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百田尚樹
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昆虫であるハチが主人公の昆虫の世界のお話。視点が新鮮でした。
2020/02/08 by mirio3
小川洋子
【チェック・メイト!】 とっても面白かった! 本作はチェスの名手を主人公としたチェスにまつわるお話なんですが、設定や仕掛けが大変面白い上、小川さん一流のやさしさや細やかさに溢れていて大好きな作品です。 子供の頃からあまり友達がいなかった主人公は、ある時、学校のプールに浮かんでいた水死体を発見してしまいます。 そのこともあって一層みんなから敬遠されるようになるのですが、その水死体はバスの運転手だったと聞き、そのバス会社の社員寮に行ってみます。 そうしたところ、社員寮の庭には古いバスが置いてあるではないですか。 不思議に思って中を覗いたら、大層でっぷりとした男性がそこに住んでいました。 この男性と友達になり、チェスを教えてもらうのですね。 そこから、彼のチェス人生が始まるという物語。 彼には作中でも名前が与えられておらず、そのチェスの指し手が美しいことから、チェスの詩人とうたわれた名人アリョーヒンの名前で呼ばれるようになります。「リトル・アリョーヒン」と。 彼は、チェスを覚えて間もなくしてから、考える時にはチェス・テーブルの下に潜り込むようになります。 そこで、猫を抱きながら、相手が打つ駒の音から打った場所を知り、完全にブラインド・チェスで戦うようになります。 その方が集中できるようです。 これがタイトルの一部になっている「猫を抱く」ですね。 「象と泳ぐ」にも意味がありますが、それは読んでのお楽しみ。 作中、自動チェス人形が重要な役割で登場します。 ご存知ですか?このチェス人形。実際にあったんですよ。 ターバンを巻いたトルコ人の姿をしていて、チェス盤とつながった箱の上に上半身だけ乗っている人形。 この人形、考えることができるんです。人間とチェスの対局ができるんです。 当時は見せ物としてあちこちでチェスを指していたそうです。 箱のなかには歯車などの機械がぎっしり詰まっているという人形。 どうして、機械がチェスを指せるんだろう? 考えることができるんだろう?と、一大センセーションを巻き起こしたそうです。 ポオもこのチェス人形を取り上げた作品を書いています。「メルツェルの将棋指し」という作品ですが、ポオはこの作品の中で見事にこのからくりを暴いてるんですね。 本作ではリトル・アリョーヒンと彼の周りの素敵な人達が描かれています。 途中、涙が出そうになる場面も……(最近、涙腺弱いので、これでも泣いてしまいます)。 もう☆5つつけても良いのですが、一点だけどうしてもダメだった描写があるので一つだけ減らします。 それは、リトル・アリョーヒンは生まれた時から唇がふさがっていたため、出産直後に手術をして唇を開けたんですが、その際に脛の皮膚を移植したため、大きくなったら唇にすね毛が生えるようになったという部分。 この唇スネ毛の描写が結構繰り返し出てくるんですよ。 しかも、結構もじゃっと生えているような描写なのですが、これだけは生理的にダメでした。 そういう設定にする必用があったのかしら? 別に唇からスネ毛が生えなくてもいいじゃないのといまだに思っています(大体、そんなことあるの?と思うし)。 それ以外は全く素晴らしい作品でした! >> 続きを読む
2019/02/25 by ef177
角谷信太郎 , 近藤修平 , RasmussonJonathan. , 角掛拓未 , 西村直人
アジャイル開発のやり方と思想を、身近な例えやくだけた表現を使って、理解しやすいように説明されています。成果物を短いスパンで出し続けること、顧客を巻き込み、状況を共有することにより、臨機応変に対応しつつ、満足してもらえるアウトプットを出す方法が述べられいます。忙しい顧客を関わらせるには、もう一歩工夫が必要かと思いますが。また、プロジェクトを遂行するはじめに考えておくべきインセプションデッキがあげられており、いままでなんとなく必要そうと感じていたことを分かりやすく明文化し、整理ができました。プロジェクト単位ではなく、機能やストーリー単位でも、インセプションデッキのいくつかを考えておくと良いように思います。 >> 続きを読む
2015/06/24 by mattya
道尾秀介
【騙されることの快感】 本作の主人公は、サラ金や債務整理屋に食い物にされた挙げ句、妻子を亡くし、あろうことか自分もそのサラ金一味の片棒を担がざるを得なくなり、『ぬき屋』と呼ばれる債務者の最後の最後の金をむしり取る役(はらわたまで抜くことから『ぬき屋』と呼ばれるのだそうです)をやっていた武沢という中年男です。 武沢は、ぬき屋をやったために、その債務者の女性を2人の子供を残して自殺させるところまで追い込んだという過去がありました。 武沢はそれですっかり嫌気がさし、組織の拠点などを記載した書類を事務所から盗み出して警察に出頭し、それによって組織を壊滅に追い込んだのです。 ただ、そんなことをやった以上、もう普通に暮らしていくことはできなくなり、以後は偽名を使って逃げ回り、金も詐欺をして稼いでいたのです。 自分はもう悪になったのだと自分自身に言い聞かせながら。 そんな武沢の相棒は入川という中年男でした。 入川もやはりサラ金に手を出して借金を抱えた男で、錠前屋を営む傍ら、わざと他人の家の玄関の鍵に接着剤を流し込むなどして壊し、その修理に駆けつけては金を取ることを繰り返しているような男でした。 入川には愛する妻がいたのですが、彼女は浮気に走り、相手の男からシャブ漬けにされ、男と別れて入川のところに戻ってきたもののシャブを断てず、シャブを買うためにサラ金に手を出し、身体を壊して亡くなったのでした。 入川は武沢のアパートの鍵を壊していつものように金を取ろうとしたところ、武沢に見破られてしまい、以後、武沢の相棒となり、二人でちんまい詐欺を働いていたのです。 そんな人生をドロップアウトしてしまったような2人は、ひょんなことからまひろというスリ常習犯の若い女の子と知り合います。 まひろは金が無くてアパートから追い出されそうだというので、武沢は渋る入川を押し切って自分たちのアパートに住まわせてやることにしました。 そうしたところ、まひろの姉のやひろとその彼氏だという太った貫太郎までアパートに転がり込んでくる始末。 こうして5人は奇妙な共同生活を始めたのでした。 武沢が入川の反対を押し切ってまひろ達をアパートに住まわせてやったのには理由がありました。 それは、このまひろとやひろという姉妹は、武沢がぬき屋をやって自殺に追い込んだ女性の子供達だと気付いたからでした。 武沢はこれまでずっと責任を感じていたのです。 さて、この作品を読んでいて、作者は至る所で読者を騙しにかかっていることにすぐに気が付きました。 筆先三寸でミスリードし、その少し後で読者の勝手読みだったことに気付かせるわけですね。 「この作者、こういうことをやるんだ」と思いながら読み進めていったのですが、前半は気が滅入って仕方がありませんでした。 というのは、武沢や入川、まひろ姉妹の話がウェット過ぎて辛気くさく、あまり好きなタイプの話ではなかったからでした。 貧困、借金苦、自殺、病死、ヤクザの報復……ずっとこんな悲惨な話が続きますが、私はこういう話はあまり好きじゃないんですよね。 まあ、いくらネットでお勧めしている作品でも、全部が全部自分の好みに合うわけじゃありませんから、こういう場合もあるよねと思いながら読み進めました。 そうしたところ、後半に入って俄然雰囲気が変わってきました。 武沢は、自分が壊滅させた組織から逃げ回っていたのですが、連中は決してあきらめようとせず、転居しても名前を変えても必ず見つけ出されてしまい、今また5人で暮らし始めたアパートにも奴らの手が伸びてきたのです。 またどこかに逃げなければならないのか……と絶望的な気持ちになりかけたところ、この際復讐してやろうという話になっていきます。 自分たちだって詐欺師だ、いつまでもやられっぱなしじゃ終わらない。 あいつらの鼻をあかせてやるんだというわけですね。 「おぉ、これはあれだ。ジェフリー・アーチャーなどの作品みたいに、詐欺によって痛快に仕返しを果たす物語なのだな。」と思い、ようやく自分の好きなタイプの展開になってきたと気を取り直して読み続けました。 彼らが仕掛けた詐欺は……ちょっと幼稚じゃないのという気はしましたが、まぁ、その点は置いておいて……と思っていたら……。 え゛~! こういう結末にしちゃったの? と、この作品に対する評価が一気に急落してしまいました。 せっかく後半盛り上がってきたと思ったのに……。 残り少ないページはおそらく人情話的に泣かせにでもかかるのかななどと思い、消化試合的に読み進めていったところ……。 何? そうくるの?! そうなんです。 この作品は最後の最後まで気を抜いてはいけません。 途中、どんなにツマラナイと思ったとしても、決して途中で投げ出してはいけません。 だって、一番のお楽しみはラストのラストに仕込まれているのですから。 あー。なるほど。 私は最後まで作者に騙されていたというわけですね。 いや、こういう騙され方なら大歓迎です。 というわけで思わぬカタルシスを味わうことができました。 なるほど、お勧めするだけのことはある良い作品でした。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2020/04/12 by ef177
貴志祐介
家族の本棚にこの小説がありました。貴志祐介さんの小説は何度か読んだこともあったので、今回貸してもらいました。なのでこのシリーズが、第三弾目とは知らず(笑)けれど、以前連続ドラマをやっていたので、このシリーズの事は知っていました。そんな私の様に、いきなりここから読んでも十分楽しめる小説となっています。けれど。先にドラマでこのシリーズの事を知っていて、そのイメージがついていたので、原作の違いに多少、戸惑いました。なんか、榎本さんと青砥さんのやり取りが、どこかコメディっぽく。今回の小説に入っている「密室劇場」という話は、特に感じました。今まで読んで来た貴志さんの小説と比べると、貴志さんらしくない小説だなぁと思いました。 >> 続きを読む
2018/05/22 by ゆずの
千田琢哉
僕が、人生でどん底の時はいつも読書をさぼっている時期だったりします。そういう時って自分の考えがぶれてるんですよね。他人に流されてしまっている自分がいます。そんな時にいつも、読書の大切さを思い出させてくれるのが本書です。孤独で辛い時こそ、本を読む。その言葉に何度も励まされてきました。手元にずっと置いておきたい本です。 >> 続きを読む
2017/07/26 by かじさん
有川浩
書店でふと手に取った第一巻から、あっという間に最終巻まで読み終えてしまいました。こんなに笑って、泣いて、先を読みたくなって、時間を忘れながら読んだシリーズは久しぶりでした。最後は痛みを伴うもので、読んでいるこちらの心の振れ幅も大変なものでしたが、それでも最後には幸せが待っている・・・そう信じて読み進めました。そう思えたのも、今まで歩んできた彼らの道があればこそ。思い返すと様々なシーンが思い浮かびますが、今はその余韻にゆっくり浸りたいと思います。 >> 続きを読む
2017/09/25 by esu
皆川博子
「双頭のバビロン」が余りに読み応えがあって、今でも雰囲気に呑まれた感じがある。 皆川さんのミステリで、聞いたことのある作品が少し前に話題になっていたのを思い出した。 早速読み始めたが、こんどは解剖教室の話、グロテスクな描写は前のものでお手合わせ済みなので、余り気にしない。ただ、読み始めると、教室の五人の生徒が、本の中や頭の中を走り回るので、登場人物一覧をジッと眺めて、ひとまず先生と生徒の名前を覚えた。 容姿端麗、眉目秀麗のエド(エドワード)が一番出番が多いが、彼と同室の天才細密画家ナイジェルも重要。 後は、おしゃべりなクラレンス、太目のベン、やせっぽっちのアル。さて、時は18世紀のロンドン、舞台は外科医ダニエル先生の解剖教室。わが国では「解体新書」の腑分けが始まるよりも7.80年先んじているのかな。やはり江戸幕府の下で、西洋医術は遅れに遅れている。英国でも外科医の地位は低く、特に解剖医となると、薄気味悪い印象で住みやすくはない。解剖死体を手に入れるのもやすやすとは出来ない。裏から手を回し、墓あばきに金を払ってやっと手に入る貴重品だった。 弟子の5人は先生を慕って集まっていて、向学心に燃えている。そこに妊娠6ヶ月の貴族令嬢の死体が運ばれてくる。視察団から隠した暖炉から取り出してみると、下に重なっていた覚えのない死体が出てくる。そうこうしているうち開けてなかった隣の部屋の解剖台に、四肢を切断された少年の死体が乗っかっていた。この三体の死体を巡って、事件が展開する。死体になって解剖台の乗っていた少年は、町に出たときエドとナイジェルがふと知り合った詩人志望の少年だった。 彼は、独学で中世の文学を学び、当時の筆致(古語)で文章や詩が書けた、その上教科書にしていた貴重な古文書を持っていた。この少年と弟子たちのつながりが物悲しい挿話になっている。ダニエル先生は世事に疎いが、兄の内科医は上流階級に取り入り、富と名声を手に入れていた。屋敷の一部を解剖教室にし、経費の面倒を見ていた。それが、どうも詐欺に会って高額な投資に失敗し破算寸前らしい。その上許せないことは、貴重な標本を抵当にして資金を借りているらしい。弟子たちは、解剖室の将来と尊敬する先生のために、増えた死体の真相を探り始める。そこに、盲目の名判事、ジョン・フィールディングが登場する。 貧民が増え世情が乱れている、彼は裏金では転ばない高潔な人物だった。盲目のハンデは微妙な声を聞き分ける聴覚と、手に触れることで感じる触覚を備えていることで補って余りある。そのうえ、明晰な頭脳をもち行動力もある、出来事の経緯を整理して分析する。厳格な中に柔らかいハートも持ちあわせている。眼の代わりをする賢い姪もついている。右往左往しながら、死体が増えた原因になった殺人事件が解決する。法廷場面で、思いがけなく胸が熱くなるシーンもある。エンタメ要素満載で堪能した。弟子たちが歌うアルファベットの歌が楽しい、話の最後でやっと「Z]の部分が完成する。皆川さんの作詞らしい。題名は、解剖前に弟子たちが揃って言う言葉。うれしいことに続編もあるとか。解剖教室を解散した弟子たちのその後の話で、また見つけて読もうと思っている。 >> 続きを読む
2014/11/04 by 空耳よ
初野晴
2018/8 3冊目(2018年通算116冊目)。シリーズ第2弾。事件を一つ解決するたびに、吹奏楽部の部員が順調に増えていく。部員が揃ったときにこの部がどんな演奏をするのか?。先が楽しみ。あと、エスペラント語という世界共通言語があるのは初耳で、宮沢賢治の作品に使われていたという点も初耳だった。機会があれば調べたいと思う。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2018/08/05 by おにけん
雲田はるこ
アニメを見て興味をもった。アマゾンで無料で読んだ。
2017/06/14 by 匿名
北方謙三
●1回目 2007.9.30小説の全貌が姿をあらわしはじめる。そうか岳飛が出てくるのか。これで北方謙三の梁山泊系は、出版されている分は全部読んだことになる。「小説すばる」に連載中らしい。これも読もうかな…●2回目 2015.1.24方臘登場。杜興のじいさんさんがいい味だしてるなあ。1巻目だが、顧大嫂と孫二娘との掛け合いも面白かった。花栄の子、花飛麟の鼻持ちならなさ加減がまたいい。呉用が生き生きしてきた。 >> 続きを読む
2017/10/11 by Raven
大崎梢
青春、甘酸っぱい、切ない、ほろ苦、ミステリ。本書を読み終えて真っ先に思い浮かんだのがこの言葉たち。ラストの数十頁でやられた。こういうことだったんだなと。とてもミステリとしても良く出来ているし、純粋な青春モノとしてもよく出来ている。読後感はちょっと苦い、ビターな珈琲のようなでもどことなく香る花茶葉の紅茶のような甘苦い感じもする。こう、ホッと出来る反面ちょっと喉に何かが引っ掛かる様なでもそれが嫌味にならないというか。ちょっと支離滅裂になってきたかもなので(笑)端的に言うと上質な読書体験が出来たということ。こういう感覚は中々自分一人で探して読むのでは味わえないので凄く感謝です。最後に一言。「享かっこ良すぎだろーーーーー!!」 >> 続きを読む
2015/03/05 by 澄美空
山口幸三郎
日暮旅人シリーズ第3弾。主人公の過去と彼の相棒の過去が少しずつ交錯し出すー。旅人が真実を突き止めたとき、そこには何が待っているのか。ドキドキハラハラしながら読み終えた。 >> 続きを読む
2018/04/15 by 匿名
奥田英朗
タイトルそのままに、家庭内やその周辺の様々な問題をテーマにした短編集です。我が家の問題、と聞いてドロドロの不倫劇とかDVとか嫁姑問題とかを想像(期待に近い)してしまうのは、読む作品ジャンルにだいぶ偏りがあるからなのでしょう。この短編集で取り上げられている問題たちも、決して軽んじてはならないものなのですが、どうしてもパンチが弱いというか、味が薄いというか、あっさりと描かれすぎていて物足りなさを感じてしまいました。また、様々な家庭があるにも関わらず、この短編集は専業主婦率が異様に高く、専業主婦の方が身近にいない私にとってはほぼ未知の世界のお話で、なかなか共感できる部分が無かったのも残念でした。奥田さんは幅広い作品を書かれるため、合う作品と合わない作品があるのかもしれません。この短編集も私が個人的には合わないかも、というだけで、共感できる方は沢山いらっしゃると思います。間違っても、横溝正史ミステリー的な拗れ切った家族問題を想像して読んではいけません。 >> 続きを読む
2015/10/05 by pechaca
荒川弘
有名進学校の中学から北海道の農林高校に進学したワケありの主人公。そこには広大な校庭と学科によって偏った学力とハンパない体力を持った生徒とクセの強過ぎる先生方が待っていた。あの「ハガレン」の次作です。見るまで本当に不安だった。そんな心配、無用でした。一気に読んじゃいました。荒川節は健在でした。良かった。本当に良かった。ハガレンは「命」の話でした。たぶん銀の匙もそうなるだろうなと思います。ヒット作の後でプレッシャーもあるだろうし今度は週刊誌と聞いて不安だったんです。離陸は良好です。ぜひ高みへ向かってほしいものです。______________________2011年11月当時に書いたレビューです。「銀の匙」も期待を裏切らない良い作品でヒットもしたし、アニメ化、実写化もされ喜ばしい事です。2017年10月現在、休載との事。作者の事ですから、その間の事もコヤシにして素晴らしい「銀の匙」を再開してくれるでしょう。気長に待ちたいと思います。(ファイブスターストーりーを9年待った私よ!軽いもんよ!ホホホ♪) >> 続きを読む
2017/10/08 by たたみ
金原ひとみ
同じ保育園に幼い子供を預ける3人の母親たちの物語。ドラッグ、虐待、不倫など極端な例は出るものの旦那や周りの協力がもらえず、育児を孤独の中でこなしていかなければならない状況がリアルに描かれていて胸をえぐられるような気分になった。 >> 続きを読む
2018/04/10 by konil
宮部みゆき
ひさしぶりに読んだ宮部みゆき。 いつもながら良くまぁ こんな設定 思いつくなぁと思います。 自分を利用するだけ利用して捨てた かつての恋人の結婚式場へ銃を携えていく元OL。 彼女とは仲良くなれそうだと思っていた元恋人の妹。 元OLになんとなく惹かれていた釣具店の店員。 その彼だけに、誰にもいえない つらく悲しく重い事情を 知られている釣具店の年配店員。 そこに銃さえ存在しなければ ここまで複雑に、そして悲惨には絡み合わなかったであろう それぞれの人生。 終盤の加速感はさすがに筆者の力の見せ所。 登場人物の絶望感というか捨て鉢感が伝わってきて 一気にエンディングまで駆け抜けていきます。 なかなか重いテーマを含みながら さっくり読める一冊。 サスペンスがお好きなら読んでみても良いのではないでしょうか。 >> 続きを読む
2017/01/28 by kengo
ある連続保険金殺人事件に関わっている10人の財布(刑事の財布、強請屋の財布、少年の財布、探偵の財布、目撃者の財布、死者の財布、旧友の財布、証人の財布、部下の財布、犯人の財布)が、持ち主を語り、犯人をあぶりだしていくというのが面白かった。主犯の男女と実行犯が、残酷で、思い込みが激しく、自己顕示欲が強くて、「模倣犯」に出てきた主犯と共犯にタイプが少し似ている感じがしました。犯人がナルシスとで残虐なだけに、切なく、やるせない気持ちになってしまいましたが、雅樹くんに刑事と探偵が寄り添う終わり方に救われました。 >> 続きを読む
2018/12/14 by うらら
原田マハ
まあまあかな。どん詰まりの人間交差点。愛と赦し、最終的に在るべき所に帰ってく。あと、名前に複雑な仕掛けがあるわけでは無かった。 >> 続きを読む
2019/09/18 by hiro2
山本幸久
小粒ながらキャラ立ちも良く、人間模様を楽しめる作品。夏海の合流とか千葉のカツラオチとか、もう少しボリュームを望むのは贅沢でしょうか。 >> 続きを読む
2017/06/06 by hiro2
出版年月 - 2011年7月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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