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樺沢紫苑
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会話をしない事に頭の中が整理されないことが気になって本を読んでみた。インプット3割アウトプット7割と言うアウトプット量の多さに驚いた。一般的なアウトプットと言うと勉強や記録の取り方を思い浮かべるが、コミュニケーションにおける褒め方や自己紹介、説明などについても書かれており、日常の会話にもとてもためになった。アウトプットの手段とそれにかける時間を設定して、ルーチンに取り入れたい。 >> 続きを読む
2020/12/02 by decchi_
村田 沙耶香
「コンビニ人間」の間口の広さと違って、こちらはかなり異色ではある。いきなり魔法少女と自分のことを呼ぶかと思えば、好きな相手は宇宙人という形。これが子供の想像力なのか現実のことなのか分からない。すると成長して大人になっても、この言動はさほど変わらない。結婚相手も感化されたのか、宇宙人と称してくる。これを笑い飛ばせるか嫌悪するか。終着点がどうなるのかだが、色んな意味でぶっ飛んでいるラスト。「コンビニ人間」もそうだったが、普通という人間はこの作者の世界観には意味を持たないのだろう。 >> 続きを読む
2021/12/17 by オーウェン
湊 かなえ
中学の陸上部で有望だった圭祐は怪我が原因で高校は部活に入らないことに。だが同級生の正也に勧められて、放送部への体験入部をすることに。知ってはいたが全国高校放送コンテストに懸ける熱い想い。これはまさに青春ものだが、湊かなえさんがこういう類いを手掛けるとは意外すぎる。アナウンスではなく圭祐が演じるのはラジオドラマ。視覚がない分訴えかけるものが何かを的確に伝えてくるので、「ケンガイ」は勿論「ミッション」や「真鍋会議」とか面白そうなアイデアが豊富に。そして怪我が治った圭祐の選択も含めて清々しいラスト。最後に確認ですけどほんとに湊かなえさんが書いたのか(笑) >> 続きを読む
2020/11/01 by オーウェン
若林 正恭
私の大好きなジャニーズJr.のグループのTravisJapanのメンバーである川島如恵留くんが以前おすすめ本としてこの一冊をあげていたのを見て、読みました。自分の好きな人と同じ本を読むことで同じ世界感や価値観を共有できるって素敵だな〜と思います。 若林さんのエッセイを読むのは今回が初めて。ラジオは一回だけ聞いたことがあったんですが、ほぼテレビの印象で埋まっている状態で読みました。 こんなに素をさらけ出しているエッセイを初めて読みました。もしかしなくても、きっと他にも色んなことを同時進行で考えているのだと思うんですが、頭のなかの記憶を全て文字にしたようなエッセイに「おおお〜 読み応えある」と読み進めていきました。 一万円くらいドンキで花火を買って打ち上げるストレス発散法、なんかいいですね。 個人的にはP130の「“しくじり”を回避する一番の方法は何だと思ったかというと、それは“耳が痛いことを言ってくれる信頼できる人を持つこと”である。」というのが印象的でした。めちゃくちゃ大事なことだよな〜と思いながら、友達や家族を思い浮かべていたんですが、やっぱりそういう存在って少ないですよね。合う人に出会う、というのも素敵な言葉だと思いました。 >> 続きを読む
2021/01/20 by minase86
ドニー・アイカー
本書の帯から引用しますが・・・" 冷戦下ソビエトで起こった 世界的未解決遭難怪死事件 ディアトロフ峠事件その衝撃の全貌と真相を描くノンフィクション"僕がこの出来事を知ったのはテレビ番組「超ムーの世界R」。そこで紹介された出来事と写真は、超常現象未だに大好き人間の僕にとって、魅力の大きい事件であり、それらを綴った本書はこれまた大きな魅力を秘めた本です。本書は事故当事者の足取り、事故発生後の出来事、そしてそれらを検証した著者のパートに分かれて展開され、事故の真相に迫っていきます。この事故の真相には様々な説があるのですが、それぞれの可能性をが一切否定されるわけでなく、わずかながらの可能性を秘めているのが面白いところで、読んでいる間はその真相が知りたくて早く読み進めたい自分と同時に、細部までしっかり読み込んでいる自分がいました。で、事件の真相は・・・ 他の方のレビューにもあるように、事件発生から半世紀以上が経過している現在、真相が100%が解明されるわけもなく、最後は著者が導きだした可能性を一応の決着として締めくくられております。まあ自然現象という可能性は僕も大きいとは思うのですが、事件当時たびたび目撃された火球の存在がどうしても気になるので、著者の見解は検証結果をしてから論じてほしかったというのが正直な気持ちです。そんな不満を抱きつつも、超常現象を未だに大好きな僕にとりましては"ディアトロフ峠事件"をまるまる検証した本書は読み応え十分な内容でした。 >> 続きを読む
2019/03/26 by アーチャー
米澤 穂信
米澤穂信さんの作品は「満願」に続き、2作目。もともとあまりミステリーを好まないので、自分から買ったり借りたりはしないのだけれど、今回も夫が買ってきたので。「満願」の時に抱いた感想と変わらず、米澤さんの文章は本当に端整というか、スキがないというか。一文一文から、作者の思惑、登場人物の伝えたいことが存分に伝わってくる。どうしたらこうも無駄なく、言いたいことをきちんときれいな文章で伝えることができるのか。こんなふうに文章が書けたら、と思わざるを得ない。で、肝心の内容・・・(ネタバレになります)。2001年6月にネパールはカトマンズで実際に起こった国王殺害事件を主軸に、ジャーナリストはどうあるべきか、報道とは、といった作者の「知ること」への小さなひっかかりを、主人公を通して問題提起し、内省、そして主人公なりの答えを見出す物語。と、こんなに簡単にまとめていい作品ではないのだけれど。王宮での事件の取材を依頼した軍人の言葉は、報道者側だけでなく、それを受け取る側にとってもハッとさせられるものだと思う。ネパールの王宮の事件を、日本人ライターの主人公・太刀洗が日本語で書いて、日本に向けて報じたところで何になるんだ、と。この事件がサーカスの見世物のようになるだけではないか、と。そしてその事件を報じようとする太刀洗をサーカスの団長と非難する軍人。日々世界中から集まる悲劇の報道は、確かにそういった側面もある、いや、むしろほとんどが一時的に娯楽のように扱われ、すぐに次の悲劇へと人々の関心は移っていくのではないか。太刀洗はこの軍人の指摘に答えられなかった。その後、軍人の他殺体が発見され、ここから物語が大きく動き出す。事件の真相に迫っていきながらも、常に太刀洗の頭にあるのは、あの軍人から突き付けられた言葉への自分なりの答えを探すこと。なんとか報道の意義、自分が書き、伝えることの意味にたどり着くのだけれど、終盤、サガルが太刀洗に突き付けた言葉は私にとってはとても衝撃的だった。サガルの主張は、このようなもの。外国人記者の報道によって、ネパールの子供が働く劣悪な環境の工場が閉鎖された。するとその工場で働いていたサガルの兄は稼ぐ術を失い、がれき拾いのようなことをするしかなく、そのことで傷を負い、亡くなったと。それでサガルは記者やカメラマンを憎むようになり、太刀洗を貶めるつもりだったと。サガルの考えは子供っぽく短絡的過ぎる、と切り捨てることは絶対にできないと思う。遠いところから来た者が正義のつもりで行ったことが、現地の人々にとって必ずしも良かったとはならないことは長い歴史の中で多々起きている。それでも、真実を書き、伝えていくことを決意する太刀洗・・・。報道の在り方について改めて考えるきっかけとなると同時に、物事も人も多面的だと痛感した。誇り高き軍人が密売に手を出すこともあるし、穏やかに説教をする僧が人を殺めることもある。太刀洗が八津田に「冷たいものを抱えている」と言われて時には、うーんと唸ってしまった。相変わらず、レビューとしてはまとまっていないけれど、特に中盤からは先が気になる読書となった。 >> 続きを読む
2021/09/21 by URIKO
横山明日希
初恋の人に会いました、この本の中でですよ。数学と短歌の一見遠い世界が近づいて表現。気になる短歌には付箋をつけて読み進めたんですが、三つあった中の一つ。最後の方にあった短歌あいたいとせつないを足して2で割ればつまりあなたはたいせつだった (千原こはぎ)それまで読み手など気にせず読んでいたのですが、この歌、“千原こはぎ”さんの歌、やはり好きなものは好き、歌が引き寄せてくれるんですね・・うれしいですな、“こはぎ”さん。あと二つ切り捨てた端数のような恋心誤差が重なり何かが狂う (物部理科乃)恋愛は掛け算だよねどちらかの想いがゼロになったら終わり (汐月夜空) >> 続きを読む
2021/05/20 by ごまめ
短編集。登場人物が独白していて、最後に実はこうでしたと謎解きされるタイプ。何が本当なのかわからなくなってくるね。どれも狂気が絡んでいるのかな。あと母娘が憎み合うというようなものも。そこそこ楽しめた。 >> 続きを読む
2021/03/12 by 和田久生
成毛 眞
図書館で何気に借りた本。 読んで衝撃。 あらゆる産業を飲み込むいわゆる「アマゾンエファクト」は史上最強と言われる軍隊アリを彷彿とさせたよ。 下町ロケットのような職人気質を賛美するような日本の風土には欧米の超合理的な理念を持つアマゾンのような企業はまず現れないだろうな。 このままではますます没落してしまうので日本、がんばろうよ!! >> 続きを読む
2019/02/01 by キトー戦士
ほしお さなえ
川越を舞台にした物語のシリーズ完結。大好きだっただけに寂しいな。
2018/11/10 by aki0427k
箕輪 厚介
テレビで初めて著者を拝見した時、色んな意味で驚いた記憶がある。一番驚いたのは、めっちゃ酒を飲みながら仕事をしてること。日本人の感覚からするとこの時点でもう普通ではない。型破りな仕事のやり方と評判の彼だが、やはり本書を読んでいても常軌を逸した仕事ぶりに更に驚くことになった。特に学べた事は、給料を貰うために言われたことをやるだけの仕事ではなく、自分が熱狂できる面白そうな仕事をやりまくるということ。他にも本書からは様々な刺激を受けた。ビジネス界の大御所が書く本は全然自分に落とし込めなかったが、若い新しい世代の成功者が書く本は今までになかった内容でかなり新鮮だった。どんどん自分の仕事に反映していきたい。読む前は正直彼のことは嫌いだったが、かなりイメージが変わった。まぁでもやっぱり尊敬はできてもあまり好きにはなれないからこの表紙はやめてほしかったけど。 >> 続きを読む
2019/06/08 by 豚の確認
高山羽根子
【独特の感性が漂う幻想小説】 ネット書評を読んで興味を持ち、図書館から借りてきてみました。 今までに読んだことがない作家さんでしたが、不思議な、独特な感性の作品でした。 表題作は中編で、あと2編短編が収録されています。 それでは収録作をご紹介しましょう。〇 オブジェクタム 謎の町内新聞を秘密で作っているおじいちゃんのお話。 誰が作っているのか分からない壁新聞が時々町内に張り出されており、大したこともない内容なのですが、みんな結構読んでいるのです。 主人公の孫は、ひょんなことから自分のおじいちゃんがその製作者であることを知ってしまい、おじいちゃんから取材を頼まれるようになります。 孫は、その過程で町内の不思議な人たちと知り合いになるのですが、ラストはちょっとじわっときてしまいます。 『良い話』系の物語とも読めますが、幻想小説と言えば幻想小説。 不思議な読後感でした。〇 太陽の側の島 多分第二次世界大戦中を描いた作品。 日本に残っている妻と、南洋の島らしいところに出征している夫との往復書簡体小説です。 夫は南洋の島で食糧生産に従事し、畑を耕し、現地の人の不思議な生き方を書いてよこします。 一方の妻は、ある時、路地裏で外国人の少年兵らしい怪我をした男の子を見つけ、密かに家に連れ帰り手当をしてやり、そのことを手紙に書きます。 夫の方の体験も奇妙なものなのですが、妻が連れ帰った少年兵らしき男の子も不思議なことになります。 そして、実はそれはつながっているのかもしれないというお話。〇 L.H.O.O.Q. 妻の死後、残された犬を持て余していた夫なのですが、ある日、散歩の途中でその犬が逃げ出してしまいます。 厄介払いができたと思わないでもないのですが、探さないわけにもいかないだろうと思い、犬を探し始めます。 でも、よく考えたら犬の名前を知らないのです。 犬のことを知っている知人に問い合わせても今一つはっきりしないのです。 犬を探しているうちに、一人の婦人と出会い、犬の探し方を伝授され……というお話。 収録作三作の中では一番短い作品なのですが、今一つまとまらなかった感もあります。 ちょっと他にはない感覚の作品でした。 一見、幻想小説ではなさそうな感じなのですが、読み終えてみるとやっぱり幻想小説なんだろうなぁという感じです。 また、作風として語り切らない作品という印象を持ちました。 不思議なことを書いているのだけれど、それがどういうことかを説明し切らないというような。 ネットで著者のことを調べてみたら、SF小説家というくくりになっているようです。 まぁ、ジャンル分けにそれほど意味があるとは思いませんし、今はSFと言ってもかなり幅広に捉えられているのでそういうことなのかもしれませんが、この本の感じではSFというよりは幻想小説という方が近いかなと感じました。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2021/02/20 by ef177
投資を始まる前にお金の基礎を...ということで読んでみましたイラストやグラフもたくさん入っていてとても理解しやすい一冊でした。中高生にもオススメ! >> 続きを読む
2020/04/13 by Moffy
東出 昌大柴崎 友香
雰囲気が良い。東出くんぴったり。
2018/11/07 by tomolib
塩田 武士
各章の冒頭に新聞記事が載っており、それらを絡めて実は誤報だとしたらという展開。どの章もその誤報がいかにして発生したのか。またそれに対し新聞記者がどういう対応を取るのかが見もの。1章の「黒い依頼」から、どんよりする展開を見せるが、誤報を載せたから謝罪記事ではい終わりではないということ。大衆から個人へと移行する様がなんとも心苦しい。そして4章までのまとめが5章へと繋がっていき、実は裏の壮大な組織が種明かしされる。これは明らかに長編にして、じっくりと推移を見たいのだが、塩田さん書いてくれませんかねえ。 >> 続きを読む
2020/03/15 by オーウェン
本谷 有希子
ゆっくり、じんわりと効いてくるゆるい毒。どんどん麻痺していくモラル。 「本当の旅」「奥さん、犬は大丈夫だよね?」「でぶのハッピーバースデー」の3話共、その気持ち悪い感覚をずっと拭えないままだった。 特に「本当の旅」は、「インスタ映え」のねじ曲がった充実感に振り回されてる若者達が哀れだった。 どの話の主人公も救われない。いつか現実に引き戻されるまでは。 妙な後味の悪さが、独特の存在感を放つ小説だ。 >> 続きを読む
2019/08/26 by NOSE
榎田 ユウリ
自分が死んでるのことに気づけない人を導く死神。今回は死者の情報に抜けが多くやりにくそうで、実は死んでないんじゃ?と思わせながら最後まで上手く引っ張った。なるほどねー。 >> 続きを読む
2019/01/03 by tomolib
ミランダ ジュライ
40代女性が会社の上司の娘と同居することになっていろいろ起こる話。話としては最終的に主人公に新たな地平が開けた感じではあるのだけれど、その過程とか取り巻く人々がちょっと自分としては共感できなさ過ぎて、読むのがしんどかったし、読後もあまりいい気分ではなかった。恐らくそういう読み方ではないのだろう。主人公とカウンセラーとのやり取りや、乳幼児の遠隔監視システム等、その国の文化っぽいのに触れたのはちょっと興味深かった。話は別として、ヒステリー球という症状や、胎盤を食する文化があることをこの本で初めて知った。この本の話の中だけの設定かと思ってググってしまった。 >> 続きを読む
2019/10/11 by W_W
ピエール ルメートル
【巧妙なプロットなんだけれど……】 アランは企業の人事部長として勤務していましたが、リストラに遭ってクビになってしまいます。 その後、職を探し続けているのですが全く見つかりません。 家のローンなどもあり、少しでも稼がないと立ち行かなくなってきていました。 仕方なく、朝4時から単純作業のアルバイトをするなどして凌いでいたのですが、ある日、アルバイト先で上司から理不尽な理由で尻を蹴飛ばされてしまいます。 ついカッとなったアランは、上司に頭突きをして怪我を負わせてしまい、バイト先をクビになったばかりか、損害賠償訴訟を起こされてしまいます。 そんな時、職安で見つけた人事職に求人に応募したところ、書類選考に通ったようで、筆記試験、それに合格すれば面接試験を受けられることになったのです。 57歳だというのに書類選考に通ったこと自体が奇蹟に思えました。 何としてでもこの職を得なければならない。 アランは筆記試験にも合格し、最後の面接試験に進むことになるのですが、これが変わった試験なのです。 試験会場にはある企業の重役5人が集められるのですが、そこにテロリストが乱入して重役連を人質に取るという芝居をするというのです。 その時、アランら面接試験の受験者は、テロリスト役に指示を出して尋問させ、重役にプレッシャーをかけて、重役連がどの程度会社に忠実か、ストレス耐性がどれほどあるかを調べるというのです。 これは重役連の中からある仕事を任せるべき担当者を選抜する試験でもあり、アラン達の採用試験でもあるというのです。 テロリスト役にいかに有効な尋問をさせて適任者を選抜できるかが人事担当者としての能力を計ることになるというわけですね。 アランはこのことを妻に話したところ、妻はとんでもない話だと怒り出します。 そんなバカげた試験などおかしいし、テロリストに脅される人たちの事を考えるとそんな試験など受けるべきではないと強く言うのです。 しかし、この仕事を手に入れなければローンが払えなくなる。 家なんて売れば良いのよ! アランと妻の仲はぎくしゃくしたものになっていきます。 アランは何としてでもこの試験に合格しなければならないと必死になり、効果的な尋問をするために、娘の預金を使い込んでまで重役連の弱みを探す調査を依頼するなどしてしまいます。 すべてを賭けてしまった以上、もう、後戻りはできないのです。 ところが、すべては茶番だと分かってしまったのです。 人事職の採用予定者はもう決まっており、その者以外はお飾りに過ぎず、いかにも試験をしているように見せかけるためだけのこちらも芝居だという情報を得てしまったのです。 それじゃあ、娘の預金まで使い込んだことも、妻と不仲になってもこの試験を受けようとしたこともすべて無駄だったというのか? ここでアランはある計画を練るのですが……。 アランがどのようにしてこの窮地を脱するのかが物語のコアになります。 この作品、巧妙なプロットが用意されており、よく考えられた作品だと思いました。 しかし、後味がよくないのです。 また、主人公であるアランに感情移入ができませんでした。 アランは、無謀でリスキーなことだというのに、どんどんのめり込んでいき、自分の立場を悪くしていくばかりです。 それを何とか切り抜けていくのですが、どうにもそのやり方に共感できないんですね。 面白い筋立ての作品なんですが、好きか?と言われるとちょっとためらってしまいます。 カミーユものと同列にはちょっとならなかったかな。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2021/01/19 by ef177
若竹 七海
葉村晶シリーズ第6弾は再び長編。簡単な調査を依頼された葉村だったが、そこからいつものように災難に。複数の依頼が並行されて繋がっていき、驚く真相へと向かう。今作も人が落下して来たり、火事に遭ったり、包丁で襲われたりと不運に遭いまくる葉村。中盤でのある悲劇を含め、いつにもまして感情が見え隠れする部分が多いように思う。最後も優しくされそうになるが、いつものオチで終了へ。次作の新たな事件が待ち遠しい。 >> 続きを読む
2019/11/28 by オーウェン
出版年月 - 2018年8月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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