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2019年2月発行の書籍

人気の作品

      魔眼の匣の殺人

      今村 昌弘

      3.9
      いいね! Tukiwami ooitee
      • 殺人動機にこんな理由が存在するのだ、と驚きでした。
        前作の『屍人荘の殺人』が大変楽しめたのでシリーズ続編も楽しみにしていました。
        前作のような殺人?スタイルとは大きく異なりますが、未来視(未来に起こる事件を予言する)できる老人が放った、自分が住む山奥の集落で4人の死者が出るという予言を受けての殺人事件。
        今までも予言が出され、その研究機関が様々な手を尽くしても事件は止められず、必ず起こってしまったという。
        予言地域に閉じ込められた人たち。
        心理的に追い詰められていく様子など、今回も楽しめました。
        最後の方で、更に続きを匂わせていたので、そちらも楽しみです。
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        2020/09/24 by taiaka45

    • 他7人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      やがて海へと届く (講談社文庫)

      彩瀬 まる

      4.0
      いいね! Tukiwami
      • なんとも言えない喪失感と穏やかで凪のような読後感の1冊。
        少し怖くなるくらいリアルな東日本大震災で「きえてしまった」人たちの描写が印象的でした。あの震災で大きな波に全てを絶たれた人々。彼らの突然すぎる断絶をゆっくりとゆっくりと受け入れ、どこかにたどり着くまでをすみれの旅で描かれていました。途中救いなく悲しい場面も、やりきれない場面も、少し残酷な場面もあった忘れていく旅の過程でした。綺麗事ではいえない葛藤が消えた人々にもあった、しかし最後の最後は穏やかであってほしいという祈りのように感じます。
        そして、これは残された人々の喪失と再生の物語でもあります。すみれのことが大切で、いなくなったことを今も到底受け入れられない真奈。忘れようとするすみれの恋人遠野くんに薄情だと怒ります。けれど彼と遺品を整理し、彼の苦しみにもふれるうち最後は苦しみを分けあった、優しいラストで嬉しかったです。どうしたって、遠ざかるどうしたって進んでいく彼らの時間。忘れていいのかな、忘れたくないけど先に進んでいいのかな、そんな葛藤や苦しみが丁寧に丁寧に描かれていて、自分がどちらの立場であってもどうだろうと考えました。読んでよかったと思います。
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        2019/05/01 by kaoru-yuzu

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      小説「映画 ドラえもん のび太の月面探査記」

      辻村深月

      4.0
      いいね!
      • 劇場版は壮大なストーリーのもと、いつもの日常と異世界がつながる設定が魅力。この小説もみんなが知ってるドラえもんの世界を壊すことなく、安心して時にはドキドキして読めた。個人的には異世界文明や異星人とのふれあいなど、15年前の「のび太のワンニャン時空伝」に似ているなと思ったけど、この作品でドラえもんの世界を知る子どもたちにとってはどうでもいいこと。登場人物の魅力も掘り下げて、やっぱり、ラストは感涙モノよ。 >> 続きを読む

        2019/10/25 by かんぞ~

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      血の轍 (5) (ビッグコミックス)

      押見 修造

      4.0
      いいね!
      • 吹石さんの手を取り毒母と決別した静一
        『あんなお母さんのいる家』に帰らなくていいと吹石さんに言われ
        吹石さんの部屋にコッソリ泊まる事になった静一
        初めての女の子の部屋
        手作りのおにぎり
        一緒に聴く音楽
        風呂上りの吹石さんの部屋着。

        そして寝る場所がないので一緒にベッドへ
        緊張するまま初めてのkissに…

        翌日、吹石さんの家を訪ねてきた静一の母・静子
        玄関先で泣きながら自分の思いを告げる

        ベランダで母親の言葉を聞いてた静一
        守ってあげると言い切る吹石さん
        吹石さんの父親に部屋にいる所を見られ逃げ出す2人…
        迫る吹石さんに静一は…!!



        静子の歪んだ愛情と執着は
        『いらない子』と言われた幼少の頃の生い立ちに関係があるらしい…
        やっぱそうなのね?とは思うけど
        怖い、怖い、怖い、!!!!!Σ(ll||д゚ノ)ノ


        やはり精神的に怖いよこの漫画!!
        表現の仕方が
        精神的に何かを圧迫してくる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
        相変わらず怖いお母さんだわ
        真綿で首を締めてくる。
        そしてを静一を守ると言ってくれた吹石さん…
        でもグイグイくる肉食系女子で
        幼少の頃から母親に洗脳されてる静一にしたら逆効果。
        静一は母親の呪縛からそう簡単に逃げられない
        体に変調をきたしても帰るのは……!!
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        2019/04/16 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      銀座ともしび探偵社 (新潮文庫nex)

      小松 エメル

      3.0
      いいね!
      • 「不思議」を集める探偵社のお話。
        【不思議】というのが漠然とし過ぎていて、題材がぼんやりとしているせいか、お話自体もぼんやりとした印象。
        登場人物である探偵事務所の所員たちも、それぞれがメインとして話が進んでいって、キャラとしても一癖も二癖もあるようなのに、はっきりした感じではなくて、ぼんやり。
        続きが出たら、もう少し掘り下げられたりするのかしら。
        >> 続きを読む

        2019/07/04 by koh

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ノースライト

      横山 秀夫

      4.0
      いいね!
      • 64から6年ぶりという待望の横山ミステリ。

        これまでの警察関係や報道記者から離れて、一級建築士が主役。
        その青瀬がデザインを手掛けた新築の家に移り住んだはずの吉野夫妻から一向に連絡が来ない。
        おかしいと思い電話をかけても音信不通で、夫妻は蒸発していた。

        ここから青瀬の謎の追求と、自身の家族にまつわるドラマが徐々に交差していく。

        流石といわんばかりにグイグイ引き込まれていく中で、終盤ある悲劇が。
        そこからの再生と謎の解明で、青瀬が息を吹き返していく過程が爽快。

        新たな一歩と記されているが、今後も横山ミステリは外せません。
        >> 続きを読む

        2019/10/05 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      子どもが増えた!  明石市 人口増・税収増の自治体経営(まちづくり) (光文社新書)

      北川正恭湯浅誠泉房穂村木厚子藻谷浩介清原慶子さかなクン藤山浩

      4.0
      いいね!
      • 子育て支援による子ども・人口・税収増で注目を集める泉房穂明石市長とコーディネーター役の社会活動家である湯浅誠によって六人のゲスト(藻谷浩介、村木厚子、藤山浩、清原慶子、北川正恭、さかなクン)を迎えて行われた鼎談集です。各章の後には市民との座談会が六回に分けて掲載されています。冒頭には、出版直前の2019年1月に報道された泉市長の暴言について、湯浅氏によるコメントも添えられています。

        基本的には泉市政の実績を肯定することを前提にしてつくられてはいるため、十分な客観性があるとは言い切れませんが、それを差し引いても明石市の取り組みやゲストの社会批評を面白く読むことができました。個人的には六篇のうち前半の三篇がとくに興味深かったです。

        以下、明石市政などについての泉市長の発言を中心に、本書内で印象に残った箇所を挙げておきます。

        ・プラスとマイナスを分析した結果の子育て施策
        ・利点は神戸東部や阪神間に比べて地価が比較的安いため大阪・神戸の通勤層が住めること
        ・企業誘致するには地価は高いため、その点は諦めていた
        ・キーワードは「おかえりなさい」
        ・所得制限なしの子ども施策
        ・市が単独で人件費を出して30人学級にしている(国の基準では1クラス35人)
        ・駅前の一等地に従来の4倍の図書館づくりと無料の子育て施設
        ・神戸市を超える資金の待機児童の受け皿づくり
        ・業界団体などに気を遣わず選挙に勝ったため、当選後はやりやすかった
        ・少数者を排除しない(障碍者支援、犯罪被害者・加害者支援)
        ・みんな(地方行政の為政者)東京を見て、わがまちを見ていない(東京すごろく)
        ・国に対しては「金はいらん。そのかわり文句はつけるな」
        ・新自由主義的・自己責任的ではなく、サイレントマジョリティの市民が支持基盤
        ・人口論者ではない。人口が増えることそのものに意味があるわけじゃなく、一人ひとりの市民が暮らしやすいまちをつくることが目的。その結果、人が増えているのであって逆ではない。
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        2020/07/26 by ikawaArise

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      リハーサル (幻冬舎文庫)

      五十嵐 貴久

      4.0
      いいね!
      •  リカシリーズの4作目で、時系列では、1作目より前の出来事でした。だから、リハーサルなのでしょうけど、この時点で、狂人犯罪者の完成型だと思いました。
         何作読んでも、リカは理解不能ですし、想像を超える恐ろしさです。自らの信念に基づく不屈の精神には圧倒されるし、本当に亡くなったのか、信じられなくなってきました。
         5作目も読んでみようと思います。
        >> 続きを読む

        2020/06/14 by youda

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ジャンヌ Jeanne, the Bystander

      河合莞爾

      4.0
      いいね! ooitee
      • お手伝いロボットが当たり前のように支給されている未来。
        人間に反抗してはならないロボットが父親を殺害する事件が発生。
        刑事の相崎はそのことに疑問を持つが、リース先に輸送の際に襲撃を受ける。

        アシモフが提示したロボット三原則を逆手にとって、なぜ殺害したのかという謎と逃亡のアクションを絡めている。

        徐々にロボットを信頼していく過程が面白く、連携を見せるとこなども考えられている。

        そして殺害した真相もロボット3原則に則っているからこその理由。
        ターミネーター2を連想する最後だが、SFの先見性からみてもかなり優秀な部類だと思う。
        >> 続きを読む

        2019/12/07 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      人をつくる読書術 (青春新書インテリジェンス)

      佐藤 優

      3.0
      いいね!
      • 内容的には過去の著書の刷り直し感があるけど著者の考えを再確認する意味で役にたった
        佐藤イズム的な思想をもっと追求したいな。
        >> 続きを読む

        2019/07/14 by キトー戦士

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      平成遺産

      ブレイディみかこ川添 愛最果タヒ栗原 康田房永子武田砂鉄みうらじゅん

      3.5
      いいね!
      • 自分自身が感じていることが、たくさんふれられていた。
        それが、思考の整理にもなった
        元号で区切ることの乱暴さが再認識できた。
        それで、いろいろなものを誤魔化そうとする輩の増殖を感じる。
        振り返りも何もなく、あとからいろんなものを出して、なかったことにする風潮。
        それを受け入れてしまう風潮。
        それが今。
        >> 続きを読む

        2020/03/25 by けんとまん

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      十三階の女 (双葉文庫)

      吉川 英梨

      4.5
      いいね!
      • 夢中になって、一気に読んでしまった。
        本当の気持ちはどこにあるのか、
        わからなくなるような気がした。
        本当の気持ちは、つかみどころのないようなものかもしれない。
        >> 続きを読む

        2019/09/23 by mikan

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      子どものまちのつくり方 明石市の挑戦

      泉 房穂

      5.0
      いいね!
      • 人口と出生数が減少する現状において、それほど大きくはない一地方都市として人口増・出生数増・税収増を達成した、刊行時点で「関西唯一の人口V字回復の街」である明石市政の取り組みが、主導する泉房穂市長自身によって綴られた、「暴言市長のもうひとつの顔」とも言えるのが本書です。

        姉妹書として、ほぼ同時に刊行された『子どもが増えた! 明石市 人口増・税収増の自治体経営』が存在しますが、こちらは識者との鼎談が基本となっていてゲストによる社会批評なども含まれそれはそれで興味深くありますが、現明石市政の取り組みを概観する目的であれば本書が適役です。近隣在住者の明石市移住を検討する材料にもなることでしょう。

        明石市の施策と特色をアピールすることが本書の狙いであることと同時に、障害者の弟をもつ兄として、読書家として、弁護士としてなど、市長の人生経験が施策にも色濃く反映されていることが読み取れます。

        以下は各章に関してのキーワードや概要、所感などです。

        ----------
        『序章 いま、明石が熱い』
        →現明石市政の特色を概観しており、以後を参照するかの判断基準になります。
        →詳細は次章以降に譲ることとなります。

        『第1章 子どもを核としたまちづくり』
        ・子ども医療費を所得制限なしで完全無料化
        ・第二子以降の保育料完全無料化
        ・保育士へのサポート体制
        ・県内初の30人学級
        ・「所得制限がないからこそ中間層が引っ越してくる」

        『第2章 すべての子どもたちを、まちのみんなで』
        →様々な点で恵まれない子供たちへのサポートに関する章です。
        ・離婚後の子どもの完全医療費無料
        ・駅前に児童相談所を設置
        ・虐待防止対策
        ・大々的な里親の公募

        『第3章 やさしい社会を明石から』
        ・ろうあ者や車いす利用者への対策
        ・JR明石駅ホームドア設置
        ・犯罪被害者支援と加害者厚生支援
        ・排外主義の対極にある「おかえりなさい」が言えるまちづくり

        『第4章 本のまち、明石』
        →市長の読書家としての想いを感じます。
        ・駅直結再開発ビルの市民図書館と大型書店の同居と相乗効果
        ・図書館の利用市民層の広さ/移動図書館/ベストセラーでなく良書を厳選

        『第5章 発想の転換による自治体経営』
        →本書中でもっとも地方自治や一部は国政に対する筆者のスタンスと想いが率直に述べられています。
        ・フルパッケージはいらない
        ・全国一律は成り立たなくなっている
        ・私は「中負担・高福祉派」
        ・標準家庭像の認識のズレ
        ・組織再編とスリム化
        ・「民間並みの経営努力をすること」

        『対談 オール・フォー・オールのまちはつくれる』
        →財政社会学、財政金融史を専門とする経済学者・井出栄策氏との対談です。
        →実質的には対談というよりは井出氏から泉市長への解説付きインタビューに近く、批判的要素は見受けられず、学者から明石市施策にある普遍性のお墨付きを頂くための章といった印象を受けます。
        >> 続きを読む

        2020/08/01 by ikawaArise

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      幸色のワンルーム(6) (ガンガンコミックスpixiv)

      はくり

      2.0
      いいね!
      • 再読。

        まあ、2回目なのでこちらも通読1回目よりかは楽しんで読めた気がする。評価も星1から2に増えました(笑)

        幸の性格の変わりようにはある程度慣れてきた感じがする(まあ、ぶっちゃけて言うと1巻から3巻くらいまでの幸が好きだから慣れたくはないけど)でも、考えが極端だし何かにつけ殺すとか利害が一致する、しないとか物騒な発言を繰り返しているのは正直好きくない。。

        お兄さんもお兄さんで愛想が無くなって没個性の塊になっちゃって、本当にあの楽しく平和な2人は何処に行ってしまったの…

        唯一、探偵の松葉瀬と助手の八代が常識人でちゃんと現実見て行動してるのが救い。あとの登場人物、ろくな奴いないからね…。

        ラストで松葉瀬がああいう風に幸に問い掛けた(宣戦布告したと言っても差し支えないかも)けどそのことでまた次巻以降一波乱二波乱あるんだろうなぁ。

        前回のレビューでもう次巻以降読まないみたいなこと書いたけどとりあえず落ち着いたからまた読んでみようと思う。何事も冷静になるって大事(笑)

        今回も良い読書が出来ました!
        >> 続きを読む

        2019/03/05 by 澄美空

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)

      ジーン・グリーブストラヴィス・ブラッドベリー

      4.0
      いいね!
      •  コミュニケーションを「自己認識力」「自己管理力」「社会的認識力」「人間関係管理力」という4つのEQスキルに分類している。ここで注目すべきは4つのスキルのうち2つが自分自身に対するものであることだろう。極論してしまえば自分自身とのコミュニケーションを取らずに他者とコミュニケーションをとってはいけないということである。つまり自分がどうしたいか分からないまま他者とコミュニケーションを取ろうとしているからうまくコミュニケーションが取れていないのである。伝えたいことが分かっていなければ当然相手には伝わらず、「どうしてわかってくれないの?」となってしまう。そのためにもまずは自分を知らなければならない。そのうえで周囲を見渡し(≒空気を読んで)、ようやく他者と関わることができるのである。コミュニケーションといえば他者との関係をイメージしがちであるが、まずは自分のことを知っておかなければ小手先のテクニックを駆使しても良い関係を築くことはできないという、言われてみれば当たり前のことに気づかせてくれる。 >> 続きを読む

        2019/12/31 by 夏白狐舞

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ショートショートドロップス

      新井素子 編

      4.0
      いいね!
      • 新井素子氏編纂のショートショート集
        しかも女性作家のみを集めた作品集と言うから興味も一層。
        思った通り。新井さんったら、この一冊に収める作品を厳選するのに、3年もかけちゃった!
        その甲斐あって多様な作品が選ばれています。
        ショートショートというより短篇だよなぁという作品もありますが、ご愛敬。
        (私のイメージですが、女性はショートショートを書く人が少ないです)

        選ばれし第一作目「初恋」はいきなり突き抜けた小説で、かつ女性でなければ描けない作品。童話ならありですが、大人向けでこれは大胆。しかし奇想天外なストーリー以上に心をきちんと描いた秀作です。
        新井氏の一押し。

        萩尾望都氏の「子供の時間」も彼女らしいチョイス。
        私達世代の文学少女にとって萩尾さんは神
        もちろん漫画ではなく、イラストさえ全く添えられていないに関わらず
        エンディングのシーンは、はっきり萩尾望都さんの絵で情景が浮かんできます!
        SF度も本作品集中1位です。

        三浦しをん「冬の一等星」は個人的に好きです。
        切なくて、救いがテーマで。大きい作品です。
        文蔵とうさぎ座を探すところ。作家の想いが伝わってきました。

        村田沙耶香「余命」は寿命が200年にもなる未来の世界が舞台。本作に共感する女性読者が多いのには驚きました。が、今コロナ禍の中、人の命はやはり人間が自由にコントロールできるという考えは虚しいものに…
        やはり生き物は死ぬまで生きろというのが、宇宙の原則なんじゃないかなぁなんて。
        特に母を亡くした直後では。そう思いますです。

        新井素子「のっく」
        星新一の「ノックの音が」を即思い出しましたが全然違いました。
        懐かしいようなほのぼのした作品でした
        私も樹齢を重ねた大木が好きでしたよ〜

        ところで読書というものは、その人を表わすものですよね。
        好きな小説や読書のジャンルの傾向や、同じ作品でも違ったとらえ方をする人もいれば、感動をぴったり分かち合える人もいる。
        編者というのも「その人となり」を作品を選ぶことで表現しているものなのですね。
        ご本人もあとがきで「ぬいぐるみがとっても好きだった」ことを発見したそうですが、いわれずとも、それ、わかりましたから。(笑)


        《収録作品》と、あとひとこと
        「初恋」 矢崎存美  ぶたぶたさんにまた会いたい
        「チヨ子」 宮部みゆき  あふれる想像力が宮部さんの魅力です
        「舟歌」 高野史緒  AIが人間を凌ぐ世界では音楽も小説も…
        「ダウンサイジング」 図子慧  アルジャーノンの世界がこんなに短い文章に凝縮
        「子供の時間」 萩尾望都  SF短編、かくあるべし。広がる世界と伝わるビジュアル、そして余韻と人間性。AIがまた魅力的
        「トレインゲーム」 堀真潮  簡潔で面白い。アイディアが秀逸。かっこいいぞジョーカー5!
        「断章」 皆川博子  何をかいわんや。これを駆け出し作家がマネしても決まりませんね~。怖い人。
        「冬の一等星」 三浦しをん  まるで長編を読んだかのような。人が描けているということですね。
        「余命」 村田沙耶香  きれいに死にたいとか、中学の頃は妄想したもんですわ。
        「さくら日和」 辻村深月  少女のやわらかな心を忘れない作家です。
        「タクシーの中で」 新津きよみ  ミステリーかと思ったら。
        「超耐水性日焼け止め開発の顚末」 松崎有理  「彼」は紫外線に弱かったのか!!8Pくらいの漫画にしたら面白いだろうな~。
        「石繭」 上田早夕里  その昔「漫画少年」には、こういう不思議ワールドを描いた漫画がよくあったっけな~。
        「冷凍みかん」 恩田陸  地球温暖化へのメッセージ。これに激しく反応しちゃう人。冷凍みかんに愛とノスタルジーを感じてしまう「年齢」だとバレます。
        「のっく」 新井素子 やさしい余韻の小説。若手の代名詞だった新井素子がそういう歳になったのですね。当たり前だけど。
        >> 続きを読む

        2020/07/14 by 月うさぎ

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      うつ時々,躁: 私自身を取り戻す (岩波ブックレット)

      海空 るり

      4.0
      いいね!
      • わずか78ページとコンパクトにまとめられているので、読書が苦手な人も楽に読めるだろう。
        著者は、双極性障害と診断されて、たったの6年で寛解に近い状態に保っているのはすごいことだと思う。その背景には、様々な要素がある。
        1.主治医をきっちり見極めて選んでいる
        2.薬を欠かさず飲むように心がけている
        3.夫の理解と援助が得られている
        4.様々なアプローチ(鍼、マインドフルネス、ヨガなど)を用いている
        5.症状に応じて対処方法を決めている
        6.同じ病気の人との交流を大事にしている
        私は、双極性障害には3種類のパターンがあると考えている。躁ベース、うつベース、両方とも同じである。私の場合、うつベースなのだが、著者の場合は躁ベースであることを自分自身で気がついたことが功を奏していると考える。
        >> 続きを読む

        2019/04/20 by konil

    • 1人が本棚登録しています
      日本をどのような国にするか: 地球と世界の大問題 (岩波新書)

      宇一郎, 丹羽

      4.0
      いいね!
      • 丹羽さんの本からは、いつも、そのお人柄が滲み出ている。
        とても、誠実で真摯な方だと思う。
        自分からすると、当たり前だと思うことを、とてもわかりやすく書かれている。
        それは、今のこの国の有り様を憂いていることから来ているのだと思う。
        ますます、近視眼的で、かつ、異なるものを排除する方向へ進んでいるこの国。

        今さえよければ、自分さえよければ・・・その先にあるものは、自ずと知れているのだが、それを何とも思わないのか、諦めさせているのか。

        この本を読んで、改めてそう思う。
        >> 続きを読む

        2020/03/20 by けんとまん

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      イタリア発イタリア着 (朝日文庫)

      内田洋子

      4.0
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      • だいすきな内田洋子さんの本。

        今度は、最新文庫出版本でおます。

        ただ、内田さんがイタリアでの生活の基盤を築いてこられたことが、

        細切れに紹介されている。

        大学を出た後、日本のマスコミへニュースを送る仕事を始めるために事務所を開設。個性ある情報提供を求めて単身孤軍奮闘して切り開いていく。

        途思えば突然、操縦も出来ないのに舟を買い、六年間もその船に住んでしまう、船上生活を行う。

        ナポリでの生活、ミラノでの生活、内田さんのエッセイを読んでいると、周りの癖のあるそれでいて慈悲たっぷりの人々が登場しますが、やはりそれには、内田さん自身がエレルギッシュで魅力あふれた人だったから、自然と集まってきたんですな。

        前回の原点ともいうべき本と、今回の40年を振り返っての本で、今迄の作品のできるまでのウラ話、秘話が垣間見れた様な気がします。

        「ジーノの家」「ミラノの太陽」「皿の中に、イタリア」あたり、読み返したくなりましたな・・・・・。
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        2019/06/18 by ごまめ

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      明治・金色キタン (朝日文庫)

      畠中 恵

      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 明治妖モダン続編、おかしく、謎めいてひやりと怖いのになぜだか優しく切ない、そんな人ならざる者たちの物語。本作は、前作以上に時が江戸から明治へと移るにあたり、忘れられたもの、葬りさられたものの歪みに焦点を当てているように感じます。連作長編で最後は悲しい真実が明らかになりますが、人ならざる者がそれでも大切なものとの繋がりを、思い出を大切に秘めている切なさを感じる終わりでもあります。一人では寂しいから、長く話し相手になってもらうことにした、いつか己を忘れ時に絡めとられるその日まで。という終わりのように、彼らもまた人に混じり人の世の煩わしさを背負ううちいつか消えるのかもしれません。その切なさはなぜだか泣いてしまった花乃さんとそれに応えた滝さん、人にも人ではない者にも共通かもしれません。別れは必ず来るけれどせめてその日まで。そんな彼らの物語の続きをぜひ読みたいものです。 >> 続きを読む

        2019/02/27 by kaoru-yuzu

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