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2017年7月発行の書籍

人気の作品

      AX アックス

      伊坂 幸太郎

      4.0
      いいね! Tukiwami
      •  母親にすすめられて、「重力ピエロ」ぶりに伊坂作品を読みました。
        人にすすめられると「本当にそんなに面白いの?」と思ってしまうことも多いタイプなのですが、本作は本から手が離せなくなるほど面白かったです。

         以前読んだ「重力ピエロ」は、題材も雰囲気も重かったのですが、本作はコミカルな会話がふんだんに散りばめられていて、とても読みやすかったです。読書初心者の方でも、読みやすい小説なのではないでしょうか。
         【殺し屋】という職業上どうしても暗くなりがちな部分を、恐妻家である主人公の兜のキャラクター性で重くなりすぎないようになっているのが新鮮でした。軽快な会話の雰囲気は、まるで海外ドラマの吹き替えみたいです。
         しかし、コミカルな部分だけではなく、兜が殺し屋を引退したいと悩んだり、他の殺し屋と殺り合うシーンはしっかりとシリアスに書かれていて、それも面白さの理由だと思いました。
         最終章のFINEは一気読み必須ですね、とても面白かったです。
         息子の克己くんが父親の隠し持っていた鍵を見つけたマンションに行ってからのシーンは特に圧巻でした。そういうことか、あのときのあれは伏線だったのか! と驚くことばかり。伊坂さんってすごいです。
         奥さんとの馴れ初め話は、どうして兜が恐妻家になったのか納得がいきました。優しくて温かい、たった数ページのシーンですがすごくほっこりしました。話の締めくくりとして最高ですね!

         こういう作品を読むと、「殺しを題材にしている作品を読んで『面白い』という感想を持っていいのか」といつも思ってしまうのですが、本作はただ殺し屋を描いているのではなく、兜の殺し屋という仕事に対する葛藤・苦悩が描かれているから面白いのだと思いました。
         殺し屋のお話なのに、心が温まるなんて不思議なお話ですね笑
        >> 続きを読む

        2020/07/02 by ゆきの

      • コメント 2件
    • 他7人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      満願

      米澤 穂信

      4.3
      いいね!
      • それぞれが独立した短編であるが、どの短編も完成度が高く、驚いた。短編集でここまでのレベルの作品に巡りあうことは、そうそうないことだと思う。 >> 続きを読む

        2020/09/25 by yano

    • 他6人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      病弱探偵 謎は彼女の特効薬

      岡崎 琢磨

      3.0
      いいね!
      • レビューを見て読んでみました。
        謎解きが得意な病弱なマイと、そのあとのフォローに奔走するおせっかいなゲンキはいいコンビ。マイの推理は病気になぞらえているのがキモ。毎回ラストのゲンキの勘違いで終わるオチもカワイイ。
        この作者の作品は初読みですが、楽しい読書の時間を過ごせました。レビューを書いてくれた人に感謝です。
        >> 続きを読む

        2018/03/04 by かんぞ~

    • 他3人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      流 (講談社文庫)

      東山 彰良

      3.7
      いいね! ybook
      • やっと読んだ。250ページくらいまで中国名の登場人物を覚えられないストレスに苦悩したが、300ページを過ぎたあたりで漢字の負荷が気にならなくなった。

        不条理と無秩序が渦巻く社会に翻弄されながら生き抜く三世代にまたがる家族像をエグいクライムサスペンスに仕立てた壮大な大河ドラマ。

        いずれ過去に埋もれる今日も明日も、止まない暴力の連鎖によって形成されてきた歴史の最先端。

        台湾に成り立ちがあるように、世界に脈打つ血の流れは、文庫になっても重くのしかかる永遠の青春像。
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        2018/07/03 by まきたろう

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

      阿部 智里

      3.5
      いいね!
      • 2018/12 3冊目(2018年通算150冊目)。前作「玉依姫」の出来事を八咫烏サイドの視点から見た話の内容。これまでの体制が滅び、〇〇が一代限りとなった為、八咫烏の未来も永遠とは無くなった形として話が終わる。それでも新たな命が生まれ、新たな希望になるのか?。「第一部完結」ということだが、続きは烏サイドの話が中心になるのかな。とりあえず読み終えた達成感を味わいつつ、続きが出るのを楽しみにしたい。

        >> 続きを読む

        2018/12/12 by おにけん

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      影裏 第157回芥川賞受賞

      沼田 真佑

      3.2
      いいね!
      • 震災の小説ではあるが、そうとは感じさせない。
        むしろ友情が主題の方になっている。

        転勤してきた今野と親しくなった日浅。
        趣味の釣りに勤しむ日々の中で、日浅が転勤することに。
        今野は心の空白が埋められない日々の中で、震災が直撃し日浅の行方が知れないことに。

        釣りの描写がやたらと細かいところは共感できる。
        特に釣りをしている人ならわかると頷ける。

        とんでもない出来事なのに淡々としているのも特徴で、終盤日浅の本性が知れるのだが、今野は何を思うのだろうか。
        >> 続きを読む

        2019/07/26 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      惑: まどう

      光原 百合加納 朋子アミの会(仮)今野 敏永嶋 恵美松尾 由美矢崎 存美大崎 梢法月 綸太郎

      3.5
      いいね!
      • アンソロジーは好きなほうで、よく読む。
        でもこれは面白くない…というか興味が惹かれる話がなくて、とばして読んでしまった。 >> 続きを読む

        2018/01/18 by pink-tink

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)

      山口 周

      5.0
      いいね!
      • 久々に納得感の高い本に出会った。以前から、疑問に思っていたことについて気付きがあった。多くのビジネスマンが論理的な情報処理のスキルを身につけると得られる解がコモディティ化していくという指摘は、言われてみれば当たり前のことだが、それについてどのように対応すればよいのかという真剣な問いに答えていかねばならない。不合理と不条理な課題にぶち当たったときに、以下に判断して、あるいは、決断していくのか。自分自身の中に、しっかりとした価値判断のルールを醸成しなければならい。そこに、美意識が必要になってくるのだろう。何度も読み返したい本だ。 >> 続きを読む

        2019/08/08 by KameiKoji

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      マイ・ディア・ポリスマン

      小路幸也

      3.7
      いいね!
      • さまざまな特殊能力、裏稼業、犯罪スレスレ(いやアウト?)、運命のような縁のめぐり合わせ・・・なのに、なんなんだ、この清々しさ、爽やかさは! 性悪説をベースにしたら、絶対違ったハナシになるハズ。結局は環境や人間関係が人の心に影響して、ハッピーなストーリーになるのね。それがイヤミなく描かれているのがウレシイじゃありませんか。 >> 続きを読む

        2018/10/11 by かんぞ~

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

      ひろゆき

      4.0
      いいね!
      • 言わずと知れた「2ちゃんねる」の開設者、西村博之氏の「こう考えて暮らせば誰だって無敵になれるよ」という本

        ホリエモンと比較されがちですが、人柄、ビジネスのやり方は全く異なります。
        前者は名前で商売しています。後者は名前でも商売できますが、確固たるビジネスモデルを確立しています。

        彼の言動を軽く聞き流していると時に鋭く刺さるものがあるので本当に侮れない。

        以下、刺さった言葉の抜粋

        ・固有名詞で覚えることは無意味(エピソードで落とし込む)
        →三国志の「魏」を英語で言いたい時、英語の直訳が言えないことを嘆くのではなく、「3つの国があって、一番強かったやつ」と言えた者が勝ち

        ・優秀なエリートの中で切磋琢磨してこなくても良い
        もともと優秀だった奴でも、会社の中でもまれて面白さの角がとれてしまう

        ・一定の期間が経つと人はウソみたいに慣れる
        UIの変更で当初クレームに溢れかえるがそれは時間が解決してしまう。
        →UIは「使いやすさ」よりも「慣れ」が重要

        ・お金の使い方について
        友達である限り、迷惑をかけたことにお金で償わない
        見栄のお金ほど無駄なことはない

        ・ギャンブル
        期待値が100を超えるかどうか、超えないとやらない

        ・学歴の使い方
        学歴がある人は参考書に書いてあることが理解できるスキルがある、理不尽耐性もある
        >> 続きを読む

        2018/07/08 by PDL1

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)

      北大路 公子

      3.7
      いいね!
      • 【ふにふにしながら読んだんですけれどね】
         エッセイ集である。
         なんだかタイトルが目についてしまって、内容もよく知らないまま図書館から借りてきたのである。
         これは、あれだ。
         日常的な、ちょっと笑ってしまうようなネタを書いたエッセイ集なのだ。

         困るのである。
         こういうエッセイ集は、読むのは楽しいし好きなのだが、レビューに困るのである。
         いや、面白かったです。
         思わず笑っちゃいました。
         以上。
         これではレビューにならないのである。

         皆さんは、一体、こういう本をどうやってレビューしているのであろうか?
         困らないのか?
         それとも、実は読んではいるのだけれど、レビュー書きはスルーしているのであろうか?
         いや、私、本当に書けない本を除いて、読んだ本は極力レビューを書くことにしているので(そのせいで、時々ろくでもないレビューをあげてごめんなさい)、この本のレビューも何とかして書きたいのだ。

         困ったのである。
         大体、私は、著者のこともまったく存じ上げないのである(どうもすみません)。
         そうだ!
         この本を読んで、著者はこんな人であろうと私が感じたことを書いてみよう!

        〇 おそらく独身の女性である。
        〇 北海道(多分札幌市またはその周辺)にご両親と同居している。
        〇 妄想癖がある。
        〇 酒好きである。
        〇 相撲も高校野球もスポーツ全般が好きである(見る方)。
        〇 ラーメンも好きである。
        〇 割と駄目な人である。
        〇 ここは難しいところなのだが、もしかしたら私とそれほど年齢は違わない。
        〇 高校生の時に数学で0点を取ったことがある(と、書いてある)。
        〇 そして、巻末解説によると、とんでもない人だそうです。

         これでお分かり頂けましたでしょうか?
         駄目ですか?
         どうもすみません。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2020/07/11 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      明治・妖モダン (朝日文庫)

      畠中 恵

      3.5
      いいね!
      • 剣呑 !

        江戸の妖のシリーズ「しゃばけ」から時代はかわって明治。
        明治の妖シリーズなのでしょうか?
        シリーズなの?
        前シリーズも未読だし...ノリきれなかった(;´Д`)
        「剣呑」という言葉だけは何故かのこりました

        (amazon解説)
        江戸が明治に改まって20年。
        煉瓦街が並び、アーク灯が夜を照らすモダンな銀座に、掘立小屋のようにして建つ派出所あった。
        そこで勤務する巡査の滝と原田は、市民から持ち込まれる相談事の解決に奔走するが、
        そこには、明治の世では消えてしまったと思われている妖たちが跋扈していた!

        摩訶不思議な妖怪ファンタジー
        文明開化の世の中で、妖たちはどこ行った?

        第一話 煉瓦街の雨
        第二話 赤手の拾い子
        第三話 妖新聞
        第四話 覚り 覚られ
        第五話 花乃が死ぬまで
        >> 続きを読む

        2018/08/17 by motti

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

      若林 正恭

      4.0
      いいね!
      • あの漫才のオードリーの若林さんが書いた本。

        この本は、キューバへの一人旅のお話なんですが、
        単に、タレント本ではなく、少し骨のあるメッセージ性もあり。

        私も若かりしころは、何故かゲバラに憧れた時もあり、
        いまだに「ゲバラ日記」手元にあります、(今見ると、昭和43刊行)、
        約50年前のはなし。

        「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?
        あなたの今の生き方はどのくらい生きるつもりの生き方何ですか?」
        というゲバラの名言があります。

        本の題になっている部分を抜き出すと、

        カバーニャ之の要塞、死んでいるかのように寝そべっている野良犬に
        なぜか目を奪われた。薄汚れて手厚く扱われてる様子はないがなぜか、
        なぜか気高い印象を受けた。
        東京で見る、しっかりリードにつながれた、毛がホワホワの、サングラスと
        ファーで自分をごまかしているようなブスの飼い主に、甘えて尻尾を振っている
        ような犬よりよっぽどかわいく見えた。 なぜだろう。

        自由と貧しさ、・・・何を優先しますか。

        そんな、思いをのせながらの、3泊5日の旅でおます。
        >> 続きを読む

        2020/03/14 by ごまめ

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      六道先生の原稿は順調に遅れています (富士見L文庫)

      峰守 ひろかず

      3.0
      いいね! Tukiwami
      • 物ノ気(もののけ)という妖怪の元となる人間の負の思いが凝ったモノを糧として、その物ノ気が持っていた思いを題材に、小説を書いている六道先生。
        いくらネタがあっても、それをきちんとした読み物にするには、それなりの手腕が必要。
        空っぽな妖怪だと自嘲していたけども、立派な作家さんですよ!…と、担当編集者の滝川さんだけでなく、私もそう思います。
        >> 続きを読む

        2019/07/18 by koh

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      散歩する侵略者 (角川文庫)

      前川知大

      4.0
      いいね!
      • 映画の沼に落ち、文庫化してからいそいそと買ったもののずっと積読していたが、いやー、買ってよかった読んでよかった。一言で言えば映画とノベライズの見せ方の違いを楽しみつつ物語の新たな魅力と大きな宿題を突きつけられる。そんな印象です。物語全体が映画と共通して人を構成するものはなんだ、愛ってなに?人は概念でできているのか概念がなくなるとほんとうに失ってしまうのか、常に考えてしまう作品です。小説版は真治が宇宙人から真治になっていくまでなにを思いなにに気付き過ごし変化したのかを知ることができます。文体からもただの観察者から当事者に変わっていく姿
        ラストに背負った大きな罪に対する心情にこちらも二人の今後を祈る気持ちでページを閉じました。個人の概念だけではなく国や戦争など様々な危機を静かに描くこの作品はほんとうに惹かれます。映画版のDVDも買ってもう一度あわせて楽しみたいです。
        >> 続きを読む

        2018/06/10 by kaoru-yuzu

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      バチカン奇跡調査官 二十七頭の象 (角川ホラー文庫)

      藤木 稟

      2.0
      いいね!
      • バチカンのピナコテカ(絵画館)に飾られている
        『フォリーニョの聖母』の前に午前2時、聖母マリアが現れ
        "ファティマ第三の予言が現実になる"と警告した。
        その様子を何者かが撮影しネットに流したのだが
        この動画は奇跡か?捏造か?
        真実を見極めるため調査に乗り出す平賀とロベルト
        なんの進展もなく日にちが過ぎるが
        そんなある日、TVの緊急特番でこの予言の動画が流れ人々の不安が広がる
        サンピエトロ広場に集まる人々…




        一方ローマの郊外では悪魔の仕業とされる変死事件が続けて起こる
        十字路に描かれた悪魔の紋章
        紋章の中での死体

        エンマ・ドナート♀24歳
        ルカ・コンテ♂19歳
        カメーリア・バッジョ♀27歳
        ゾーマ・ゴッティ♀22歳
        フランチェスカ・プーマ♀11歳
        マリオ・ローレ♂16歳
        ジーナ・パドアン♀14歳
        ビアージョ・マランゴーニ♂9歳
        心臓をえぐり取られた乳児

        意味不明なメッセージ
        長い尻尾の黒い悪魔


        ローレンの息のかかったカラビニエリ(国家治安警察隊)の
        アメデオ大尉とフィオナ捜査官が事件を捜査


        聖母の予言の謎と連続殺人事件の謎。
        今回は心理学者のフィオナがメインの作品


        27頭の象と戦うキーン・ベニーニ

        悲劇の俳優ライモンド・アンジェロ

        買い置きの風邪薬

        赤いドレスの女

        ダニエラ・シュミッド♀17歳=保護された思い込みの激しい女の子


        最後、怒涛のようなな謎解き
        真実とはシンプルで偶然が重なり便乗したもの。


        前半、タラタラし過ぎで読むのが辛かった・゚・(ノД`)・゚・。
        平賀とロベルトの活躍を読むはずがぁ……
        ファティマ第三の予言楽しみにしてたのにそんなオチ?
        今回はフィオナ捜査官がメインで番外編って感じの内容かな?
        そう思って読むと悪くはないけども……(-ω-;)ウーン
        >> 続きを読む

        2017/09/08 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      濱地健三郎の霊なる事件簿 (幽BOOKS)

      有栖川 有栖

      3.0
      いいね!
      • 作家アリスと学生アリス以外に出来た新シリーズ。

        霊を扱う探偵というのは数多くいるが、幽霊そのものが見えることで解決に導いていこうとする探偵である。

        ホラー的側面もあるが、基本はミステリであり、やはり幽霊が見えるという点で、容疑者に取り憑くというのは基本。
        そこからいかにして解決するかを、助手のユリエと共に協力していく。

        「黒々とした孔」の犯人側からの視点。
        謎にしている凶器と共に、濱地の能力が活きるラストが実に上手い締めくくりだった。
        続編もそのまま読んでみたくなる。
        >> 続きを読む

        2020/07/02 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      妖奇庵夜話 花闇の来訪者 (角川ホラー文庫)

      榎田 ユウリ

      3.7
      いいね!
      • このシリーズは今まで読後に何かしらほっこりしたものを感じさせてくれたのだが、本作は違っていた。いつまでも心の闇を映し出すようなラストに花吹雪が重なって、暗いイメージがこびりついている。美しいはずの桜も、見る者の心によっては重苦しいものとなるようだ。

        本作に救いがあるとすれば、殺人事件の容疑者としてマメにかけられた嫌疑がすぐに晴れたことだろうか。憂いの続く洗足が、わずかな間だが心の鎧を解いて夷に甘えるシーンがいい。その夷が、洗足が飲み下した桜の花びらに嫉妬するという艶っぽいくだりまであって、作者のBL作家さんとしての面目躍如といったところか。現代人の心の闇を映したまま、次作はどうなるのだろうか。続きを早く読みたいような、怖いような気分でもある。

        >> 続きを読む

        2017/12/26 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      少女は夜を綴らない

      逸木 裕

      4.0
      いいね!
      • 友人が死んでから加害恐怖になってしまった理子。
        妄想でクラスメイトをいかに殺すかを日記に綴っていたが、親友の弟が現れてからは一変。
        僕の父親を殺すため手を貸してほしいと言われる。

        危うい雰囲気漂う中身だが、日記だったり起こる事件に対してしっかりと蹴りをつけている印象。
        疑心暗鬼を抱く理子に対して、その答えを見せていく納得はできる。

        それとボードゲーム研究会なるものが意味あるかどうか微妙だったが、最後にその役割を果たし、自分の立ち位置を明確にするためのものだったのが良い。

        それにしても兄の処遇はどうなるのかだとか、フォローがない点が多いのは気になる。
        >> 続きを読む

        2020/09/17 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫)

      倉知 淳

      3.3
      いいね!
      • 作品の肝であるトリックが無ければ、
        只のありきたりなミステリーで終わっていただろうが、
        そのトリックが酷過ぎる。フェアではない。
        >> 続きを読む

        2019/08/28 by UNI

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています

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