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湊かなえ
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人が死ぬ瞬間を見たいと願う由紀と敦子の女子高生二人。親友の告白によって、見るのならと二人は老人ホームと病院へボランティアすることに。一方はおじさんに、一方は二人の少年に感化されていく。この想いが行きつく先は浅はかな願いなのか。ただし湊さんなので当然イヤミス。ただでは終わらせない。終盤は冒頭の出来事が回りまわってくる。しかしほんと意地の悪い物語だ。 >> 続きを読む
2018/10/03 by オーウェン
中村文則
刑務官の僕は常に悩んでいる。自身の施設育ちだったり、死刑執行の役割につくことだったり。そして収監中の山井の言動にも。夫婦を殺して死刑が確定しそうなのに、控訴しない。その理由とは何なのか。途中にある先輩が話す死刑執行の過程は、かなりヘビーな描写。まともな人間でも精神がいかれてしまう状況だろう。基本的にダーク一辺倒な物語だが、わずかな救いはある。山井にとっては僕が担当で良かったはずだと。 >> 続きを読む
2019/10/07 by オーウェン
村上春樹
『1Q84』(村上春樹) <新潮文庫> 読了です。まず初めに、章名について。例えば、「BOOK1 前編」の第1章は目次では次のように書かれています。----------第1章(青豆)見かけにだまされないように----------さて、章名は「(青豆)見かけにだまされないように」でしょうか、「(青豆)」でしょうか、「見かけにだまされないように」でしょうか。実は、新潮文庫では左ページの上部に章名が書かれます。つまり、章名は「(青豆)」なんです。そのように見ると、『1Q84』という作品は「(青豆)」と「(天吾)」を交互に並べられて作られていることになります。その構造はこの作品を実にうまく表現していると思います。そして、その構造を知っておくと、「BOOK3」で驚くものを眼にするでしょう。「見かけにだまされないように」というのは副章名ということになります。村上春樹は、タイトルと書き出しだけ決めて作品を書き始める、と聞いたことがありますが、もしかするとこの作品では、章についてもそうかもしれませんね。なかなか難しい作業ですしおそらくは違うとは思いますが、そんなことを想像しながら読んでみるのもなかなか楽しいです。作品を読んでいると、社会的な問題について書かれていることに驚きました。これまでの村上作品では、あくまでも個人的な問題を書いてきたので。そのため、最初は実験的な作品なのかな、と思いました。しかし読み進めていくにつれ、だんだん個人的なものへと扱う問題が移っていきます。村上春樹の実際の意図はわかりませんが、最初は社会的なものを扱おうとしたけれど、筆を進めていくと、やはり興味は個人の中にあった、という風に読めました。作品全体として前半と後半の間にちぐはぐな印象を受けるのは、新しい分野を開拓しようとしたけれどうまくいかなかった、あるいは書きたいものはそこにはなかった、ということを表しているように思えました。それでも、二人の問題を同時に扱おうとしたのは新しい手法だと思います。私はそこは成功していると思ったのですが、いかがでしょうか。「ヘックラー&コッホ HK4」が登場してから急に物語がぐっと引き締まり、面白くなった感じがします。まさに、確かな手ごたえが感じられる、といったところでしょうか。小学生のころに初恋を経験した方にはたまらない作品だと思います。恥ずかしながら私も、たびたび小学一年生のときのことが頭に浮かび、何とも言えないせつない気持ちに襲われました。 >> 続きを読む
2017/07/16 by IKUNO
有川浩
1か月前に読み終わっていたのにレビューすっかり忘れていました。幼馴染みのおっさん3人組の自警団は健在です。今回は、キヨさんの孫、ノリさんの娘も高校卒業の進路とか、ノリさんの再婚話とか、ちょっとお話の発展もあります。第1作ほどのパンチは感じられなかったけれど(私が慣れちゃったんでしょうか…)、世の中、というか、決して出しゃばりすぎずに身近な悪を斬るというスタンスが好感がもてました。最後の三匹のおっさんに関係なさそうなおまけの1話は…期待外れで途中で本を閉じちゃいました(^_^;) >> 続きを読む
2020/01/19 by taiaka45
高野和明
高野和明の「グレイヴディッガー」は、発見された死体が消えたという不思議な事件から始まる冒頭から、物語の完結まで、あまりの面白さに、一気読みしてしまいました。主人公は、八神という悪人。彼は金のためなら、夢見る若者を騙すこともやってきたワルなのですが、もはや足を洗って、一世一代の人助けをしようとしている。骨髄ドナーとなって、見知らぬ人の命を助けようとしていたのです。だが、移植手術を目前にして、彼は連続猟奇殺人と遭遇することに--------。中世ヨーロッパの伝説、グレイヴディッガーという、墓掘り人の伝説をなぞった殺人事件に巻き込まれて、警察と謎の組織の双方に追われる事態に陥ってしまう。手術は目前。自分が捕まると、移植を待っている白血病患者の命が危ない。八神は、天性に備わった才能を発揮して、驚くほどしぶとい逃走劇を繰り広げていく。高野和明の作品に一貫して感じるのは、著者が作品に込めた意志。「この作品を書くことで、少しでも世の中がいい方向に向かえば」という意志です。それはどんな作家でも、作品を書く以上は、世の中にとって良かれと思って書くものなのですが、著者の作品には、とりわけ強くそれを感じます。その意志と娯楽性が、とても高いレベルで一体になっていて「凄い」と打ちのめされるのですが、こうした著者が2作目で、多かれ少なかれ、個人がシステムと対峙することになる「巻き込まれ型主人公」を描いていたことは、何か必然のような気がします。主人公の八神が対峙した事件は、単なる猟奇事件ではありませんでした。日本の機構に、いつの間にか扶植され、成長していた暗い権力にまつわる大きな闘争だったのです。近代的だと思っている日本社会。しかし、一皮剥けば、前近代的な暗い側面がある。そうした闇の中に、かつて中世ヨーロッパで、異端審問官を断罪したという「グレイヴディッガー」の伝説が甦ります。暗く巨大な権力をひっくり返してしまうのは、個人の意志。それも、諦めることを知らない、しぶとい意志。読んだ人は「こうした結末に連れていってもらうために、物語は読みたいものだ」と感じることになると思います。 >> 続きを読む
2021/05/24 by dreamer
池井戸潤
「一番面白い試合は、8対7だ」野球を愛したアメリカのルーズヴェルト大統領はそう語った。監督に見捨てられ、一緒に主力選手も引き抜かれたかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験した一人の男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部が存続か、人生を賭した男達の戦いがここに始まる。 >> 続きを読む
2018/04/16 by konil
北方謙三
宋崩壊後の混沌状況。これはこれでなかなか面白い。水滸伝からの生き残りも少なくなった。その中でも、神行太保戴宗は、呉用と並んで、宋江の最も最初の頃からの同志だったはず。牢役人をやるかたわら、飛脚を使った情報通信網を作った功績は大きい。それが年取って、ものすごく嫌な奴になっていくのが、リアルでイイ。そのうち悲惨な死に方をするのだろうか。 >> 続きを読む
2017/10/12 by Raven
窪美澄
窪美澄さんの作品は初めて読みました。全4章のオムニバス形式のお話です。話の中身自体は非常に重く、人間の苦悩や苦しみを描いたデリケートなテーマでもあると思うのですが、自然とページがめくれていくのは、窪美澄さんの文章力が非常に高いからなのでしょうね。窪美澄さんの他の作品にも手を出してみたいと思います。 >> 続きを読む
2015/05/04 by alten
荻原浩
ちょっとした機微や姿勢などを掬い取った7つの短編集。311を得ての原発話や、オレオレ詐欺、デビューする老齢の作家。他にも動物園での婚活や、リストラされたサラリーマンのベンチ生活。悲哀もあるが基本的にはユーモアで見せる術。荻原さんらしい筆致で、決して暗くならずに明るく読める作品ばかり。表題作は幸せになる方法を実践するサラリーマンだったが、街中で出会ってしまったシンガーソングライターに振り回されていく。実際こういう啓発本はそこまで信じないだろうが、当人にとっては救いのように見えるのかも >> 続きを読む
2019/02/05 by オーウェン
山田英春
【表情に着眼した鉱物図鑑】 大変美しい鉱物図鑑です。 カラー写真も豊富でどれも美麗です。 ただし、本書で取り上げているのは、瑪瑙、ジャスパーを中心とした石に限られます。 著者も冒頭で述べていますが、通常の鉱物図鑑であれば、1~2ページで済まされる範囲の石だけを取り上げています。 この点、私は誤解していまして、もっと幅広く様々な鉱物を取り上げた図鑑だと思って購入したのですが、実際はそうではありませんでした。 ですから、広く鉱物全般の図鑑をお望みの方にはお勧めできないかもしれません。 しかし、瑪瑙を中心としてはいる物の、一口に瑪瑙と言っても非常に沢山の種類に分類でき、また、それぞれに美しい表情を見せてくれます。 本書は、そういう『石の表情』に着目した図鑑とも言えるのではないでしょうか。 色彩も極めて豊富ですし、模様の入り方も多種多様です。 中には抽象絵画の様に見える石もあれば、まさに『風景石』と名付けられているとおり、風景画に見える石もあります(こういった石については、シュルレアリスムでも取り上げられ、マックス・エルンストなどもこういった石に刺激されたかのような作品を残しています。また、バルトルシャイティスも、その著作集の中でこのような石を取り上げています)。 鉱物を趣味とされている方を除いては、なかなか鉱物をじっくり見るなんていう機会は無いかもしれません。 時には、こんな図鑑をめくってみるのも楽しいものです。 >> 続きを読む
2022/01/11 by ef177
石田スイ
予想外に面白かった!喰種と人間両方の面から描かれていて、奥が深いなーと感じましたどちらにもそれぞれの正義があって、それぞれの苦しみや、理解できない相手への憎しみ、怒りなどがとても繊細に描かれていましたただ、グロすぎるのが玉に瑕ですねー笑 グロいのは全然大丈夫なんですけど、それでもちょっとビビりました絵自体はとても綺麗で整ってますね、美男美女は、本当に綺麗です >> 続きを読む
2017/03/28 by 文子。
小池龍之介
キーワード「心」「正しく思考する」「集中する」前職の退職日に先輩から頂いた本。自分自身、変に考えすぎるところがあったのでこの本を読んでなるほどと思うことが多かったです。無駄なことを考えないということは本質的に大切なことに集中できるということ。肝に銘じて改善していきたいと思います。特にインターネットやスマホ世代には読んでほしい一冊です。本文より「現代は、あまりに聴覚への刺激が増しすぎているために、ほどほどに刺激のある会話ですら、まるで不感症のように上の空になってしまいがちではないでしょうか。」「~、そこに余計な思考のノイズがたくさん混ざるのです。」「恋人と仲良くしたいときは、いやな仕事のことは考えず、お互いが心地よく過ごすために何ができるか考えるほうが、その時に適したことです。」 >> 続きを読む
2015/01/18 by すすむ
山田詠美
山田詠美って名前は知っていたので手にとった。冒頭は小学生の子供が登場人物のお話で、ちょっと苦手。このあと登場人物が大きくなった話になるようだが、読んでいてイライラしてくるので62ページくらいでドロップした。ただ山田詠美はソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリーとか読んでみたい。 >> 続きを読む
2019/12/14 by 和田久生
安武千恵 , 安武信吾 , 安武はな
自分が遠くない未来にこの世から去ると知ったら、家族に何を残したいと思うだろうか。 財産?知識?愛情? どれも捨てがたいが、安武千恵さんは「生きる力」を選んだ。 料理が出来るようになった夫を見て、それさえあれば何とかやっていけると安心し、娘のはなにも出来る限り家事全般を教え込んだ。 勉強もスポーツも出来なくて良い、元気で周りに迷惑かけずに生きていれば一番だと、千恵さんは信じていた。 今の社会は高学歴の人間で溢れている。けど、どれぐらいの人が本当に「生きること」について分かっているだろうか? 知識が豊かなわりに、きちんと「生きること」をしていない人はなんて多いのだろう。 私の友人が言っていた。「学生」とは「生」きることを「学」ぶ者のことだと。 社会生活に役立つ知識以前に、私達はまず生きることを学ばなければならない。 千恵さんは命を張って、夫に、はなちゃんに「命」を教えた。 考えさせられることがいっぱいだ。 >> 続きを読む
2021/01/29 by Moffy
刑罰は何のためにあるのか?を問いかける作品だと思う。私刑を禁止する以上、公的な権力がそれ相応の罰を与える必要がある。だが不完全な人間という存在が裁くからには絶対的に正しいということはありえず、冤罪の危険性や被害者感情を充分に考慮できないということも起こり得るのだ。それにしても最後のあの殺人は必要だったのか、を考えるに、死刑執行という重すぎる任務を人が担うことに疑問を感じる。合法だろうが人の命を奪うことに代わりはなく、彼はずっと罰されたいと思って生きてきたんだろう。その心向きが悲しい。 >> 続きを読む
2019/01/24 by aki
山田悠介
すごくいい!オススメされた1冊。 悟みたいな考えの人って結構多いんじゃないかな~と思いました。目の前のことにいっぱいいっばいになってたら、自分の幸せが何かわからなくなる。結果として数字ででてくる評価みたいなものにふりまわされて、本当に大切なものが見えなくなってる悟の気持ちも分からなくはないなと感じた自分に少しびっくりもした。(社会人デビューしたからかな)どんどん変わっていく悟。息子と夫を心配して蘇ってきた亜紀。なんとなく出来すぎた上に作られてる感があってうーん...って感じはあるけど、とてもいい話でした。 >> 続きを読む
2016/06/06 by おかりん
柚木麻子
以前より気になっていた柚木麻子さんの初読み作品は、タイトルに惹かれてこちらを選びました。ナイルパーチが読みたかったのですが、図書館では当然のように予約待ちなので後回しに。お嬢様女子大が舞台の物語。虚弱体質の純粋な少女 真実子。彼女の一つ上の先輩 栞子。真実子の親友で努力家の美女 美里。タイトルの けむたい後輩は、栞子から見た主人公の真実子。栞子は中学時代に親の力で詩集を出版、それを読んだ真実子は栞子を崇拝します。しかし現在の栞子は、過去の栄光と教授の恋人という立場によって形成された自尊心から周囲を馬鹿にして、口先では夢を語りながら努力することのできないお子様です。真実子は栞子を追いかけながらも様々な経験から多くの事を吸収して成長し、才能を開花させていきます。いつまでも成長できない栞子にとって、優越感を与えてくれていたのにどんどん自分以上に成長していく真実子はとてもけむたいのです。そして、それを横で見る美里は栞子の浅はかさを見抜き、軽蔑します。栞子の虚勢、美里の自分の美しさを知った上での自信溢れるふるまい、そして女子大生特有の人間関係の築き方。女の裏側の描写がとても面白いです。栞子の子供っぽさには終始辟易とさせられ、それに気づかずに崇拝する真実子に苛立ちを感じました。術中にハマっているな、と思いながら最後まで読まされてしまいます。真実子の成長していく様子は現実味が薄く、やや強引な展開が気になった点が残念でした。でも最後まで読むと、彼女の嘘みたいな成長物語は終章のためにあったのかも、と思います。柚木さんの他の作品も気になるところです。楽しませていただきました。 >> 続きを読む
2015/09/12 by pechaca
JaprisotSébastien , 平岡敦
このミステリは、読み手を謎につきつけてきます。「わたし」は病院で目覚める。火事で、顔と手にやけどを負い、頭に傷を受け、記憶喪失になっている。 そして、ミシェル(ミ)である、と周りから告げられる。裕福な伯母の金で働く必要のない優雅な暮らしをしていた20歳の娘。 火事の時、もう一人いた娘は焼死してしまった。ドムニカ(ド)を助けようとしてミシェルは危ないところ助かった。ドムニカは同じ年の幼馴染。 記憶を失ったまま、後見人であるジャンヌに引き取られるが、ミシェルは20歳になったら亡くなった伯母の遺産を相続することになっているが、ふとしたときにミシェルは「ドムニカ」と自分が無意識にサインしていて、戸惑う。「わたし」はもしかしたら、ドムニカなのではないか? 顔の皮膚は移植し、指の指紋はなくなってしまい「わたし」は一体何者で、誰が誰に何をしたのか。「わたし」同様、読み手も「わたし」が誰だかわからなくなってしまい迷宮の中に迷い込んでしまうのです。「わたし」はミなのか、ドなのか?一人称の形をとりながら、内容は一人称ではない。 冒頭に裕福な伯母、通称、ミドラ伯母さんが、姪であるミばかり可愛がり、幼馴染みの同じ年のドとラにははっきりと愛情の区別をはっきりつけていたことがわかります。 同じ人というのはいないけれど、「ミ」と「ド」は親しいのか、主従関係なのか、憎み合っているのか曖昧です。名前が「ミ」「ド」「ラ」など楽譜音符音楽を思わせるようになっています。協和音(安定)と不協和音(不安定)だったら、不協和音なミステリ。 一番の問題は「わたし」は誰?という自分がわからない、という謎でしょう。 金よりもなによりも、自分が誰だかわからない、というのはしかも、自分が加害者なのか、被害者なのか・・・それすらわからない、心の中の焦り。 読者は物語と一緒になって頭をフル回転させて、運動する、そんな印象が残った物語でした。 >> 続きを読む
2018/07/22 by 夕暮れ
押切蓮介
昔のゲーム、特にSFC時代の格ゲー好きな人におススメ。二巻からラブコメ要素が強くなってきますが、一巻はギャグ要素が強かった印象。昔のゲームをやっていなくても主人公のハルオが丁寧に解説してくれるので楽しめます。アニメ化も決まってて、認知されつつあったのに、著作権問題で連載中止になってしまったのが残念。 >> 続きを読む
2015/05/12 by ttt
高田郁
7巻目(ネタバレあり)自ら料理の道を選んだことを小松原に告げる澪。敢えて悪者に徹する小松原の優しさが切ない。自分らしく生きる道を歩く時も、大切なものを諦めねばならない。胸が締め付けられるように辛い。恋に倦み、番付から外れ、料理でも混迷し、憔悴しつつも懸命に奮闘し、新たな味を生み出す澪に追い打ちをかける輿入れの情景。嗅覚と味覚が麻痺した澪の助けに来た又次が、つる屋の面々や客との触れ合いの日々で心が解れていく様が わずかな明るみだったのに、その未来は吉原の火事で焼失してしまった。思う野江を守るために。悲しい。止まらぬ涙が溢れる。 >> 続きを読む
2017/11/13 by ももっち
出版年月 - 2012年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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