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2013年4月発行の書籍

人気の作品

      掏摸

      中村文則

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! KEMURINO
      • Wikipediaの純文学で例示されていた作品。スリを主人公としたサスペンスチックなお話なのだが、しっとりとした文体で読みやすく、出会った母子のことをおもってしまうところとかよい感じ。 >> 続きを読む

        2020/02/04 by 和田久生

    • 他12人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      ランチのアッコちゃん

      柚木麻子

      双葉社
      3.1
      いいね! riripop KEMURINO
      • ポトフのような優しい味つけ。ビアガーデンの話は良い。

        2019/07/30 by hiro2

    • 他9人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      聖なる怠け者の冒険

      森見登美彦

      朝日新聞出版
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 今回も一気に奇想天外な世界にいざなわれました。普段見てる京都の町で、こんなにも愛おしい登場人物たちが暗躍してると妄想したら、また違った風景に見えてきます。 >> 続きを読む

        2019/03/30 by hiro2

    • 他7人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      りんごかもしれない

      ヨシタケシンスケ

      ブロンズ新社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.4
      いいね!
      • なんて素敵な発想!この気持ちを忘れちゃいけない。

        2016/05/12 by tomolib

    • 他6人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      県庁おもてなし課

      有川浩

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ryoji
      • 観光振興策あれやこれや。あっさりと読めた感じで、少し物足りなかった。

        2020/05/28 by うえしん

    • 他5人がレビュー登録、 65人が本棚登録しています
      カイジ「命より重い!」お金の話

      木暮太一

      サンマーク出版
      カテゴリー:金融、銀行、信託
      3.9
      いいね!
      • 一万円に対して、安い高いの判断は
        何時間働いてその金額かを考える必要性がある。

        2018/01/04 by Zephyr

    • 他5人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      「やりがいのある仕事」という幻想

      森博嗣

      朝日新聞出版
      3.5
      いいね!
      • 仕事について、ちょっと悩んだので、読んでみました。
        仕事に対する捉え方を変える、という意味ではおもしろい本です。
        嫌われる勇気、に近い考え方だな、と思いました。アドラー的な考え方。
        アドラーに僕は共感しているので、この本は受け入れ易かったです。

        仕事をするのが一番簡単、という件に、そうかも、と思いましたね。
        なりたかったら、もうしているはず、という件にも、うんうん、と思いました。
        みんな言い訳ばかりしてやらないですよね。かくいう僕もそうですが。

        「長く働こうと思うから辞める?」の件は必読です。
        長くここにいなければならない → ギャップがある → ギャップを修正したい → ギャップの無いところへ行きたい!
        なるほどなあ。この心理には気が付いていなかったので、目から鱗でした。
        >> 続きを読む

        2015/12/27 by madison28

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      進撃の巨人 = attack on titan

      諫山創

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.6
      いいね! kazuna-ri
      • アニメは見てませんが原作コミックスを一気に読みました。
        なるほど~、問答無用な設定にぐいぐい引き込まれます。

        そしてこれは自分の殻を破って進み出ようじゃないか!というメッセージを込めているのがわかりやすい!
        だからこの漫画の読者が熱くなれるんですね。

        ビジュアルのネタ的にもおもしろすぎるしね、巨人て(;´Д`)

        (amazon解説)
        巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
        超大型巨人と鎧の巨人の正体が発覚。エレンとユミルは、彼らに連れ去られてしまう。二人を奪還すべく調査兵団が動き始めるが、エレンとユミルの間に亀裂が走り……!! かつて苦楽を共にした104期の仲間達が、敵味方にわかれて戦うことに!
        >> 続きを読む

        2018/08/23 by motti

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      英国一家、日本を食べる

      寺西のぶ子 , BoothMichael

      亜紀書房
      カテゴリー:食品、料理
      3.8
      いいね! nicebamboo
      • ・『限りなく完璧に近い人々』が肌に馴染んだので、本著を読了
        ・想像より軽い内容で、暇潰しにはなる >> 続きを読む

        2018/02/11 by michi2011

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)

      施川 ユウキ

      4.8
      いいね! Tukiwami
      • 私も、本作を読まず他の方のレビューを読んでの知ったかぶりでこちらのレビューを書くことが多いので読んでみたくなりました。 >> 続きを読む

        2019/04/19 by 月岩水

    • 他4人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      キアズマ = chiasma

      近藤史恵

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      •  ドツボにはまっている、近藤史恵さんの自転車ロード・レース物の最新作です。
         今回はまたまた主人公が変わります。
         大学に入学したばかりの岸田正樹が主人公。

         正樹は、ちょっとした過去もあって、あまり人と交わろうとしない性格です。
         柔道をやっていたことがあり、身体は良いですが、その柔道ももうやめていました。
         今日も今日とて、なんとな~く消極的な大学生活に向かっていったのですが……。

         ひょんなことから大学の自転車部の学生とトラブルになり、からまれたこともあって、自分のモペット(原付なのですが、ペダルがついていて漕ぐこともできるタイプ)で逃げ出します。
         しかし、自転車部員が乗るロード・レーサーの方が圧倒的に速く、すぐに追いつかれてしまいます。
         何とか逃げようとしたところ……故意にではないのですが、事故を起こしてしまい、追ってきた自転車部の部長が脚を怪我してしまいます。
         要手術で全治10ヶ月。

         見舞いに行き、謝罪したところ、それほどひどく責められることは無かったものの、「お前自転車部に入れ」と迫られてしまいます。
         部長は、もう今年のシーズンの出走は不可能です。しかも、自転車部は弱小で、部員は全部で4人しかいないというのです。
         「1年間で良いから」ということで、断り切れなくなり、自転車経験など全くない正樹でしたが入部させられてしまいます。

         自転車部には2年生の櫻井元紀という才能ある選手もいました。
         でも、これが巻き舌の大阪弁でしゃべるほとんどヤンキー(笑……本人は「どこがヤンキーやねん!」と否定しますが)。
         そもそも、正樹が自転車部員とトラブルになったのもこの櫻井が原因ではあったのですね。

         さて、初めてロード・レーサーに乗る正樹ですが、その魅力に取り憑かれてしまいます。
         もともと体力はあったこともあり、そして素養もあったのでしょう、みるみるうちに実力をつけていきます。
         あっと言う間に櫻井に次ぐ力を持った選手に育っていきます(この辺、やや都合が良いかもしれまんが)。
         部長は、「俺がにらんだだけのことはある」と得意気です。

         大学の自転車部を舞台にし、様々なレースを経験しながら力をつけていく正樹を追った作品。
         そして、正樹の過去と、櫻井の過去、将来どうするのか?という問題などなど、巧みに織り込みながら自転車ロード・レースの魅力を存分に描いていきます。

         最初の2作のインパクトが大きかったからか、白石誓が好きなので、彼がほとんど描かれないのはやや残念ですが、櫻井という個性的なキャラを生み出してきたわけですね。

         このシリーズ、さらに続いて書かれていくのでしょうか?
         注目していきたいです。
        >> 続きを読む

        2019/12/23 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      うまくいっている人の考え方 完全版

      弓場隆 , MinchintonJerry

      (株)ディスカヴァー・トゥエンティワン
      カテゴリー:人生訓、教訓
      3.6
      いいね!
      • ※あくまでも、自分の読んだ履歴としてコメントします。

        100個の項目があるが、内容が被っている気がする。
        自尊心は大切だと言っている。

        自分を認める
        自分を否定しない
        長所をみる

        他人を直すより、自分を直した方が良い
        他人の反応で自分の気分を害さない
        他人に自分の人生を邪魔されない

        断ることも大切
        身近な幸せに意識を向ける
        家族を大切にする

        色んな本にも似ている点があるが、
        ポジティブシンキング
        自分を知り、認めるが大切
        >> 続きを読む

        2017/10/03 by Zephyr

    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      タタール人の砂漠

      脇功 , BuzzatiDino

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! Tukiwami
      • 【時に絡め取られる】
         主人公ジョヴァンニ・ドローゴは、士官学校を卒業してすぐにヴァツティアーニ砦への赴任を命ぜられました。
         この砦は国境を守備する砦ということで、(以前は)この砦で勤務するということは大変名誉なこととされていたということもあり、勇んで赴任したものの、砦の周囲には何もなく、至って淋しい場所でした。

         着任早々音を上げてしまい、上官にさっそく転任を申し出たのですが、4ヶ月後に軍医の健康診断があるので、その際に軍医に頼んで病気だということにしてもらうのが一番良いと言われ、そうして欲しいと願い出たのでした。

         ところで、この砦の北方には広大な砂漠が広がっており、その砂漠にはタタール人がいて、いつか砦を攻めてくるという話がまことしやかに囁かれているのですが、それにしては何も起こりませんし、過去にも何も起きてはいないようなのです。

         ドローゴは、こんなさびれたところで任期の2年間を過ごすなんてとても耐えられないと考えるのですが、すでに何十年もこの砦に勤務し続けている上官もいるのですね。
         そして、ドローゴも、いつしか変わり映えのしない砦の生活に埋もれていくのでした。

         待ちに待ったはずの4ヶ月目の健康診断の日が来ました。医師は上官から話を聞いているようで、事情を承知しており、すぐに病気の診断書を書いてくれました。
         ところが……ドローゴは何故か砦を去りがたい気持ちに襲われてしまい、その診断書を破棄してくれと軍医に頼んでしまったのです。ええ、まだしばらくは砦にいようと決意してしまったのです。

         しかし、その後も砦に攻め込んでくるというタタール人などまるで見あたらない毎日が続きます。
         しかし、ドローゴは、「俺はまだ若いんだ。この砦にあとしばらくいたところでまだまだ先はある。」などと考え、まるで時間に絡め取られるように砦での生活にしがみつくようになっていくのです。
         たまに休暇で生まれ故郷に戻ることがあっても、そこではすでにドローゴは浮いた存在になってしまっており、そそくさと砦に戻ってくるようになってしまいました。
         そして、いつか必ずタタール人が攻めて来るに違いないので、その時は軍人として活躍するのだと固く信じるようにもなっていくのでした。

         出だしの粗筋はこんな感じの物語なのですが、日々繰り返される砦での単調な生活に時間の感覚がどんどん麻痺していき、自分にはまだまだ先があると思い込んでいるものの、その思いよりも速く時は流れ去っていくのでした。
         また、いるのかどうかすら分からないタタール人との戦闘を固く信じるようになっていく経緯にはうすら寒いものすら覚えます。
         確かに、「すわ!攻撃か?」と思われるような事態も、この後起きないではないのですが……

         この「タタール人の砂漠」が刊行されたのは、イタリアが終戦を迎えて間もない時期だったそうですが、当時のイタリア人達は、記憶に生々しい戦争を描いたような作品を好み、この「タタール人の砂漠」のようにいつまで経っても何も起こらないような小説は「現実不参加」の小説だとしてあまり評価はしなかったのだそうです。
         しかし、その後徐々に評価が高まり、今では世界的に著名な作品になっていることはご承知のとおり。

         ある面では、カフカの不条理な小説のようでもあります。
         あるいは、非常に寓意的な作品とも言えますし、幻想的な作品と言うこともできるでしょう(その意味では、同じイタリアのイタロ・カルヴィーノを彷彿とさせるところもあるかもしれません)。
         また、私が一つ思い浮かべたのは、ジュリアン・グラックの「シルトの岸辺」という作品でした。この作品も戦争なんて起こり得ないような海辺の基地を舞台にしているのですね(その後の展開は本作とはまた違うのですが)。

         大変不思議な魅力をたたえた作品ではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2019/06/08 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック

      夏目漱石 , KavanAnna , 小山清

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:叢書、全集、選集
      3.0
      いいね!
      • BOOK OFFで360円買った
        今 太宰治の晩年を読んでいる
        中々 面白いと思う

        2016/02/27 by 孝志 松元

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

      小路幸也

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! rock-man
      • (ネタバレ記述あり、要注意)







        2018/5 10冊目(通算81冊目)。いつも通りの堀田家。いろいろ騒動が起き、誰かがその問題を解決する。ただ、今回は堀田家の近しい人が亡くなるという出来事が起きる。そんな悲しみの中でも、人にやさしくする堀田家の面々。別れることの辛さを知っているからこそ、人にも優しくなれるのかなと読んでいて感じた。とりあえず今持っている分は読み終わってしまったが、この後の巻も機会を見て揃え、また読み返してみたいと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/05/15 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ストレイヤーズ・クロニクル = STRAYER'S CHRONICLE

      本多孝好

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 2018/3 2冊目(通算34冊目)。自分の理解力の無さなのか、話が好みに合わなかったのか。シリーズを3冊読んでも話に入り込むことが出来なかったのが正直な感想。話に魅力を感じることが出来なかったのは残念なので、映像化されている物を見てから再読してみたいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/03/02 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      Gene Mapper full build

      藤井太洋

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 拡張現実が幅広く使われ、農作物は遺伝子設計された物ばかりの時代。
        遺伝子デザイナーの林田がかかわった稲がある農場で異常事態が…

        いやー面白いね!
        なぜにこういう作品は主人公より脇役に魅力的なキャラが集まるのか?
        主人公の林田さんだけだと絶対、異常事態の謎解けないよな〜w
        SF好きじゃないと拡張現実のとこアレかもしれないけど…いいですよ!

        積読、1冊減りました〜







        >> 続きを読む

        2016/07/12 by 降りる人

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ツリーハウス

      角田光代

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね!

      • 角田光代の第22回伊藤整文学賞受賞作「ツリーハウス」を読了。

        この作品は、時代の流れを俯瞰するという意味で、著者・角田光代の新境地を示す長篇小説になっていると思う。

        満州へ渡り、終戦後に帰国し、東京・西新宿に翡翠飯店を開くヤエと泰造、そして、その子供たちと孫たち。
        それぞれの世代と社会の出来事を追いつつ、形を変えていく家族を描いている。

        この家には、根がないという空気を、例えば、孫の良嗣は感じている。
        それは、大陸から引き揚げてきた祖父母たちが築いた場所だからか。
        親戚との付き合いが薄いからか。知ろうともしなかった家族の来歴。

        良嗣と叔父の太二郎は、祖母のヤエを伴い、大連や長春を旅する。
        命からがら逃げた記憶が、ヤエの戦後には染みついている。
        ヤエには、逃げたことに対する後ろめたさがあるのだ。

        翡翠飯店の歴史は、それを受け入れ、肯定しようとする歴史でもあるのだ。
        うまく逃げられず、死ぬことを選ぶ者もいて、膨らんだり縮んだりを繰り返す一家なのだ。

        庭に放置されるバンや木の上に作られる秘密基地が、はみ出す家族の時間を受け止め、やがて消えていく。

        「簡易宿泊所のようだ」という例えで表わされる翡翠飯店は、小さな飲食店であると同時に、確かに"時代を映す鏡"としても描かれていると思う。

        学生運動や宗教の問題など、世間の動きがときに大きな波として押し寄せる。
        ばらばらのように見えて、それでも家族だという距離感を描く時、著者の筆は冴えわたる。

        「今は平和で平坦で、それこそ先が見通せると錯覚しそうなほど平和で不気味に退屈で、でもそんな時代にのみこまれるな」と祖母は言おうとしたのだと、良嗣は思う。
        闘うことも逃げることもせずに、時代にのみこまれるな、と。

        家族だからといって、互いに全てを知っているわけではない。
        だが、そこには枝のように静かに伸びるものがある。

        過去から途切れることなく繋がる時間がある。
        時代が与えるものを受け入れ、今日を生きるとは、どういうことか。
        この作品は、時代の中にある家族を、じっくりと捉えた年代記になっていると思う。

        >> 続きを読む

        2018/12/12 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心

      益田ミリ

      幻冬舎
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • そうだよね、と半世紀生きて、そこそこ経験、学習を積んできたはずのオッサンでも、どうしても好きになれない人、どうしても波長が合わない人は必ずいるもんねぇ、と主人公すーちゃんに共感。

        いくらこちらが相手を理解ようと歩み寄ってみても、相手は一向にこちらを理解しようとない。一方通行を逆走する相手と正面衝突してしまうほど理不尽でバカバカしいことはない。

        相手を呪っても、自分を責めても進展しない現実。地球上の生きものが外的から身を守って生きているのと同じで、人間関係も自然界の摂理のような仕組みかもしれない。

        それは家庭、学校、社会の教えや価値観、イメージがまったく通用しないモヤっとした摂理。

        平凡でゆるい日常を送る、すーちゃんもそんな人間関係に傷心、身をすり減らしてゆく本作。誰もが抱えるスッキリしないテーマなのにミリさんが描く、絵とセリフ世界には、いつも独特の間とゆるい空気が漂っていて何故かほっこりする。

        振り返れば「みんな仲よく」という常套句をいくら刷り込まれても同級生全員と仲よくなるのは不可能だった。環境に無理してリズムを合わせるのは疲れる。

        人間は外圧を和らげる距離感も育める“人間味”という機能を備えているのかもしれない。

        いかに自分のリズムで社会や家庭と繋がり、ささやかな楽しみを見つけながら笑って暮らせるか? 平凡だけど壮大な人生テーマ。

        嫌いな人の言動にイラっとしながらも、人は学校や職場と家をミツバチみたいにブンブン行き来している。と思えば、ちょっと楽になる。

        今さらながら人生の奥深ふかさを噛み締めた一冊だぜ。
        >> 続きを読む

        2019/07/13 by まきたろう

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

      獅子 文六

      4.2
      いいね!
      • もう!これだから男なんて!そんなたくましい気分においしいコーヒー。やれやれ、と思いながらも力強く一人で立って歩いていける気分にしてくれる作品です。獅子文六さんは初めてですが、昭和の人々に愛された大衆作品を多く作ってきた方とあって、とても読みやすく、朝ドラをみているような気持になりました。

        主人公のモエちゃん、ベンちゃん、アンナ、菅さんなどのキャラクターがしっかり確立されていること、そしてモエちゃんが自分にとって感情移入しやすいキャラクターです。

        脇役女優として人気はあるが、ほんとは新劇への慕う思いも持ち合わせ、主役ではなく、演技ではなく、自分の素質で脇役として人気を持つことへの劣等感、それが仕事に対する彼女の劣等感

        そして、特別美人ではなく、ベンちゃんよりも8つも年上で家事などが取り立てて上手いわけでもない、魅力的なわけでもない普通のおばさんであることが彼女の私生活での劣等感。

        そんな劣等感を抱えた彼女の唯一の特技が「コーヒー」
        ぴか一のコーヒーを入れる腕前がベンちゃんを繋ぎ留め、菅さんを引き付け、ひいては仕事にまでつながった。彼女の劣等感を全部包んで隠してしまうほどの特技。

        それを持っていることで味わう幸運と不運というのが本作の主題であるようにも感じます。

        ぴか一の特技がない私にはそれさえもうらやましい、けれど同時にモエちゃんの最後のセリフ「なによっみんなしてあたしのコーヒーコーヒーばっかりいってイヤシンボ!あんたたち私のコーヒーしかみてないじゃない!」

        少し違うかもしれませんが💦彼女が求めているは本当に自分を大切に思ってくれる人、自分の本質を評価してくれるもの、附属や属性なんてものだけ求められてもむなしいわ、寂しいわ。私は自分が特にそうなので、それしか見てもらえないほどの特技もまた、振り回されないようにもたねば不幸だと感じました。

        最後彼女はその特技を振り捨すてて自由になります。すごくかっこいい。彼女がいつかほんとうの自信、と愛してくれる存在に出会う事を祈りつつラストの彼女の様に行きたいと思いました。
        >> 続きを読む

        2018/10/07 by kaoru-yuzu

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています

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