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2012年1月発行の書籍

人気の作品

      廃墟に乞う

      佐々木譲

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 道警で働いていた仙道はある事件によってPTSDになり、診療のため休職していた。
        んな仙道に相談事として、持ち寄られた依頼にこたえていく6編の連作短編集。

        未解決であったり、現在進行形の事件を脇から見ていくことで、結果的に仙道が事件の真意に近づいていく構成。

        休職前の人間関係もありで、自分が花を持つ必要はない葛藤が。

        単純に解決という道ではなく、自身が復帰という目標があることで事件にも深みが出る仕組み。
        >> 続きを読む

        2019/06/18 by オーウェン

    • 他8人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      歪笑小説

      東野圭吾

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 編集社と小説家のお話
        短編集

        2016/06/20 by ゆ♪うこ

    • 他6人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      武士道エイティーン

      誉田哲也

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 剣道少女達の青春ストーリー第三弾。

        ネタバレあり
        高校生活最後のインターハイで再び会いまみえる香織と早苗。
        シリーズのクライマックスとなる今回は、本当にいろんな意味で見せ場が多くてサービス満点という感じです。

        やはりなんといっても一番素敵なシーンは、インターハイの団体戦で香織と早苗が再び対戦するシーンだろう。
        早苗は練習中に靭帯を痛めており、万全の状態ではなかったが香織との試合に全力で臨む。
        お互いこれまで鍛錬してきた心技体の全てをぶつけ合い、息もつかせぬ攻防を繰り広げるが、両者とも感じていたのは最高の幸福感であった。
        (両者とも試合中に笑顔になっちゃっている)
        残念ながら早苗は痛めた靭帯に負荷をかけすぎて途中から動けなくなり負けてしうが、試合が終わった後の二人のやり取りは涙なしには読めなかった。
        あと、インターハイ個人決勝戦の黒岩レナと香織の因縁の対決もハラハラする緊迫した展開で非常に良かった。
        こちらの方は本当に達人同士の戦いといった感じで凄かった。
        最後には、これまで様々な困難を乗り越え一回りも二回りも成長した香織の武士道が勝利をつかむ。
        両者とも以前のように私的な恨みなどはとうに超越してただ強敵に対する敬意のみが残った試合となったのが清々しかった。


        これまでは、香織と早苗が交互に一人称で語る形だったが、この巻では、他の登場人物達の目線で語られる4つのストーリーが加わっている。
        どれも大変面白く内容も素晴らしい、それこそ其々のストーリーで一冊の小説になるんじゃないだろうか。

        (バスと歩道橋と留守電メッセージ)
        早苗の姉緑子が語る岡巧との関係が終わるまでの経緯。
        緑子っていうのは、実は非常に他人思いで、頑張り屋さんなんだなというのが分かる。
        だけどちょっと切ないなー・・・

        (兄、桐谷隆明)
        あの桐谷道場の館長桐谷玄明が語る兄隆明と桐谷道場の闇の歴史にかかわるエピソード
        まさかこんなポップで楽しい作品の登場人物にこんな暗い背景があったとは驚きだ・・・

        (実録・百道浜決戦)
        福岡南の吉野先生若かりし日の武勇伝。
        吉野先生の武勇伝には、こんな悲しい経緯があったなんて知らなかった。

        (シュハリ!)
        香織の愛弟子美緒がなぜ平正眼の構えに固執し、香織と距離を置く様になったのかの真相。
        美緒ちゃんも天真爛漫に見えて色々考え悩んでいたんだね。


        ホント今回も素晴らしい感動をありがとうと言いたい。


        >> 続きを読む

        2018/02/18 by くにやん

    • 他6人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      銃・病原菌・鉄

      DiamondJared M. , 倉骨彰

      草思社
      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね! Tsukiusagi tomato ybook
      • 以下、本書の内容にあらず
        ・IQ測定結果ーヨーロッパ系アメリカ人100(基準値として必ず100となる)アジア系アメリカ人105アフリカ系アメリカ人85〜90
        ・遺伝派:環境と遺伝が五分五分。環境派:生育環境のみ→アファーマティブアクション
        ・行動遺伝学における双生児調査ー一般知能(IQに相当):77% 論理的推論能力:68%(ともに遺伝と説明できる)言語性能力14%(環境の影響が大)
        >> 続きを読む

        2017/05/31 by michi2011

    • 他6人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      龍神の雨

      道尾秀介

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • これはとてもおもしろかったです!!
        騙された~!
        なにもかも作者の思うままにミスリードされていました(笑)

        母を失い継父と暮らしている蓮・楓の兄妹と、両親を亡くし継母と暮らしている辰也・圭介兄弟の2家族が、妙に絡んで事件に巻き込まれて…というお話でした。
        どちらの家族も、継母・継父と近しくなる前に実母・実父を失ってしまったがために、ぎこちない生活を送っているのが事件の始まりでした。
        最後まで蓮・楓兄妹一にまったくの救いがなく、この兄妹の意思を汲み取って、辰也・圭介兄弟が更生していくだろうという終わり方はなんとも遣りきれません。
        >> 続きを読む

        2015/07/03 by K8cay

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      いるのいないの

      町田尚子 , 東雅夫 , 京極夏彦

      岩崎書店
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 絵本カフェで…。
        読友さんおススメ。
        まさか絵本で怖い思いをするとは思わなかった!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
        内容と絵がピッタリ合ってる。


        おばあちゃんの家で暮らしてみると
        気になる事が出てきた男の子
        気になって、気になって仕方がない……


        おばあちゃんの言うことはもっとも…
        見えないモノは見えない
        でもね……
        見えるモノは見えるんだよ…。


        さすが京極夏彦!!w(*゚o゚*)w おぉ
        >> 続きを読む

        2017/06/12 by あんコ

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      楊令伝

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 童貫戦ついに終結。

        そこからの展開は、なんというか、誰も予想していなかったのではないか。
        未踏の領域に入った感じである。

        顧大嫂と孫二娘のかけあいは、もはや定番である。
        浪子燕青が加わった今回の酒盛りの場面は絶品。
        >> 続きを読む

        2017/10/12 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      ラピスラズリ

      山尾悠子

      筑摩書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね! asaki
      • 『ラピスラズリ』(山尾悠子)<ちくま文庫> 読了。

        研ぎ澄まされた言葉の数々。
        寡作だとは聞いていたが、一つ一つの言葉をこれほど磨き上げているのであれば、寡作であるのは無理からぬ事だろう。

        冒頭は次の一文から始まる。
        ----------
        「画題(タイトル)をお知りになりたくはありませんか」
        ----------
        いきなりこのような会話文(問いかけ)から始める作家はいくらでもいるので、最初の八行は飛ばしてしまおう。
        その次のパラグラフは次のような文章から始まる。
        ----------
        そもそも深夜営業の画廊などに入っていった理由さえ思い出せないのだったが、たぶん理由などなかったのだろう。列車の到着を待つ時間潰しの所在なさも手伝ってか、声をかけられるまでわたしはじぶんでも気づかないままずいぶんと時間をかけて一枚ずつを眺めていたようだった。
        ----------
        たったこれだけの文章だが、ずいぶんたくさんの情報が含まれている。
        ○ 深夜に営業しているという特殊な画廊が存在する街にいる。
        ○ 「理由さえ思い出せない」くらいなのだから、語り手は普段から画廊に出入りするような人物だろう。
        ○ 時制から過去の出来事を思い出しながら語っている。
        ○ 深夜に列車を待つのだから、かなり遠くへ、それも急な出立だったのだろう。
        ○ 一枚ずつを時間をかけて眺めていながら「ようだった」とまるで他人事のように語られている。
        丁寧に調べていけば、まだまだ情報が含まれているかもしれない。
        たったの二文にこれだけの情報を詰め込んでいるのだから、一冊を読み上げるまでどれほど神経をすり減らされるのかまるで想像できない。
        一つ一つをしっかりと理解しながら読まないと今自分がどこにいるのかをすぐ見失ってしまうのは宮下奈都の比でははい。
        そして言葉を選ぶその神経の細やかさは、先に現れる「なかなかよく考えた巧妙なやりかただ」といった普通ならなんでもない言葉が、陳腐で不用意なつまらない言葉に感じてしまうくらいだ。

        また、これらの謎を含んだ情報が読み進める中で明らかになっていくと思ってはいけない。
        読めば読むほど混沌の度を増して、深夜営業の画廊の夢の中に取り込まれていくような思いをする。

        言葉だけではない。
        この作品を構成する「銅版」「閑日」「竈の秋」「トビアス」「青金石」という五つの中短編がどのようにつながっているのかがよくわからない。
        各編がつながっていることは共通して現れる物事や事象から明らかなのだが、具体的にどういうことだったのかはついに明らかにされることはない。

        先に「深夜営業の画廊の夢」と書いたが、全体が山尾悠子の夢の中にいるような印象を受ける。
        理詰めで理解する作品ではなく、詩のように読者がそれぞれに感じ取る作品なのだろうと思う。

        言葉を磨き上げる技工の跡がありありと見えてしまうのがやや残念ではあるが、魅力的な作家であることは間違いない。
        これからもこの作家の作品は読んでいこうと思う。
        >> 続きを読む

        2019/02/11 by IKUNO

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      道化師の蝶

      円城塔

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • おもしろい。けど意味不明。作者の狙いどおりなのだろう。

        なかなか心地よくツカミがキマってる序盤はまだいいが、だんだん混沌とした前衛的な文章になっていく。
        こういう本は途中のどこかだけ読んでも楽しめるんじゃないですか?笑

        同時収録の「松の枝の記」のほうがSFみたいに感じられて好きかも。こっちのほうがわかりやすかったし。

        しかし、話題になるだけの問題作ではあるね。

        (amazon解説)
        無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。正体不明の作家を追って、言葉は世界中を飛びまわる。帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞うとき、「言葉」の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。第146回芥川賞受賞作。
        >> 続きを読む

        2019/02/28 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      震える牛

      相場英雄

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!

      • かつてWOWOWの連続ドラマを観て、いつか原作も読んでみようと思っていましたが、ようやく読了しました。

        この相場英雄の「震える牛」は、牛肉にまつわる疑惑と、居酒屋での殺人事件、そして生き馬の目を抜く小売業界を絡めた、重厚な社会派ミステリだと思う。

        刑事の着実な捜査、女性フリーライターの私怨も含めた執念の取材が、ある企業と産業の暗部に斬り込んでいく。

        事件のスケールは大きく、ディテールは細かく、登場人物は生き生きとしていて、ぐいぐいと読ませるんですね。

        尚、この小説のテーマである、食の安全に関わる食品偽装問題は、かつての雪印やミートホープによる牛肉偽装事件などは、既に過去の歴史と化したかも知れないが、その背景にあった、安売りに飛びつく消費者、疲弊する生産者、熾烈な競争の時代に生き残りを賭けて暴走する大資本などの社会状況は、まだ全く変わっていないのだ。

        この物語の課題は、十分、「今」の問題でもあるんですね。

        >> 続きを読む

        2019/02/18 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      疑心 隠蔽捜査 3

      今野敏

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 今作はアメリカ大統領来日のためシークレット・サービスとの共同戦線を張る。
        いきなりスケールアップした任務にいち署長が何をするのかという葛藤があるが、そこはやはり竜崎。

        いつものように立場の違いをあっさりと越えるため、日本とアメリカの立場のやり取りが始まる。

        それに加えて竜崎が女性の警護官に恋に似たものを感じ取りあたふた。
        伊丹との真面目なやり取りが逆に可笑しさを誘う。

        痛快という感じではないが、ある意味番外編のような印象を受けた。
        >> 続きを読む

        2018/01/22 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      戸村飯店青春100連発

      瀬尾まいこ

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • kindleで読んだ。

        関西あるあるが満載の小説だった。
        ノリや話し言葉がとてもリアルだっただけにとても軽い印象を受けた。

        一見とてもしょうもない話だが、地元ってやっぱりいいなと思える小説だった。

        東京に来て、右も左も分からない兄を翻弄しようとする9歳年上の専門学校教師の女の計算高さが目に見えてとても嫌悪感を感じた。
        そんな女にも夢中にならず兄は結局地元の大阪に帰ってしまうので、読者としては気分が良かった。

        まぁ面白かったが、本で買ってたらブックオフに売っていただろうな。
        エンターテイメントな、その時だけを楽しむことを目的とした小説だった。
        >> 続きを読む

        2016/01/18 by snoopo

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      にょにょっ記

      穂村弘

      文藝春秋
      4.5
      いいね!
      • 「ブログはむずかしいね。時間かかる」

        と、ネットの達人であるネット友人KCが言ったので驚いた事があります。

         KCのブログは、話題豊富、文章のキレ鋭く、考察もすごい。「趣味のブログにはもったいない。本にすればいいのに」と言ったけれど、本人は飄々としています。

         ぽつぽつと短い文章で、相変わらず「驚いてしまう、怖がっている穂村さん」の日々。
        薬屋で見かける「足のつる人」という看板に、足のつる人が、な、なんなんだ・・・とおびえる穂村さん。

         新幹線の「こだま」より速いのが「ひかり」。光よりも速いものって何だ?と思ったら出てきたのは「のぞみ」やるなーではでは、さらに速い新幹線は何という名前に?・・・新幹線「さそり」?

          昭和初期の古い雑誌などを古本屋で買ってその文字の迫力に感心する穂村さん。
        昭和4年のカルピスの広告。
        一杯・・・くわうこつ
        二杯・・・さうくわい
        三杯・・・きやうさう・・・・・・恍惚、爽快、強壮・・・という漢字よりもひらがなに「なんかこわい」

         別に創作ではないのでうすが、その文章から立ち上る「こわい」という物の見方がとても詩的。
        日常生活も「見方によってこうも違う」というのが、よくわかります。

         何を楽しいと思うのか、恍惚、爽快、強壮と思うのか・・・穂村さんは起承転結ではなく、承転だけでぷつ、と切ってしまうのです。その技あり、一本!というもので、これは書けそうで書けない文章。

         KCの言うとおり「ブログは難しい」。日常をどう見るか?その心眼というものが必要かもしれません。

         挿絵イラストのフジモトマサルさんの描く「二足歩行の犬熊」くん、しっぽが中途半端に短くて、ざりざりっとしていて、ちょっと怖い。ぬいぐるみにしたら・・・・欲しくはないかも。 
        >> 続きを読む

        2018/06/13 by 夕暮れ

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      完全なる首長竜の日

      乾緑郎

      宝島社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 第9回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作。
        全員一致で決まったとのことで、そろそろかなと積読の山かkら下ろしてきた。
        テーマが「胡蝶の夢」。読んでいくうちにそれらしい雰囲気も感じられるようになってきたが、時代が違うので夢を探る機器も現代的で、夢なのか現実なのか、作者の意図はとても面白い。

        主人公は漫画家の女性。奄美の島で幼い頃弟を亡くしている。

        西湘にある病院で、技師が立ち会って昏睡状態の弟の意識と繋がる実験(セッション)を受けている。そこで弟が強い自殺願望があるのを知る。
        一時的に頭にチップを埋め込むSCインターフェイスを採用して、脳を刺激してお互いの感情を呼び出し、ドリームボディを共有する(センシング)、技師は記録をとっている。

        漫画を描くには様々な行程があり、忙しくなったので助手を雇い、指導をうけた編集者もいる。だが時代の波で漫画雑誌が刷新され連載が打ち切りになった。時間が出来るがマダ仕事が残り後始末の段階になっている。リビングに不意に弟が現れる。そして部屋でピストル自殺をするが、気がつくと夢か現実か弟は既に跡形もない。
        編集者は、実験の様子をまるで「胡蝶の夢」のようだねといった。私の意識か、弟の意識か、現実なのか、幻なのか。

        繰り返し思い出す、奄美の海。そこの磯で満ちてきた潮にさらわれていく弟を助けようとして繋いだ手を、離してしまったのだ。
        父は母と別れて去り、母は死んだ。時々現れる弟は、カウンセリングの終わりに自殺をして消える。消えるために自殺をする。
        弟はなぜ自殺したのか。

        そこに新たな人物が介入する、憑依(ポゼッション)なのか。
        そしてついに、それが日常にまで入り込んでくる。
        関わった多くの人たち、現れては死んでいく弟。

        ついに奄美のあの島に行ってみる、歳月の影響はあるが確かに記憶の場所に家があり、海岸は護岸工事で形は変わっているが海は満ち干を繰り返し、若い両親や伯父たちが周りにいる。そしてついに過去の風景から逃げて帰ってくる。

        病院のそばの海岸で、首長竜の置物を見つける。仕事部屋にあったあの置物なのだが。

        この物語は様々なモチーフがちりばめられている、それらの作品が何らかの形で、テーマを繋ぎ、弟や周りの人たちとの意思疎通の形をささえ、強め、読者を物語の中に引き込んでいく。まず最初に「胡蝶の夢」サリンジャーの「ナインストーリーズ」マグリットの非現実的な風景画等々。こうして登場人物を取り巻く現象が終盤になって、大きな展開を見せる。

        「胡蝶の夢」のようでもあり、また夢から醒めてもまた夢の世界のようでもあり、現実はどこにあるのか、うまく構成されて最後まで興味深い作品だった。
        ただ、登場人物を語り終えるには、ちょっと多すぎて、それぞれの存在理由を一気に閉じることは、無理があるように感じる部分があり、終わりに向かって失速気味なのがとても残念だった。
        表紙のイメージはぴったりだと思った。



        随分前に「胡蝶の夢」らしい映画を見た。モノクロで、老人(荘子だったのだろうか)が若返って美女に会いに行くというようなストーリーだったと思うが、記憶もあやふやになってしまっている。あれはなんだったのだろう。どこにも記録が見当たらなくて、もやもやしている。ビデオを探してみたい。
        ポロックのそれとは大幅に違っていた。
        >> 続きを読む

        2016/08/16 by 空耳よ

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      わたしの小さな古本屋 倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

      田中美穂

      洋泉社
      カテゴリー:図書の販売
      3.3
      いいね! Tsukiusagi
      • 21歳の時に会社を辞めて、その日に古本屋を開くことを決意した著者。

        どんな内容かと言うと、開業から18年間の穏やかな自叙伝のようなもの。
        穏やかと言いつつも、なかなか大変な目にも合っているが、著者の優しくて穏やかな性格があまりそういう事を感じさせない。

        この本を一度読んだ後に倉敷に行ったのに何故行かなかったのか、再読して後悔。
        倉敷にある古本屋。それだけでわくわくしてしまうし、文章から人柄が滲み出てくる素敵な著者にも会ってみたい。
        >> 続きを読む

        2018/10/22 by 豚の確認

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      深海のサバイバル 生き残り作戦

      ゴムドリco. , 韓賢東

      朝日新聞出版
      カテゴリー:海洋学
      4.8
      いいね!
      • たまたま本屋さんの子供図書コーナーで見かけたサバイバルシリーズ、
        5歳の息子がすっかりハマりました!!!

        ちょっとふざけていて、思わず吹き出してしまったり
        でも同時に新しい知識をたくさん吸収できる良い本です。

        図鑑で深海生物を1つ1つ知っていくのも悪くないですが
        ストーリーになっていると
        それぞれの特徴が非常に分かりやすいです。

        これ1冊あれば、子供とカフェで2時間静かに過ごせます(笑)
        >> 続きを読む

        2017/01/13 by アスラン

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること

      つつみみか

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:政治史・事情
      4.2
      いいね!
      • 重い内容なのでなかなか手が伸びず,4ヶ月かかってようやく読み終えました.新自由主義,市場原理主義,グローバリゼーション,GDP信仰,トリクルダウン,TPP,原発推進,アラブの民主化といったことに「疑問」を感じる方は,読んでみることをお薦めします. >> 続きを読む

        2016/04/21 by medio

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実

      朝日新聞社

      学研マーケティング
      カテゴリー:発電
      4.0
      いいね!
      • シリーズ。

        とりあえず1巻を読んでみた。
        新聞の特集記事の編集版というわけだけど断片的にでもこういうものは読みたい。
        あの原発事故はライブでテレビやネットの情報に釘づけになった。
        今、まだ原発では収束作業をやっている。
        まだ30年かかるといわれている。
        興味を失ったりはできない。
        実弟も福島でがんばっているから...。

        (amazon解説)
        朝日新聞のルポルタージュ連載記事の書籍化。福島原発事故による放射能汚染は、なぜこれほど多くの被害者を生んだのか。政府、官僚、東京電力、そして住民。それぞれに迫った、気鋭の取材記者たちの真実のリポート。
        >> 続きを読む

        2018/08/30 by motti

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      20歳 (にじゅっさい) の自分に受けさせたい文章講義

      古賀史健

      講談社
      カテゴリー:文章、文体、作文
      4.0
      いいね!
      • 分かり易く、大学生にも薦めたい本

        2017/09/03 by 動物島博士

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      浜村渚の計算ノート

      青柳碧人

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • kindleで読んだ。

        浜村渚シリーズはやはり面白い。

        自然に数学の知識が入ってくるし興味を沸かせてくれる。
        これを読んで不思議の国のアリスを読んでみたいと思った。

        ルイスキャロルは数学者というのは知っていたが、どうもディズニーのイメージが強く「文学もできる人なんだ~」程度にしか思ってなかったが。これを読んで、もしかしたら原作はもっと数学が絡んでいるのかなとか、想像は膨らむばかり。

        全シリーズ読みたいと思う。
        >> 続きを読む

        2016/07/24 by snoopo

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