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2019年3月発行の書籍

人気の作品

      傲慢と善良

      辻村 深月

      3.3
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      • 話題になってた小説のわりには辻村さんの言いたいことが伝わってこなかった。

        思いを寄せられても自分がその気にならなければ受けられないのは傲慢なの?親の言うとおりにいい子ちゃんで生きるのが善良なの?親になって子供が成人して結婚に結びつく相手がいないとやっぱり不安だし離婚してもいいから一度は結婚というものを味わって欲しいと思うもの。

        それにものすごく好きな相手と一緒になっても結婚生活子育てとステージが変化するにつれて100%好きが50%になったり色々あるのも人生。

        でも結婚した相手とそのつど話したり支えあって居心地良くやっていくしかない。自分が選んだ相手だしね。

        私は結婚はそれまで育ててくれた親に感謝する場でもあると思うのでふたりだけの結婚は反対。
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        2019/10/14 by miko

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      こうして誰もいなくなった

      有栖川 有栖

      3.5
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      • ミステリじゃないものもあって意外だった。表題作は元ネタと設定を変えただけなのか、違う話になるのか気にしつつ読んだ。探偵の名前が一番インパクトがあった。 >> 続きを読む

        2019/08/25 by tomolib

    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

      ヤニス・バルファキス

      4.2
      いいね!
      • レビューとしては、全く役に立ちません。ごめんなさい。

        経済についての自分の知識のなさ、理解力のなさを痛感した。
        とっかかりは「おもしろい!!」と思った。なぜ、アボリジニは侵略され、逆の侵略する立場にならなかったのか・・・。
        徐々に難しく感じられていきながらも、「なるほどー」「そうなのかー」と思うところも多々あった。
        が、読み終わった頭の中は「?」だらけ。結局、「市場経済ってなんだか怖い」「やっぱり経済って複雑」という印象で・・・。
        もう一度じっくり読んでみなければ、と思った。読んで損はない本だとは思う。
        >> 続きを読む

        2019/09/11 by URIKO

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇

      穂村 弘

      4.0
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      • “短歌をください”の最新版。
        「ダ・ヴィンチ」(2015年11月号~2018年4月号)をまとめたもの。

        短歌を齧りだしてから、この本に掲載されている歌の切り取り方に感心。
        私との次元の違いに、逆に打ちのめされる状態・・・・。

        凄いデス・・・。

        まずは、穂村弘さんの評を一切読まずに、歌だけを見て気に入った歌を・・・

        テーマ「転校生」
        おはようの響きが不思議なひとが来て僕らの朝はやわらかくなる

        テーマ「雪」
        雪と名のついたわたしは夏生まれわけをききたい父はもう亡く
        この先に渋滞がありますと言いこの先に雪が舞いますと言う

        テーマ「初恋」
        初恋はハーモニカのド(低い方)どこか教えてくれたみつこちゃん
        きみはあの頃だけぼくの妻だった夕暮れ砂のご飯よそって

        テーマ「キス」
        ローソンと月の光と入れ替えるくらいしなけりゃ閉じないよ目は
        これでもかというハードなキスをしたあとにふつうの顔で乗る新幹線

        テーマ「女子」
        「あたし」って打つ子に「私」で打ち返す今の私は嫌な顔してる

        テーマ「ゴミ」
        君の手で白鳥になった箸袋連れ帰りたい育ててみたい

        テーマ「夏休み」
        「夏休み おばあちゃんちに行きました」そこにはおじいちゃんもいたのに
        白帯のゆかたの君と帰りゆく夜に降ってきた天気雨

        テーマ「曜日のある歌」
        『サザエさん』の時間に少し愛し合うとっても不思議な日曜だった

        テーマ「贈り物」
        クリスマスプレゼントには私にだけ甘やかしてくれる怪人がほしい

        テーマ「ラブホテル」
        「東京」という名のホテルは東京に存在しない 福島は雪

        テーマ「京都」
        くず餅をさがして歩くこの道は新撰組が走った道だ

        テーマ「昼寝」
        「初恋の時効が成立しました」と婦警がゆめでささやく真昼

        テーマ「ラーメン」
        終電をなくした僕らはラーメンをはじめとおわりの狭間で食べる
        これだけ見たくなかったスエットの君と彼女がラーメン屋にいる

        テーマ「スポーツ」
        逆上がりもう永遠にしないだろう手のひらにまだ鉄の匂いが

        テーマ「初恋」
        目薬をさす君のからだが無防備になる瞬間に恋に落ちたよ

        テーマ「珈琲」
        母親が見てない間にコーヒーの中に砂糖の山が消えてく

        テーマ「母」
        母を見て未来の私に出会うとき私を見つめて若返る母

        テーマ「父」
        ドトールの離れた席にパパは居てパパというより和男であった

        「自由」
        健康をそこなうおそれがあるたばこ税は暮しに活かされています
        月明かり 惣菜ラベルの「助 六」の空白部分の長さに見入る
        洋梨とぶどうの皮はたべますよそういう世界で生きてきたから
        こんなところまでついて来てくれてありがとう52階で払う猫の毛
        取れかけのつけまつ毛のまま浴槽に沈むと夜は一段と夜
        みそ汁がさみしいひとはいませんかここにえのきが落ちていますよ
        「かわいい」と言うなら責任取ってよね新婚旅行はコンビニでいいよ
        君より君の躰が好きだって言われても私ここにいるしか
        「ジブリでどの豚が好き?」と聞いてくる紅の豚が好きな君が好き
        「本の帯なんか、捨てるよ」と言った 貴方を少し捨てたくなった

        帯にある、一首

        双子でも片方は泣く夜もあるラッキーアイテムハンカチだった
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        2019/07/11 by ごまめ

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      予言の島

      澤村伊智

      4.0
      いいね! ooitee
      • 大好きな澤村伊智さん。
        今回もやられたわ~ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ


        パワハラで自殺未遂を起こし実家に帰ってきた宗作を
        元気づけようとする幼馴染の天宮淳。
        そんな時、宗作が実家に戻ってると聞いて
        幼馴染の一人、春夫がちょっとした旅行を企画。

        20年前に一世を風靡した
        霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所、
        瀬戸内海に浮かぶ霧久井島。
        当時は3人とも霊能者・宇津木幽子にハマっていて
        ネタのつもりの旅行で霧久井島に向かうと
        船着き場で見知らぬ女性から島で
        〝えらいことが起こるから行くな〟と忠告されるが…

        『今年の8月25日から26日の未明にかけ、霧久井島で6人死ぬ』


        霧久井島に着いた一行は予約していた旅館から
        「じきに怨霊が下りてくるから、泊める事ができない」と断られ
        仕方なくもう1軒ある民宿に泊めてもらう事になる


        「宇津木幽子はヒキタの怨霊に殺された。疋田山には絶対に入るな」と言う老人に途中で会い
        民宿には木炭で出来た様々の黒い『くろむし』と呼ばれるオブジェが飾っており
        『くろむし』はヒキタの怨霊が来ない島のお守りであった
        民宿には淳たちの他に
        淳が船に乗るのを助けた女性・江原数美
        淳たちに忠告した女性・霊能者の霊子
        遠藤晶子・伸太郎の親子が宿泊していた

        館主の麻生から聞いた〝島の言い伝え〟

        親切な島の駐在である橘

        海に浮かぶ春夫

        家から一歩も出てこない村民

        遺体を改めた橘は「外傷は無く死因は溺死だ」と告げるが
        霊子は「幽子様の予言の通りだ」と言い張り
        看護師の数美が春夫の遺体を調べると溺死ではなく…
        真相を確かめようとした矢先、橘が殺され
        行方の分からなくなった宗作から淳の携帯に着信

        民宿に押しかけてきた島の老人たち
        突然なる島のサイレン

        何かを隠してる島民たち

        サイレンはなぜ鳴ったのか?
        島に隠された秘密とその真実
        島民の嘘をずっと信じてきた島民の最後の子供


        予言なんて当たらないと言い張ってた数美は
        実は霊能者・宇津木幽子の孫で
        本当に予言は当たるのか確かめに島に来ていた
        予言の通り次々と人が死んでゆくが……



        ホラーでもありミステリーでもある作品

        霊能者・宇津木幽子の呪縛に囚われている孫の沙千花
        宇津木幽子を崇拝している霊子
        歪な遠藤親子
        島の秘密を怨霊と言う言葉に変えた島民
        怨霊をずっと信じてきた島の最後の子供

        そして…淳に纏わりつく者






        まさかのオチ!!

        そうゆう話だったのかぁ…と、
        ラストに驚かされたw( ̄△ ̄;)w ←これに尽きる!! 


        鬼気迫る状態で不謹慎ながらも
        淳と沙千花に吊り橋効果があるかもって
        ちょっとニヤニヤしてたんだよね
        そ・そ・それがぁ…・゚・(ノД`)・゚・。


        『お兄さんはそれだけ強力な守護霊に守られてるんだから大丈夫かもね』

        そうゆう事だったんだね、
        そうゆう意味だったんだねΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)


        ミステリーでありホラーだわ
        これは怖い、
        呪縛=呪いガクガクブルブル, アワ((゚゚дд゚゚ ))ワ
        そして本当に怖いのは…〇〇
        怨霊レベル
        この〇〇の存在がホラーだわヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
        逃げるのに大きな犠牲を払ってしまったけど
        ここで本当に逃げ切れるのかぁぁぁぁぁぁ…







        冝保愛子の名前が出てたけど、
        昔、講演会に行った事があるんだよ、懐かしいヾ(≧∇≦)〃
        確かにあの時代オカルトブームだったわ
        そして作中、三津田に京極に横溝の名前が出てきて( ̄ー ̄)ニヤリ
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        2019/10/25 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      鹿の王 水底の橋

      上橋 菜穂子

      4.0
      いいね!
      • 「ふたつの医術の対立を軸に、人の命と医療の在り方を問う意欲作」
        鹿の王を未読でも問題ない内容になっています。
        今後の帝国、ふたつの医術がどうなっていくのか、
        もちろん、ホッサルとミラルの未来も!気になります!!
        >> 続きを読む

        2019/10/06 by kucoma

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      心霊探偵八雲11 魂の代償

      神永 学

      4.0
      いいね!
      • 魂の代償というタイトルがあまりにもぴったりな苦しい巻。。正直まだまだ先になるだろう最終巻までどう生きろと?と涙目になってしまう。
        誰もがみんな団結しているのに、救えない、そんなご都合主義にならない不条理さが全編にわたる。
        だれよりもわかっていたはずなのに、幸せな日常は当たり前じゃなく奇跡だって、思いはいつでも告げられると思ったらある日突然いなくなるって。それでも私達はふだんそんなことわすれて、こわくて言えなくて、日常に胡坐をかく。今回八雲はそうだった。だからこそ、悲痛で、悲痛すぎて判断を誤ると姿が痛々しくて、辛かった。どうか作者様、二人を、いろんな苦しみと戦ってようやく寄り添おうとしているふたりを引き裂かないで、どうか彼らの未来に祝福w、そんな祈る様な気持ちで本を閉じました。最高です。
        >> 続きを読む

        2019/06/24 by kaoru-yuzu

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか (角川ホラー文庫)

      榎田 ユウリ

      4.0
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      • 図書館本。
        シリーズ第7弾。

        巻を重ねる毎に描かれる心の闇も深さを増していくような感があるが、それだけにほっこりする場面が印象に残った。

        愛する者を守りきれるのか悩むあまり体調を崩した洗足を心配したマメの悲痛な訴えには、思わず涙が出そうになった。麒麟とキリンを一緒くたにしている脇坂には笑わせてもらい、毒舌が本調子に戻りつつある洗足にほっとする。洗足家で開かれた、たらい素麺パーティーの様子は読んでいてとても楽しかった。

        しかし、次回作はさらに重苦しくなるような予感がする。麒麟の次は、鵺(ぬえ)か。

        >> 続きを読む

        2019/07/27 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

      ROLAND

      4.0
      いいね!
      • 感想をブログに書きました。
        https://richterminal.com/rolandbookmeornot/ >> 続きを読む

        2019/06/30 by Brave

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      疑似ハーレム (1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

      斉藤 ゆう

      5.0
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      • いやぁー、面白い!
        そして、尊い…ニヤニヤ、ニヨニヨが止まらないよ〜〜〜!!

        後輩ちゃんの演技良いねえ…。
        まあ、途中から演技なのか素なのかわからなくなってきてたけど(笑)

        個人的にはツンデレちゃんが好きかな。
        あ、でも、クールちゃんも甘えんぼちゃんも良いなぁ…、……まあ、多分後輩ちゃんなら何でも良いんだよなぁ…(笑)

        先輩、ずりーよ!
        こんな、可愛くて甲斐甲斐しい後輩ちゃんといつも一緒に居れて!その役、代わりなさい!今すぐ(笑)

        ZGXさんのレビュー拝見させて頂いて面白そうだったので試しに買って読んでみましたが、大当たり!大正解でした!!

        ZGXさん、改めてまた素敵な作品教えて頂きありがとうございました(*^ω^*)

        多分、2巻も買います!

        今回も良い読書が出来ました!
        >> 続きを読む

        2019/07/18 by 澄美空

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      変見自在セレクション 韓国への絶縁状

      髙山 正之

      4.0
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      • 少し古い内容も多く、なるほど過去の連載記事をまとめた本だということ。
        韓国のみならず毒筆で物申す感じは痛快です。
        僕らは本当のことを知りたくて新聞や本を読むわけですが、だんだんわからなくなってきます。
        この本の内容だと圧倒的に何でも日本が正しい感じになっちゃう。
        国とのかかわりは難しいですね。
        政治家もバカばっかりだから上手くできてないところもあると、そうとも思えます。

        いろいろ、イヤなかんじですね~(;´Д`)-3

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        これ以上関わってもロクなことなし。
        不快の元凶よ、さようなら。

        レーザー照射での「逆ギレ」、慰安婦問題の「捏造」、
        徴用工裁判での「タカリ」に、挙句は天皇陛下への
        謝罪要求という「傲慢」ぶり……
        政治も司法も平気でウソをつき、好意を悪意で返す
        「僻(ひが)み返し」の国民性。こんな「人格破綻」国家とは、
        もはや国交を絶つしかない。大人気シリーズ選りすぐりの30本が
        「迷惑千万な隣国」の本性を明かす!



        はじめに

        第1章 日韓関係を正しい歴史で知る
        南北が統一できない本当の理由
        日本が韓国で果たした本当の役割
        恩義を忘れる悲しい国
        ロス暴動と韓国人殺人鬼の関係
        韓国人事務総長の罪
        ゴミを垂れ流すのもいい加減にしろ、ほか

        第2章 マネとパクリの偽物国家
        通名と本名を使い分けるな
        どこまで日本の真似をする気か
        ハングルは日本が教えた
        朝鮮語を解剖して分かったこと
        復興を妨げてきた在日
        盗人がエラそうなことを言うな、ほか

        第3章 恥を知らぬも程がある
        韓国大統領は親子二代で日本にタカる
        韓国旅行の前に必ずやっておくこと
        反日ヒステリーのもとは「妄想」
        オランダ人の祖先は韓国人という説
        産経ソウル支局長の「記者冥利」とは
        韓国人はどうしてキレやすいのか
        韓国人は旭日旗を振れ、ほか

        第4章 朝日と韓国はここまで似ている
        朝鮮人軍属にもこんな立派な人物が
        沖縄はなぜ韓国に似るのか
        日本人にあって韓国人に絶対ないもの
        白人もウソをつく日韓の歴史
        大統領が平気でウソをつく韓国の国民性、ほか
        >> 続きを読む

        2019/07/18 by motti

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      死にがいを求めて生きているの

      朝井 リョウ

      4.5
      いいね!
      • 言葉は他者と心を通わせるため、大切なものを共有するために生まれたのだと思っていた。今では、自己承認欲求、ひいては自分を肯定するための鎧のようにたくさんの言葉が紡がれていく。生きがいとか生きる意味はとても大事な気もするけど、それに縛られる人生っていうのもどうなんだろう。直木賞受賞作品「何者」よりも毒が強く、闇も深い。人間関係が反転するたびに、いまを生きる世界の脆さに心を揺さぶられる。ラストは、希望につながるような祈りが込められていると感じた。いや、祈らずにはいられなかった。 >> 続きを読む

        2019/07/06 by かんぞ~

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

      大島 真寿美

      3.5
      いいね!
      • 歌舞伎も浄瑠璃もあまり知らないです(^^;)

        これは、現代につながる伝統芸能の成熟していった時期を題材にしたもの。
        しかしながらノンフィクションとかドキュメンタリーではなく夢とロマンが前面にだされた描き方になっています。

        とくに最終章の三千世界では再上演のたび何度も生まれ変わっている「お三輪」のモノローグが、儚い人生と、それでも時が流れても続いていることに感銘をうけるのです。

        とてもドリーミー♪


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        第161回直木賞受賞作。

        選考委員激賞!

        虚構と現実が反転する恐ろしさまで描き切った傑作! ──桐野夏生氏

        いくつもの人生が渦を巻き、響き合って、小説宇宙を作り上げている。──髙村薫氏

        虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──

        「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
        人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!

        江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
        大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。
        末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
        父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、
        弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。
        著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。

        筆の先から墨がしたたる。
        やがて、わしが文字になって溶けていく──
        >> 続きを読む

        2019/10/03 by motti

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

      ジェームズ・ブラッドワース

      4.5
      いいね!
      • アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した。ジェームズ・ブラッドワース先生の著書。先進国に住む多くの人が享受している安くて便利なサービス。でもそれは、そのようなサービスを提供するために低賃金で過酷な労働をしている人がいることの裏返し。自分だけが幸せで楽しければそれで良いという自己中心的な人間にはなりたくない。そう思う人が増えないと現状は変わらない。 >> 続きを読む

        2019/07/19 by 香菜子

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      麦本三歩の好きなもの

      住野 よる

      4.2
      いいね!
      • 麦本三歩という人間がいる。
        周囲の人からは、ぼうっとしている、食べすぎ、おっちょこちょい、間抜けと思われている。
        しかし当の本人は、物事に集中するタイプで、ご飯を美味しく感じられて、ささいな失敗をしがちで、まぁ、間抜けに関しては変換をちょっと思いつかないけれども、つまりは周りが悪い方にばかり物事を表現しているのだと思っている。

        冒頭で本書の主人公、麦本三歩はおおよそこのように紹介されている。

        タイトルは、麦本三歩の好きなもの。
        各章では、彼女の日常を通して彼女が何を考えているのか、自分や周りのことをどう受け止めているのか描かれていく。

        日常なので大きい事は起きないが、それでも彼女の「三歩らしさ」が存分に描かれている。

        一番好きな章は、後半にある「三歩はモントレーが好き」という章。
        この章では、職場のおかしな先輩(三歩が心中で勝手にそう呼んでいる)とのやり取りがメイン。
        それまでの章では、三歩という人間が周りに与える影響だとかがどこかゆるゆるな物語にしている印象的だったが、突如、三歩という人間性がぐらついて壊れそうな場面になる。

        え?今までの話は何だったの?なんか悪い方へ向かうんじゃ…
        そんな心理状態で読み進めていくと、完全に救われる訳ではないけど、一縷の確かな光がこれまた突如現れる。

        「いきなりなんだこのひとぉぉぉぉぉぉお」

        と叫んだ三歩と同じ台詞を叫びたくなった。

        この本では「三歩らしさ」が存分に描かれている。
        でもその「らしさ」によって周りの価値観が疑われたり、自分自身でそれを疑ってしまうことがあるかもしれない。

        でも、それでいいじゃない。
        その「らしさ」によって周りから甘やかしてもらって、それを反省して、その事を自覚して生きていく。

        それら全てひっくるめて「らしさ」なのかもしれない。

        麦本三歩には夢がある。
        麦本三歩に生まれてよかったと、生きている間に出来る限り多く思いたい。そして死ぬ間際に、幸せだったと思いたい。自分の一生が物語であったなら、めでたしめでたしでしめたい。

        自分が、自分であること。

        本書では、そんな当たり前なことを、でも実は誰からも教わってこなかったことを教えてもらった気がした。


        さて、ちょっとレビューが一段落(?)したのでここからは視点を変えます。

        文章。
        ちょっと癖があります。三歩の視点なのでそれは仕方がない。こういう文章がダメな方は数ページでギブアップだと思う。
        正直、最初はこれがずっと続くのかーと思ったけど、案外すぐ慣れて楽しめます。むしろ三歩らしさにハマると、彼女の思考が分かるようになってきます。
        住野さんの本は「また同じ夢を見ていた」「よるのばけもの」しか読んでいないですが、普段小説を読まない方には住野さんは入門としてお勧めできる。
        ちょっと砕けた文章の中にも、しっかり心情が入っているし、少し読み慣れている方も飽きさせない工夫がある気がします。
        (何?この上から目線…)

        そして装丁。
        正直、この装丁は好き。女性の普段見ることのないだらけた日常。
        タイトルとの相乗効果で、内容を知らずとも少しワクワクする。
        この女性はBiSHというバンド(?)のモモコグミカンパニーという方らしい。
        しかし、気になるのは、「麦本三歩役」と本に書いてあること。
        うーん。個人的に三歩の印象はこんな感じではないのだけど。
        まぁイメージ、ということでそこは消化しておこう。

        総合的に、面白かった。
        とてもいい意味で自分の変化があった、気がする。
        たまに読み返すことで頭の中をリフレッシュできる、気がする。


        そんな本です。
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        2019/10/30 by 豚の確認

      • コメント 2件
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      とめどなく囁く

      桐野 夏生

      4.0
      いいね!
      • 桐野さんの小説はワイルドな作風が気に入ってたんだけど何気にハイソな奥様が主人公。
        ところがだんだんと泥臭い感じが漂い、あげくに霊的?ある意味、変質的な感じも出てきて不穏さがとても楽しめました。
        次々に真相に近づいていくのは少々都合のよさも感じましたが、それこそ霊に導かれていくのか変な緊張感があってたまらないですよ。

        (amazon)
        一番近くにいるのに
        誰よりも遠い。
        海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。
        8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。
        夫は生きていたのか。

        塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の
        瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、
        前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、
        悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。
        もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。
        ささやきの音源はどこにある
        >> 続きを読む

        2019/06/27 by motti

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      直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

      佐宗 邦威

      4.0
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      • 「余白」と「デザイン思考」の本。

        2019/04/14 by miura

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      なにものにもこだわらない

      森博嗣

      4.0
      いいね!
      • お馴染みの内容のせいか、特にはっとすることはなかった。講演会で聴きたい。

        2019/04/21 by tomolib

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      雛接村 (Nemuki+コミックス)

      志水 アキ

      3.0
      いいね!
      • 京極夏彦さんの京極堂シリーズ・百器徒然袋の
        コミカライズでお馴染み志水さんのオリジナル作品。
        読み終わってから
        これ〝Nemuki+コミックス〟だったんだ\(◎o◎)/と、
        どうでもいい事を思った(笑)

        美しい表紙に釣られて買った本(* ̄∇ ̄*)エヘヘ



        雨の描写がさもありなん!!って雰囲気満載
        最後霧子様が消える描写も美しい


        謎の村が舞台のホラー。
        その山村に迷い込んだ人間の運命はふたつ。
        その村の住人となるか、その村の住人の一部として生きるか。

        第1話
        大学の廃墟部男女4人が
        失われた戦前の村落を撮影するために雛接山に入るが
        突然の雨、携帯も通じず下山しようと思ったところに落雷
        部員の1人が怪我をしてしまうが
        現われた女の子の案内により村のお屋敷に
        あてがわれた部屋の隣にはツギハギだらけのお雛様が…


        第2話
        ホラー雑誌の神隠し特集で雛接山に入った男性記者2人
        異形の犬を発見し後を追いかけると大きなお屋敷に…
        そこで作業してた村人が犬にあげた餌を見た時!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

        第3話
        大学で民俗学を研究してる女性が
        卒論で地方の伝承を調べるために雛接山に
        足を滑らせ気を失うが
        目が覚めたらお屋敷の一室
        ここで屋敷の一人娘・霧子と出会う
        風呂場で見た傷だらけの霧子の体…

        第4話
        牢屋で目が覚めた大学の廃墟部の男性・湊
        目が覚めると異形のモノから早く逃げろと
        そして異形の犬が鍵を持って来た
        霧子を助けてとお願いする犬だが霧子は湊を助けようと…

        第5話
        村人ろ霧子の母親に捕まってしまった湊
        霧子は母親に支配されてしまっていて母に言われるまま
        霧子は湊と神社で儀式を始める
        見せられる湊の過去
        母から逃げようという湊

        第6話
        呪いの始まり
        母親の執念、想い、憎しみ

        最終話
        祠の秘密
        母親の呪縛
        霧子の願い



        ベタな展開の普通のホラー(笑)
        母の想いが呪いに
        呪いの発展形が…!!!!!(ノll゚Д゚llヽ)



        >> 続きを読む

        2019/04/19 by あんコ

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      「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 (朝日文庫)

      早川タダノリ

      4.0
      いいね!
      • 10年前ならトンデモを集めたような文献の数々を笑いながら読んだだろう。
        しかし、今は笑えない。

        こうしてまとめて見ると妄想としか言えない「日本スゴイ」ネタが、個人を国家へ溶解させるための触媒として機能していたことがあぶり出されている。

        礼儀正しくよく働く日本人のイメージ形成が教育によるものであったこと、礼法・マナーなど日常生活の細々したことまで介入することで私生活を国家に組み込んでいったこと、そして文庫版あとがきにあるように「「日本賛美」が形成した「良い日本人」モデルは、その大きな部分を勤労道徳の啓蒙が占めていること」を見れば、日本主義とやらが不満を言わぬ廉価な労働力・兵士の育成に過ぎぬものであったことがよくわかる。

        服従は美徳である。「1984」のニュースピークかと見まごうばかりの惹句だが、このような隷属的個人が接続する国家は「スゴイ」ものである必要があるのだ。

        全体主義の個人は国家の消耗品に過ぎない。その事実を覆い隠すものが戦前の「日本スゴイ」だった。

        現在のメディアで垂れ流される「日本スゴイ」は一体どこに着地するのだろう。
        >> 続きを読む

        2019/04/27 by kurizunb

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出版年月 - 2019年3月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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