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2019年1月発行の書籍

人気の作品

      FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

      ハンス・ロスリングオーラ・ロスリングアンナ・ロスリング・ロンランド

      4.8
      いいね! Tukiwami Mika_S
      • 『データを重視し正しく扱うこと』

        「世界は皆が思うように悪くなってはいない」
        「思い込みにすがりつかず、(極力新鮮な)データを見よう」
        「ただし、さまざまな本能に惑わされないよう、データの見方には注意しよう」

        乱暴にまとめた本書の要旨です。そして人間が陥りやすい「さまざまな本能」による誤解や錯覚ついて、10章まで各項目ごとの解説と対処法が順に開示されていきます。本文投稿時点、まさに本書が試されるべき機会が訪れているようです。

        以降は、章ごとのいくつかのポイントをピックアップします。

        ----------
        第1章 分断本能
         かつてのようなレベルの「金持ち」対「貧乏」の分断は存在しない
         人はドラマチックな「二項対立」を求める
         「上からの景色」による錯覚に注意
        第2章 ネガティブ本能
         人はネガティブな面に注目する
         平均はばらつきを隠す
         あやふやな記憶/偏った報道
        第3章 直線本能
         グラフは直線を描くと思い込んでしまう
         人口増加が安定するという予測
         グラフには直線以外にさまざまな形がある
        第4章 恐怖本能
         恐怖による判断力低下
         メディアの恣意性/良い事実はニュースになりにくい
         リスクを計算すること
        第5章 過大視本能
         ひとつの実例を重要視しすぎる
         子供の生存率が伸びている原因
         量ではなく、割合を計算する
        第6章 パターン化本能
         人は無意識に物事をカタにはめる
         自分の分類が間違っているのではないか?
         相手が賢いという前提に立つ
        第7章 宿命本能
         宿命によって物事の行方が決まるという思い込み
         ゆっくりとした変化を見落とさない
         知識を新鮮に保つ
        第8章 単純化本能
         私達はシンプルなものの見方に惹かれる
         肩入れしている考え方の弱みを探す
         「子どもにトンカチを持たせると、何でも釘に見える」
        第9章 犯人捜し本能
         単純明快な理由を見つけたくなる傾向
         犯人捜しではなくシステムそのものを見直す
         たいていの場合、物事は複雑なもの
        第10章 焦り本能
         誇張はいずれ、見抜かれる
         「オオカミが来た」と叫ぶのではなくデータを整理すること
         個人の関係が平和維持のセーフティーネットになる
        第11章 ファクトフルネスを実践しよう
         事実に基づいて世界を見ると、心が穏やかになる
        ----------

        「何かを完璧にこなそうとすれば、もっと大事なほかのことがおろそかになる」
        論点から逸れてやや蛇足気味ですが、第5章にある忘れないよう控えておきたいと感じた一言です。
        >> 続きを読む

        2020/07/28 by ikawaArise

    • 他5人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      第160回芥川賞受賞 1R1分34秒

      町屋 良平

      3.5
      いいね!
      • 21歳のプロボクサーが3戦目にして岐路に。
        ぼくは焦っているが、のらりくらりと次の対戦相手を待ちながらトレーニングに明け暮れる。

        ボクシングものとしてはまるでカタルシスがないというか、やる気がないようにも映る。
        だからこそいかにしてモチベーションを取り戻すのか。
        そこでトレーナーにボクサーのウメキチをつける。

        淡々としてる割にやけにボクシング描写が詳細。
        悩みながら前に踏み込んでいく過程が少しずつ見えてくる。
        それはウメキチにため口になっていくところからも分かる。

        人生がながい。ながすぎる。
        この一文はいかに無為に毎日を過ごしているのかを実感させられる。
        >> 続きを読む

        2019/05/31 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      あひる (角川文庫)

      今村 夏子

      4.3
      いいね! Tukiwami
      • まだ『むらさきのスカートの女』のクレージーな悲喜劇ワールドに打ちのめされた後遺症を引きずっているのだろうか? 最近ブックストアへ足を運ぶたび、「い」行インデックス前で「今村夏子」の背表紙を追うようになった。

        そうやって出会ったのが本作。これまた未知の玉手箱を開けてしまったような不思議な面白さ!経験したことがない物語のカタチが3編も入っていた。

        前作よりさらに読みやすく、児童文学のような文体ながら、主人公女子が家庭内の動向をじっと静観しているような語り口で展開していく滑稽、珍妙、ホラーじゃないのに薄気味悪いホームドラマ。

        あひるの圧倒的な存在感に対して存在感が低い主人公女子は、家族、社会というシステムの中で生きているにも関わらず、その立ち位置が謎で不安定で希薄だ。影が薄い人のまなざしは、社会システムにおさまりきれない何か歪んだ現実を捉えていても、それを感情でアウトプットすることはない。

        あひる騒動で見えてくる家族像に、家庭というシステムがもたらす幸せや希望って何だろうか?と考えてしまった。

        人は社会とつながる窓から何を見て何を感じているのか?家族同志でも見えない、通じない心模様の点が交錯しながら繋がっていく連作仕立ての他2つの短編も面白かった!
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        2020/06/21 by まきたろう

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      千年図書館 (講談社ノベルス)

      北山 猛邦

      3.7
      いいね! Tukiwami
      • 「私たちが星座を盗んだ理由」と同じく、ラストの1行で衝撃を与えるミステリの第2弾

        5つの話すべてが違うトリックで仕組まれており、ラストで展開をひっくり返す作品も多い。

        「見返り谷から呼ぶ声」
        ラストの分を見て、ああそのトリックだったのかと思い二度見返すことに。

        表題作は閉じられた図書館という設定が、最後の衝撃を大きくする。
        物語の人物は知らないままで、読んでるこちらだけが納得するというトリック。

        「終末硝子」
        なぜ塔を建てるのかの理由付けが最後に明かされる。
        そこを含めて上手くミスリードされた印象。

        「さかさま少女のためのピアノソナタ」
        演奏を止めることができないのであれば、何かの方法があるはず。
        それらを含め天才でもあり、青春でもある。
        >> 続きを読む

        2019/11/29 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      第160回芥川賞受賞 ニムロッド

      上田 岳弘

      3.7
      いいね! Tukiwami
      • 第160回芥川賞受賞作品。
        タイトル名から真っ先にグリーン・デイの5thアルバムを連想した。
        (ちなみに僕はGreen Dayなら「Nimrod」より「Dookie」の方が好みである)
        作中でもカート・コバーンやトム・ヨークという名前が出てくるため、著者が洋楽ロックのファンであることは間違いないだろう。
        少し前に話題になった仮想通貨(現在は価格が暴落しているらしいが)がテーマである。
        僕も含め、純文学畑の人はITに疎い人が多いため、このテーマは斬新だったのではないだろうか。
        主人公の彼女の田久保が妊娠した際に出生前診断で染色体異常を発見したというエピソードは、なかなか微妙な価値判断を迫られるものである。
        主人公の会社の先輩である「ニムロッド」から送られてくる「駄目な飛行機コレクション」は面白いが、No.9「桜花」の設計は滅茶苦茶である。
        芥川賞受賞作品の傾向としてサラサラとした読み応えの作品が多い気がする。
        小谷野敦が芥川賞を受賞できなかったのも致し方ない気がする(小谷野敦の作品は個人的には芥川賞に充分値するものであると思っている)。
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        2019/09/20 by tygkun

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      帰去来

      大沢 在昌

      4.5
      いいね! ooitee
      • 久しぶりに大沢在昌の本を読んだ。タイムスリップのようなSFっぽい小説かと思いきやしっかりとハードボイルドな内容に収まっている。完成まで10年の歳月をかけた大作だけあって最後まで期待を裏切らない面白さだった。 >> 続きを読む

        2019/04/14 by STALIN

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      一発屋芸人の不本意な日常

      山田ルイ53世

      4.0
      いいね!
      • タイトル通り、本当に男爵は不本意な日常をおくっていらっしゃる(笑)
        一発屋と名がついて以来、見下され感が否めず、一緒に仕事をしてきたテレビ局スタッフにまで、言葉の端々に上から目線、大事にされてない感を感じずにいられないものが、にじみ出ている。
        自虐的に語り、そしてそれぞれの話に立派なオチもあって、笑ってしまうけれど、切なすぎる…。
        しかし、男爵は、他人から酷い扱いを受け、自虐的に毒を吐こうと、家族を養うために一生懸命働いていらっしゃる。
        この本、芸人を目指している、簡単に芸人になれると思っている人が読んだら、きっとその世界の厳しさがわかると思う。

        テレビではあまりお目にかかる機会はなくなっているけれど、ラジオ、執筆での活動があるそう。
        「ルネッサーンス♪」の芸はもうあまり日の目を見ないかも知れないけれど、随所に笑いが詰まっていてオチもあって、のこの本はなかなか面白く、エッセイ、コラム等の執筆活動の方が実は向いているのかも、と思うのは私だけだろうか。


        >> 続きを読む

        2019/05/07 by taiaka45

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      早朝始発の殺風景 (単行本)

      青崎 有吾

      4.0
      いいね!
      • 高校生の日常のちょっとした謎を見せる、独立した5編のコージーミステリ。

        冒頭の表題作は始発に乗った加藤木。
        誰もいないと思ったらクラスメイトの殺風景がそこに。
        早すぎて学校も開門してないのになぜ乗っているのか。

        殺風景が苗字というのは驚くが、お互いの推理合戦も楽しい。

        他にも「メロンソーダ・ファクトリー」は意外な盲点が見え隠れするシナリオ。
        「夢の国には観覧車がない」ではそういえばと納得。

        どの話しも後味が良く爽やかな読後感を得られる。
        >> 続きを読む

        2019/07/14 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      新章 神様のカルテ

      夏川 草介

      4.3
      いいね!
      • また彼らに会えて、ほんとに良かった。時間を重ね、いい感じに成長してましたね。最後ほろっとさせてもらったし、相変わらず好きなシリーズです。 >> 続きを読む

        2020/02/22 by hiro2

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      室町無頼(上) (新潮文庫)

      垣根 涼介

      4.0
      いいね!
      • 垣根涼介の「室町無頼」(上・下巻)を読了。
        この時代小説の舞台は、応仁の乱前夜で、現代よりもっとひどい格差社会。

        主人公は、二人いて一人は、洛中の治安維持を任されながら、その裏で土倉を襲う極道の頭目・骨皮道賢。

        そしてもう一人は、牢人と洛外の村落をまとめて、一揆を起こそうとしている蓮田兵衛で、この二人を才蔵という若者が繋ぐという構成になっている。

        この「室町無頼」は、無頼こそが社会の変革を成し得るというテーマに貫かれているが、これは裏返せば、まっとうに生きている人間が、納得のいく人生を歩んでいるか、という祈りと怒りを表していると思う。

        蓮田の起こした相国寺大塔での一揆の場面など、これまで描かれてきた一揆の描写を根底から覆しており、そういう意味で柴田錬三郎の「眠狂四郎無頼控」以来、最も"無頼"の二文字がふさわしい作品だと言えると思う。

        >> 続きを読む

        2020/08/02 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      歌舞伎町ゲノム

      誉田 哲也

      3.5
      いいね!
      • 今回の歌舞伎町セブンシリーズは短編集だったが、どの作品も期待を裏切らない面白さだった。キャラクターの造形が見事で物語に引き込まれる。加えて、ちょっと今の歌舞伎町では盛り過ぎなぐらいエグい話になっていてこれまた面白さにアクセントを加えている。 >> 続きを読む

        2019/03/26 by STALIN

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      発現

      阿部 智里

      3.0
      いいね!
      • 八咫烏シリーズが好きなので、内容を確かめず読んだらまさかのホラーだった。原因がわかったからといって受け入れられるか…。 >> 続きを読む

        2019/07/14 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      拳銃使いの娘 (ハヤカワ・ミステリ1939)

      ジョーダン・ハーパー

      3.5
      いいね!
      • 刑務所帰りの父親ネイトは獄中でギャング組織と敵対してしまう。
        そのため妻を消され、残された娘のポリーと共に逃亡の旅に。

        物語としてはストレートな犯罪ものだが、他作品と違うのは父親が娘を危険に備え訓練すること。
        銃の扱いや、相手を失神させるため組技を教えたりする。

        「子連れ狼」や「レオン」を想起させるが、当然血で血を洗うバイオレンスの場に親子そろって飛び込んでいくことに。

        かなりスピーディーな展開だし、拷問シーンの痛々しさも結構なもの。
        好評なのでそのまま続編が出来てもおかしくはないが、ポリーの成長した姿を見てみたいかも。
        >> 続きを読む

        2020/02/15 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      W県警の悲劇 (文芸書)

      葉真中 顕

      3.7
      いいね! ooitee
      • たぶん初読み作家さん。ブラックなどんでん返しが続くのが面白かった。警官だって人間だものという感じ。 >> 続きを読む

        2019/10/20 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      殺人鬼がもう一人

      若竹七海

      4.0
      いいね! ooitee
      • 普通の市民を装った悪人ばかりの町が舞台の連作短編。「なむなむ」が口癖の人物の話がどんでん返し的で良かった。 >> 続きを読む

        2019/07/29 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)

      穂村 弘東 直子

      4.0
      いいね!
      • 穂村さんと東さんがお互いの作風で詠み、さらに解説があるのが面白かった。

        2019/02/24 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      だから殺せなかった

      一本木 透

      2.5
      いいね!
      • 太陽新聞社に届いた連続殺人事件の犯人からの挑戦状。
        自らをワクチンと名乗り粛清していくのだが、記者の一本木に対して言葉で止めてみろと紙上でのやり取りを狙う。

        犯人がやり取りをというのはあるが、新聞記者と紙上でというのは初めてかも。
        お互い犯罪の是非を討論していき、それが最終的には犯人の特定に至る。

        また関わって来る少年の存在や、関係なさそうな不倫を是非にする教授だったりも後々意味を持ってくる。

        犯人の予想はなんとなく付いていたが、最後の真相は驚いた。
        果たして一本木の未来はどうなるのだろうか。
        >> 続きを読む

        2020/05/13 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)

      ジム・ロジャーズ

      3.0
      いいね!
      • リーマンショックやトランプ当選などの予言を的中させたとして注目を浴びる世界的投資家の本。10才の日本人なら日本を離れて移住するとか、移民を受け入れない日本はやがて滅びるとか、穏やかでない意見が次から次へと語られている。朝鮮半島はいずれ統一されて急成長するとか。にわかには信じられないような話が展開する。その理由を読んでみると、なるほど一理はあるように思える。日本に手厳しい指摘だが、著者本人はどうやら親日家のようである。日本に向けた励ましのようにも読めないことはない。歴史は繰り返すというが、投資の歴史もまた繰り返すってことか。過激ではあるが、投資の世界では、これくらいの世界観を持たないといけないのかもしれない。 >> 続きを読む

        2019/11/05 by KameiKoji

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      自薦 THE どんでん返し3 (双葉文庫)

      鯨 統一郎新津 きよみ折原 一北村 薫長岡 弘樹麻耶 雄嵩

      3.0
      いいね!
      • このシリーズは知ってる作家が多いので毎回見ている。

        新作ではないけれど読んだことのなかった麻耶さん目当て。
        メルカトル鮎が美袋のために殺人現場を嗅ぎつける。
        不可解な状況に美袋を思案させるが、基本ドSなメルカトルのやり方に最後は翻弄される結末。

        折原さんと長岡さんもきれいにどんでん返しが決まる結末。

        初めて見たのが新津さん。

        「拾ったあとで」
        242万を拾った結婚間近の男女。
        女にお金の権利を譲るが、その後二人は別れてしまう。
        落とした人間が現れなかったことから金を巡るいざこざに。

        明らかにドロドロした結末になりそうだが、落としどころは意外だった。
        冒頭から伏線は敷かれていたのだから。
        >> 続きを読む

        2019/08/15 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる

      渡貫 淳子

      4.0
      いいね!
      • 貴重な女性南極観測隊の体験記だけど白黒でもいいから写真があればもっとイメージわいてワクワクする本になったと思うし多分売れたとも思う。
        そんな意味では非常に惜しい一冊。
        >> 続きを読む

        2020/04/02 by キトー戦士

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています

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