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2013年5月発行の書籍

人気の作品

      真夏の方程式

      東野圭吾

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • ガリレオシリーズ第6弾。

        これまでと違い湯川が業務のため出向いた夏の玻璃ヶ浦。
        そこで一人の少年と知り合いになるが、泊まっていた宿泊客の死体が出る。

        明らかに過去作とは違う入り方になっている。
        帝都大学は登場しないし、湯川がこれまで毛嫌いしていた子供との交流が主なテーマ。
        そしてそこから生まれる悲劇が湯川を事件の解決へと走らせる。

        子供への接し方や、科学への入り口を見せる交流が実に穏やかな雰囲気。
        それとは別に家族の閉じられた過去が浮かび上がる。

        ラストの湯川の見解は正しいとは言えない。
        それでも未来を見据えた希望が清々しい。
        >> 続きを読む

        2018/12/05 by オーウェン

    • 他8人がレビュー登録、 58人が本棚登録しています
      反省させると犯罪者になります

      岡本茂樹

      新潮社
      カテゴリー:刑法、刑事法
      4.0
      いいね!
      • 反省しなくてイイ、放っておくと言うことではなく、

        とにかく反省、とにかく厳罰、という今のやり方がダメなんですね。本当の反省ができなくなってしまう。

        外から、反省させる、”された人”の気持ちを考えて、”悪い”と思いなさいというように、被害者の心情や犯した罪の重さを一番に考えさせると、いつまでたっても本当の反省はできない。問題はなくならないばかりか、大きくなってしまう。

        反省の前にする大事なことがある。
        本当の反省は、自分の心の内面(ありのまま)を見つめ、気づくことからしか始まらない。
        心を無視し、マイナスの心を”押し込め”てはいけない。本当に反省する気持ちは一番最後に自然に起こるものなんです。
        安易に、すぐに、反省させたり反省したりしてはいけないのです。

        「ごめんなさい、悪いことをしました。心が弱かったんです。」などという”表面的な”反省ではなく、

        この結果にいたった本当の原因は何なのかに自ら気づき、納得して、自分のしたことの間違いに気づくこと。それは、どうすればよりよく生きていけるかが分かることにつながるのです。

        人は誰でも不完全で、失敗するし、心は弱いものです。
        問題は、どうすれば心は強くなるのかということ。
        それには、まずは自分のマイナスの心(被害者に対する不満など)を見つめる(支援者は吐き出させてあげる)、不満の原因を自分の中に発見する、次にそれを解消する、そしてプラスの心を生み出すことが必要なのです。

        それから、元気によいことをいっぱいして、よい人間になって、迷惑かけた人に対してもよいことをすることで償っていくのです。

        迷惑かけたんだからお前は不幸になれ、と思ってしまう人自身がすでに不幸だし、その考え方を変えない限り幸せにはなりません。不幸は、誰のせいでもなく自分の考え方です。

        凶悪犯だから絶対治らない、という人は無常という自然法則を知らない。死刑にすればいい(殺せ)という人も、殺すと自分も生きる権利がなくなるという自然法則を知らない。

        そんなことは難しいから(善くなる)努力もできないという人もいますね。できないのではなく、したくない。人間は怠け者ですね。でも、そういう人は凶悪犯と同じで、自分の内面に向き合ってないだけなんです。

        (社会の中で生きるためには、社会が決めた実際の法律に従わなければいけません。だから罪を犯した人の自業自得ではあるけれど、、、罰では、よい社会は作れないだろうなあ。仕事で悪気はなく殺している人たちは、強いマイナスの心で殺している人よりはましだけど、それでも影響がないわけではないので気の毒です。善いことをいっぱいしてマイナスエネルギーに負けないようにしてほしいです。余談です^^;)

        反省させたり、反省ばかりしていると、心の中にマイナスエネルギーが溜まり膨らんでいつか爆発してしまいます。(外に向けて犯罪者になるか、内に向かって病気になるか・・・)

        長い時間をかけて溜まってしまったマイナスのエネルギー、負の習慣をプラスに変えるには時間がかかります。親やその親から引き継がれてしまったものは、どこかで断ち切らないと先の代(子や孫)で出てしまうかもしれません。慌ててはいけない、じっくりと。

        この世(自分)のマイナスエネルギーをプラスエネルギーに変えることが、幸せへの道なんだと思います。



        何か事件がある度に、被害者だけでなく犯罪者も気の毒(愚か)だなあと思います。そして、すぐに「そんなやつは死刑だ」とか怒っている人(コメント)を見ると、さらに気の毒になってしまいます。死刑も、厳罰主義も、仕方がない(日本)社会なのかもしれませんが、全くよくはならないよなあといつも思います。安易すぎる。ある程度の抑止力??はあるかもしれませんが、問題解決にはほど遠く、かえって問題を大きくしているのではないかと思います。(核の抑止力合戦と同じ)
        再犯率が大きいのもうなずけます。

        刑務所は何のためにあるんだろう、と思うのです。ただ刑罰を与える場所でいいのか。刑罰を与えるだけじゃ反省できないんです。いくら罰を重くしても、逆効果です。なら、死刑(殺せ)・・・?

        仇討ち、私刑のかわり、つまり被害者(や家族)の怨み(怒り)解消、ガス抜き、慰めなのか・・・。でも、それで被害者が本当に幸せになるのか?この世を幸せにしたくないのかな?

        被害者より殺人犯を守るのか、愛する人を殺されたら死刑(法的に殺すこと)は当然だ、自分がその立場になってみろ、という人は殺人事件がまた起こってもいいのでしょうか。感情では問題は解決しません。私は、この世から不幸なこと(殺人)自体がなくなってほしい・・・

        そのための方法が、ありのままを見ること。気づくこと。

        表面的に反省したり、正義を振りかざして反省させたり(厳罰や死刑)することではないのです。



        刑務所だけの話ではありません。
        学校、家庭、すべての生き方に通じる根本的な問題です。刑罰、学校や家庭での教育・しつけの仕方を社会みんなで見直さなければ、いつまでたっても犯罪は減らない、繰り返してしまうでしょうね。

        テロ、戦争、、、、みんな根っこは同じですね。


        岡本さんのいうやり方は、お釈迦様のやり方と同じだなあと思いました。弱い心に打ち克つために必要なのは、慈悲の心と(慈悲の心からの)道徳です。
        この世は「苦」です。矛盾に満ちている。人間は無知だから仕方ありません。でも、望みはある。変われるんだから。

        ご静聴ありがとうございました^^
        >> 続きを読む

        2016/04/29 by バカボン

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      家族写真 = Family Photograph

      荻原浩

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! momomeiai kissy1986
      • すべて家族を描いた短篇小説全7篇
        軽くあっさり読めるのですが、じんわりした暖かさ、ほろ苦さがこもっていて
        読後には少し元気になれる作品の数々。

        中年以上老年未満のオヤジが必ずでてくるのだけれど
        作者年齢に近い「彼」には実感のこもったと思われるリアリティがあります。

        意外や意外。
        7篇の異なる小説を読み終わった感想は。彼はテクニシャンかもしれない。でした。


        『結婚しようよ』
        ポスト団塊の世代の私は、59歳、定年まであとわずかだ。
        妻に先立たれ息子と娘を育て上げてきた。
        ある日、娘の準子が結婚相手を紹介したいと言って男を連れてくる。

        娘を持っている人なら誰でも、じわじわきてしまうででしょう。こんなお話は。
        吉田拓郎の「結婚しようよ」の歌詞に乗せ、自分の青春時代からの半生を振り返る仕掛けで、
        子供にも話したことのない若い頃の夢や妻との馴れ初めなどが語られますが、
        小説というよりも実話のエッセイであるかのように錯覚してしまう自然さなのです。

        拓郎ファンならさらに青春を共有しているような、懐かしく甘酸っぱい気分になるでしょう。

        「私は、もう一度、始めようと思っている。泰代との二人暮らしを。
         ようやく子どもが手を離れたのだ。
         家の中では、子どもたちの顰蹙を買っていた、俺たちの時代の曲をがんがんかけよう。」

        いいね。いいね。オヤジだってね。若い頃はあったんだよ。
        これからの人生。応援してあげたい。

         
        『磯野波平を探して』
        井上は53歳。あと2ヶ月磯野波平と同じ54歳になると知って愕然とする。
        「訳もなく俺は焦燥感に駆られた。
        まじかよ、などど頭の中でさえ息子と同じ言語体系で思考している自分に対して
        「けしからん」と、ちょび髭オヤジに叱られた気分になった。」
        そして「磯野波平になろう。五十四歳らしい五十四歳になるのだ」と、開き直る
          ↑
        いや、こんな枯れた54歳、今の日本には生息していないから。(^^;;

        これも実感を込めた冗談エッセイに思える。けれどそれがいつしか意外な展開に…。
        (実際には意外とも言えないんですが。)

        父は家族から無視されバカにされそれでも支えられていた。

        「思うに、年は、取れるから、時々が面白いんですな、わしに言わせれば」

        余談ですが、私はバカボンのパパが41歳だったことを思い出したときの衝撃の方が
        ずっとずっと大きかったです。


        『肉村さん一家176kg』
        内村さんは自分が太ってしまっていることを認めざるを得なくなった。
        気づかぬふりをしていたのに。こどもの頃、太っていた頃の悪い思い出が蘇る。
        あだ名は「肉村ブー」だった。
        同じく肥満気味の妻と息子とダイエットを始めようとするが…。

        あーあー。ありがちですなあ。人間ってやつは弱いもんです。(^O^)


        『住宅見学会』
        マイホームは一生に一度の大きな買い物。
        紗代子は夫と息子と共に注文建築のハウスメーカーが行う「居住宅見学」へとでかける。

        モデルハウスのような豪邸に住む同年代の田野倉夫妻は品がありCMに出てくる家族そのもの。
        自分の境遇と比べてだんだん惨めになってくるのだが…。

        これもありがちなお話しなのですが、決してつまらなくない。女性を書くのも上手いし。
        ちょっと微笑ましいエンディングも自然でした。
        家族には家族の数だけ様々な幸せと瑕を抱えているものです。


        『プラスチック・ファミリー』
        仕事をくびになった51歳のダメ男。
        雨宿りをした廃材置き場に置きざられたマネキンは22年前に失恋した女性、菜実子にそっくりだった。

        話のきっかけはどっかで見たような…ですが、さてどういう展開になるのやら。
        と心配したけれど、逆の意味で予想を裏切られました。
        ちょっぴりほろりとさせられる優しい終わり方になっていて、がんばって。と応援してあげたくなりました。

        でも51歳まで引きずっているのって結構気の毒な人生だよね。もっと早く気づけよって思いますが。


        『しりとりの、り』
        これはまた。叙述ミステリーのような(・∀・)
        家族揃ってファミリーカーでドライブ。
        今日一日は一家団欒をとムードを盛り上げようと張り切る夫としらけムードの家族。
        会話がないなら『しりとり』をしようと無理やり始まったしりとりが
        どんどん夫を追い込んでいく。
        明らかになる家族の問題とは。

        結局しりとりでコミュニケーションできるってことですね。
        すごいよ、しりとり。侮れないです。


        『家族写真』  書き下ろし
        写真館を営む頑固者の父が脳梗塞で倒れた。
        東京に出てカメラマンのアシスタントをしている長男、春太。
        駆け落ち同然で家を飛び出した美容師の長女、夏乃。
        中学から引きこもり、最近は父の写真館を手伝っていた次女、葉月。
        3人の目で自分と家族の今昔が語られる。

        家族でありながら、それぞれの目に映る家族は別の形をしていた。
        二人の娘は互いに父親が自分より他の娘を愛していると思い込んでいるし
        息子から見た母は父の横暴の犠牲になっていたかのように映っていた。

        その通り。家族といえど、誤解の中で成り立っているものなのです。
        人はひとりひとり違う。心の奥で何を考えているかなんて本当にはわからない。
        だからこそ、人生を明るく生きやすいものにするために、
        人は協力し、思いやることが必要なんです。
        ひとつの写真に収まることを繰り返して、そんな作業や思い出を積み重ねることで、
        家族は家族になるのではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2013/12/15 by 月うさぎ

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      石の繭 警視庁殺人分析班

      麻見和史

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 図書館本。初読みの作家さん。
        面白くて夢中になって読んだ。
        感じのいい女性刑事が活躍する警察小説は好物なので、大満足。

        犯人が明かされたときの驚きは、リンカーン・ライムシリーズの『ボーン・コレクター』を読んだ時のそれに似ていて、実に面白かった。分析班のメンバーが論議したことをノートに番号順に整理していくのも、ライムの手法を思わせて楽しい。(そういえば、アメリア・サックスも個人的にとても気に入っている女性警察官である。)

        第二弾、第三弾も続けて読もうと、図書館に予約した。主人公の如月塔子がこれからどんな活躍をするのか、しばらくは目が離せない。

        >> 続きを読む

        2019/01/17 by Kira

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      震える牛

      相場英雄

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! ryoji
      • 現実にありそうで、震える私。

        2015/04/30 by abechin

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      いつも彼らはどこかに

      小川洋子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • カナカナカナ。日暮れどき、蟬が鳴く。木の幹にへばり付いている蜩を観察すると、黒真珠に似た複眼。紡錘形の躰。透明な翅は、緻密に計算された相似画のようだ。

        しかし蟬は、それらがなぜ自分のものであるか、知ることもなければ、語る言葉も持たない。

        動物は、ただ自分であることを引き受けて、一生を全うする。
        色や模様や形は、種や科目が引き継いできた長大な時間に帰属するものだ。

        そこに悠久が宿っているからこそ、私たちは動物と共に在る時、名状しがたい安心や感情の発露を経験するのかも知れません。
        この小川洋子の短篇集「いつも彼らはどこかに」によって、私は読み終えて、そんな想いに誘われました。

        この短篇集にある八つの物語には、動物たちの気配が色濃い。
        登場人物はいずれも、現実からずれた場所でひっそりと生きている者ばかり。

        例えば、第一篇「帯同馬」。寡黙で内気なスーパーのデモンストレーションガールは、遠くに運ばれてしまう恐怖から逃れられず、行き先が区間限定されるモノレールにしか乗れない。

        しかし、花形競走馬ディープインパクトに帯同する馬ピカレスクコートへ想いを寄せることで、自分も遠方に向かう飛行機に乗ることを決意する。

        動物たちが、その沈黙によって人間に働きかけ、手を差し伸べる。
        もくもくと木を齧って労働にいそしむ森のビーバー。
        日めくりカレンダーになったハモニカ兎。寝息を立てるブロンズの愛犬ベネディクト。
        粛々ときゅうりを食む蝸牛。

        第六篇「チーター準備中」の哀切には、とりわけ胸を震わせられる。
        動物園の檻に訪れる予期せぬ不在、人間の心の中の空洞。
        この二つが重なり合う時、人の孤独にそっと寄り添う動物たちの生温かな息遣いが立ち昇り、救済として私たちへ届けられる。

        しばしば現実が歪み、奇譚めいた趣きを成す、美しく静謐な文章で綴られた珠玉の八篇。

        しかし、物言わぬ動物たちが共生の喜びを静かに手渡し、実存を保証する。
        それは、小川洋子の小説世界だからこそ叶えられる恵沢だと思います。

        >> 続きを読む

        2019/04/26 by dreamer

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      ヨハネスブルグの天使たち

      宮内悠介

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! oasamaru
      •  直木賞候補、SF大賞特別賞受賞作。

         日本製ホビーロボット・DX9を主軸に描かれる連作5編です。南アフリカから始まり、アメリカ、アフガニスタン、イエメン、そして日本ーーそれぞれの都市にある、主に紛争やテロと関係の深い実在の建築物が共通して舞台になっています。

         少女の人形が落下する、という描写が作品を通して頻繁に描かれます。落下というのは、重力に囚われながらも、同時に解放されている状態であるように思います。映像としてイメージが頭に残る、含意的なシーンです。そこにはある種の倒錯的な美しさがあって、なんだか何かに目覚めてしまいそうになりました。

         SFで愛玩ロボットが出てくると、なぜかオーバースペックで本来の目的で使用されない、というのはお約束です。本作でも、兵器だったり実験道具だったり、歪んだ趣味に利用されたりと様々です。でもだからこそ、ささやかでもその本懐が達成される場面は感動的です。

        「ヨハネスブルグの天使たち」
         見捨てられた耐久試験場で何年も落下を繰り返すDX9。戦争孤児であるスティーブとシェリルは、そのうちの一体を助けようともくろむ。

        「ロワーサイドの幽霊たち」
         9.11テロ。あの日あの場所にいた人々を再現しようとする大規模な実験が行われた……。

        「ジャララバードの戦士たち」
        「一人の死は悲劇だが、百万の死は統計だ」ーーその悲劇と統計のあいだの一点を見定めたいと、アフガニスタンを訪れた男が見たものとは……。

        「ハドラマウトの道化たち」
         泥で作られた世界遺産の都市シバーム。完璧な多様性を掲げる自治組織と伝統を保守するテロリストがぶつかり合う。

        「北東京の子供たち」
         東京の団地に暮らす璃乃と誠。二人は日常の閉塞感に静かな抵抗を続ける。団地では、落下するDX9に意識を潜らせる「遊び」が広まり始めていた……。

         解説からは、直木賞選考における本作の評価の高さが伺えます。最後に宮部みゆきさんの選評を抜粋しておきます。

        ”この作品は答えを求めて読むものではない。「われわれは何物で、どこへ行こうとしているのか」を考えるためにあるのです”(p.287)
        >> 続きを読む

        2015/10/21 by あさ・くら

      • コメント 3件
    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      読書について

      SchopenhauerArthur , 鈴木芳子

      光文社
      4.4
      いいね!
      • ドイツの哲学者、ショーペンハウアーが物申す!
        読み手だけではなく、書き手にも「けしからん」と喝を入れています。
        昔の哲学者なので、難解なことが書いてあるのかと思いきや、訳がとても読みやすかったです。

        多読がけっして良いわけではなく、自分で考えることをやめてしまうという側面を指摘しているところは、本をよく読んでいる人にとってグサッとくるものがありました。
        それと、数年もしたら消えるようなベストセラーや流行の本は読者の時間を無駄にするといい、古典を薦めていました。

        匿名での批評は卑怯だなんだと非難しているのが、昔も今と変わらないんだなと思いました。むしろ今はネットやSNSで匿名での批判が増えていますよね。

        他にはドイツ語の乱れに嘆いて、細かく解説していたり。ドイツ語はわからないので、この箇所は読み飛ばしてしまいましたが。国は違えど、日本語の乱れに嘆く年配の方と変わりません。

        読み手だけでなく、書き手にも読んでほしい一冊です。
        >> 続きを読む

        2019/06/02 by May

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      国道沿いのファミレス

      畑野智美

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • この年になると若者の恋愛ってもうどうでもよくってさ
        そもそも恋愛ものはそんなに読まないのに、
        なんだろうこれ、面白かったです

        家に居つかず働かず浮気してばかりの父親とか
        訳アリそうな彼女とか
        父親が誰なのかわからない親友とか
        なかなかにアンダーな布陣ですが、誰もひねくれてないので落ち込まずに読めます
        よく考えたら主人公も大概なオトコなんだけど
        なぜか爽やかな読後感です
        ちょっとクセになりそうな読み心地です
        >> 続きを読む

        2017/09/09 by ki-w40

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      友罪

      薬丸岳

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • なんでしょうね、この本はあいませんでした…
        気になるテーマの作品なんで期待してたんですがね。
        この人の読むの2作目なんだけど僕にはあわないかな?
        >> 続きを読む

        2015/12/08 by 降りる人

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III (幻冬舎文庫)

      深町 秋生

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • とりあえず深町はこのシリーズに区切りをつけたかったみたい。
        「アウトバーン」「アウトクラッシュ」と前2作を読んでいないと、本作は全く理解できないと思うので、これから読まれる方は是非、順序良く読み進められたし。

        警察小説の○×は現実感と虚構の狭間の妙。これが作品の肝、著者の腕。
        現実過ぎても面白くないだろうし、虚構が過ぎるとマンガになる。
        深町作品はどちらかというと虚構寄りだが、十分許容範囲。
        本作も同様。

        映画「渇き」が話題の著者だが、確かに映像化しやすい作風ではある。すべてノンストップクライムアクションだ。
        宝島社からデビューで技量は折り紙つき、本作含めこのシリーズは幻冬舎からということでエンタメ性は抜群。

        僕は小説の映像化は見ない主義だが、映像化したら、さぞ面白い作品になると(脚本、キャスティング次第だが)思う。
        >> 続きを読む

        2014/07/24 by 課長代理

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      富士山さんは思春期(1) (アクションコミックス)

      オジロ マコト

      4.5
      いいね!
      • 富士山さん、可愛い(≧∇≦)
        思春期デスネー!ひとつひとつの言動が初々しいくて読んでるこちらまで照れちゃいます(><)

        中々こういう大きな女の子を主人公にする作品って自分は出会ったことが無かったので最初は「自分に合うかなあ…」と不安だったのですが読んでいくにつれてそれは要らぬ心配だったと気付かせてくれました。途中からはニヨニヨしっぱなしでした。笑

        まあ、確かに中学生の中では大きいね、富士山さん。ただ、大きいのが背だけではないのがまた良いね。え?いや、そういう変な意味ではないよ。笑

        ちょっと、これはキマシタワーデスね!
        大事に読んでいきたいです(=^^=)

        またまた、素敵な作品を教えて頂きました!
        ディンゴさん、ありがとうございます(≧∇≦)

        今回も良い読書ができました!
        >> 続きを読む

        2017/06/01 by 澄美空

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      残月

      高田郁

      角川春樹事務所
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 8巻目
        激しく降った雨も止み、ようやく晴れ間が見え始めたような心地だった。
        つる家の一員となった又次の喪失。
        それぞれの胸中で繰り返される悲しみと思い出。
        切ない寂寥。
        皆、面影を抱いて、前を向き進み出すのだ。
        思いがけぬ太一の才。
        佐兵衛の行方がようやくわかるも、名も料理の道も捨てる事情が、芳との再会を妨げるのがもどかしい。
        意に沿わね登龍楼との賭け。澪は何故承知してしまうのか?卑劣な奸計に他ならないのに。
        そして産み出された鼈甲珠。
        苛ついた分、澪の啖呵に溜飲が下がる。さらに、なんて嬉しいのだろう!お似合いでは?と思っていた柳吾の芳への求婚。
        動き出す。明るい方へ
        >> 続きを読む

        2017/11/15 by ももっち

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      長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい

      槙孝子

      アスコム
      4.3
      いいね!
      • 本のタイトル一行で内容は終わってる(;´Д`)揉めばいいんじゃろ?

        2018/08/30 by motti

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      覚悟の磨き方 超訳吉田松陰

      池田貴将

      サンクチュアリ・パブリッシング
      カテゴリー:日本思想
      4.0
      いいね! alley_cat
      • ある決断に迫られて頭を悩ませていた時期、たまたま時間ができてたまたま本屋に行ったらたまたま出会った本。

        吉田松陰先生が遺した言葉はどれも奥深く、心に響くものが多い。

        若くして亡くなったのにこの人生の深み。

        言葉で表せません。
        >> 続きを読む

        2018/10/20 by 豚の確認

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      変わる力 セブン-イレブン的思考法

      鈴木敏文

      朝日新聞出版
      カテゴリー:商業経営、商店
      4.5
      いいね!
      • 変わる事・・・現状維持はマイナス。
        そして、お客様の立場になって。
        顧客志向ということは、ほとんどの企業で言われていると思う。
        そのうえででてきた言葉が「作り手の都合で考えない」ことに拘ること。
        ここが、他との違いなんだろう。
        周囲の空気に流されないための努力、判断がその根底を支えている。
        壁を壊すこともその一つ。
        そして、前向きな意味での朝令暮改。
        この言葉、以前、自分の近くで聞いたことがあって、改めてその意義を感じる。
        >> 続きを読む

        2014/07/11 by けんとまん

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      櫻子さんの足下には死体が埋まっている

      太田紫織

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 矢張りこういう挿絵のないライトノベル系は読みやすいな。サクサク進む。この作品も1作目と同様の良さがそのまま引き継がれているし、よりキャラ描写が良くなってる。個人的には3篇ある中の2篇目が良かったな。この作品はいま流行りの「人が死なないミステリ」とは若干一線を画すが(まあ、死体が埋まってるとタイトルになってるくらいだからな)雰囲気は似てる。だから読みやすいし、面白い。櫻子さんのキャラ性もバックボーンも段々明かされてきたのでこれからの展開に期待。 >> 続きを読む

        2015/01/18 by 澄美空

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      魔女の宅急便

      角野栄子

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! Moffy
      • 社会人二年目(?)のキキが成長していく第二巻。

        色んな物を運ぶ中で、自分の生きる証を考えはじめたり、魔女である自分が周りからどう見られるのか気にしはじめたり…がむしゃらだった第一巻とはまた違った彼女が見られます。

        頼まれて渡した黒い手紙が魔女の呪いだと思われたキキ。
        「物も、物の中にかくれているお客さんのやさしい気持ちも、いっしょに運んでいるつもりだったのです。」
        まだ幼い少女がこんなことまで考えるのか…とおじさん胸が苦しくなりました。

        その他にも印象深いシーンやセリフがけっこうありました。

        「あたしが魔法をもってるとしたら、それはたのまれればことわれないってことだわ…」
        「つくるってふしぎよ。自分がつくっても、自分がつくっていないのよ」

        映画もいいけど、この世界観も好きだなー。
        でも色んな物を運びすぎて一気に読むのは大変。少しずつ、のんびり読むのにいい本。
        >> 続きを読む

        2018/07/15 by 豚の確認

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      陽炎太陽

      綾崎隼

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 主人公が2人の女性で思い悩むシーンは、かつて読んだ「ノルウェイの森」のシーンが頭に浮かんだ。この主人公は人付き合いが悪いとは言いながらも非常に優しい性格の持ち主だと思う。そしてそれを理解してすべてを受け入れる和奏も。種明かしの部分は、ちょっと現実的ではないかなと思うけど、「この人と幸せに暮らす」と決心したからには、心はぶれずにこれからもやっていってほしいなと願う。感想が上手くまとまりませんがこんなところです。
        >> 続きを読む

        2017/01/19 by おにけん

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      内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

      古草秀子 , CainSusan

      講談社
      5.0
      いいね!
      • 社会などで一般的に求められているのは、現在では外向型の人たちだと思います。
        著者は外向型の人たちだけでなく、内向型の人たちにも素晴らしいものがあるんだと解説してくれています。
        外向型より内向型が優れてるということではなくて、良い点を挙げているといった感じですね。

        TEDでも著者はスピーチをされていますので、一回YouTubeなどでそのスピーチを聞かれて詳しく知りたくなったらこの本を買われるといいと思います。
        著者名とTEDで検索されると動画は見れます。

        この本を読んで、自分みたいな内向的な人間でも大丈夫なんだと少し自信を持てるようになりました!
        >> 続きを読む

        2014/08/16 by ユウキ

      • コメント 2件
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出版年月 - 2013年5月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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