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2016年2月発行の書籍

人気の作品

      また、同じ夢を見ていた

      住野 よる

      4.4
      いいね! kumpe Tukiwami
      • 言葉のチョイスが良く、素敵で幸せな物語。スレた自分には程よい水分補給となりました >> 続きを読む

        2019/12/02 by hiro2

    • 他20人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      カエルの楽園

      百田 尚樹

      3.5
      いいね! ucn_msyk
      • 良くも悪くも思想が反映された話。イラッとするナパージュの連中ですが、実際危機感ないのもよく分かる。さて我が国はどう対処するのでしょうか。 >> 続きを読む

        2019/02/09 by hiro2

    • 他12人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      幹事のアッコちゃん

      柚木 麻子

      3.5
      いいね!
      • 今回もまずまず。こんな求心力ある人に会えたら幸せでしょうね。

        2019/09/26 by hiro2

    • 他7人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      【2016年・第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 神の値段

      一色 さゆり

      2.7
      いいね!
      • まさに巻末の選評と同意見。アート関連の厚みある描写に比べ、警察捜査に関する事柄は薄っぺらなのがおしい。 >> 続きを読む

        2019/06/11 by hiro2

    • 他6人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      七つの会議 (集英社文庫(日本))

      池井戸 潤

      4.6
      いいね! JoyTan
      • エンターテインメント作家の面目躍如。

        「七つの会議」というタイトルであるが、八つの短編小説である。

        東京建電の内部で生じる様々な会議を通して、各々の登場人物の生き様を見ることになる。そういう意味で重要なのは、登場人物達に小さなストーリーを設け、彼らの人生の断面を描くことによって、通り一遍の人物ではないことを読者にすりこみ、知らぬ間に好き嫌いの感覚を持つようになるところだ。

        さて第一話 「居眠り八角」で、東京建電の八角第一営業係長が年下の上司である坂戸第一営業課長をパワハラで訴えるところから、この話が始まるのだが、八角は鼻持ちならない人物として描かれている。ここで我々は嫌いという感情移入を注入させられるのだが、この八角が全編を通じて重要な役回りとなる。

        第二話 「ねじ六奮戦記」は、会議らしい会議はないが、これがこの小説の肝となる。

        個人的には次の第三話 「コトブキ退社」が気に入っているが、話としては傍流である。こういう、ほのぼのとした話を挿入する事で、ともすれば重い題材に一服の清涼剤を与えたいのかもしれない。

        さて、本書は些細な事が発端で、最終的に強度偽装で損害賠償総額1800億円、 航空機・鉄道車両にも運航停止の影響を与えるほどの大騒動となり、結果の重大さを踏まえると、サラリーマン(企業)小説として重くなりがちなのに、そこがやはり池井戸潤で、エンターテインメント作家の面目躍如。
        >> 続きを読む

        2020/07/04 by UZUKI0410

    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

      新海 誠

      3.4
      いいね!
      • アニメーター深海誠の原作アニメのノベライゼーション。転校によって終わった中学時代の初恋から、それぞれが別々の恋を経験しながら大人になっていく物語。最後の場面でそれらしい相手と線路沿いですれ違うシーンや雰囲気が「君の名は」と共通する構成だった。 >> 続きを読む

        2019/07/20 by aka1965

    • 他4人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

      岸見 一郎古賀 史健

      4.2
      いいね!
      • アドラー心理学について全く知らなかったが、
        嫌われる勇気と、続いてこの幸せになる勇気を読むことで
        どういうものかを少しだけ理解できたと思う。

        但し、それを実践にうつすことができるかどうかは
        これからの自分自身の努力次第。

        常に意識していないと、沁みついた思考癖に逆戻りしてしまう。
        >> 続きを読む

        2018/08/20 by ocean

    • 他4人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      まく子 (福音館の単行本)

      西加奈子

      3.9
      いいね!
      • 思春期、成長期が一緒にきてしまうことって、実は人生の中で大きな出来事なのかも知れない、と改めて思いました。
        主人公の慧は、旅館を営む家の小学生。
        クラスの女子に生理がポツポツと始まり、休み時間にポーチをもってトイレに行ったり、心の変化で、今までは何とも思わなかった異性を急に意識し始めたり、自分や周囲の同年代の子ども達の、心と体が変化していくことに嫌悪感を抱き、尊敬できる大人の男性が近くにいないために、大人になることを恐れて、透明な存在になりたい、自分は変わりたくない、と心がざわつく、この年代の戸惑いが、とてもよく表されていると思いました。
        慧の旅館の職員寮に同い年の美人のコズエとその母親が引っ越してきて、美しく不思議な空気をまとっているコズエをクラスメイト同様に意識し始め、どうしてよいか分からなくなる感じ、わかる気がします。
        思春期の心身の成長に心が揺れる感じが何ともいえない。
        西加奈子ワールド感も存分に出ていました。

        クレヨンかな、パステルかな、表紙、挿絵もとても素敵。
        >> 続きを読む

        2019/03/21 by taiaka45

    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      水鏡推理2 インパクトファクター (講談社文庫)

      松岡 圭祐

      3.8
      いいね!
      • 研究者というものは大変なのですね。私は現時点で友達と言える人が一人もいないので細かい気持ちは分かりませんが、友情とはいいものですね。まあ職の違いで少しこじれてしまいましたが、また仲直りができ良かったです。 >> 続きを読む

        2017/04/28 by SM-CaRDes

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      教場2

      長岡 弘樹

      3.3
      いいね!
      • 可もなく不可もなく。

        2020/03/19 by hiro2

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ガンルージュ

      月村 了衛

      4.5
      いいね!
      • 月村さんのお得意エンタメだが、女性が主役。
        しかも2人組という形は初めて。

        自身の息子が誘拐され、それを追うのは元公安の律子と、元ロックシンガーで女性教師の美晴。
        拉致したのは韓国の特殊部隊で、律子の旦那を殺害した張本人もこの部隊に。

        とにかくテンポが良いので、あっという間に進んでいく。
        悲しみに暮れるだとか、そういう描写は出来るだけ簡潔に。
        律子と美晴のコンビで敵をなぎ倒していき、中枢へと迫っていく。

        律子は家で準備をするので包丁を持って行ったりするし、片や美晴は金属バットで相手を迎え撃つ豪快な性格。

        続編はなさそうだけど、こういう風にスパッと終わらせてくれた方が余韻が爽快。
        >> 続きを読む

        2020/02/10 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      プラハの墓地 (海外文学セレクション)

      ウンベルト・エーコ

      4.0
      いいね!
      • 【偽書と秘密結社と詐欺師たち】
         エーコの何とも複雑怪奇な物語です。
         主人公のシモニーニは、弁護士ですが悪徳公証人の手下となり、偽の公正証書を作成する手助けをしながら金を稼いでいました。
         後には、その公証人を排斥して事務所を乗っ取り、自ら偽造文書を作成することを生業にするようになっていくのです。

         さて、そんなシモニーニですが、ある朝目が醒めると自分の記憶が失われていることに気付きます。
         自分の部屋には見たこともないような僧服が脱ぎ散らかしてあります。
         自分で書いた、何やら近日中にやらなければいけないことを記したメモを見ても何のことなのか全く思い出せないのです。

         部屋の中を調べていくと、なんと、自室から隠し廊下が延びており、その隠し廊下はまるでウォーキング・クローゼットのように、様々な服や変相に使うと思われる小道具が収められているではないですか。
         そして、廊下の突き当たりには別の通りに面した全く別の部屋があり、その部屋に残されていた書き付けを見ると、どうやらその部屋の主はダッラ・ピッコラという神父のようなのです。
         確かに、その部屋は僧職者の部屋らしく、飾り気のない部屋でしたが、そんな神父のことなど聞いたこともありません。

         しかも、神父の書き付けを見ると、神父もシモニーニと同じ頃に記憶を失っているようなのです。
         それでは、自分の部屋に脱ぎ散らかされていたあの僧服はピッコラ神父の服なのだろうか?
         神父も、自分と同じように隠し廊下を通って私の部屋に出入りしていたということなのだろうか?

         その後、美食家のシモニーニはレストランでフロイド博士と知り合い、記憶を取り戻す方法として、「自分の臍を見つめながら」なるべく細かいことまで思い出すようにして、頭に浮かんだことは細大漏らさず書き留めるという方法を知ります。
         何とか自分の記憶を取り戻したいシモニーニは、さっそくこの方法を実践してみることにし、日誌の形で記憶を書き付け始めるのでした。

         しかし、シモニーニはやはり度々記憶を失う期間があるようで、自分ではその期間は眠ってしまっているとしか思えないのでした。
         そんな空白の時間、ピッコラ神父は勝手に部屋を訪れているようで、シモニーニが書いた日誌を読み、そこに書き込みを残していくようになりました。
         シモニーニは、覚醒した後、ピッコラ神父が書き残した部分を読み、それを手がかりにしてさらに記憶を取り戻していきます。

         この小説は、このように、シモニーニが書く『日誌』の部分と、それを読んだピッコラ神父が書き加えた部分、そしてその両者を読んだこの物語の『語り手』が書いている部分の3つのパートが混在して進んでいきます。
         それぞれのパートは、異なるフォントで表されていますよ。

         シモニーニの『日誌』は、必ずしも時系列に沿って書かれていくわけではないので、少し錯綜するかもしれません。
         その内容は、幼少時の狂信的な祖父との思い出に始まり、イタリア統一運動を経て、第二期帝政期のパリ、普仏戦争とパリ・コンミューン時代、そしてドレフュス事件へと進んでいきます。
         シモニーニは、これらの時代を通じて、ある時は政府側の密偵として、またある時はキリスト教側に手を貸し、様々な偽書を作り、爆弾テロを煽り、詐欺まがいの行為に及び、果ては殺人にも手を染めていくのです。
         その様なシモニーニの『悪行』が、彼の記憶の回復あるいはピッコラ神父の加除訂正として語られていくという、非常に凝った構成の作品になっています。

         タイトルの『プラハの墓地』というのは、ユダヤを非難するために書かれた『シオン賢者の議定書』のもとになったとされる、シモニーニがでっち上げた偽書を指します。
         シモニーニは架空の人物なのですが(とは言え、エーコは、確かにそのような人物は歴史上存在しないが、様々な人物のモザイクとしてのシモニーニは存在するとも言えると書きます)、小説の形を取って『シオン賢者の議定書』の偽書性を指摘しているとも読めます。

         シモニーニの人生を読んでいくだけでも波瀾万丈で、十分な物語になるのですが、本作は入れ子になっていて、そのような人生を回顧するシモニーニと、それとは必ずしも整合しないピッコラ神父の加除訂正、さらにその上部構造として、その両者を読んでいる『語り手』という複層構造をなしているのです。

         さらには、当初から抱く疑問なのですが、結局のところ、シモニーニとピッコラ神父は同一人物ではないかという謎があります。
         読者にはどうもそのように思えるのですが、しかし、シモニーニの記憶回復が進んでいくうちに奇妙なことも起き始めます。
         シモニーニが書くピッコラ神父の容貌は、ピッコラ神父が自分で思う自分の容貌とはかけはなれており、ピッコラ神父に言わせると、シモニーニは一体誰のことを書いているのだとなります。
         あるいは、その先、シモニーニはピッコラ神父を殺したと書いているのですが、それじゃあ今この『日誌』を読んでいる私は一体誰なんだ?とピッコラ神父は思うわけですよね。

         歴史上の偽書、フリーメイソン、黒ミサ、ユダヤのカバラ秘教主義等々、相当に濃いテーマを縦横に張り巡らせたいかにもエーコらしい作品です。
         エーコファンなら是非お手に取ってみてください。
        >> 続きを読む

        2019/10/27 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション

      山白朝子越前魔太郎中田永一安達寛高乙一

      3.8
      いいね!
      • 再読。やはり久々に読み返すと心に残る場所が変わってくると感じた。初読時に一番好きだったのは表題作。もちろん今でも表題作は大好きだ。次に好きだったのは山羊座の友人。これももちろん今も好き。しかし、前回はそこまで感じなかった宗像君と万年筆事件がすごく印象に残った。宗像君のようなヒーローをちょうど心が求めているのかもしれない。不遇な人生をそれでも持ち前の楽観的な性格とやさしさで生き抜いている宗像君がどんな大人になったのかみたい。私と大人になって再会してまた鮮やかに謎を解いてほしい。案外年限つを経て少しひねくれているのも悪くない。そんなことを考えてしまいました。トランシーバーのラストは恐怖と捉えるべきか感動と捉えるべきか頭の中をぐるぐると解釈がうごめいています。いつかこの作品を読んだ人が他に現れたら議論を交わしたい。ある印刷物のゆくえはホラーですが切ない。恋愛ものとしてもとらえられる。どこかで生きていてくれるラストを考えつつ。これで良いのかもしれないとも考える。人体楽器はほんとにあるような気がするほどリアルに感じました。 >> 続きを読む

        2018/01/14 by kaoru-yuzu

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      小説 言の葉の庭 (角川文庫)

      新海 誠

      4.0
      いいね!
      • 新海作品では一番好きな作品のノベライズ版。物語の舞台となる新宿駅は映画が公開された頃、毎日のように通っていた駅なので、(その後事情があり転職することになったが)とてもこの映画の映像には、思い入れがある。映画ではほとんど取り上げられなかった孝雄と雪野以外の登場人物と二人に関係する設定が加えられ、物語の面に深みが出ていると思う。あと、万葉集に詳しくないので、読んでいて作品のキモであるところを理解しながら読んだとは言い難い。その点はちょっと悔しいと思った。感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2017/05/15 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」 (講談社+α新書)

      荒木 香織

      3.7
      いいね!
      • 自己啓発類の本は読みこみ過ぎると、「こうしなければ、ああしなければ」とつい考えてしまい、かえってプレッシャーとなってしまっているので、いつもパラパラ見です。
        多くの項目の中で一番きらめいたポイントだけを学習するようにしています。
        なのでこういう分類の評価はほぼ全3評価です。^^

        この一冊で一番心に残ったのは、76ページの『基準を「いま」に置く』です。
        過去の経験は確かに大事ですが、良かれ悪かれそれに影響され過ぎるのも本当によくないと思いました。
        一度経験したものは比較的に静態になってしまいますが、人は動態です。常に変わり続けています。時には自分でさえびっくりするほど変わっています。
        なので、常に今の自分に目を向けることが大事。
        極端な話、朝の好調子だって夜まで続くことないかもしれません。
        調整上手は、自己観察上手でもあるのかもしれませんね。
        >> 続きを読む

        2017/10/16 by Moffy

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      キアズマ

      近藤 史恵

      3.3
      いいね!
      • シリーズとはいえ、赤城が数行登場しただけで全くの別物。ドーピングネタも無く素直な感情で読めた。レース描写は少なめ熱血度は薄い。 >> 続きを読む

        2020/07/01 by hiro2

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      象は忘れない

      柳 広司

      3.0
      いいね!
      • 2011年3月11日に起きた東日本大震災。地震、津波に加え福島では東京電力福島第一原発が爆発した。そのせいで多くの人たちが自分の家を捨て去ることを余儀なくされ、不便な生活を強いられた。避難指示が解除されても戻って来る人たちも少なく、町としての機能を果たせずにいる。
        僕はこの小説を読んで、一部裁判所では東京電力の過失を認めるも国の過失は認めていないことに憤りを感じた。福島の不幸な出来事は国の原発政策の至らなさのせいであると思う。
        >> 続きを読む

        2017/10/02 by konil

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      世界が終わる前に BISビブリオバトル部

      山本 弘

      3.0
      いいね!
      • コミケ・ラノベに圧倒されていまひとつ。ラストもちょっと引いた。インターナショナルスクールならではのオープンな感じなのかしら。 >> 続きを読む

        2017/02/01 by tomolib

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ブッダが説いたこと (岩波文庫)

      ワールポラ・ラーフラ

      4.0
      いいね!
      • 『ブッダが説いたこと』(ワールポラ・ラーフラ/今枝由郎訳)<岩波文庫> 読了。

        リランカ出身でパリ大学で仏教を研究する著者による、仏教の入門書。
        日本では仏教は実に身近だが、おそらくそれはジャパナイズされた仏教だろうという意識があり、そもそもブッダが何を言っていたのかを知りたかった。
        (中村元氏の著作群も岩波文庫で購入済み)

        以下、私の理解したように、私の言葉を使って書いてみる。
        理解に間違いがあれば指摘いただけるとありがたい。

        まず、「世界はどのようにできているか」についての考察がある。
        ブッダによると、以下の五つでできている。
        すなわち、「モノ」「感覚器官」「感覚器官とモノとの(あらゆる意味での)接触を感知する機能」「感覚器官とモノとの接触を感知することでモノを識別する機能」「感知や識別により(何かしらの)行動をとる意志」の五つ。

        これらは互いに原因となり結果となり、また結果が原因を生み、終わることがない。
        人はこのように終わることのない事象にイチイチ惑わされており、喜んだり苦しんだり悲しんだり、心の休まる時がない。
        (もちろん、心や心の動きも上記五つに含まれている)

        では、惑わされているという主体は一体何か。
        「我」が惑わされているように感じるだろうが、上記の五つで出来ている世界の中のどこに「我」があるのか。
        そこに気づけば、惑わされている「我」などどこにも無いであろう。
        「我」など無いことに気づけば、惑わされることもないのである。

        ここまでは実に明快に感じられる。
        私は哲学の素養がないので、そういう面では突っ込みどころもあるのだろうが、私にとっては分かりやすいし納得感もある。

        では、実際に惑わされることを無くすには、すなわち「我」など無いことに気づくには、どうすればいいのか。
        単なる知識としてではなく、実際に「我」など無いことに気づく必要があるのだ。

        そのための実践方法が書かれているのだが、ここから急に分からなくなる。
        ブッダは八つの項目の実践が必要だ、と言っている。
        ○ 正しい理解
        ○ 正しい思考
        ○ 正しいことば
        ○ 正しい行ない
        ○ 正しい生活
        ○ 正しい努力
        ○ 正しい注意
        ○ 正しい精神統一

        分からないのは、急に「正しい」という価値判断のようなものが出てくることだ。
        「正しい」とは何か、が何も無いなかで急に「正しい」と言ってくるので分からない。
        そして、これらを実践するとなぜ「我」が無いことに気づけるのか、その道筋が分からない。

        もしかすると、この作品が入門書だから書かれていないだけで、詳しく調べるとこれらの疑問への答えもブッダは言っているのかもしれないが、少なくともこの作品には書かれていない。

        ブッダの考え方はざっと以上のようなことだと思った。

        あと、最後に瞑想について書かれている。

        一昔前までは瞑想というとスピリチュアルで怪しげな印象だったが、最近は瞑想が心身に与える好影響も科学的に解明されてきており、瞑想の一種であるマインドフルネスが世界的に著名な大企業でも取り入れられているというので、かなり敷居が下がってきているように思う。

        一般的に知られている「呼吸に意識を集中する」方法だけが瞑想ではなく、日常の立ち居振る舞いすべてに意識を集中したり、感覚や感情を客観的に観察したり、心の動きを意識したり、といったことも瞑想になるので、ご興味のある方は試されるといいと思う。

        >> 続きを読む

        2019/03/31 by IKUNO

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      バチカン奇跡調査官  ソロモンの末裔 (角川ホラー文庫)

      藤木 稟

      2.5
      いいね!
      • 上空に巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったという
        エチオピアからの奇跡調査の依頼
        しかし奇跡が起きたという『契約の箱』は
        聖職者の兄と弟に持ち出され行方不明。
        奇跡調査の件を教会へ持ち込んだイタリア人・マヌエルと
        平賀・ロベルト両神父は兄弟を追う事になるが
        話はソロモン王時代まで遡り
        シェバの女王の子孫が門番を務める『栄光の門』まで行くことに
        しかし『栄光の門』の前に試練を受けよ!!と、いう事で
        広大な砂漠に放り込まれる…
        砂漠を抜けるまでのサバイバル。
        試練を乗り越えた後は『栄光の門』の入り口へ
        しかし、そこは迷宮…
        ダンジョンを攻略しないと先へは進めない…。


        今回はインディージョーンズ真っ青な冒険小説(笑)
        平賀とロベルトの知恵でどんな仕掛けも解いてしまう…。


        ぱっと見、ひ弱なイメージで少し天然の平賀だが
        頭脳明晰な科学者、
        そして相棒は頼りになるロベルト。
        2人の知恵と知識でダンジョンもなんのその
        この2人は神父でなくてもトレジャーハンターとして
        やっていけるんでないの?ってくらいいいコンビ。
        ただ根底にあるのがキリストなので
        この2人はこのままでいいんだろうけど…。

        今回は正教会や神殿研の諜報部員、ムスリムと絡んできたが
        裏で色々とありそう…。

        今回の奇跡の顛末をローレンが把握してたのと
        秘密結社ガルドウネのジュリアも裏で神殿研とつるみ
        小細工をしてたりと、今後どうなるのか?

        ローレンはちゃんと平賀を心配してるんだなぁ~と嬉しくなった
        平賀も涙ぐんでるよ(ノд-。)クスン

        サバイバルの前までがタラタラしてる感じで読みづらかったかなぁ…
        舞台がエチオピアなんで今までと雰囲気が違う感じ?
        で、秘宝(契約の箱)を探すインディージョーンズ(笑)

        オベリスクとか名前しか知らない単語があったので
        スマホで画像を見ながら読んだよ~。
        これはこれで一つ賢くなった( ・`ー・´) + キリッ


        それと2人のこうゆう関係が好き↓

        砂漠にて…
        『今のうちに言っておきたい。最後の最後だと思って聞いて欲しい。
         平賀、君に出会えたことは、僕の人生の宝だった。
         君と奇跡調査が出来て良かった。本当に有難う』byロベルト

        『そういう台詞は六十年後くらいあたりに言ってください』by平賀

        ロベルトは純粋な平賀に救われてると思う。
        >> 続きを読む

        2016/04/07 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています

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