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池井戸潤
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ドラマ花咲舞は黙ってないの原作。短編小説であり、直接は繋がっていないが各登場人物の設定が所々に活きてくる。一貫して真藤部長と事務部は敵対しており、真藤派閥からの巧妙な罠を花咲がかいくぐり、銀行の仕事に切り込んでいく。短編集であり、一つ一つ平易な文章で書かれている。 >> 続きを読む
2017/06/13 by Jinjinmin
巨額な工事の受注を巡ってゼネコン間の死闘が繰り広げられる物語。大物代議士、城山の義弟であり談合のフィクサーである三橋の存在や、主人公である平太の彼女で、平太と融資課の先輩である園田の間で揺れる萌の気持ちや行動の描写など、空飛ぶタイヤ/七つの会議/下町ロケットとは違った趣向が凝らされ、著者が様々な方法で読者を楽しませることができる作家であることを証明している。最終章でのどんでん返しの後に、三橋や、萌など主要な登場人物の台詞がなく、夫々がその後どのような人生を歩んだのかを空想する楽しみを読者に残してている。 >> 続きを読む
2014/12/07 by カカポ
初期作品の感じを受けました。敵を最後まで叩き落すところは読者に委ねる?みたいな。仇敵でもそうだっと思うけど、やっぱり痛快さを求めてしまいます。面白いんだけど、なんかスッキリしない感じ。 >> 続きを読む
2018/11/04 by ryoji
角田光代
女の「いやらしいところ」を書かせたら林真理子の右に出る者はいないと思っていたんだけど、角田光代さんがいたかー。ただ、林真理子が「女って…」とマイナスの感慨が残るのに対して、角田光代さんは同じように「女って…」と思いつつ、謎に読後感はポジティブなのがすごい。 >> 続きを読む
2020/01/11 by 室田尚子
貫井徳郎
冒頭に2歳の幼児が死ぬということが分かっている。その上で過程を読むのだかtら中々にヘビーだ。複数の人物が絡むことによって生まれる事件。その誰もがちょっとずつ関わって起こることで、責任や行為の重さがのしかかって来る。誰が悪くて良いのかという線引きが難しい。そもそも被害を食らった当事者ですら困惑する状況。些細なモラルが負の連鎖となってゆく展開。気持ちの整理は待っていてもしょうがない。自分でつけるものという言葉は納得せざるを得ない心境だ。 >> 続きを読む
2019/06/16 by オーウェン
綾辻行人
前から凄く気になっていましたが、なかなか手に取る事が何故か躊躇して読まずにいたら、先日本屋さんで目に止まりざっと読んでみたら面白そうなので買って読んだら読む手が止まらず面白い。なんだよその人生きてたのかよ。って騙されます。続きは下巻。 >> 続きを読む
2020/07/12 by rock-man
SandelMichael J. , 鬼澤忍
テレビでこの人の授業(?)をみて興味をもって読んでみました。さまざまな事例をあげて解説されているとことなどが取っつきやすいですよね。でも読んでるうちになかなか正解が示されないことにモヤモヤ感が湧いてくるのねwこういうもんなんだろうね。 >> 続きを読む
2018/07/28 by motti
三島有紀子
同じ作者の「ぶどうのなみだ」を読んでとても穏やかな気持ちになり、この本も手に取りました。カフェを経営する夫婦の作り出す優しい雰囲気で来る人が徐々に心を開いていきます。作品の中で登場する絵本が大切な役割を果たしているところも見所です。ゆっくりと時間が流れていて目の前の人と丁寧に会話を交わす、とても素敵な物語です。 >> 続きを読む
2020/06/28 by だっち
さすがに、大ヒット ホラー小説ですね。あまりネタバレするので詳しくは書きませんが、最後の最後にこの人が犯人ではないけど、もう一人の人でまさかこの人が、と 驚き久しぶりにやられたと心地良い本好きにはたまらない感じがよみがえって来ました。この感じを得るために読んでる様なものです。夏にはピッタリなホラー小説です。 >> 続きを読む
2020/07/26 by rock-man
道尾秀介
怖いんだか、恐ろしいんだか、哀しいのか、人の心って…なんとも言えない読後感全編を通して出てくるSというイニシャルの人物(全員別人)と鴉の不気味さ…これはサイコホラーって言うのか?本当に怖いのは人間、ダークな短篇6話◆鈴虫友達の恋人に横恋慕…彼の取った行動の本当の意味◆犭(ケモノ)落ちこぼれとして家族に疎まれてる予備校生が手にした刑務所作業品の椅子。椅子には受刑者のメッセージが刻まれていた予備校生知った受刑者の事件の真実と自分の現実◆よいぎつね20年振りに仕事で訪れたW稲荷神社で思い出す高校最後の年にしでかしたある過ちと良心の呵責 ◆箱詰めの文字作家のもとに見覚えのない招き猫の貯金箱を持ってきて謝罪する空き巣犯招き猫の中にはメモが1枚。作家デビューの真実と本性◆冬の鬼火事で全てを失ったあとに自分を迎えにきてくれたS。Sとの新たな生活と2人の幸せ◆悪意の顔学校でSにイジメられる日々。Sの事が恐怖の対象で怯えていたが、ある日何でも吸いとれる不思議なキャンパスを持った女性に出会った…思いつめた先の行動、その後。 『鈴虫』なるほど…と思ったのが正直な感想(笑)『犭(ケモノ)』これは可哀想で悲しい真実に現実 環境が左右する『よいぎつね』ループする過去『箱詰めの文字』裏の顔『冬の鬼』このSってストーカーじゃん!と思ったけど愛って凄いね。 幸せは人それぞれだからね『悪意の顔』本性って凄いな…… 何も知らない方が幸せな場合もある印象に残ったのは『犭(ケモノ)』可哀想で悲しくて哀しくて。(´;ω;`)ウゥゥ『悪意の顔』恐ろしい子供だ!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル『冬の鬼』似た者同士?本人たちが幸せだからいいけど… >> 続きを読む
2021/03/18 by あんコ
桜庭一樹
結構賛否分かれる物語だと思う。母のマコが言う。逃げるわよというセリフ。5歳の娘コマコは従うしかなく、ここから親子二人の逃亡の旅が始まる。この旅の中でコマコの想像が生む世界。これが現実との違いを作り、コマコの後を予感させる。2章はコマコが小説家になろうとする。それこそが想像力がいる世界。姿を現さない父親が出たりするのだが、ラストにああするなら2章でももっと母親を絡ませた方が実感したかも。 >> 続きを読む
2020/03/21 by オーウェン
北方謙三
始まりました。童貫戦。まずは双鞭呼延杓 対 趙安。趙安といえば、穆弘と花栄という梁山泊のメインキャラを倒してきた強敵このしぶとい敵将に無事勝てるか。 >> 続きを読む
2017/10/12 by Raven
中山七里
弁護士の御子柴礼司初登場作品。いきなり死体の遺棄損壊という場面から始まり、普通の弁護士とは違うところを見せつける。その後もかねさえ払えば弁護を完璧に請け負うという性分。刑事とはことごとく対立の関係。登場時からキャラ付けがしっかり出来ており、その過去も描かれており、なぜこういう人格の人間が出来上がったのかが分かる。裁判からも二転三転の仕込みであり、刑事の渡瀬との駆け引きも事件の犯人を追い詰める。それにしてもこの母親にこの息子か。 >> 続きを読む
2021/12/05 by オーウェン
黒野伸一
前例や固定観念を打ち払うことが、改革に向けた第一歩と言われています。私の職場の上司なんぞはそれこそ『改革』が大好きで、みずから『革命の申し子』を自負しているようなどうしようもない輩であります。しかし、以前読んだ別の本で面白い表現がありました。『組織の改革について』です。その内容を要約しますと、人間は一見改革を嫌うようなイメージがあるが、実は違う。改革の内容を嫌がっているのではなく、その改革を行おうとしている人物を嫌っているだけなのだ。ということなのです。私の上司の件もあります。正直に告白しましょう、ただただ腑に落ちました。確かに、私の上司が行おうとしている改革は合理性の面から見てみますと納得できる部分も無くはないのです。ただ、改革が行われた後に起案者の『してやったり顔』を思い浮かべたくがないために、我が職場全体ではその上司に対して浅間山荘に立てこもった連合赤軍ばりの必死の抵抗が続けられているのです。この本の主人公は、無くなった祖父の家(山間の限界集落)にバカンス気分で立ち寄るのですが、ふとしたことをきかっけに村おこしを決意しまう。かつて自分が都会で経験してきたビジネス手法で色々な計画を立ち上げるのですが、当然集落の住民からすれば彼は『よそ者』以外の何物でもありません。当初は住民や行政の反発に遭うため、なかなか思うように物事が進まないのですが、この手の物語は最後に成功と言いましょうかハッピーエンドが待っているのが常でありますのでハラハラしながらも楽しく読み進めることが出来ました。そこかしこにビジネスのノウハウ的な表現も用いられているため、これから社会にでる学生さんなんかにもお勧めできる内容かと個人的には思います。改革を進めても嫌がられない人間になりましょう。私が例の上司から学んだことはその一点です。 >> 続きを読む
2017/07/25 by okusena
中田永一
映画を見てもの凄く感動しました!見てから検索したら原作があるじゃないですか~あまりに映画がよかったんで読むの怖かったけど読んだよ。映画見てから読んだからとは思わない。映画の方がいい。原作もいいんですよ!悪くない。ただ柏木先生やナズナ、桑原くんは映画のほうが好みだわ。原作でも大会あとにお兄さんに歌うとこあるんだね!ジーーンとくるよ・・・ >> 続きを読む
2016/02/09 by 降りる人
Hellen-HalmeMiho. , 岩澤雅利 , LarssonStieg
ザラチェンコとの対決により大怪我を負ったリスベット・サランデル。入院する彼女をよそに、引き起こされた一連の事件の終決のため、周囲は次々と行動を開始していく。この一件を公にしたくないザラチェンコに関わるものたちは、一同を集め、事件を隠蔽するための行動を起こす。一方、ミカエルやアルマンスキーらは、その勢力に対抗しようと、警察の手を借りつつ、リスベットに課せられる裁判を有利に運ぶための計略を練る。そんな折"ミレニアム"の編集長エリカは、他の有力新聞社に引き抜かれ、そこで待望の編集長の職につく事になったのだが-------。スティーグ・ラーソンの「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」(上・下巻)は、とても面白かった。一人の亡命したスパイを始まりとする事件に、様々な要素を付け加えることによって、大きな事件とし、さらには多数の登場人物を用いて、大団円へと持ち込んでいく。ある種、壮大とも言える、このような物語をよくぞ作り上げたものだと、改めて感心する。この作品は、前作からの続きという内容であったので、物語にはすぐにのめりこむことができた。この作品は、1巻のようなミステリ的な内容でもなく、2巻のようなアクションシーン満載の動きのある内容でもなく、事態をどのように解決していくかという、対立する集団同士の謀略戦を描いた作品だ。この作品は(のみならず全体を通しても)、良くも悪くもジャーナリストという肩書きを持つ著者が描いた作品であるということが理解できる作品になっていると思う。この巻では特に、主人公であるリスベットを通して、スウェーデンにおける人権問題にメスを入れる内容になっている。このジャーナリストとしての独特な視点から創りこまれた物語ということが、目新しさとなり、ミステリ界において注目された理由になったのであろう。ただし、その反面、物語としては読みづらいと思われる部分も少なからずあった。この辺りはジャーナリストゆえに、詳細についてもこだわるべきところなのであろうが、それらの幾つかがリーダビリティを損ねていたということも確かである。とはいえ、全編を通してみれば、大満足のミステリ作品と言えよう。これほど多くの要素を詰め込みつつも、よくぞ物語をしっかりとまとめきったものだと感心させられる。ただ残念なのは、この作品が本国で刊行される前に、著者が既に亡くなってしまっているということだ。この作品の続編も含め、今後さまざまな目新しい小説を書いてくれたのではないかと思えるので、非常に残念なことである。このミレニアム3部作では、主人公であるリスベット・サランデルが、社会的に虐げられている状態からの脱却が、大きなテーマとなっていた。この巻の最後では、今まで虐げられていたことによる反発心から、社会不適合者のように振舞ってきたリスベットであったが、ようやく一般の社会人として生きることへの自覚が芽生え始めるのだ。要するに、これまでの3部作では、わがままな子供のような振る舞いを続けていたリスベットが、今後は大人としての責任を負い、しぶしぶながらも一社会人として生きていくということがテーマになりつつあったのではないかと考えられる。そうしたリスベットの成長を読むことができないという点は、なんとも残念でならない。著者の冥福を祈ると共に、このような素晴らしい物語を創ってくれた事に感謝をしたい。 >> 続きを読む
2021/12/21 by dreamer
アルファポリス
ときには好きなだけわがままになってみればいい。―Be as outrageous as you want to be.。他人の視線や評価を気にせず、常識や慣習にとらわれず、自由に自分に正直に。時には我儘で自分勝手、非常識と後ろ指を指されることがあっても気にしない強気な心を持つ。そうすれば気分爽快で充実した人生が過ごせるはず。Be as outrageous as you want to be.、素敵な言葉を知ることができました。 >> 続きを読む
2018/09/03 by 香菜子
太田忠司
不可思議な話を聞かせてくれたら高額報酬。その酒場を求め、人が話を聞かせる男こそ奇談蒐集家。確かに不思議な話だが、助手はそこに合理的な解決を見せる。基本この繰り返しが続く7編だが、後半パターンを少しづつ変えており、ラストの話で奇談を締めくくる。個人的にはラスト前の話「金眼銀目邪眼」が気に入っている。話を聞かせるのが子供であれば、夜の子供という表現も面白い。この話だけ心なしか助手が優しいのも特徴。続編は作れなくもないが、同じパターンばかりだと飽きるかも。 >> 続きを読む
2018/02/15 by オーウェン
近藤史恵
木崎は3か月という期間休息をとるためハワイのピーベリーホテルへ行った。そこは1度きりの滞在しか認めないホテルであるが、プールで溺死する事故が発生する。かなり短く完結するミステリだが、ハワイの土地勘が前半の流れ。そこからホテルの人間関係にも変化が生じ、事件の真相が明らかになっていく。殺人は起こるが殺人犯が誰かという空気ではない。むしろ木崎をはじめとしたホテルの人間は嘘をつくという言葉通りの出来事が。何となく消化不良感が漂うラストだが、木崎に共感しづらいのが問題かも。 >> 続きを読む
2019/10/13 by オーウェン
佐藤雅彦
四つ星ながら、読み終えるのに時間が掛かった本。暮らしの手帖に、2007年1月から2011年5月まで連載された「考えの整とん」に加筆されたもの。物事の気になる、引っ掛かるものごとにゆっくりと核心にせまる。走っていくのではなく、散歩しながら、ゆらゆらと考える。そんな、究極の贅沢な様な本です。最後に読んだ「一敗は三人になりました」では、情報についての考察を。すごく気になるところがあるので長文ですが、そのまま写すと 「人と人とのコミュニケーションにおいて、伝える内容は、簡単で分かりやすい方がいいかというと、あながちそうとも言えないのではないかと私は思っている。もちろん、ひとりよがりの小難しいだけの文章ではコミュニケーションが取れないのは当然であるが、最近の何でも分かりやすく伝える、教えることを良しとする傾向は、人間に本来備わっている「推測する力」、「想像する力」、「創造する力」を考慮に入れない方向性で、それが却って教育や放送文化などを貧相なものにしているのではないかと案じている。 私たちが生きていく過程で必要なのは、すぐに分かりやすい形に加工されている情報を摂取し、頭を太らすことでなく、情報という形になっていない情報を、どのくらい自分の力で噛み砕き、吸収していくかということなのである。それは、うまく世の中を渡れる知識を手っ取り早く獲得することとは一線を画しいかに自分が人間として、生き生きした時間を開拓するかということにつながっているのである。」今、短歌をかじり初めていますが、たった31文字の中で表せることは限られていますが、その奥に秘められた思いが滲みでるような、そして読み手に想像の余地を残すなんて、まさに、この佐藤雅彦さんが云おうとしていることと同じ。多くの情報の中から、取捨選択。日常の生活において何事にも、自分の力で噛み砕き、吸収していくのか、大切なことですな。、まさに、「考えの整頓」のヒントを与えてくれる本でおます。 >> 続きを読む
2017/08/30 by ごまめ
出版年月 - 2011年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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