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貴志祐介
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悠久の時を経た未来の日本で子供達が大切な物に気付くSFディストピア。僕らは自分達の生活を守る為の法や規則に普段意識する事なく、漠然と従っている。ただ、それは誰かに決められた事だから守るのか。それとも、自分の中での正義を信じて守るのか。その判断基準は考えている以上に大切なのだ。この物語はそんな不完全な故に愚かにも過ちを繰り返す人間の歴史であったり、それが明確な悪であっても、自分の倫理観を無視すればどこまでも残酷になれる恐怖が伝わってくる。犯した過ちを戒めにしなければ、僕らは同じ轍をまた踏んでしまうだろう。いくら文明が発達して、生活水準が上昇し、未開の生物が急成長を遂げ、外ヅラを綺麗に着飾ろうが人の中にある根本的な弱さや醜さは、普段から強く意識して変わろうと思わなければ、停滞したまま変わらないだけ。心が未成熟のまま生きてしまえば、いつか判断を間違ってとんでもない過ちを犯してしまう。そんな薄ら寒いようだが確かな事実を、新世界から今を生きる僕達に向けて、メーセージを発しているように思えてならない。 >> 続きを読む
2018/08/24 by ebishi
誉田哲也
早苗が引っ越し、香織と離ればなれになった高校2年生。そして久々の再会は香織の宿敵「黒沢」のいる福岡南高校。セブンティーンは黒沢や田原など脇を固める登場人物がいい感じに盛り上げてくれている。シックスティーンでは香織の剣道への迷いであったが、セブンティーンでは早苗の剣道への迷いが描かれ、クライマックスの3年生へと繋がっていく。 >> 続きを読む
2020/06/06 by わくさん
「姫川シリーズ」第三弾は、7つの事件が入った短編小説です。姫川玲子が、巡査刑事・巡査部長の時に遭遇した事件の話が中心です。どの話もサクッと読める事件ばかりで、あっという間に読み終える事が出来ました。サクッと読めるけれど、事件はどれも面白いものばかりでした。今までは犯人が誰なのかは、ラストにならないと分からなかったのですが。この短編小説のほとんどは、読者にも先に犯人が分かっていて、それを姫川玲子がどう追い詰めていくのかというスタイルの小説で、また新鮮な気持ちで読む事が出来ました。 >> 続きを読む
2019/05/09 by ゆずの
プロ棋士の塚田が眠りから覚めたそこは廃墟の様な舞台。キングとして青の軍団と戦えという指令。手駒を動かし戦略を生かして、相手を倒すゲームの世界に入ってしまったことを塚田は知る。タイトルはゲームの名称だが、ルールはしっかりと文中で説明される。その中で誰が誰に強く誰に弱いのか。それを見極めたうえで戦力を配備し、相手のキングを取れば勝利。先に4戦とれば勝利だが、戦略的にも策略にもよく考え抜かれている。先制攻撃だったり、敢えて待機したり。そして駒は昇格できる。これによって複雑な思考が求められる。将棋や囲碁にチェスなどが好きな人は存分に楽しめるし、ラストに仕掛けられた貴志さんらしいホラー的側面も忘れていなく面白い。 >> 続きを読む
2019/09/27 by オーウェン
ちきりん
『常識』にとらわれないことの必要性を、筆者は繰り返し教えてくれているように感じます。世間一般の常識通りの生き方が楽な場合もあれば、常識に苦しめられることもある。ゆるく生きるには、一度常識というフレームから外れる必要もある、そんなことに改めて気づかせてくれる一冊です。 >> 続きを読む
2017/06/25 by あいら
中村航
結婚した人が恋愛するのは反対。傷つく人がいることを忘れちゃいけない。結婚する時病めるときも支えあうと誓ったじゃない。結婚相手は自分で選んだ相手だから大切にしないとね。最近不倫で叩かれてる芸能人が多いけど自業自得だと思う。家族を大切にしないと世の中もっとおかしくなってしまう。私は婚外恋愛には反対です。でも中村さんの小説は散文のようであっという間に読めてしまう。 >> 続きを読む
2020/03/02 by miko
瀬尾まいこ
ここにあるのは「つながり」かなと言うのが、読後感。どれもこれも、いい味でてるよなあ~と思うし、装丁の天丼のご飯にしみこんだつゆのような味わいだ。どの作品も、そのあとの話が気になるし、同じ作品でのパート2とかあっても面白いかな。自分自身を作品の中に入れて考えてみると、果たして、自分はどう感じどういう行動をとるだろうかと思う。まあ、ある程度は近い行動も取れるかなと思ったり、さすがに、ここの域には足していないなあ~と思ったり。しかし、装丁の天丼、いい味だ。息子(中3・・・今は高3になった)が見て「天丼食べたい」と言っていた。 >> 続きを読む
2015/02/19 by けんとまん
和田竜
織田信長の伊賀攻めに、百地三太夫と石川五右衛門と聞けば、真っ先に、山本薩夫監督、市川雷蔵主演で映画化もされた村山知義の「忍びの者」を思い浮かべます。今回読了したのは、長篇時代小説のデビュー作「のぼうの城」でブレイクした和田竜の2作目の作品「忍びの国」で、当然のことながら、新しい展開に満ちている。一応、群像劇の体裁が取られているものの、軸となるのは伊賀の忍びの無門。伊賀でも一番の忍びと言われつつも、自分がさらって来た女房のお国の尻に敷かれ、金とお国のためにしか動こうとはしなかった。その一方で、著者の和田竜は、享楽的で欲望に忠実で、殺戮を愛し、時には土の匂いすら感じさせる忍びたちを、独特のユーモアと不気味さの中に描いていて、実に見事だ。さらに、味方さえも非情に利用する百地三太夫の知謀を描くことによって、織田信長の伊賀攻めを、史実の要諦を踏まえながらも、巧みに物語化することに成功していると思う。加えて、地侍と下人という構造に今日の格差社会を見ることも可能だし、ラストの、自らも人であることを否定していた無門の怒り、すなわち、人の痛みを理解できない者たちへの怒りは、今日の無差別殺人などにおける病巣の一つを巧みについていると言えるだろう。この作品は、"忍者もの"に新たなテーマを導入した力作だと思いますね。 >> 続きを読む
2018/08/12 by dreamer
野村沙知代
サッチーのイメージが変わりました。サッチーと結婚すれば良かった!!とまでは思わないかな^^;共感できる意見、自分とは違った意見もありますが、とにかく物事をはっきり言い切って下さるので、読んでいて爽快^^「成遂執念」・・・素敵な言葉をありがとう、サッチーさん♪ >> 続きを読む
2012/05/24 by fraiseyui
羽生善治
羽生さんの本に関しては、私は以前、『人工知能の核心』をレビューしましたが、それよりも前に書かれたこの本は未読だったもので。私自身が、「大局観」、言い換えれば「全体を俯瞰する力」に劣るところがあったので(これは、土木系の人間としては致命的な弱点なんですよ…)、電子版で買って読んでみました。最初の方を読んで考えたことは、どうしても「何でも具体化、明確化する」という方向に行きがちな仕事柄なので、長期的、あるいは広範囲の視野というのは、「漠然としているのが当たり前」という認識を持つことも必要かもしれない、ということですかね。また、論理と情緒、経験によって得るものと失うもの、そしてリスクをとること、色々と面白い考察があるのですが、私にとって一番印象に残るのは「毎日続けること」、および「反復練習」の大事さを述べているところですかね。以前、イチローの名言を取り上げた本に対しても同じ考察をしていたかと思いますが、「メリハリを付ける」ことはストレス社会の現代に必要なことでありますが、一方で「コンスタントに取り組む」ことの大切さこそもっと重視されるべきかという気がします。 >> 続きを読む
2017/07/19 by ピース
山口幸三郎
日暮旅人シリーズ第2弾。前回までの主人公は優しさ、寂しさが前面に出たキャラクターだったが、今回は彼の残虐さ、冷静さを持った一面を垣間見ることができた。 >> 続きを読む
2018/04/15 by 匿名
バケネズミの闘争に巻き込まれながらもバケネズミの奇狼丸を助けた事によって結果的に早季と覚も助けられた事になり残りの仲間、瞬、真理亜、守と合流でき無事町に戻る事ができた5人。禁忌を破ったにもかかわらずお咎めなし…それから2年後14歳になった時、瞬に異変が起こる。学校に来なくなった瞬を心配し周りの不穏な空気のなか単独で瞬を訪ねる早季呪力を抑えきれなくなった瞬との別れしかしここでまた記憶操作瞬の存在は1班から消されてしまった…。早季は思い出せないながらも大事な事を忘れていることに気付く…班にいた少年Xとは誰だろう?疑問を感じた早季となんとなく忘れてる事を思い出した班の仲間は真相を知ろうとするが、ここで守が家出心配した早季たちは守の後を追う要らない子供が処分される事を知った早季たち。守は自分が処分リストに入ってると知っての家出で守は呪力があるので町に帰らず1人で生きる決意を守とペアを組んでる真理亜はそんな守と2人で生きると言いだし結局、そこで別れるが…早季を待ってたのは教育委員会の呼び出し早季を処分しようとする委員達の前に現れたのは倫理委員会の議長の朝比奈富子で重大な重大な倫理規定違反を犯した守と真理亜を連れ戻せば2人の命の保証をすると言われ早季と覚は2人を連れ戻しに行くが2人の足跡を追っていた早季と覚に現れたのはバケネズミの闘争の時に知り合った、野狐丸(スクィーラ)野狐丸の助けを借り追跡するが野狐丸には野狐丸の思惑があり…早季の夢の中に出てくる瞬の言葉…操作された記憶、バラバラになる仲間この後、早季たちには何が待ち受けているのか?!!悪いモノ(業魔/悪鬼)は結界の外から入ってくるしかしホントは結界の内に…!!!Σ(ll||д゚ノ)ノ子供が常に管理され不要と認定されたら処分されてしまう世界不都合な真実を知ると記憶操作大人の思惑のまま成長…歪んだ世界はこのままどこに向かうのか?倫理委員会の議長の後継者として心の強い早季が選ばれてるらしいが…そして急激に知恵を付け始めたバケネズミ話の展開が読めない分面白い!!平和だと思ってた世界が実は歪で歪んでる悪鬼と業魔の正体、突然同級生がいなくなる理由いなくなった同級生の名前を思い出せない理由。17歳までの子供は実は人間とは認識されてない…不可と思ったら処分されるモノ教育委員会の名の元に可・不可が決められそこからはみ出すことは許されない早季たち1班は本当ならいっつに処分されてもおかしくないはずなのに実験として集められたメンバーだったのである程度記憶操作によって許されてたんだろうねここまで管理されてるとは実は恐ろしい世界ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ業魔=橋本・アッぺルバウム症候群(パニック障害)悪鬼=アーマンクロギウス症候群 >> 続きを読む
2016/03/06 by あんコ
西村賢太
第144回芥川賞受賞作品。11歳のときに性犯罪加害者の倅となった故に街を追われ、勉強にもついていけず人間関係を構築できないまま高校に行かなかった主人公はやむを得ず港湾荷役の日雇人夫の職につく。仕事に行ったり行かなかったりの生活が続くが同い年の専門学校生と仲良くなって毎日仕事に出かけるようになるが…。主人公の怠惰で欲情的な性質のなかでもがいている姿を詳細に描いている。 >> 続きを読む
2017/06/04 by konil
藤木稟
『腐らない死体』を奇跡認定をするかしないか判断すべくアフリカに渡る平賀とロベルト。2人のキャラが1冊と全然違う。平賀は不気味なロボット人間から天然ボケの科学バカになり、ロベルトは平賀の保護者と化した挙句平賀への愛情が気持ち悪いほど増大している。またこの巻では女性キャラが1人しか登場せずしかも登場したときにはもうすでに亡くなっている。ヒロイン不在どころか女キャラ不在。その代わりといってはなんだが朱雀十五のイタリア人版みたいな美青年が登場する。因みにこの巻でロベルトも平賀に負けないくらいの美青年であることが判明する。両方人間離れしたレベルの美男子にする必要性がどこにあるかは不明。朱雀シリーズに女尊男卑の気があったのに対し少々男尊女卑の気を感じるのは舞台がキリスト教圏だからか。それとも藤木稟が本当に書きたかったのはこういう作風の物語なんだろうか。思い起こせば朱雀シリーズの律子の書かれ方も巻を追うごとにどんどん酷くなっていったしな…。文庫本化されてない作品である『夢魔の棲む処』や『猿楽の舞』なんてどうぞ叩いてくださいと言わんばかりの書かれ方だったような気が。 >> 続きを読む
2016/01/24 by kikima
リン.A・ロビンソン
この手のスピリチュアル系は、神秘的に書かれれば書かれるほど、自分は「何だか胡散臭い」と思ってしまう人間なのだなぁ。以前読んだ雲 黒斎さんの「あの世に聞いたこの世のしくみ」と似ているところはあるものの(引き寄せの法則など)、雲さんのように「不安や恐怖という、う○こは手放すのじゃ!」なんて下世話に書いて貰ったほうが、余程心に響いた。何が心に届くかは、やはり直感力?! >> 続きを読む
2015/12/27 by FUKUchan
小川洋子
【小川洋子さんの自伝的エッセイ集】 小川洋子さんの、過去から現在に至るまでの様々な場面を綴った自伝的エッセイ集です。 章立ては以下のとおり。 思い出の地から 創作の小部屋 出会いの人、出会いの先に 日々のなかで 自著へのつぶやき 書かれたもの、書かれなかったもの 各項目は短いので、パラパラと読めてしまいます。 他の小川さんの著作でも触れている話題も結構あり、『らしい』なぁと安心して読めます(例えば熱狂的タイガースファンであることや、飼い犬のラブのことなどなど)。 ちょっとにやっとしてしまったのは、クリスティのミステリを久しぶりに読んだ時のお話です。 小川さんは、クリスティは最初に『アクロイド殺し』と『ABC殺人事件』を読んだそうですが(良い作品から読みましたね~)、どちらも犯人はしっかり記憶していたのだとか。 犯人が分かっているのにミステリを再読して面白いだろうかと心配しながら読んだのだそうですが、まったく心配はいらず楽しめたということです。 その中で、初めて『アクロイド殺し』を読んだ時の思い出が綴られているのですが、最後にポアロが犯人を名指ししたとき、あまりにも驚いて訳もなくぐるぐると部屋を歩いたそうです。 いやぁ、わかりますね、その気持ち。 あるいは、自分の創作スタイルについて書かれている項などは、どうやってあの物語が生まれてくるのか、その一端を覗き見ることができるようです。 小川さんは、最初に構成を考えたり、資料を集めたりというようなことはあまりしないようですね。 気が向かうままに物語を綴っていくようです。 最後の『自著へのつぶやき』では、これまでに書かれた作品それぞれについて、短いコメントを付しています。 『揚羽蝶が壊れる時』から『原稿零枚日記』までが取り上げられているのですが、こうして一覧で見ると、私、結構小川さんの作品を読んでいるんだなぁと改めて気づかされました。 小川さんの作品をいくつか読んできた読者には興味深い内容ではないでしょうか。 構えることなく、ごくごく気軽に読めてしまうエッセイでした。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/05/27 by ef177
司城志朗
あなたが夜遅く帰宅して、妻の死体を見つけたとしたら-------。こういうプロットを持った小説は、そう珍しいものではないと思う。しかし、そこに電話があって、妻のいつもの声がとびこんできたとしたら-------。これは、ちょっとした"経験"であるに違いない。つまり、今回読了した司城志朗の「ゲノムハザード」は、自分捜しミステリの一種で、ゲノム・ゲームの迷路のハザードを満喫できる小説だと思う。突然、自分が別人になっていることを知らされたり、記憶にない殺人の嫌疑をかけられていたり、といった趣向のサスペンスは珍しくない。後でいろいろなオチがついて、基本はハッピーエンドになる。この小説も、そうした型に収まる作品であるが、遥かに進化したタイプだと言えると思う。この小説の主人公は、29歳のイラストレーター。こんな風にプロットを要約していくと、ネタバラシになりかねないので、なかなか凝った作品なんですね。自分が、昨日まで信頼していた人間ではないことを知ってしまった男は、何をしなければならないのか?まず、殺された妻とその現場に電話をかけてきた妻という、ダブル存在の問題がある。きっと何かのトリックなのだろうが、まるで見当がつかない。追跡してくる謎の男たちから逃げなくてはいけないし、助けを求めた友人は、敵側に通じているようだし、協力してくれる女がいったい何者なのかも判断がつかない。おまけに、英語の論文がスラスラ読めたりとか、自分には覚えのない能力が隠されていて驚いてしまうのだ。二人の妻がトリックだとしたら、そのトリックのキーは、自分の中にあるのだ-------。 >> 続きを読む
2018/07/19 by dreamer
朝吹真理子
数年前の芥川賞受賞作。淡々と。貴子と永遠子のお話だから、きことわ。懐かし昔、母親であり優しいおばさんだった春子と同じ歳になっている。そういうの不思議ですよね。自分も気がつけば40歳に近づいてきた今日この頃。何だか実感がないな、、、著者はかなり若く受賞したようで、改めてこういう賞はゴールではなく通過点なのかなと。色んな人生経験をして、さらに魅力的な作品を出し下さいなってことなんじゃないかなー。 >> 続きを読む
2017/08/27 by fraiseyui
公手成幸 , YoungThomas W.
タリバンの大物捕虜を護送中の米軍輸送機が撃墜された。不時着した場所は、雪に閉ざされたヒンズークシ山脈。だが、そこは、反政府勢力の支配下であるうえに、百年に一度のブリザードが吹き荒れていた。辛くも生き残ったのは、数名の乗員のみだった。墜落の音を聞き、敵軍が迫るなか、機長は航空士のパースンと通訳の女性軍曹に、米国本土でのテロ計画を阻止するために、捕虜を基地に連れ帰ることを命じる。武器、食料、衣類すら十分にないまま、二人は徒歩での脱出を図るのだった-------。トマス・W・ヤングの「脱出山脈」は、血沸き肉躍る、ど真ん中直球の冒険活劇小説の王道をいく傑作だ。とにかく、全編に渡って横溢する冒険心がいいですね。そして、あくまでもリアルに徹した描写と人物造形には脱帽だ。不時着、脱出、拘束、逃走、反撃と、冒険小説の醍醐味が、これでもか、これでもかとテンコ盛りで、大いに愉しめましたね。 >> 続きを読む
2018/11/10 by dreamer
竹内真
社会人になった頃、少しだけ自転車に乗っていた(大昔だなあ~)時のことを思い出した。毎週自転車に乗り、少しずつ距離を伸ばしていった。確かに、その時も100キロというのが目安の一つにあった。自転車は自分の力で走るしかない、だからこそ日頃見えないものや感じないものを感じ取れたりすると思う。自分との対話でもある。そんなことに少年がトライし、少年の周囲の人間もトライしている物語。自転車を媒介にした成長物語でもある。やはり、人間には、ちょうといいスピードというものがあるのだ! >> 続きを読む
2015/04/22 by けんとまん
出版年月 - 2011年1月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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