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2019年6月発行の書籍

人気の作品

      ノーサイド・ゲーム

      池井戸 潤

      4.3
      いいね!
      •  さすが池井戸潤、安定の面白さです。
        見事なエンターテイメント作品。
         
         最後にはきっと丸く納まると信じても裏切られないため、
        途中にどんな試練がやってきても
        どうやって乗り越えていくのかが楽しみになるので、
        ストレスなく読み進めることが出来ます。
         
         まったくラグビー未経験者なのに
        左遷的に成績低迷中の社会人チームGMにされてしまった男が、
        奮闘の末 チームも日本ラグビー界も変えていく様が
        大変 面白く描かれています。
         
         ラグビーのワールドカップが日本で行われる年の
        この時期に出版されたのは意図的なものなんでしょうかね~。
         
         そういえばドラマも面白いです。
        小説とは異なる点が結構ありますが、
        ドラマはドラマで盛られている部分なども含め
        とても面白い作品となっていると思います。
         
         逆に言えば、ドラマを見て面白いと思った人でも
        若干違う内容を楽しめますから、
        ドラマ ⇒ 小説 という入り方も
        いいんじゃないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2019/08/31 by kengo

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)

      津原 泰水

      4.0
      いいね!
      • カウンセラーがひきこもりたちの才能を活かして詐欺行為を働く話…でいいのかしら。作り上げる過程は面白かったが、終盤は方向性がよくわからなくなりすっきりせずに終わったのが残念。 >> 続きを読む

        2019/07/31 by tomolib

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      手と手をぎゅっとにぎったら (こころのつばさシリーズ)

      横田 明子くすはら 順子

      4.0
      いいね!
      • 障害のある人を「怖い」と感じるのは差別だ、とんでもない! と若かった自分は、何様のつもりか勘違いの正義感を振りかざしておりました。でも、(特に自己が形成されつつある子どもにとっては)知らないことに対し、拒絶や恐怖を感じるのは、理屈よりも防衛本能なのかなとも思うわけです。そこを否定しないで受け止めてから、理解へつなげていく体験や話を大人がするべきだと。主人公たちのそれぞれの気持ちの変化が読みドコロですが、小学校の先生の影が薄いのが少々気になります。 >> 続きを読む

        2019/09/29 by かんぞ~

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      むらさきのスカートの女

      今村夏子

      4.5
      いいね!
      • 今回の芥川受賞作!
        早速読みました。

        う~ん面白かった。

        日常の仕事の、一コマだったりの風景、世界を見た、読んだ、感じました。そんな世界ですが、そこに、作者の独特なユーモアや流れがあって。。。時として怖い部分もありながら、誰にでもある、感覚だったり、決して他人事でもないみたいな。。。

        そんな感じを私は受けました。

        自分も、いつもいくショッピングモールで、出合う、すれ違う、見ず知らずな人なんだけど、いつしか顔覚え、そこに、なんか日々の中で、家族と来ていたりなんやりで、その知らない人の、一部分を知るみたいな・・・

        とても面白かったです。

        で、

        装丁もすごくよかった。(紙質とかも)

        帯の宣伝、芥川受賞作と書いてあるのだけども、装丁と帯のバランスがすごくスキです。

        普通帯は宣伝でよくついていますが、帯が邪魔して装丁を殺していたり、でも、帯捨てる勇気が意外になくて・・・苦笑。でもなんか帯邪魔だったりで。。。

        って方意外に多いと思うのですが、

        今回は帯と想定のバランスがすごくいい!

        皆さまも書店で、そんな見方も是非是非!
        >> 続きを読む

        2019/08/24 by ジュディス

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています
      今日も娘のなすがまま! (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

      いずみえも

      3.0
      いいね!
      • 匿名

        2019/6/14

        2019/09/12 by 匿名

    • 1人が本棚登録しています
      ホームレス・ホームズの優雅な0円推理 (富士見L文庫)

      森 晶麿

      2.0
      いいね!
      • なかなか強引なホームズもの。よく考えましたねとは思うものの、いろいろ明かされる驚きの設定には、やり過ぎ感がある。もしかしてホームズものとして関係あることなのかと記憶をたどるも、さして詳しい訳でもないのでわからず。 >> 続きを読む

        2019/07/29 by tomolib

    • 1人が本棚登録しています
      行きたくない (角川文庫)

      渡辺 優加藤 シゲアキ阿川 せんり小嶋 陽太郎住野 よる奥田 亜希子

      3.0
      いいね!
      • タイトル通り"行きたくない"をテーマにしたアンソロジー。

        こういったアンソロジーは、いろんな作家の作品を読めるし、これから読んでいきたい作家を選べるという意味でも好きです。

        本書でいえば阿川せんり氏以外は所謂初読みの作家さんばかり。しかも読んではないけど執筆した作品は知ってる作家さんもいたので、一気に読めるのはお得だと思う。

        先の阿川せんり氏の作品はほど良いイライラ感の主人公が面白く、友人になるきっかけがちょっと劇的な小嶋陽太郎氏の作品、いろいろと想像をかきたてられる住野よる氏の作品は面白く読めた。

        蛇足だが、本書は令和元年初版発行の文庫本で、こういった印刷を見ると、あらためて時代変わっちゃったんだと思わされた。
        >> 続きを読む

        2019/07/13 by アーチャー

    • 1人が本棚登録しています
      三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫)

      宮部 みゆき

      4.0
      いいね!
      • 三島屋変わり種百物語・第4弾。
        短篇…いや、中編4話。
        最初の話は本題に入る前までがちょっともたついた感がするけど
        さすが宮部さん
        読んでるうちに三島屋の世界に引き込まれていく!(b^ー°)
        怪異も色々、今回も面白い。


        ◆迷いの旅籠
        13歳の少女・おつぎ
        おつぎが語る旅籠の話とは?

        小森村・長木村・余野村合同で毎年行われる〈行灯祭り〉
        田圃の神・あかり様目を覚ましてもらうためのお祭りだが
        今年は一の殿様の娘が亡くなり喪中と言う事で取りやめになる
        しかし村人にとってこの〈行灯祭り〉は昔から行われているもので
        あかり様が目を覚まさなかったら凶作になると言われている
        名主の家に滞在している絵師が一計を案じる
        隔離されて死んだ名主の家の隠居の家を巨大な行灯に仕立てるが
        そこには絵師のある想いが
        やがてその家には亡者が集うようになるが
        死者が蘇ればその代償があり

        一目会いたいと想う者
        この世で一緒にいたいと思う者
        一緒にいられればど場所など構わない者
        その想いも人それぞれ…



        ◆食客ひだる神
        仕出し屋『だるま屋』亭主・房五郎が語る
        自身の仕出し屋『だるま屋』になるまでの半生と
        夏場のお店の休業の理由

        22年前。
        料理人の修行中の房五郎に母危篤の知らせ。
        国に戻り母親の葬儀も終わり江戸に戻る途中
        ひだる神(餓鬼)に憑りつかれてしたまった
        美味しいモノが大好きなひだる神は
        そのまま房五郎背に…
        最初、ひだる神の存在は妻・お辰にも内緒にしてたが
        内緒に仕切れなくなり打ち明けると?
        ひだる神とともにお店を大きくしていく夫婦
        しかし上手い話には裏があり
        順調にお店が大きくなるが
        それにともないひだる神も…
        家族に弊害が出始めこのままではいけない!!と
        一緒にいれる方法を考え
        このままずっと、一緒にと思っていたのに…


        「わたしはどうやら、考え違いをしていたらしい。
         この話はひだる神の置き土産ではなかった。
         だるま屋さんの置き土産だったんだわ。」

        いい話だわ…


        ◆三鬼
        栗山藩・江戸家老:村井清左衛門の胸を塞ぐものとは?

        清左衛門二十四の時。
        妹・志津を辱められ首謀者を斬り伏せた事で左遷され
        同じく左遷させられた須賀利三郎と一緒に
        山藩士として洞ヶ森村に送られる
        3年勤め山を下りたらお家再興と言うが
        そこは〝鬼〟がいると言われ
        山の生活は貧しく厳しいものだった。
        生きていくだけでも大変、
        日々苦しい生活の中で
        暮らしているうちに感じる村のおかしな点
        なぜ老人と子供がいないのか?
        なぜ上村と下村に分かれているのか?
        なぜ屯所には日誌が残されてないのか?
        やがて気づく村の秘密に
        突然現れるようになった人ならざる者

        〝鬼〟とは?

        重たく悲しい話

        その後、もしかして?と思ったら
        やっぱりもしかしての展開
        清左衛門と利三郎の溝が埋まり気の合う友に
        そして妹・志津と利三郎が…( ´艸`)ムププ

        胸を塞ぐものがなくなった清左衛門は?
        人の心の有り様




        ◆おくらさま
        心が14歳のままの老婆。香具屋:美仙堂の三女・お梅

        突如、黒白の間に現れた振袖を着た老婆・梅
        梅が語るのは自分の家で起こった話
        昔から裕福で美人の3姉妹がいると有名だった香具屋の美仙堂
        この美仙堂の奥の蔵には『おくらさま』と呼ばれる守り神がいる
        『おくらさま』を絶やさない為には約束事があり。
        梅が十四の時に近隣から火の手が上がり美仙堂にも火が迫ってきたが
        『おくらさま』が店を守る
        しかしその代償は大きく代わりに次姉の菊が……
        それから家の中の雰囲気が変わり始める
        『おくらさま』に今まで守られてると思ってた
        しかしこれは美仙堂にかけられた呪いだ!!と悔しがる
        梅が一瞬で消えてしまう

        呆然とするおちか
        しかし梅の悲痛な叫びが忘れないおちかは
        怪我で奉公先から戻ってきた三島屋の次男坊・富次郎と
        貸本屋の若旦那勘一の協力のもと美仙堂の梅を探し始める

        おちか達が辿り着いた真実とは?

        十四で心の時間を止めてしまった梅の想い
        そして梅からおちかへのアドバイス
        生霊が小さな神様となる



        今回、手習所の若先生(青野利三郎)が
        大人(武士)の事情で国に帰る事に
        若先生はおちかの幸せを願いつつ自分の決断に前に進むのみ
        若先生を密かに思っていたおちかは
        勘一の前で思いっきり泣いてしまう……




        お家事情がるにしてもこれも縁だからね~
        昼行燈の勘一…いいと思います(。-`ω´-)キッパリ!!



        やっぱこのシリーズ面白い(〃艸〃)ムフッ
        >> 続きを読む

        2019/08/30 by あんコ

    • 2人が本棚登録しています
      狩人の悪夢 (角川文庫)

      有栖川 有栖

      3.0
      いいね!
      • ホラー作家「白布施正都」に招待され、彼の家にやってきた、推理作家「有栖川有栖」

        布施の家【夢守荘】には、【眠ると必ず悪夢を見る部屋】があるという。
        半信半疑でその部屋に泊まった翌日、まるで悪夢の様な出来事が起こった。

        白布施のアシスタントをしていた「渡瀬信也」が、以前住んでいた家で、若い女性の遺体が発見される。
        しかも遺体の右手首は犯人によって、切断されていた。

        事件を聞いた臨床犯罪学者「火村英生」は現場に駆け付け、この悪夢の様な事件の謎に挑む-。

        久しぶりに、「火村英生」シリーズの新作を読みました。
        (今までも読んでましたが、昔に出たのを読んでいたので)

        新作という事で、火村先生とアリスも、久しぶりに再会するという設定になっていました。
        なのでなんだか、私まで久しぶりな感じがして、二人が再開したシーンは、新鮮な気分になりました。

        しかもちょうど先月末に、スペシャルドラマとしてこのシリーズのドラマが放送されました。
        この「狩人の悪夢」も配信ドラマで映像化されたので、ドラマ原作を読むのが好きな私は、さっそく文庫を購入して読みました。

        私は配信ドラマは見れなかったのですが、是非ともドラマでも見たいなぁと思う程の、面白さでした。
        >> 続きを読む

        2019/10/30 by ゆずの

    • 1人が本棚登録しています
      家康謀殺

      伊東 潤

      5.0
      いいね!
      • 雑説扱い難く候・上意に候・秀吉の刺客・陥穽・家康謀殺・大忠の男の短編集
        戦国時代の合戦や主要事件を光と闇を暴く至高の六篇
        新進気鋭の伊東潤が描く国時代が一望できる短編集です。
        >> 続きを読む

        2019/06/28 by zen1009

    • 1人が本棚登録しています
      dele3 (角川文庫)

      本多 孝好

      3.0
      いいね!
      • ドラマ化もされた「dele」の第三巻。

        【dele.LIFE】を辞めた「真柴祐太郎」の家に、【dele.LIFE】の社長でもあった「坂上圭司」の姉「舞」が突然やってくる。
        舞は、圭司が数日前から姿を消した事を告げる。
        祐太郎は圭司が残したデータフォルダを手掛かりに、圭司を探す事に。
        以前知り合った中学生「ナナミ」の力も借りながら調べ始めると、圭司の失踪には、以前、祐太郎の前に働いていた「夏目」が関係している事が判明する-。

        てっきり、2巻で完結したと思っていたので、第三巻が出て、とても嬉しいです。

        どんな感じで続くのか気になっていただけに、あっという間に読み終えてしまいました。

        これを機会に、また続編が出たらいいのになと思います。
        >> 続きを読む

        2019/06/16 by ゆずの

    • 1人が本棚登録しています
      不時着する流星たち (角川文庫)

      小川 洋子

      1.0
      いいね!
      • 匿名

        独特の世界観であることはいつものことだが、読むのに疲れてしまい、読後の印象は最低でした。なので1の評価です。
        あくまでも個人の感想ですので・・・・。
        >> 続きを読む

        2019/10/05 by 匿名

    • 2人が本棚登録しています
      夢で見たあの子のために (4) (角川コミックス・エース)

      三部 けい

      4.0
      いいね!
      • ここにきてやっと物語が動き出した感じ、
        長かった~(*´Д`)=з


        13年前…
        5歳の時に両親と双子の兄・一登を惨殺された高校生・中條千里。
        犯人は見つからず未解決事件

        DVの父とネグレスと気味の母
        そんな両親のもと千里の心の支えは兄の一登で
        ずっと一緒だと思っていただけに
        それからの千里は
        一登を奪った男(火の男)を"殺す"その為だけに生きているが
        突然復活した一登との視覚の共有化
        一登が生きてる事がわかり喜ぶ千里だが
        視覚の共有化は一方的で一登には〝こちら〟が視えてない!!
        今までの自分の行動は失敗だったと反省し
        これから火の男と一登を追うのに
        若い刑事の若園を利用することにし
        千里は恵南と一緒に若園に会うが
        若園も火の男には恨みがあり
        なんと、三か月間という短い期間だったけど
        もみじ園で暮らしてた過去があった
        その時に恵南と一緒だったと…
        言われてみると若園を思い出す恵南

        若園の過去に恵南の過去。
        千里の知らなかった情報
        千里の親は火の男と知り合いだったのか?
        それに一登の誘拐


        千里の祖父が『知らなくていい事がたくさんある』と釘をさすが
        千里は恵南と一緒に
        父親が隠していた手帳に記されてあった場所・伊豆に向かい
        その後を追う若園刑事



        手帳の通りのルートをたどり
        写真と同じ風景を見つけ辿り着いた廃屋
        ただの廃屋かと思いきや
        そこには千里でなければ分からない一登からのメッセージ
        メッセージ(写真)を見て混乱する千里…!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

        ここで魔の手か?Σ(・ω・ノ)ノ!




        この写真を見ると
        ( ̄◇ ̄;)エッ…そうゆうこと?って思っちゃうけど
        そう簡単な話じゃないんだよね?
        いろんな要素てんこ盛り…だよね?
        今まで話がタラタラしてたけど
        ここで加速して欲しいなぁ
        それとチンピラの瀬島君、
        実は人情のあるいい奴
        男の友情って…いいね。( ´艸`)ムププ



        >> 続きを読む

        2019/09/14 by あんコ

    • 1人が本棚登録しています
      それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? (講談社タイガ)

      森 博嗣

      4.0
      いいね!
      • 新シリーズと思いきや続きだった。人工知能じゃなくて人の脳が入ってるとか入ってないとかますます理解が及ばない展開になってきたな。百年シリーズを読み返そうと思いつつまだだったが、ますます読まなくては! >> 続きを読む

        2019/09/12 by tomolib

    • 2人が本棚登録しています
      チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)

      惣領 冬実

      5.0
      いいね!
      • とりま12巻まで読了。かなり面白い。ついにコンクラーベ開始!続きが早く読みたい。

        2019/07/08 by 室田尚子

    • 1人が本棚登録しています
      アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係

      大倉 崇裕

      1.0
      いいね!
      • 会話のボケについていけない。ドラマになったらしいが、映像ならテンポよく進むのだろうけど、文字で読むと逆に停滞して読む気がなくなる。 もっと動物うんちくで楽しめたシリーズのはずだったのは記憶違いか。 >> 続きを読む

        2019/08/12 by tomolib

    • 1人が本棚登録しています
      路地裏のほたる食堂 3つの嘘 (講談社タイガ)

      大沼 紀子

      4.0
      いいね!
      • 相変わらず無茶な食べ方をする…。嘘だらけの寿さんをニセブキと呼ぶのがツボにはまった。ミルキーってどんな人か思い出せずもやもや。 >> 続きを読む

        2019/09/29 by tomolib

    • 1人が本棚登録しています
      未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること (講談社現代新書)

      河合 雅司

      3.0
      いいね!
      • 話題となった「未来の年表」の関連もの。
        地方自治体はどうなるのか、過疎や政令指定都市、別格であるところの東京。
        すでに予想どうりになっている感はありますが、具体的な数字でしめされるところが本書のおもしろいところ。

        今の政治の在り方を考えさせられる(;^_^A

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        47都道府県はもはや維持できない。20年後の日本人はどこに暮らすのか? 累計76万部超の『未来の年表』シリーズ著者最新作!

        今回は、これまで誰も本格的に試みることのなかった2つのアプローチに挑んだ。1つは、現在を生きる人々が国土をどう動いているのかを追うこと。もう1つは、「未来の日本人」が日本列島のどこに暮らしているのかを明らかにすることである。

        鳥取県の全人口は44.9万人に減る一方、横浜市の高齢者は120万人に激増する。奈良県上北山村では出産期の女性がたった1人まで減る一方、守谷・浦安・長久手・三田などでは80歳超の人々が2.5倍以上増加する――これが、あと25年後に私たちを待ち受ける未来だ。人口推計に基づく予測は、ほぼ外れない。

        2045年まで各自治体の人口がどう変動するかをまとめた、最新版「日本の地域別将来推計人口」が公表されて以降、その詳細を深堀りした一般書はなかった。本書はその先陣を切るものである。

        <目次>
        第1部 現在の人口減少地図 ――日本人はこう移動している
        序 市区町村による「住民の綱引き」に勝者はいない
        1―1東京圏 東京は共存の道を探るべき「日本の外国」である
        1―2関西圏 三大都市圏の中で減少スピードが最も速いのは、関西圏
        1―3大阪市 「西の都」の人口拡大を下支えしているのは、外国人住民
        1―4名古屋圏 名古屋市最大の懸念材料は、リニア新幹線と広すぎる道路
        1―5北海道 「ところてん式」の札幌市は、200万人を超えるか
        1―6東北 政令指定都市なのに通過都市、仙台パッシングの理由とは
        1―7中国 周辺から人を集めきれず、「磁力の弱い」広島市
        1―8九州 福岡市は北九州市と熊本市の二大都市を吸収か
        1―9東京圏 一極集中が続く東京圏、その内側を覗いてみれば

        第2部 未来の日本ランキング ――20年後、日本人はどこに暮らしているか
        序 塗り替えられてゆく日本列島
        2―1 都道府県の人口差は30倍超へ
        2―2 東京圏という「外国」は、老化に苦しむ(練馬・足立・葛飾・杉並・北区の4人に1人が高齢者/多摩地区すべてが人口減少に)
        2―3 政令指定都市は、極端に明暗が分かれる(札幌市が「北のシルバータウン」に/大阪市が「逆ドーナツ化」する)
        2―4 県庁所在地・地方都市は、不便さの増すエリアが拡大(「限界自治体」が111ヵ所に/「無医地区」が広がってくる)
        2―5 出産期の若い女性が減少する地域はここだ(出産期の女性がたった1人になる村)
        >> 続きを読む

        2019/09/13 by motti

    • 3人が本棚登録しています
      虚構推理 スリーピング・マーダー (講談社タイガ)

      城平 京

      4.0
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      • 虚構が足りない!人でないものがあまり関わらないのも物足りない!とはいえ、今回も面白かった。九郎の特徴のないビジュアルがますます想像できないが、コミック読んだらそのイメージになってしまうので読みたいような読みたくないような。 >> 続きを読む

        2019/08/16 by tomolib

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      モナリザの微笑 ハクスレー傑作選 (講談社文芸文庫)

      ALDOUS LEONARD HUXLEY

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      •      掘りおこされた短篇集


         ここのところ本の世界から離れていた私が書店に駆け込んだのは、ある短篇集、むかし原書を読み込んだ数少ない作家のひとりである、オルダス・ハクスリーの新刊を目録でみつけたからで、出口の入口に差しかかったわけではない。
         
         ハクスリーを知ったのは朱牟田夏雄が監修した『いかにして英文を読むか』という学習参考書の付録に、ハクスリーの小エッセイが全文載っていたからで、当時はハクスリーよりもエッセイの種のロートレックに関心をもったような気がする。なにしろハクスリーの言い回しは高校生には難物(朱牟田さんの口ぐせだった)で、正直よく分からなかった。しかしハクスリーは私に英語を教えることになった。というのも、森田草平の翻訳した『クローム・イエロー』は私には合わなくて、これは原書を読もうと腹をくくったからだ。この作品は文章に音楽性があって、ジョイスの『ダブリン市民』を覗くときの愉悦に近いものがある。しかし今はほとんど読まれておらず、ハクスリーといえば『すばらしい新世界』が挙げられるし、ここ最近をみても新訳がいくつか刊行された。ここで人名を重ねる弁明ついでに付け加えれば、ハクスリーの表記はじつに多様で、ハクスレー、ハックスレー、ハクスリー、ハックスリー、ハックスリイ、ハックスリと、古文の活用形や、くしゃみが途中でとまる人の動きが頭をよぎるけど、ここではハクスリーで統一する。

         ハクスリーは博識だったらしく、それはこの短篇集のどれを読んでも伺いしれるが、案外この物知りが、彼の作品を偉大なものにさせなかったのかもしれない。そもそも小説家はたいてい博学多識だが、いったんそれを隠し、うまく愚者を装うようなスタイルを取ることが多いのだけど、ハクスリーはあらゆる材料を手にしたシェフのような振る舞いで筆をすすめていく。この姿勢がもっともあらわれているのが、掘りおこされた傑作といわれる『チョードロン』で、これはいくら玄人はだしの英語好きでも原文を読めないだろう。いや読まないと思う。
         そのせいか、ハクスリーはエッセイの名手で紹介されることが多いのだが、それはたしかな筆力があるからで、地に足のついた描写表現はグレアム・グリーンに引けを取らない。20世紀の小説をヘンリー・ジェイムズからはじまったと考えれば、イギリスで流行したコミックノベルを牽引したのは、E・M・フォースターであり、オルダス・ハクスリーであり、イーヴリン・ウォーであった、と作家名を並べてもつまらない。最近になって考えを改めたことなのだが、じぶんが読んでおもしろい作品こそ名作なのであって、もちろんプルーストよりも偉大な作家は限られるけれども、個人的な読書生活と文学的意義をつよく結びつけないほうが健全なのだ。チャールズ・ブコウスキーではないが「勝手に生きろ!」 そして勝手に読め。と、ぶっきら棒に突き放して本の内容に触れないわけにはいかないので、ほんの少しさわりだけ紹介する。

         「モナリザの微笑」は、主人公の男とその妻、精神的な愛人? 肉体的な愛人と、四人の男女の話。表題のモナリザの微笑とは、精神的な愛人がよくする意識的な笑みのことで、本人は得意になっているが男はうんざりしている。この短篇はなにより展開が巧みだ。モームの戯曲「聖火」を彷彿させるような、ミステリーの味をひとつまみ活かしている。
         
         「小さなメキシコ帽」は登場人物、ことに主人公を画家と、早合点をして勘違いする男の父親のキャラクターがおかしくて仕方ない。カリカチュアといえば大げさだけど、ハクスリーも人物の戯画的描写はお手の物だった。ひとつ注目したい点として、他の短篇もそうなのだが、主人公はたいてい内気な男なのだ。これは著者の気質によるものか、いや、ひょっとすると読み手の気質なのかもしれないけれど。

         ハクスリーのことを総評としてまとめると、個人的には好きな文筆家ということになる。かつて辻原登さんが芥川龍之介とボルヘスとの類似性を指摘したけれども、ぼくはハクスリーのほうが芥川の、妙に頭でっかちで、やたら文章はうまい資質を、重ねあわせてくれると思うが、この二人の知性は、令和の時世ではさめざめとひびく淋しい風音のようで、「知性のなかには何もない」とサミュエル・ベケットの鸚鵡は上手に声まねをした。
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        2019/10/22 by 素頓狂

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出版年月 - 2019年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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