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2019年4月発行の書籍

人気の作品

      蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

      恩田 陸

      4.4
      いいね!
      • 一気に読めた。音楽という自分とは無縁の世界だったけど、深かった。小説をよんでいるのに、音が体感として伝わってきた。
        その中でも、明石の存在が際立っていたと感じた。天才ではない自分を理解しつつも、自分の可能性に欠けて、挑戦していく。亜夜、塵、マサルにはできない自分の音楽を信じて、音楽家としてぶつかっていく姿にとても勇気づけられた。
        そして、何よりも、恩田陸さんの曲の理解度の深さがすごい!!!音楽家がそれぞれ、どのように曲を解釈して弾いているのかをリアルに見ることができた。登場人物それぞれ個性にそった解釈のされ方があり、同じ曲にもこれだけ差が出るものなのか…と感じた。
        そして、私の想像している音と実際皆が引く音を比べてみたいな~とも思った。(映画見に行って感動した。想像していた音を回収してくれた感があって、ストーリーはさておきそこは大満足だった。)
        天才であとうと、会社員であろうと、それぞれ悩み考えぬきながら進み、音にしていくのがとても魅力的だなと感じた。
        知らない世界を見れた満足感と、この天才たちの続きをもっともっと見たいと思えた作品でした。楽しかった!
        >> 続きを読む

        2020/03/21 by おかりん

    • 他6人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

      恩田 陸

      4.7
      いいね!
      • 音楽をどう小説にしているかが気になって、音楽目当てで映画を観る前に読みました。
        アニスト達のコンクールのお話。一気に読めました。 >> 続きを読む

        2020/02/08 by mirio3

    • 他4人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      シーソーモンスター

      伊坂 幸太郎

      3.5
      いいね!
      • シーソーのほうが面白かった。時代的にも身近だからかも。人工知能が出てくると、何でもありのような、それがバレてないのはおかしいのでは、など余計なことを考えてしまう。記憶違いのことをもっと掘り下げてほしかった。 >> 続きを読む

        2019/12/03 by tomolib

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

      降田 天

      4.3
      いいね! ooitee
      • スタートが当事者の視点で描かれており、心理描写も巧みなので、引き込まれていきました。警察との絡みが出てきて、頭のスイッチが切り替わるのですが、今度はこの件がどう明らかにされてゆくのだろうと、また引き込まれ、最後まで楽しく読むことが出来ました。 >> 続きを読む

        2020/05/13 by youda

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      カモフラージュ

      松井 玲奈

      3.3
      いいね!
      • 松井さんの著作を初めて読んだ。
        1話目のOLの不倫ストリーを読んで、「ああ、コレだめかも」と思った。
        まぁ短編なんで次を読む「むむっ!?」なんだこれ!?
        先入観が吹っ飛んだ。
        3、4、5話と読むとなんとバラエティに富んだものを書くんだろうと感心。
        どれも すごい面白かったです。
        最後のはまたOLの再生ラブストーリーみたいので締める。
        なんだ、そういう構成ということか。
        してやられたわ(;´Д`)

        (amazon)
        油断していると、次々予想を裏切るメニューが出てくるような短編集。
        ――島本理生(作家)
        明太子スパゲティをこのうえなくおいしそうに書ける人。信頼せざるを得ないのである。
        ――森見登美彦(作家)


        あなたは、本当の自分を他人に見せられますか――。
        恋愛からホラーまで、松井玲奈が覗く“人間模様”。鮮烈なデビュー短編集。

        ・「ハンドメイド」
        いつもよりカバンの重い日が好きだ。お昼の弁当に加えてもう二つ、夜に彼と食べる用の弁当を作る。食べる場所は決まって“ホテル”で――。
        ・「ジャム」
        僕のお父さんは一人じゃない。お父さんの後ろには、真っ白な顔のお父さんたちが並んでいる――。悪夢的奇想、ホラー怪作!
        ・「いとうちゃん」
        メイドになりたい。その一心で上京した十八歳の“いとうちゃん”は、メイド喫茶で働き始めるものの、ストレスから体重が増加してしまう。痩せ方がわからず、周囲にも疎まれ不安を募らせていくが――。
        ・「完熟」
        何もない退屈な田舎での夏休み。年上の雰囲気を身にまとう女に僕は出会う。彼女は水辺で一心不乱に桃を食べていて……。そんな昔の記憶が、大人になった僕のフェティシズムを刺激する――。
        ・「リアルタイム・インテンション」
        巷で人気の仲良しYouTuber三人組。本音を吐露してしまうという“本音ダシ鍋”を食す企画の生配信で、事件は起きる。
        ・「拭っても、拭っても」
        広告代理店に勤めるアラサーのゆりは、半年ほど前まである癖(へき)を持つ男性と付き合っていた。その彼に理不尽にフラれたことが心の傷になっていて――。失恋と再生の物語。
        >> 続きを読む

        2019/09/19 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      作家の人たち

      倉知 淳

      3.3
      いいね! Tukiwami
      • どういうつもりかと思えば、著者が「悪ふざけ」とはっきり書いているので他意はないのでしょう。持ち込みとか、ストーカー化する作家とか、印税生活とか面白かった。 >> 続きを読む

        2019/06/16 by tomolib

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      むかしむかしあるところに、死体がありました。

      青柳 碧人

      3.3
      いいね! ooitee
      • 御伽噺をミステリ仕立てにするというアイデアの時点で成功している。

        トリックやアリバイなどをそれぞれの話に充てており、一寸法師にアリバイ。花咲かじいさんにはダイイングメッセージ。
        つるの恩返しは倒叙で、浦島太郎は密室。そして桃太郎はクローズドサークルという凝りよう。

        どの話もオリジナルを知った上でという意味で、ブラックな笑いも多い。
        一寸法師や花咲かじいさんなど、とても子供に聞かせられない結末でね(笑)

        密室竜宮城の犯人もよく考えられているし、鬼ヶ島のラストの種明かしの周到さもかなりのもの。
        続編は赤ずきんが下敷きらしく、こちらも楽しみだ。
        >> 続きを読む

        2020/10/06 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる (岩波ジュニア新書)

      鴻上 尚史

      5.0
      いいね!
      • 日本独特の世間と世界共通の社会。
        ここを認識できるだけで、随分違う。
        自分自身がそうだが、弱い世間も含め、複数の世間を持つことが大事。
        >> 続きを読む

        2020/03/27 by けんとまん

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      マジカルグランマ

      柚木 麻子

      3.7
      いいね!
      • こんにちは。
        なんやらかんやらで、一か月はかかった読書。

        今はダイブ、コロナも一段落。。。とはいかないだろうけども、少しはホッとした自分もいたりで、コロナが猛威を上げていた頃に、本屋でこちらを購入。

        楽しい痛快エンターテイメント的な本のようだったので。

        昔読んだカミュのペストが売れていた時だったけど、そういうのは避けた感じ。(昔ペスト読んだけど難しかった)

        で、

        マジカルグランマ。

        おもしろかった~

        最近柚木さんの作品はまっていたけど、柚木さんの「食」のイメージが強いけど、新たな世界観を見た感じ。

        ホント痛快エンターテイメントって感じ。

        エンターテインメント。

        そこに、笑いや泣きやら怒りやらが織り交ぜられ。


        ネタバレはいやなので、細かく書けないけど、最後は思わず笑ったし、なんか水戸黄門見終えた感じかな。

        主役が老人って構成も新鮮でおもしろかったかな。

        また柚木さんの作品もまだまだ読んでみたいと思ったです!
        >> 続きを読む

        2020/05/31 by ジュディス

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      白昼夢の森の少女

      恒川 光太郎

      4.0
      いいね!
      • 本の帯にもあるように
        バラエティーに富んだ10編の白昼夢。
        どの作品も恒川さんらしい恒川ワールドヾ(≧∇≦)〃
        恒川さんの作品は何を読んでも〝うつくしい〟…
        としか感想がでない私(笑)
        恒川=うつくしいが
        最初のデビュー作『夜市』から刷り込まさってる(笑)
        恒川さんでなければ出せない表現、雰囲気が幻想的でうつくしい
        今回はバラエティーに富んでてうつくしい?って話もあるけど
        それはそれ恒川さんらしい作品ってことで(。-`ω´-)キッパリ!!



        ◆古入道きたりて
        川釣りをしてて雨に見舞われた杉本は
        山の中の一軒家で雨宿りを…
        そこに住んでる老婆から一泊する事を勧められ
        何もないながらにも心のこもったおもてなしを受ける。
        そして夜中にこっそり見た古入道と言われるモノ
        戦地でこの思い出を七尾に語り
        日本に戻ったら…の思いを強くするが
        日本に戻れたのは七尾だけ
        戦後40年…ふと杉本の声が脳裏に響いた
        古入道。
        長門渓谷。
        老婆。
        牡丹餅。
        夏は夜船。

        そして七尾は……



        ◆焼け野原コンティニュー
        数時間前に焼け野原ではっと気がついた
        記憶を失くしたマダさん
        ここは《プラズマドラゴン》が破壊した世界でということだけれども
        何も覚えてない分からない
        そんなマダさんの意識が途切れたとき…



        ◆白日夢の森の少女
        14歳の女子中学生のミエ
        ある日めが覚めたら蔦の中に絡めとられていて
        それが自分だけでないと知る
        町はドーム型のジャングルになっておりパニック状態。
        しかしミエは蔦で繋がってる人たちと
        意識と視覚の共有で心を落ち着かせていた。
        後にこの現象は〝緑禍〟と名付けられ
        ミエたちは〝緑人〟と呼ばれるように…
        そして緑人たちは共有の夢 を見るようになる
        そこは何通りもある異世界
        夢のなかの世界は穏やかで快適で夢の宇宙
        それから30年が経ち母が亡くなった後に
        見知らぬ青年を共有夢で見かけた

        刑事から殺人犯が緑禍の町に不法侵入していると話があり
        捜査に協力して欲しいと頼まれるが
        これが災いの始まりだった…

        永い眠りから目覚めたミエ
        最後どこに行ってしまうのか?




        なんか読んだことがあると思ったら!!
        角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジーで読んだ\(◎o◎)/

        ◆銀の船
        空を飛ぶ巨大な船がこの世界に存在すると、ずっと信じていた
        子供の頃から『空飛ぶ船』の夢を見ていたナナコ
        しかし子供の頃あんなに信じていたのに大人になってから
        あれは自分が生んだ空想なのでは?と思うように
        しかし…短大生になり、
        予期せぬ妊娠で悩んでいた時にあの『空飛ぶ船』を目にする
        搭乗者募集のチラシを目にし
        向かった先にあったのは…時空船ブリガドーン!!w(*゚o゚*)w

        一度乗ったら二度と地上には戻れず決断は今ここで、
        終わりのない、時空を越えた旅にでたナナコだが?


        ◆海辺の別荘で
        シーカヤックで島についた女性
        彼女が語る物語…自分は椰子の実から生まれたと言うが?



        ◆オレンジボール
        保健室で目を覚ましたら〝毬〟になっていた!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
        夢の中で魔法使いのような男に
        『将来何になりたいか?』と、聞かれたような気もしたが…
        毬になり蹴られて蹴られて蹴られて…
        そんな自分を拾ってくれたのが同級生のルル
        ルルと過ごした5年間…しかしその時間にも終わりが



        ◆傀儡の路地
        散歩が日課の野津はある日散歩をしてて殺人事件を目撃
        犯人を追うが自分が犯人として疑われてしまう。
        犯人の居場所を突き止めた野津は
        『なぜこんな事をしたのか?』と問うと
        『ドールジェンヌの指令だ』と…
        ドールジェンヌとは?

        そして犯人の疑いが晴れた後、
        公園のブランコにフランス人形を抱いてる女で出会う
        人形遣いと出会い人形の話を聞いてしまうと
        その通りに行動してしまう…
        自分の意識とは別に操られてしまう
        困り果てた野津はネットで被害者の会を立ち上げると
        被害者から次々とメッセージが
        会合を開くことになり
        対策を考えてるとある1人が有効な『まじない』があると言う
        まじないは効くのか?



        ◆平成最後のおとしあな
        危機的状況にあるなかで掛かってきた
        〝ヘイセイのスピリット〟からの電話
        『ヘイセイ、スピリット?「(ーヘー;)』と聞き返すと
        平成の精霊、魂の存在で
        平成の終わりに皆様の元へアンケートを実施していると…
        話半分で『はい、はい…』と、アンケートに答えてるが
        本当は茶番なんだろう?の思いがあり
        『今の私の状況を知ってるなら助けろ!!』とキツイ口調で言うと
        『平成の先に行けないのはあなただけではない』…と…?


        ◆布団窟
        ( ̄◇ ̄;)エッ…実話?実話?実話?
        小学4年生の頃、友達の家に初めて遊びに行った思い出

        たくさんの子供がいて、
        その中の5~6歳の小さな男の子に連れられて入った
        20人分以上布団がある六畳の布団部屋
        布団でトンネルを作り遊びに夢中
        布団のトンネル、布団の海!!
        ふと友達の顔を見たら友達だと思ってたのは
        微妙に似てた他人で気まずい思いをしたが
        急激な睡魔に襲われる…

        目が覚めると?

        話のしめ方が恒川さんらしいなぁ~


        ◆夕闇地蔵
        村のはずれの冥穴堂に捨てられていた地蔵助。
        地蔵助の見える世界は 他の人と違い
        目に映る世界は白と黒、その濃淡のモノクロの世界、
        しかし目を凝らして見ると
        他の人には見えない金色や炎の色が見え
        自分で第2の層と呼んでいた。
        普通の人には見えないオーラ
        そして普通の人には見えない不思議な生物が見え
        地蔵助は雨蛇さまと呼んでいた

        養い親の元で暮らしていた地蔵助には
        近所に仲のいい2歳年上の冬次郎という友達がいて
        冬次郎とその妹・美恵と3人でよく遊んでいた
        しかし美恵が風邪をこじらせて死んでしまい
        それから冬次郎が塞ぎこむ
        なんとか冬次郎を元気づける事ができたが
        その時には冬次郎のオーラの色が変わっていた…

        廃屋にいた冬次郎
        冬次郎の秘密
        覗き見を止められない地蔵助

        穴で見つかったたくさんの死体

        冥穴堂の扉の奥

        冥穴堂の扉の奥で地蔵助が見たモノは!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル





        古入道きたりて/白日夢の森の少女/傀儡の路地/夕闇地蔵

        が恒川さん!!って感じの私好みのお話。


        (読みたい本:登録-11)済
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        2019/07/27 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      スマホひとつで暮らしたい

      飯島彩香

      3.5
      いいね!
      • ✔︎コードを隠すとスッキリ度が高まる
        ・コード収納ボックス
        ・超強力マグネット
        ✔︎
        1ティッシュストック
        2洋服のリペアグッズ、旅ボックス
        3家電アクセボックス、工具ボックス
        4お風呂グッズのストック、洗剤ストック
        5文房具屋薬
        6洗面用具のストック、洗剤のストック
        7写真や手紙などの”思い出ボックス”
        8家電の取説や保険などの書類ファイル
        ✔︎朝食は毎日同じメニューにして5分でつくる
        ✔︎身支度は一歩も動かず完了させる
        スキンケア・メイク・ヘアケア・アクセサリーを一箇所に収納する
        ✔︎朝は「時間割」で動く
        ✔︎浴室の「掃除いらず」収納術
        ・浴室グッズは最小限にする
        (水切りスキージー・掃除用スポンジ・掃除用ブラシ・浴室用洗剤)
        >> 続きを読む

        2019/10/11 by kaho

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      余物語 (講談社BOX)

      西尾 維新

      2.7
      いいね!
      • こんなにも、手に余る怪異になろうとは!
        モンスターシーズン第三弾。

        児童虐待の専門家(笑)の阿良々木暦に大学教授の家住教授から相談を持ち掛けられる。
        それは自分の娘も3日間放置して、虐待しそうだから代わりに家まで見てきてほしいとの事だった・・・
        既に虐待なのでは?と思いながら自宅に行ってみるとそこには・・・

        暦と斧乃木ちゃんとの名探偵コンビが始まる。
        >> 続きを読む

        2019/05/22 by ヒデト

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人たちの必勝法 (講談社文庫)

      青柳 碧人

      3.0
      いいね!
      •  9さつめだけど11巻目なので基本構造は割愛。
         11巻目にちなんで一並びの物語からスタート。不等式の話題は植木算の話題ではなかった(誰が判るんだ!?)、恐竜ロボ。カジノ。
         ゲーム理論かなと思ったら、マーチンゲール法でした。
         アナログゲーム好きとして確立統計は得意な方ではあったけれど、作中の人物と同じような勘違いをしていた。
         ちょうど「ヨビノリ」で期待値の動画を見たばかりだったので、より分かり易く解釈できた。
         でもまぁ、ゲーマーとして、期待値なんて個人の運の前には大して参考にならないことも・・・。
         今回、初期物によくあった数学ネタのダジャレ的展開もあり、嬉しかった。
        >> 続きを読む

        2020/09/22 by 猿山リム

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎 (集英社新書)

      渡邉 義浩

      4.0
      いいね!
      • キングダム好きなら読むべき!
        面白いし分かりやすい!
        諸子百家はやはり面白い。

        2019/10/28 by KojiUehara

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      慈雨 (集英社文庫)

      柚月 裕子

      4.0
      いいね!
      • なんの知識も持たない作家さんの本書。
        出会いは古本屋さん。

        表紙の緑っぽいカバーにえがかれる男性の後ろ姿に釘付けになった。
        その背中はなにかを背負っているようであり、でもほんわかとした黄色い光に包まれて見える。

        自然と手が伸び、カバー裏の紹介を読んでみた。

        ==
        警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。
        手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。

        場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。
        安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。
        ==

        これによると“警察モノ”であることには違いないのだろうけれど、気になったのが、最後の一文、「安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー」だ。

        最近ショートストーリーばかり読んでいたので、この辺で骨太の長編を読んでみてもいいかなという思いもあったので、買ってみた。

        これが当たりだった。
        最近ではめずらしく4日で読了してしまった。


        事件テーマとしては重くなりがちな「少女誘拐」なのだけれど、たんなる事件解決警察推理小説ではない。

        定年退職した元刑事の主人公と、長年苦楽を共に連れ添った妻とのやりとり、年頃の娘とのやり取り、現役時代の同僚や直接指導した部下とのやりとりを通して、それぞれがそれぞれの“想い”に気づき、見つめなおし、新たな明日へと踏み出していく人間ドラマの部分が泥臭くて読ませてくれた。

        本書ではいろんな気持ちが表現されているけれど、私の中で読後大きく残った気持ちは「信頼、思いやり、やさしさ、感謝」だろうか。
        表紙の黄色い光はこういう気持ちに包まれた表現かなと思った。


        今回はじめて読んだ作家さんだったが、これだけの骨太小説を書いたのが女性作家さんであることに驚いた。

        それも夫が転勤族、ふつうに子育て中は専業主婦。
        子育てが一段落して小説家養成講座に通いはじめ、それからデビューした現在51歳。

        すごいなあ。
        こういう人もいるんだなあ~。

        ものすごく気になる作家さんに出会えた。
        遅まきながら今から注目して応援させていただきます!


        ・ほめ言葉たどり出会えた名前 「私は今、柚月裕子です」
        https://www.asahi.com/articles/ASMBX61S1MBXUPQJ00J.html



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        2020/05/28 by まみー

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      共感障害 :「話が通じない」の正体

      黒川 伊保子

      4.5
      いいね!
      • なるほど、確かに・・・と思う視点がある。
        どこまで学問的に確立しているのかは別として、考え方はわかる。
        人は、いろいろな思考・発想・感受性があり、一人の中にもいくつもの面がある。
        その時の状況、環境、タイミングでいろいろは現れ方がする。
        ここに書かれているように思うことで、こころの余裕、受けとりかたも変わりうる。
        >> 続きを読む

        2020/03/22 by けんとまん

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      誰の味方でもありません (新潮新書)

      古市 憲寿

      4.0
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      • そうか、この人は珍妙な人だなと思ってたけども、おもしろい見方をする人であった。
        肯定はできないけども時々ハッとするところもあります。
        たぶん後年、自らを恥ずかしく思う時が来そうな気もしますがこのスタンスをつづけてもらいたいです。
        おもしろかった。

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        炎上したいわけではないけれど、みんなが当然のように受け入れる「正論」って、本当にただしいのだろうか?
        いつの時代も結局見た目が9割だし、観光名所はインスタの写真に勝てないし、血のつながりで家族を愛せるわけじゃない。
        目から鱗の指摘から独自のライフハックまで、メディアや小説など多方面で活躍する著者が「誰の味方でもない」独自の視点を提示する。
        >> 続きを読む

        2019/07/28 by motti

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      Blue

      葉真中 顕

      4.3
      いいね!
      • 平成15年に起きた一家惨殺事件。
        犯人はその後風呂場で急死した娘の夏希と断定される
        だが事件を担当した藤崎刑事は夏希に隠し子がいることを知り、その子がブルーと名付けられていることを知る。

        この事件はブルーの誕生とともに始まり、平成の終わりまでを総括する中身で占められる。
        平成の歌だったり事件がその都度出てきて、刑事たちやブルーに関わる日本人や外国人の人生が炙りだされる。

        ブルーの行動は最小限にしか描かれない。
        その分刑事たちや関係者の証言や、推理の過程で正体が分かって来る。

        結局ブルーの人生が報われたのかどうか。
        平成が終わるとともに事件も終わっていく。
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        2019/08/03 by オーウェン

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      アンソロジー 嘘と約束

      アミの会(仮)

      3.3
      いいね!
      • 毎回楽しみなアンソロジー。版型が違うのは版元が違うせいか!近藤さんは既読。松村さん、福田さんが特によかった。 >> 続きを読む

        2019/06/16 by tomolib

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      世にも美しき数学者たちの日常

      二宮 敦人

      4.5
      いいね! Tukiwami Mika_S
      • 数学は子供の頃からずっと嫌いです。
        理系か文系かと言われれば100%文系なので、数学の魅力は全く分からなかったし、数学好きの人のことも理解できませんでした。
        しかし、この年になって、特に読書においては少なくとも食わず嫌いにならないようにと、興味のない分野から不得意、または嫌いな分野の本も読むようにしています。
        さらにもっと個人的な理由から、数学ともう少しお近づきになりたいという気持ちが芽生え、この本を購入しました。

        結果、評価からも分かる通り、とっても面白かったです。
        もちろん数学ずばりの内容ではなくて、主に数学者という人たちにスポットを当てているからかもしれませんが、今まで完全に別世界だった数学と、そこに住んでいる人たちがかなり身近に感じられました。
        これをとっかかりに別の数学の本も購入しました。
        これから少しずつ、数学と仲良くなりたいと思います(笑)
        そう言う意味で、第一歩に読んだこの本は正解でした。

        数学が嫌いな人にお勧めです。
        >> 続きを読む

        2019/10/04 by Mika

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