追う

        要らない子供が処分される事を知った早季たち。

        守は自分が処分リストに入ってると知っての家出で
        守は呪力があるので町に帰らず1人で生きる決意を
        守とペアを組んでる真理亜はそんな守と2人で生きると言いだし
        結局、そこで別れるが…

        早季を待ってたのは教育委員会の呼び出し
        早季を処分しようとする委員達の前に現れたのは
        倫理委員会の議長の朝比奈富子で
        重大な重大な倫理規定違反を犯した守と真理亜を連れ戻せば
        2人の命の保証をすると言われ
        早季と覚は2人を連れ戻しに行くが
        2人の足跡を追っていた早季と覚に現れたのは
        バケネズミの闘争の時に知り合った、野狐丸(スクィーラ)
        野狐丸の助けを借り追跡するが
        野狐丸には野狐丸の思惑があり…

        早季の夢の中に出てくる瞬の言葉…

        操作された記憶、バラバラになる仲間
        この後、早季たちには何が待ち受けているのか?!!





        悪いモノ(業魔/悪鬼)は結界の外から入ってくる
        しかしホントは結界の内に…!!!Σ(ll||д゚ノ)ノ

        子供が常に管理され不要と認定されたら処分されてしまう世界
        不都合な真実を知ると記憶操作
        大人の思惑のまま成長…
        歪んだ世界はこのままどこに向かうのか?

        倫理委員会の議長の後継者として
        心の強い早季が選ばれてるらしいが…

        そして急激に知恵を付け始めたバケネズミ




        話の展開が読めない分面白い!!
        平和だと思ってた世界が実は歪で歪んでる
        悪鬼と業魔の正体、
        突然同級生がいなくなる理由
        いなくなった同級生の名前を思い出せない理由。
        17歳までの子供は実は人間とは認識されてない…
        不可と思ったら処分されるモノ
        教育委員会の名の元に可・不可が決められ
        そこからはみ出すことは許されない

        早季たち1班は本当ならいっつに処分されても
        おかしくないはずなのに
        実験として集められたメンバーだったので
        ある程度記憶操作によって許されてたんだろうね

        ここまで管理されてるとは実は恐ろしい世界ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ



        業魔=橋本・アッぺルバウム症候群(パニック障害)
        悪鬼=アーマンクロギウス症候群
        >> 続きを読む

        2016/03/06 by あんコ

    • 他2人がレビュー登録、 47人が本棚登録しています
      苦役列車

      西村賢太

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 第144回芥川賞受賞作品。
        11歳のときに性犯罪加害者の倅となった故に街を追われ、勉強にもついていけず人間関係を構築できないまま高校に行かなかった主人公はやむを得ず港湾荷役の日雇人夫の職につく。仕事に行ったり行かなかったりの生活が続くが同い年の専門学校生と仲良くなって毎日仕事に出かけるようになるが…。主人公の怠惰で欲情的な性質のなかでもがいている姿を詳細に描いている。 >> 続きを読む

        2017/06/04 by konil

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      バチカン奇跡調査官

      藤木稟

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! anko
      • 『腐らない死体』を奇跡認定をするかしないか判断すべくアフリカに渡る平賀とロベルト

        2人のキャラが1冊と全然違う。平賀は不気味なロボット人間から天然ボケの科学バカになり、ロベルトは平賀の保護者と化した挙句平賀への愛情が気持ち悪いほど増大している。

        またこの巻では女性キャラが1人しか登場せずしかも登場したときにはもうすでに亡くなっている。ヒロイン不在どころか女キャラ不在。その代わりといってはなんだが朱雀十五のイタリア人版みたいな美青年が登場する。

        因みにこの巻でロベルトも平賀に負けないくらいの美青年であることが判明する。両方人間離れしたレベルの美男子にする必要性がどこにあるかは不明。

        朱雀シリーズに女尊男卑の気があったのに対し少々男尊女卑の気を感じるのは舞台がキリスト教圏だからか。
        それとも藤木稟が本当に書きたかったのはこういう作風の物語なんだろうか。
        思い起こせば朱雀シリーズの律子の書かれ方も巻を追うごとにどんどん酷くなっていったしな…。文庫本化されてない作品である『夢魔の棲む処』や『猿楽の舞』なんてどうぞ叩いてくださいと言わんばかりの書かれ方だったような気が。
        >> 続きを読む

        2016/01/24 by kikima

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      直感で生きる 「直感日記」で、これからの毎日が変わる

      リン.A・ロビンソン

      3.0
      いいね!
      • この手のスピリチュアル系は、神秘的に書かれれば書かれるほど、自分は「何だか胡散臭い」と思ってしまう人間なのだなぁ。

        以前読んだ雲 黒斎さんの「あの世に聞いたこの世のしくみ」と似ているところはあるものの(引き寄せの法則など)、雲さんのように「不安や恐怖という、う○こは手放すのじゃ!」なんて下世話に書いて貰ったほうが、余程心に響いた。

        何が心に届くかは、やはり直感力?!


        >> 続きを読む

        2015/12/27 by FUKUchan

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ゲノムハザード

      司城志朗

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!

      • あなたが夜遅く帰宅して、妻の死体を見つけたとしたら-------。
        こういうプロットを持った小説は、そう珍しいものではないと思う。

        しかし、そこに電話があって、妻のいつもの声がとびこんできたとしたら-------。
        これは、ちょっとした"経験"であるに違いない。

        つまり、今回読了した司城志朗の「ゲノムハザード」は、自分捜しミステリの一種で、ゲノム・ゲームの迷路のハザードを満喫できる小説だと思う。

        突然、自分が別人になっていることを知らされたり、記憶にない殺人の嫌疑をかけられていたり、といった趣向のサスペンスは珍しくない。

        後でいろいろなオチがついて、基本はハッピーエンドになる。
        この小説も、そうした型に収まる作品であるが、遥かに進化したタイプだと言えると思う。

        この小説の主人公は、29歳のイラストレーター。
        こんな風にプロットを要約していくと、ネタバラシになりかねないので、なかなか凝った作品なんですね。

        自分が、昨日まで信頼していた人間ではないことを知ってしまった男は、何をしなければならないのか?
        まず、殺された妻とその現場に電話をかけてきた妻という、ダブル存在の問題がある。

        きっと何かのトリックなのだろうが、まるで見当がつかない。
        追跡してくる謎の男たちから逃げなくてはいけないし、助けを求めた友人は、敵側に通じているようだし、協力してくれる女がいったい何者なのかも判断がつかない。

        おまけに、英語の論文がスラスラ読めたりとか、自分には覚えのない能力が隠されていて驚いてしまうのだ。

        二人の妻がトリックだとしたら、そのトリックのキーは、自分の中にあるのだ-------。

        >> 続きを読む

        2018/07/19 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      きことわ

      朝吹真理子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! tadahiko
      • 数年前の芥川賞受賞作。淡々と。
        貴子と永遠子のお話だから、きことわ。懐かし昔、母親であり優しいおばさんだった春子と同じ歳になっている。そういうの不思議ですよね。自分も気がつけば40歳に近づいてきた今日この頃。何だか実感がないな、、、

        著者はかなり若く受賞したようで、改めてこういう賞はゴールではなく通過点なのかなと。色んな人生経験をして、さらに魅力的な作品を出し下さいなってことなんじゃないかなー。
        >> 続きを読む

        2017/08/27 by fraiseyui

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      脱出山脈

      公手成幸 , YoungThomas W.

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • タリバンの大物捕虜を護送中の米軍輸送機が撃墜された。
        不時着した場所は、雪に閉ざされたヒンズークシ山脈。

        だが、そこは、反政府勢力の支配下であるうえに、百年に一度のブリザードが吹き荒れていた。
        辛くも生き残ったのは、数名の乗員のみだった。

        墜落の音を聞き、敵軍が迫るなか、機長は航空士のパースンと通訳の女性軍曹に、米国本土でのテロ計画を阻止するために、捕虜を基地に連れ帰ることを命じる。

        武器、食料、衣類すら十分にないまま、二人は徒歩での脱出を図るのだった-------。

        トマス・W・ヤングの「脱出山脈」は、血沸き肉躍る、ど真ん中直球の冒険活劇小説の王道をいく傑作だ。
        とにかく、全編に渡って横溢する冒険心がいいですね。

        そして、あくまでもリアルに徹した描写と人物造形には脱帽だ。

        不時着、脱出、拘束、逃走、反撃と、冒険小説の醍醐味が、これでもか、これでもかとテンコ盛りで、大いに愉しめましたね。

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        2018/11/10 by dreamer

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      自転車冒険記 12歳の助走

      竹内真

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 社会人になった頃、少しだけ自転車に乗っていた(大昔だなあ~)時のことを思い出した
        毎週自転車に乗り、少しずつ距離を伸ばしていった。
        確かに、その時も100キロというのが目安の一つにあった。
        自転車は自分の力で走るしかない、だからこそ日頃見えないものや感じないものを感じ取れたりすると思う。
        自分との対話でもある。
        そんなことに少年がトライし、少年の周囲の人間もトライしている物語。
        自転車を媒介にした成長物語でもある。
        やはり、人間には、ちょうといいスピードというものがあるのだ!
        >> 続きを読む

        2015/04/22 by けんとまん

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      センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場

      内澤旬子

      河出書房新社
      カテゴリー:住宅建築
      3.3
      いいね!
      • 書斎とか可動式本棚とか物凄く憧れるのだが、物書きでもないし言う程本を並べることに関心があるわけでもない。でも我が子にカッコいい本棚を見せたいのでボチボチ作り始めようかと。どうせ自己満で見向きもされないんだろうけどw >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

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