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原田マハ
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大好きな人の結婚式で失態を晒してしまったこと葉は会場を一気に引き込むほどの挨拶をする久美さんに興味が沸いた。親友の結婚式のスピーチを頼まれ久美さんにアドバイスを受けることになる。『言葉のプロフェッショナル』はその声や話し方や内容で人の心を掴み操る。こんなステキな魔法のような力を持ったらステキだ。私も子供を引っ張る仕事をしてるので楽しくてキラキラしてる子供たちの目を前にすると気持ちが盛り上がる。まるでエンターティナーになったような気持ちだ。選挙戦の話はちょっと退屈だった。でも聴衆の心を引く言葉のプロフェッショナルを利用したいのは政治家だからそれも納得かな。伝えたいメッセージが溢れるほどあってそれに洗練された言葉や声や態度が合体されたら聞いてる人の心は動くんだろうな。図書館本だけど自分で買いました。 >> 続きを読む
2019/11/30 by miko
池井戸潤
テレビドラマになった作品です。コミカルな雰囲気がいたるところにちりばめられています。二人の主人公のそれぞれの心の成長を遂げる姿に熱くなります。本当の政治に携わる人がこれを読んで国民のために何をしなければならないか、自分は何をしたいのか考えなくてはいけないなと思います。 >> 続きを読む
2019/03/16 by naaamo
辻村深月
高校卒業という門出は、本土と離島ではだいぶ感覚が違う。同じ進学、就職でも家元、故郷を巣立つ精神的距離感がまったく違うように思える。島に残るという選択肢が極端に少ない環境の中、親は子育ての終わりを、子は家族との別れを、運命的な現実として受け止めなければならないタイミングが高校卒業なのではないだろうか。そんな離島の現実をリアル過ぎるほど克明に描出した著者の取材力に感服。観光、特産品の開発から過疎化、高齢化、後継者不足、空き家問題、Iターン、シングルマザーの活路まで社会が抱える課題の多くが、舞台の冴島に凝縮されていた。離島という社会の縮図を題材に地方の意味を考えさせてくれた作品。ラストシーンに描かれた希望を繋ぐ未来像に、中央集中政権が感じ取れない地域に生きる人々の誇りを感じたぜ! >> 続きを読む
2019/01/03 by まきたろう
伊坂幸太郎
再読。これこれ、これが伊坂幸太郎!原点回帰!!って思ったのだけど、あとがきを読むとゴールデンスランバー以降の伊坂作品史でいう所謂第2期より前にも書かれたもので刊行が遅れただけ、とのこと。だからこの『オー!ファーザー』は第1期ラストの作品になるよう。個人的にタイトルが好きなんですよね、絶妙にダサいというかお洒落というか。(矛盾)オー!っていうところに主人公の高校生、由紀夫の気持ちが濃縮されている気がする。由紀夫には父親が4人いる。そうなるに至る経緯は置いておいて、とにかく1人の母親と4人の父親と1つ屋根の下で暮らす由紀夫。博学な大学の先生、女性にモテる遊び人、体育会系教師、ギャンブラー。全然違うタイプの父親たちに愛されて生きる由紀夫がなんだか羨ましく思えたなぁ。少し物騒な事件も起こるけれど、設定が設定だし、どこかのんびりした雰囲気が作品全体に流れてる。父親たちとのユーモラスな会話も手伝って。物語としてのメリハリを楽しむというよりかは、愛すべき4人の父親たちとの生活に寄り添うように読み進めた方がいいのかも。ラストで由紀夫が考えたことは、誰しもが思うことだけど、やっぱり切ない。4人いれば楽しさも4倍だけど、悲しさも4倍だ。 >> 続きを読む
2018/09/30 by ねごと
有川浩
文庫版で再読。いいねぇ! 電気工科大学男子の日常冒険活劇!無駄に全力疾走、大学という期間限定の祭りを騒ぎ尽くせ!祭りの後は、みんなそれぞれのステージへ。居場所も後の奴らに譲らなければいけない。感傷に浸っていれば寂しいと感じるけど、あの頃の奴らとのつながりが切れたってワケじゃない。そう思えるだけで、顔を上げて一歩踏み出せる力になる。理系でも創作系でもなかった、おぢさんの大学生活。でも、居場所も仲間もあったし、楽しかった。それで満足。 >> 続きを読む
2017/08/04 by かんぞ~
森見登美彦
森見登美彦の作風のコアが、デビュー作や「四畳半神話体系」に代表される、自意識過剰な若者のユーモラスな語りを通じて、リアルとファンタジーが混在する京都を綴った作品群にあることは疑いない。この「四畳半王国見聞録」もその系統の短篇集だ。四畳半王国の理念を延々と語る男、アパートの屋上に祀られた阿呆神、空き地で踊る水玉ブリーフ姿の神、役に立たない超能力者たち。ナンセンスな空想の群れが織り成す異空間は、あまりにも魅力的だ。例えば「大日本凡人會」には、「凡人を目指す非凡人」たちが登場する。妄想的教学によって物質を生む、身近なものを凹ませる、他人の心に侵入する、桃色映像のモザイクを除去する、存在に気付かれない-----。そんな微妙な能力者たちをめぐるユーモアSFだが、これも日常の一端に過ぎない。森見ワールドは、この短篇集によって、また一歩広がったと思う。 >> 続きを読む
2020/10/18 by dreamer
長岡弘樹
警察が舞台なのは数あれど、警察学校が舞台というのは珍しい。1人前の警察官に育て上げるためではなく、篩にかけるための場であると主張する風間教官。そのため足の引っ張り合いなどがある中で、その思惑を暴いていくミステリでもある。6話の連作形式だが、結末を見ても結果がどうかは分からない。その次の話に、その人間がどうなったかをわずかに描写するだけ。そうすることでクラス内の雰囲気が変わっていき、風間教官の指導が露わになっていくという構成。ラストは卒業生たちの卒業文集という形。これまでの学生たちの心情が綴られ、風間教官も新たな新入生たちを迎え入れる日々が続いていくのだ。 >> 続きを読む
2020/09/24 by オーウェン
三谷 幸喜
現代語の話し言葉で書かれているので読みやすい。歴史の授業では想像できなかった登場人物たちの性格が面白い。しかし結末がわかっているので、先がどうなるかわからないというワクワク感が無かった。 >> 続きを読む
2019/02/04 by 匿名
ちきりん
国の政策ひとつでこれまで常識とされてきたことがみるみるうちに崩れて行く、そんな中で我々は生きていることを実感しています。今までの社会のあり方に固執することなく、時代に合った働き方があることを提案してくれています。一つのことを貫き通すことも大事ではありますが、一度きりの人生、時流に乗って人生を楽しむ大切さも教えてくれていると思います。 >> 続きを読む
2017/06/25 by あいら
曽野 綾子
曽野綾子さんが、人間にとって成熟とは何か。自分らしく、品格ある生き方とは・・・十八の提言を。いずれにしても、根底にあるのは、人間とは弱いもので、常に善と悪の間で彷徨っていると・・・・ゆえに、善の領域で、少しでも考え、立振る舞いできることはどれだけ尊いか。例えば、品というものでは、品とは多分に勉強によって身につく。本を読み、謙虚に他人の言動から学び、感謝を忘れず、利己的にならないこと、と。受けるだけではなく、与えることは光栄だと考えていると、それだけでそのひとには気品が感じられる・・・・と。といいながら「他人を理解することはできない」「人間の心は矛盾をもつ」「正しいことだけをして生きることはできない」など、各人の心に宿る正義とは何かと、聖人君主の生き方を奨めているのではない。ゆえに、成熟した生き方とは、羨ましいものである. >> 続きを読む
2018/11/12 by ごまめ
南場智子
あのDeNAの会社の創業者で女社長である南場智子さんの著。おもしろい、一気に読んでしまった。実を言うとDeNAって横浜ベイスターズの会社位しか知識がなくて、実業は何の会社なのか一切知らなかった会社。1999年創業、「モバオク」「もばげー」でのモバイル事業で一気に拡大。2012年度には、売上2000億を超える優良企業に・・・。でも、ここで語られているのは、企業の成功の秘訣ではなく。仲間と一緒に、そのときそのときに如何に対応したか。まさに、各プロジェクトごとにヒーローが生まれる。その紹介される社員のユニークさ、南場は優秀なる人材の共通点を「素直だけど頑固」「頑固だけど素直」を上げている。他人の助言には、オープンに耳を傾ける、しかし人におもねらずに、自分の仕事に対するオーナーシップと思考の独立性を自然に持ちあわせている、と。また、ご主人の病の事や、ダイエット競争など、仕事以外も披露しながらハナシは進む。幼い頃からの厳しい父との確執、事業が危険水域を脱した頃、南場個人の口座はスッカラカン。実家への送金が滞った時、父は電話で「お金のことでだらしないのはけしからん」と説教。しかし、しばらくすると父から封筒が届く、中には結構な額の小切手があり、一緒に入っていた短い手紙が入っていた。陣中見舞として贈呈私生活の貧乏は貴重な体験としてプラス思考で真摯に処されたし。間違ってもお金のことで公私混同しない事。生き甲斐は処した困難の大きさに比例する。 父より良いですな。私もこういう父親になりたいですな。そして「社長の一番の仕事は意思決定」・・・・・肝に銘じて仕事をせねばでおますな・・・・。 >> 続きを読む
2013/12/02 by ごまめ
柳広司
D機関を描くシリーズ第3弾。明らかに前2作と違うことをやろうとしていることが分かる5作。「誤算」スパイが事故で記憶を失ってしまい、本来の任務を忘れてしまうという冒頭。いかにして任務をこなしていくのか。「失楽園」騙される立場から描く話で、いかにそこにスパイが絡むのか。ラストで失楽園の意味が分かる。「暗号名ケルベロス」初の前後編。観光船に乗った標的とスパイ。お互いの素性が分かるのだがそこで標的にアクシデントが。そのあとは犯人探しへと向かう。 >> 続きを読む
2019/12/12 by オーウェン
梶井基次郎
2018/1 7冊目(通算7冊目)。手に取ったきっかけは、角川文庫の夏の対象文庫になったのを見て。有名になりかけたころから病気だったためか、主人公が肺病という設定の短編が多い。印象に残ったのは「檸檬」「のんきな患者」「瀬山の話」。「檸檬」は短いながらも文章が写実的でとても印象に残る。「瀬山の話」は、作者自身がネタなのかなと思う。読んでいて一番興味を引いた。全体的に情景描写が綺麗な印象を受けた。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2018/01/13 by おにけん
湊かなえ
ドラマの方を先に観てから
2016/07/11 by ゆ♪うこ
FlynnGillian , 中谷友紀子
映画の方を見ていたので、その強烈な場面展開はどう表現されているのだろうか。ニックとエイミーはニューヨークから田舎のミズーリへ引っ越しての生活が始まって2年。マンネリ間漂う中で、ニックが家に帰るとエイミーがいなくなり失踪という形に。エイミーがいなくなった謎をきっかけに、ニックの私生活ぶりが露に。またエイミーの手記という形で過去が明らかに。上巻の最後に何かが起きてから下巻へと。映画と同じように、震えるような状況はどう描写されるのだろうか。 >> 続きを読む
2020/03/28 by オーウェン
今野敏
長編5作目は仕事場で議員の誘拐と、家庭では息子の受験という二つの課題が課せられる。元来仕事人間の竜崎は家庭で対応に四苦八苦。そして現場では管轄区の違いによって生まれる軋轢が大きな見所。具体的には神奈川県警との縄張り争いが繰り広げられる。県警がでしゃばるなだとか、警視庁に任せられるかといった押し問答が竜崎を介して話を盛り上げる。伊丹との関係性も深くなった印象がありで、後のシリーズも更に楽しみになった。 >> 続きを読む
2018/01/29 by オーウェン
宮部みゆき
文庫になるのを待っているうちに4巻も出てしまい、どうするかなと思っていた所に、運よく図書館に在庫があったので、とりあえず読んでみた。面白かった!そして結構怖い。でも読まずにいられない。2日で3回も読み直した。特にまぐる笛。やっぱり駄目だ。宮部みゆき、面白すぎる。この先何度も読み返したい。図書館に返すのが惜しい。買うしかないのか。文庫が出てるのを今日知りました。でもハードカバーの方が絵が良くて、悩み中。そして4巻も早く読まねば・・。 >> 続きを読む
2017/05/02 by チルカル
黒原敏行 , HuxleyAldous Leonard
人間も工場で大量生産され、生まれる前から条件付けされて、完璧な階級社会が作られている。人々は自分の立場を疑うことなく、思考することもなく、無害な娯楽と薬物とセックスの自由を与えられ、何の不満もなく生きているユートピア。一方、信仰や儀式のために血を流し、充分な医療もない貧しいインディアン達の生活。どちらかから見ればどちらかが異常だけど、実際に我々の生活から見ればどちらも極端で、どっちも正しくは思えない。そうゆう中立な立場から見る事ができるからとても面白かった。資本主義国家と共産主義国家を比べるみたいな。万人に共通の正義や幸せなんてないってことだな。 >> 続きを読む
2018/08/09 by REM
穂村弘
【「ぶははっ」というよりは「にやにや」という感じかな】 穂村弘さんのエッセイは、これまでに『蚊がいる』、『鳥肌が』を読んできて、どちらの作品でも爆笑しましたので、今回もそのような『笑い』を期待して読んでみました。 今回のテーマは『印象的な言葉』です。 どこかに書かれていたり、何気に聞こえて来た言葉の中から、これはとんでもないというものを集めました。 本書は、『ちくま』に連載されていたものをまとめたものなのですが、著者曰く、最初は名言集のようなものをやってみようという意図で始めたものの、結果的にはもう少しナマモノ的な『偶然性による結果的ポエム』のようなものになったということです。 そうですねぇ。 前作のように思わず吹き出してしまうというほどインパクトがあるネタはあまり無かったように感じられました。 ちょっとにやにやするという感じでしょうか。 また、これは強く感じたのですが、穂村さん、歌人だけあって、言葉に対する感性が鋭過ぎるのじゃないかと思うのです。 取り上げているネタの結構な部分は、「言わんとしていることは分かるけれど、それは〇〇ということでまあ理解できるんじゃない?」というものに思えてしまったのです。 敢えて取り上げるほどのものではないのではないかという感じです。 感性の鋭い穂村さんからすれば、いずれもとんでもないことなのかもしれませんが、鈍い私からすると、まあ、それはそういうことで……で済んでしまい、敢えてそこに突っ込まなくてもというネタが結構あったというわけなんです。 例えば、トイレに「いつもきれいにご利用いただきありがとうございます」なんてよく書かれているじゃないですか。 穂村さん、これにツッコムのですね。 「小便をこぼすな」→「一歩前へ」までは許せるけれど、「ありがとうございます」は一線を越えていると言うのですね。 まあ、これは、命令調やお願い調で注意を促してもなかなか言う事をきいてくれない利用者が多いから、ここは絡め手で「ああ、きれいにつかうと感謝されるんだ。お店の方も苦労しているんだな。」などと思わせてきれいに利用してもらおうというテクニックですよね(と、私なんかは思う)。 何も「一線を越えている」とまでツッコまなくても……と思ってしまうわけです。 あるいは、貴乃花が宮沢りえと離婚した時の記者会見で「愛情がなくなりました」と答えた点について、「凄い答えだ。真実を突き抜けて、殆ど真空というか虚無というか、耳にした全員の魂が抜けるような言葉……」と評しているのですが、そこまで凄いんですかね? 私なんか、「はっきり言ったね」程度にしか思わないのですけれど、まあ、ここが凡人と言葉に対する感性の鋭い歌人との違いなのかと妙なところで納得してしまったり。 というわけで、私的には爆笑とまではいきませんでしたが、いつもならではの穂村的のほほんとしたワールドは楽しめるのではないでしょうか。□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2021/08/29 by ef177
川端康成
2016年11月の課題図書。解説が複数あったので、角川文庫から出ているこれを選んで読んだ。正直に言って、何が良いのかよくわからない。「きれいな日本語」も、わざとらしく感じて、狙いすぎに思えた。会話も省略されすぎなのかわからないが、駒子がおかしな娘にしか思えない。しかしうらやましい…(いや、余裕のある生活レベルが)。 >> 続きを読む
2020/01/20 by たい♣
出版年月 - 2013年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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