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2019年05月の課題図書


2019年5月の課題図書はイギリスのファンタジー作家リチャード・アダムズの
「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」です。

次々と襲いかかる困難に、勇気と知恵と友情で立ち向かうヘイズルらウサギたち。
小さくも勇敢なウサギたちの感動の物語。

子供から大人まで幅広い世代に支持され、読書ログでも人気の児童文学の名作を是非この機会に。

Book Information

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち

5.0 5.0 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,890 円
いいね! Tsukiusagi

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      人間以外の動物になってみたいと考えたことのある人はたくさんいらっしゃるでしょう。
      でも野原に穴を掘って暮らす小さなうさぎになってみたいと考える人はほとんどいないのでは?
      だってウサギは弱くて、いつでも食物連鎖の下の方にいて、怯えて暮らしているじゃないか。
      いいえ。それは大間違いです。

      ウサギの目線、ウサギの嗅覚、聴覚、考え方、言葉、文化、社会、神話
      ウサギ族は太陽の神、フリス様に祝福された、動物界一、ずるがしこくてすばしこく、
      勇敢でお茶目で、誰にも負けない繁殖力をもった動物で、
      だから決して滅びる事はないと保証された、地上最強の種族なんですよ。
      疑っていますか?
      ではこの小説を読んでください。
      きっと、あなたもヘイズルたちのファンになること疑いなし。
      早速ラビット族に仲間入りです。

      リチャード・アダムスの『ウォーターシップダウンのウサギたち』は彼の処女作にして
      1973年にカーネギー賞とガーディアン賞をダブル受賞という快挙をなしとげ、
      今なお、世界中に熱いファンをもつ、大ベストセラーです。

      冒険小説として面白いのみならず、動物学的にみたうさぎの暮らしぶりや
      英国の丘陵地帯の自然の細やかで情緒あふれる描写や、
      英国文学の歴史を踏まえた厚みを感じさせる構成、
      人間社会においても普遍的な鋭い洞察、キャラクターの魅力など
      どこをとっても第一級の文学と言ってよいでしょう。

      児童小説と侮るなかれ。
      ハリー・ポッターよりも面白いことは私が保証しますよ。


      主人公のウサギのヘイズルの一代記という形をとっていますが。
      全編冒険にあふれていて、わくわくとハラハラが止まりません。

      彼の一味に加わったウサギたちの面々も個性的でみな魅力的。
      私はビグウィグとブラックベリがお気に入りです。
      長ウサギとなるヘイズルの心の広さは、ウサギだけではなくネズミやユリカモメといった異種族との友情をも成立させます。
      彼の心のありかた、決断の仕方には、健気さと男気を感じます。
      リーダーシップに一番大切なのは、人から愛されることなんではないでしょうか。


      何度目かのアニメ化が計画されているという話だそうですが、あまりウサギ離れしたキャラクターを作らないでほしいものです。
      だって、この小説はウサギがうさぎらしいところが素敵なんです。
      無理だと思うけれど、実写こそこの映画にふさわしいと私は思うんですが。
      (それじゃあヒットしないでしょうね…)
      >> 続きを読む

      2017/02/01 by

      ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のレビュー

    • >…という話を聞いたので、私ははじめの頃は、「ハリーポッター」は読み聞かせていました。そしたらそのうちにやっぱりこども自ら読み始めちゃいましたね。

      わーこれ理想のパターンです!ちなみに何歳くらいの時のことでしょう?その子にもよるのかもですが、どれくらいの年齢になるとハリーポッターみたいなのを読めるようになるのか想像できず。

      >「不思議の国のアリス」も「くまのプーさん」も「ウォーターシップダウン」も
      全部最初は大人が子どもにお話を語って聞かせることがきっかけで小説が生まれてきました。それってすごいよね。

      これ全部、読んであげたいなぁ♪
      >> 続きを読む

      2017/02/03 by chao

    • chaoさん
      映画ができていない頃だから2000年か2001年、ということになりますね。
      7歳か8歳あたりかなあ。同じ学年のお友達に面白いと薦められて興味を持って。
      私と違って本を読むのが遅いもんだから、文字を追うのでいっぱいいっぱいでストーリーが入らないらしいので、最初の部分は私が音読していました。
      これをきかっけに他の本もするする読めるようになったというありがたい効果がありました。
      その後もリアルタイムで出るたびに新しい本を買っては読んで。という素敵な体験もできました。ほぼ同じ年頃の子どもの物語でしたしね。

      でも、ハリーのセリフやモノローグなんか結構ブラックで、今時の子どものノリなんですよ。「ウォーターシップ・ダウン」のような昔ながらの良い子の児童小説と全然ちがっててびっくりしました。
      映画のハリーがダニエル君に決まったときは感動しました。
      イメージにぴったりあっていたんです。(目は青だったけど)
      まさか彼、背がのびないとはね。まさか、ああ育つとはね。ちょっと残念。

      親子で同じ本を読むのは、あとあと共通の話題にもなり、とてもいいですよ。
      ぜひ試みてみてください。
      >> 続きを読む

      2017/02/03 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      ある日、ファイバーは村に災厄が訪れると予言する。ファイバーの予言を信じて兄のヘイルズは仲間たちを誘い、11匹のうさぎ達は住み慣れた村を捨て新天地を求めて冒険へ。

      行く先々で様々な苦難に襲われるが、うさぎたちは協力しあって乗り越えていく。勇気と優れた戦闘能力をもつビグウィグ、知能の高い参謀役のブラックベリ、語り部としての才覚を持つダンディライアン。どのうさぎも個性的で、それぞれの強みを活かして助け合っていきます。

      特にヘイズルは序盤では決断をするときに迷いや不安を見せていたのだけれど、話が進むごとに強いリーダーシップを見せるようになり仲間たちから絶大な信頼を得るようになります。そう、伝説の英雄うさぎエル=アライラーのように。そして短気なところのあるビグウィグの操縦が上手になっていきます(笑)

      ヘイズル一行は途中で立ち寄ったカウスリップの村のように成熟した文化をもたないのですが、そこを含めてまさに野生!という感じなんですね。キャラクター化されたかわいらしいうさぎではなく、野生に生きるうさぎです。野を駆け巡り、野花を食べ、敵と戦い、糞をする姿まで描かれます。

      そして、平和で安心した生活は与えられるものではなく、自ら勝ち取るものだという意識が当然のように彼らにはあります。 文化や文明が発展すると日常生活で生命が脅かされることが少なくなるけれど、カウスリップの村の出来事をみるとはたしてそれは単純に進化といえるのだろうかと思ってしまいました。

      また、本書では人間はうさぎ(動物)たちに災厄をもたらす存在として描かれます。そもそもファイバーの予言した災厄は人間の宅地開発によるものですしね。カウスリップの村で仲間入りしたストロベリのセリフにこんなものがあります。
      「動物は人間のようなふるまいはしない。戦わねばらないときには戦う。殺さなくてはならないときには殺さなくてはならない。自分は何もしないで、ほかの生きものの命をうばったりするようなことはしない。動物には動物としての気高さがある」(p407)

      うさぎの冒険譚と侮るなかれ。風刺や国家(共同体)のあり方まで描かれた重厚な物語です。そして、うさぎの細密な描写やうさぎたちの間だけで使われる専門用語、うさぎの神話を前にして、あなたもうさぎになりかけること間違いなし/(=╹x╹=)\
      >> 続きを読む

      2016/12/01 by

      ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のレビュー

    • え~。ホント?私のコメントで読んで下さる気持ちになったの?!
      嬉しいよぉ~~(*´▽`*)
      ビッグウィグがもう、かわいくてかわいくてかわいくてね~~/(・ x ・)\
      >> 続きを読む

      2016/12/03 by 月うさぎ

    • ボートの三人男といい月うさぎさんには頭がさがります!

      ビッグウィグいいですよねー/(≧ x ≦)\
      下巻で突然狐に突っ込んでいったのは笑ってしまいしたが。
      ちょこまかとヘイズルの後についてくるピプキンも好きです!
      僕がイメージするうさぎ像に近いのです。
      >> 続きを読む

      2016/12/03 by けやきー

    • 評価: 5.0

      月うさぎさんの情熱入魂レビューにすっかり魅せられ、思わず手に取った「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」。
      本当に、ただただ素晴らしい本です!上巻読み終えて、まだ折返し地点にもかかわらず。

      兎に角、何というか。“下り”しかないジェットコースター、しかもドンドン鋭角に!と言えば伝わるでしょうか。下巻はひとまず上巻を読み終えてから、と思ってまだ注文していなかった先週の自分に、猛省しろと言いたいです。今すぐ読みたいのに!手元にない。。

      あらすじと凛々し過ぎる愛すべきウサギ達のことについては、ここで書くまでもありません。月うさぎさんの改訳新版、そして旧訳版の4つのレビューをご覧いただくのが、何より一番です。サンドルフォードに降り立つ前に。ウサギ達の世界に入る前に、ぜひオススメします。


      このウサギ物語には、「人生で大切なことが、色とりどりの宝石箱のように詰まっている」というのが率直な感想です。(くどいですが、まだ折り返し地点。)

      ひとまず今反芻していること。
      お互いの強みを尊敬できれば、もの凄いチームが出来上がること。
      無私の想いで助けられた者は、助けてくれた者を助けたくなること。
      リーダーの孤独と、未知に一歩踏出す勇気。
      「好事魔がさす」。困難であるほどに慎重・賢明なれど、順調・好調なればなるほどに、知らず知らずの自分の傲慢や過信が集団に災いを連れて来ること。
      生きるため、使命のため、知恵を絞って考え抜いて行動するという姿勢。それはもはや、それ自体が大きな能力であること。
      生きるとは、常に変化することを受け入れ、対応し、乗り越えて行くこと。

      ・・・なんだこの・・・ビジネス書!?人生の書は!?

      児童文学侮るなかれ、と思い知らされました。。。もちろん純粋に面白いのです。加えて、オトナ(というか経験を積んだ大きな子ども)になればなるほど、ウサギたちのエピソードひとつひとつが自身の経験と相まって、アタマと心に深く染みてきます。それはウサギ達が小手先のテクニックではなく、本当に命懸けで生きようとしているからでしょう。枝葉がそぎ落とされて、本質が読み手の内面を探ってきます。子供達がこれを楽しく読んで吸収するなら、実に多くのことを無意識に学ぶことになりますね。

      上巻の中盤~後半にかけて、本格的なウサギ達の闘争が始まります。読んでいる感覚は、初めて北方謙三の「楊家将」「水滸伝」「三国志」の大作シリーズを貪った時の興奮に似ていました。気概溢れる男たちの熱戦に、あと一章読みたい、寝たくない、気が付いたら次の巻を手に持ってて、あぁやばい明け方ぁぁ寝不足ぅぅぅ(泣)みたいな・・・。
      このウォーターシップ・ダウンも、そんなウサギの男気がムンムンです。

      あと、感じたことは、旧約聖書的な世界観が流れているのかな、ということでした。類似していると感じた符号がいくつか。
      エクソダス(出エジプト)。紅海の奇跡(モーセの海割り渡り)。脱出民達の不満・帰国願望と神への冒涜。それに対する災いの預言と成就。偶像崇拝と生贄の町。先住民との戦い。カナン(ユダヤ民族にとっての“乳と蜜の流れる地”。現在のイスラエル・パレスチナ)への入植。

      ナルニアや指輪物語など、欧米の児童文学の多くは多少なりともキリスト教の影響を受けていますし、本書でも使徒行伝やバンヤンの天路歴程が引用されているところを見る限り、そういう面はあるのかも。欧米では子供たちにとっての道徳が宗教と結びついているでしょうし、自然なことなのかもしれませんね。実際どうかはわかりませんが、大したことではありません。


      いずれにしても、すっかりウサギ達の虜になってしまいました。ウサギより軟弱な自分という人間を叩きなおしたい心境です・・!下巻が届くのが本当に楽しみ。
      どの子が“推しウサ”かは・・・全部読み終えてから決めたい♪

      読書ログを始めるまで、良い本は正直言って自分で探すしかありませんでした。結構当たり外れもあり、人生で読める本の数は限られているのに・・勿体ないなぁと思っていました。今回、真心のこもった素晴らしいレビューに出会えたことと、それを通してこの本と出会えたことに、大げさでなく感謝しています。
      私にとって、良い本と出会えることは、良い人と出会えるくらい、かけがえのないことです。

      さあ、折り返しだ!!
      >> 続きを読む

      2017/03/04 by

      ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のレビュー

    • >chaoさん
      コメントありがとうございます!

      ウサギの世界、とても素敵ですのでぜひぜひ読んでみてくださいね〜^ ^
      単に楽しいというよりは、易しいようでいて生きる姿勢を問われる深いお話だと思います。
      ちなみに私はハマったので早く下巻が欲しかったですが、万一を考えて、念のため半分くらい読んでみてからでも良いかもしれません 笑
      (体感、3分の1過ぎた頃からジェットコースターが加速しましたので)
      >> 続きを読む

      2017/03/08 by すみはむ

    • いいなぁ。あの感動にこれから出会えるなんて!!
      エルアライラーの物語。最初はストーリーの進行上、多少邪魔に感じたりもしますが、ラストに生きてきます。
      読んで暫くは、自動車を見てフルドドだ!と心の中で呟いてしまうことでしょう。
      >> 続きを読む

      2017/03/09 by 月うさぎ

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    うぉーたーしっぷだうんのうさぎたち

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