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2011年7月発行の書籍

人気の作品

      猫を抱いて象と泳ぐ

      小川洋子

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! 825 hinataboko
      • シュールで物悲しく、美しい物語は、この小川洋子という作家の特長だろう。

        「博士の愛した数式」では、数学の美しさを、「ミーナの行進」ではコビトカバという、なんとも愛くるしい生物といった具合に、常に新しい世界を題材にして、美しくも幻想的で、無国籍な物語を紡ぐ、この作家の才能は、まさしく日本の純文学の世界においてトップクラスだ。

        この作品で、作者が我々読者に教えてくれたのは、チェスというゲームだ。

        チェスの棋譜は、その指し手の人格そのものを表わし、対戦とは、人格と人格との対話そのものなのだということが、この物悲しい物語を成立させる前提だ。

        生まれつき、唇が閉ざしたままで生まれた少年は、デパートの屋上に連れてこられて、余りに大きくなりすぎたために、地上に降りられなくなって、一生を屋上で過ごして死んだ、象のインディラの面影と、家と家の狭い隙間に挟まって出られなくなってしまった、少女のミイラの幻影を友達にしている。

        そんな少年はある日、廃バスに猫と暮らす、巨漢の元運転手からチェスの指導を受け、チェスに目覚めるのだ。

        しかし、ある日この運転手は、余りに太く成り過ぎたために死に、その死体は、バスを壊してクレーンで吊り下げないと出られなくなってしまったことで、少年は自分自身が大きくなることを恐れ、成長を止めたのだ。

        彼のチェスの棋手となり、「盤上の詩人」といわれた、歴史的名棋士アリョーヒンになぞらえられるほどになるのだが、背丈は11歳のままだ。

        人前でチェスを指すことを怖れるようになった彼は、チェス台の下に体を隠し、リトル・アリョーヒンと名づけられた、からくり人形を手繰ってチェスを指すという、特異なチェス棋士となるのだ。

        チェスの駒が、登場人物たち一人一人の表象と重なり、棋譜が、主人公と様々な登場人物が織りなす人の世の交わりであるかのように、物語は展開する。

        チェスの棋譜という、異次元世界と、この物語全体を包むシュールな世界という、いずれも現実世界とかけ離れた世界が作りだす世界は、まさに小川洋子ワールドだということが言えると思う。

        しかも、その世界が実に美しいのだ。

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        2021/07/05 by dreamer

    • 他13人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      風の中のマリア

      百田尚樹

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! kaoru emi
      • 昆虫であるハチが主人公の昆虫の世界のお話。
        視点が新鮮でした。

        2020/02/08 by mirio3

    • 他12人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      カラスの親指 by rule of CROW's thumb

      道尾秀介

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • あまり肩がこらず気楽に読めて、かつ適度にドキドキわくわくできる本が読みたいなあ~という気分だったので、ツイッターでおススメしている方を見て今回はこちらを選んだ次第。ちなみに、大変申し訳ないのだけれど、こちらの作者さんは初読です。

        事前情報はとくに入れず、ただしアマプラに阿部ちゃんの写った映像がある作品+どうやら<詐欺もの>らしいということだけで読みはじめた。
        読みはじめて、うん、これは詐欺は詐欺でも、いわゆるコン・ゲームものだな、と確信。

        当初の読書目的は問題なく達成!
        文章も読みやすく、途中どきどき、わくわくしながら読めました。寝る時間前の読書タイムが楽しみになった数日でした。
        なので、そういう目的意識で読む方には大変おすすめします。

        ただ、最後に大どんでん返しが控えていますが、これをどう評価するかで大きく二つにわかれそうですね。
        私は、う~ん、これはかなりもったいないかな、と。途中までのどきどきわくわく感が半減どころか冷めてしまう感じました。
        どなたかが、これは夢落ちパターンかと評されていたけれど、その感想を聞いて私も自分のもやもやが腑に落ちました。

        少なくともコン・ゲームで私が最期に待っているものは胸のすくような結末なんです。
        これでは胸はすかないかなあ~、ということで最後が残念な派に一票です。

        ◆ネタバレありの私の覚書
        P167
        メールを開いてみた。そして画面に表示された、そのほんの短い文章を読んだとき、思わず頬を緩めて小さく笑い声を漏らしてしまった。
        <ほんとは感謝してます。助けてくれて嬉しかったです>
        居間に顔を向ける。まひろは素知らぬ顔で漫画誌を捲っていた。顔をあげ、ちらりと武沢のほうを見たが、すぐにまたつんとして雑誌に目を戻してしまう。武沢は笑いだしたいのを我慢しながら冷蔵庫の麦茶を取り出し、グラスに注いだ。
        なるほど、メールというのはたしかに便利なものなのかもしれない。口では直接言えないようなことを伝えるのに、向いているのだろう。

        P462
        今回の出来事は、まるで一遍の小説か映画のようだった。テツさんとの出会い。まひろとの出会い。トサカ。やひろと貫太郎の闖入。ヒグチ。アルバトロス作戦。そして、三人の再出発。おまけにトサカの生まれ変わり。


        ====データベース====
        人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。(講談社文庫)

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        2021/12/23 by まみー

    • 他10人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      アジャイルサムライ 達人開発者への道

      角谷信太郎 , 近藤修平 , RasmussonJonathan. , 角掛拓未 , 西村直人

      オーム社
      カテゴリー:情報科学
      4.3
      いいね! ybook suppaiman
      • アジャイル開発のやり方と思想を、身近な例えやくだけた表現を使って、理解しやすいように説明されています。
        成果物を短いスパンで出し続けること、顧客を巻き込み、状況を共有することにより、臨機応変に対応しつつ、満足してもらえるアウトプットを出す方法が述べられいます。
        忙しい顧客を関わらせるには、もう一歩工夫が必要かと思いますが。

        また、プロジェクトを遂行するはじめに考えておくべきインセプションデッキがあげられており、
        いままでなんとなく必要そうと感じていたことを分かりやすく明文化し、整理ができました。
        プロジェクト単位ではなく、機能やストーリー単位でも、インセプションデッキのいくつかを考えておくと良いように思います。

        >> 続きを読む

        2015/06/24 by mattya

      • コメント 1件
    • 他10人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      鍵のかかった部屋

      貴志祐介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! ooitee
      • 貴志祐介の「鍵のかかった部屋」は、短編集としては「狐火の家」に続く2作目だが、前作に負けず劣らず面白い内容になっている。

        これだけ"密室"にこだわる作品というのも珍しいだろう。
        ここで登場する"密室"は、どれもがどのように構築したのかが問題となる。

        密室を作った理由はどれもが単に、自殺に見せたかったからというシンプルなもの。
        そのため、"HOW"に固執した密室の出来栄えを堪能することができる作品集になっている。

        「佇む男」は、葬儀会社の社長が、唯一出入り可能なドアと重いテーブルに挟まれた状態で座ったまま死んでいるという、なんとも窮屈な状況。
        とはいえ、そんな状況ゆえに、人の出入りは不可能とみなされる。
        それが、とある目撃者の情報からヒントが得られ、真相へと至ることになる。
        なんとも葬儀会社らしいトリックと言える作品だ。

        「鍵のかかった部屋」が4編の中のベストだろう。
        新品の鍵が備え付けられた部屋の中で、引きこもりの少年の死体が発見されるというもの。
        しかも、ドアにはテープで目張りがされていた。
        ドアに目張りというと、カーター・ディクスンの「爬虫類館の殺人」を思い出すが、この作品では別のトリックを用いている。
        二重三重にトリックを張り巡らしているところが、実に見事だ。

        「歪んだ箱」は、手抜き工事による欠陥住宅の中で起きた事件。
        建物が歪んでいるがゆえに、内側からしか閉めることができない扉が二つ。
        その中で死体が発見される。
        これはバカミスと言っていいようなトリック。
        欠陥住宅という特徴を見事に生かし切ったトリックと言えよう。

        「密室劇場」は、前作に続き、劇団内での事件を扱ったもの。
        いわゆるボーナストラックであり、2作目にして、もはや恒例となっているようである。
        たいした内容ではないのだが、他の3作品が優れているので暖かい目で見守ることができたりする。

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        2021/12/10 by dreamer

    • 他7人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。 20代で身につけたい本の読み方80

      千田琢哉

      日本実業出版社
      カテゴリー:読書、読書法
      3.6
      いいね!
      • 僕が、人生でどん底の時はいつも読書をさぼっている時期だったりします。
        そういう時って自分の考えがぶれてるんですよね。他人に流されてしまっている自分がいます。そんな時にいつも、読書の大切さを思い出させてくれるのが本書です。
        孤独で辛い時こそ、本を読む。
        その言葉に何度も励まされてきました。
        手元にずっと置いておきたい本です。
        >> 続きを読む

        2017/07/26 by かじさん

      • コメント 1件
    • 他7人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      別冊図書館戦争

      有川浩

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! ukarei
      • 書店でふと手に取った第一巻から、あっという間に最終巻まで読み終えてしまいました。

        こんなに笑って、泣いて、先を読みたくなって、時間を忘れながら読んだシリーズは久しぶりでした。

        最後は痛みを伴うもので、読んでいるこちらの心の振れ幅も大変なものでしたが、それでも最後には幸せが待っている・・・そう信じて読み進めました。

        そう思えたのも、今まで歩んできた彼らの道があればこそ。思い返すと様々なシーンが思い浮かびますが、今はその余韻にゆっくり浸りたいと思います。
        >> 続きを読む

        2017/09/25 by esu

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU

      皆川博子

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 【推理小説としてよりも】
         最初、内容を全く知らずにタイトルだけを見た時、「これは一体何の話なのだろう?」と不思議に思っていたのですが、読んでみて納得!
         本書は、18世紀のロンドンを舞台にした物語なんですが、そのテーマはずばり、人体解剖です。

         当時のイギリスでは、人体解剖などというものは神に背くおぞましい所行と考えられており、一部死刑囚の死体などの解剖は認められていたものの、それ以外にはなかなか人体解剖などはできなかったのですね。
         でも、医学の発展のためには是非とも必要なことです。
         というわけで、本書に登場する外科医ダニエルも、弟子達と共に、墓暴き人夫から買い取った死体を素材にして解剖にいそしんでいたわけです。
         だから、「開かせていただき光栄です」なんだ~。

         で、今から解剖しようとしているのは、妊娠6ヶ月の妊婦という極めて貴重な死体でした。胎児の状態を知るためにもこれは絶好の死体だったのですね。
         さて、これから解剖だというところで密告を受けた警察が踏み込んできます。
         この妊婦の死体も墓暴き人夫から買い取ったものですので、もちろん違法です。
         「隠せ!」ということで、大あわてで妊婦の死体を隠し、何喰わぬ顔で警察と対峙します。

         何とかごまかしたので、すぐにでも解剖を再開しようとしたところ……隠し場所から出てきたのは全く別の死体でした。
         何だこれは?!
         その死体は、若い青年の死体のようですが、四肢が切断されています。
         どういうことなの?

         そしてそして、すったもんだしているうちに死体がもう一つ!
         今度は顔を潰された成人男性の死体です。
         何でこんなに一度に死体が沢山出てくるんだよう。

         本書は、これらの死体の謎を追う推理小説として書かれているわけですが、もちろん推理小説として読んでもなかなかに面白いのですが(皆川さんによくみられるちょっと整理が尽くされていないというか、読者には不親切な混乱したパターンはあるんですけれどね)、私は、それよりも死体解剖の黎明期のすったもんだ劇として読んで楽しませていただきました。

         時にユーモラスな筆致も交えながら、大変しっかりと当時の状況を描いており、それだけで十分に堪能することができる作品に仕上がっています。
         
         でも、皆川さんは本当に懐が深いですね。
         今、実は皆川さんの別の作品も併読しているのですが、全く違う味わいの作品を書きこなせる才能には驚嘆します。
        >> 続きを読む

        2021/03/09 by ef177

    • 他5人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      スナーク狩り

      宮部みゆき

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 自分を利用し裏切った元恋人・国分慎介を殺すために、散弾銃を持ってホテルの披露宴会場に向かう関沼慶子。

        殺せないままに、自宅に戻ってきた慶子を襲い、銃を奪い取って金沢に向かう織口邦夫。

        佐倉修治は、その日の織口の様子がおかしかったこと、しかも慶子の家の付近で、金沢に向かったはずの織口に似た人物を見かけたという話が気になり、急いで慶子の自宅へと向かう。

        そこには縛られて失神していた慶子と、丁度やって来たばかりの国分慎介の妹の範子がいたのだ。
        慶子から織口の話を聞き、修治と範子は早速車で金沢へと向かう。

        金沢には、織口がどうしても殺したいと思う人間がいるのです。
        一方、金沢へ向かう途中、車が電柱に衝突してしまい、焦る織口。
        関越自動車道の入り口の手前で、ヒッチハイクする織口を拾ったのは、神谷尚之と息子の竹夫の乗った車だった。

        神谷は、妻の容態が悪いと義母に呼び出されて、妻の実家のある和倉温泉に向かう途中だったのだ。

        同時進行サスペンス。主要登場人物のそれぞれが、何らかの不幸な要因を持ち、その不幸を払拭するため、あるいは他者からの圧力でやむを得ず起こしている行動が、偶然にもそれぞれに交錯し、物凄い緊迫感を生み出しています。

        今にも一線を踏み越えようとする人間の気迫というものでしょうか。
        特に、ラスト近くの描写が凄いですね。
        まるで、サスペンス物の映画を見ているような感覚で、スピード感もたっぷり。

        終わってみれば、たった一夜の物語なのですが、1冊の中に、これ以上ないほどぎっしりと詰まっていて、とても重たいんですね。
        これまで読んだ宮部みゆき作品とは、かなり雰囲気が違う作品ですね。

        人は、どこまで人を裁くことができるのでしょうか。
        織口や修治がやったことは、決して良いことではないのですが、でも彼らのことを悪人だとは誰にも言えないでしょう。

        しかし、それは、全ての状況を知っている読者だからこそ言えることでもあるんですね。
        普通は事件の全て、関係者の全ての感情を知ることなど到底できないですし、通常は自分の知り得る断片からのみ判断するのですから。

        題名の「スナーク狩り」とは、ルイス・キャロルの書いた詩の中に出てくる、正体不明の怪物のこと。

        これについては、ラストで説明されていますが、これを読んだ時、この作品の題名に本当に合っているなと思いましたね。

        >> 続きを読む

        2021/03/08 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      初恋ソムリエ

      初野晴

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 2018/8 3冊目(2018年通算116冊目)。シリーズ第2弾。事件を一つ解決するたびに、吹奏楽部の部員が順調に増えていく。部員が揃ったときにこの部がどんな演奏をするのか?。先が楽しみ。あと、エスペラント語という世界共通言語があるのは初耳で、宮沢賢治の作品に使われていたという点も初耳だった。機会があれば調べたいと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/08/05 by おにけん

    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      昭和元禄落語心中

      雲田はるこ

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.4
      いいね!
      • 匿名

        アニメを見て興味をもった。アマゾンで無料で読んだ。

        2017/06/14 by 匿名

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      楊令伝

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • ●1回目 2007.9.30

        小説の全貌が姿をあらわしはじめる。
        そうか岳飛が出てくるのか。

        これで北方謙三の梁山泊系は、出版されている分は全部読んだことになる。

        「小説すばる」に連載中らしい。
        これも読もうかな…


        ●2回目 2015.1.24

        方臘登場。

        杜興のじいさんさんがいい味だしてるなあ。
        1巻目だが、顧大嫂と孫二娘との掛け合いも面白かった。
        花栄の子、花飛麟の鼻持ちならなさ加減がまたいい。

        呉用が生き生きしてきた。
        >> 続きを読む

        2017/10/11 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      長い長い殺人

      宮部みゆき

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 1件の轢き逃げ事件が起きたが、それを繋ぐのは刑事や関係者による財布の独白。

        財布から見たり感じたことが文章になっており珍しい構成だが、そこは宮部さんなので混乱することなく事件の概要を視点を変えて伝えてくる。

        中盤から犯人が丸わかりな状況だが、その裏にある陰謀が二重三重にも仕組まれている。

        刊行が1989年だけど、時代を感じる描写はほとんどないので問題なく楽しめた。
        >> 続きを読む

        2021/02/28 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      スノーフレーク

      大崎梢

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 青春、甘酸っぱい、切ない、ほろ苦、ミステリ。

        本書を読み終えて真っ先に思い浮かんだのがこの言葉たち。

        ラストの数十頁でやられた。こういうことだったんだなと。とてもミステリとしても良く出来ているし、純粋な青春モノとしてもよく出来ている。

        読後感はちょっと苦い、ビターな珈琲のようなでもどことなく香る花茶葉の紅茶のような甘苦い感じもする。こう、ホッと出来る反面ちょっと喉に何かが引っ掛かる様なでもそれが嫌味にならないというか。

        ちょっと支離滅裂になってきたかもなので(笑)端的に言うと上質な読書体験が出来たということ。

        こういう感覚は中々自分一人で探して読むのでは味わえないので凄く感謝です。

        最後に一言。

        「享かっこ良すぎだろーーーーー!!」
        >> 続きを読む

        2015/03/05 by 澄美空

      • コメント 6件
    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      探偵・日暮旅人の忘れ物

      山口幸三郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 匿名

        日暮旅人シリーズ第3弾。主人公の過去と彼の相棒の過去が少しずつ交錯し出すー。旅人が真実を突き止めたとき、そこには何が待っているのか。ドキドキハラハラしながら読み終えた。 >> 続きを読む

        2018/04/15 by 匿名

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      刑事のまなざし

      薬丸岳

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 法務技官の夏目は娘の事故によって、捕まえる側の警察官へと転身。
        そんな夏目の事件を描く連作短編集。

        基本事件は変わるが、それと同時に夏目の娘を襲った通り魔事件の真相も少しずつ明かされていく。

        犯人が誰かというような推理ではなく、事件の裏に隠されたドラマの方が追及されていく。
        そこに夏目の心情が重なっていく。

        最後の話は娘を襲った犯人と夏目が対峙するわけだが、どうやって刑事として折り合いをつけるのか。
        それこそがタイトルにも関わっている。
        >> 続きを読む

        2021/01/28 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      完盗オンサイト

      玖村まゆみ

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 皇居に侵入するというのも大胆だが、盗むのが盆栽という小品さ。

        アイデア一発勝負の作品であり、キャラの個性は強い。
        だが視点の人物が次々代わっていくのは巻末で指摘された通り。
        特に瀬尾のパートは描写する必要があったのかは疑わしい。

        それでも子供嫌いの浹と斑鳩の交流は微笑ましいし、己の運命に抗うように皇居へと挑む浹の決意。

        一応最後に仕掛けらしきものはあるが、あまり驚きはない。

        皇居以上に驚きのある場所がないので、続編が出てないのも頷ける。
        >> 続きを読む

        2021/06/19 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      我が家の問題

      奥田英朗

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • タイトルそのままに、家庭内やその周辺の様々な問題をテーマにした短編集です。

        我が家の問題、と聞いてドロドロの不倫劇とかDVとか嫁姑問題とかを想像(期待に近い)してしまうのは、読む作品ジャンルにだいぶ偏りがあるからなのでしょう。この短編集で取り上げられている問題たちも、決して軽んじてはならないものなのですが、どうしてもパンチが弱いというか、味が薄いというか、あっさりと描かれすぎていて物足りなさを感じてしまいました。

        また、様々な家庭があるにも関わらず、この短編集は専業主婦率が異様に高く、専業主婦の方が身近にいない私にとってはほぼ未知の世界のお話で、なかなか共感できる部分が無かったのも残念でした。

        奥田さんは幅広い作品を書かれるため、合う作品と合わない作品があるのかもしれません。この短編集も私が個人的には合わないかも、というだけで、共感できる方は沢山いらっしゃると思います。間違っても、横溝正史ミステリー的な拗れ切った家族問題を想像して読んではいけません。
        >> 続きを読む

        2015/10/05 by pechaca

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      銀の匙

      荒川弘

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.8
      いいね!
      • 有名進学校の中学から
        北海道の農林高校に進学した
        ワケありの主人公。
        そこには広大な校庭と
        学科によって偏った学力と
        ハンパない体力を持った生徒と
        クセの強過ぎる先生方が待っていた。

        あの「ハガレン」の次作です。
        見るまで本当に不安だった。
        そんな心配、無用でした。
        一気に読んじゃいました。
        荒川節は健在でした。
        良かった。本当に良かった。

        ハガレンは「命」の話でした。
        たぶん銀の匙もそうなるだろうなと思います。
        ヒット作の後でプレッシャーもあるだろうし
        今度は週刊誌と聞いて不安だったんです。
        離陸は良好です。
        ぜひ高みへ向かってほしいものです。

        ______________________

        2011年11月当時に書いたレビューです。
        「銀の匙」も期待を裏切らない良い作品でヒットもしたし、アニメ化、実写化もされ喜ばしい事です。
        2017年10月現在、休載との事。
        作者の事ですから、その間の事もコヤシにして素晴らしい「銀の匙」を再開してくれるでしょう。
        気長に待ちたいと思います。
        (ファイブスターストーりーを9年待った私よ!軽いもんよ!ホホホ♪)
        >> 続きを読む

        2017/10/08 by たたみ

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      マザーズ

      金原ひとみ

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 同じ保育園に幼い子供を預ける3人の母親たちの物語。ドラッグ、虐待、不倫など極端な例は出るものの旦那や周りの協力がもらえず、育児を孤独の中でこなしていかなければならない状況がリアルに描かれていて胸をえぐられるような気分になった。 >> 続きを読む

        2018/04/10 by konil

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています

出版年月 - 2011年7月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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