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真藤 順丈
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オリオンビール、古酒(クースー)、島らっきょ、海ぶどう、ミミガー、ラフテーを肴に締めはソーキそばで「まーさん!」沖縄の食文化は、すっかり僕ら日本人(ヤマトンチュ)に定着したが、島が背負ってきた受難の歴史、沖縄人(ウチナンチュ)の胸中を表面的にしか知らないことを痛感。島民の4分の1が狂気の大戦で犠牲になった島で生きてきた人々の魂が宿るような541ページに及ぶ戦後史青春群像小説超大作。戦果アーギャー、瀬長亀次郎、特飲街、戦闘機墜落事故、毒ガス兵器漏洩事故、米兵による暴行、殺人事件に痰を発したコザ暴動などフィクションながら、史実に沿った物語展開に、当時の沖縄の空気感を追体験しているようなリアリティで迫ってくる。自然豊かな南国の歴史と文化、営みこそ宝の島だったウチナンチュウの私財、命、アイデンティティを奪い、翻弄してきた日本(ヤマトン)と米国(アメリカー)の二重構造社会は本土返還から半世紀が過ぎた現代も変わっていない。宝の島には、ウチナンチュウたちの生きる力と共に、不条理に翻弄され続けてきたさまざまな遺恨がDNAとして宿っていることを理解しないと、いまだ距離感があるヤマトンチュウとウチナンチュウの心のブレは縮まらない気がした。 >> 続きを読む
2021/07/04 by まきたろう
芦沢 央
実話風の怪談は怖い。自分は占いの類いは信じたくないから聞きに行かない。本作のように占い師の言葉を疑ったらよくないことが起こるならますます行かないわ。神楽坂がよく知らない土地で良かった…。 >> 続きを読む
2019/07/14 by tomolib
ジョー イデ
【こうして彼は探偵になった】 IQ……知能指数じゃなくて、アイゼイア・クィンターベイという本作の主人公である黒人男性のニックネームです。 彼は、無茶苦茶治安の悪い、ロサンゼルスのサウス・セントラル地区からロングビーチ市を根城に探偵業を営んでいます。 と言っても、正式に探偵事務所を開設しているというのともまた違って、口コミでIQを知った者から、その者の懐具合に応じた報酬で(時には生きたニワトリの報酬で)依頼を受け、様々な事件を解決しているのです。 アイゼイアは、そのニックネームが示すとおり、無茶苦茶頭脳明晰であり、ほんのちょっとした事実から鋭く真相を見抜き、事件を解決へと導いていきます。 また、探偵業を始めるまで実に様々な職業を転々としたこともあり、非常に多くの知識や技能を身に着けていました。 そんな彼は、とある事情から脳に障害を負った男の子の庇護者となっているのです。 自分一人でやっていく分にはさして困ることも無いのですが、この男の子のために粉骨砕身で働いており、そろそろ男の子のために住む場所を用意してやりたいと考え、新しい依頼を探していました。 とは言え、そもそもが金儲けのために始めた探偵業というわけでもないため、IQの評判は高いものの、そうそう金になる依頼が転がっているわけでもありません。 そんな時、古くからの腐れ縁があるドットソンから、おいしい話があるという電話がかかって来たのです。 ドットソンと関わるとろくなことにならない……。 それは身に染みて分かっているのですが、背に腹は代えられません。 仕方なくその依頼を受けることにするのですが、ドットソンは、この話を持ってきたのは俺だから一緒に仕事をさせろ、分け前ももらうと言い張るのです。 やっぱりな。 ドットソンが持ち込んだ話というのは、売れっ子の黒人ラッパーであるカルが命を狙われているというものでした。 カルは、犯人は離婚した元妻のノエルに決まっているので、落とし前をつけられるだけの話を持ってこいというのです。 報酬はなんと5万ドル! 破格の報酬です。 とは言え、まだノエルが犯人と決まったわけでもありませんし、カルが自宅で襲撃された際に撮影された防犯ビデオを見る限り、直接手を下したのはプロの殺し屋だと思われます。 いや、実は襲撃を警戒したカルはずっと屋敷に籠り切りたったのですが、なんと、そこにビット・ブルらしい狂暴な犬が侵入し、あやうく噛み殺されそうになったのでした。 犯人の姿もビデオの最後の方に映っているのですが、実に冷静です。 ノエルが黒幕かどうかはともかくとして、まずはこの実行犯を探さなければどうにもなりません。 IQは、持ち前の頭脳を駆使し、あっという間に実行犯を特定してしまうのですが、これが逆にIQまで命を狙われるハメになります。 カルの取り巻き連中は、実際の犯人が誰であろうと構わないから、カルが安心するように、やっぱりノエルが黒幕でしたとでっち上げてカルをレコーディングに復帰させてくれと言い出す始末。 家に閉じこもられては次のレコーディングに支障をきたすというのです。 もし、この話に乗ってくれればボーナスとしてさらに2万ドルを出すと言います。 ドットソンはもちろん、一もニも無く承知しようとするのですが、IQは頑として受け入れません。 さて、黒幕はカルが言う通りノエルなのか? それとも? というクライム・ノベルです。 切れの良い展開に加えて、黒人文化もふんだんに織り込まれたなかなか楽しめる作品になっています。 また、本作はシリーズ一作目ということもあり、そもそも何故IQが探偵業を始めることになったのか、ドットソンとはどんな腐れ縁があったのかなど、過去についても交互に語られるという構成を取っています。 ともすると、この過去の方の話が面白かったりするのですよ。 私は、最初この作品を見かけた時、表紙絵の感じや、ちょっとした紹介文から、どうも食指が動かずここまで読まずに来てしまったのですが、いや、これは失敗でした。 なかなかどうして結構な作品でしたよ。 本作には続編も出ていますので、さっそく図書館から借りてこなくては!読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2022/03/30 by ef177
原田 マハ
ニューヨーク近代美術館の絵画・彫刻部門のキュレーター八神瑤子は、ピカソの戦争展を企画するが、それには反戦絵画の傑作と言われている「ゲルニカ」の展示が欠かせなかった。ピカソの「ゲルニカ」は、1937年パリ万博のスペイン館のために製作されたもので、内戦真っ只中のゲルニカを、フランコ将軍に味方するナチス・ドイツの航空部隊が空爆。その惨状を知ったピカソが、反乱軍と戦う共和国政府を支援しようと、絵筆を執った作品だった。かくて、八神瑤子は「ゲルニカ」の貸し出しをお願いするために、スペインに渡って行く。その「ゲルニカ」が、1981年にスペインに返却されるまで42年間も、ニューヨーク近代近代美術館に展示されていたこと。返却後は「ゲルニカ」のタペストリーが、ピカソ監修のもとに作られ、国連のロビーに置かれたこと。ところが2003年、イラクへの武力行使が国連で決議された時、記者発表が行なわれたロビーのタペストリーには、暗幕が架けられていたこと。さらにその「ゲルニカ」が、どうやって製作されたのかということまで、八神瑤子とスペイン政府の交渉の間隙を縫うように、幾つもの挿話が挿入されていく。果たして、八神瑤子の交渉は実るのか? なぜ、スペイン政府は貸し出しを拒否するのか?「ゲルニカ」は、再びアメリカにやって来るのか?一気読みの絵画サスペンスを、たっぷりと堪能できる作品だ。 >> 続きを読む
2021/01/12 by dreamer
伊岡 瞬
私立中学の教師をしている今年40歳になる梅田尚之は、お見合いパーティーで、サトウミサキと言う女性と知り合った。あまり恋愛の経験の無い尚之は、ミサキに夢中になって行った。ミサキとの結婚を夢見る尚之だったが、思いもしなかった成り行きに。そんな中、多摩川の河川敷近くのコンテナで、女性の腐乱死体が発見された。ある男の焼死事件を担当していた刑事の元に、古い名刺が送り付けられた事から、彼は過去に起こった出来事を調べ始めるだった-------。この作品は、八つの章によって構成されていて、最初の四つの話では、サトウミサキと言う女性が、色々な人物に何らかの関係を持って行く様子が描かれる。中学校の教師をしている40歳の男性、30歳になってもファミレスでアルバイトをしている男性、孫から貰ったサボテンを育てる認知症気味の老人、出身地の役場に勤務する30歳の女性。そして、後半の四つの話では、安井と宮下と言う二人の刑事が、ある事件の捜査を行う過程が語られる。サトウミサキが提示するレポートには、何が書かれているのか、多摩川の河川敷で見つかった女性の腐乱死体は誰なのか、これらの話はどの様に繋がるのか------。幾つもの疑問を持ちながら読み進めることになる。リーダビリティはいいのですが、後半の四つの話が、やや冗長な気がしました。確かに、全ての話が最後にまとまるのですが、あまり意外な感じがしません。最後の結末への持って行き方が、失敗している感じがしましたね。湊かなえさん辺りが、この様な作品を書くと、もっと凄い作品に仕上がっていたのではないかという気がしましたね。 >> 続きを読む
2021/08/26 by dreamer
三浦 しをん
【これは、現代版『細雪』……なのか?】 本作は、杉並区にある古びた一軒の洋館を舞台にした物語です。 この洋館には70歳になろうかという鶴代、その一人娘で自宅で刺繍作品を制作し刺繍教室も開いている37歳独身の佐知、佐知と同い年の友人で独身OLの雪乃、雪乃の会社の後輩で唯一20代の多恵美(佐知の刺繍教室の生徒でもあります)の4人の女性が暮らしていました。 物語はこの4人が織りなす日常(時にトンデモない非日常も紛れ込みますが)がユーモラスに描かれていきます。 で、この4人、「ねえ、気づいてる? 私たち『細雪』に出てくる四姉妹と同じ名前なんだよ。」なんて言っちゃったりします。 いや、まあ、確かにそうだけど、『細雪』ってこんな話じゃないでしょうに。 と、思わずツッコミを入れたくなります。 もっとしっとりとした、こうなんて言うのかな……少なくとも君たちとは違うぞ、と。 男性とは縁が無いと諦念にほぼ支配されている佐知と雪乃。 どうもダメ男にひっかかり易い体質で、元カレにストーキングされている多恵美。 独自路線をひた走る鶴代。 そして、昔から敷地内の『守衛小屋』と呼んでいる小離れで一人暮らしをしている唯一の男性、独身80歳の山田一郎(鶴代たちの守護者を自任しております)。 こんな登場人物たちはごくごく普通の生活を営んではいるのですが、そこにも『事件』は起きるのです。 長年『開かずの間』と化している部屋を開けてみたところミイラを発見し、これは行方不明になったと聞かされている佐知の父親ではないのか? ということは鶴代は夫を殺したのか? という騒動が持ち上がったり。 老朽化した水道施設が壊れて雪乃の部屋が水浸しになり、壁紙を貼り替えるために来てもらった内装業者が結構なイケメンで、佐知が恋心を抱くも妻帯者(と早とちり)。 速攻で失恋したりとか(でも、あるいは……)。 泥棒が侵入し、佐知が包丁を突き付けられてピンチに陥るも……嘘~!というお話とか。 大変軽いタッチでユーモラスに描かれる物語はいかにも三浦しをんさんらしい作品になっています。 読みやすいのでページ数の割にはさくさくと読み終えてしまうことでしょう。 気楽に楽しめる一冊です。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2021/01/20 by ef177
辻堂 ゆめ
推しメンのためならばと、ストーカーをも辞さない周辺を調べ上げて推しメンに近づく追掛日菜子。今日も推しメンに近づくが、なぜか対象者が事件に巻きまれる。探偵ではあるが、その行動原理は推しメンのため。対象が最初の俳優は分かるが、その後はお相撲さんや、子役。挙句の果てには総理大臣にまで恋をしていく。まあ節操のない人選だことで(笑)ただし事件は非常にライトなもので、深刻ぶるような事件でもない。あくまでも女子高生目線のようなミステリなので、お気軽に読める点はあるのかも。 >> 続きを読む
2020/10/08 by オーウェン
ヨシタケ シンスケ
終わりにしようと思っていたのですが、もう少しヨシタケシンスケさんの本、続きます。今度は「おしっこ ちょっぴり もれたろう」。ぼく、いつまでもれたろう なんだろう・・・だいじょーぶ だいじょーぶ だってちょっぴりなんだからそして、しばらくすれば かわくんだからじつは ワシも ちょっぴりもれたろう なんじゃ! >> 続きを読む
2022/04/16 by ごまめ
大倉 崇裕
山小屋の日常?の謎。ベテランバイトが探偵役。行方不明者の正体が実は…という話はドキドキした。 >> 続きを読む
2018/09/21 by tomolib
春河35
面白い!面白すぎるよ、ストレイドッグス!!!とうとうドストエフスキー率いる「天人五衰」の策謀に嵌められ、国家に抗うテロ組織として軍警や国から犯罪者集団として追われることになってしまった「武装探偵社」。次々と現れる追手や刺客に為すすべがない国木田たち。そこに姿を見せたのが軍警最強部隊の「猟犬」。この最強集団との戦闘で瀕死の重傷を負った武装探偵社に、真逆の救いの手が差し伸べられる・・・一方1人戦線を離脱してしまった敦のもとに現れた鏡花。2人は必死にこれからのことを考えるがこちらも為すすべがない。これから武装探偵社はどうなっていくのか・・・敦や国木田たちの未来に光は灯るのか・・・緊迫の戦況が幕を開ける・・・!いやあ、そんなに期待しないで読み始めたらすんごい面白い展開になって、ほぼほぼ夢中でページを捲っていましたよ!やっぱしあんまり良い意味で期待しないで読んだほうが良いのかな??なんて読み終わってふと思っちゃったりしました(*ノω・*)テヘ内容の方も本当に武装探偵社が窮地に追い込まれこのあとの展開がどうなっていくのかすんごく気になりますっ!元々は原作を7巻くらいまで読んでいてアニメが始まりアニメを観て続きをまた原作で追っていくというちと特殊なスタイルで楽しんでおりますが、これはこれでいいんでねーかい?と思っています!読み方なんて十人十色、千差万別なので、自分が一番楽しい方法、スタイルを見つけていけばいいんじゃない、と思いながら日々読書の海に船出しています( ー`дー´)キリッいやでも本当に読んでみないとわかりませんんね!今回も良い読書が出来ました!! >> 続きを読む
2021/04/09 by 澄美空
七尾 与史
命を救うはずの医者が、命を奪う。そんな医者が主人公の小説です。本の帯に書かれた一文に惹かれて、読みました。【この病院には「神の手」を持つ殺人鬼がいる。 救った命の数だけ、殺人はくりかえされる】全体的に、さくさく読める小説で、この医者がどうなるのか、結末が知りたくなる程でした。けど私的に、ラストは少し納得いかない部分がありました。もっとこの医者に、信じられないような事をやってもらえたら、きっともっと面白い小説になっただろうなぁって思います。 >> 続きを読む
2018/09/02 by ゆずの
西尾 維新VOFAN
「宵闇に、光射すのが青春だ。」モンスターシーズンの第二弾。幼女と少女と童女のロリトリオ、略してロリオの再結成。小学生の突然の神隠し?失踪?誘拐?事件に乗り出す暦たち。相変わらず救いがあるとは言い難い結末だが、そこに向かう姿はやはり阿良々木暦でした! >> 続きを読む
2019/07/07 by ヒデト
ギヨーム ミュッソ
複雑巧緻なプロットと一寸先も予測出来ないストーリー展開。鮮やかな人物造型と深刻かつ現代的なテーマ。ページを繰る手が止まらず、一気呵成に読み通した果てに、予想外の真相と得も言われぬ余韻が訪れる、ギヨーム・ミュッソの「ブルックリンの少女」。結婚を間近に控えた、流行作家のラファエルは、過去をはぐらかしてきた婚約者アンナに、秘密を明らかにするよう執拗に迫る。だが、覚悟を決めた彼女が「これがわたしのやったこと-----」と言って見せた写真に、打ちのめされた彼は、あまりの衝撃に、アンナを置いて飛び出してしまう。やがて冷静さを取り戻した彼は、貸別荘に戻るが、アンナは、姿を消していた。元刑事の友人とともにラファエルは、失踪した婚約者の行方を追って奔走する。それは同時に、秘められたアンナの波瀾万丈の半生を遡航する旅でもあった。一体彼女は何物なのか-------?終盤、「ブルックリンの少女」という、一見何の変哲もないタイトルに込められた想いが明らかになるシーンでは、しばし感慨に耽ってしまった。各章の冒頭には、バルザックやフローベールから、スティーグ・ラーソンや村上春樹まで、多様なエピグラムが置かれているが、中でも「人が真実と呼ぶものは、いつでもその人の真実であり、すなわち、当人にそう見える真実のことである」というプロタゴラスの警句が、まさにピッタリとくる、入念に作り込まれた謎迷宮のごときサスペンスだ。 >> 続きを読む
2021/07/02 by dreamer
川上 未映子
なぜ子どもの頃の対人関係は本名でなく、アダ名を呼びあって成立したのだろう? と懐かしい気持ちになった小学生主人公小説読了。子どもたちはアダ名に姓名よりリアルなその人の人格を描き映し出す高感度のセンサーを備え持っていたのではないだろうか? どうしても思い出せない小学校低学年の記憶と、なんとなく覚えている小学生高学年のふにゃふにゃした記憶を絶妙にシシャフルした物語に、ボクら大人を形成しているさまざまな生い立ちや環境、経験値を顧みた。初期作品で歯という人間の部位に感覚や意識を発芽させた川上文学は、不条理で理不尽、凶暴かつ狡猾な大人社会が不確かな少年少女たちの小さな「あこがれ」という感覚と切っても切れない関係性で成り立っている気配をかもし出している。 >> 続きを読む
2019/07/21 by まきたろう
宿野 かほる
「ルビンの壺が割れた」の展開の仕方を考えると、この2作目も自然とハードルが上がってしまうが、それを敢えて避けたかのような終わり方になった。賢人が子供のころに出会ったはるかという名の少女。2人はお互いを意識するが、学生時代は離れ離れの憂き目に。だが就職して再び出会ってからは結婚へと進むが、1年後にはるかは亡くなる。賢人が研究していたAI研究によってはるかを蘇らせようとするが、しょせんは幻であり、賢人は現実の存在と混同しそうになる。明らかに終盤は危うい香りを漂わせるが、そちらの方に振るのかという終わり方。でもこうするなら奥さんとの関係をもう少し描いたほうがよかった気が。 >> 続きを読む
2020/10/29 by オーウェン
黒川 博行
大好きな疫病神シリーズの最新作。歯科医の診療報酬不正受給事件から始まり、警察OBメンバーによるオレオレ詐欺事件へのユスリをかける桑原と二宮。今回も2人のコンビ、展開の速さは相変わらず楽しませてくれます。今回も長編ですが、ストーリー展開はゆっくりで、いつものハチャメチャ感は少なかったイメージ。まだまだこの疫病神コンビは続きそうです。 >> 続きを読む
2018/09/16 by わくさん
岡部 鈴
総務部長はトランスジェンダー 父として、女として。岡部鈴先生の著書。実話と聞いて驚きました。こんな管理職がいる職場はきっと素敵で先進的なはず。トランスジェンダーや性の多様性に対する理解が足りない人たちには是非読んでいほしい一冊です。 >> 続きを読む
2018/10/06 by 香菜子
似鳥 鶏
小学4年生の星川はクラスメイトと共に町の気になる噂を確かめる。でも謎の顛末はいつも千歳お姉ちゃんに解決してもらっていた。全5章仕立てで、星川が中学高校と成長していき、最後は大学生になり前後編になる。名探偵誕生なので、徐々にという変化と共に、星川の恋模様まで写す青春物語みたいな語り。ミステリにそこまで驚くような仕掛けはないが、星川の心の機微はよく分かるビターな味付け。色んな事を経験して名探偵になっていくのだと。 >> 続きを読む
2020/01/04 by オーウェン
大嶋 信頼
内容は読みやすく、イメージを大切にして、自己暗示を強くかけると肯定感が生みやすいという。人のことがとても気になる人や自己嫌悪に陥りやすい人が読むと気が楽になるかもしれない。1~2時間ほどで読むことができる。 >> 続きを読む
2019/05/16 by KameiKoji
稲垣 栄洋
タイトルの通り、植物を起点にしてよく知られた世界史的事件などを解説。面白かった。買おうかと思う。 >> 続きを読む
2020/09/23 by 兼好坊主
出版年月 - 2018年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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