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2011年2月発行の書籍

人気の作品

      ジェノサイド

      高野和明

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! tadahiko tomato chao kuuta ice chaos makoto mahalo pq1 kissy1986 sunflower hikaru ryoh3 ooitee
      • とても分厚い本なのでかなり時間がかかるのではと構えていましたが、夢中になって、あっという間に読み終えました。テーマが重く専門用語もたくさん出てきますが、文章が読みやすかったせいか難解さはあまり感じませんでした。物語の勢いに乗ったかんじです。テンポの良さや迫力は映画を観ているようでした。
        イラクで民間軍事会社で傭兵を勤めるイエーガーと大学院生の研人のパートが交互に展開され、当初は全く接点がないはずの二人が、新人類の存在をきっかけに驚愕の事実に辿り着きます。イエーガーのパートは戦闘シーンが多く、残酷な場面も多くあります。子ども兵士が教会を襲うシーンは特に読むのが辛かったです。今も命の危機のさらされ、凄惨で地獄のような思いをしている人たちがいることを、知る手段はいくらでもあるはずなのに考えないようにしています。知ってしまったら辛くなるから。こうやって文字から想像してしまうと、旧人類である私たちの存在意義について考えてしまいます。エマやアキリから繋がっていく新人類は旧人類に対して、どのような審判を下すのでしょうか。

        少し気になったのは、日本人の傭兵が出てくるのですが、彼の書き方が日本人作家らしからぬところ。海外映画の誤解を受けるような日本人描写のようで、彼のキャラクターの曖昧さが浮いているようでした。その言葉はまずいのでは、というセリフもありましたし。あとはアメリカサイドを悪く書きすぎている(手を汚しすぎている)気がします。そのあたりの偏りも引っかかりました。

        大学院生の研人と韓国人・李 正勲の友情が良かったです。わけも分からず恐ろしい事件に巻き込まれながらも、二人で人を助ける治療薬の研究に取り組む姿にじわりとくるものがありました。正勲はとても頼もしい存在でした!
        「父(母)と子」の物語でもあり、様々な形の絆に、未来は明るいものであることを願いたくなりました。
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        2021/09/21 by あすか

      • コメント 2件
    • 他39人がレビュー登録、 139人が本棚登録しています
      栞子さんと奇妙な客人たち 栞子さんと奇妙な客人たち

      三上延

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! niwashi chika-0305 Tukiwami
      • ビブリアの1作目。

        無職の五浦が立ち寄った古書店。
        店長の栞子は入院中であり、漱石全集の買取を五浦が頼む。

        古書から隠された秘密を解いていくコージーものだが、古書が設定というのに惹かれる。

        3話までの設定から4話目は、なぜ栞子が入院したのかの謎。
        実はそれまでの経緯で原因があったという伏線。

        今後始まるシリーズの基礎となる設定が出来上がる過程。
        次作からも楽しみだ。
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        2021/12/09 by オーウェン

    • 他25人がレビュー登録、 110人が本棚登録しています
      連続殺人鬼カエル男

      中山七里

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! anko ooitee
      • 人気のないマンションの13階にて、階段昇降口の庇にシートでくるまれた女性の全裸死体が発見された。

        現場には子供が書いたような稚拙な文章が残されていた。
        その後、同じ人物の手によって次々と起こる殺人事件。

        マスコミは、犯人を"カエル男"と名付けた。
        埼玉県警捜査一課の刑事・古手川は、犯人の正体を突き止めようとするものの、街はパニックに見舞われ、思わぬ事態に遭遇することになり-------。

        この「連続殺人鬼カエル男」は、中山七里の3作目となる作品なのだが、3作目にしては粗いなと感じられた。

        あとがきを読んでみると、それもそのはず、この作品は、著者のデビュー作「さよなら、ドビュッシー」とともに、このミス大賞の選考に残っていた作品であったのだ。

        その時のタイトルは「災厄の季節」となっており、改題して文庫で出版されることになったようだ。

        そういうわけであるから、粗さが目立つのも無理はない。
        気になった点をあげると、一つは人物造形について。

        主人公の若手の警官・古手川に関しては、問題ないと思うのだが、彼をサポートする老練な刑事・渡瀬については、少々スーパーマン過ぎて現実味が乏しいと感じられた。

        "老練"というベテランな部分と、蘊蓄というか、やたらめったら何にでも詳しいという部分がどうもマッチしていなかったように思える。

        また、物語の要素についても、ちょっと詰め込み過ぎたきらいがあるのではないだろうか。
        社会派ミステリとして、幅を広げようとしたという思いは伝わって来るものの、結局のところ、テーマがぼやけてしまったように思える。

        とはいえ、社会派サスペンス・ミステリとして、読み応えのある出来栄えに仕上げられているのは確か。

        全体的に、もっとすっきりしていれば、さらに評価は高かったと思うのだが、それゆえに大賞を受賞できなかったということなのであろう。

        >> 続きを読む

        2021/09/14 by dreamer

    • 他12人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      県庁おもてなし課

      有川浩

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 実際におもてなし課は存在しており、作者の有川さんは高知県出身ということ。
        後書きで分かる体験談が、そのまま小説の中身に不フィードバックされている。

        新人の掛水はいかにして観光促進をするのか。
        バイトの多紀と共に、小説家でアドバイザーの吉門に意見を携わる。

        トイレと食事論だったり、観光客が観光地に何を求めているかなど、地方の盛り上げ方が非常に興味深い。

        パンフのキャッチフレーズだったり、妥協点を探っていくのが、いかにもなお役所仕事だったり。
        女性を中心にという考えは当時よりも、ますます重要になっている点では、頭のお堅い人間には務まらないだろうなあ。
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        2021/09/10 by オーウェン

    • 他9人がレビュー登録、 49人が本棚登録しています
      きみはポラリス

      三浦しをん

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 個人的には「骨片」が一番のヒット作。
        途中どうしても苦手な短編も出てきたが、まあ人それぞれだと思う。
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        2015/11/21 by よるがお

    • 他6人がレビュー登録、 53人が本棚登録しています
      人質の朗読会

      小川洋子

      中央公論新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!

      • 地球の裏側のある村で日本人のツアーが、反政府ゲリラに襲われ、拉致される。

        3カ月後、8人の人質は全員死亡する。それから2年が過ぎて公開された盗聴テープには、人質たちの声が録音されていた。

        内容はそれぞれが語る自身の物語だ。「自分の中にしまわれている過去、未来がどうあろうと決して損なわれない過去」が語られる。

        この小川洋子の「人質の朗読会」は、もはやこの世にいない人質たちの物語という設定を通して、語った人が消えてもなお手渡されることが可能な物語の力と役割とを伝えるのだ。

        一編ごとに読み進めていく間は、語り手がすでに死んだということを、つい忘れてしまう。
        読み手である私が言葉を読んで受け取る瞬間、語り手はその存在を生き直すからだ。

        整理整頓が何より好きなアパートの大家さんと、製菓会社に勤めるビスケットの製造にたずさわる「私」との微妙な距離感を描く「やまびこビスケット」。
        アルファベットの形をした出来損ないのビスケットをもらって帰り、大家さんと食べる場面が、妙に心に残る。
        寂しさとユーモアのバランスに何度も胸を打たれる。

        次の一編「B談話室」では、公民館の受付の女性にうながされ、その部屋へ足を踏み入れた「僕」は、会員にならないまま、そこで開かれる会にふらりと参加することを繰り返す。

        危機言語を救う友の会や運針倶楽部定例会や、事故で子供を亡くした親たちの会合などだ。

        その経験によって「僕」は、やがて作家になる。つまり、作品を書くことは世界中の「B談話室」へ潜り込むことと同じなのだ。
        「その他大勢の人々にとってはさほど重要でもない事柄が、B談話室ではひととき、この上もなく大事に扱われる」。

        怪我をした鉄工所の工員のために枝を切って杖を作る「杖」。

        突然、台所を借りに来た隣人を描く「コンソメスープ名人」。

        語られる過去や記憶は、時空を超えて共有される。そこに願いと希望を託す方法は、確かに存在する。

        なぜ人は物語るのか。この作品は、その答えをそっと示してくれる。

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        2018/10/20 by dreamer

    • 他6人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

      長谷部誠

      幻冬舎
      カテゴリー:球技
      3.8
      いいね! tadahiko tomato
      • 大分昔の本に感じるが、今でも日本代表やブンデスリーグで活躍している長谷部の本。
        んなストイックなところがあるので、まだまだ第一線で活躍できているのだろう。

        成功するためには才能もあるのだろうが、こういった真面目さが重要なんだろうな。
        >> 続きを読む

        2017/06/16 by yakou

    • 他6人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      最短で達成する全体最適のプロジェクトマネジメント

      岸良裕司

      中経出版
      カテゴリー:経営管理
      3.6
      いいね!
      • 人の傾向、サガに注目し、プロジェクトを進めるための良本です。
        コミカルな絵で分かりやすく学べました。
        タスクをマルチにもたず、一点集中化することにより効率化を図ることなど、
        触りだけ読むと良いと思えないことを、論理的に納得しやすい例えで解説してくれます。
        実際には、確認待ち、依頼中など空き時間に次のタスクを入れたくなるなど、
        簡単ではないかもしれませんが、効果的だと思いました。
        また、バッファをタスクごとでなく、全体で共有するなど、役立ちそうな点も多く
        プロジェクトを管理する上で考えさせられる点もあります。
        筆者が、なるべく分かりやすく、飽きないように書いたことが分かる本です。
        >> 続きを読む

        2015/08/17 by mattya

    • 他6人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      生きるとは、自分の物語をつくること

      河合隼雄 , 小川洋子

      新潮社
      4.2
      いいね! oka-azu
      • 当時、文化庁長官もつとめていた心理学者で心理療法家の河合隼雄と、小説家である小川洋子の対談が主な内容です。2005年と2006年に行われた二回分の対談が約100ページ、対談の翌年に亡くなった河合氏に向けた小川氏による追悼文が約30ページです。

        第一回は2005年の雑誌・週刊新潮における対談で、映画化作品も含めて小川氏の小説『博士の愛した数式』を主要な話題としています。これを受けて翌年に行われた第二回は、カウンセリング、箱庭療法、『源氏物語』、宗教(小川氏の両親・祖父母が信仰していた金光教についてを含む)、日本と西洋の価値観の比較など、扱うトピックは様々ですが、大きくは物語とは何であるかを巡る対話となっています。全般に、どちらかといえば小川氏が河合氏から知見を引き出す傾向が強かったように思います。河合氏がときおりダジャレを発すのは、村上春樹との対談同様でした。

        二回目の対談の終わり方を見る限り、継続的な対談が企画されていたように見受けられます。文字サイズも大きく一冊の書籍としてはボリュームが不自然に少ないのは、対談から二か月後に河合氏が倒れて翌年に亡くなったために計画が頓挫した影響でしょう。自然と小川氏による追悼文は、二回の対談を振り返る意味合いが色濃くなっています。

        以下、印象に残った言葉を私なりに箇条書きで要約して残します。

        ・友情は属性を超える
        ・良い作品(仕事)は作り手の意図を超えて生まれる
        ・分けられないものを明確に分けた途端に消えるものが魂
        ・やさしさの根本は死ぬ自覚
        ・魂だけで生きようとする人は挫折する
        ・カウンセラーには感激する才能が必須
        ・一流のプレイヤーほど選択肢が多い
        ・奇跡のような都合のよい偶然は、それを否定している人には起こらない
        ・物語を必要としなかった民族は歴史上、存在しない
        ・小さい個に執着すると行き詰まる
        ・人間は矛盾しているから生きている
        ・矛盾との折り合いにこそ個性が発揮され、そこで個人を支えるのが物語
        ・望みを持ってずっと傍にいることが大事
        >> 続きを読む

        2020/10/23 by ikawaArise

    • 他5人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      麒麟の翼

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! ooitee
      • 加賀恭一郎シリーズ第9弾。

        日本橋の麒麟の象が置かれている場所で死体となって発見された男性。
        加害者らしき男が確保されるが、その男は逃走中に車にひかれ脳死状態に。

        「赤い指」辺りから顕著になっている、人情話風に傾いた感のあるこのシリーズ。
        今作も被害者側と加害者側両方に苦しむ人がいる。
        だからこそ事件を解決するだけじゃなく、そのケアまでしなければ事件は終わらないのだ。

        加賀が珍しく激昂する場面もあれば、「新参者」に続いて出てくるキャラも多い。
        なので前作を読んでおくとより楽しめるかも。
        >> 続きを読む

        2018/09/06 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      敗者の嘘 アナザーフェイス 2

      堂場瞬一

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 堂場瞬一のアナザーフェイスシリーズ2作目の「敗者の嘘」を読了。

        読みながら、主人公の大友鉄や同期の柴や高畑敦美、犯人として自首してきた弁護士の篠崎優、嫌われる相手の東日新聞記者の沢登有香の人物に対して、親しみのようなものが湧いてきて感情移入が起こり、物語の進展にも惹かれていってしまった。

        そういうわけで、このシリーズ、もっと読んでみたくなりましたね。

        主人公の大友鉄の人物の魅力が、とにかく相手を知らず知らずに素直にさせ、和ませ、高畑敦美や沢登有香に"無意識過剰"とまで、言わせてしまうキャラなのだ。

        その大友鉄も、息子の優斗に対しては、全くの親バカなくらいで、義母の聖子には、全く頭が上がらないときている。

        管理官の岩永に対しては、言うことを聞きながらも、マイペースで、自分の考えているように事を運ぶ。

        事件は、特捜本部の方針とは違う方向で、大友、柴、敦美の三人で行動する展開になっていく。
        時に役者を目指していたとばかりに変装したり、演技をしたりと随所で躍動する姿も、実に楽しい。

        果たして、事件の真相は、意外や意外と-------。

        久しぶりにミステリの中で、ユーモアに溢れた描写に楽しめましたね。
        やはり、張り詰めてばかりではなく、ほんわかとした描写が入ってくるとホッとします。

        しかも、三人(大友、柴、高畑)の同期コンビの活躍は、息がぴったりで楽しませてくれますね。

         
        >> 続きを読む

        2021/06/05 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      うさぎパン

      瀧羽麻子

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 以前、北海道に旅行に行った時に帰りの飛行機で読む本を探していて見つけたのがこの本でした。その時は二冊小説を買って、もう一冊は読んだのですが、こちらの本は時間的に読めずじまいで結局積ん読に回してしまったのでこの機会に読むことにしました。
        とにかく文章が軽やかで読みやすかったです。そして、パンの描写がとてもおいしそうでした。
        私もパンが好きなので、好きな男の子とパン屋さん巡りなんてやってみたいなと思いました。こんな恋愛がしたい……!
        どちらかというと私は描き下ろし短編「はちみつ」の桐子ちゃんに似て、超恋愛体質なのでいつか実現させたいと思います。パン屋さん巡りデート! 小説の中に出てくるデートを実現させるのって少しワクワクしますよね。
        「うさぎパン」を読んでいて思ったのが、「〜〜のような」とか「〜〜みたいな」という(物で例える)比喩表現? が少ない気がしたということです。過去の話を思い出して、あれに似てるな、これに似てるなという表現のほうが多くて。なるほどこういう書き方もあるんだ、と勉強になりました。
        読みやすさとしては(最近純文学ばかりを読んでいたせいもあるけれど)群を抜いて読みやすかったと思います。すらすらと、さらさらと言葉が入ってくる気がしました。高校生の言葉遣いだからかもしれません。自分と同じ歳の子の言葉は、友達の話を聞いているみたいな感覚で読めました。
        でも、主人公の優子ちゃんよりも美和ちゃんのほうが私は好きです。自由で余裕があって、頭がよくて、でも表には頭が良いことを出さない。素敵な女性の一人だなと思いました。憧れです。
        >> 続きを読む

        2020/03/29 by minase86

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      九つの、物語

      橋本紡

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! niwashi
      • 食べさせることは、命を与えることに等しいんだ。そんな印象的な言葉に代表される、物語と料理、喪失と再生の物語です。大好きで大好きで、苦しいときにはいつも読み返し、登場する九つの物語もいもずる式に読み返し、いつかおにいちゃんの作る料理を作るのを夢見るような、長く楽しめる作品だと感じます。
        全くタイプの違う地味で真面目な妹のゆきなとチャラくて頭がよくて人付き合いのよい、イケメンなおにいちゃん。
        幽霊になったはずのおにいちゃんとともにゆきなの過ごす日々は、穏やかなようで案外そうでもありません。香月くんとの恋のよい部分も悪い部分も逃げることもせず、できず、味わいきるゆきな、母の裏切りを許せないなかでひとり暮らす日々、そして忘れていた自分が原因でおにいちゃんが死んだということ、その罪の意識と喪失感との戦い。
        けれど、彼女のそばにはいつも、妹おもいのおにいちゃんや穏やかに見守る周囲の人々、そして名作古典とおにいちゃんのつくる料理があります。どんなに辛い日々も、物語と料理があれば大丈夫。そんな気がしてくる、優しい話です。山椒魚改変論争が特に好きです。あと、おにいちゃんとゆきなと香月くんに焦点があたりがちですが、お父さんや紺野くん、鴫子さんや吉田くんなど周囲の人々が印象的なくらい穏やかに物語を彩ります。どんなにつらいときでもご飯を食べて本を読もう。つくる度に味が違ってもなにか入れすぎても必ず美味しくなる禎文式トマトスパゲッティーのような生き方を。
        >> 続きを読む

        2018/11/21 by kaoru-yuzu

    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      シューカツ!

      石田衣良

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      2.4
      いいね!
      • 就活中には役にも立つし少し辛いそんな気持ちで読み終えました。就活中なのでモチベをあげようというのには最適。就活を仲間と乗り越えるきれいな友情をみることができました。主人公はできるだけ読者に近いような普通の子。その普通の子が努力と仲間でシンデレラの道を駆け巡っていく姿には憧れました。唯一悲しいのはみんなエリートなので就活中には少し心にくるところでしょうか。なにはともあれ読めて良かったです。 >> 続きを読む

        2018/03/26 by kaoru-yuzu

    • 他3人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

      土屋政雄 , カズオ・イシグロ

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! KEMURINO
      • カズオ・イシグロという、基本的には長篇作家が、軽やかながら、どこかほの哀しい短篇集を著しました。

        「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」とサブタイトルにあるように、5篇すべてに音楽が流れます。
        場所も登場人物も異なりますが、時代設定はほぼ現代であり、世界大戦も近未来も出てこない。

        つまり、これまで長編で見せてきた[大きな物語の枠組み]をいわば封印して、小さな個人の人生を繊細に描き出したのが、この作品集なのだと思う。

        この短篇集で、特に印象に残ったのは、以下の3篇です。

        ベネチアの流しのギタリストは、往年のアメリカ人歌手と偶然、知り合い、彼が妻に向けて行なうサプライズ演出に協力する。
        結婚歴30年の妻に対し、老歌手が抱いている感情の複雑さ、その屈折に触れたギタリストは------。(第一篇「老歌手」)

        ビバリーヒルズで整形手術を受け、美男に生まれ変わろうとしているテナーサックス奏者が手に入れたいのは、仕事上の成功。
        そして、元妻からの愛------。(表題作「夜想曲」)

        音楽観において、ソリが合わなくなった中年夫婦が、旅先のイングランドで若きシンガーソングライターと交流を持つ。
        その一瞬に訪れた、凪ぎの関係性------。(「モールバンヒルズ」)

        ここでは、特定の楽曲や旋律が「人間の一生」の比喩として使われはしないのです。
        あくまでも、音楽とともにある人生の、滋味を描くことに主眼が置かれているように、読めます。

        とりわけ、著者の長篇の魅力が、そこに登場する人物たちのホール・オブ・ライフを、十全に提示してみせることだとしたら、短篇の魅力とは、そこに書かれていない、残りの時間を読者に想像させることにあるのだと思う。

        いわば、残響の効果を狙うのだ。老歌手は、包帯の取れた後のテナーサックス奏者は、旅行から戻った音楽家夫婦は、「その後」をどう過ごしたのだろう?------。

        ついつい、私をそんな想像にふけらせてしまうのだから、なるほど偉大なる長篇作家は、短篇もうまいものだ。

        >> 続きを読む

        2021/03/03 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      カミングアウト

      高殿円

      徳間書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「トッカン!」シリーズの高殿円氏の作品。カミングアウトする部分が面白かった。特にゴスロリ趣味で悩むOL亮子と定年退職する夫に一発かます老主婦初恵のカミングアウトはやりすぎかもしれないが、思わず笑ってしまった。主に女性の登場人物が多いが読んでいて共感できる部分は多かった。この方、色々と多彩な物語を書かれるので今後チェックしていきたいと思う。 >> 続きを読む

        2016/08/25 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      「折れない心」をつくるたった1つの習慣

      植西聡

      青春出版社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      3.0
      いいね!
      • 日々悶々としながら、立ち向かっている現代人に贈る心理カウンセラーの助言集。
        真面目で優しすぎるあなたに響く。

        さすがに、「たった1つ」とはいかないけれど。
        9章に渡った自己分析から始まる対処療法。
        多くのヒントの中から、自分に合ったものを選べばいい。

        そんな中で、私に合ったものは以下の通り。
        ・「自信が持てない」なんて珍しくない。
        ・「今の自分のままでOK」と口に出して言ってみる
        ・マイナス感情にフタなんてしなくていい
        ・解決しなくていいことも沢山ある
        ・「良いこと探し」を意識的にやってみる

        凹みすぎたときや、精神的にまいりすぎた人には、向かない。
        立ち直れるきっかけがみつかり、自己肯定しやすくなる。
        >> 続きを読む

        2015/06/15 by てるゆき

      • コメント 1件
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      プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である

      片岡宏雄

      双葉社
      カテゴリー:球技
      4.7
      いいね!
      • 野村監督信奉者としては、この本は衝撃的だった。
        問題となるのは、古田をドラフト指名する時に「眼鏡の捕手はいらん」と言ったのは野村なのか片岡なのか?
        前半を読む限りでは片岡宏雄の性格の悪さを感じたが、この事に関しては嘘を言ってないように思える。
        やはり人間、裏の顔というのはわからないものだ。
        >> 続きを読む

        2018/10/05 by takameturi

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      ピエタ

      大島真寿美

      ポプラ社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! tadahiko Tsukiusagi taiaka45
      • ピエタ慈善院では、音楽の才能のある孤児がその英才教育を受け、演奏会などを催し、慈善院を運営しいていたという。
        主人公でもあり語り手でもあるエミーリアは、そこで、ヴィヴァルディ先生の手ほどきを受けていたひとり。
        孤児でありながらも、彼女は、音楽で満たされた場所ピエタに身を置くことを喜びとし、まっすぐ育っていった。

        そんな彼女が妙齢に差し掛かかったころ、旧友から頼みごとをされる。
        「ヴィヴァルディ先生が自分のために書いてくれた譜面を探してほしい。」と。
        そして、その譜面の裏には、自分の詩がしたためられているのだ。と。
        譜面は貴重な財産だと教えられているピエタの女は、驚きを隠せないでいるが、彼女なりに手を尽くし、譜面の行方を探し始める。
        その行程で出あう、高級娼婦やゴンドラの漕ぎ手ら、ヴィヴァルディ先生にゆかりのある人たち。
        その人物たちとの、シンとした美しいやりとりがとても魅力的。
        譜面は思わぬところから発見されるのだが、そのシーンは読んでいて胸が熱くなった。
        どこまで史実に則って書かれているか、私は知らない。
        だけれど、史実以上の重みを、読後私は感じているのではないかと思っている。
        >> 続きを読む

        2016/01/17 by shizuka8

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      秘密 トップ・シークレット

      清水玲子

      白泉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.3
      いいね!
      • いよいよ核心に。

        まさかこの人が犠牲になるなんて。
        重い。 >> 続きを読む

        2020/04/19 by ちっちゅう

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出版年月 - 2011年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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