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2019年6月発行の書籍

人気の作品

      むらさきのスカートの女

      今村夏子

      4.0
      いいね! KEMURINO
      • 今村さんは3作目。
        その独特の作風はこの作品でも変わりない。

        タイトルの女はある種の有名人。
        それに近づいて友達になりたい私は、何とかして自分の働くホテルで一緒になれるように画策する。

        どこに向かうのか分からないという困惑はいつも通りだし、なぜという描写がユーモアへと転換される部分が存在する。
        そこでむらさきのスカートの女が仕事に慣れてくるとまた別の面が。

        基本女性だらけで、裏表のイロハを見せつけられる。
        そして終盤に気付く。
        タイトルはミスリードで、描かれていたのは別の人物であると。
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        2020/10/05 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ノーサイド・ゲーム

      池井戸 潤

      4.3
      いいね!
      •  さすが池井戸潤、安定の面白さです。
        見事なエンターテイメント作品。
         
         最後にはきっと丸く納まると信じても裏切られないため、
        途中にどんな試練がやってきても
        どうやって乗り越えていくのかが楽しみになるので、
        ストレスなく読み進めることが出来ます。
         
         まったくラグビー未経験者なのに
        左遷的に成績低迷中の社会人チームGMにされてしまった男が、
        奮闘の末 チームも日本ラグビー界も変えていく様が
        大変 面白く描かれています。
         
         ラグビーのワールドカップが日本で行われる年の
        この時期に出版されたのは意図的なものなんでしょうかね~。
         
         そういえばドラマも面白いです。
        小説とは異なる点が結構ありますが、
        ドラマはドラマで盛られている部分なども含め
        とても面白い作品となっていると思います。
         
         逆に言えば、ドラマを見て面白いと思った人でも
        若干違う内容を楽しめますから、
        ドラマ ⇒ 小説 という入り方も
        いいんじゃないでしょうか。
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        2019/08/31 by kengo

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

      ブレイディ みかこ

      3.8
      いいね!
      • お子さんを通して見たイギリスの階級社会が的確でしかも深くえぐっていてタイトルからはちょっと想像できなかったけど超社会的な本でびっくりした。
        小さい頃からあの環境ならば、欧米人は幼少期から大人びてくるのも当然だよな、と思いつつマックで駄弁っている日本の中高校生を見ている。
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        2020/09/07 by キトー戦士

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)

      津原 泰水

      4.0
      いいね!
      • 今年の1冊。をどうしても書いてから今年を締めないと。
        駆け込みでレビューしたいのはこの本
        「この本が売れなかったら、私は編集者をやめます!」
        文庫化の際に早川の担当さんがTwitterでつぶやいたことが帯のコピーになっています。
        その言葉通り。本当に面白い小説です。これを読め!と堂々と言えます。

        タイトルの「ヒッキーヒッキーシェイク」は作家本人も書いているように「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」というオールディーズのタイトルのもじりです。
        ヒッキーとはすなわち「ひきこもり」
        ちょっとかわいい語感。

        引きこもり達をゆるくつなげてプロジェクトを組もう。
        そんな竺原(じくはら)(JJ)の真意は何なのか?

        「人間を創ろう」「不気味の谷を越えよう」
        そんな吊り言葉にひっかかった彼の持ち駒となる引きこもり達は
        パセリ、セージ。ローズマリーとタイム♪

        言わずもがなですが、あえて言います。
        サイモンとガーファンクルの名曲「スカボロウ・フェア」です。
        そして作中に歌詞の訳が挟まれて不思議な効果を上げています。

        この方。すっごいセンスがいいじゃないですか!

        そして作家はかなり物知りですが、知識のひけらかしもない。
        取材したぞ感もない。
        社会的な意識も高そうですが、扇動的な部分もない。
        なかなかありそうでないタイプの小説、そしてめったにいないタイプの小説家だと思います。

        テーマは「再生」です。
        が、単に傷つき壊れた心を癒すお話なんかではない
        人生を、地方を、地球を再生するところまで。
        大きく出ましたね!

        この物語は自分をどこに連れて行くのだろう?
        それがまず読めないまま、興味をそそられたまま、エンディングは、感動の嵐…にはならないのですが。(笑)
        なぜか、ページを閉じて、この物語を想う時、じんわり涙が出てくるような温かさが残るのです。
        この小説に出てくる人物はみな、やさしい。
        特筆したいことに、この小説には、偽善はゼロです。

        登場人物たちは変人だったり胡散臭かったり猜疑心の塊だったりコミショウだったりどこか問題を抱えた人ばかりではあるのですが
        彼らをみているうちに、嘘で固めた仮面を被れないから、集団と馴染めないのかもしれないと理解できるような気もしてきます。
        竺原はボランティア精神なんかでもって彼らを導こうとしてはいません。
        彼らの個性をクールに見極めて、人としての技能や性質に価値を認めているのです。
        だから、リーダーではあるものの指導者ではありません。

        感謝されることを求めず、誤解されることを厭わず、
        自分を飾ることを好まず、人に期待させることを避け
        けれど自分は人と関わり情けをかけることに躊躇しません。
        人を傷つけない詐欺なら結構。と反倫理なことも平気。
        そんな竺原が私にはとても好ましい。

        主人公の竺原の、一見いい加減で胡散臭い生き方に隠された人生の重さを知るとき
        本当の優しさというものを理解できることでしょう。

        「他の人生はない。自分の人生を生きろ」


        (おまけ)
        タックスマン、ヴァイオリン型のベース、クラウス・フォアマン、
        そしてタイトルのヒッキーヒッキーシェイク

        これが何を意味するのか。
        ピンポ~ン。
        The Beatlesでした
        ビートルズ・ファンも「これを読め!」ですよ♪

        蛇足
        タイトルの元ネタになった「ヒッピー・ヒッピー・シェイク(Hippy Hippy Shake)」はロックンロールのスタンダードナンバー
        チャン・ロメオという人が作って1959年の発表されました。が、この曲が有名なのは、The Swinging Blue Jeansというバンドがカバーした曲がヒットしたことによります。
        そして今では「ビートルズ」がデビュー前後、ライブ演奏をやりまくっていたころにこの曲を好んで演奏していたということと、そのライブ音源がCD化されていて手に入るようになっていることのほうが認知度が高いでしょう。

        アレンジはザ・ビートルズとザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズバンドのものはほぼ同じなので
        Youtubeではビートルズの写真にかぶせてザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズバンドのレコード音源を流しているものさえありました。ビートルズの演奏はライブなので、かなり荒い音でしか聴けません。また、ヴォーカルはジョン・レノンではなくて、ポール・マッカートニーですよ。検索される折には間違わないようにご注意ください。
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        2019/12/31 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      119
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      長岡 弘樹

      3.0
      いいね!
      • とっても読みやすい短編集でした。
        和佐見消防署の消防官たちのミステリーが9編。
        ミステリ―とはいっても、消防官たちの話なので、そんなに入り組んではいないけれど、彼らの個人的な絡みもありながらの現場におけるミステリーです。
        時には失敗や葛藤もありながらの成長する姿もあり。
        消防ならではの知識、小ネタも個人的には勉強になりました。

        個人的には隊員がバードウォッチングの途中で野火が子どもが居る木造家屋に燃え移ってしまうのを発見する『反省室』とコロンビアの消防に日本のレスキューを技術を教えに行き事件に巻き込まれる『救済の枷(かせ)』

        最後9編目の『逆縁の午後』は、何か不自然さに胸のざわつきがあり、最後にうそでしょ?!という結末。人間関係って複雑だな。

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        2020/06/29 by taiaka45

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      狩人の悪夢 (角川文庫)

      有栖川 有栖

      3.0
      いいね!
      • 日本のスティーブン・キングの異名を持つホラー作家の白布施と知り合った有栖。
        必ず悪夢を見るという自身の家に有栖を招待するが、そこで殺人が起き火村が事件の解明に向かう。

        犯罪を狩るという意味で火村を狩人とし、狩られる側は犯人なわけだが、論理的に追い詰められていく過程が非常に長い。

        例えば死体の手が切断されていたり、雷によって木が倒木したり。
        それらが犯人にすべて結びついていく構成。

        冴えわたる火村のフィールドワークが今後も続くが、長編で倒叙となる作品もいずれ出来るだろう。
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        2020/07/18 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      線は、僕を描く

      砥上 裕將

      4.5
      いいね! ooitee
      • 青山がたまたま出会った水墨画の世界。
        巨匠に見込まれ初心者なのに弟子入りするが、次第に水墨画の奥深さにハマっていく。

        水墨画の世界というのには触れたことがないし、また画がないため描写で想像するしかない。
        でも何となくだが、完成図が予想できる類いであり、文章の端々に瑞々しい表現が。

        作者は実際に水墨画家らしく、じゃないと書けない表現の仕方だなと納得。

        各々の表現が点や線によって構成されていき、感情がそのまま字に乗り移るというのが印象深い。
        菊に訊けという指導方法も、悩み苦しむことによって得られるもの。
        だから線は僕を描くのだと知る。
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        2020/10/09 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      百の夜は跳ねて

      古市 憲寿

      3.5
      いいね!
      • 翔太は就職試験にことごとく失敗し、死んでもいい、と思った時に、ビルの窓拭き清掃の仕事に出会い、深い考えもなく、仕事に就く。
        窓拭き作業中に、タワーマンションに暮らす一人暮らしの老女と出会い、そこから不思議な交流が始まる。
        格差社会での身分の違う人たちの出会い、交流は日常的にはあまり見られないだろう。
        住む世界の違いからの暮らし方、ものの捉え方の違いがある一方、心の中のどこかで、通じ合う部分もある。
        表現するのが難しいが、現実味もみせながらも、幻想的、空想的な、もやがかかったようなくすんだ色味のある、不思議な話だった。
        なぜ、老女は姿を消したのか。なぜ、交流をもちながらも二人ともお互いの名前を明かさなかったのか。
        最後に一気に現実に引き戻された翔太の行く末も気になる。
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        2020/05/01 by taiaka45

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      手と手をぎゅっとにぎったら (こころのつばさシリーズ)

      横田 明子くすはら 順子

      4.0
      いいね!
      • 障害のある人を「怖い」と感じるのは差別だ、とんでもない! と若かった自分は、何様のつもりか勘違いの正義感を振りかざしておりました。でも、(特に自己が形成されつつある子どもにとっては)知らないことに対し、拒絶や恐怖を感じるのは、理屈よりも防衛本能なのかなとも思うわけです。そこを否定しないで受け止めてから、理解へつなげていく体験や話を大人がするべきだと。主人公たちのそれぞれの気持ちの変化が読みドコロですが、小学校の先生の影が薄いのが少々気になります。 >> 続きを読む

        2019/09/29 by かんぞ~

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      みどり町の怪人

      彩坂 美月

      3.0
      いいね! Tukiwami
      • 田舎であるみどり町で起きた事件。
        未解決のそれは、やがて都市伝説のように流布し、日常生活にまで侵食を始める。

        怪人はあくまでもきっかけであり、独立した章はそれを基にちょっとした事件を描いている。

        一応怪人は明かされるのだが、それまでの章に密接に関わっていないのでなんだか存在感が薄い。
        むしろラジオの会話の方がまだ信憑性があったように思う。
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        2020/03/18 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

      田中 泰延

      3.0
      いいね!
      • 気軽な気持ちで読める本。
        参考サイトがいろいろ載っていて、後でまた読み直したい。

        2019/12/30 by mikan

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      九度目の十八歳を迎えた君と (ミステリ・フロンティア)

      浅倉 秋成

      3.0
      いいね!
      • 間瀬は通勤する駅で同級生だった二和美咲を目撃する。
        しかしその姿は高校生のままであり、いまだに18歳として通学しているという。

        謎を思わせる設定で始まり、その後は学生時代と現在とで交互に映し出していき、真相が最後に明かされる。

        中盤から後半まではあまり引き付けるものはなかったが、真相の部分は中々。
        そもそもなぜ高校生のままかという動機に共感できるのかどうか。

        その動機に関わる人物のエピソードが感動的で、美咲もそうだし、間瀬自身の成長も込められていた物語になっている。
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        2020/01/28 by オーウェン

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      妄想国語辞典

      野澤 幸司

      4.0
      いいね!
      • 日本語の面白さの一言。

        ただ、読んだ人の経験によって、受け具合がかなり違うだろう。
        >> 続きを読む

        2020/03/17 by けんとまん

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ルビンのツボ――芸術する体と心

      齋藤 亜矢

      4.0
      いいね!
      • サイエンスと芸術の間を自由に行き交うことができると、人間は自由になれるんだなあ~と思う。

        その基本にあるのが、いろんな見立てをするということ。

        つまり、視点・立ち位置をどこに置くのかということ。

        しかし、これが難しいことでもある。

        でも、いろんなことを感じて「!」と思うことから始めると、一歩ずつ近づける。
        >> 続きを読む

        2020/09/11 by けんとまん

    • 1人が本棚登録しています
      今日も娘のなすがまま! (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

      いずみえも

      3.0
      いいね!
      • 匿名

        2019/6/14

        2019/09/12 by 匿名

    • 1人が本棚登録しています
      ホームレス・ホームズの優雅な0円推理 (富士見L文庫)

      森 晶麿

      2.0
      いいね!
      • なかなか強引なホームズもの。よく考えましたねとは思うものの、いろいろ明かされる驚きの設定には、やり過ぎ感がある。もしかしてホームズものとして関係あることなのかと記憶をたどるも、さして詳しい訳でもないのでわからず。 >> 続きを読む

        2019/07/29 by tomolib

    • 1人が本棚登録しています
      知らないと恥をかく世界の大問題10 転機を迎える世界と日本 (角川新書)

      池上 彰

      3.0
      いいね!
      • いつものように新聞の延長で読む。
        新札にまつわる情報やフランス事情など今回も勉強になった。
        また新刊を楽しみにしています。
        >> 続きを読む

        2020/04/16 by キトー戦士

    • 2人が本棚登録しています
      行きたくない (角川文庫)

      渡辺 優加藤 シゲアキ阿川 せんり小嶋 陽太郎住野 よる奥田 亜希子

      3.5
      いいね!
      • タイトル通り"行きたくない"をテーマにしたアンソロジー。

        こういったアンソロジーは、いろんな作家の作品を読めるし、これから読んでいきたい作家を選べるという意味でも好きです。

        本書でいえば阿川せんり氏以外は所謂初読みの作家さんばかり。しかも読んではないけど執筆した作品は知ってる作家さんもいたので、一気に読めるのはお得だと思う。

        先の阿川せんり氏の作品はほど良いイライラ感の主人公が面白く、友人になるきっかけがちょっと劇的な小嶋陽太郎氏の作品、いろいろと想像をかきたてられる住野よる氏の作品は面白く読めた。

        蛇足だが、本書は令和元年初版発行の文庫本で、こういった印刷を見ると、あらためて時代変わっちゃったんだと思わされた。
        >> 続きを読む

        2019/07/13 by アーチャー

    • 2人が本棚登録しています
      三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫)

      宮部 みゆき

      4.5
      いいね!
      • 三島屋変わり種百物語・第4弾。
        短篇…いや、中編4話。
        最初の話は本題に入る前までがちょっともたついた感がするけど
        さすが宮部さん
        読んでるうちに三島屋の世界に引き込まれていく!(b^ー°)
        怪異も色々、今回も面白い。


        ◆迷いの旅籠
        13歳の少女・おつぎ
        おつぎが語る旅籠の話とは?

        小森村・長木村・余野村合同で毎年行われる〈行灯祭り〉
        田圃の神・あかり様目を覚ましてもらうためのお祭りだが
        今年は一の殿様の娘が亡くなり喪中と言う事で取りやめになる
        しかし村人にとってこの〈行灯祭り〉は昔から行われているもので
        あかり様が目を覚まさなかったら凶作になると言われている
        名主の家に滞在している絵師が一計を案じる
        隔離されて死んだ名主の家の隠居の家を巨大な行灯に仕立てるが
        そこには絵師のある想いが
        やがてその家には亡者が集うようになるが
        死者が蘇ればその代償があり

        一目会いたいと想う者
        この世で一緒にいたいと思う者
        一緒にいられればど場所など構わない者
        その想いも人それぞれ…



        ◆食客ひだる神
        仕出し屋『だるま屋』亭主・房五郎が語る
        自身の仕出し屋『だるま屋』になるまでの半生と
        夏場のお店の休業の理由

        22年前。
        料理人の修行中の房五郎に母危篤の知らせ。
        国に戻り母親の葬儀も終わり江戸に戻る途中
        ひだる神(餓鬼)に憑りつかれてしたまった
        美味しいモノが大好きなひだる神は
        そのまま房五郎背に…
        最初、ひだる神の存在は妻・お辰にも内緒にしてたが
        内緒に仕切れなくなり打ち明けると?
        ひだる神とともにお店を大きくしていく夫婦
        しかし上手い話には裏があり
        順調にお店が大きくなるが
        それにともないひだる神も…
        家族に弊害が出始めこのままではいけない!!と
        一緒にいれる方法を考え
        このままずっと、一緒にと思っていたのに…


        「わたしはどうやら、考え違いをしていたらしい。
         この話はひだる神の置き土産ではなかった。
         だるま屋さんの置き土産だったんだわ。」

        いい話だわ…


        ◆三鬼
        栗山藩・江戸家老:村井清左衛門の胸を塞ぐものとは?

        清左衛門二十四の時。
        妹・志津を辱められ首謀者を斬り伏せた事で左遷され
        同じく左遷させられた須賀利三郎と一緒に
        山藩士として洞ヶ森村に送られる
        3年勤め山を下りたらお家再興と言うが
        そこは〝鬼〟がいると言われ
        山の生活は貧しく厳しいものだった。
        生きていくだけでも大変、
        日々苦しい生活の中で
        暮らしているうちに感じる村のおかしな点
        なぜ老人と子供がいないのか?
        なぜ上村と下村に分かれているのか?
        なぜ屯所には日誌が残されてないのか?
        やがて気づく村の秘密に
        突然現れるようになった人ならざる者

        〝鬼〟とは?

        重たく悲しい話

        その後、もしかして?と思ったら
        やっぱりもしかしての展開
        清左衛門と利三郎の溝が埋まり気の合う友に
        そして妹・志津と利三郎が…( ´艸`)ムププ

        胸を塞ぐものがなくなった清左衛門は?
        人の心の有り様




        ◆おくらさま
        心が14歳のままの老婆。香具屋:美仙堂の三女・お梅

        突如、黒白の間に現れた振袖を着た老婆・梅
        梅が語るのは自分の家で起こった話
        昔から裕福で美人の3姉妹がいると有名だった香具屋の美仙堂
        この美仙堂の奥の蔵には『おくらさま』と呼ばれる守り神がいる
        『おくらさま』を絶やさない為には約束事があり。
        梅が十四の時に近隣から火の手が上がり美仙堂にも火が迫ってきたが
        『おくらさま』が店を守る
        しかしその代償は大きく代わりに次姉の菊が……
        それから家の中の雰囲気が変わり始める
        『おくらさま』に今まで守られてると思ってた
        しかしこれは美仙堂にかけられた呪いだ!!と悔しがる
        梅が一瞬で消えてしまう

        呆然とするおちか
        しかし梅の悲痛な叫びが忘れないおちかは
        怪我で奉公先から戻ってきた三島屋の次男坊・富次郎と
        貸本屋の若旦那勘一の協力のもと美仙堂の梅を探し始める

        おちか達が辿り着いた真実とは?

        十四で心の時間を止めてしまった梅の想い
        そして梅からおちかへのアドバイス
        生霊が小さな神様となる



        今回、手習所の若先生(青野利三郎)が
        大人(武士)の事情で国に帰る事に
        若先生はおちかの幸せを願いつつ自分の決断に前に進むのみ
        若先生を密かに思っていたおちかは
        勘一の前で思いっきり泣いてしまう……




        お家事情がるにしてもこれも縁だからね~
        昼行燈の勘一…いいと思います(。-`ω´-)キッパリ!!



        やっぱこのシリーズ面白い(〃艸〃)ムフッ
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        2019/08/30 by あんコ

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      家康謀殺

      伊東 潤

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      • 雑説扱い難く候・上意に候・秀吉の刺客・陥穽・家康謀殺・大忠の男の短編集
        戦国時代の合戦や主要事件を光と闇を暴く至高の六篇
        新進気鋭の伊東潤が描く国時代が一望できる短編集です。
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        2019/06/28 by zen1009

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