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2014年2月発行の書籍

人気の作品

      ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

      池井戸 潤

      講談社
      4.0
      いいね!
      •  この物語は野球というスポーツ物であると同時に企業物でもあります。
        池井戸さんはおそらくサラリーマン生活(銀行員)をされていただろう、というリアリティあふれる臨場感あふれる企業の内実とその企業の実業団野球団の行方が交互に描きます。

         中堅所の機械部品メーカー、青島製作所。不況のあおりを受けて、社長はじめ経営陣は
        大変な苦労の連続です。

         そして、不況のせいでスポーツだけでなく企業がスポンサーとなるイベントなども減ってしまいますが、実業団野球部の存続も危ない。

         また、実業団野球もいわば、強ければ企業宣伝になるけれどそこら辺が微妙なところ。アマチュア以上プロ以下。結局、弱ければ企業のお荷物で、経費を考えれば廃部もあり。

         人員削減で仕事がふきだまってしまっているのに、呑気に野球かよ・・という不満の目も絶えずあります。

         もう、全編、崖っぷちの綱渡りの連続で、企業の役員たちも、野球部員たちも、これでもか、これでもか、これでもか!と困難が襲いかかる。
        そのたたみかけが迫力であって、一難去ってまた一難どころか、十難くらいきちゃいます。

         そのリアルさに胸を痛めつつ、共感というよりも、ため息をつく間もなく、それでも野球を続けるんだよ、それでも、会社は存続させるんだよ、とくぐりぬけていくところにはもう、読んでいて、はらはらはらはら・・・・泣いてしまいました。
         
         胸の痛みを感じつつ、やはり、生き延びるサバイバルものの迫力というものがあり、一気に読ませる力はたいしたものです。
        >> 続きを読む

        2018/07/16 by 夕暮れ

    • 他8人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)

      逢坂 剛

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • ドラマ化で話題をとった逢坂剛の「百舌の夜」を、ドラマは敢えて観ずに原作の方を読了
        この作品はプロローグが三シーンある。

        殺し屋"百舌"が、ある男をつけ狙っているうちに、爆発事故に巻き込まれるシーン。
        新谷和彦という男が、仲間にどこか遠方の崖縁に連れ出され、殺されるシーン。
        正体不明の男が、異国で一東洋人が処刑されるありさまをTV画像で見入っているシーン。

        続いて本筋に入ると、崖から落ちて命はとりとめたものの、記憶を失った新谷が再び登場し、さらに爆発事故に居合わせた妻を失った、警視庁公安部の倉木尚武警部が登場する。

        新谷は、自分の過去を辿りつつ、かつての仲間たちに復讐していき、倉木は爆発事故を仕組んだのが新谷らしいことを聞き込み、彼を追い始めるのだった------。

        つまり、自分の過去を突き止めようとする新谷と、その彼を追う倉木の"二重の追跡劇"が本筋であり、そこに百舌や公安の女刑事などを絡ませ、やがて、そもそもの事の起こりとなった爆発事故=爆弾誤爆事件の真相へと物語を収斂させていく。

        かなり入り組んだプロットなんですね。
        読んでる側からすれば、先読みしたくても見当がつかないうえ、ややこしいプロットに、最初は悪態をつきたくなりましたが、じっくり読み込んでいくうちに、実はこのカットバックの手法を応用した実験的なプロットこそ、この作品の最大の仕掛けなんだと気づいたのです。

        この作品を執筆するにあたり、著者は完成までに三年半も費やしたそうですが、それはプロットの仕掛けに凝ったからだけではないと思う。

        この作品のモチーフに、著者・逢坂剛という作家のテーマでもある、"スペイン内戦"の誘因となった"ファシズムへの警鐘"が込められている点にも、三年半の理由があるだろうし、逢坂剛の小説のもうひとつの作風である"心理分析もの"の趣向を、いかに百舌のキャラクターに活かすか苦心した結果が、三年半とも推察できる。

        >> 続きを読む

        2018/04/18 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      破門 (単行本)

      黒川 博行

      4.0
      いいね! kurobasu
      • 直木賞受賞作!

        読もうと思ったらシリーズものなんですね?
        コレを読むために1作目を取り急ぎ読みました。

        まだ携帯の登場しない頃のオハナシでしたが本作は現代、しかも1作目から時間も経ってない設定であった(;´Д`)
        2作目の「国境」を読もうと思ってたけど図書館で予約してた順番がきてコレを読むことに。
        で、冒頭はその「国境」ネタがでてくるのでやっぱり読んどけばよかった~

        やはり関西の「しゃべくり系」の面白さをハードボイルドに合成した安定の面白さですわ(関西弁が伝染っとるゎ)
        ただ、今回も「そろそろ直木賞をくれといてやろうか」的な印象はあるわなぁ。

        劇中劇じゃないけどVシネマ程度のシリーズとちゃう?

        (amazon解説)
        映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る大人気ハードボイルド・シリーズの最高到達点!!
        >> 続きを読む

        2018/09/01 by motti

    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)

      逢坂 剛

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • これはおもしろい。本当に倉木は死んだのか?次作がたのしみです。

        2016/03/17 by rock-man

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      人質の朗読会

      小川 洋子

      中央公論新社
      3.8
      いいね!
      • 人質たちが自分たちのエピソードを話すという前提が何気ない日常の各エピソードに静寂や空虚をまとわせるのです。そこがこの作品の特徴なのだと思います。
        おもしろいというよりは印象に残る作品・心にジワリとしみこんでくるような作品です。
        >> 続きを読む

        2015/05/08 by alten

      • コメント 6件
    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

      岡崎 琢磨

      宝島社
      3.0
      いいね!
      • 1回目の感想。2014.4.12
        購入したものを読了。あるきっかけからバリスタのコンテストに参加することになった美星さんがそこで起こった密室の謎を解決するのが今回のあらすじ。前2作とは異なり、人の死なない密室ミステリーになっている。ミステリー部分がメインになるので、今回はあまり楽しむことはできなかった。あと前作で美星さんから「愛の告白」同然のことを言われたのにはぐらかしているアオヤマがけしからん。なぜはぐらかすんじゃ。理由は次以降になるのかな。まあ、次の巻に期待するか。

        2回目の感想 2017.7.21
        再読2回目。バリスタコンテストに参加することになった美星さんが、そこで起こった異物混入による妨害事件の真相を解く話の筋。前2作よりも今回はミステリー色が強い文章になっている。改めて読むとミステリーとして読み応えがあるものに感じられ、前読んだ時は非常に肝心な部分を読み逃していた点を反省した。続きも引き続き読んでいきたい。
        >> 続きを読む

        2017/07/21 by おにけん

    • 他4人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)

      小手鞠 るい小路 幸也中田 永一宮木 あや子朱野 帰子沢木 まひろ原田 マハ宮下 奈都

      3.5
      いいね! snoopo
      • 中田永一(乙一)の作品が収録されていること、そして本にまつわる話のアンソロジーということで購入。
        しかし、朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」と沢木まひろ「時田風音の受難」以外はすべて『ダ・ヴィンチ』に掲載されたものだった。
        『ダ・ヴィンチ』に掲載される作品は結構クセがあるので苦手だ。
        案の定、この短編集も特徴的というか・・・。


        中田永一「メアリー・スーを殺して」
        おもしろかった。しかし、終盤にかけておもしろさが加速していくような他の乙一の作品と比べると、ややしりすぼみしている。
        あと、主人公の内面の話だと思ってたら外に向き始めたことにもやや違和感があった。
        「メアリー・スー」という理想像は、完全になくしてもいけないのだろうな。

        宮下奈都「旅立ちの日に」
        手紙に書かれた物語と、父からの本当のメッセージの間に飛躍を感じる。

        原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」
        実話が元になっているようだが、小説としての見せ方が中途半端だ。
        ノンフィクションとして書くか、もっと飾り付けるかすればいい。

        小手鞠るい「ページの角の折れた本」
        どうして「あなた」という語りかけ口調なのか。
        ストーリーもなんだかよくわからなかったが、読み返す気にもならない。
        主人公みたいな女の人がとにかく苦手。

        朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」
        夫が情けないのは確かだとは思うが、主人公がすべて正しいような描き方が気に食わない。
        ラストの主人公にキレ方はスカッとしてよかった。

        沢木まひろ「時田風音の受難」
        おもしろい。
        官能小説は読んだことがないが、こういう感じの文章なのだろうか。
        主人公が女性編集者の百山に翻弄されるのと同じように、私も翻弄されていた。
        なおかつ、そうやって振り回されるのが心地良いのもよくわかる。

        小路幸也「ラバーズブック」
        素敵な話だと思う。
        しかし、アメリカっぽさを出しすぎで、押し付けがましい感じがする。

        宮木あや子「校閲ガール」
        校閲ってそんなところまで見てるのか、と勉強になった。
        ただ、やはり苦手な女の人が出てくる。


        全体的に、小説を読むというより、世間話を聞かされるような作品が多い。
        なので、あまり心に残らない。

        強い女の人ばかり出てくるのもひとつの特徴だと思う。
        『ダ・ヴィンチ』が女性向けだからだろう。
        掲載される作品は芸術ではなく商品であり、読んだ女性が快感を得られるようになっている。
        芸能界や海外といったキラキラ感も重要視している。
        そういう作品をうまく集めてくるのは、編集部が優秀でコンセプトが定まっているからだと思う。
        ただ、やはり男性にはうけないだろう。
        私が嫌悪感を抱いてしまうのも、器か小さいということ以上に、仕方ない面が大きいと思う。


        >> 続きを読む

        2015/06/17 by ともひろ

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      麒麟の翼

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ybook

      • 「麒麟の翼」という書名は、作中の被害者がたどり着いた場所を指している。

        建築部品メーカーの製造本部長である青柳武明は、胸にナイフを刺されたまま日本橋の欄干まで歩き、力尽きた。
        実在するこの欄干には、翼の生えた麒麟の像がある。

        事件に関しては、現場近くで警官の姿を見て逃げ出し、トラックにはねられ昏睡状態に陥った八島冬樹が、有力な容疑者とみられた。

        派遣切りにあったというこの青年は、福島県出身だったが、恋人の中原香織とともに、ヒッチハイクで上京したという過去があった。
        その時に目指した場所は、日本中の道路の起点とされた東京の日本橋だった。

        格差社会が生んだ事件としてマスコミ報道がされるなか、被害者の家族、容疑者の恋人はそれぞれ苦しむが、事態は簡単には収束しなかった。

        派遣社員の置かれた理不尽な就労環境が語られる前半は、この作品が格差社会という現代的な問題をテーマにしているかのように思わせる。
        しかし、さらに読み進めた時に感じるのは、現代性よりもノスタルジーだという気がする。

        東野圭吾の人気キャラクターである加賀恭一郎刑事は、シリーズ前作の「新参者」と同じく、この作品において下町的な雰囲気の残る日本橋界隈の商店を聞き込みで歩き回るんですね。

        やがて浮かび上がってくるのは、家族や恋人たちの絆だ。

        昭和30年代の下町の人情を描いた2007年の映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」には、頭上を高速道路に覆われる以前の日本橋周辺が登場した。

        一方、「麒麟の翼」は、携帯電話やインターネットの存在する現代を舞台にしているが、ここに登場する日本橋の風情や人間たちの絆は、むしろ、この映画に見られた昭和へのノスタルジーに近い雰囲気を持っていると思う。

        過去にはあったはずだと多くの人が夢想する「温かい人情」の色で、この作品全体が染められているのだ。

        >> 続きを読む

        2018/11/08 by dreamer

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      幻の翼 (百舌シリーズ) (集英社文庫)

      逢坂 剛

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • mozuシリーズ第2弾。途中倉木が拉致され美希が助けに入りそこでエッチするか!そして倉木が頭の手術されて普通生きているか!でもおもしろい。 >> 続きを読む

        2016/03/17 by rock-man

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      しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)

      小池 龍之介

      幻冬舎
      カテゴリー:法話・説教集
      2.8
      いいね!
      • 最近読んだ本です。
        ときどき出てくる「おやまあ」という言葉で穏やかな気持ちを取り戻しつつ読み切れました。
        喝破する、という言葉が印象に残っています。人とぶつかりそうになったら、ブッダの言葉を思い出してぶつかる理由などないという事にたどり着く事を今後の目標にしていきたいと思いました。
        >> 続きを読む

        2015/05/21 by ターキー

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      金閣寺の燃やし方

      酒井順子

      講談社
      カテゴリー:日本文学
      3.8
      いいね!
      • 小説家って人達はどうして次々と金閣寺を燃やすのだろう?
        本書はその一つの答を提示してくれています。(が、読み終わってみるとメインテーマはそこじゃない気がするのです。)

        水上勉は『五番町夕霧楼』で、三島由紀夫はまさしく『金閣寺』で、金閣寺を燃やした。水上と三島の両作品を、作家の生い立ちまで遡って対峙させて論じた、新しい三島由起夫論の登場か。と思わせておいて、実はきわめて上質な水上勉論になっています。

        水上勉の小説『五番町夕霧楼』とさらに後年執筆の『金閣炎上』は、三島への挑戦であると同時に、実は水上自身が僧職経験者としてひきづりつづけた史実としての金閣寺炎上事件の総括的作品であることを教えてくれます。

        水上勉論としては、素晴らしい、凄い、と絶賛したいものです。
        これを読んでから、『五番町夕霧楼』を読むと味わいが深まるでしょうね。

        でも、物足りない点がいくつかあります。
        (1)三島の『金閣寺』誕生の背景。
        これについては三島自身の金閣寺創作ノートがありますし、やまほど三島論がある中できっと膨大な論考があると思いますが、樸個人としては小林秀雄さんが金閣寺の事件直後に書いた「金閣焼亡」という(小説じゃないよ)論考なんかを三島が読んでヒントにしたのかなと感じています。手元にあったのを読み返してみたんですが、狂人・厭人・狂気などについて語りながら、小林さんは彼の金閣寺放火容疑者(※)と「空しく美しい形を扱っている清君」を似た者として見、「二人とも人生への出口の見つからぬ閉された魂である。」と観ています。
        清君てのは、山下清さんのこと。
         (※)三島は創作ノートの中でいろんなストーリーを模索していたようで、真犯人は別に居る物語も検討していたようです。

        (2)(これは、別の方のレビューにコメントとしても書いたんですが、)
        宗教との関係性でも両人の対比をきちんとしてほしいなと感じました。
        三島は金閣寺では宗教そのものには興味がなかったようですね。でも後年、「暁の寺」執筆のころには仏教心理学の核心ともいうべき唯識にのめり込んでいたと聞きます。つまり、金閣寺のころは(極論すれば)仏教はたまたま材料であっただけですが、次第に禅的なもの、唯識の世界に吸い寄せられていった経緯があります。
        反対に水上さんは出発点が仏教への反撥みたいなところがあったのですから、両人はそれぞれ聖俗の両極から世の中を観ていたのに次第に対極へとシフトしていった。その起点となったのはともに金閣寺放火事件だったということでしょうか。

        もしも、最後まで読んでくれた人がいたら謹んで深謝します。
        本書の感想としては、まず、三島由紀夫は凄い小説家なんだなあと今更ながら感歎し、もう一度『金閣寺』と『五番町夕霧楼』を読ませてくれた著者ならびに、樸にレビューを書きなさいよと下命してくれたお方に感謝です。

        <おまけ>
        水上の『金閣炎上』は完全にノンフィクションであると思います。水上論としては欠かせませんが、小説として見たら、ちっとも面白くないです。
        >> 続きを読む

        2015/10/25 by junyo

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      春、戻る

      瀬尾まいこ

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 春、戻る。

        タイトルに惹かれた。

        瀬尾さんらしい温かみのある文章で、スイスイと読みながらも、不思議さも感じつつ、最後のオチを想像。

        人は、忘れておきたいことも、たくさん抱えながら生きていく。

        でも、それは、大切な何かを置き忘れたままになるのかもしれない。

        それに気づきながら、でも、避けて通るみたいな。

        人は、いろいろな人に包まれているのだということ。

        だからこそ、明日に向かっていく勇気もでてくる。

        そこが、重要なファクターになっている和菓子のようなものかもしれない。
        >> 続きを読む

        2017/10/17 by けんとまん

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      神様のカルテ

      夏川草介

      小学館
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • シリーズ3作目。新しく本庄病院に赴任してきた女性医師の存在が一止の医者としての考え方を変えるきっかけになる巻。その考えが明らかになるまでの過程が読んでいて良かった。心に残ったのは大学病院へ赴任すると決めた一止の送別会でサシで飲んだ大狸先生の「何があっても医者を続けなさい」の一言。辛いことがあっても何かを続けるという意味が大切だという点で読んでいて心に染みた。上手くまとまりませんが感想はこんなところです。 >> 続きを読む

        2016/12/10 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      ぬるい毒 (新潮文庫)

      本谷 有希子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「乱暴と待機」などから辿りついて文字のほう(笑)初めて読んでみました。
        マルチな方のようですが、小説としては「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和さんなんかよりずっとおもしろい!

        女性視点の一人称がおもしろい。
        たぶんこの女性は見た目にかわいらしいが中身は無さそうな感じなんだろうなと思うのだが、こう考えているとしたら非常におもしろい。
        この小説の作者は鋭才なかたでしょうからこういう小説になりますが、はたしてどうなのか...。
        さしずめ、文章が「ぬるい毒」なんですな。
        なるほど!
        >> 続きを読む

        2018/07/29 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      オービタル・クラウド

      藤井太洋

      4.0
      いいね!
      • 藤井太洋さんのを読むのは2作目〜
        ざっくり言って軌道上の宇宙のテロ物です
        アニメの「プラネテス」とか思い出しちゃった。
        >> 続きを読む

        2016/07/30 by 降りる人

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      僕と先生 = I AND TEACHER

      坂木司

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 「先生と僕」の続編。

        頭脳明晰な隼人。
        記憶力抜群の二葉。
        この二人、本当に最強コンビ(笑)

        謎解きや普段の会話も愉しくてミステリーなのにほっこりしてしまう。

        日常のことだけでなくて「優しい人」や「差別と区別」の様な社会的にも話題になっていることが盛り込まれていて1作目とはまた違った味わいでありました。

        今回も隼人の宿題はどれも読んだことがないもので機会があれば読んでみたいと思う。
        特にま行の「黒蜥蜴」は知らなかった~。
        >> 続きを読む

        2016/02/27 by azuki

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      川あかり

      葉室麟

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • おさとのセリフがよかった。

        「お祖父ちゃんがよく言うのです。
        日が落ちてあたりが暗くなっても、
        川面だけが白く輝いているのを見ると元気になれる。
        なんにもいいことがなくっても、
        ひとの心には光が残っていると思えるからって」

        ほのかなあかりを探し、求めて
        いつの時代も人はいつも生きているんだろうと思えた。


        >> 続きを読む

        2016/01/17 by なおみ

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      1歳から100歳の夢(愛蔵版)
      4.7
      いいね! Moffy
      • タイトル通りの本。
        各年齢1人ずつ100人分の夢が綴られている。

        最初はぐちゃぐちゃな線、絵、ひらがな、漢字。
        医師、タクシー運転手、専業主婦、離婚、起業、職を転々、シルバー人材。
        純粋な気持ち、葛藤、希望、次世代へのバトン、自己の見直し、感謝、そして希望。

        十人十色とはこのこと。

        色んな人の夢を読んでいると、自分はどうだろう、と考える。

        想像していた未来とは違うし、不満はない訳ではないが、叶えてきた夢もあった。
        今の夢は………。


        各年齢の方、皆さん顔写真を載せているが、ほんと皆いい顔をしている。
        人が夢を語る時の顔を見れるだけでもこの本の価値はある気がする。

        あなたの夢はなんですか?
        >> 続きを読む

        2018/10/18 by 豚の確認

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      櫻子さんの足下には死体が埋まっている

      太田 紫織

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • なんだかんだで原作読んでるな。

        まだ今観てる話数までは読んでいてアニメが原作を超えてるということは無い。まあ、頁数少ないしライトな作品だからすっと読める。

        所謂人の死なないミステリに分類されるのだろうけど死体が出てくるからそこらへんどうなんだろう?日常系ミステリの死体が出てくるスタイル?版的な?

        まあ、ちょっと主人公の櫻子さんの考えに賛同、共感出来ない部分があるけどまあいいか。

        アニメは良く再現出来てると思う。

        次巻以降も図書館にあるみたいだから暫くしたら借りてみよう。まあ、いつになるかはわからないが。
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        2015/12/09 by 澄美空

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      大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

      森川 友義

      4.0
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      • 「政治学」を専門としながら生物学的な観点で「恋愛」についても教鞭を執る森川教授の著書だ。

        表題と前半部はありがちな本である。だが、類書にないユニークな部分は後半部の「恋愛」パートだ。著者曰く、大学生を「生物学的・歴史学的に」考えた結果、「食料獲得」と「異性獲得」が必須と考え、このような構成になったらしい。

        恋愛を科学的に解釈してるだけあって非常に率直な、もとい身も蓋もない発言が多い。個人的に面白かった文章を下に引用するが、恋愛にロマンを求める方は見ないことをお勧めする。

        〈女子は男子に比べてセロトニンという脳内化学物質が少ないため、占いなどを信じてしまいやすいです。(中略)こうしたセロトニン不足は、食事によって改善できます。(中略)偏食せず、ダイエットはやめて、食生活を大切にすることが重要です。〉

        〈恋愛というのは、失うものが少ない男子が、失うもの(出産や子育てリスク)が多い女子に積極的に求愛し、女子は恋愛に保守的に対応する構図となります(ですから、女子から求愛する告白をしたら損なのです)。〉

        〈キスは相手を吟味する最高の行為です。(中略)キスというのは、口の中にある数えきれないほどのバクテリアを瞬時に交換して相手との相性を確かめるという直接的な行為です。(中略)バクテリアの交換で病気になってしまうのか、バクテリアの交換がスムーズに行われ免疫力がつくのかがわかります。〉・・・

        個人的には、〈女子は基本的に、冗談を言って笑わせてくれる人が好きだからです。お笑い芸人がブサイクなのにもかかわらずモテているのは、まさしくこの笑いの提供に秀でているからです。〉という部分を読んでいて噴き出してしまった。いやそれは確かにそうですが・・・クレーム来ないか、とか少し心配になってしまう。

        実用性に疑問符はつくが、個人的には筆者の他著も読みたいと思わせられた。恋愛の大切さはよく分かったので最後にひとつ。森川教授、恋愛で一歩踏み出す勇気はどこで身につければいいんですか?(泣)
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        2016/08/28 by 飛車香落ち

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出版年月 - 2014年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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