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岸見一郎 , 古賀史健
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自分磨きに熱心で、読書に余念がないビジネスパーソンならば、「アドラー心理学」の名前は知っているのではないでしょうか。アルフレッド・アドラーによるこの心理学を対話形式で分かりやすく解説した本です。何はともあれ読みやすい、これが大きな魅力であり面白さの根源です。中でも心に止まった部分はこちら。・トラウマを否定せよ過去への意味付けは自分の考え方次第で良くも悪くもなる、ってことですね。・他者の課題を切り捨てる 変えられないものに腐心せず、変えられるものを変えていく勇気を持つ。・世界の中心はどこにあるのか世界の中心は地図で例えれば平面図ではなく地球儀。 >> 続きを読む
2021/12/24 by 渕上瑞樹
中田永一
拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろうNHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)平成20年度の中学部門の課題曲は、アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ」そのドキュメントをもとに描かれたという本書。長崎県五島列島に住む中学生が、上記の曲を課題曲としてNコン選抜に参加するお話。主人公は一応二人。一応、というのは、話自体はその二人の語り口で進んでいくのだが、内容としてはその二人に焦点が当たっているわけではなさそうだから。母親が亡くなり、父親は愛人と出ていった女子、ナズナ。兄が自閉症で、兄の世話をするために産まれてきた男子、サトル。合唱部を担当していた先生が産休となり、臨時教師としてやってきた柏木。その柏木目当てで、女子しかいなかった合唱部に男子が入部するが…。まぁそんなお話。中学生が各々の想いを馳せ、大会に挑んでいく…。もうこのシチュエーションだけでおじさんは胸が苦しいです。本書では学生に宿題が出されます。15年後の自分に手紙を書いてください。本書ではその手紙の内容が要所要所に組み込まれて話が進んでいきます。それは、誰かを想う気持ちだったり、何かを決心することだったり、自分という存在だったり…。それぞれがそれぞれの悩みを抱えています。そしてNコンを終えたあとにそれぞれがどう変わっていくのか…。読後に思ったことは、本書の内容がいい意味で全体的にフワフワしている。過程と結果が必ずしも結び付いてない気がする。幼少時代のトラウマを受け止められたけど密かな想いは届いていなかったり、自分の存在意義に疑問を持ったけど、最終的に何か起こったわけではなかったり。でも、そこがいいんです。中学生だもん。大人みたいに変に結論づけて何か形にする必要はない。だって、全然途中だから。でも中学生だけじゃない。本書では柏木先生の心情や事情というのはあまり語られなかったけど、最後の手紙でそうだったのか、と知ることになる。中学生も大人も、何か形になっていなくても、確実に何かが変わった。苦しくて甘い今を生きている。そこが読んでいてじんわり、遠赤外線のように暖まってくる。そんな、フワフワとどこか結論づいてない、未完成な話が、本書の内容に説得力をもたせていて楽しく読むことができた。ちなみに中古で買った本書は映画化後のもの。つまり、主演の新垣結衣をはじめ、この子がこの役だろうなぁって子達が五島列島の海を背に映っているものがカバーになっている。そのため、読んでいる時の脳内キャラクターは完全に映画の出演者たちに。でも、新垣結衣は個人的にはまっていて違和感なく読めた。また、文章がすらすら読みやすいなぁ、と思っていたら、中田永一さんは、乙一さんだったのね。…でもよく考えたら乙一さんの作品を読むのは初めて。他の作品も読んでみたくなった。そして、タイトルのくちびるに歌を。主題歌は作品のモチーフにもなっているアンジェラ・アキさんの手紙なんだけど、個人的にタイトルのせいか、ポルノグラフィティの「くちびるにうた」がずっと脳内に流れてた。でも不思議と合うんだよなぁ。曲中歌をアンジェラ・アキにして、エンディングでポルノグラフィティを流してほしい!それはさておき、15年後の自分かぁ。15年前は何を考えて生きていたのだろうか。そして今、15年前の自分にどんな言葉を贈れるだろうか。…なんか考えたらちょっとおセンチな気分になってきた(死語?)やはりたまに読む青春物はいいですなぁ。 >> 続きを読む
2020/03/19 by 豚の確認
高野和明
本棚に眠っていた本書はとても素晴らしい読書体験をもたらしてくれた。核兵器、アフリカ問題、人類とは何かいろんな要素を盛り込んでスピード感のある緻密な小説だった。しばらくはまたこれほど面白い小説には出会えないだろうな。 読書の楽しみを再認識させてくれる偉大なエンターテインメント小説です。 >> 続きを読む
2018/10/02 by STALIN
坪田信貴
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話。坪田信貴先生の著書。崖っぷちの状況から誰もが羨む一流大学の慶応大学に現役合格するまでの過程が感動的です。一生懸命努力し続けた生徒、親身になって指導し続けた先生、両者に大きな拍手を送りたいです。努力して結果が出ると楽しいし嬉しいもの。これが特別な事例ではなくて日本中の至る所で起きるようになれば素敵なこと。 >> 続きを読む
2018/08/13 by 香菜子
藤井孝一
読書そのものをもうちょっと、仕事に活かしたい方にお勧めです。以下は私のキーワードです□ 読書によって人格が作られる□ 「本にあって、ネットにないもの」こそ、今の情報化社会に必要なのではないか□ 何もしないで人生を変えることも、成功を収めることもできないのです□ アウトプットの基本は、自分が何をどう学んだか、どう活かそうと思ったのかという、自分なりの意見を加えることです□ 「なりたい自分」を本棚からつくる >> 続きを読む
2016/08/14 by Minam
「このミステリーがすごい!2012年版」の第一位に輝いた本作。舞台がアフリカ、アメリカ、日本と三つに分かれてそれぞれに物語が進んでいく。人物描写も細かいし、ストーリーにスピード感があってとても面白い。上巻の終盤で暗殺計画を遂行する管理官が全体の物語をまとめてくれていたりして、内容もかなり緻密に描かれている。ページをめくる手が止まらずに下巻へ進む。 >> 続きを読む
2018/09/30 by STALIN
浅葉なつ
然したる野望も無い一般市民の青年・良彦がある境内で出逢った金色碧眼の狐神・黄金の願いを叶える中で、古代と現代を往き来し、様々な神様の御用を聴き届け、忘却してしまった大切な想いに気付く物語。一期一会の尊心を忘れてしまった現代だからこそ、古神の願望を叶えたまえ。何か困る難題に遭遇した時、人はすぐ神頼みする。その神社にどういう神が居て祀られているかも知らず。自分本意の願望ばかり語れば神様も嫌気が差す。その願いを叶える為に何を努力して成すかを語れば、己の裁量次第だと気付き、出逢う物全てを大切に出来るだろう。 >> 続きを読む
2020/03/03 by ebishi
三秋縋
己の人生に悲観し、寿命を売り払った青年・クスノキは、監視員・ミヤギに出逢う事で、人生最期の三日間を過ごし本物の愛を知る物語。人生最期を迎える時、貴方に共に過ごしたい人は居るか?本物の愛の形とは、いつも変わらず、見返りなく与えられ、拒まれても変わらないこその物だ。そんな愛の真理に気付くまでは、一人孤独の砂漠の中をさ迷い歩く苦しさが付き纏う。それを気付かせてくれる運命に遭遇するには、己がまず己を愛さねばなるまい。己を愛せば、必ず周りも変化していく。その変化の中で普遍なる愛に出逢い、幸せを獲得していくのだ。 >> 続きを読む
2020/04/28 by ebishi
万城目学
簡単に言えば琵琶湖周辺に住む特殊な力を持った者達のお話しです。初めては、少し分かりにくい感じがしましたが、読み進めて行くうちにあっ!って繋がる時があり続きが気になってしかたなかったです。個人的に、後々繋がるのが「本を読んだ!」と感じるので好きなので、とても面白かったです!予測不能な敵に、ライバルの助けラストは感動できるワクワクできる本でした! >> 続きを読む
2015/06/26 by 森山 侑
宮部みゆき
杉村三郎シリーズ第3弾。三郎がバスジャック事件に巻き込まれるとこから始まり、そこから事件後の経緯が三郎をはじめとした周りの人間に波紋を呼びかける。結局のところ自分からしたら善行なのに、他人にとってはた迷惑でしかない行為。そういった小さな悪意が取り返しのつかないほど肥大していく様が恐ろしい。起きた事件やその後。そして三郎のおせっかい焼きな性格が、ほとんど救いのない結末へと繋がっていくのは驚く。続編では噂されている通りに探偵という職業へと鞍替えしていくのだろうか。 >> 続きを読む
2020/11/02 by オーウェン
赤羽雄二
タイトルは0秒だけど詳しく言えば1分以内に多くの考えを出しつくす方法内容はとにかくシンプルで迷った事、イライラした事、これからやりたい事、目標、思ったこと、役に立った情報などなんでもいいから紙に書こうというものそのルールもカンタンで①1分以内で②横にしたA4用紙に③4~6行箇条書きで書くだけ細かく言えばその他にもあるけどほぼこれだけ実際にやってみるとこの1分以内っていうのがポイントで長く書こうとしなくていいからプレッシャーもなく時間も取られないなんといっても1分で次々に書いていく作業が気持ちいい書いた紙も100円ショップのファイルにポンポン入れていくだけ頭の中が驚くほど整理された他のポイントとしては・紙は次々使っていくので出来るだけ安いものやチラシの裏、リサイクル紙など使いまくっても罪悪感の残らないものがいいと感じた・手書きというのもポイントで自分は文字だけならPCでタイプしたほうが速いのだけど矢印やアンダーライン、軽い図などを書くにはやはりPCやタブレットより紙のほうがずっと速いのでやはり紙が一番しっくり来ると感じたシンプルだけどとても有効で価値のあるノウハウだった >> 続きを読む
2017/02/19 by くじら
薬丸岳
刑事・夏目信人シリーズ2作目は長編。鏡で囲まれた部屋で自殺した医師。しかし自殺に疑問を持った検事の志藤は独自で調査を進める。その過程で、刑事の夏目と同じ案件を捜査していることを知る。1作目はすごくテンポが良かったが、さすがに長編となると時間をかけるので緩めになるのはしょうがない。なぜ自殺でないかや、中盤辺りで容疑者が明かされるが、そこに至る動機に対し、多くの人間が関わっていることが分かる。物悲しい事件だが、喪失と再生の展開は見ごたえある。このシリーズはトリックや犯人が誰かというよりも、その裏側にあるドラマこそ見せたい部分なのかも。 >> 続きを読む
2021/01/30 by オーウェン
清水潔
目を引く表紙につられて購入。足利事件、確かに聞いたことがあったが、1人の記者の働きで冤罪判決まで向かっていったことは驚きだった。こういうものを見ると警察が信用できなくなるし、いざ自分がそうなったらと思うと非常に怖い。痴漢の容疑者になったら逃げろ、というのもわかる気がする。冤罪という可能性がある限り、「容疑者に死刑執行を!」と気軽には言えないと思った。後半、少し蛇足っぽくなってしまっていたのが残念 >> 続きを読む
2017/05/02 by highsee
鳩山 玲人
著者の鳩山さんが何をしてきたか、何を感じてきたかが書かれている。具体的な出来事の後にまとめがチェックリストで羅列されているのでhow to本の様に見えるが普通の覚悟で実行できる次元ではないものが含まれており、内容もかなり抽象的で即実行に移せるものはほとんど無い。本の中のエピソードでも、部下や年下の方がうまくやれなかったとき「こうしたらいいのに」と思うものの指導などの描写はないので教えるのは苦手なのか教える気が無いのか。鳩山さんの「こうしたらいいのに」が詰まった本。とは言え50果てしないものを目標にしたら半分くらいはできてしまうものなので心に余裕があるときに再読したい。 >> 続きを読む
2020/02/24 by そまま
武田綾乃
アニメを見ていたんですよ〜とても良いアニメでした。原作が小説とは知らなくて、見かけて購入〜うむうむ、アニメの情景が浮かんできますね。最後のエピローグで不覚にも涙が…滝先生の脳内イメージがハルチカの草壁先生とどうしても被ってしまうwユーフォニアムは健全な青春部活物ってことで(?)男女の恋愛要素もでてきますね。こういうのをハルチカはうまいこと物語に絡めないようにできていますよね。さーて、2巻目を読みますよぉーデビュー作、図書館にあるか?と思い検索したらデビュー作はなくてユーフォニアム1〜3巻があったわ…しかも最近入ったみたいな。。。 >> 続きを読む
2016/05/25 by 降りる人
マイケル・ウィリアムズ
書名や本カバーを見て、熱血少年のサッカー青春といったストーリーを想像していたが、内容は遥かに深いものだった。 英語書名は「Now is the Time for Running」。今こそ走る時だ。 主人公のデオはまさにこの通り、ずっとずっと走ってきた。 内乱で故郷を失い逃げては走り、南アフリカへ行こうと野獣や強盗から走り、より豊かに生きようとトマト園を抜け出して走り、兄のイノセントを探そうと走っては走り回った。 休むことなく。 シンナー中毒で一時は走るのをやめてしまったが、サッカーがもう一度彼に「走れ」と背中を押した。 それが彼をワールドカップまで導いた。 試合の勝ち負けや、生き別れの父をデオが見つけたかどうかは一切書かれずにエンディングを迎えたが、もはやもう知る必要も無い。 勝とうとも負けようとも、見つけても見つけなかったとしても、デオはもう大丈夫だからだ。 一緒に走っていける仲間達が出来たのだから。 >> 続きを読む
2020/06/13 by Moffy
風野真知雄
図書館本。シリーズ第五弾。大鷲にさらわれたという海産物問屋のあるじから謎解きを頼まれた静湖姫。いろいろ調べるうちに、空から人が降ってくるという事件が起きる。しかも、静湖までもが大鷲にさらわれる。その真相は意外なことに。おかまの繁蔵の占い通り、年明けから男たちにもてまくりだった静湖だが、ここにきて占いは間違いだったことがわかる。静湖は運命の人にめぐり会えるのだろうか。 >> 続きを読む
2020/12/19 by Kira
柴崎竜人
星座にまつわる神話を粉々に噛み砕いて解説してくれるプラネタリウム。登場人物が皆個性的。二人のお父さんを信じてる月子ちゃんがかわいい。 >> 続きを読む
2016/10/17 by tomolib
大山 淳子
あずかりやさんシリーズが大好きで、この表紙に惹かれ購入。あずかりやさんと同系の日常物だと思っていたらファンタジーに、恋物語だったり人間の親子関係など上手くブレンドで合わさっていてラストが切なくほろっとする。 >> 続きを読む
2020/08/15 by aki0427k
原田 ひ香
原田ひ香5作目今回も32歳バツイチのりさ子、女性が主役である。ロンダリングって、自殺した物件(事故物件)に住むことで、次の契約時に自殺の説明をしなくてもよくなる。いわゆる賃貸物件の浄化のことである。それをお仕事とするのが主人公りさ子。東京ではこんなに物件が多いのかと思うが、その物件で閉鎖的に過ごす孤独で無気力のりさ子がある物件を住んだ時に人付き合いが始まる。りさ子を取り巻く人達の温かさが無気力のりさ子を変化させる。テーマが面白く、著者のパターンであるランチがまた読んでいるだけでお腹が減ってきてしまいます。これも楽しみの一つ。本当に全作期待を裏切らない! >> 続きを読む
2022/05/20 by odyssey
出版年月 - 2013年12月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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