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三上延
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お母さんの重大な秘密がわかるような予感がしたので人でも殺して逃げたのかと思いました。心がすさんでいる。栞子さんはこういう何かにまっすぐな天才にありがちな、ただひたすら心の清らかな女性なのかなと思ったら、少しだけ棘のありそうな人物なのね。といっても一般人の想像する心の汚さとはまた別の種類の。2作目は元カノのお話が好きでした。大きな事件が起きるのも面白いけど、私から見えなかっただけであの人はほんとはあんなこと考えていたのね的なほっこりするお話もすき。 >> 続きを読む
2019/04/04 by aki
西加奈子
冒頭にいきなり、きりこはぶすという決めつけが。結構なインパクトがそのまま最後まで続くという話。この容姿にかまけて、拾ったネコはラムサス2世と名付けられ、きりこと会話ができる。周りがどう言おうと結局のところ本人がどう思うかなわけで、その意味できりこは両親にも恵まれたし、途中で気付けたのだから案外よかったのかも。なんだかんだ仕事もしっかりしてるしね。西さんらしく希望が見える最後なのが締めとしても好感が持てる。 >> 続きを読む
2021/02/04 by オーウェン
角田光代
素晴らしい構成力、角田光代さん凄い。料理それも「作ること」に特化した連作短編小説集で、前の話で脇役だった方が、次の話では主人公に・・・またその話で脇役の方が次の話で主人公へと数珠つなぎに。誰もが脇役と思える方も実は主人公、すべての方に物語があり、この世で生きる限り、ひとりひとりの物語がある。「食べること」、「つくること」、大切、毎日の食事の中に生きるこだわりがある。最後に各小説出ででてきた料理が写真付きで「ストーリーに登場するごはんの、おいしいレシピ」として紹介されている。でも、何でもない展開なのに、各小説の最後の場面で、ほろりとさせられます歳とって、涙もろくなりましたな・・・困ったもんです。 >> 続きを読む
2020/11/13 by ごまめ
伊坂幸太郎
浮気調査のために妻が雇った男に拷問される、突拍子もない設定に心惹かれたが、22世紀なのか現代とそう変わらない、でもへんてこりんな世界でのお話。軽妙な文章で読みやすいが、やや退屈に感じる部分もある。下巻に期待。 >> 続きを読む
2019/07/13 by 和田久生
新川直司
2018/6 コミック3冊目(通算21冊目)。Youtubeのアニメ動画で一気に気になった作品。1巻目はとある事情でピアノが弾けなくなった天才有馬公正がバイオリニスト宮園かをりと出会い、ピアノの伴奏を引き受けるところまで。音楽の素養は自分にはまったくないが、漫画を読んでいると音が聞こえてくる。そんな臨場感のある漫画。続きを読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む
2018/06/05 by おにけん
ちきりん
雑多な情報に囲まれている現代、自分の頭で考えているつもりでも、数ある情報のひとつに踊らされているに過ぎないことを再認識。少々難しいことではあるが、これを機に自分のアタマで考える癖をつけたい。 >> 続きを読む
2017/06/25 by あいら
長沢樹
男子バスケ部の椎名はいつものようにサボって、女子生徒と逢引きに。それを同級生に咎められたり、他の部員が叱咤したりの毎日。そんな中で椎名が憧れる女生徒が屋上から落下し、そのまま行方不明になる。事件が起きるまでは青春小説の様な恋模様が繰り広げられる。特に椎名のモテっぷりは異常で、ここまでくると絵空事のよう。でもこの事件が起こるまでの展開がしっかりと伏線であり、終盤立て続けにサプライズが。特に事件に対しては予想の範囲だが、そのあとの2つ目3つ目の衝撃は見抜けなかった。実に上手くひた隠しされており、それがラストの一歩踏み出す姿を鮮やかにしている。 >> 続きを読む
2019/08/31 by オーウェン
東野圭吾
都内で連続殺人事件が発生する。現場に残された手掛かりから、次の現場が超一流ホテル・コルテシア東京だと明らかになる。容疑者もその狙いも不明だというのに、警察は潜入捜査を開始する。優秀な刑事・新田浩介が、一流のフロントスタッフ・山岸尚美とコンビを組むことに。そこへ、次々と怪しげな客たちがやってきて-------。著者の東野圭吾の「作家生活二十五周年」の三連発中のなかでは、最高の出来栄えの作品だと思う。物語の主軸として、「水と油」にコンビを組ませるというのも、エンターテインメントの核の一つで、人を信じるのが商売の女と疑うのが商売の男の組み合わせは、もう最高ですね。新しい革袋に盛られた芳醇な古酒の趣きを湛えた作品で、時代の空気も味方につけるトリックの冴えと、物語としての楽しさが同居していて、実にいいですね。 >> 続きを読む
2018/11/10 by dreamer
Hellen-HalmeMiho. , 岩澤雅利 , LarssonStieg
スティーグ・ラーソンの「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」(上・下巻)を読了。月刊誌「ミレニアム」を舞台に、産業界に渦巻く腐敗や闇取引を暴露し続けてきたミカエル。だが、気鋭の経済ジャーナリストとして築き上げた信頼と名声は、今や地に墜ちてしまった。大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴いた記事が、名誉毀損と判断され、有罪判決を受けたのだ。失意の中、発行責任者の地位を降り「ミレニアム」から去った彼のもとに、ヴァンゲル・グループの弁護士から、仕事を依頼する電話が掛かってくる。凋落の一途を辿っているものの、かつては、スウェーデン経済の屋台骨と言われた、大財閥の元会長ヘンリック・ヴァンゲルからの依頼に、好奇心を刺戟されたミカエルは、北部地方にある彼が住まう小島へと向かった。そこで彼は、一族の忌まわしき過去を告げられた後、この中の誰が姪のハリエットを殺したのかを突き止めて欲しいと頼まれる。四十年前の一九六六年に、密室状態の孤島から忽然と姿を消してしまった少女ハリエット。一体何が、彼女の身に起きたのか?ヴェンネルストレムを失墜させる新事実の提供と引き替えに、ミカエルは調査を開始する。その頃、ストックホルムでは、一人の女性が重大な危機に直面していた。彼女の名前は、リスベット・サランデル。二十四歳だが、十四歳くらいにしか見えない少女のように華奢な体格に、赤毛を漆黒に染めたベリー・ショート・ヘア。鼻と眉にピアスをし、肩胛骨の間にドラゴンのタトゥーという、エキセントリックな外見からは想像も出来ないが、セキュリティー会社随一の腕利き調査員であり、実はヘンリックの依頼でミカエルの事前身辺調査を徹底的に行ったのも彼女だった。そんな彼女にとって悩みの種なのが、新しい後見人ビュルマンの存在だ。幼い頃から他人と打ち解けず、社会的精神的ケアが必要と判断された彼女は、いまだ後見人制度の適用を受けており、しかもビュルマンは篤志家の仮面を被った人間のクズだったのだ。ミカエルとリスベット、「庶民の貯蓄をばかげたITベンチャーへの投資に費やして金利危機を引き起こすような連中を監視し、その正体を暴くこと」を使命とする経済ジャーナリストと、「なされた不正を決して忘れず、受けた辱めを決して許さない性質」で、「うさん臭いものを暴くのが好き」な敏腕ハッカー。この魅力的な二人の主人公の軌跡が交わる時、四十年前の少女失踪事件の謎を巡る調査は、新たな局面を迎える。そこには、誰一人として想像し得なかった、おぞましい真実が-------。巨大企業の不正疑惑に挑むジャーナリズムという、社会派ミステリとして幕を開けた物語は、すぐさま胡散臭い、名門富豪一族の"戸棚の中の骸骨"探しという、古典的な本格ミステリの十八番へとスライドする一方、福祉国家スウェーデンが抱える闇を照射し、さらに別の貌---より深く根強い悪の物語を呈示する。幾重もの入れ子構造による、複雑にして精緻な構成、リスベットを始めとして、深く掘り下げられた登場人物が放つ、抗しがたい魅力。そして、芯を貫く社会意識の高さ、即ち、作者による現代社会が直面している深刻な問題---女性虐待、表現の自由、暴走する強欲な資本主義経済に対する確固たる批判精神。これら全てを完璧に組み合わせ、第一級のエンターテインメントに仕上げた作者の力量には、舌を巻くしかない。本当に凄い作家がいたものだ。ただ一つ残念なのは、そんな稀有な才能の持ち主が、もはやこの世にいないことだ。ワーカーホリックでヘビースモーカーだったスティーグ・ラーソンは、この作品の成功を見届けることなく、二〇〇四年に他界したのだ。 >> 続きを読む
2021/07/14 by dreamer
ついに登場した奥さんが、あっけらかんとしていてかっこいい。中盤がだるい。ついに発揮した超能力が他人に腹話術するというものが面白かったが、総論として、軽妙な文章で読みやすいが、やや退屈に感じる部分もある。 >> 続きを読む
2019/07/27 by 和田久生
北方謙三
●1回目 2008.1.27店頭にでたばかりの本。しかし、こうして細切れで読んでしまうと、登場人物が誰が誰やらさっぱりわからん。とくに第二世代の名前と顔が一致しない。とはいえ、花飛麟がだんだん良い漢になってきた。●2回目 2015.2.1南では禁軍総帥童貫対方臘・呉用の対決。北では禁軍序列第二位の趙安と戦う、蕭珪材・耶律披機・耶律大石の燕雲十六州トリオが渋い。とくに蕭珪材の今後の活躍に期待。一方、唐昇・許貫忠のはぐれ宋軍コンビは、いまだにパッとせず。 >> 続きを読む
2017/10/11 by Raven
和田竜
戦国時代が舞台だけれど、史実ではない。ここからはネタバレになります。雑賀衆を扱った小説と言うとどうしても雑賀孫一やそれをモデルにした無頼漢のようなイメージが付きまとうが、小太郎はそんな私の雑賀衆のイメージを覆してくれた。また「人並みになるとは、人並みの喜びだけではない。悲しみも苦しみもすべて引き受けるということだ。」という言葉がこの物語をより深いものにしていると思います。人並み=人間、と読み替えるとフランケンシュタイン博士によって産み出された怪物がやがて創造主である博士を殺すように、半右衛門によって人間になった小太郎はやがて自分を人間にした半右衛門を殺すことは運命だったのかもしれません。そして小太郎に父親がいないことと、小太郎が半右衛門を殺すことからハリウッド映画でよく引用される「父殺し」の物語になっていると思いました。 >> 続きを読む
2018/09/29 by beppinudon
ガリレオシリーズ第4弾。中編集の5本だが印象的なのは2話と5話。「操縦る」湯川のかつての恩師友永にまつわる事件。離れの家で謎の爆死を遂げた従弟。そこでアリバイを証言したのがまさかの湯川のため、事件は複雑に。人の心も科学という、ラストの湯川の考察と犯人の動機が感動的。「攪乱す」事件が起こるたびに警察に脅迫状を送る犯人。その脅迫状には湯川の名前があり、挑戦を仕掛けてくる。珍しい形を見せるタイプだが、いかにして犯人の科学的トリックを見抜くのかが見所。 >> 続きを読む
2018/11/12 by オーウェン
井上荒野
書店で見かけて気になっており、読書ログのレビューが面白そうだったので、いよいよ読みました。ご飯がおいしそう過ぎて困ります。惣菜屋さんのおばちゃん3人それぞれ事情があって、という話ですが、とてもよかったです。ええ、とてもよかったです!3人の一人の元旦那・白山がかなりの曲者だと思いました。自覚のない罪な男というか、こういうの一番性質悪いですね!悪者になりたくなくて、優しさを振りまいて元妻の気持ちをキープして、今の奥さんと元妻のどちらも苦しめるタイプだ。幼馴染に恋するひとりのかわいらしさは好きでした。うんと年上の女性にかわいらしいも何もないのですが、ツンデレがデレたときの破壊力たるや。しかしこの幼馴染も甘えた坊ちゃんである。もう一人が一番まともなのかと思いきや、彼女も彼女でなかなか。まともな顔をして闇が深いのか。誰もがそれぞれ歴史を持っていて、振り返れば引っ張り出す過去はひとつやふたつじゃ済まないものだなぁ、というのがわかってくるのはハタチすぎてしばらく経ってからです。振り返ることが多いのは基本的にいいことだ、と思います。いい思い出であれ、悪い思い出であれ。年を取るのも悪くはなかろう。60なんて、まだまだこれからですけどね。ちなみに私は、キャベツ炒めは塩派です。 >> 続きを読む
2016/06/05 by ワルツ
内村鑑三
人に勧められて読みました。 もっと早くこの本に出会いたかった気もしますが、 人生のこのタイミングで出会ったのはかえって共感と理解を深められてよかったかもしれません。 文章に慣れるまでは多少読みにくいですが、 内容は難しいことを言っているわけではないので大丈夫でしょう。 内村鑑三はキリスト教徒ですが、 本書は宗教の教義など関係なく、 人生の意味や意味付けを考える一つの指標になりえる良書だと思います。 心を強くする一冊でした。 >> 続きを読む
2015/02/01 by kengo
貴志祐介
防犯コンサルタントの榎本径と、弁護士・青砥純子のコンビが登場する"防犯探偵シリーズ"の第二弾「狐火の家」を読了。前作「硝子のハンマー」とは対照的に、旧家の日本家屋やアパートなど市井の"密室"を舞台にコンビの活躍が描かれている。この本には4作が収録されていて、表題作の「狐火の家」は、長野の旧家で起こった中学生撲殺事件を描いている。家は内側から施錠されており、雨上がりの現場から犯人が脱出した足跡もない。第一発見者の父親が、疑われることになったのだが-------。家屋からの脱出手段が入念に検討されるが、その全てを無化する反転が待ち構えている。ラストでの犯人の視点から語られる断章、そこに現われる狐火のイメージは鳥肌ものだ。その他、ある動物愛好家の事故死の裏に、戦慄の殺害手段が隠された「黒い牙」。将棋界の裏側を描いて興味が尽きない「盤端の迷宮」。コメディ仕立ての異色作「犬のみぞ知る Dog Knows」の3作もなかなか凝っていて面白い。そして、それぞれの作品に共通するのは、トリックの現実性もさることながら、密室の状況が事細かに記述され、それが自然に仮説の構築を駆動していく在り様だ。それは、緻密なロジックとトリックの意外性が、表裏一体となった謎解きミステリの理想を体現していると言えるかも知れません。 >> 続きを読む
2018/11/05 by dreamer
桐野夏生
開業医をしている川辺の裏の顔は連続レイプ犯。そんな彼の悪事が次第にひれ渡り、被害者や妻に友人という類いに復讐の対象とされていく過程が描かれる。視点が章ごとに変わるのだが混乱はしない。それはレイプ被害者でもあり、看護婦であったり、その友人だったり。彼ら彼女もそれなりに不満を抱えて生きる毎日。川辺自身も妻に浮気されて、はけ口がレイプになったと主張する。鬱屈した日々を吐露する人間が集まるドラマだが、桐野さんにしてはマイルドな方か。最後の復讐シーンなど生温いように感じるのだから。 >> 続きを読む
2019/10/01 by オーウェン
西尾維新
どこにでもいる少女と大学生の「僕」が過ごすありきたりでどこか歪な日常の物語。たとえ間違っていたとしても、日常を非日常にしてでも、人との繋がりを求めようとする少女の孤独に寄り添えない寂しさで胸がざわつくように悲鳴を上げる。大学生の「僕」がある日出逢った少女Uと共同生活を送るという不思議な体験をする。戸惑いつつ、居心地の良い日常に身を委ねながら、徐々に少女の闇に浸食され、後戻りが出来ないほど崩壊していく様は、虚しさで途方に暮れるような切なさを覚えずにはいられなかった。 >> 続きを読む
2018/06/23 by ebishi
井口耕二 , Isaacson Walter
製品発売の行列にちゃんと並ぶウォズが可愛いなって友人と話してて、この本でも可愛い話し方してた >> 続きを読む
2013/08/30 by bob
辻村深月
2018/3 8冊目(通算40冊目)。短編集。辻村さんの作品は「太陽の坐る場所」を一番最初に読んだが、この作品はそれに近い感じ。思春期の頃の学校という世界とのつながり、友達とのつながり、そういう物が話のメインになっている。「冷たい校舎の時は止まる」を先に読んだ方がいいと書いてあったが、未読でも大丈夫だった。印象に残ったのは「ロードムービー」かな。雪の降る道もハラハラさせられたけど、結局ハッピーエンドになって良かったなと思う。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2018/03/13 by おにけん
出版年月 - 2011年9月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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