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辻村深月
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はしなくも、まだ未読だった本書と身内の不幸が重なるという稀有な読書体験。臨終前に、交わした互いの少ない言葉を、どう受けとめ、どう整理して、永遠のお別れに臨むか?もう語ることも、泣くことも、笑うことも、怒ることもない故人は、見送る者たちのために無言の宿題を遺して去っていく生命の摂理のようなものを作品と並行しながら感じた。もう一度会って聞くことも、告げることも叶わない現実をどう解釈し、背負っていくか? 答えは残された者たちの明日の生命に繋がっているような気がした。 >> 続きを読む
2020/01/05 by まきたろう
岡崎琢磨
再読。めっちゃ面白かったーーー!!!いやあ、久々に読みましたねー。確か初読は刊行当時だから6年くらい前?多分それくらいぶりに読みました。初読の時も前半は「うーん。。」って感じだったのだけれど後半から「え?どうなるの!?」と思いそこから一気読みしたの覚えてる。で、今回も再読だけど多分にもれず後半からの展開にグイグイと惹き込まれラストまで一気読み…いやぁ、再読だから分かっているはずなんだけど持ってかれたね。いやはや脱帽です。内容は皆さんの的確なレビューを読んでもらった方が手間が省けると思うので割愛します(笑)美星バリスタは本当に可愛い…あぁ…こういう女性現れてくれないかなあ……てか、24でこの落ち着きぶりはなんなんだ…!たとえフィクションの中だとしても…まぁ、これ以上は詮無いことになりますし不毛なのでやめます。というかこんな妄想読まされるとかどんな拷問だ…すみません、今すぐやめますので(笑)ゴホン。えーと、兎に角面白い!面白いんです!解説にもありましたが、なかなか無いジャンルですよね、コーヒーミステリ。よく作者さんは考えましたね。それも探偵役が見目麗しいバリスタとか、思い付いた時は天啓のように感じたんだろうなぁ…自分だったら絶対そう思うなぁ。。売れる!って思っただろうなぁ…………ゴホン!!またもや、妄想がダダ漏れになるところでした。…てか、このレビュー多分いや、絶対主人公のアオヤマの影響受けてるよな(笑)あ、アオヤマ…(ニヤニヤ)このかっこニヤニヤが気になられた方は是非一読してみてください。意味が分かった時必ずニヤニヤするし素直に「おお…!」と思われる…と思いますので(笑)嗚呼、それにしても楽しかったです(^^)やはり自分にはこういう作品が合うのだなあと改めて思いました。固い警察小説とかも面白いのですが、無理したり肩肘張らずに読める作品はこんなにも読後感が良いのだなぁと痛感しました。でも、明日になれば結局警察小説とか読んでる自分が居るのですがね(^^;さーて、次は何を読みましょうかね(^^♪今回も良い読書が出来ました! >> 続きを読む
2019/01/08 by 澄美空
綿矢りさ
表題作は、中学の同級生と会社の同期をめぐる恋愛物。綿矢は決してこのような小説を書きたくて書いているわけではないと思うが、主人公の女性の繊細な内面をうまく描けている。「仲良くしようか」は意味不明な小説で、解説の辛酸にも見事にスルーされている。 >> 続きを読む
2018/12/31 by tygkun
伊坂幸太郎
他の伊坂さん作品とは全然違うタイプのお話。これはこれで好き。フェアはファウル、ファウルはフェアの如く、「どう判断できるのかよく分からない」というのが感想です。私の読み取りが低いからかもしれませんが(^^;三人の魔女達については、ファンタジーとも読めるし、幻覚を通した精神世界とも読めるし、どっちにしろ面白く感じました。王求とその家族が果たして幸せだったのか何とも言えないけど、王求と出会ったことで(多分良い方向に)人生が変わった人がいて、王求がプレーする姿に何かを感じ取り励まされる人もいる。一方で、王求と出会ったことで人生が狂っていった人もいる。フェアはファウル、ファウルはフェア。野球の王様は代々引き継がれてゆくのでした。 >> 続きを読む
2017/08/09 by マチ子
湊かなえ
「二十年後の宿題」がちょっとイイ
2018/07/21 by motti
真保裕一
これまでの真保作品とまるで毛色の違うジャンル。コミカルな群像ものであり、ちょっとした人情話のよう。娘に絶縁され人生を投げ出そうとする男。デパートで働いていながら、盗みをしようとする店員。それぞれ過去がある警備員たち。他にも訳ありカップルや、ヤクザのならず者などがデパートに集合し、閉店後の店内でひと悶着という展開。実はあの人があの人と関係していたという群像劇なので、次第に繋がりが分かるとより楽しくなってくる。他のシリーズもあるので引き続き読んでいきたい。 >> 続きを読む
2019/07/15 by オーウェン
小野不由美
ハマりにハマっている「十二国記」Episode1は王の話しでEpisode2は麒麟の話しである。主役は載の国の麒麟である泰麒の誕生から泰王の即位までが描かれている。この章で蝕や天啓、子供は木に生まれることなどの十二国記ルールみたいなものがわかります。今回はその主人公泰麒の成長を描き、今後の十二国記シリーズのkeyと思わせる内容であり、どこでEpisode0である「魔性の子」を読めば良いか、わからなくなる。というか次読みたい気分になります。そんな気持ちを持ちながら予定通りにEpisode3を読みます。 >> 続きを読む
2019/12/14 by わくさん
冲方丁
冲方丁の歴史小説は、前作の『天地明察』もこの本もそうだけれども、良くも悪くも現代的ということです。 扱っている題材は江戸時代だけれども、言葉の選び方、使い方などが非常に21世紀なので若い人向けか、というとこの『光圀伝』はパワーアップで水戸光國の一生を追う、ということでこの時、別のところでは・・・がありません。 幼少期から死ぬまでですから、年を経る事に光國が変わって行く様をつぶさに迫力でもって描いていて読み応えあり。若い人向けだけでなない力量を感じます。 戦国の世ではなく、文治の世だったからこそ武士とは何か?が足元からゆらぐ。 武士がただの「政治家」になってしまった徳川の世ではありますが、その中で、剛胆なエピソードをたくさん持つのが水戸光國公です。 武士であったと同時に大変な文才をもった英知の人でもあり、情熱的な人でもあったという風になっています。 もともとが長子ではないのに、水戸藩2代目になってしまったところからして、事情は複雑で光國自身も非常に悩むし、憤る。 若さゆえの暴走も数知れず。そんな中で、正室となる泰姫や林羅山の次男、読耕斉などの数少ない、精神的な支えとなる人びとの描きわけも非常に綿密に描いています。 光國くらいの身分になると、もうへつらうばかりは多くても、実はこういう人は重責に悩みながらも孤独です。特にその孤独と重責に堪えることになるのは、初代が亡くなって実質「徳川御三家の殿様」になったあたりから。 若い頃は、詩歌で京を負かし、天下をとる、と息巻きますが、だんだん老年になってきて、その詩歌の奥の深さを知り、天下をとることなど意味を持たなくなってくるというのは成長ととるか、守りに入ったととるか。 若い人だと、やはり鼻息荒くしている光國が爽快なんだろうけれど、わたし個人的には年をとるごとに周りの親しい者が亡くなっていき、孤独感にさいなまれる光國の方が人間くさいと思うのです。 最初に現代的と書きましたが「頑張れ」とか「うざい」という言葉使いはさすがに江戸時代ものにはそぐわないです。やはり著者は若い人を頭に入れて書いているのか、と想像します。 細かい所はあるにせよ、力作であることには間違いなく、読み応えがあり、読了後には充実感みなぎります。 >> 続きを読む
2018/06/25 by 夕暮れ
Hammett, Dashiell, 1894-1961 , 小鷹信光
前も読んで途中で挫折したので、また読んでみましたが、どうも私には良さが解からない。何故これが不朽の名作なのか解からない。まあこれがハードボイルドなのかもしれません。私にはトリックや謎解きのほうが好きなのだと解かりました。 >> 続きを読む
2019/10/14 by rock-man
伊藤計劃 , 円城塔
晦渋ではあるものの、設定は面白く引き込まれた。別で文庫版のあとがきを読んでみたが、円城氏の思いが伝わって良かった。概ね満足できる作品。 >> 続きを読む
2017/05/27 by hiro2
西村京太郎
前々からこの西村京太郎さんの初期の作品は面白いと聞いていたので、早速、購入して読んでみました。こういった、読者に挑戦的な小説は大好きなんで・・・・。しかも、最初から犯人は双生児ですと言っているのはまさに倒述作品にふさわしい。最初から犯人を表示しているのだから。内容も、全然繋がらない2つの事件、連続殺人事件と連続強盗事件、これが並列しながら進んでいく。どこでどう繋がるのだろうかという思いで読んでいくのもまた面白い。ようやく繋がったと思ったら、そこからまた次の疑問が立ちふさがる。なかなかすっきりしない捜査に苛立ちさえ覚える。ここで、結果を明かすのはネタバレになるので、控えるが私としては結果にはちょっと納得しない。もう少し何とかなったのではないかとすら思えてくる。ただ、そこがこの小説の面白いところなのかもしれない。次々とでてくる不自然な証拠。それを解決しながら事件の真相に迫っていく警察・・・・。本格的ミステリーの醍醐味としてアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品というのもうなづける。ミステリー好きにはお勧めの一冊です。また、「十津川警部シリーズ」とは違った面白さがありますよ。 >> 続きを読む
2016/08/03 by sumi
アルコ
以前に増して、少女漫画から離れる表紙の様相。 「良い人の友達が良い人とは限らない」は名言ですね。けれど、大抵の人間は良い人と悪い人が混ざっている訳で。 猛男は良い人を掘り起こす達人です。 一巻から比べて猛男が色々な事に気づき易くなっている所など、読み返すとじわじわと効いてきます。 デキるイケメン、砂川のアシストも毎回ほれぼれします。 道場仲間だった強との柔道対戦の最中に思案する「強さとは何だ」のくだりは、人が愛する故に強くなるのだという、不変の真理を感じます。 砂川のお父さんの話はやっぱり砂川の元へ走る猛男と送り出す凛子に愛情と絆を感じます。もう、夫婦愛みたいな。 砂川の脆さもじわっと来ます。彼が恋をしなかったのは、こういう心配の種もあったからかもしれない。 諸々のドラマと目いっぱいの幸せを搭載して、「俺物語!!」は驀進中です。 >> 続きを読む
2014/08/25 by B612
橘賢一
読了
2016/03/29 by covaxhi
有川浩
タイトルのイメージからは、主人公が"フリーターという労働形態でありながら"如何にして一世一代の買い物と言われる「家」を建てるのかというのを想像してた。高額な買い物であるマイホームをもつということについて、もはや終身雇用形態の破綻を危ぶむ現代社会の問題点、ローンや金利の仕組み、税金、さまざまな社会の断片を垣間見せるお話。...なんかではあるはずがないwサラっとマンガみたいに読むのだw >> 続きを読む
2018/07/07 by motti
話題の達人倶楽部
できる大人のモノの言い方大全。同じことを言うのでも、言葉の選び方や言葉遣いで印象は大きく変わる。言葉の選び方や言葉遣いを間違えれば傲岸不遜で失礼、不作法で喧嘩腰に聞こえてしまう。言葉を正しく選べば穏便に収まる。言葉は難しいけれど奥が深いものであると改めて勉強しました。 >> 続きを読む
2018/08/13 by 香菜子
岡田慶隆
こどもに読んであげるとそのあとしばらくインチキ関西弁をたらたらとしゃべり続けました。ふつうの絵本を読んであげるよりずっと大人も楽しい。 >> 続きを読む
2015/08/25 by W_W
大沢在昌
小説を書くにあたり基本的な知識や、細かな技術、より良い作品へとレベルをあげる具体的な方法などが書いてあります。趣味で小説を書いていたり、プロを目指してる方は一度は読んでおきたい本かな。小説を書いていない人は、へーなるほど、って感じで終わるかもしれないけど、それでも内容的に面白いとは思う。なんかの講義内容を書籍にしたものなので、語り口調だから、気楽にスラスラと読める。前半が小説自体の講義内容で、後半は講義に参加してた方の作品を通してもっと具体的アドバイスを記したもの。自分はよくネット小説書いてて、今までこういうの読んだことがなく完全に我流だったので、確実にタメになったと実感できた。 >> 続きを読む
2015/03/08 by せせらぎ
中村航
番組で見たことある内容に恋を含めプラスαな補足要素が加わった爽やかな作品。題材が良いだけに、もっと熱を孕んだ描写ができたのでは?と思ってしまう。映画は未観。 >> 続きを読む
2017/09/20 by hiro2
高野史緒
「カラマーゾフの兄弟」というドストエフスキーの文学を検証することである真相にたどりつくというミステリである。作品を選考委員の中で東野圭吾氏だけが読んでいなかったということだが他の作家は十二分に吟味できていたのかが謎。しかしこの江戸川乱歩賞を受賞した高野氏は元来SF作家として知られている人には有名なので、この年に応募した人たちはさぞかし無念であったろう。自分は何度か「カラマーゾフの兄弟」を読んでいるが、あまりにも長い作品でありなおかつ途中で一種、無関係なエピソードも入っているのでこの本を読んで「うまく話を創作したものだな」と感じた。実際に文芸作品では夏目漱石のように殺人事件と絡めているものが多い中、ドストエフスキーに挑戦した試みはすごいと思う。余程の読解力がなければこの本書も中途で投げ出してしまう人も少なからずいるのかもと危惧している。個人的には面白いミステリだった。 >> 続きを読む
2013/10/25 by frock05
横関大
乱歩賞~(´∀`)しかもドラマ化にもなったようです。登場人物が少なく読みやすかったのですが、登場人物が「意識して」嘘をつくので、その嘘に引きずられてしまいました。23年前と現在。23年前に小学生だった彼ら。4人だけで秘密のタイムカプセルを作り、校舎へ埋めた。その中に入れた拳銃。実は父の形見の拳銃。その拳銃がタイムカプセルの中から消えた。どう考えても4人の中の誰かなんだけど、みんな一斉に消えてた事実に驚く。確実に1人以上は嘘ついているのに。と、なかなか面白かったです。まぁ・・・万引きはしちゃダメだね。なんでこんなことになったんだろう?と、振り返ったとき、うん。万引きはしちゃダメなのよ。 >> 続きを読む
2013/10/18 by igaiga
出版年月 - 2012年8月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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