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湊かなえ
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「あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい。」 空気がきれいだということだけが取り柄の、ある田舎町で殺されたひとりの女の子。殺される前に、一緒に遊んでいた四人の女の子たちに、母親は言った。 その後、成長した女の子たちは、さまざまな事情から殺人を犯してしまう。これは、一緒にいたのに助けてあげられず、見たはずの犯人の顔を、警察に伝えられなかったことの贖罪なのだろうか。母親に言われた「納得できる償い」の形だったのだろうか。 四人の女の子たちは、それぞれが、この事件にとらわれながら成長していく。しかし、母親に言われたように犯人を探そうとするのでも、償いの形を探そうとするのでもない。私には、この母親の言葉自体はそれほど、四人の女の子たちのその後の人生の呪縛となるものではなかったように思えた。むしろ、この事件によって、もともと持っていた自身へのコンプレックスが顕在化され、それにとらわれていったように思った。リーダーとしてふるまうことしか取り柄がない自分とか、両親に大事にしてもらえない自分とか…。 この事件の贖罪は麻子自身と南条が背負うことになる。四人の女の子たちへの言葉は、ずっとエミリちゃんのことを忘れないでいてほしいという気持ちから出たものだったのだろうと思った。 >> 続きを読む
2021/08/28 by よんよん
百田尚樹
出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション。日章丸事件が起きるまでの、激動の時代を駆け抜けた気骨ある経営者の生き様の前編。日本人が忘れかけている勇気、誇り、闘志、そして義の心だ。虚弱な肉体、眼疾、神経症という三つの弱点を持った自分が世の中で戦っていくためには、教育を身につけることが必要と悟る自己分析。猛勉強して進学する。就職先は小麦卸の中小企業での丁稚。高学歴を鼻にかけず、大企業への進路を断ち切り、運命と思い、奮起して取引を増やす。そして、石油への先見性。独立して石油販売。立ちはだかるのは、日本人同士の団体だけではなく、海外企業やGHQまで。誹謗中傷、根回し、嫌がらせ、圧力。倒産の危機。様々な困難が待ち受ける。「中間搾取のない商いをしたい」生産者も消費者もともに潤う。そんな思いが、支援する人を増やす。主人公・国岡鐵造の思いは、愛国心。家族を愛し、社員を愛し、国民生活の安定を願う。長編物語ながら、スピード感ある展開に一気に読める。確たる信念を持って生きる素晴らしさを感じた。 >> 続きを読む
2015/11/04 by てるゆき
信念困難人力日本未来先見店主が発する言葉、ひとつひとつが胸を打ち、社員の店主に対する尊敬と仕事に対しての姿勢にたびたび感動させられるお話でした。涙が流れるのをとめられず、私たちの現在は過去に生きた人々の行動や思いの上で成り立っていることを身にしみて感じた一冊でした。小学校から高校まで日本の歴史を何度も学んだはずなのに、ひとつもわかっていなかったと愕然としました。歴史という授業ではなく、歴史という物語をもっと知っていかなくてはならないと強く思いました。 >> 続きを読む
2016/07/05 by -water-
有川浩
自衛隊のラブコメとか、作者の趣味丸出しな短編集第二弾。(第一弾は「クジラの彼」らしいが未読)甘々で砂を吐きたくなるような展開の節々で垣間見える、自衛隊としての覚悟。たぶん、他の職業と比べて、「いってきます」と「ただいま」の重要性が違うのかな~と改めて感じた。「青い衝撃」では女性の強さが、「秘め事」では男性の勇気がそれぞれ描かれている印象。あと、「広報官、走る!」で作者はマスコミに対して何か私怨でもあるのかなーとなんとなく思った。 >> 続きを読む
2017/05/04 by マギー
小川糸
「ツバキ文具店」に続き、こちらもドラマ化されたらしい小川糸さんの小説。いかにもドラマ化されそうな物語。小川糸さんの小説の設定は本当に人を惹きつけるなぁ、と思う。たくさんの人が好みそうな設定がうまい。全体的に、良い人ばかりが出てきて、とても心温まる話。読んで良かったとは思う。でも、なんか浅く感じる。なんでだろう。読了後「うーん、すごい。うまい。」と唸ってしまう類の小説ではない。ただ単に好みの話かもしれないけど。でも、なんか登場人物に奥行きを感じない。みんなそれぞれ辛い身の上、過去の出来事があってそれを語っているんだけど、なんか表面的なものしか感じられない。小野寺君なんて、突然現れて何なんだ。(でも、実際、そんなもんかもしれない。)小説の登場人物に対して、本当にこんな人が実在しそうだな、と思うことはよくあるのだけれど、それがあまり感じられないというかなんというか。小川糸さんの小説の上で、動かされてるだけの人のように感じる。いや、こんなに人気のある大作家さんに対してこれは失礼かな、たぶん好みの問題だと思う。いや、楽しく読めたのでよかった。 >> 続きを読む
2021/05/26 by URIKO
ブルーインパルス搭乗メンバーの内定まで受けていたのに不慮の事故によってパイロット罷免になり、航空幕僚監部広報室に配属された自衛官の奮闘ぶりを描いた物語。と同時に自衛隊という存在が誤解やマスコミによる偏った報道により、一般市民に認知されにくい状況にあることを訴えている。広報室のメンバーはとても個性的でおもしろく、何とか航空自衛隊のプラス面をマスコミなどを通じてアピールしようと懸命に働く姿に共感を覚えた。決して自衛隊を美化することなく最初から認められていないことを前提に活動していることを伝えているところがいいと思う。今ちょうど安倍首相が自衛隊の存在を憲法に書き加えようとしている状況の中で著者はどのような意見を持っているのか興味深い。 >> 続きを読む
2017/05/23 by konil
柴田元幸 , マーク・トウェイン
「トム・ソーヤー」も「マーク・トウェイン」も名前だけはもちろん知っていたけれど、恥ずかしながら、この二つの名前で思い出すのは、ディズニーランド・・・(笑)ということで、児童書の素晴らしさを再確認している今読むべきでしょ、と思い、図書館で借りてみた。初めは、まぁ腕白なトム・ソーヤーのドタバタ日常で、次から次へと何かしらをやらかして、少しうんざりしてきたところで、大事件。ここから俄然面白くなった。ベッキーとのお互いの気を引くための駆け引きのところなんかは、「えー、子どもがこんな駆け引きするの?」とちょっと引き気味になったけれど、全体的にマーク・トウェインはどうしてこんなに子どもの考えること、することをわかっているんだろうと感嘆しながら読み進めた。自然の描写もすばらしいけれど、やはりこの本の醍醐味は子どもの心理描写だと思う。トムもハックも大胆不敵に冒険に乗り出すわりに、魔法や迷信を信じていたり、恐怖を抱くところは子どもらしく恐怖を抱いたりする。そうそう、子どもってそうなのよ、と思いながらどんどん読み進めたくなる物語だった。それにしても、トムは確かに冒険への一歩は自ら踏み出すけれど、事件が勝手にトムについてくる、そんな気がする。ところどころ今の時代は考えられない、差別や体罰もあるが、これも時代背景としては、必要な要素なのかも。南北戦争以前のアメリカの田舎の小さな村の倹しいシンプルな生活を垣間見た気もした。 >> 続きを読む
2021/02/22 by URIKO
池村千秋 , GrattonLynda
リンダ・グラットンはロンドンビジネススクールの教授。イギリス人、女性。世界中での2025年までの変化を予測している。①テクノロジーの変化で50億のネットが生まれる。②グローバル化で中国、インドの人材と現先進国の人材が対等に競い合う③100歳以上までの長寿化、そして各地のスラム化④人生を見つめ直す人が多くなり、社会の不信感が高まる⑤エネルギーのテーマが持続可能性に向かうそれら未来の世界に対し以下の三つの対策を立てるべきと主張する。1、技能(スキル)の連続取得2、協力イノベーション(人間関係の武器化)3、自分で舵を取る情緒的資本 >> 続きを読む
2015/07/27 by Lemon_T
薬丸岳
タイトルと内容がものすごく合ってる。夏目刑事の視点から見ると、優しさと厳しさと悲しみで、味わい深いのですが、やっぱり事件があると、大切なものをないがしろにされた人達がいる訳で、そっちにフォーカスして読んでしまったので、悲しい。ろくでなしも出てくるので苦しい。読んで良かったけれど、面白いっていうのではなく、悲しい。 >> 続きを読む
2018/05/25 by チルカル
森見登美彦
家の近くに小さな神社があります。秋になるとお祭りがあって、小学生のころ、私はそのお祭りが大好きでした。 一番の魅力は露店です。輪投げ、金魚すくい、綿あめ、林檎飴、あんず飴、型ぬき・・・特に夜になるとたくさんの提灯が並び、露店がそれぞれ裸電球だったり、アセチレンランプだったり・・ふわ・・・と明かりの中に浮き上がるお店をぐるぐるぐるぐる・・・のぞいて回るのが好きでした。 この物語はまさに「祭のあの独特な空気の中をぐるぐる回る」物語で、この宵山は祇園祭ですから、もっと大きいので、人手も多く、迷子も多いのでしょう。 そんなあやしい雰囲気、酒の匂いがするような空気の中を赤い浴衣を着た金魚のような女の子たちが、走り回り・・・そして空に飛んでいく。 祭にはぐれた女の子を「一緒に行こう・・」と人攫いのように連れていってしまっても全くおかしくない、そんな独特の空気を見事に描き出していて、不思議があったり、ユーモラスなだまし合いがあったり、奇妙なことが起きますが、それが、ぐるりとめぐる、そしてまた、祭に戻るという構成が実によくできています。 緋鯉の風船、中に水が入って金魚がいるのに浮いている不思議な風船、謎の水晶玉、万華鏡、宵山に集まる人びとが、楽しみ、惑い、だまし合い・・・謎の宵山様、そして偽宵山をしかける乙川という不思議な骨董商。 子どものころは2日で終わってしまう祭が、終わってしまうのがさびしくて、いつまでもやっていればいいのに・・・と思ったものですが、この宵山は本当に引き込まれると毎日毎日は宵山の世界になる万華鏡の中。 本当に顔がそっくりな赤い浴衣を着た、金魚のような女の子たちが、くすくす笑いながら走り回るのが目に見えるようです。 >> 続きを読む
2018/06/23 by 夕暮れ
北方謙三
戴宗の最後の活躍。李英の悲劇。その部分は印象的で良かったのだが、話が広がりすぎ、登場人物も多くなりすぎて、それぞれの造詣が薄くなってしまった。李英の姉の李媛の扱いがその典型だろう。 >> 続きを読む
2017/10/12 by Raven
西原理恵子
質問に対して答える形式ですべて書かれていますが、タイトル通り真面目にばっかりが人生じゃないよ!という感じの内容です。波乱万丈な人生を送って来た著者だからこそ(と言いつつ、この著者のことは全く知りませんでしたが)、ズバズバ言ってもとげがないというか、すごいエネルギーの持ち主なんだなとそのたくましさに感心しつつ、愛のある回答にしばしば頷かされました。独創的な「解決法」も面白く、値段も安いことだし読んでみても損はない一冊だと思います。 >> 続きを読む
2020/03/28 by Mika
大崎梢
レビューで知った1冊です。編集者がたまたま読んだ原稿を本にする苦労、本を出して終わりでなく平台に置いて見て手にとり読んでもらいと。。。本の話に登場人物の身の上話がうまく絡んでよかったよースピンオフで「シロツメクサの頃」はでていないのねw初読みの作家さんでした。いろんな皆さんのおかげで新しい作家さんとの出会いがほんとーに増えて読みたい本がたくさんw >> 続きを読む
2016/02/13 by 降りる人
近藤史恵
「BOOK」データベースよりさびれた商店街に花ひらいたランジェリーショップ、そこに出入りする人々の人生模様。レースやリボン、小さな花柄の下着が、行き詰まった人間関係をなぜかほどいていく。地方都市に生きる人々の屈託と希望をえがく、摩訶不思議小説集。ランジェリーショップの女店主とその母の介護の話2編とそのランジェリーショップに行った女性とその親の介護の話。そのランジェリーショップの近くで米穀店を営む店主とその家族の話。介護の話は自分も経験が有るので「うんうん。」と共感しながら読んだのと「まあ、創作物だからこういう風にしなきゃだよな」と二律背反的な感じで読んだ。女店主の話ー乳癌を患った闘病生活の話もリアリティが有って良かったと思う反面全体的に親との険悪さにちょっと辟易したかな。まあ、大人になればそうなるのかも知れないが親との関係に関してはこの作品には余り救いはないかも。唯一米穀店の家族の話はちょっと救いが有ったかも。著者の他作品と比べると読み易いなと思った。文章に雑味がないなとも思った。まあ、大局的に見れば良い読書が出来たかな。 >> 続きを読む
2015/09/08 by 澄美空
梨木香歩
先日読んだ『椿宿の辺りに』にこの物語が関わってくるので、改めて読み直してみた。夢か現か、なんとも不思議な物語。時代設定は『家守奇譚』と同じくらいかなと思う(百年くらい前?)。主人公の一人語りで物語は進むのだが、少し古めかしい文体が、時代の雰囲気を醸し出していて物語にぴったりだと思った。主人公は植物園の園丁として働いている。何年か前に妻を亡くしている男やもめだ。ほったらかしておいた歯の痛みがひどくなってきて、歯医者に行くところから物語ははじまる・・・のだが、どうも様子がおかしい。大家さんが雌鶏に見えたり、歯科医の家内が犬になったり、次々に不思議なことばかり起こる。そのうちに主人公は、植物園にある椋の木の巣穴に自分が落っこちたことを思い出すのだが、その穴から出た記憶がない。じゃあ、ここはいったいどこなんだろう・・・。穴に落ち、川に流され、降り積もった時間の地層を下へ下へと降りていく。この物語は、主人公の記憶を巡る旅だ。途中から不思議な小僧が現れ、一緒に旅をする。この主人公は、死んだ妻の顔も思い出せないという薄情な男なのだが、この小僧と一緒に旅をするうちに、主人公にも小僧にも、少しずつ変化が生じる。終盤でこの小僧の正体が明かされたとき、胸にじわりと温かいものが広がった。人の記憶は消えてしまうことはなく、自身の内に、地層のように何層にも重なっていくものなのだ。それらはすべて、今の自分を支える土台となっている。そしてその記憶が、未来へと受け継がれていくこともあるのかもしれない。こうして『f植物園の巣穴』の物語は、世代を超えて(現実では10年の時を経て)『椿宿の辺りに』へと繋がっていくのだ。 >> 続きを読む
2019/06/22 by asaki
山田悠介
このようなことがもしもこの世の中で行われていたら、嫌ですね。それと、地雷って怖いですね。どこに埋まっているのか分からないという、切り立った尾根を目隠しで歩いているようです。 >> 続きを読む
2017/04/28 by SM-CaRDes
小川洋子
【やさしくて、せつなくて】 かつて私が住んでいた街には総延長日本一という立派なアーケード街がありました。 中心のスクエアには、ルイ・ヴィトンなどの高級品店が並んでいたり。 でも、本書に登場するアーケードはそんな麗々しい物ではなく、ちょっと注意しないと通り過ぎてしまうような、しょんぼりしたアーケード。 昭和の香りが漂う街並みで、そこに入っているお店も、誰がこんな物を買うのだろうかと思うような物を売っているお店ばかり。 義眼屋さん、ドアノブ屋さん、勲章屋さん、古着のレースだけを置いているお店、一種類のドーナツしか売っていない「輪っか屋さん」などなど。 ちょっと歩けば終わってしまうようなアーケード街。 紙屋さんにはたくさんのレターペーパーや封筒、古絵はがきなどが所狭しと置かれています。 紙屋さんのご主人曰く、沢山買ってくれる人は善い人。 いえ、それは、もうかるからじゃなくって、沢山買ってくれる人は、沢山の人に手紙を出すことができるから善い人なんだって。 アーケードの天井部分には偽物のステンドグラスがはめられ、くぐもったような色彩の光が道に降り落ちて来ます。 そこに古びたズック靴を差し入れれば、様々な色に染まってまるで別の世界へ入ってしまったよう。 「私」は、そんなアーケード街の大家さんの娘。 アーケードのお店の配達係をしているんです。 「私」がまだ幼い頃から大きくなるまでの時間がアーケードと共に描かれます。 ベベという犬も一緒に。 ベベは、「私」が小さい頃には元気いっぱいの仔犬だったけれど、物語の最後の方ではもう年老いてしまって、商店街の中では一番暖かいドアノブ屋さんの店の中でうずくまっています。 そのドアノブ屋さんの壁には、沢山のドアノブが取り付けられていて、どれも開けることができます。 その中でも一番のライオンのドアノブの奥には何もない小さな部屋がありました。 誰にも見られずに泣きたい時には、誰でもその小部屋にいつまでも入っていられるんです。 お父さんからお土産にもらった外国製の石鹸を落として壊してしまったとき、迷子になってしまった小さな子供、そして、お父さんを亡くしたとき…… 本書は、そんなアーケードのお店や、そこを訪れるちょっと変わったお客さん達を短編の形で綴っていきます。 とてもやさしくて、ちょっとだけ切なくなる本でした。 素敵な本でした。 >> 続きを読む
2019/02/16 by ef177
小野不由美
この小説はレビュー書くことすらはばかられる。文中の言葉を借りるなら“業が深い話” だからだ。私自身が未だに『残穢』の恐怖に引きずり込まれたまま抜け出れていない。ただの怪奇小説ではなく、7年間の取材を元にした作者が話し手となるドキュメンタリーホラー小説。始まりは読者からの怪談体験の手紙だった。「自宅で奇妙な音がする」そのたったひとつの怪異現象から次々と浮かび上がる怪異の歴史。行き着く先には常に“穢れ(けがれ)”が付きまとう。一個人に対しての“祟り”より地域や血筋による“穢れ”の方がよほど根が深く、恨みの矛先が膨大だ。そして伝染病のように“穢れ”に関わった者へ怪異をばらまいていく恐ろしさ。鈴木光司の『リング』のようにビデオを見るという目に見える行為で伝染するのではないから防ぎようもない。作者が怪異の正体を懐疑的に探っていくので本当の怪異だけが残されてリアリティを増す。日本怪談独特の不気味な湿気を含んだ後味の悪さが、いつまでも腹の底につっかえる小説だった。 >> 続きを読む
2019/01/30 by NOSE
青柳碧人
浜村渚でお馴染みの作者さん。最近はハヤカワでもこういうのあるのね〜もっとヘンな建物を中心にしたのを読みたい。トマソン。自分でも見つけてみたい! >> 続きを読む
2015/09/18 by 降りる人
朝井リョウ
大学生活中心のエッセイ。電車の中で読んじゃいけないやつ。笑いこらえる前に声出ちゃう。小説では重い話が多い印象の著者だけど、このエッセイではとても笑わせてもらった。謙虚で自虐的で好青年。馬顔ネタとお腹がゆるいネタが鉄板。王様のブランチで著者が、「ここは!」と思った会社の就職面接で、他社では伏せていた「作家です」というセリフを出した時、「友達いないでしょ」と返されて衝撃を受けたという話をしていた。この本を読んで改めてそれを思い出した。これだけ見た目爽やかでサークル活動や学生イベントをしっかり参加している若者なのに「作家」という肩書だけで人を判断する人が大手企業にもいるんだなーと。 >> 続きを読む
2020/01/10 by W_W
出版年月 - 2012年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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