こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


2018年5月発行の書籍

人気の作品

      ファーストラヴ

      島本 理生

      3.7
      いいね!
      • 父親を殺して収監された環菜。
        臨床心理士の由紀はノンフィクション執筆のため彼女と面会を重ねるが、殺したその動機が見えてこないことに疑問を持つ。

        基本2人の物語だが、それと同様なほどに関わってくるのが担当弁護士の迦葉。
        彼は由紀ともある関係であり、由紀の方も過去に秘密が。
        また環菜の方にも虚言癖があることが分かる。

        かなり読むのに時間が掛かったが、裁判に入っていくと別の真実が見えてくる。

        はっきりと答えを出すタイプの作品ではないので、そこを踏まえると人間は一筋縄ではいかない代物というのが透けて見えてくる。
        >> 続きを読む

        2019/09/10 by オーウェン

    • 他5人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      水中翼船炎上中

      穂村 弘

      3.8
      いいね!
      • 短歌をやっている若い人に支持されている歌人という印象があって、私にはわかりづらい歌を詠む人というイメージがあったのですが、17年ぶりの歌集ということと、本の装丁が素敵だったので、思わず購入。

        最初にさらっと読んだときは、やっぱりわからん、という感じだったのですが、再度読み直してみると心にじわじわ染みてくるものがある。

        穂村さんの子供時代から現在までを詠んだ歌が、各時代ごと(?)にカテゴライズされている。

        ちょっと不思議な(よくわからない)歌もありつつ、日常の何気ない一瞬やワンシーンを切り取った歌が多い。

        例えば下記の二首。

        ・二度三度噛みついているおにぎりのなかなか中身の具が出てこない

        ・なんだろうときどきこれがやってくる互いの干支をたずねる時間

        「あ~、あるある」と激しく同意するものの、これを短歌にしちゃう感性がすごい。

        それから、

        ・冷えピタを近づけてゆく寝息から考えられるおでこの位置に

        きっと熱を出した家族のために冷えピタを貼ろうとしているんだけど、起こさないように電気を付けないまま推測で貼ろうとしている、という様子がありありと浮かんで思わず笑ってしまった。と同時に、こんなことでも短歌になるんだ!と驚く。


        そんななかで私が特に好きだなと思ったのは、子ども時代の歌と家族の歌だ。

        ・ブラウン管にぺたっとつけた足の裏 みんみんみんみんみんみん蝉が

        から始まる一連の夏休みの歌は、パンツ一丁できゅうりのキューちゃんをかじっていたり、庭のひまわりを眺めていたり、プールバックに蝉の抜け殻が入っていたり、夏休み中の男の子の何気ない日常が詠まれている。全く同じ思い出はないはずなのに、ひとつひとつの歌から立ち上ってくる夏休みの空気、夏休みの気分はまさしく私自身もかつて経験したもので、読んでいるうちに自分自身の夏休みの風景がよみがえってきた。

        家族の歌も、何気ない場面ややり取りが詠まれている。

        ・お茶の間の炬燵の上の新聞の番組欄のぐるぐるの丸

        ・おまえの名前はなんだっけ?繰り返し繰り返し訊く子のペンネーム

        何だかほほえましいなと思って読んでいると、どうやらお母さんが亡くなったらしいことがわかる。一転、何気ない日常の出来事が、もう戻らないかけがえのない時間として、胸にしみてくる。

        何気ない景色、何気ない会話、何気ない出来事というものは、普段意識することがないゆえに、気づいたときにはもう戻らない遠いところにあり、そういう何気ない日常こそが、何よりも大切なものなのだ、と改めて思う。穂村弘の歌を読みながら、自分自身の子供時代を懐かしく思い出していた。遠い昔に置いてきたと思っていたものが、実は自分の胸に宝物のようにしまわれていることに気づかせてくれる、そんな一冊。






        >> 続きを読む

        2019/07/27 by asaki

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)

      三浦 しをん

      4.0
      いいね!
      • しをんさんの家族って面白い。懐かしいマンガのとある強烈なシーンが記憶からよみがえってびっくり。 >> 続きを読む

        2018/10/29 by tomolib

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      探偵AIのリアル・ディープラーニング (新潮文庫nex)

      早坂 吝

      4.0
      いいね! ooitee Tukiwami
      • 人工知能のAIを探偵に据えるというアイデアが面白い。

        謎の死を遂げた父親の残した遺産である人工知能の相以。
        会話も可能な相以と二人で息子の輔は父の死の解明、そして相以を奪おうとするテロリスト集団「オクタコア」の陰謀に立ち向かう。

        ディープ・ラーニングを知らなくても一応説明はある。
        ただある程度ITの知識があったほうが楽しめるのは間違いない。
        フレームやシンボルグラウディングなど、人工知能に欠かせない問題がそのままミステリとして生かされる。

        時折コミカルな会話ながら、突如として重い描写もある。
        連作としてよく出来ているし、続編もありそう。
        >> 続きを読む

        2019/01/05 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      未来

      湊かなえ

      4.5
      いいね!
      • ひさびさにイヤミスが読めました(´Д`;)
        もちろんずっと告白みたいのを求められるのはウンザリでしょうからその後の少し円くなっている感覚も良かったのですが。

        本作、温かみのある系のハナシかな?
        まてよ?ホントにSF的なの?
        いろいろ思いながらどんどん読んじゃいますね。

        しかし徐々に嫌な感じが出てきて、色々なジャンルの嫌な出来事を塗りたくった集大成となってます(´Д`;)

        一気にラストまで読むと、読後感のコントロールも良い方にされたような気にもなります。

        でもやっぱりスキャンダラスで酷い、嫌な感じの集大成かなぁ...




        (amazon)
        「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。
        送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワーールドの集大成!
        待望の書き下ろし長編ミステリー!!
        >> 続きを読む

        2018/12/05 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      連続殺人鬼カエル男ふたたび

      中山 七里

      3.5
      いいね!
      • グロいのは前作と変わらないが薄気味悪さは薄れた。あの人があっさり死ぬわけないとは思っていたのでまあまあ予想はついたが、渡瀬ならもっと早く捕まえられるのでは…。管轄とかいろいろあるせいかな…。 >> 続きを読む

        2018/12/04 by tomolib

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      万引き家族【映画小説化作品】

      是枝 裕和

      4.3
      いいね!
      • 所詮寄せ集めの疑似家族、崩壊してくのは目に見えてる訳で。もっと巧い生き方あるやろって言うのは簡単だけどね… 映画は未観。 >> 続きを読む

        2019/07/10 by hiro2

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      滅びの園

      恒川 光太郎

      5.0
      いいね!
      • 疲弊したサラリーマンが異世界に迷い混み、居心地よく暮らしていたら、元いた世界がとんでもないことになっていると知らされる。異世界と現実世界それそれで話が進み、謎を残したままラストへ。あの人どうなったのか、とか本当はどんな施設か、など気になることがいろいろあるのが良い余韻。久々に読んだ恒川作品はとても面白かった! >> 続きを読む

        2018/08/25 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      夢で見たあの子のために (2) (角川コミックス・エース)

      三部 けい

      4.5
      いいね!
      • 最新刊が出たので再読。
        結構内容忘れてたな。
        なかなか話が進まんと思ったら、ヒキで一気に。
        うわあ。
        続きどうなる?
        >> 続きを読む

        2018/12/06 by ㋚㋣㋛

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

      借金玉

      3.7
      いいね!
      • 発達障害の若い人たちと、どのように接したら良いのか模索中。
        この本は発達障害者が、普通のことを普通にやるための方法を解説する
        「日本一意識の低い自己啓発本」となっています。

        幼少期から社会適応が全くできずと書かれていますが
        早稲田大学を卒業され、一流企業に就職し、その後起業されているので、
        相当優秀な方だろうと思われます。

        5章「仕事」「人間関係」「生活習慣」「依存」「生存」にわかれています。
        特に第2章「全ての会社は『部族』である(人間関係)」については、とてもわかりやすく、
        会社の新人さんに説明するのに最適だと感じました。

        この本を読んでADHDの人の特性も垣間見る事ができ、勉強になりましたし
        障害の有無に関係なく、全ての人がなんとかやっていき、幸せに生きていけるような社会でありたいな〜と感じました。そのとっかかりのような物が見えたので、読んで良かったです。
        >> 続きを読む

        2019/07/16 by kucoma

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      瑕疵借り (講談社文庫)

      松岡 圭祐

      3.5
      いいね!
      • 松岡さんといえば主人公は女性、のイメージが強かったのでこういった連作短編は意外だった。訳あり物件に住んだうえに、住人や遺族の心残りみたいなものを解決して去っていく不思議な主人公。これって、たまたま訪ねる人がいたからスピード退去であって、それなりに長期間住んでる場合もあるのよね。興味深いという意味では面白い作品だけど、不幸ばかりなので、シリーズ化してほしいようなそうでないような。 >> 続きを読む

        2018/07/25 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      僕のジョバンニ 3 (フラワーコミックス)

      穂積

      4.5
      いいね!
      • とても面白いです。穂積さんの本領発揮です。次巻以降も楽しみです。

        2018/06/20 by greentea

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      生きるとか死ぬとか父親とか

      ジェーン・スー

      2.5
      いいね!
      • 気軽に読めたのは良かった。
        ただ40歳過ぎた著者が今でもしっかり『娘・子供』で有り続けているのにはちょっと驚いた。
        多分、子を持つ親なら自分と同じ違和感を持つ人が多いんじゃなかろうか。
        著者には悪いけど、人は自分の子を持って初めて親の真の姿が見えてくると思う。
        ちなみに批判ではありません。子を持ちたくても持てない人も世の中にはたくさん居るので・・・。

        >> 続きを読む

        2018/09/22 by キトー戦士

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      一発屋芸人列伝

      山田ルイ53世

      4.5
      いいね!
      • 一発屋芸人、というと「昔の栄光も今は・・・」と、惨めさや悲哀を感じてしまうが、彼らはそれぞれの居場所で芸人として行き続けている。
        特筆すべきは、自らも一発屋芸人だと語る著者の、芸人たちとのインタビューの距離のとり方。同じ芸人仲間という馴れ合いを捨て真摯に向き合い、違和感があるとそれを見逃さずに追求する。浮ついていない、つまり、誠実なのだ。とはいえ、ガチガチに堅い文章ではなく、そこは芸人らしく、ちゃんと落しドコロもあって、読んでいて思わず「うまいこと言うな~」と唸ってしまった。意外な収穫を感じた本。
        >> 続きを読む

        2019/02/12 by かんぞ~

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      憂鬱な10か月 (新潮クレスト・ブックス)

      イアン マキューアン

      4.3
      いいね! Tsukiusagi asuka2819
      • 憂鬱な気持ちで誕生の日を迎えようとしている主人公は、なんとお腹の中にいる胎児。
        ジオ等から情報を収集し、博識で常識があります。
        そんなすごい胎児の母親は、夫の弟と不倫をしていて殺人まで犯そうとしています。
        自分は生まれたらどうなってしまうのか。

        胎盤からワインを嗜むという胎児らしくないコミカルさに笑わせてもらったり、
        母親のお腹に向かって蹴ったり手摺を持たないで階段を下りる母親へ危険を訴えたり。
        お腹の中でどのように感じているか、読んでいて想像力を掻き立てられるのが楽しかったです。

        終盤、自分は生まれてこないほうが良いのかも、と覚悟を決めようとするのが切ない。
        もっと切なかったのは、母親がベビーグッズを買った形跡がないことを知っていること。
        妊婦検診ちゃんと行っているのかな。心配になりました。

        破滅が待っているであろう未来、というどうしようもない展開でしたが、意外にも物語のラストはとても感動的で。
        この感想打ち込んでいる今も涙が止まらないくらい。
        生命の誕生ってなんて美しいのでしょうか。

        現在自分自身が臨月を迎えていて、不安もあったり、ずっと一緒だったから出産を迎える淋しさもあったのですが
        (転職したばかりで慣れない中、共に過ごした相棒だと思っています)
        早く会いたいなと幸福感に満たされました。
        月うさぎさんのレビューのおかげで読むことができた本です。
        このタイミングで読めて本当に良かったと思いました!
        >> 続きを読む

        2018/12/04 by あすか

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      烏百花 蛍の章 八咫烏外伝

      阿部 智里

      5.0
      いいね!
      • 外伝短編集。それぞれ素晴らしい。すごい世界観。完成されてるな…。

        2019/01/21 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      いつかすべてが君の力になる (14歳の世渡り術)

      梶裕貴

      5.0
      いいね!
      • 声優・梶裕貴さんの今までをちらっと覗いて見てる感覚でした!
        今では仲良く見える同じく声優の代永翼さんとは昔はライバルでたくさん戦っていたことなどこの本をよむことで梶さんの意外な一面が覗ける気がします!
        声優という職業を多くの人に知ってもらいたいという気持ちがとても伝わってきました( ´∀`)
        魅力が詰まった一冊だと思ったので興味のある方は是非!
        >> 続きを読む

        2018/12/13 by ゆきの

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ロンリネス

      桐野夏生

      3.5
      いいね!
      • 女性脳

        人と関われば必ず妬み嫉みも出てくる。
        家族とは、親子とは、友情とはなんぞ。
        愛だけは純粋なものだと信じたくなる。

        女性脳がいちばん活発なお年頃なんだよね。゚(゚∩´﹏`∩゚)゚。
        >> 続きを読む

        2018/07/15 by motti

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ペンギンは空を見上げる (ミステリ・フロンティア)

      八重野 統摩

      3.5
      いいね!
      • ロケット開発のエンジニアを夢見る佐倉ハル。
        大人の力を借りずに、風船ロケットを飛ばす実験を繰り返している。
        そんなハルのクラスにハーフの鳴沢イリスが転校してくる。

        冒頭から相手のセリフは出るのに、ハルのセリフは独白のような形。
        これには訳があるのだが、そのことについて隠そうともしてないし予測も出来る。

        でもこれは少年少女の辛い境遇を描く青春もの。
        いかにして乗り越えていくのかを、ロケットが飛ぶのと掛け合わせている。

        一歩を踏み出すその足跡がはっきりと見える。
        心地よい余韻がラストに得られるジュブナイル。
        >> 続きを読む

        2018/09/24 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)

      大倉 崇裕

      3.0
      いいね! ooitee
      • 安定の面白さ。偶然がすぎることもそれはそれで良し。魔性の女っぽい人がでてくるが、あんな人が近くにいると調子が狂って自滅することもあるのね。びっくり。 >> 続きを読む

        2018/09/05 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています

出版年月 - 2018年5月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本