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2011年11月発行の書籍

人気の作品

      不祥事

      池井戸潤

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! ryoji
      • ドラマ花咲舞は黙ってないの原作。
        短編小説であり、直接は繋がっていないが各登場人物の設定が所々に活きてくる。
        一貫して真藤部長と事務部は敵対しており、真藤派閥からの巧妙な罠を花咲がかいくぐり、銀行の仕事に切り込んでいく。
        短編集であり、一つ一つ平易な文章で書かれている。
        >> 続きを読む

        2017/06/13 by Jinjinmin

    • 他7人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      鉄の骨

      池井戸潤

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! tanreinama ryoji
      • 巨額な工事の受注を巡ってゼネコン間の死闘が繰り広げられる物語。大物代議士、城山の義弟であり談合のフィクサーである三橋の存在や、主人公である平太の彼女で、平太と融資課の先輩である園田の間で揺れる萌の気持ちや行動の描写など、空飛ぶタイヤ/七つの会議/下町ロケットとは違った趣向が凝らされ、著者が様々な方法で読者を楽しませることができる作家であることを証明している。最終章でのどんでん返しの後に、三橋や、萌など主要な登場人物の台詞がなく、夫々がその後どのような人生を歩んだのかを空想する楽しみを読者に残してている。 >> 続きを読む

        2014/12/07 by カカポ

    • 他5人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      銀行総務特命

      池井戸潤

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 初期作品の感じを受けました。
        敵を最後まで叩き落すところは読者に委ねる?みたいな。
        仇敵でもそうだっと思うけど、やっぱり痛快さを求めてしまいます。
        面白いんだけど、なんかスッキリしない感じ。
        >> 続きを読む

        2018/11/04 by ryoji

    • 他5人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      乱反射

      貫井徳郎

      朝日新聞出版
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! ooitee
      • 冒頭に2歳の幼児が死ぬということが分かっている。
        その上で過程を読むのだかtら中々にヘビーだ。

        複数の人物が絡むことによって生まれる事件。
        その誰もがちょっとずつ関わって起こることで、責任や行為の重さがのしかかって来る。

        誰が悪くて良いのかという線引きが難しい。
        そもそも被害を食らった当事者ですら困惑する状況。
        些細なモラルが負の連鎖となってゆく展開。

        気持ちの整理は待っていてもしょうがない。自分でつけるものという言葉は納得せざるを得ない心境だ。
        >> 続きを読む

        2019/06/16 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学

      SandelMichael J. , 鬼澤忍

      早川書房
      カテゴリー:政治学、政治思想
      3.7
      いいね! mariak1994
      • テレビでこの人の授業(?)をみて興味をもって読んでみました。

        さまざまな事例をあげて解説されているとことなどが取っつきやすいですよね。
        でも読んでるうちになかなか正解が示されないことにモヤモヤ感が湧いてくるのねw
        こういうもんなんだろうね。
        >> 続きを読む

        2018/07/28 by motti

    • 他4人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      森に眠る魚 (さかな)

      角田光代

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! masa920 Tukiwami
      • 角田さん初読み。
        じわりじわりと来る焦燥感やいら立ちが、手に取るようにわかる中盤からの流れ。

        子供がいる5人の主婦のいわゆるママ友の物語。
        知り合ってからお互いの家族に至るまでの関係性に発展していくが、段々と綻びが生まれてくる。

        ちょっとした行為だったり行動だったり、そういうところに反応する十人十色の性格がよく出ている。
        だから人間の相性というものは合う合わないがあるわけで。

        そういう細かいところをチクチク付いてくるのが非常にリアル。

        そしてある事件をモデルにしているということを読了後に知ったのだが、そうなると絵空事に聞こえてこないから恐ろしくなる。
        >> 続きを読む

        2019/07/19 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      Another

      綾辻行人

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2018/1 12冊目(通算12冊目。)多分再読2回目。アニメ版は視聴済み。その為、結末は知っているので、この再読では、物事がどのように起こり、展開していくかという点に重きをおいて読んでいる。そういった意味では、感想というものは特にない。ただ、ある方の存在(見崎鳴ではない)は、今読むと「うーん、やっぱり怪しいな」と思うことが出来る。このまま下巻も読み進めていきたいと思います。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/01/20 by おにけん

    • 他3人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      楊令伝

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 始まりました。童貫戦。
        まずは双鞭呼延杓 対 趙安。

        趙安といえば、穆弘と花栄という梁山泊のメインキャラを倒してきた強敵
        このしぶとい敵将に無事勝てるか。
        >> 続きを読む

        2017/10/12 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      しあわせのパン

      三島有紀子

      ポプラ社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 今日創成館で買った
        90円
        面白そうだ

        2016/03/02 by 孝志 松元

    • 他3人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      Another

      綾辻行人

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 2018/1 13冊目。(通算13冊目)。再読2回目。解説で「ホラーというよりもミステリー寄りに近い」という記述があったが、本当にその通りだと思う。厳密にはミステリーではないけれど<もう一人>の正体は誰なのか?。という点が終盤まで分からず読んでいてやきもきさせてくれる。再読してもその部分は変わらずに楽しむことが出来た。綾辻行人氏の作品はこれ以外読んでいないが、機会を見て他の作品も読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/01/22 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      ファミリーポートレイト

      桜庭一樹

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! loon
      • 友人から借りて一気に読破。
        普通ではない母子関係、死を間近に見ることの多かった成長過程、そして真紅。
        家族ごっこを望む父に対して弟の拒絶。マンオブザワールドを望まれてもそんな生き方はできない主人公が、それでも、彼女の生き方で、家族をつくってゆく…とても励まされた話でした。

        マコが子供のまま母になったから、コマコはマコの子供でもありマコの母親でもあったのかなぁと思う。
        読んでてすっきりする話ではけしてないけれど、途中で止めることもできず、編集者の奥さんに説教されるところからは泣きながら最後まで読みました。
        ラストシーンでも涙があふれ、読んだあとには何故かすっきりしている、そんな話です。
        >> 続きを読む

        2016/09/03 by いつき

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      限界集落株式会社

      黒野伸一

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 前例や固定観念を打ち払うことが、改革に向けた第一歩と言われています。
        私の職場の上司なんぞはそれこそ『改革』が大好きで、みずから『革命の申し子』を自負しているようなどうしようもない輩であります。

        しかし、以前読んだ別の本で面白い表現がありました。『組織の改革について』です。
        その内容を要約しますと、

        人間は一見改革を嫌うようなイメージがあるが、実は違う。
        改革の内容を嫌がっているのではなく、その改革を行おうとしている人物を嫌っているだけなのだ。

        ということなのです。
        私の上司の件もあります。
        正直に告白しましょう、ただただ腑に落ちました。

        確かに、私の上司が行おうとしている改革は合理性の面から見てみますと納得できる部分も無くはないのです。
        ただ、改革が行われた後に起案者の『してやったり顔』を思い浮かべたくがないために、我が職場全体ではその上司に対して浅間山荘に立てこもった連合赤軍ばりの必死の抵抗が続けられているのです。

        この本の主人公は、無くなった祖父の家(山間の限界集落)にバカンス気分で立ち寄るのですが、ふとしたことをきかっけに村おこしを決意しまう。かつて自分が都会で経験してきたビジネス手法で色々な計画を立ち上げるのですが、当然集落の住民からすれば彼は『よそ者』以外の何物でもありません。
        当初は住民や行政の反発に遭うため、なかなか思うように物事が進まないのですが、この手の物語は最後に成功と言いましょうかハッピーエンドが待っているのが常でありますのでハラハラしながらも楽しく読み進めることが出来ました。
        そこかしこにビジネスのノウハウ的な表現も用いられているため、これから社会にでる学生さんなんかにもお勧めできる内容かと個人的には思います。

        改革を進めても嫌がられない人間になりましょう。
        私が例の上司から学んだことはその一点です。
        >> 続きを読む

        2017/07/25 by okusena

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      くちびるに歌を

      中田永一

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • 映画を見てもの凄く感動しました!
        見てから検索したら原作があるじゃないですか~
        あまりに映画がよかったんで読むの怖かったけど読んだよ。

        映画見てから読んだからとは思わない。
        映画の方がいい。
        原作もいいんですよ!悪くない。
        ただ柏木先生やナズナ、桑原くんは映画のほうが好みだわ。
        原作でも大会あとにお兄さんに歌うとこあるんだね!
        ジーーンとくるよ・・・
        >> 続きを読む

        2016/02/09 by 降りる人

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      ときには好きなだけわがままになってみればいい。 = Be as outrageous as you want to be. Be as outrageous as you want to be.

      アルファポリス

      星雲社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      5.0
      いいね! sunflower
      • ときには好きなだけわがままになってみればいい。―Be as outrageous as you want to be.。他人の視線や評価を気にせず、常識や慣習にとらわれず、自由に自分に正直に。時には我儘で自分勝手、非常識と後ろ指を指されることがあっても気にしない強気な心を持つ。そうすれば気分爽快で充実した人生が過ごせるはず。Be as outrageous as you want to be.、素敵な言葉を知ることができました。 >> 続きを読む

        2018/09/03 by 香菜子

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      奇談蒐集家

      太田忠司

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 不可思議な話を聞かせてくれたら高額報酬。
        その酒場を求め、人が話を聞かせる男こそ奇談蒐集家。
        確かに不思議な話だが、助手はそこに合理的な解決を見せる。

        基本この繰り返しが続く7編だが、後半パターンを少しづつ変えており、ラストの話で奇談を締めくくる。

        個人的にはラスト前の話「金眼銀目邪眼」が気に入っている。
        話を聞かせるのが子供であれば、夜の子供という表現も面白い。
        この話だけ心なしか助手が優しいのも特徴。

        続編は作れなくもないが、同じパターンばかりだと飽きるかも。
        >> 続きを読む

        2018/02/15 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      考えの整頓

      佐藤雅彦

      暮しの手帖社
      4.5
      いいね!
      • 四つ星ながら、読み終えるのに時間が掛かった本。

        暮らしの手帖に、2007年1月から2011年5月まで連載された
        「考えの整とん」に加筆されたもの。

        物事の気になる、引っ掛かるものごとにゆっくりと核心にせまる。
        走っていくのではなく、散歩しながら、ゆらゆらと考える。

        そんな、究極の贅沢な様な本です。

        最後に読んだ「一敗は三人になりました」では、情報についての考察を。

        すごく気になるところがあるので長文ですが、そのまま写すと

        「人と人とのコミュニケーションにおいて、伝える内容は、簡単で分かりやす
        い方がいいかというと、あながちそうとも言えないのではないかと私は思って
        いる。もちろん、ひとりよがりの小難しいだけの文章ではコミュニケーション
        が取れないのは当然であるが、最近の何でも分かりやすく伝える、教えること
        を良しとする傾向は、人間に本来備わっている「推測する力」、「想像する力」、
        「創造する力」を考慮に入れない方向性で、それが却って教育や放送文化などを
        貧相なものにしているのではないかと案じている。
        私たちが生きていく過程で必要なのは、すぐに分かりやすい形に加工されて
        いる情報を摂取し、頭を太らすことでなく、情報という形になっていない情報
        を、どのくらい自分の力で噛み砕き、吸収していくかということなのである。
        それは、うまく世の中を渡れる知識を手っ取り早く獲得することとは一線を画し
        いかに自分が人間として、生き生きした時間を開拓するかということにつながって
        いるのである。」

        今、短歌をかじり初めていますが、たった31文字の中で表せることは限られて
        いますが、その奥に秘められた思いが滲みでるような、そして読み手に想像の余地を
        残すなんて、まさに、この佐藤雅彦さんが云おうとしていることと同じ。

        多くの情報の中から、取捨選択。

        日常の生活において何事にも、
        自分の力で噛み砕き、吸収していくのか、大切なことですな。、

        まさに、「考えの整頓」のヒントを与えてくれる本でおます。


        >> 続きを読む

        2017/08/30 by ごまめ

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      腸!いい話 病気にならない腸の鍛え方

      伊藤裕

      朝日新聞出版
      カテゴリー:基礎医学
      3.5
      いいね!
      • もうだいぶ前に急性腸炎で入院したことがあったが、その後ちっとも腸をいたわって生きていないことに気づかされた。『腸やさしい一言アドバイス』を常に頭のどこかに入れておきながら、食事をすることにする。

        ・一気食い、ドカ食いは命を短くする
        ・ストレス発散は食べること以外で
        ・「満腹」を食べる目標にしない
        ・ガツガツ食べない

        なんかお腹空いてきたw
        >> 続きを読む

        2013/07/12 by freaks004

      • コメント 5件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      鬼の跫音 (あしおと)

      道尾秀介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 短編集です。
        全部で6本。ネタバレありのあらすじです。

        「鈴虫」
         刑事の取り調べからはじまる。主人公には過去に男を崖から突き押し埋めたという容疑がかかっているが、主人公は自分は死体を埋めただけだという。なぜなら今の妻は当時主人公が埋めた男と付き合っており、行方不明となってくれた方が妻が男を忘れてくれると思ったから。
         しかし、犯行現場で聞いた鈴虫の羽音が忘れられない。
         主人公は死体と一緒に自分の身分証も埋めていた。実は男を殺したのは妻で主人公は妻をかばっていたのだ。
         交尾を終えた鈴虫のメスはオスを食らうように主人公は妻に未来をささげた。
         
        「ケモノ」
         エリート家族の中で落ちこぼれの高校生が主人公。受験勉強にも力が入らない。ある日、祖母の部屋の椅子の足の断面からある人物が残したメッセージを読み取る。
         そのメッセージを頼りに真実を探る旅に出る。
         その真実は不具の父の再婚相手の女と関係を持たざるを得なかった若者の物語。結局その若者は家族を皆殺しにして刑務所作業製品に自分の思いを刻み込んだのだった。
         主人公は自分と同じ若者の過ちを知り、家族と話し合うことの重要性を感じるがもう遅い…

        「よいぎつね」
         主人公はどうしても故郷に戻りたくなかった。なぜなら青年時代、悪友とつるんでいた主人公は祭りの最中ある女性を犯す計画を立てる。主人公は葛藤しながらもその計画を実行するが、衝動的に殺してしまう。
         しかし、過去にフラッシュバックした主人公は女が実は生きていたことを知る。しかし、何者かに後ろから殴られ埋められる。果たして主人公を埋めているのは自分自身なのか?犯した女なのか?それとも自分とその女の間に生まれた子供が父親と同じ罪を犯しているのか?

        「箱詰めの文字」
         作家である主人公の家に青年がやってくる。以前この家に空き巣に入った。謝罪をしに来たと。そして、その時盗った貯金箱を返しに来たのだ。だがその貯金箱の中の手紙を見て主人公は青年を追い返す。
         二年前、主人公の友人が小説を見せに来た。当時なかなか売れなかった主人公はその小説を自分の名前で賞に出し、それがきっかけで売れたのだった。友人は必死に抗議したが主人公は無視。
         そして、青年は友人の弟だと名乗る。主人公は青年を口封じのために殺す。しかし、翌日新聞で青年が友人と兄弟でないことを知る。一体あの青年は何がしたかったのか?

        「冬の鬼」
         願いがかなったため左義長に達磨を投げ込む女の日記。日にちを遡ると女の本当の外見。一体どんな願いがかなったのかがわかってくる。
         実は女の顔は火事で達磨のように焼けただれていて、旦那の目に映る自分の顔が嫌だからだと旦那を失明させていた。

        「悪意の顔」
         Sに虐められていた主人公はキャンバスに家族やカラスや感情を閉じ込めたという女に出会う。女は主人公を虐めるSをキャンパスに閉じ込めてあげるというが、女はSを閉じ込めることはできなかった。
         主人公は女の家族は事故で亡くなり、女は気が狂っていることを知らされる。そして女は失踪する。
         しかし、Sの感情は閉じ込めることができたみたいで、主人公とSは友達になる。だが、Sと別れるとき鏡に映ったSの表情が一瞬、昔のような悪意に満ちた顔に戻っていた。
         女の家が解体されるとき、女の叫び声のようなものが聞こえて来た。


        >> 続きを読む

        2018/10/22 by beppinudon

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      女神記

      桐野夏生

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 古事記の創世神話では、女神イザナミと男神イザナキが、互いに求愛し目合して国土を産む。

        人間界の男女が、愛して求めて子を産むように。

        このように「夫婦」神が国土を産む日本型の神話は、世界でも稀だと言われている。

        桐野夏生の「女神記」は、古事記におけるこの夫婦神の神話に、はるか南の小さな「海蛇の島」を舞台にした人間の男女の愛憎を交錯させる。
        世界三十七カ国共同プロジェクト「新・世界の神話シリーズ」の日本代表作という意味では、現代の神話と言えるだろう。

        古事記で、国土や自然界の神々を次々に産んでいったイザナミは、火の神の出産がもとで死んでしまう。
        死を穢れとして拒否されたイザナミの愛は恨みとなり、「あなたの国の人間を、一日に千人縊り殺す」という言挙げになる。
        それに対し、イザナキは一日に千五百人の産屋を建てると返す。

        著者の桐野夏生は、世界創造の第二部、人間の起源を語ったともいうべきこの部分に注目する。
        古事記神話を変身させながら、島の物語に接合させるのだ。

        海蛇の島で二人の姉妹が生まれた。生に関わる光の巫女カミクゥと死に関わる闇の巫女ナミマ。
        運命に逆らって十六歳で死んだナミマは、地下の神殿で黄泉の女王イザナミと出会う。
        イザナミは夫イザナキによって、穢れの国に閉じ込められていたのだ。

        カミクゥとナミマは、イザナキとイザナミのアナロジーといえる。
        一方は死の支配者とされ、もう一方が性と生を司る。

        イザナミは、怨みを抱えた行き場のない魂が集う黄泉の空間を支え、「恨んで憎んで殺し尽くす」「破壊者」として君臨する。

        女神の破壊が、再生を産み出すのだ。それはまさに、姉妹で生死を支配する海蛇島の構図と重なる。
        ここに、著者・桐野夏生は、死と生の循環を司る女神を誕生させたのだと思う。

        >> 続きを読む

        2019/05/09 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      万能鑑定士Qの推理劇

      松岡圭祐

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • はい・・・

        間違えた・・・・・・・

        こちらの万能鑑定士Qシリーズ

        第一部は『万能鑑定士Qの事件簿』なのね・・・・・

        こちらの『万能鑑定士Qの推理劇』は第二部ということで・・・・・・

        内容紹介には、初めての方も是非この作品からなんて書いてはあるんですけどね~

        もちろん楽しめなくはないのですが、作中で交わされる会話の中には前作のエピソードありきの人間関係があったりして・・・・・

        読んでしまったので今更~です

        多種多様、何でもござれ
        万能鑑定士として頭角を現した凛田莉子は宝石鑑定トーナメントに出場することとなる
        腕に覚えのある宝石鑑定士が集まったこのトーナメントで順調に勝ち進む莉子であったが違和感を感じ始める
        そこに存在する主宰者の真の目的に気づいた莉子は・・・・・・・・・・・・・・・・・・というお話

        この事件に行き着くまでに他の事件の件がいくつかあるんだけど、これがうまーく後半に繋がっていく様はとっても気持ちいー

        で、こちらのシリーズのメインテーマ
        『面白くて知恵がつく人の死なないミステリ』
        雑学
        ハンパない!!!!
        ここがこのシリーズの楽しみどころなんだけど
        「へー」
        と感心しっぱなし
        だだ
        死なないミステリー
        ちょっと軽めな感覚に好き嫌いが分かれるかも

        途中にあの搭乗員もチョイ出演

        こんな演出もファンにはたまらないんでしょうね(^_^)/
        Qシリーズ最高傑作登場とは言い過ぎのような・・・・・
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        2015/04/16 by momokeita

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