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2018年09月の課題図書


2018年9月の課題図書はオスカー・ワイルドの『幸福な王子』です。

アイルランドダブリン出身の詩人、作家、劇作家である著者が今から100年以上前の1888年に発表した童話集。
自己犠牲の精神や愛について、キリスト教や著者自身のアイデンティティーなど、
童話とはいえ決して単純に理解できるものではありません。
しかし、子供から大人まで幅広い世代に時代を超えて読み継がれているのは、
時代を超える普遍的な何かを読者である私たちが感じとることができるからではないでしょうか。

是非、この機会にご覧ください。

Book Information

幸福な王子

ワイルド童話全集
3.6 3.6 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 460 円
いいね! ayaka1809

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      昔読んだ本なのだが、どうしても結末が思い出せずに読み返した。

      なんとまぁ、悲しい結末。
      神様が見ていてくれたのが、多少の救いか。。

      そして、俗な人間なんてどの時代にもいるんだなぁ。
      自分もその一人であると確信しているので、悲しみもひとしお。

      できるならツバメさんのような死に様を残したいもんだ。
      >> 続きを読む

      2012/09/05 by

      幸福な王子」のレビュー

    • makotoさん
      「ワイルド」って「オスカー・ワイルド」よ。作家の名前よ。
      まさかとは思うけど、野生の童話集ではありませんよ~。(^^) >> 続きを読む

      2012/09/05 by 月うさぎ

    • Tsukiusagiさん

      ガーーーーーーーン!!
      恥ずかちぃ。。。 >> 続きを読む

      2012/09/05 by makoto

    • 評価: 4.0

      〈シニカルたっぷりな寓話集〉

      寓話というと、教訓を伝えるためのたとえ話ですから、「ありとキリギリス」や「すっぱいブドウ」のようにわかりやすく単純なお話というイメージを持っていました。「ありとキリギリス」は働き者のあり=善、怠け者のキリギリス=悪となっており、悪であるキリギリスがひどい目にあう事で、怠けちゃだめだ勤勉であろうという教訓を植え付けられるわけです。
      「うさぎとカメ」も(うさぎは負けるだけですが)似たような構造になってますよね。しかしワイルドの寓話はこれらの寓話のように単純ではなくもう少しひねった、あるいはひねくれたお語なんです。

      本書は全体的に自己犠牲・隣人愛の賛美・自己愛への批判といったメッセージが感じられました。ですから自分の身を顧みず他者へ愛を捧げる人=善、自己愛を追求する人間=悪にして、善は報われ悪は罰を受ける(大体死ぬ)とするのが普通の寓話の構造でしょう。ところがワイルドの寓話では善の人間が現世で報われ、悪の人間が罰を受けるという構造にはなってないんです。(星の子だけはなぜか普通の寓話の構造となっているので例外です)。むしろ善側の人間のほうが死にます。
        
      幸福な王子は、刀の柄にはめられたルビーも自分の目であるサファイアも体を覆っている純金も、みな貧しい人々を救うために分け与えてしまいます。ツバメはエジプト行きの旅を諦めて、王子のルビーやサファイア、純金を貧しい人々へ運びます。その後ボロボロの姿になった幸福の王子と、王子の下で死骸となったツバメが人々に発見され、「乞食同然のみすぼらしい姿をした銅像と、その下で死骸となった薄汚いツバメ」として処分されてしまうんです。施しを受けた人間が施しを受けた事に気づき王子たちに感謝する、なんてこともありません。一応王子とツバメは死後、天国へ行ったのでキリスト教的価値観からみれば報われた、と言えないこともないかもしれません。

      ただ、このお話の重要なところは、自己犠牲もいとわず他者への愛を優先した王子とツバメ、彼らの愛を理解せず金とか宝石とか目に見えるような価値に囚われている物質主義(自己愛)的な人間とを対比することで、暗に後者を痛烈なまでに批判しているところにあります。こんな感じで本書の寓話の多くは自己愛や物質主義的な人間(あるいはモノ)が直接ひどい目にあうことはほとんど無いのです。しかし隣人愛にあふれた人間との対比や、また自己愛にあふれた人の虚栄や滑稽さを描くことで遠回しに、自己愛や物質主義を批判し、それらの虚しさを描いています。現代の作品だとドラクエ7のストーリーは本書のお話と似た構造になっているといえるかもしれません。

      「幸福な王子」を子供の頃に読んだときは、「ぼくも王子さまみたいに人に優しくできるようになる~」なんて事を思ったものですが、久々に読み返してみると、幸福の王子さまに共感したり、憧れたりすることができなくなっていました。昔と違った視点で本を読むことができた時、自分の成長を実感できて嬉しくなることがありますが、このお話を読んだ時は自分が昔より小さくなったような気分になりました。



      〈自己犠牲の精神は日本人の大好物で人類の憧れ?〉

      私は自己犠牲の精神をもったキャラクターは嘘くさいな、こんなやついねーよって思っちゃうんですよね。だからあまり好きになれないんです。アニメの話になりますが最近のタイトルだけでも「化物語」、「Fate UBW」、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の主人公たちはみんな自己犠牲の精神を持っていますよね。西洋ではキリストが死をもって人類の原罪を引き受けた、というのが根底にありますね。だから、むしろ現実にそういった人間がそうそう存在しないからこそ、物語上の(キリストは実在の人物とされていますが……)自己犠牲の精神を持つキャラクターたちに、人々は心惹かれヒーローとして崇めるのかな~、なんてことを取り留めもなく考えてしまいました。
       
      本書のキャラクターも見返りを求めず自己犠牲となる人間は「理想」で、利己主義な人間は多少醜く描かれていますが「現実」です。
      ですから「理想」そのものにはなれないかもしれないけど、「現実」から「理想」にワイルド自身が、あるいは世界中の人間が近づけたらどれほどよいだろうか、そんな想いを感じました。本書を読む限りワイルドは相当ひねくれた人だったんじゃないかなと思うんですが、想い自体はとても綺麗で共感しました。
      >> 続きを読む

      2016/01/31 by

      幸福な王子」のレビュー

    • >>月うさぎさん

      >大人に向けた皮肉のメッセージ

      表層的には童話っぽいし実際子供たちにも多く親しまれているお話ですが、
      実際、大人への皮肉という部分も感じられますね。

      >> 続きを読む

      2016/02/02 by けやきー

    • >> junyoさん

      >「幸福な」王子なんてタイトルそのものが、仰るとおりシニカルですよね。

      本当にその通りだと思います。
      ルビーやサファイア、純金に包まれた像を人々は「幸福の王子」と呼びましたが、自らそれらを投げうち、全てを失った後でも彼は「幸福の王子」だったのではないかなと私は思います。
      >> 続きを読む

      2016/02/02 by けやきー

    • 評価: 3.0

      改めて読むと、
      『王子』の貧しい人への愛に元づく自己犠牲の物語というより、
      『ツバメと王子』の愛の物語がメインのように感じた。

      まず生前豊かに暮らしいて王子は、

      『貧しい人は助けなくてはいけない』

      という理想的で少し幼さ(知ってか知らずかこの地で冬を越せないツバメを引き止めて、死なせてしまってる点とか)
      も感じる信念の元動いていて、


      それに対して、ツバメは

      『王子の役に立てるなら、死んでも構わない』
      という愛に元づく自己犠牲で王子の頼みごとを聞いている。
      (ツバメは貧しい人を救うなんて高貴なことを考えると
      寝ちゃいそう)

      そして、ついにツバメは寒さのあまり死んでしまい、
      追って王子も愛する者の死を感じ取り、死んでしまう。

      男女の愛とか自己愛より

      自己犠牲の愛の素晴らしさを伝えたかったんだろうと
      思う。


      キリスト教的価値観に馴染みがなく所々理解に苦しむけど、
      (特に最後の一文、「天国で私を褒め称えるようにするつもりだ」って
      言っちゃう神様って…そのままに受け取ると違和感しかない)


      昔は貧しい人のために犠牲になる王子イケメンと思ってたけど、

      今読むと自己犠牲を発揮するツバメさんイケメン!








      >> 続きを読む

      2016/05/23 by

      幸福な王子」のレビュー

    • この小説ね~。大人の目線で再読する必要はとても強く感じています。
      子供の頃は大嫌いだったんです。かわいそうでかわいそうで。
      でもオスカー・ワイルドですから普通の泣ける話であるはずがないですよね。
      アンデルセンとは絶対に切り口が違うはずと思うんです。
      この物語のおかげでツバメさんへの尊敬が心に焼き付いたことは間違いないです。
      >> 続きを読む

      2016/05/23 by 月うさぎ

    • 評価: 3.0

      図書館では、別の訳者の本があったので、それを借りて読みました。
      たしか、小学校の道徳の教科書に載っていたのが初めての出会いだったと記憶しています。授業では扱われなかったような・・・いや、そもそも道徳の時間は学級会とか、レクをしていたような気も。
      王子とツバメのメインの話よりも、周辺の人々の行動やセリフに風刺や皮肉が読み取れて、そちらの方が気になった。「自己犠牲の果ての死」というと不幸のズンドコそのものだが、あちらの宗教では、神のお側にいられることがこのうえもない幸福なのでしょ? その辺を読者である子どもにきちんと教えないと、この本の真意が伝わらないとも思うわけで。 >> 続きを読む

      2018/09/17 by

      幸福な王子」のレビュー

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