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東野圭吾
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止まらない!やめられない!ガリレオシリーズ第6作目。「容疑者Xの献身」を読んだときと同じくらい、夢中になって読みました。本当に物語を、おもしろく加速させるような書き方をされますね。東野圭吾はさすがだなと改めて思わせて頂きました。物語の舞台は美しい海を誇る町・玻璃ヶ浦。夏休みに両親の仕事の都合で親戚の経営する旅館で過ごすことになった少年と湯川が巻き込まれた事件。「ある人物の人生が捻じ曲げられる」ことを危惧した湯川が事件の真相を追っていきます。子ども嫌いの湯川が、小学4年生の恭平と心通わせていくのがとても良いです。前作「聖女の救済」でも子ども嫌いが強調されていたので、この展開に驚きました。いろんな場面で書かれていた2人の友情に和まされました。事件の真相はつらいもので、小学生に背負わせるのはあまりにも酷な話で。君は一人ぼっちじゃない、と諭した言葉がなければ本当に救いがないと思いました。また環境保護の視点に対して、海底資源開発のために培われた技術を目にしてみるといいと言った言葉もとても良く、心に残りました。 >> 続きを読む
2022/04/09 by あすか
岡本茂樹
受刑者への更生支援の経験などをもとに、懲罰的に強いられた「反省」が受刑者の感情を抑圧することによって、かえって再犯を促進させてしまう悪影響の指摘がなされる。罪を犯した人が更生するためにまず必要なのは「反省」ではなく、被害者に対する負の感情を含む、心の中にある鬱屈した思いを吐き出させることにある。そこを経ない限りは本当の「反省」を引き出すこともできない。そして問題行動は内面的なヘルプの表れであり、問題行動が起きたときこそ生き方を変えるチャンスである。前半は受刑者に関する考察を主とし、子ども時代の親との関係が多くの受刑者の問題の原因となっていることから、後半に向けて子どもの教育論へとシフトする。親の教育方針や環境によって素直な感情を表現できなかった子どもが、抑圧を溜め込むことで、最終的に何らかの歪んだ依存を含む問題行動や走る。当人が問題行動を起こさないにしても、そのような親が子を教育すれば抑圧が再生産される世代間連鎖が生じ、いずれ誰かが大きな悲鳴をあげる。「反省文は百害あって一利なし」「まず加害者の視点に立ついじめ教育」など、著者自身の経験をもとにした知見が新鮮である。そして終盤においては、人は人に頼って生きるべきこと、「弱さ」を込みで「ありのままの自分」を上手く出せる人こそが他人にも受け入れられる「強い人」だと、全ての人に適用されうるメッセージを伝える。感情を適切に解放することの重要性、モノへの依存では決して満たされないため、人は上手く人に頼って生きるべきだとする方針は、比較的最近読んだ他の著書で共感した箇所とも相通ずる内容に深く納得することができた。このように本書は、人としての基本的で重要な在り方を示唆している。問題行動の有無に限らず、わが子の教育に迷う方はもちろんのこと、人間関係をはじめとして生きづらさを抱える多くの人に読まれてほしい。 >> 続きを読む
2021/05/15 by ikawaArise
小川洋子
【彼らって?】 小川洋子さんの短編集です。つらつらとタイトルの意味を考えていたのですが、さて? 物語に登場する、社会の片隅でひっそりと生活しているような人たちのことを指しているのだろうか?とも思ったのですが、でもそうかしらん?とも思えるし。 例えば、各作品の登場人物はと言えば、スーパーマーケットなどで試食品を提供している中年のデモンストレーションガールと何度も試食品を食べに来る初老の女性(帯同馬)、作家と翻訳者(ビーバーの小枝)、オリンピック開催に湧く小村住民と、そこで「あと○日」のカレンダーをめくる係の喫茶店の主人(ハモニカ兎)、美術館職員と1枚の絵だけを見にやってくる修繕屋さん(目隠しされた小鷺)、兄と妹とおじいちゃん(愛犬ベネディクト)、動物園の売店従業員(チーター準備中)、施療院入院中の女性と近隣にある風車の番人(断食蝸牛)、身代わりガラスという不思議な容器に依頼者が選んだ物を入れて、依頼者の代わりに旅をする人(竜の子幼稚園)……と、登場人物基準で考えると、そうとも言えるようで違うようで……。 それとも、主要な登場人物の影にひっそりと隠れているような存在を指しているのでしょうか? 「帯同馬」では、エピソードとして語られる帯同馬(競走馬が輸送される際に、安心させるために付き添う馬のことを言うそうです)、「ビーバーの小枝」では、ビーバー(骨なんですけどね)とビーバーが囓った小枝、「ハモニカ兎」では、ハモニカ兎を象った「あと○日」の看板、「目隠しされた小鷺」では……何だろう?難しいなぁ。ほとんど美術館職員と修繕屋さんしか出てこないのだけれど……その修繕屋さんが流している、修繕屋さんが来たことを知らせる音楽の「アルルの女」?、「愛犬ベネディクト」ならベネディクトと名付けられたおもちゃの犬、「チーター準備中」だったら、売店従業員の最愛の「h」、「断食蝸牛」なら、蝸牛(あるいは風車番を訪ねてくる施療院で下働きをしている女性……ではないか。やっぱり蝸牛の方ですかね)、「竜の子幼稚園」では、主人公の幼くして亡くなった弟。 そう……こちらの方が少しはしっくりするのかもしれません。 でも、奥付を見ると、各作品は「新潮」に掲載されたもので、それを集めて短編集にしているようです。ですから、最初から何かのコンセプトに基づいて書かれた作品というわけではなく、集めて一冊にした時にタイトルをつけたのかもしれません。 いつもの小川さんらしい、隅々にまでやさしい目が届いている短編集です。 小川さんの作品は、着眼点が素敵ですよね。感心します。 本筋とは違うところでもキラリとするところがあって。例えば、「帯同馬」では、主人公がどこか遠いところへ行ってしまわないようにする手段として選ばれたモノレール(おそらく羽田モノレール)と、そのモノレールに乗っているとても遠い場所、外国などへ旅立とうとする旅客の対比なんかそうだと思いますし、「チーター準備中」や「竜の子幼稚園」では、動物の名前が書いてある看板や食品の賞味期限に着目しているところなど。 こういう感性はとても好きです。 短編集のレビューというのはいつも難しくて。粗筋を書いてしまうと時に作品の面白さを殺いでしまう、ネタばれをしかねないと怖くなります。 かと言って、「面白かった」とだけ書いたのでは何も伝わらないようで。 今回は、ちょっと違う角度から書いてみましたが、伝わりましたでしょうか? >> 続きを読む
2019/06/23 by ef177
荻原浩
すべて家族を描いた短篇小説全7篇軽くあっさり読めるのですが、じんわりした暖かさ、ほろ苦さがこもっていて読後には少し元気になれる作品の数々。中年以上老年未満のオヤジが必ずでてくるのだけれど作者年齢に近い「彼」には実感のこもったと思われるリアリティがあります。意外や意外。7篇の異なる小説を読み終わった感想は。彼はテクニシャンかもしれない。でした。『結婚しようよ』ポスト団塊の世代の私は、59歳、定年まであとわずかだ。妻に先立たれ息子と娘を育て上げてきた。ある日、娘の準子が結婚相手を紹介したいと言って男を連れてくる。娘を持っている人なら誰でも、じわじわきてしまうででしょう。こんなお話は。吉田拓郎の「結婚しようよ」の歌詞に乗せ、自分の青春時代からの半生を振り返る仕掛けで、子供にも話したことのない若い頃の夢や妻との馴れ初めなどが語られますが、小説というよりも実話のエッセイであるかのように錯覚してしまう自然さなのです。拓郎ファンならさらに青春を共有しているような、懐かしく甘酸っぱい気分になるでしょう。「私は、もう一度、始めようと思っている。泰代との二人暮らしを。 ようやく子どもが手を離れたのだ。 家の中では、子どもたちの顰蹙を買っていた、俺たちの時代の曲をがんがんかけよう。」いいね。いいね。オヤジだってね。若い頃はあったんだよ。これからの人生。応援してあげたい。 『磯野波平を探して』井上は53歳。あと2ヶ月磯野波平と同じ54歳になると知って愕然とする。「訳もなく俺は焦燥感に駆られた。まじかよ、などど頭の中でさえ息子と同じ言語体系で思考している自分に対して「けしからん」と、ちょび髭オヤジに叱られた気分になった。」そして「磯野波平になろう。五十四歳らしい五十四歳になるのだ」と、開き直る ↑いや、こんな枯れた54歳、今の日本には生息していないから。(^^;; これも実感を込めた冗談エッセイに思える。けれどそれがいつしか意外な展開に…。(実際には意外とも言えないんですが。)父は家族から無視されバカにされそれでも支えられていた。「思うに、年は、取れるから、時々が面白いんですな、わしに言わせれば」余談ですが、私はバカボンのパパが41歳だったことを思い出したときの衝撃の方がずっとずっと大きかったです。『肉村さん一家176kg』内村さんは自分が太ってしまっていることを認めざるを得なくなった。気づかぬふりをしていたのに。こどもの頃、太っていた頃の悪い思い出が蘇る。あだ名は「肉村ブー」だった。同じく肥満気味の妻と息子とダイエットを始めようとするが…。あーあー。ありがちですなあ。人間ってやつは弱いもんです。(^O^)『住宅見学会』マイホームは一生に一度の大きな買い物。紗代子は夫と息子と共に注文建築のハウスメーカーが行う「居住宅見学」へとでかける。 モデルハウスのような豪邸に住む同年代の田野倉夫妻は品がありCMに出てくる家族そのもの。自分の境遇と比べてだんだん惨めになってくるのだが…。これもありがちなお話しなのですが、決してつまらなくない。女性を書くのも上手いし。ちょっと微笑ましいエンディングも自然でした。家族には家族の数だけ様々な幸せと瑕を抱えているものです。『プラスチック・ファミリー』仕事をくびになった51歳のダメ男。雨宿りをした廃材置き場に置きざられたマネキンは22年前に失恋した女性、菜実子にそっくりだった。話のきっかけはどっかで見たような…ですが、さてどういう展開になるのやら。と心配したけれど、逆の意味で予想を裏切られました。ちょっぴりほろりとさせられる優しい終わり方になっていて、がんばって。と応援してあげたくなりました。でも51歳まで引きずっているのって結構気の毒な人生だよね。もっと早く気づけよって思いますが。『しりとりの、り』これはまた。叙述ミステリーのような(・∀・)家族揃ってファミリーカーでドライブ。今日一日は一家団欒をとムードを盛り上げようと張り切る夫としらけムードの家族。会話がないなら『しりとり』をしようと無理やり始まったしりとりがどんどん夫を追い込んでいく。明らかになる家族の問題とは。結局しりとりでコミュニケーションできるってことですね。すごいよ、しりとり。侮れないです。『家族写真』 書き下ろし写真館を営む頑固者の父が脳梗塞で倒れた。東京に出てカメラマンのアシスタントをしている長男、春太。駆け落ち同然で家を飛び出した美容師の長女、夏乃。中学から引きこもり、最近は父の写真館を手伝っていた次女、葉月。3人の目で自分と家族の今昔が語られる。家族でありながら、それぞれの目に映る家族は別の形をしていた。二人の娘は互いに父親が自分より他の娘を愛していると思い込んでいるし息子から見た母は父の横暴の犠牲になっていたかのように映っていた。その通り。家族といえど、誤解の中で成り立っているものなのです。人はひとりひとり違う。心の奥で何を考えているかなんて本当にはわからない。だからこそ、人生を明るく生きやすいものにするために、人は協力し、思いやることが必要なんです。ひとつの写真に収まることを繰り返して、そんな作業や思い出を積み重ねることで、家族は家族になるのではないでしょうか。 >> 続きを読む
2013/12/15 by 月うさぎ
麻見和史
図書館本。初読みの作家さん。面白くて夢中になって読んだ。感じのいい女性刑事が活躍する警察小説は好物なので、大満足。犯人が明かされたときの驚きは、リンカーン・ライムシリーズの『ボーン・コレクター』を読んだ時のそれに似ていて、実に面白かった。分析班のメンバーが論議したことをノートに番号順に整理していくのも、ライムの手法を思わせて楽しい。(そういえば、アメリア・サックスも個人的にとても気に入っている女性警察官である。)第二弾、第三弾も続けて読もうと、図書館に予約した。主人公の如月塔子がこれからどんな活躍をするのか、しばらくは目が離せない。 >> 続きを読む
2019/01/17 by Kira
畑野智美
地方のファミレスに流された青年が主人公の、セックス描写がしばしばある青春もの。なかよくなった綾ちゃんが、主人公の父親とも関係があったというのには驚いたが、みんな悩みながら生きていくという感じで、そこそこ面白かった。 >> 続きを読む
2020/10/23 by 和田久生
相場英雄
現実にありそうで、震える私。
2015/04/30 by abechin
宮内悠介
直木賞候補、SF大賞特別賞受賞作。 日本製ホビーロボット・DX9を主軸に描かれる連作5編です。南アフリカから始まり、アメリカ、アフガニスタン、イエメン、そして日本ーーそれぞれの都市にある、主に紛争やテロと関係の深い実在の建築物が共通して舞台になっています。 少女の人形が落下する、という描写が作品を通して頻繁に描かれます。落下というのは、重力に囚われながらも、同時に解放されている状態であるように思います。映像としてイメージが頭に残る、含意的なシーンです。そこにはある種の倒錯的な美しさがあって、なんだか何かに目覚めてしまいそうになりました。 SFで愛玩ロボットが出てくると、なぜかオーバースペックで本来の目的で使用されない、というのはお約束です。本作でも、兵器だったり実験道具だったり、歪んだ趣味に利用されたりと様々です。でもだからこそ、ささやかでもその本懐が達成される場面は感動的です。「ヨハネスブルグの天使たち」 見捨てられた耐久試験場で何年も落下を繰り返すDX9。戦争孤児であるスティーブとシェリルは、そのうちの一体を助けようともくろむ。「ロワーサイドの幽霊たち」 9.11テロ。あの日あの場所にいた人々を再現しようとする大規模な実験が行われた……。「ジャララバードの戦士たち」「一人の死は悲劇だが、百万の死は統計だ」ーーその悲劇と統計のあいだの一点を見定めたいと、アフガニスタンを訪れた男が見たものとは……。「ハドラマウトの道化たち」 泥で作られた世界遺産の都市シバーム。完璧な多様性を掲げる自治組織と伝統を保守するテロリストがぶつかり合う。「北東京の子供たち」 東京の団地に暮らす璃乃と誠。二人は日常の閉塞感に静かな抵抗を続ける。団地では、落下するDX9に意識を潜らせる「遊び」が広まり始めていた……。 解説からは、直木賞選考における本作の評価の高さが伺えます。最後に宮部みゆきさんの選評を抜粋しておきます。”この作品は答えを求めて読むものではない。「われわれは何物で、どこへ行こうとしているのか」を考えるためにあるのです”(p.287) >> 続きを読む
2015/10/21 by あさ・くら
SchopenhauerArthur , 鈴木芳子
ドイツの哲学者、ショーペンハウアーが物申す!読み手だけではなく、書き手にも「けしからん」と喝を入れています。昔の哲学者なので、難解なことが書いてあるのかと思いきや、訳がとても読みやすかったです。多読がけっして良いわけではなく、自分で考えることをやめてしまうという側面を指摘しているところは、本をよく読んでいる人にとってグサッとくるものがありました。それと、数年もしたら消えるようなベストセラーや流行の本は読者の時間を無駄にするといい、古典を薦めていました。匿名での批評は卑怯だなんだと非難しているのが、昔も今と変わらないんだなと思いました。むしろ今はネットやSNSで匿名での批判が増えていますよね。他にはドイツ語の乱れに嘆いて、細かく解説していたり。ドイツ語はわからないので、この箇所は読み飛ばしてしまいましたが。国は違えど、日本語の乱れに嘆く年配の方と変わりません。読み手だけでなく、書き手にも読んでほしい一冊です。 >> 続きを読む
2019/06/02 by May
池田貴将
明日の見る眼。自分の価値観をどこに置くのか。誰のためになのか。行動してなんぼの世界、そこから次に活かす姿勢。 >> 続きを読む
2020/07/18 by けんとまん
薬丸岳
なんでしょうね、この本はあいませんでした…気になるテーマの作品なんで期待してたんですがね。この人の読むの2作目なんだけど僕にはあわないかな? >> 続きを読む
2015/12/08 by 降りる人
小野不由美
結局、Episode順に読んでいたが、今まで全て満点評価の十二国記であるが、本作品は残念ながら流し読み。このシリーズは王と麒麟の物語で、その成長をどうしても期待してしまう。この作品はそういった内容がまったくないオリジナル短編集である。私は「落照の獄」が良かった。十二国記をコンプリートしたいが、その目的がないのならばシリーズを通じて読まないでも良いかなと厳しい意見。 >> 続きを読む
2019/12/30 by わくさん
スタジオジブリ , 文芸春秋
確かに、トトロはテレビで何回見ただろう?それでいて、書かれている通り、何度でも見てしまうし、その度に感動してしまう。意外だったのは、興行収入はそれ程でもなかったということ。ただ、そのあとで長く愛され続けているということだ。懐かしさを覚える背景や、そうそうあるあるということ。そして何より、おばあちゃんとお父さんの声。今でも、脳裏をよぎるくらいに、脳裏に焼き付いている。ここに籠められた宮崎監督の思いが凄すぎる。果たして、自分は、きちんとした読者・観客でいられるだろうか。 >> 続きを読む
2021/10/02 by けんとまん
深町 秋生
とりあえず深町はこのシリーズに区切りをつけたかったみたい。「アウトバーン」「アウトクラッシュ」と前2作を読んでいないと、本作は全く理解できないと思うので、これから読まれる方は是非、順序良く読み進められたし。警察小説の○×は現実感と虚構の狭間の妙。これが作品の肝、著者の腕。現実過ぎても面白くないだろうし、虚構が過ぎるとマンガになる。深町作品はどちらかというと虚構寄りだが、十分許容範囲。本作も同様。映画「渇き」が話題の著者だが、確かに映像化しやすい作風ではある。すべてノンストップクライムアクションだ。宝島社からデビューで技量は折り紙つき、本作含めこのシリーズは幻冬舎からということでエンタメ性は抜群。僕は小説の映像化は見ない主義だが、映像化したら、さぞ面白い作品になると(脚本、キャスティング次第だが)思う。 >> 続きを読む
2014/07/24 by 課長代理
オジロ マコト
富士山さん、可愛い(≧∇≦)思春期デスネー!ひとつひとつの言動が初々しいくて読んでるこちらまで照れちゃいます(><)中々こういう大きな女の子を主人公にする作品って自分は出会ったことが無かったので最初は「自分に合うかなあ…」と不安だったのですが読んでいくにつれてそれは要らぬ心配だったと気付かせてくれました。途中からはニヨニヨしっぱなしでした。笑まあ、確かに中学生の中では大きいね、富士山さん。ただ、大きいのが背だけではないのがまた良いね。え?いや、そういう変な意味ではないよ。笑ちょっと、これはキマシタワーデスね!大事に読んでいきたいです(=^^=)またまた、素敵な作品を教えて頂きました!ディンゴさん、ありがとうございます(≧∇≦)今回も良い読書ができました! >> 続きを読む
2017/06/01 by 澄美空
高田郁
8巻目激しく降った雨も止み、ようやく晴れ間が見え始めたような心地だった。つる家の一員となった又次の喪失。それぞれの胸中で繰り返される悲しみと思い出。切ない寂寥。皆、面影を抱いて、前を向き進み出すのだ。思いがけぬ太一の才。佐兵衛の行方がようやくわかるも、名も料理の道も捨てる事情が、芳との再会を妨げるのがもどかしい。意に沿わね登龍楼との賭け。澪は何故承知してしまうのか?卑劣な奸計に他ならないのに。そして産み出された鼈甲珠。苛ついた分、澪の啖呵に溜飲が下がる。さらに、なんて嬉しいのだろう!お似合いでは?と思っていた柳吾の芳への求婚。動き出す。明るい方へ >> 続きを読む
2017/11/15 by ももっち
槙孝子
本のタイトル一行で内容は終わってる(;´Д`)揉めばいいんじゃろ?
2018/08/30 by motti
鈴木敏文
変わる事・・・現状維持はマイナス。そして、お客様の立場になって。顧客志向ということは、ほとんどの企業で言われていると思う。そのうえででてきた言葉が「作り手の都合で考えない」ことに拘ること。ここが、他との違いなんだろう。周囲の空気に流されないための努力、判断がその根底を支えている。壁を壊すこともその一つ。そして、前向きな意味での朝令暮改。この言葉、以前、自分の近くで聞いたことがあって、改めてその意義を感じる。 >> 続きを読む
2014/07/11 by けんとまん
太田紫織
矢張りこういう挿絵のないライトノベル系は読みやすいな。サクサク進む。この作品も1作目と同様の良さがそのまま引き継がれているし、よりキャラ描写が良くなってる。個人的には3篇ある中の2篇目が良かったな。この作品はいま流行りの「人が死なないミステリ」とは若干一線を画すが(まあ、死体が埋まってるとタイトルになってるくらいだからな)雰囲気は似てる。だから読みやすいし、面白い。櫻子さんのキャラ性もバックボーンも段々明かされてきたのでこれからの展開に期待。 >> 続きを読む
2015/01/18 by 澄美空
角野栄子
社会人二年目(?)のキキが成長していく第二巻。色んな物を運ぶ中で、自分の生きる証を考えはじめたり、魔女である自分が周りからどう見られるのか気にしはじめたり…がむしゃらだった第一巻とはまた違った彼女が見られます。頼まれて渡した黒い手紙が魔女の呪いだと思われたキキ。「物も、物の中にかくれているお客さんのやさしい気持ちも、いっしょに運んでいるつもりだったのです。」まだ幼い少女がこんなことまで考えるのか…とおじさん胸が苦しくなりました。その他にも印象深いシーンやセリフがけっこうありました。「あたしが魔法をもってるとしたら、それはたのまれればことわれないってことだわ…」「つくるってふしぎよ。自分がつくっても、自分がつくっていないのよ」映画もいいけど、この世界観も好きだなー。でも色んな物を運びすぎて一気に読むのは大変。少しずつ、のんびり読むのにいい本。 >> 続きを読む
2018/07/15 by 豚の確認
出版年月 - 2013年5月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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