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2014年6月発行の書籍

人気の作品

      楽園のカンヴァス (新潮文庫)

      原田 マハ

      4.4
      いいね!
      • 『楽園のカンヴァス』(原田マハ)<新潮文庫> 読了。

        美術界におられた作者ならではの絵画の描写が素晴らしい。
        本当にその絵を見たくなる。

        ルソーの絵は『夢』や『眠れるジプシー女』など一部を除いて下手だと思うが、この作品を読んでいると、それは何かの勘違いで今見るとすごく感動するんじゃないか、という気持ちにすらなる。

        しかし……


        ※ 以下、内容に触れます。
        ※ また、否定的な感想になります。

        ※ 嫌な方は読まないでください。



        読んでいると、いろんな疑問が生じてくる。

        P80
        「あの手紙をたちの悪いいたずらだとか、嘘っぱちだとはまったく思わなかった。」
        P92
        「天下の名門美術館、ニューヨーク近代美術館の花形キュレーターをからかうために送られた、たちの悪い悪戯の手紙かもしれない。一パーセント、そう疑わないわけではなかったが、九十九パーセントの確率で、ティムはその手紙を信じた。」

        この12ページの間に、一パーセントの疑いが生じた理由は書かれていない。

        P62
        「名前は広く知られつつも、誰もその姿を見たことがない伝説のコレクターだった。」
        P270
        「稀代の名士の突然の訪問を、美術館は当然ながら歓迎した。」

        誰も姿を見たことがないにしては、随分気安く出歩いている。

        ほかにも、出会った直後はツンツンしていた早川織絵が急にティムと心安く出会うようになった理由がわからないとか、近代美術史の世界的権威が真贋の曖昧なままサインするのかとか、一介のアシスタント・キュレーターに大変な意味を持つかもしれない絵画の運命をみんな託しすぎだとか、それほど織絵に情熱を上げているのに自分で動かず、あるのかないのかわからない機会をなぜティムは待ってるのかとか、エトセトラエトセトラ、人物描写や話の展開が雑な印象がある。

        ルソーの未発表の大作の真贋を一冊の書物を読み解いて判断する、という話のネタはすごく興味深いのに、それを取り巻く人物描写や話の展開に疑問が多すぎて、とてものめり込むことができなかった。

        一番許せないと思ったのは、真絵がルソーの絵を見て話す感想に「その通り!」と応えるシーン。
        感想に対して「その通り!」?
        まるで絵の鑑賞に正解があって、私はそれを知っている、と言っているみたい。

        原田マハの作風はこんな感じなんだろうか。
        たぶん、もう原田マハは読まないと思う。
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        2019/10/05 by IKUNO

    • 他12人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      烏に単は似合わない (文春文庫)

      阿部 智里

      3.9
      いいね! Tukiwami
      • ハリーポッターに夢中になった、ファンタジー好きには絶対読んでもらいたいシリーズ。

        若宮の花嫁探し、四家の姫のお話。同じ時系列で若宮と雪哉を書いた2作目と合わせて読むと、より面白いと思います!

        姫達の個性豊かな感じと、八咫烏の世界観で楽しく読み進めれるんですけど、最後謎解きの瞬間
        何となく、「あ、やられた」って騙された感が拭えない。でも、
        そんな風に読み終われたコトが、とても嬉しかったです。

        それぞれの思惑だったり、
        女の怖さのようなモノ?を
        うまく表現してるなーと感じました。

        んーすごいな、阿部千里さん。
        とりあえず次も読まなきゃって
        期待をもてる1作目でした!
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        2019/07/31 by カーコ

    • 他11人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている

      佐々 涼子

      4.5
      いいね! alley_cat
      • 単純に、素晴らしい、凄い・・とだけで言えないものが、ここにある。

        メデイアを通して報じられていることは、ほんの一部に過ぎないし、すべての視点からでもないということ。

        工場再建ということは、ここに暮らす人たちの、日々の暮らしの中にあるということを、ついつい忘れがちになる。

        震災の中で、亡くなられた多くの方や、それにつながることの中にある。

        とはいえ、人間の可能性ということを、強く感じる1冊でもある。

        手にする書籍のかげには、このような現実がある。
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        2017/10/11 by けんとまん

    • 他7人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      水族館ガール (実業之日本社文庫)

      木宮 条太郎

      3.8
      いいね! rinel
      • 1回目の読了。2015.11.22
        市役所の観光課で働いていたOLが出向で水族館に配属になり、イルカのトレーナーとして日々奮闘する姿を描いた話。主人公が水族館に転籍になった理由や上司の堅物先輩トレーナーとの恋(某図書館を舞台にした小説のイメージが抜けなかった)など設定に強引な点があるが、普段知ることの出来ない水族館の裏側やその事情が解りやすく書かれている。良かった。

        2回目の読了。2017.7.16
        最新作を読むために話のおさらい目的での再読。水族館のお仕事の裏側が詳しく書かれている部分はためになる。C1のいきさつの所は読んでいて悲しくなるけれど生き物を扱う以上、必ず直面する問題。主人公の由香が水族館に出向になった理由と先輩トレーナーとの恋の展開はちょっと強引かな。でも「お仕事小説」としての出来はいい。夢中になって読んだ。最新作まで引き続き読んでいきたい。
        >> 続きを読む

        2017/07/16 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      星やどりの声 (角川文庫)

      朝井 リョウ

      4.4
      いいね!
      •  数年前に一度読んだけど、内容を忘れたので読み返しました。

         海辺の町に暮らす一家の子供たちが就活、友達、夢、家族と個々の悩みと向き合っていく。
         この小説の中では「海」が頻繁にでてきて、大きな役割を担っている。この作品の海は、日中は高校生の遊び場、夕暮れ時は人と人の距離が少し縮まるような温かい空間、もしくは家族との思いでを想起させる、ときには切なくなる場所というようにさまざまに意味を持っている。
         ひとりひとりが述べる、どうにもならないと感じている悩みへの苦悩の描写と、この海と町のやわらかく情緒的な描写が互いを引き立ってあっていて、読んでいて感傷的になり、悩みに共感して泣きそうになった。 
         寂しさや苛立ち、くやしさは、それを取り去りたい、和らげたいとおもってくれる誰かがいてこそ、対処できるものだろうと 読み終えておもった。
        >> 続きを読む

        2019/03/16 by Wata_Son

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

      窪 美澄

      3.8
      いいね!
      • うつ病を抱えた男の人と娘に乱暴して捨てた女の人、親に縛られ友を亡くした家出娘がぼんやりと行き当たりばったりで、死にそうな鯨に会いにいく話です。

        自殺をしようとしてる人に鯨を見に行こうなんて提案するなんて、少し現実離れしてる。でもなぜだか、その男の人にすごい親近感がわきました。

        娘を乱暴した女の人も娘のことがキライなんかじゃなかった
        むしろ今にして思えば大事にしてあげれば良かったって思ってる
        だから家出娘を車から呼びかけてしまい、その子が抱える問題を少しでも取り除いてあげたいと思った。その子を救ってもなんも自分の問題が晴れるなんてことがないんだろうなって思いながら
        その人が昔抱えていた問題がいきなり降ってきた時に
        自分まで後悔してしまって、”悪い人”なのに、かわいそうな人になってく
        その人の良心がその人を滅ぼすような

        家出娘も、悲しいのに、どんどん悪い方向に行って
        わかる、とてもわかる。悪いことが起きたら次々連鎖してしまう。そうなっていくのが普通なんだから
        だから余計悲しくて
        私だったらもう構って欲しくなんてないのに女の子は、放って置かれない。
        それがなんだかとてももどかしくなった。食べてくれない食器の中身を見る母の身を、擦り切れていく解決できない少女の心を
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        2017/04/17 by yuri17

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      ペンギン鉄道なくしもの係 ((幻冬舎文庫))

      名取 佐和子

      3.8
      いいね!
      • 出番は少なくてもペンギンの存在感が凄い。いいお話だけど明るい話ではない。

        2019/07/31 by tomolib

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      お文の影 (角川文庫)

      宮部 みゆき

      3.8
      いいね!
      • 怪異についての短編集。

        夢獏枕さんなどと違って、どのお話も人の心情が面白かった。
        どこかほっこりしたり、どこかせつなくなったり。
        怪異と言えば、人外のものなので大体は不気味で怖いという印象だが、宮部さんの視点と文章力はそれを見事に翻していた。

        他のシリーズもあるみたいなので、読んでみたい。
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        2018/10/11 by 豚の確認

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      我が家の問題 (集英社文庫)

      奥田 英朗

      3.8
      いいね!
      • 心のなかの やらかい(夜空ノムコウw)場所を突いてくる小説。コレいい!

        ユーモアたっぷりで優しい視点の短編。非常に心地よく読めました♪
        「ハズバンド」 ダメ夫判明にもやさしい奥さんの視点がドキドキです。
        「夫とUFO」 コレはイジメ問題の大人版か。プレッシャーに押しつぶされそうなことが判明した夫を見守る奥さん。
        「里帰り」 まだ新婚の夫婦それぞれのお互いへむける慈しみの感情、こういうの大事だよな。
        「妻とマラソン」 先ごろ自分も申し込んだ東京マラソン、あのラストシーン、もうコレなんか泣けるで!!
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        2018/07/29 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      87CLOCKERS 5 (ヤングジャンプコミックス)

      二ノ宮 知子

      4.7
      いいね!
      • 二ノ宮センセのPCオーバークロック漫画、第5巻。

        う~ん。確かのこの表紙と帯、牧場ピクニックで新鮮な牛乳に見えますね。でも実際は・・・。きっとリールの延長コードが見えない所に。

        牧場編ということで、牧場一家のオーバークロックを巡る家族模様が描かれています。思春期に入って自分のやりたいことを優先させたがる子供たちと牧場親父のやり取りが微笑ましいなぁ。

        そして描かれるぼっさんの世界。前回でははなっぺのストーカーのような役回りで悪役かと思われたぼっさんの感動ストーリーが花開きます。

        今回はより物理的な所が描かれてきていてさらに面白さが増しています。

        銅の容器の温度による伸縮とかCPU表面の鏡面加工とか・・・。確かに鏡面加工した方が放熱板との接触面積が増えて熱伝導が良くなりそうな気が・・・。

        実は今回旅の途中ですっころんでデジカメを落としてしまいまして、そのデジカメは階段わきの溝を液晶面を下にしてするするーっと滑り落ちて行ってしまいました。と言う訳で頑張ってコンパウンドで磨いているのですが、なかなか傷が取れません。助けて牧場の親父さん!

        昔の3Dゲームの処理でCPU負荷が大きいのって結局はGraphic Processorの処理の柔軟性の少なさに原因があると思います。もとを辿ればすべてはCPUで行われていた処理の一部を別のHardwareで肩代わりしたのが始まりだったと思うんですよね。CPUで実行できる処理の最小単位(命令)の種別は汎用的だったから。そして画像処理が必須かつ頻繁に行われるようになったとき、頻度の上った画像処理にCPU内のリソースを占有されて他の処理や画像処理自体が行えなくなったため(リソースハザード)、CPUの他にHardwareを用意するようになり(Graphic Card)、そのHardwareが進化して今に至る(GPU)ようです。その画像処理用Hardwareも初めは固定機能を順番に処理して表示させる機能しかなかったようですけど、気が付いたら簡易的なsoftwareを実行できるようになってしまいました(programmable shader)。そして今度はGPUの進化がCPUやコンピュータのマイクロアーキテクチャやアーキテクチャに影響を与えてきているというのがここ数年の面白いところかもしれません。GPUに汎用計算させてみたりとか・・・。

        でもこれ(GPU)も実は計算の最小単位(命令)の組合せのシンタックスシュガー(省略記法みたいなもの)に過ぎないんですよね、見方を変えると。そのシンタックスシュガーの振分けをどの単位でグループ化するのかというのと、CPUの命令にするか、別のハードウェア(Hardware acceleration)にするか、はたまたSoftwareで記述するかの最適化という世界もあるような気がします。

        また長文になってしまいましたけど、純粋にすれ違いが楽しい漫画です。

        変な人たちが繰り広げるラブコメが楽しみたい人にお勧めです。
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        2014/07/26 by Shimada

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      自負と偏見 (新潮文庫)

      ジェイン オースティン

      5.0
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      •  モームが著作『世界の十代小説』の中で、優れた文学作品として評価していた一冊。『世界の十代小説』のうち、既に読んでいたのは意外にも少なくドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のみだったので、これで2作目となった。
         内容自体は、多くの批評家が言及しているようによくある、恋愛小説に過ぎない。しかしながら、冒頭の一文”It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.”(「独りもので、金があるといえば、あとはきっと細君をほしがっているにちがいない、というのが、世間一般のいわば公認真理といってもよい。」)のような、人類普遍の、それこそ真理ないし心理を描けている点については素晴らしいの一言に尽きる。タイトルの「Pride and Prejudice」もまた、現代の我々も感じるであろう心情であり、この心情に対する絶対の正解は未だ、誰もわかっていない。しかしながら、本作の中での、ラストに男女がお互いの気持ちを理解し受け入れるというのは、一つの正解の形と言えるだろう。この作品は原著でも読んだし、新潮文庫の最新の訳でも読んだが、どうも訳者によって様々な雰囲気の出方があるみたいなので、いづれまた別の訳者による『傲慢と偏見』を読んでみたいとも思った。
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        2018/01/22 by shinshi

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      「自分」の壁 (新潮新書)

      養老 孟司

      4.8
      いいね!
      • 本屋で見かけたら
        新書の一位だった。
        さすが。

        理解できたかは別として
        いろいろ勉強になりました。

        当時のブログより
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        2016/08/10 by ゆ♪うこ

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      100年予測 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

      ジョージ・フリードマン

      2.0
      いいね!
      • 4年ぐらい前に買って積読本だったが、パラパラめくるうちに読もうと思った。これからの21世紀後半にかけて予測した本。アメリカはこれからも強大な力を誇示して、それに反発する日本を含む周辺国が阻止しようと戦争が起こるらしい。21世紀のテクノロジーを配して戦争も大きく変わるようだが、妙にリアルな描写だった。本当に予測できているのかわからないが、それなりに根拠もあって納得した。 >> 続きを読む

        2019/02/13 by STALIN

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      もしも俺たちが天使なら

      伊岡 瞬

      3.5
      いいね!
      • 谷川涼一は腕は立つがお節介な性分で損ばかりしているイケメン詐欺師。
        ずっと一匹狼だったが、女のヒモで暮らしているモテ男の松岡捷と、いわくありげな元刑事の染井義信とつるんで、性に合わない人助けに乗り出すことに―。
        ところが、それを阻む怪しい人物が続々と現れ、命まで狙われる。
        敵の狙いは何なのか?
        意外な黒幕の正体が明らかになると、物語が急展開する!
        二枚目だが、野良犬みたいな男三人が繰り広げる、クライムサスペンス。

        久々の伊岡さんの作品は、力の衰えを感じさせ、読んでいてイライラし、悲しくなってきました。
        あまりに面白くないので、私の記憶違いかと思ったほど。
        間違いなく、これまで読んできた伊岡瞬さんの著書でした。
        いつもと違うのは発行出版社が角川書店ではなく幻冬社ということ位。
        実はそれが大きいのかもしれません。

        詐欺師谷川は、渋谷駅近くの公園で、若者たちが中年の男性に乱暴を働いている現場にでくわします。
        谷岡が見ぬふりを決め込み現場を離れようとすると、ひとりの伊達な若者が乱闘に加わり、あっという間に若者の群れを熨してしまいました。
        彼・松岡に興味を持った谷川は、松岡の落していった携帯電話を拾い、接触を図ります。
        また、若者たちに乱暴されていた中年は、元刑事で、谷川がある事件を機に「借りがある」と思っている染井でした。
        不思議な縁で結ばれた三人の男。
        谷川を中心に三人の世界は交わり、松岡のこれまでの二十年の人生が明らかにされていきます。
        山梨の葡萄農家の息子だった松岡がなぜ家を飛び出したのか。
        ある日、三人の前に松岡の“妹”があらわれます。
        家が得体のしれない男に乗っ取られると、助けを求めて上京してきたとのこと。
        松岡のパトロン玉の輿夫人や、染井の別れた妻や娘、姿の見えない実業家、関西の詐欺師グループ「クロモズ」…
        複雑に入り組んだ利害関係と人間関係の中、三人は一路、山梨を目指します。

        『いつか、虹の向こうへ』『145gの孤独』『瑠璃の雫』と、過去にすばらしい作品を書いておられるだけに、読み手としての期待値も当然上がっていて、
        その分、期待外れの場合、ことさらに辛辣な印象を持ってしまうのだと思います。
        そんな事情を加味しても、本作は駄作と断じざるを得ません。
        まず主人公三人のキャラクターと設定だけで読み手を惹きつけ、かわそうとしている姿勢が気に入らない点。
        キャラだけで引っ張ろうとするから、自然、語られる物語に現実感がまるで無いです。
        物語の展開にも、構成にも、まったく工夫が無く、たれ流し。
        物語の根幹となる、悪党たちが目論んだ詐欺にしても、ひねりや創意があるわけでなく、ただ目の前に起きたことをつらつら列記しているだけ。
        そこかしこに散りばめられた、「三人ってこんなに凄い」というエピソードにしても、少年マンガじゃないんだからと突っ込みたくなるようなお粗末な代物でした。
        結末も陳腐。
        これで一六〇〇円は高すぎると思いました。

        どうしたんでしょう。
        伊岡瞬も落ちましたね。
        >> 続きを読む

        2014/11/23 by 課長代理

      • コメント 2件
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      夜の床屋 (創元推理文庫)

      沢村 浩輔

      3.2
      いいね! ooitee
      • 大学生の佐倉くんが体験した日常の謎系ミステリー。
        短篇6話+エピソード。


        ◆夜の床屋
        友人の高瀬と山の中で道に迷った佐倉。
        暗くなったところで無人駅に辿り着きそこで一夜を明かそうとしたが、
        駅の近くにある廃屋のような理髪店が夜の11時過ぎに営業していた!!
        何故?と思い理髪店に行ってみると…


        ◆空飛ぶ絨毯
        佐倉の地元の同級生・八木美紀が2か月前に体験した話
        夜中彼女が夜寝てたら絨毯だけ盗まれしまった!!
        なぜ絨毯だけ盗まれてしまったのか?
        そこには彼女が忘れてしまった七夕の夜の約束が…


        ◆ドッペルゲンガーを捜しにいこう
        佐倉のもとに大家さんの孫である小学生の水野君に
        一緒にドッペルゲンガーを探してもらいたいと頼まれる
        面白そうな話だな~ちょっと話に乗ってやろうか?と
        水曜日、佐倉は水野君とそのお友達と
        ドッペルゲンガーが隠れているらしい廃工場に忍び込むが…


        ◆葡萄荘のミラージュⅠ
        大学の友達である峰原から
        峰原の別荘にあるお宝を一緒に探そう!!と宝探しを持ちかけられ
        友達の高瀬を峰原の別荘に向かったが
        峰原は急用が出来たとヨーロッパへ…
        残された佐倉と高瀬は峰原の弟・拓美と別荘でお宝捜しの謎解きへ…


        ◆葡萄荘のミラージュⅡ
        イギリスにいる峰原から佐倉への伝言・頼み…


        ◆『眠り姫』を売る男
        スコットランドの監獄
        監獄で起きた殺人事件
        新入りの囚人クインの秘密と
        秘密を知った囚人のダンとパッドの推理と…


        ◆エピローグ
        佐倉の推理
        八百比丘尼






        推理力の高い佐倉くんが体験した
        日常の謎系ミステリーの連作短編が……
        最後、壮大な怪奇幻想小説へ…
        ( ̄◇ ̄;)エッ?…
        ( ̄◇ ̄;)エッ?…
        ( ̄◇ ̄;)エッ?………と、キツネにつままれた感覚に
        日常の謎系ミステリーがまさかの怪奇幻想小説
        面白いとかじゃなくキツネにつままれた感覚で
        この落差に全部持ってかれた感じ。




        誘拐された女の子
        香りの強い香水
        八木美紀のストーカーと
        取り残された廃工場
        突然の操業を停止した理由に
        日本人の延びた寿命
        150年後の遺産(別荘)の引き渡し…




        正直、佐倉くんの推理って
        観察力があるって言えばそうなのかもしれないけど
        凄いこじつけ~みたいな感じがしてて
        ずっと我が物顔の佐倉くんの推理で終わるのかな?と思った
        まぁ~ラストの佐倉くんの推理も
        規模の大きいこじつけ感があるけど…
        いきなり佐倉君そこまで考えちゃったのね( ̄▽ ̄;)




        ラストその感覚でいくと
        博士がパッドならダンもクインも
        どこかで生きていてもおかしくないし
        子孫が訪ねてくるって…子孫じゃなく本人かもしれないし
        真相を知った峰原君と残された人魚

        これは佐倉君の妄想なのか?
        真実は……!?
        あまりのスケールの大きさにビックリΣ(・ω・ノ)ノ!

        だた私は怪奇幻想小説系が好きなので
        それなら最初からそっち系で読みたかったな
        日常の謎解きミステリーはこじつけ感がいっぱいで
        アレだったけど
        「『眠り姫』を売る男」は面白かった

        いつのまにか八百比丘尼の話になってたよΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

        >> 続きを読む

        2020/04/06 by あんコ

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      すべての神様の十月

      小路 幸也

      4.5
      いいね!
      • 読むと、ほっこりする

        2016/09/24 by asa_chann

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      R 保険査定者・御手洗紗希の事件ログ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

      有沢 真由

      4.0
      いいね!
      • 再読。

        いやぁ、面白かった!

        以前のレビューにも書いたけど、保険って確かにあまり馴染みがないし、いざ支払われる時に実はこうだったとかなんでだよとか思ったりするものだし、契約した時に貰う約款とか殆ど読まない。でも、この作品読んで約款とかは読んだ方が良いんだなあと改めて思った。

        内容は保険会社に勤めている保険査定者の御手洗沙希が必要以上に契約者の問題に首を突っ込んで問題を一緒に解決していく。その事に憂慮しているイケメン上司とのちょっとしたラブコメ要素もあったり。でも、沙希の本命は高校時代の恩師。ただ、この恩師の件がまた深くて重い…その実情が明かされていく場面は息を呑む…本当に息が出来なくなるくらいに辛い。この件に一番ミステリ要素が割り当てられているなぁとも思う。最後の最後で、実はこうでしたとわかるところでは、すげー…と思ったし作者の筆力の高さに脱帽したよね。上手いよ、あんた(笑)

        因みに沙希は必要以上に首を突っ込むけど、ちゃんと常識を持ってやっているし契約者に幸せになって欲しい、支払われるお金を正当な理由で渡せるように問題を解消する、という正義に基ずいた信念から行動しているからトラブルメイカーのような危うさとか危険性は一切ない。何処までも真っ当な想いの上からたまに暴走気味になる、そんな感じ。
        (ん?なんで自分はこんなに必死にフォローめいた文章を書いているんだ?笑)


        コホン。
        このミスはたまーに、こういう当たり作品を読ませてくれるからチェックは怠れないよね。連作短編形式だから一つひとつの話がコンパクトにまとまっていて数十ページの中に起承転結がちゃんとあって凄く読み易い。それが最後に繋がって、全ての謎が明かされていくのだからミステリファンとしたは堪らない。

        そうそう。
        恩師の謎はラスト10ページ位に怒涛の勢いで明かされていくからここは初読の時と同じくページを捲る手が止まらなかったよね。また、してやられたよ(笑)

        あ〜〜〜、面白かった!
        (大事なことなので2回言いました笑)

        今回も良い読書が出来ました!
        >> 続きを読む

        2018/10/28 by 澄美空

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      つながりを煽られる子どもたち――ネット依存といじめ問題を考える (岩波ブックレット)

      土井 隆義

      3.5
      いいね!
      • 現代の子供たちはLINEなどで常に繋がっていないと不安になる、四六時中つながりを気にしている、という話は何度も聞いたことがある。
        キャラだの空気を読むだのイツメンだのも目に見えないカーストなんだろう。

        だけど私の身の回りにはそういう人たちの存在を感じなかった。
        自分をキャラとしてふるまうことも、イツメンという概念も、空気を読むことが暗黙の了解なことも私は知らなかった。
        それは私がそれを認識できない性格か、あるいはもともとそういう考えを持っている人が私のまわりにいなかったか。おそらく両方だと思う。ある意味私は恵まれていると思った。

        強迫観念的なつながりの価値観が生まれた背景には、共同体の希薄化、教師の威厳の低下などがある。だからお手本となる自分のなりたい理想像が見つからず、頼りになる人が見つからず、安心を感じず、とにかく承認を得るためつながりまくる。
        つながったとしても、争いや衝突はしたくないから空気を読んで輪の中からはみ出ないように振る舞う。
        そんな薄っぺらい表面上だけの繋がりから得られる承認も薄っぺらいもので、彼らは当然満足しない。もっと承認欲求を満足させようとさらにつながろうとする。以後ループ。

        もとからの性格、明確にやりたいことがある、才能がある、尊敬できる人がいる、意志が強い人はそんな薄っぺらい繋がりは最初からいらない。
        だけどこのように自己を持っている人や自己を持てるような環境がないからこそ自分がわからずつながりに煽られるんだろう。
        それは価値観が多様化して自由に行動できるような時代になったが、あまりにも開放されすぎて、どこにいけばいいかわからない。どこに自分の拠り所を見つければいいかわからない。
        だからつながりに煽られる人たちは増えるのだろう。

        それでも私の身の回りにつながりに煽られるような人がいないので、本当にそんな人たちがいるのか?と彼らの存在を疑問に思う。いるんだろうけど、それは私から遠く離れた場所にいるんだろう。

        つながりに煽られる強迫観念から抜け出すには、本人の自覚と確信が必要だろうと思った。そのきっかけは拍子に訪れたりするので、その時が来るのを望むのが一番簡単な考え方かなーと思った。
        >> 続きを読む

        2015/05/09 by Nanna

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      偽恋愛小説家

      森 晶麿

      5.0
      いいね!
      • 数年前から気になっていた作家さん、こんなことならもっとはやく読んでおけばよかったと読後は震えたし、一日くらい引きずった一冊。なんというか、物語、キャラクター、文体がすごく好み。夢宮先生かっこいいというありきたりな感想を抱きながらも全ての事件をおとぎ話をモチーフに読み解いていくのが素敵でした。おとぎ話で読み解くが、事件は決して夢物語ではない、夢物語と冷酷な背景のバランスが絶妙です。登場人物のその後が気になるので俗をすぐ読むことを決意しつつ、購入予定本の1位に一気に躍り出ました。読んでいる時間がほんとうに幸せでした。 >> 続きを読む

        2017/10/14 by kaoru-yuzu

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      袴田事件を裁いた男  無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年 (朝日文庫)

      尾形誠規

      3.5
      いいね!
      • 1966年、静岡県清水市の味噌製造会社専務宅で発生した強盗殺人事件は、
        2年後の1968年に静岡地裁で被疑者とされた袴田巌氏に対して死刑判決
        を下した。

        「私はやっていません」。公判で一貫して無罪を主張する袴田氏に対し、
        3人の裁判官うちのひとりであった熊本典道氏は無罪を確信していた。
        しかし、合議の間にも残り二人の裁判官を説得することが出来ず、無罪
        であろうと感じた袴田氏の死刑判決文を書く役目を負わされた。

        公判後、裁判官の職を辞した熊本氏が突然に公の場で袴田氏の無罪を
        主張したのはあの判決文を書いてから約40年後のことであった。

        裁判官には退任後にも守秘義務が課せられる。それを破ってまで声を
        上げた点だけでも熊本氏を評価していいではないかと思う。

        だから、著者のように一私人となった熊本氏の過去をほじくり出すこと
        は必要だったのだろうかと疑問に感じるのだ。

        自身が係わった袴田事件に関しての発言を、美談と受け取るかどうかは
        人によって違うのだろうし、裁判官を辞めた後、ホームレス寸前まで
        行った熊本氏の境遇には様々な要因があるのだろう。だからと言って、
        袴田事件の公判がまったく影響を与えていないとは言い切れないので
        はないか。

        前立腺がんの治療の影響で高齢者特有の症状が出ている熊本氏から、
        著者が聞きたいと思ったであろう肝心な部分はほとんど聞けていない。
        取材対象に迫れずに周囲をぐるぐると回っているだけの印象を受けた。

        取材対象に迫れなくても、書き方が違えばもっと違った印象を受けた
        のかもしれない。著者の感情を抑えてくれればよかったのにと思う。

        尚、ジャーナリストの江川紹子氏の解説には冤罪事件に対する静かな
        怒りに満ちていた。本文よりもこの解説の方がよかった。
        >> 続きを読む

        2017/12/10 by sasha

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出版年月 - 2014年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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