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朝井リョウ
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超がつく就職難の時代に就活を続ける5人の大学生。お互いの悩みや苦戦をSNSに上げる日々。その中で本音と建前が交錯する。映画版を見ていたので大まかな進みは知っていたが、それでも序盤から張られていた伏線が炸裂する終盤の指摘には思わず虚を突かれる。結局この物語は就活に挑む姿勢を十人十色で描いているわけで、ある意味拓人は幸せでもある。そう言ってくれる存在がいて。ラストの一歩踏み出す姿勢がとても清々しい。 >> 続きを読む
2019/09/03 by オーウェン
森見登美彦
小学4年生のアオヤマ君は好奇心旺盛。毎日調べることが山積みで、今日は街中に現れたペンギンが研究対象に。するとそのペンギンには歯科医のお姉さんが関わっていることを知る。小4が見る空想と現実の世界の具現化。大まかにはあるが、物語の空想はあちこちへと飛んでいく。想像に制限はなく、広がりは止まらない。世界の果てを見るのはかなしいというセリフ。つまりはそれが大人になるという裏返しであり、おねえさんへの憧れも解る。「夜は短し歩けよ乙女」もそうだったが、森見さんの本はアニメ化されるのが納得の作風を違和感なく見せてくれる。 >> 続きを読む
2019/04/16 by オーウェン
有川浩
個人的には猫より犬派なんだけど、猫よりも飼い主の人生観をロード仕立てで見せていく構成。悟が偶然見つけた捨て猫。前飼っていたハチの代わりなのでナナと名付ける。それから5年後楽しかった生活の中で、ナナの引き取り手を探す。飼い猫探しをしている中で、悟の歩んできた道のりが分かる。時にはハチとの出会いだったり、友人や恋人の関係性。なぜ飼い主を探すのかという謎は大体予想がついていたが、泣きに偏ったものでないのがいい。むしろ希望の方を感じるリポートになる。 >> 続きを読む
2019/07/31 by オーウェン
奥田英朗
上田美由紀とか木嶋佳苗とか?まず連作になってるのが面白かった。最後のほうでキタ━(゚∀゚)━!と思ってたら、思ってたようにならずにオワタ\(^^)/なんじゃこれ?と思ったけどミステリ小説よりも「女」側の勝利というかもはや崇拝するような感じでけむにまく感じで終わっちゃうのねw続編が読みたくなりますコレは!(amazon解説)美幸って、知っとる? この町のどこか夜ごと語られるは彼女にまつわる黒い噂──。町で評判のちょっと艶っぽいイイ女。雀荘のバイトでオヤジをコロがし、年の差婚をしたかと思えば、料理教室で姐御肌。ダンナの保険金を手に入れたら、あっという間に高級クラブの売れっ子ママに。キナ臭い話は数知れず、泣いた男も星の数――。美幸って、いったい何者? 愛と悲哀と欲望渦巻く人々を描く、奥田節爆裂の長編連作小説。 >> 続きを読む
2018/08/10 by motti
吉田修一
世之介を受け入れられるか否かが、評価のキモか。冗長なきらいはあれど、わりと好感持てました。関連して実際にあった韓国人と日本人カメラマンが亡くなった事故、思い出したわ。続編も映画もあると後から知ったので、また追っかけてみます。 >> 続きを読む
2019/12/17 by hiro2
水野敬也 , 長沼直樹
ワンコの写真と共に、偉人エピソード+名言が学べる♪もう ワンコ達が よだれが出るほど 可愛い!たまりません(ㅅ˘ㅂ˘) >> 続きを読む
2015/06/13 by こたろう
伊坂幸太郎
再読。ある意味傑作!僕は好きです。この作品が少し異色なのは漫画家、五十嵐大介さんとのコラボ作品だということ。五十嵐さんのマンガ『SARU』と対になっている。伊坂作品史上で見ると社会性を帯びた作品が多くなっていたこの時期に突如出現したエンタメ度の高い『SOSの猿』。ただしけっこうぶっ飛びエンタメです。ちょうどいいエンタメの書き方を忘れちゃたようです。笑物語のあらすじとしてキーワードだけ挙げていくと…エクソシスト、引きこもり、虐待事件、悪魔祓い、株の誤発注による300億円損失事件、そして孫悟空。これら魅力的なキーワードが絡み合い紡ぎだすのは"因果関係"の物語。ついていくのに必死になりながらも、構成は上手だし、読んでてすごく楽しかったなぁ。ちなみに孫悟空はデフォルメされた可愛らしいお猿さんではないです。成人男性くらいの身長に顔はふつうの猿。獣の臭いをまとい、興奮すれば歯茎を剥き出しにする。もちろんキン斗雲、如意棒を所持。この作品も好き嫌いがはっきり分かれると思う。ちょっと意味が掴みにくく、クセが強め。そう意味ではこれも実験作なのかも。 >> 続きを読む
2018/09/18 by ねごと
誉田哲也
死体を肉の塊や物体や犯罪者にとってはただのゴミと普通に表現し、それを東尾に咎められても「これが勝俣のいう犯罪者に近い発想というやつか」と冷静に納得する姫川を見て、姫川はやはりこうでなくてはと思った。優しさと正義感と狂気が混在する危うい存在。それが彼女の魅力。菊田と梓の家庭での会話を読んで、やっぱり菊田と姫川は別の世界の人間だったんだなと思った。姫川はおそらく菊田が思っているように安らぎは必要としていない。(癒しを求めることはあるが)安らぎを必要としいいものだと思う人間は彼女と深く関わり付き合うことはできない。 >> 続きを読む
2017/03/19 by kikima
村上 龍
短編、いや中編小説が5つ収められています。タイトルどおり、55歳以降について。この本を読む、少し前に「心の鐘」を聴いていました。色んなところで。この曲が頭を巡って困りました。□ ただ、自分はどんな人生を生きようとしているのかと考えている人と、まったく考えていない人だと、ずいぶん違うんじゃないでしょうか□ 我慢すれば、という仮定そのものが間違っているのだ。我慢と変化は両立しない。□ 人生でもっとも恐ろしいのは、後悔とともに生きることだ。□ 仕事、家族、健康を徹底して守ること。住居の死守。借金は絶対しない。□ 名前を呼ばれて、おいでって言われて、飼い主のところに行けば、必ずいいことがあるから、行く、ぼくは、そういうのが、本当の信頼じゃないかと思う。□ 生き物というのは、呼吸できないようなひどい状態でも、何か自らにとって大切なものを求めるとわかった。□ 親しかった人や、可愛がっていた犬が死んだとき、耐えられないような大きな悲しみに包まれるのは、確かにひどく辛いですが、心のある部分に、記憶として刻みつけるために、必要なことなのです。□ 本当に大切なことは、大切な人にしか話せない。 >> 続きを読む
2015/09/27 by Minam
池井戸潤
初の池井戸作品だけど、映画を見ていたので大体の概要は分かっていた。映画と違い小説は、主役が各章に分かれて展開するオムニバスの様な感じ。居眠り八角は関わるがそこまで出番は多くなく、あくまでも登場人物の中の1人。ネジの不正から大掛かりなリコール隠しに発展していく展開。何のために社員が左遷されるのか。その意図を徐々に明らかにしていく構成なので、スラスラ読めていく。ラストの着地点も爽やかで、社内のドーナツ販売は面白いアイデアだと思った。 >> 続きを読む
2019/11/11 by オーウェン
西加奈子
西加奈子さんの小説は変化自在。こういう作風です、と素人の私には言えないような複雑怪奇なものを持っています。 そのアイディアというか、想像力というか。あえて言うなら「熱い氷」のような感じ。 芯にはとても熱いもの、恋、情熱、生々しい感情などあるのだけれどその表面は素っ気ないほど冷たい。他の人とは違う、特異性でもって読み手をひきつける。 表題作となった『炎上する君』の炎上する、はつまり恋をするということなのですが、「自分に都合が良い、便利」を恋とするのでは、恋愛がかわいそうじゃないか、と書いたのは橋本治。 今も昔も、男女の間に成立する恋には「一緒にいて便利」という打算があるように思う。「釣り合いのとれた2人」です。 炎上した2人の女。決して美人とは言えない2人なのだけれども、人と違うという特技で金を儲ける。 そんな2人が炎上したのは「足が炎上している男」そして2人は恋という戦闘状態に入るところで終わっています。その後どうなったか、よりも炎上する、火がつくまでを小説にしていて、最後は・・・「君は戦闘にいる。恋という戦闘のさなかにいる。誰がそれを笑うことが出来ようか。その炎は、きっと誰かを照らす。煌々と。熱く。君は、炎上している。」 見た目がいいとか、好みの容姿なのではなく、「足が炎上している」という男に惹かれる2人の女。 恋愛小説は形色々、たくさんあります。どんな恋愛小説を読んでもそれは個人の自由。ただ、この恋愛小説は読む者をやけどさせるから要注意。 >> 続きを読む
2018/06/09 by 夕暮れ
伊集院静
続いて、伊集院静さんの本。久しい人を失った時、別れはいつか訪れるものでありながら、切なく苦しい。でも、そこから一歩踏み出したときは、目に見えない力が備わっていると、すべては、父親から、母親から、幼きときに教えられたことばかり、大人はこうあるべき、男はこうあるべき、お金が全てではなく日本には四季があり、風情があり、人には人情がある。男も女も、凛として、背筋を伸ばして生きる姿は美しい。大人の流儀・・・は、続きます。 >> 続きを読む
2015/07/22 by ごまめ
小野不由美
今回は、雁国の王と麒麟の物語である。Episodeとしては3になるが1と2よりずっと前の時代の話しである。この十二国がはそれぞれの国の物語であるが、時代が全く違うしかし雁国の延王は500年続いている豊かな国である。なぜここまで豊かになったのかがわかる。延麒は延王を天帝により選んだのだが20年経っても信頼のない二人をに雁国の元州で反乱が起きる、拉致された六太(延麒)を尚隆(延王)は救い出すのか?そして二人は・・・とにかく全てが面白い十二国記、次はEpisode6図南の翼をこれから買いに行きます。 >> 続きを読む
2019/12/21 by わくさん
近藤史恵
ツールで日本人が初の山岳賞(マイヨ・グランペール)!前作には少しミステリー風な部分があったのが良かったけど、今回はドーピングの疑心暗鬼が多少のソレになってるものの何だか物足りない。これ、まだ続く?もちろん自転車ファンなら楽しめるに違いないが、映画の「GOAL!」や漫画の「メジャー」がどうでもよくなってしまったのと同じで惰性で読んでしまうかな。カメラマンの女性なんかあんまり意味のない登場だしね。主人公のチカのキャラが人気の秘訣だよね。つまり、サッカーだとしたらストライカーでなく最後のパスを出すアシストのキラメキ。ローリングストーンズだったらミックジャガーでなくキースの人気(コレはちょっと違うか)みたいな。フロントマンでなくスターを輝かせる役。なんかセコイ感じもするけど日本人好みなんでしょうw山岳賞ジャージは「日本の国旗みたいだね」ってセリフを入れてほしかった(違) >> 続きを読む
2018/07/11 by motti
真梨幸子
フジコ本3冊の中で私はフジコから読んでしまったので、その時は流して読んでいたエピソードが、読了後パッと繋がりすっきりした。最大の悪ではなかったけど、諸悪の根源だった茂子さん。まるでモンスター製造機だ。下田健太はその鬼畜ぶりに唖然。嘘のつき方や人の支配の仕方、残虐性。サイコパスのお手本。こいつに比べれば、フジコは全然純粋。只幸せを求めていた。途中までは全うな努力していたし。いやいや、健太は健太で自らの欲望に純粋なのだろう。脳の機能の問題?被害者はどうしたらいいのか。みっちゃんにはやられた。遺体の一部がひっかけ。 >> 続きを読む
2017/10/27 by ももっち
近藤誠
日本人はとかく医者に行きたがる。それは国際的に見ても明らかなようだ。国民皆保険は素晴らしい制度だと思うが、それが病院には行かなきゃもったいないという心理を働かせて医療・製薬業界を潤わせていると見るのはあまりにもひねくれすぎなのだろうか。医療技術が飛躍的に進歩したのを否定するつもりはないが、その進歩を支えてきたのは実験台になってきた我々人間だということも忘れてはならないのではないか。また、日本人は権力や肩書で人を判断しがちであるとも思う。その結果、医者という肩書がある人がいうのだから間違いないと信用してしまい過度な手術や薬でかえって寿命を縮めているのは残念なことである。逸見さんの壮絶なまでの治療生活を思い出すと、世間にやせ細った姿をさらしてまでも結果あっという間に逝ってしまったことを考えると、医療にできることというのは実は限られているのかもしれない。我々ができることはまず正しい情報をしっかり得て病気と向き合うこと。抗うのではなく受け入れること。これはそれぞれの死生観にも関わってくると思うが、一番自然な生き方なのではと感じる。ちなみに私は自営業なので久しく健診には行っていない。世話になっているのは歯医者くらいか。しかし、問題なく生きられているし、おそらくこの先もそういうものとは離れて生きるのだろうと思う。いわんや、普段の規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、適度な運動、非喫煙を心がけているのは言うまでもない。 >> 続きを読む
2015/11/15 by PEZ
ひすいこたろう
もうとっくに読み終わってます。いつだったか不明。ほんと、明日死ぬかも・・だよね。人なんて若いとか年とってる・・とか関係ないな・・って思いました。身近な人が年も近い人が先日亡くなって本当に思った。自分は満足して死ねるのかな・・なんて考えてしまう内容だったかな。質問に答えて書き込んでいくものなのですが本には書けない!(笑) >> 続きを読む
2014/05/13 by rieppi
佐藤青南
2019年98冊目。初読みの作家の方。被疑者と軽いイメージのトークから始まり、行動心理学を駆使して事件の核心に迫るという話のパターン。心理学は自分にとってチンプンカンプンな分野なので、絵麻がどのように被疑者を追い詰めている過程は理解して読んでいるわけではないが、とても面白い。あと、絵麻が刑事になったきっかけの事件の捜査の進捗状況も今後の物語にどう関わってくるのか楽しみである。とりあえず、続きは手元にあるので読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む
2019/12/28 by おにけん
松岡圭祐
このシリーズは面白い。短編集なので今回は結末がわかるようなものが多かったですが、読みやすくていい。 >> 続きを読む
2015/04/25 by kurokky
井口耕二 , Isaacson Walter
これまでジョブスから学ぶビジネススキル的な本は読んだことがありましたが、こちらはいわゆる伝記で、もちろんアップルのことが中心になっているとはいえ、ビジネス本ではさらっとしか触れられていなかったジョブスの気性の激しさや変人ぶりが満載です^ ^;本を読み終わって、結構ジョブスのイメージが変わりました。他の本のようなサクセスストーリーという感じではなく、上にも書いた通りこれまでの人生という位置づけなので、ビジネス書を求めているのではあればこれは違います。続きも少し気になるのでそのうち買うかもしれません。 >> 続きを読む
2019/07/25 by Mika
出版年月 - 2012年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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